Revery_L_Elektra
memo
|TOP|PROFILE|FAVORITE|PICK UP|SKIN|MEMO|HORSE|BBS|MAIL FORM|LINK|MEMOAnotherSide>Somewhere Far Beyond

Imaginations from the Other Side

France Archive

July 13, 2005

7/14 Grand Prix de Paris GI Longchamp FR Turf 2400m

フランス3歳路線の仕様変更で結局このレースが2400mになってしまって、代替ダービーという気も。…3歳最強馬決定戦の舞台をLongchampのこのレースに引き戻す事がFrance Galopの真の狙いであったか(ryとかデンパ的に思いつつ、ここからキングジョージを狙いに行くというのはちょっと無理のある日程かなというところもあってどうよ。Irish DerbyとKing Goergeの間のちょっと難しい日程で2400m戦をやってしまうというところもありつつ、フランス調教馬ならその二つのレースに無視ぶっこいて凱旋門賞で返り討つという予定もありだからなあ…。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
15Bellamy CayKrisTrellis BaySadler's WellsR. HughesA. Fabre
24LaverockOctagonalSky SongSadler's WellsM. BlancpainC. Laffon-Parias
37DesideratumDarshaanDesiredRainbow QuestC. SoumillonA. Fabre
48Plea BargainMachiavellianTime SavedGreen DesertJ. FortuneJ. Gosden
51MusketierAcatenangoMyth and RealityLinamixT. ThulliezP. Bary
69AnnenkovDanehillAgatheManilaO. PeslierE. Lellouche
76ScorpionMontjeuArdmelodyLaw SocietyK. FallonA.P. O'Brien
83Orion StarSternkönigOkochaPlatiniT. JarnetH.A. Pantall
92AirexUnfuwainArd Na SigheKenmareS. PasquierF. Poulsen
今年の3歳牡馬のこの距離ならばMontjeuを抜きに語れないところであり、実績としてIrish Derby2着と最上位のScorpionです。距離短縮された彼のレースにも出走して見事に飛んでくれたこの御仁。あの一戦だけなんだったのかというところもあり、普通にIrish Derbyの時のような力を見せれば問題なかろう所です。
2頭出しのFabre師はLongchampの2400m戦を3連勝中のDesideratumを用意。Fall AspenにSadler's Wells、Rainbow Quest、Darshaanと入れた問答無用なクラシック配合。同条件の前哨戦Prix du LysでOrion Starを下して万全というところか。一方僚馬Bellamy CayはLongchampの2000mで連勝中。こっちもBusted、Mill Reef、Sadler's Wells、Krisなら相当のものでおそらくDesideratumと使い分けられたのだと思いますが、この舞台を踏む前に2400mで走っていてくれたら面白かったかなとは思う。
Octagonal産駒LaverockはPoulain、Jockey Clubと案外な成績で一線級相手ではつらいところがあるか。とはいえ母がSadler's Wells X Shirley Heightsであるし、Zabeelの母父でNureyevが入ることからNureyev≒Sadler's Wellsというクロスが作れるのも悪くなかろうし、今後どこかで化けてくれないかなと思う馬ではあったり。
Bary師は神話と現実の関係がtoでなくてandな母を持つMusketier。Deutsches DerbyでAcatenangoも2400なら怖いという事を示したし、フランスでも昨年のBlue Canariしかりといろいろ出してきてるこの父の力で距離が延びてどこまでやれるかでしょう。
Royal YorkのKing Edward VIIを勝ったPlea Bargain。さすがにMachiavellian産駒に2400mというイメージは薄いし、母父Green Desertときたらもっと短いところ行けとか言いたくなりますが12F勝ってるから仕方ない。先日亡くなった名牝Time Charterを祖母に持ち、ステイヤーを出しまくったAthasiから脈々と受け継いできた牝系のスタミナというのは侮れないか。
以上からScorpionが中心ながらも、それほど楽なメンバーではないという印象で、Fabre2騎は非常に怖い存在。

RESULT

ParisのGrand Prixはこれまでとは異なった時期の異なったレースとして再生された。
1.Scorpion: Montjeu - Ardmelody by Law Society
2.Desideratum: Darshaan - Desired by Rainbow Quest
3.Orion Star: Sternkönig - Okocha by Platini
4.Plea Bargain: Machiavellian - Time Saved by Green Desert
5.Bellamy Cay: Kris - Trellis Bay by Sadler's Wells
6.Annenkov: Danehill - Agathe by Manila
7.Laverock: Octagonal - Sky Song by Sadler's Wells
8.Musketier: Acatenango - Myth and Reality by Linamix
9.Airex: Unfuwain - Ard Na Sighe by Kenmare
Irish Derby2着のScorpionが前哨戦のPrix du Lysの1、2着馬を下す快勝。またしてもMontjeuでした。そして、勝ち時計2:24.30はPeintre Celebreが凱旋門賞で記録した2:24.60を更新するコースレコード。ぶっちぎったわけではなくて、Desideratum以下もそれなりについてきているので時計の速い馬場になっていたというところはあるでしょうが、これだけの時計が出る馬場でも問題ないってのは心強くもあるか。今後はKing Goerge出走は無く、秋以降を見据えて最大目標を同条件のPrix de l'Arc de Troimpheに置くとのこと。もしかしたらIrish Champion Sに出てくるかもしれないが、それ以上にArc TrialやらPrix Nielあたりになりそうではあるか。
GI初挑戦となったDesideratumは6月の後半になってようやく重賞初挑戦であったように、まだまだ成長途上というところのある馬で、秋にはさらに期待できるでしょう。もちろん今年のArcもターゲットに入るが、Godolphinとしては更に4歳でのキャンペーンに期待を持っているよう。
Orion Starはブリンカー装着も効果なくまたしてもライバルの前に屈する結果。Plea Bargainなどを抑えているという事で結果としてはあまり悪くなく、同じLongchampでなら重賞を期待できるレベルにはあろうところです。
今年のフランスは競馬場毎で結果が大きく変わってしまうところがあるので、この結果もひとまずLongchampということで頭に入れておくべきかとは思います。そのLongchampの2400m戦が最も重要なのは間違いのないところではあるので、秋になってもこういった状況が続くようであれば、3歳有利のArcはこのあたりのメンバーが面白い存在となるのではないか。

July 29, 2005

7/31 Prix d'Astarte GI Deauville FR Turf 1600m

そして次なる扉は開かれる。一体この世界の中で誰が彼女を止められると言うのだろうか。実在する神話、天与の能力。すなわち世界の真なる統治者。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
11Coupe de ChampeTake RisksBanakillFunambuleF. SpanuP. Tual
29ShapiraKornadoSempliceCommon GroundsD. BoeufA. Lowe
33Nightdance ForestCharnwood ForestNightdanceShareef DancerD. BonillaP. Schiergen
410MirabilisLear FanMedia NoxLyciusC. SoumillonA. Fabre
58NeedlecraftMark of EsteemSharp PointRoyal AcademyT. JarnetH.A. Pantall
65ToupieIntikhabTurpitudeCaerleonJ.B. EyquemF. Rohaut
74Live LifeLinamixReine de la CielConquistador CieloE. LegrixE. Lellouche
82Divine ProportionsKingmamboMyth to RealitySadler's WellsC.P. LemaireP. Bary
96Yellow PurpleDream WellMoon Is UpWoodmanT. GilletP. Bary
107GorellaGrape Tree RoadExciting TimesJeune HommeT. ThulliezJ. de Roualle
いやもう、ペースメイカまで用意してBaryたんもAlan Cooperも容赦ないね。しかもこれが母Moon Is Upときましたよ。Miesqueの娘でサンデーサイレンスを種付けするために来日。その結果はSun Is UpとSeven Moonsとなりますが、あまり大きな成果とはいえませんでした。そして日本で最後に付けたDream Wellを父として産まれたのがこのYellow Purple。日本で産み落としてからフランスに帰ったので、この馬は日本産馬。威張れるような成績ではないのでちゃんとペースを作りにいけよというところか。まあ、この馬がペースを作れない展開になってもDivine Proportionsは普通に勝ってしまうだろうけど。
古馬は3頭のみでGIIIあたりが精一杯というレベル。既に同世代に敵はいないDivine Proportionsにとってはここで古馬挑戦という形にはなったが、この相手なら怖いと思える相手もいない。次のJacques le Maroisに向けての調整替わりにしかならないだろう。あまりに楽なレースをしすぎるのも問題かなとは思うので、Gorellaあたりの奮起にも期待したいが、春先のGrotteで調整途上のDivine Proportionsに軽くいなされた事を考えると無理か。ToupieもPoulichesで簡単に5馬身もっていかれたので勝負になりそうにはない。

RESULT

The Filly is born to understand, destiny is in her hand.
Life becomes the gift that guides the glory.
From the dawning of creation to the twilight of the world.
When you hear it ring it tolls for thee.
…かくして5度目の祝福の鐘は鳴らされた。

1.Divine Proportions: Kingmambo - Myth to Reality by Sadler's Wells
2.Shapira: Kornado - Semplice by Common Grounds
3.Gorella: Grape Tree Road - Exciting Times by Jeune Homme
4.Toupie: Intikhab - Turpitude by Caerleon
5.Mirabilis: Lear Fan - Media Nox by Lycius
6.Nightdance Forest: Charnwood Forest - Nightdance by Shareef Dancer
7.Coupe de Champe: Take Risks - Banakill by Funambule
8.Needlecraft: Mark of Esteem - Sharp Point by Royal Academy
9.Yellow Purple: Dream Well - Moon Is Up by Woodman
10.Live Life: Linamix - Reine de la Ciel by Conquistador Cielo
残り2F地点で少し閉じ込められるかのような状況になりますがLemaireは全く焦らず、残り1F地点から外に出して簡単に抜け出して、結局2馬身差で楽勝してしまうのですから手のつけようがありませんね。Marcel Boussacの時もそうだったように思いますが、直線で前を抑えられていても割って抜け出せるというところはあるのだろうと。これによって無敗の戦歴を9連勝にまで伸ばし、うちGIは5勝目ということになりました。次走は既報どおりに2週間後のPrix Jacques le Maroisとなり、ここでDubawiとValixirと決戦する事になりそうです。またこの勝利によってCoral社のBC Mileのオッズは3-1から更に引き下げられて5-2となった模様。
「私はレースが予定通りに行かないかもしれないと少しだけ心配していたよ。Christopheは前があくまでよく我慢してくれたね。Divine Proportionsは今日再び彼女の真のクラスを示したんだよ。そして彼女はJacques le Maroisを走る予定さ。この前のDianeでは2100mで、確かに彼女は磨き上げられている。彼女はゲートをゆっくりと出て、そしてそれは私たちが2番手につけて欲しいと願った理想的な展開ではなかった。もし全てが上手く行ったならば、彼女はBC Mileまではフランス国外に出ないでしょう。私たちは彼女をSix Perfectionsと同じプログラムに連れて行こうとしています。Maroisは彼女にとって初めての試験となります。そこでは強い古牡馬たちと初めて相対する事になるのです。Miesqueと比較する事はまだ難しい事です。彼女は2歳のときに負けているとはいえなんと言っても引退するまでにGIを10勝もしたのですから」--Alan Cooper
Divine Proportions陣営としてはこんなものは調教にしかならないということかねえ。
2着にきたShapiraは昨年の独1000 Guineas Henkel Rennenの勝ち馬です。そのクビ差の3着がGolleraでさらに4着がToupieなら後もほぼ実力どおりに決まったといえるのではないかなと。
Shapiraは今後は未定としながらも柔らかい馬場で走りたいそうで、可能ならばという条件付でMoulin de Longchampの名が挙がっています。
Golleraの調教師Jean de Roualleは「Golleraはなんて不幸な年に産まれてしまったんだろう。それに重い馬場で加速が鈍って2着も失ってしまったね」とJoking。

August 6, 2005

8/7 Prix Maurice de Gheest GI Deauville FR Turf 1300m

あまり短距離は見る気がしないのだが、Whipperが出てくるならちゃんと出馬表も出しておこう。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
19Royal StormRoyal ApplauseWakayiPersian BoldD. HollandA.J. Perrett
22RatioPivotalOwdbettsHigh EstateT. GilletJ. Hammond
311PatavellianMachiavellianAlessiaCaerleonS. DrowneR.J. Charlton
44SomnusPivotalMidnight's RewardNight ShiftT.E. DurcanT.D. Easterby
58SteenbergFlying SpurKip's SisterCawston's ClownA. MunroM.H. Tompkins
612Horeion DirectaSurumuHosiannaBig ShuffleD. BoeufA. Lowe
713Tycoon's HillDanehillTycoon's DramaLast TycoonJ. AugeRob Collet
85WhipperMiesque's SonMyth to RealitySadler's WellsC. SoumillonRob Collet
96The TraderSelkirkSnowingTate GallaryT. QuinnM.T.M. Blanshard
101Striking AmbitionMakbulLady RoxanneCyrano de BergeracT. ThulliezR.J. Charlton
113Lucky SpinPivotalPerioscopeLegend of FranceR. MooreR.M. Hannon
1210GoodrickeBahamian BountyStarMost WelcomeO. PeslierD.R. Loder
137AbundanceAnabaaGorgeousSlew o'GoldR. ThomasC. Head-Maarek
ペースメイカまで用意したWhipper陣営は本気です。ここを勝ったならば何とか格好がつくので、昨年と同じように連闘でJacques le Maroisに挑んでいただきたく…で、妹の露払いでもして来いと。多分この馬はDeauvilleでないと勝てないだろうし。明らかにDeauvilleとそれ以外という感じの戦歴なので、このところ勝てていないことは忘れてしまいましょう。
Somnusはもうそろそろという気がしているし、それを言い出したらThe Traderなんてもっといらないわけです。頭数は集まったとはいえ、物足りないメンバーです。コース適性とか考えて、今年DeauvilleでGIIIを勝ったStriking Ambitionあたりに期待してみよう。

RESULT

Deauville大好きWhipper。
1.Whipper: Miesque's Son - Myth to Reality by Sadler's Wells
2.Goodricke: Bahamian Bounty - Star by Most Welcome
3.Patavellian: Machiavellian - Alessia by Caerleon
4.Lucky Spin: Pivotal - Perioscope by Legend of France
5.Ratio: Pivotal - Owdbetts by High Estate
6.Tycoon's Hill: Danehill - Tycoon's Drama by Last Tycoon
7.The Trader: Selkirk - Snowing by Tate Gallary
8.Horeion Directa: Surumu - Hosianna by Big Shuffle
9.Royal Storm: Royal Applause - Wakayi by Persian Bold
10.Somnus: Pivotal - Midnight's Reward by Night Shift
11.Steenberg: Flying Spur - Kip's Sister by Cawston's Clown
12.Abundance: Anabaa - Gorgeous by Slew o'Gold
13.Striking Ambition: Makbul - Lady Roxanne by Cyrano de Bergerac
Deauvilleに来るとランクが一つか二つは上がっているであろうWhipperがGoodrickeとの叩きあいを制してGI3勝目。ペースメイカーのTycoon's HillがPatavellianを制して前に出て、役目を果たしてやや速いペースで流れると注文どおりにWhipperのレースを作る事が出来ました。ハロン棒のあたりで外から来たGoodrickeに少し怯えるような素振りを見せましたが、Soumillonがちゃんと御して抑えきりました。昨年このWhipperを下しているSomnusは残り2Fのあたりからもう勝負にならず10着と大敗し、そろそろこの馬も終わりかなと思うところです。
Prix Morny、Prix Jacques le Marois、Prix Maurice de GheestとDauvilleの混合GIを全て勝ってしまいました。これが別のコースに行くとせいぜい掲示板程度になってしまうのですから不思議ですね。2歳から3歳、4歳と一年に一つずつGIを勝って、スプリントからマイルまでに対応可能。十分な競争成績ですが、よりによって妹が9戦無敗のDivine Proportionsではこの戦績も霞んでしまいます。Divine ProportionsもPrix Morny、Prix d'AstarteとここDeauvilleでGI2勝を挙げており、この兄妹はやりすぎでしょう。これで来週のJacques le MaroisをDivine Proportionsが勝ったら今年のDeauvilleの古馬GIはこの兄妹で独占という事になるわけか。おそらく空前の記録ではあろう。Whipperの方はNiarchosがセリで放出してしまったのですが、まあ実際この馬を出すまでのMyth to Realityの繁殖成績は良いとは言えず、そんなだからKingmamboの代わりにMiesque's Sonを使ってたりするんでしょうけども、結局そのMiesque's Sonの種付け料程度の値段しかつかなかったというのが象徴しているかと思います。単独で見てもこれだけやれば十分な上に妹の活躍で種牡馬入りは確定するでしょうし、長持ちしてマイルをこなせるならそこそこ人気を集められそうで前途は明るいか。Colletタンのコメントによると来週のJacques le Maroisに走らせるつもりはあるとのことで兄妹対決が実現します。萌え燃えです。
Goodrickeは先日引退が発表されたPastoral Pursuitsの全弟になり、こちらもスプリント能力は高いということでしょう。これからのこの路線で注目の存在。

August 10, 2005

Deauvilleの決戦

出馬表が出て出走馬が確定するのはまだ先ながら、だいたいメンバーは絞れたみたいだし、今年の欧州GIでも指折りの面白いレースになりそうなのでちょっと先にチェキ。
■Divine Proportions: Kingmambo - Myth to Reality by Sadler's Wells
9戦9勝。GIは5勝。Morny、Marcel Boussac、Pouliches、Diane、Astarte。
相手が薄いとはいえ、前走は古馬相手のレースを調整替わりに走って楽勝してしまった欧州3歳最強馬。愛2000Guineas馬Dubawi、今年になって本格化したValixir、Deauville巧者の兄Whipperと揃って出走してくる見込みでDivine Proportionsとしてはこれまでで最も厳しいメンバー相手のレースということになりましょう。逆にここも楽勝するようなこの馬は相当な器ということにはなりますか。もちろん前走でもペースメイカーを務めたYellow Purpleも登録しており、これとGodolphinのペースメイカーになるかと思われるCouncil Memberのどちらがペースを握るかも一つの注目ではあろう。初の古牡馬挑戦となるが、怖いのはValixirとWhipperくらいかと思われ、同世代でもDubawi以外は相手にしないという感じではあるか。
■Whipper: Miesque's Son - Myth to Reality by Sadler's Wells
16戦6勝。GIは3勝。Morny, Jacques le Marois, Maurice de Gheest。
昨年同様に連闘で連覇を狙うDivine Proportionsの兄。妹の陰に隠れてしまって中々目立たないが、フランスのマイル路線のトップホースの1頭。父がMiseque's Sonになっている分だけやや落ちるというところはあるか。KeenlandのNovember Foal Saleという微妙なところの市場出身で、なおかつその時の落札額が4000ドルとMiesque's Sonの種付け料相当にしかならない結果でした。DeauvilleではGI級、それ以外ではせいぜい掲示板までというところながらも遠征したBC Mile以外では惨敗していない堅実さは評価されるべきで、ここ最近は負けても2馬身以内には来ているようにチャンスがあれば勝てる馬。まあでもさすがにこれに勝たれたらAlan CooperとMaria Niarchosが惨めになりすぎるので程ほどにしていただきたく…
■Dubawi: Dubai Millenium - Zomaradah by Deploy
6戦4勝。GIは2勝。National S、Irish 2000 Guineas。
殿下の執念が実ってクラシックタイトルを手に入れた、現状唯1頭のDubai Millenium産駒の活躍馬。Derby出走を強行した為その後は休養。ここが復帰戦となるが、いきなり強力メンバーとぶつかることになってしまった。Zaribaのファミリー出身のスタミナでDerbyは3着に粘りましたが、やはりマイルこそという所はある馬だろう。まあでもDerbyまでかなり無理をしていたのを考えるとちゃんと回復しているのかなというところはある。結果論だがSt. James Palaceに出られなくて、結局代わりに出たShamardalが勝ったものの、Shamardalはそのレースを最後に故障して引退に追い込まれたわけですからねえ。今年のGodolphinはややうまくいっていないと思えるところも多いのでちょっと気になります。負傷のDettoriは結局間に合わずDubawiにはMcEvoyが乗ることになりました。レースでは初めて乗ることになりますが、調教などでは乗っているはずなので問題ないでしょう。また、Dettoriの復帰は更に数週間かかる見込みでEbor開催もMcEvoyがGodolphinのトップとして手綱を取ることになる見込み。
■Valixir: Trempolino - Vadlamixa by Linamix
13戦8勝。GIは2勝。Ispahan、Queen Ann。
名が売れたのは今年のIspahanを勝ってからということになりそうですが、昨年のPrix NielではBago以下を沈める勝ち星を挙げているなど2000-2400路線にいた馬。凱旋門賞で惨敗した後休養に入って今年から距離を短縮しての挑戦となりました。初戦のGIIIこそよりにもよってNorse Dancerに負けてしまったものの、そこからGIを連勝。前走も軽く地元のGIIIを勝って臨みます。このレースでは主戦のSoumillonがWhipperに騎乗する見込みとなるためO. Peslierに乗り替わり。
という4強の見立て。Divine Proportionsのレベルだけが問題になりそうですが、今年のPoulichesはPoulainよりも時計が速かったということもありますし、牡馬相手で引けを取るようなところは無いだろう。Dubawiはちょっと割引でOratorioと勝ったり負けたりになることを考えればこれでも十分古馬相手に戦えるだろうが、コースの好き嫌いもあるという事でフランスを拠点に走る他の3頭と比べれば分が悪い。ValixirとWhipperは堅実な戦績で簡単には崩れない。そうなるとDeauvilleを得意とするWhipperに対してDeauvilleでは2歳の1レースしか出走経験の無いValixirとなり、より安定感のあるValixirを蹴ってでもコース適性の面からWhipperを上に見たくなり、Divine Proportionsとの兄妹ワンツーで改めてMyth to Reality恐るべしと思わせていただきたいところ。

August 13, 2005

8/14 Prix Jacques le Marois GI Deauville FR Turf 1600m

結局6頭になってしまいましたが、GI馬4頭が揃ったので良しとしましょう。
Pascal Bary
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
11ValixirTrempolinoVadlamixaLinamixC. SoumillonAndre Fabre
24WhipperMiesque's SonMyth to RealitySadler's WellsO. PeslierRobert Collet
33Council MemberSeattle SlewZoe MontanaSeeking the GoldT.E. DurcanSaeed bin Suroor
42DubawiDubai MilleniumZomaradahDeployK. McEvoySaeed bin Suroor
55SemarangHernandoObscuraMr. ProspectorT. GilletJ.E. Pease
66Divine ProportionsKingmamboMyth to RealitySadler's WellsC. Lemaire
あれれ、WhipperとValixirの騎手が違いやんの…この前の記事を読み違えてたかorz
そしてYellow Purpleも引っ込めてしまったのな。ペースメイカ-無しでもやれるということかねえ。
とにかく兄妹対決が実現しただけでもう萌え燃えですよ。この前も書いたとおり、ここDeauvilleでやる限り最も怖いのは兄Whipperなのです。
出馬表を出してみたが、改めて書くことは無いか…

RESULT

気が重いが…。確かにコミケに逝ってる場合ではなかったかも知らん。
1.Dubawi: Dubai Millenium - Zomaradah by Deploy
2.Whipper: Miesque's Son - Myth to Reality by Sadler's Wells
3.Valixir: Trempolino - Vadlamixa by Linamix
4.Divine Proportions: Kingmambo - Myth to Reality by Sadler's Wells
5.Council Member: Seattle Slew - Zoe Montana by Seeking the Gold
6.Semarang: Hernando - Obscura by Mr. Prospector
単に負けたというならともかく、4強中の一番下に沈んでしまいましたよ。しかしDubawiにやられるのか…。まだ勝ったのがWhipperなら救われたものを…。
Bary師のコメントではDivine Proportionsは良い位置につけられていたし、良い状態だったのに、騎手が追い始めてもいつものような脚をつかえなかったということではあるようです。中1週と詰めて出てきたのが失敗だったのか、古牡馬相手で馬が戸惑ったのか。個人的には中1週というところに敗因を求めたい気もあります。とにかく無敗の戦歴は終わり、これからは今までに築いてきたものを失わないためにもしっかり立て直してもらいたいなとは思う。Attractionの二の舞になったら泣けてきますので…。

September 3, 2005

9/4 Prix Moulin de Longchamp GI Longchamp FR Turf 1600m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
14CaciqueDanehillHasiliKahyasiR. HughesA. Fabre
24ValixirTrempolinoVadlamixaLinamixC. SoumillonA. Fabre
31StarcraftSoviet StarFlying FlooziePompeii CourtC. LemaireL.M. Cumani
46Cry RisksTake RisksCry Me a RiverDublin TaxiD. BonillaF. Caenepeel
57Majors CastVictory NoteZiffanyTaufanD. HollandJ. Noseda
69AltieriSelkirkMinyaBlushing GroomM. EspositoV. Caruso
72WhipperMiesque's SonMyth to RealitySadler's WellsI. MendizabalR. Collet
85Archange d'OrDanehillDievotchkaDancing BraveT. GilletA. Fabre
98GorellaGrape Tree RoadExciting TimesJeune HommeT. ThulliezJ. de Roualle
妹は無念の引退となってしまったのでWhipper頼みます。といってもDeauvilleから出ると一枚か二枚落ちてしまうこの馬のことですから、また昨年と同じようなことをしてしまうのではないかなというところもあったり。つかLongchampではまだその1レースしか走ってないというあたり、おまいはホントにフランスのトップホースかと問い詰めてやりたいなというところはあったり。うん、それより何でMendizabalやねん。
さて、Fabre師はCaciqueとValixirの2枚にAnchange d'Orまでつけてくれる強力布陣。今年になってGI2勝のValixirは前走でWhipperの後塵を拝しましたが、Longchampで巻き返せるところはあるだろう。一方のCaciqueはGIを勝つほどの実力は持ち合わせていないか。姉たちがアレなだけに化けたら怖いというところはあるのですが、どうもこのまま善戦止まりではなかろうかなと。
前走Eclipse S後に脚を傷めていたStarcraftが戦列復帰。Eclipse Sではちょっと話になりませんでしたが、Queen Anne Sで3着に入れるならこっちでもそこそこはやれるはず。

RESULT

南半球から来た占星術師復活。
1.Starcraft: Soviet Star - Flying Floozie by Pompeii Court
2.Gorella: Grape Tree Road - Exciting Times by Jeune Homme
3.Majors Cast: Victory Note - Ziffany by Taufan
4.Whipper: Miesque's Son - Myth to Reality by Sadler's Wells
5.Valixir: Trempolino - Vadlamixa by Linamix
6.Altieri: Selkirk - Minya by Blushing Groom
7.Cacique: Danehill - Hasili by Kahyasi
8.Archange d'Or: Danehill - Dievotchka by Dancing Brave
9.Cry Risks: Take Risks - Cry Me a River by Dublin Taxi
結構混戦だったのですがStarcraftが2馬身半抜け出して、移籍後初勝利をGIで挙げました。AJC Derby勝ったときから父Soviet Starというところもあって軽く追いかけつつという感じの馬でしたが、いや勝ちますか。今回は軽い故障明けということもあったし、Elvstroemも跳ね返されてたし勝つまで行くのはきついかなと思っていたのですが、やってくれましたね。やはりNureyev系はマイルで強い馬が出てくると愉しいのですよ。これで地元だけでなくて欧州で種牡馬をやるという芽も出てきましたかね。良き哉良き哉。
で、Deauvilleでないとやっぱりこんなものなのかなという感じのWhipperがいたり、もうちょっとガンガレとか言いたくなるValixirだったり、もうちょっと前に遠征して来いというAltieriだったり、こっちはもうダメな気もするCaciqueなんかが真ん中あたりに並んでます。
で、2着のGorellaなんですが…
Divine ProportionsがDeauvilleじゃなくてこっちに出てきていればと思ったやつは手を挙げろ
ノシ
いやほんとに、そんなこといってたってどうしょうも無いんですけど、んなこた分かってますが、でも言いたかったんです…。あーあホントになんであんなところで中一週なんてしてしまったんだろうなあ…。
痛々しいのは自覚してる。

September 10, 2005

9/11 Prix Vermeille GI Longchamp FR Turf 2400m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
13Lune d'OrGreen TuneLuth d'OrNoir et OrT. JarnetR. Gibson
24ShawandaSinndarShamawnaDarshaanC. SoumillonA. de Royar-Dupre
32Royal HighnessMonsun<Reem DubaiNashwanC. LemaireP. Bary
41Dash to the TopMontjeuMillenium DashNashwanK. FallonL.M. Cumani
55Something ExcitingHallinFaraway WatersPharlyT. QuinnD.R.C. Elsworth
66PaitaIntikhabPradaLagunasO. PeslierE. Lellouche
結局Ouija Boardはまたしても回避となったわけで、4歳馬はLune d'Orのみということになりました。Shawandaにとっては真価を問われるまでも無いという感じのメンバーにも見えますが、GI馬が参戦して来てくれたということだけでもLune d'Orが来た意味はあったか。こっそりPaitaがやらかしてくれないかなとも思うが、むずかしかろう。

RESULT

1.Shawanda: Sinndar - Shamawna by Darshaan
2.Royal Highness: Monsun - Reem Dubai by Nashwan
3.Paita: Intikhab - Prada by Lagunas
4.Dash to the Top: Montjeu - Millenium Dash by Nashwan
5.Lune d'Or: Green Tune - Luth d'Or by Noir et Or
6.Something Exciting: Hallin - Faraway Waters by Pharly
Paitaの3着は笑うところか。
Royal Highnssに迫られているのがちと気になるが、Royal Highnessだって悪い馬ではないしこんなものだろうか。Shawandaも凱旋門賞に行けば人気になるかなと。

September 27, 2005

そして舞台は決戦のLongchampへ

今週は気分次第でできる限り出走馬を見ていこうかなと。
■Warrsan: Caerleon - Lucayan Princess by High Line
今年もこの凱旋門賞の舞台にやってきたCaerleon最後の大物。
昨シーズンの終わり方に納得がいかず今年一年現役続行となりましたが、その前半はすでに衰えが見られるようなぱっとしないレースばかりでもう終わった馬のように見られていました。それがはっきりと示されたのがキングジョージでの最低人気でしたが、ここで4着すると12Fのスペシャリストたる古豪の血が目覚めました。今年も昨年と同様、鞍上にK. McEvoyを確保してドイツに遠征し、Grosser Preis von Badenに出走し連覇達成。
この馬の臨戦過程としては文句のつけようの無いところであって、昨年ほどの極端な馬場にならなければよいなというあたりなんでしょう。Badenからの参戦では数年前にMarienbardという、同じCaerleon産駒のステイヤータイプの本格派が連勝してるという実績はあるんですし。
そしてGodolphinは今年も古馬のこのクラスは層が薄いので多分Dettoriの乗る馬を用意するのが精一杯ということになりそうで、よりにもよってCherry Mixとかいう話。ですからWarrsan陣営としてはMcEvoyを確保できるのではなかろうか。
重厚な血統を持つ母Lucayan Princessに本格派のCaerleonで出来上がった晩成のクラシックランナーですが、さすがに今年が最後となりそうで、今後Caerleon系の復権をかけての種牡馬入りとなれるよう大きな勲章が欲しいところではあります。
現状、Coronation C2連覇とGP Baden2連覇というかなり微妙な実績を持っているので、せめて好走してくれないとという気もしてるし。12Fならどこでも走れるように見せかけて実は選り好みしてるのかな。今年のBCはBelmontだし、そこに行っても面白いとは思う。
■Motivator: Montjeu - Out West by Gone West
無敗で英Derbyを取るもののその後2戦続けて10FでOratorioの後塵を拝してしまいました。今年で引退して女王陛下のRoyal Studでの種牡馬入りが決定していますので、せめて12Fでは負けなかったくらいのことはして欲しいところはあるか。今年限りでの引退、種牡馬入りが決まっているのでラスト2レースを得意の12Fとするからには無様な姿は晒せないでしょう。
馬場がやわらかくなれば文句のつけようの無い条件かと思いますが、硬くなったらどうだろう。結局Derbyに出てきた頃からずっと馬場がFirmならこの馬はどうなるかってのは気になっていたところでありますが、それは結構Montjeuのイメージが重なってるのかなとも思ったり。
条件が嵌まれば太刀打ちできないくらいの強さは見せて欲しいところ。
■Bago: Nashwan - Moonlight's Box by Nureyev
連覇を狙う昨年の覇者。
しかし3歳が掲示板を独占した昨年の凱旋門賞の上位はこのBagoを残して壊滅と言っても良いような状況であり、Bago自身今年の戦績はぱっとしない。
やはりこの馬には2400mは本来向いていないのだろうし、昨年は馬場状態と斤量差の恩恵を最大限に受けたものであると思えるので、今年はどうかと言われると多分無理かなと。前走はキングジョージで3着とはいえあのキングジョージも昨年の凱旋門賞と同様馬場の硬い条件のレースでしたしね。
■Hurricane Run: Montjeu - Hold On by Surumu
Irish Derby馬。その後目標を凱旋門賞一本に絞ってNiel賞を快勝しました。5戦4勝で、Prix du Jockey ClubでShamardalの2着という準パーフェクトな戦績。ここにいたるローテとしては最良のものではあり、馬場状態がどうなるかを気にしてしまうMotivatorより上と見ても良いのかもしれない。現在ブックメイカー各社の1番人気に支持されている。
斤量的に有利な3歳馬ということを考えると、同条件のコースで勝っているこの馬が1番人気というのは妥当なところではあるかな。
■Shawanda: Sinndar - Shamawna by Darshaan
今年の3歳牝馬最後の砦。
Prix Vermeilleを快勝してこちらも順調で、前売りオッズではHurricane Runに次ぐ2番人気で、一部では並んで1番人気に推されているところもあります。
■Alkaased: Kingmambo - Chesa Plana by Niniski
2着を外さない安定感は非常に高いものの、勝ちきれないという印象ももっている。前走もPrix FoyをPrideにやられて2着になっているなど、どうにも凱旋門賞というイメージの馬ではないような気がする。
■Alexander Goldrun: Gold Away - Renashaan by Darshaan
連覇を狙ってPrix de l’Opera出走。
今年はIrish Championで惜しい3着になるなど牡馬相手にも実績を残し、昨年のこのレースで名実ともにスターダムにのし上がってから牝馬に先着を許したのはマイルでのSoviet Songのみ。
現状、2000mで牝馬相手に勝負する限りは負けないだろう。しっかり勝って牝馬戦線にさよならすれば良いのではなかろうかなとは思う。

エントリー数が多すぎて公式見ただけで気が遠くなるので、まあ適当に。Azamourあたりは凱旋門賞に出ない公算が高くなったということなのかな。

■Scorpion: Montjeu - Ardmelody by Law Society
GP Paris、St. Legerを勝ったScorpionは凱旋門賞出走を決めました。この馬の場合はHurricane Runを逆転できればそれが栄光に直接つながるという気はしていたりする。裏街道に行ったので力関係が読めないことこの上ないが、今年からのフランスの3歳戦改革の行き着くところがパリのグランプリの復権だったら愉しいなとは思うので、どうぞ頑張っていただきたく。
■Shirocco: Monsun - So Sedulous by The Minstrel
今年は全くレースに使われてないので、さっぱり分かりません。前哨戦のFoyで3着ですから、評価は出来ません。そもそも昨年も直前スクラッチをやってくれましたし、出てくるのかどうか怪しいものですが。
■Cherry Mix: Linamix - Cherry Moon by Quiet American
Godolphinが引いた大ハズレ。今年になってからはさっぱりです。しかしこの馬だけでなくてGodolphinそのものがこの路線でボロボロなので、出てくるならGodolphinのトップホースという扱いにはなり、Dettori騎乗。ランフランコも大変ですね。昔だとGodolphinなんて路線が手薄なように見えてても気がついたら別の路線から台頭する馬が現れてくるってのが普通で、Marienbardなんてまさにそれで2番手グループから一気に出てきて凱旋門賞を勝ったというイメージはあります。その再現とはならなかったMamoolは確かにGodolphinも厳しいなと思わせてくれたが、今年はもうどうしようもないなという風にも見える。
■Westerner: Danehill - Walenesse by Troy
なんか登録残ってるし、Cadranには登録ないし、出てきそうな雰囲気ではある。Badenで3着してるし全くダメと言う事ではなさそうではあるんですが、厳しいだろうね。
■Pride: Peintre Celebre - Specificity by Alleged
Prix FoyでAlkaasedを打っちゃったPrideはOperaに出走予定。2走前には2000mでRed Bloomを下している実績もあるので悪い選択ではないでしょう。ただ、そのRed Bloomを物差しにするとAlexander Goldrun相手では差がつけられてしまう事にはなりますな。
■Red Bloom: Selkirk - Red Camellia by Polar Falcon
今年も相変わらずの善戦屋ではあったが、とりあえずBlandford Sを勝って格好はつけてきた形。こちらは今年GIで2戦続けてAlexander Goldrunに負けてるし、今年のPrix de l'Operaのメンバーは古馬ではAlexander Goldrunが抜けていて、3歳勢も何処まで期待できるのか分からないというあたり、1強状態にも見えまする。
■Iota: Tiger Hill - Iora by Könighsstuhl
そんな中ドイツの3歳牝馬はGonbardaを初めとして強力メンバー。IotaはGonbardaをDianaでGonbardaを下して無敗でGIをとりました。その後Yorkshire Oaksに出て来たのですが、ここは馬場状態や距離もあったか5着に終わりました。馬場が柔らかくならないとダメなタイプでしょうか。
■Maids Causeway: Giant's Causeway - Vallee des Reves by Kingmambo
Yorkのロイヤル開催以来の出走となります。マイルまでの距離しか走った事がないのですが、この馬あたりが今年の英愛3歳牝馬の最後の砦になるのかなと思わんでも無いのですし2000くらいならこなしても良かろうよとは思う。母にNureyevのきついクロスがありますが、まあそんなに気にしない方向で。と思ってたらSun Chariot出走かよ…
まあ、今年のOperaはNureyevの血が入った馬を適当に組み合わせて考えるレースだと思うのですよ。Alexander Goldrunの相手探しとも言うが、3歳馬がギニー戦からずっと核になる馬を出せていない上、古馬相手に軽く捻られている現状では古馬優位は動かないでしょうし、Prideの取捨をどうするかではあるかな。

October 1, 2005

10/2 Prix de l'Opera GI Longchamp FR Turf 2000m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
18Red BloomSelkirkRed CamelliaPolar FalconL. DettoriSir Michael Stoute
21KinnairdDr. DeviousRibot's GuestBe My GuestK. DarleyP.C. Haslam
36Alexander GoldrunGold AwayRenashaanDarshaanK. ManningJ.S. Bolger
49RosawaLinamixRose QuartzLammtarraC. SoumillonA. Fabre
52IotaTiger HillIoraKönigssthulT. HellierP. Schiergen
64Satwa QueenMuhtathirTolgaIrish RiverE. LegrixJ. de Roualle
710Mona LisaGiant's CausewayColorsnapShirley HeightsK. FallonA.P. O'Brien
83Royal AlchemistKönigstigerPure GoldDilumJ.P. SpencerM.D.I. Usher
95Playful ActSadler's WellsMagnificient StyleSilver HawkJ. FortuneJ.H.M. Gosden
107SpectrofolleSpectrumL'Annee FolleDouble BedO. PeslierF. Doumen
こっちは結構減ったなと。まあ、Sun Chariotに流れた分もあったりですが、これだったらAlexander GoldrunとRed Bloomで決まりな気もしている。まあ、Iotaとか怖いがAlexander Goldrunが負けていい相手ではないだろう。というよりIrish Champion Sで僅差の3着に来れるような馬が牝馬相手に簡単に負けてもらっては困ります。前走の大敗が謎ながらPlayful Actも力はあるかな。4戦無敗のRosawaはこれまでの相手の軽さが気になるので軽視。
◎Alexander Goldrun
▲Red Bloom
△Iota
△Playful Act
こんなもんだろ。

RESULT

混戦になったがAlexander Goldrunがまさかの差し損ねで3着。どうも前が残ったという印象でもあるが、ねじ伏せて欲しかった。
1.Kinnaird: Dr. Devious - Ribot's Guest by Be My Guest
2.Mona Lisa: Giant's Causeway - Colorsnap by Shirley Heights
3.Alexander Goldrun: Gold Away - Renashaan by Darshaan
4.Spectrofolle: Spectrum - L'Annee Folle by Double Bed
5.Satwa Queen: Muhtathir - Tolga by Irish River
6.Red Bloom: Selkirk - Red Camellia by Polar Falcon
7.Royal Alchemist: Konigstiger - Pure Gold by Dilum
8.Playful Act: Sadler's Wells - Magnificient Style by Silver Hawk
9.Rosawa: Linamix - Rose Quartz by Lammtarra
2年前のMay Hill S以来勝ち星の無かったKinnardがまさかのアプセット。柔らかい馬場で末脚が鈍ったAlexander GoldrunはMona Lisaも差せずに3着に終わりました。Mona Lisaはレースを引っ張り直線半ばまで先頭に立つという上出来な競馬。
今年で引退することが決定しているKinnardは最後にE.P. Taylor SとLydia Tessio賞を走ることを検討中。Mona LisaはBC FMTに登録あり。Alexander Goldrunは香港直行の見込みです。間隔が開くので呼んだら来てくれないかしら、京都。Red BloomはE.P. Taylorへ。
4歳馬の明暗が分かれたという形で、わけのわからない3歳馬Mona Lisaは惜しかったねというところではある。Alexander Goldrunは馬場も展開も向かないし、そもそも調子がいまいちであった様子。Bolger師もUnfortunateとか言ってるし、この敗戦は気にしないということで良いでしょう。

10/2 Prix de l'Arc de Triomphe GI Longchamp FR Turf 2400m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
19MubtakerSilver HawkGazayilIrish RiverR. HillsM.P. Tregoning
24WesternerDanehillWaleneseeTroyO. PeslierE. Lellouche
311Cherry MixLinamixCherry MoonQuiet AmericanL. DettoriSaeed bin Suroor
42WarrsanCaerleonLucayan PrincessHigh LineK. McEvoyC.E. Brittain
513BagoNashwanMoonlight's BoxNureyevT. GilletJ.E. Pease
65Norse DancerHallingRiver PatrolRousillonJ. EganD.R.C. Elsworth
715ShiroccoMonsunSo SedulousThe MinstrelS. PasquierA. Fabre
814PridePeintre CelebreSpecificityAllegedC.P. LemaireA. de Royar-Dupre
93SamandoHernandoSamshuNashwanT. HellierF. Doumen
1012VoltmeterGiant's CausewayVerveineLear FanT. ThulliezE. Lellouche
1110ScorpionMontjeuArdmelodyLaw SocietyM. KinaneA.P. O'Brien
128MotivatorMontjeuOut WestGone WestJ.P. MurtaghM.L.W. Bell
136Hurricane RunMontjeuHold OnSurumuK. FallonA. Fabre
147WyndyaLinamixWindy GulchGulchT. JarnetJ.C. Rouget
151ShawandaSinndarShamawnaDarshaanC. SoumillonA. de Royar-Dupre
PrideとかNorse Dancerまで出走してきましたのか。
今年も斤量有利な3歳馬から適当に見繕えばいいんじゃねってな感じのレースになってしまいましたが、やはりMotivatorよりHurricane Runという気にはなる。Scorpionはその2頭よりやや下というところだろう。牝馬Shawandaは競馬場を変えながら2400mは3連勝中。さすがはAga Khan IVという感じのするところのある牝馬で、去年のOuija Boardと同程度には評価されていい存在だろう。急遽追加登録で参戦してきたWindyaがペースメイカーを務めることになるのでしょうかねえ。
古馬もAzamourがShawandaの出走ということもあってか回避となりましたが、これだけいれば十分か。去年の勝ち馬Bago、同2着Cherry Mix。2年前の2着馬Mubtakerもいます。そして長距離路線からWesterner、GI4勝の古豪Warrsan、ドイツダービー馬Shiroccoと字面の豪華さってのはあるんではないかな。実際にはCherry Mixなんて今年はさっぱり出し、MubtakerもWarrsanもピークの力はもう持っていないかなってのはあるし、ピリッとしきらないBagoもどうよ?とはいえ古馬のこのメンバーならBagoとWarrsanに期待となるかな。Bagoはキングジョージを勝っていてくれたら文句なしだったのですが、やはりあれで2400mは少し長いのではないだろうかというのはあります。Warrsanはブックメイカーのオッズなどを見るにちょっとなめられてるところはあるかなと思うものの、勝てるイメージもないなあ。でも、そこそこのところには来るのではないだろうかとは思っています。Prideは鬼門のPrix Foyの勝ち馬。あのMontjeuですら勝てなかったこのローテをPrideが勝ってしまったら驚きだw。Westernerに乗りたそうな発言をしていたPasquierはWesternerはPeslierに戻ったもののShiroccoがいました。
ということで、妄想の入った希望を除くと3歳馬だなという見立て。
◎Hurricane Run
○Shawanda
▲Motivator
△Bago
△Warrsan
地元のトライアル勝ち馬を上位に見るということで。もちろん心情的にはWarrsanガンガレっつかMcEvoyたのんますってな状態ではあるが。
ところで、Giant's Causeway産駒を長距離戦で勝たせてたLellouche師に敬礼。いや、Lelloucheのところの馬でイニシャルがVってまさかなと思ったら、そのまさかだった。Voltmeter。Vallee Enchanteeの半弟です。近走が3000mと2800mで笑ってしまったよ。

RESULT

Trempolino、Subotica、Carnegie、Peintre Celebre、Saga MixそしてHurricane Run。
1.Hurricane Run: Montjeu - Hold On by Surumu
2.Westerner: Danehill - Walenesee by Troy
3.Bago: Nashwan - Moonlight's Box by Nureyev
4.Shirocco: Monsun - So Sedulous by The Minstrel
5.Motivator: Montjeu - Out West by Gone West
6.Shawanda: Sinndar - Shamawna by Darshaan
7.Pride: Peintre Celebre - Specificity by Alleged
8.Warrsan: Caerleon - Lucayan Princess by High Line
9.Mubtaker: Silver Hawk - Gazayil by Irish River
10.Scorpion: Montjeu - Ardmelody by Law Society
11.Norse Dancer: Halling - River Patrol by Rousillon
12.Cherry Mix: Linamix - Cherry Moon by Quiet American
13.Samando: Hernando - Samshu by Nashwan
14.Wyndya: Linamix - Windy Gulch by Gulch
15.Voltmeter: Giant's Causeway - Verveine by Lear Fan
あるいはDalakhani、Bago、Hurricane Run。
発走直前に雨が振り出したことも結果に影響したか。
Hurricane Runは内埒沿いをするすると抜け出してきて、外を回したWesternerを捉えた形。Hurricane Runは内を突いたMotivatorの更に内から伸び、残り200mでMotivatorを交わすと、100mのところで先頭に立っていたWesternerを交わしてゴールでは2馬身差をつけていた。レースは馬群が固まって進んだ為コーナーで不利を受ける馬もいたようで、Hurricane Runも前から下がってきた馬に邪魔されそうになったが、運良く右が空いたのでそのまま内埒沿いを抜けることが出来たということのようですな。これで3年連続してPrix Nielを使ったフランス調教の3歳馬が勝ちました。BagoこそPrix Nielで負けていたが、やはり地元のプレップでしっかり勝った3歳馬ってのはこの舞台に強いのだろう。これにてFabre師は凱旋門賞6勝目。これで、Montjeuは初年度産駒で凱旋門賞の親子制覇を達成。父Montjeuも4歳まで現役を続けたことから、Hurricane Runはもう一年現役に残ることになる見込み。
Westernerは雨が降ったことでスタミナの活きるレースになったか。ジリっぽいところのある馬なので外を回してでも加速していったのは正解だっただろうとは思う。そしてWeekend Longchampを通してPeslierの怖さをフランスで見せたのは随分久し振りな気もあったり。
Bagoは結局安定感という面では素晴らしい馬ですが、それで満足されるのもどうか。まあ、得意ではないはずのこのレース条件でも3着なのだから文句の言えないところもあるのかもしれないが。
Shiroccoも雨で馬場が渋ってくれたことで恩恵を受けたか。前走が丁度良い一叩きになったという事もあるが、柔らかい馬場は大きかろう。
Motivatorはこの馬場なら勝ち負けに絡まないといけなくて、勝負どころでHurricane Runにおいていかれたのには不満がある結果だろう。Hurricane Runはしっかり伸びていたので、外からBago、Shiroccoに交わされているようでは期待はずれもいいところではあるかな。結局このエプソムダービー馬もダメな方に分類されてしまうのかなと思うと悲しいものがありますが、気がつけばNorth Lightあたりとあまり差の無い戦績になってしまいましたね。
Shawandaはスタート直後が全て。外から馬が殺到してくる1枠はどうしようもなかったか。
Prideはおおよそこんなものかなというところに来ているのではないか。
Warrsanはフォルスストレートのあたりですでに手応えが無いように見え、後はずるずると後退するのかと思っていたら、直線ではしぶとく伸びていた。馬群の中に閉じ込められて仕掛けどころが無かっただけか。去年より一つだけ順位が上がりましたよとか言ってても虚しくなるだけではあるか…
MubtakerもWarrsan共々衰えた部分ってのは隠し切れないのだろうなとは思った。
コースレコードを持っていたScorpionですが、そういうスピードが活きる状況には到底ならず。

October 4, 2005

Weekend Longchamp

Cadran
1.Reefscape: Linamix - Coraline by Sadler's Wells
2.Alcazar: Alzao - Sahara Breeze by Ela-Mana-Mou
2.Ostankino: Zieten - Otaiti by Sadler's Wells
4.Allez Olive: Spectrum - Mondsee by Caerleon
5.Cut Quartz: Johann Quartz - Cutlass by Sure Blade
Linamix古馬が真逆のGI制覇でお一方狂喜しておられましたよ…
Abbaye
1.Avonbridge: Averti - Alessia by Caerleon
2.Striking Ambition: Makbul - Lady Loxanne by Cyrano de Bergerac
3.Fire Up the Band: Prince Sabo - Green Supreme by Primo Dominie
4.Chineur: Fasliyev - Wardara by Sharpo
5.Patavellian: Machiavellian - Alessia by Caerleon
Charlton厩舎のワンツーでした。そして今年も兄弟揃って出走してきて1着、5着。
Marcel Boussac
1.Rumplestiltskin: Danehill - Monevassia by Mr. Prospector
2.Quiet Royal: Royal Academy - Wakigoer by Miswaki
3.Deveron: Cozzene - Cruisie by Assert
4.Twinspot: Bahri - Stormy Gold by Storm Cat
5.Samsa: Zafonic - Everlasting Love by Pursuit of Love
人気のRumpelstiltskinは直線行き場を無くしながらも、外に出されるとしっかり伸びてGI連勝。昨年のDivine Proportionsのような派手さは無いが良い馬ではあろう。
3着に人気薄のDeveronが突っ込みました。Brittain師の馬でMcEvoy騎乗。あの、ここじゃなくてメインレースでそれをやって欲しかっ(ry
Lagardere
1.Horatio Nelson: Danehill - Imagine by Sadler's Wells
2.Opera Cape: Barathea - Optaria by Song
3.Mauralakana: Muhtathir - Jimkana by Double Bed
4.Fenice: Woodman - Venize by Kaldoun
5.Spirito del Vento: Indian Lodge - Heavenly Song by Machiavellian
Horatio Nelsonが勝ち、2歳GIはともにO'Brienの手に落ちた。
向こうはMiesqueの孫娘でこっちはDoff the Derbyの孫息子。どちらも最上級の良血で方や母父Mr. Prospector、方や母父Sadler's WellsのDanehill産駒…
Foret
1.Court Masterpiece: Polish Precedent - Easy Option by Prince Sabo
2.Caradak: Desert Style - Caraiyma by Shahrastani
3.Mirabilis: Lear Fan - Media Nox by Lycius
4.Silent Name: Sunday Silence - Danzig Away by Danehill
5.Coupe de Champe: Take Risks - Banakill by Funabule

April 30, 2006

4/30 Prix Ganay GI Longchamp FR Turf 2100m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
17VatoriVettoriHigh MeceneHighest HonorS. PasquierP. Demercastel
21Corre CaminosMontjeuDibenoiseKendorT. JarnetM. Delzangles
32ManduroMonsunMandellichtBe My GuestC. SoumillonA. Fabre
43Near HonorHighest HonorNight YearJareerM. SautjeauP. Vovcenko
54Royal HighnessMonsunReem DubaiNashwanT. ThulliezP. Bary
66PridePeintre CelebreSpecificityAllegedC.P. LemaireA. de Royer Dupre
75MontareMontjeuContareShirley HeightsT. GilletJ.E. Pease
しかし、追加登録までして出てくるか、Near Honor。
ここは、まずPrideでしょう。このPeintre Celebreの娘がどんなレースで今期のGI開幕戦を制するかというところに注目したいですな。で、怖いのはFabre厩舎に移ったドイツ馬のManduroとMontareあたりか。とにかくPrideが今年もいけるかってのを量るレースではあるでしょう。

Result

1.Corre Caminos: Montjeu - Dibenoise by Kendor
2.Royal Highness: Monsun - Reem Dubai by Nashwan
3.Manduro: Monsun - Mandellicht by Be My Guest
4.Pride: Peintre Celebre - Specificity by Alleged
5.Montare: Montjeu - Contare by Shirley Heights
6.Vatori: Vettori - High Mecene by Highest Honor
7.Near Honor: Highest Honor - Night Year by Jareer
今年もMontjeuの勢いは止まりませんってところなんでしょうかね。それにしてもMontareではなくてCorre Caminosとは。PrideもManduroも見せ場無くって感じではあり古馬路線はちと分からんな。Ispahanで巻き返してきますかなあ。

May 13, 2006

5/14 Poule d'Essai des Poulains GI Longchamp FR Turf 1600m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
14YasooddInchinorNeedwood EpicMidyanT.E. DurcanM.R. Channon
210Porto SantoKingsalsaExciting TimesJeune HommeS. PasquierP. Demercastel
37Stormy RiverVerglasMiss BioRiver MistT. ThulliezN. Clement
49GarnicaLinamixGueridiaNight ShiftI. MendizabalJ.C. Rouget
56West of AmarilloGone WestNavarraEl Gran SenorJim FortuneJ. Gosden
62Marcus AndronicusDanehillFijiRainbow QuestC. SoumillonA.P. O'Brien
71James JoyceDanehillCrumpetsforteaHenbitD. M.C. CabeA.P. O'Brien
88Ivan DenisovichDanehillHollywood WildcatKris S.O. PeslierA.P. O'Brien
95Aussie RulesDanehillLast SecondAlzaoK. FallonA.P. O'Brien
1011FeniceWoodmanVenizeKaldounC.P. LemaireRob Collet
113Dream In BlueMunirKenny GlittersKendorJ. AugeRob Collet
正直、O'Brien何やってんのよとかは思いました。今年になってから勝てないといわれつつも、ぶっつけで英2000GuineasはGeorge Washingtonで持っていったのですが、こっちにはその勝てなかった馬を4頭並べたという形ではあり、Greenham Sで2着に入っているMarcus Andronicusが何とかなる程度かなと。それにしても2歳の頃はいかんともし難いという印象もあった馬だけに、どこまで通用するのやら。
Longchampの前哨戦Fontainebleauを勝ってきたのはStormy River。Criterium Internationalで2着という実績もあり、大崩もせず最有力だろう。今年のLeopardstownのギニートライアルでいきなり化けたYasooddが対抗となるかな。2歳の頃から使われまくってるDream In BlueはFontainebleauで3着とそこそこの地力はありそうだが、こんなの突っ込んできたら頭を抱える罠。

Result

1.Aussie Rules: Danehill - Last Second by Alzao
2.Marcus Andronicus: Danehill - Fiji by Rainbow Quest
3.Stormy River: Verglas - Miss Bio by River Mist
4.West of Amarillo: Gone West - Navarra by El Gran Senor
5.Garnica: Linamix - Gueridia by Night Shift
6.Porto Santo: Kingsalsa - Exciting Times by Jeune Homme
7.Ivan Denisovich: Danehill - Hollywood Wildcat by Kris S.
8.Dream In Blue: Munir - Kenny Glitters by Kendor
9.Yasoodd: Inchinor - Needwood Epic by Midyan
10.Fenice: Woodman - Venize by Kaldoun
Non Runner: James Joyce
フランスはPMUのストライキとかでレーススタートが大幅に遅れましたが、なんとか無事に終わったというところではありましょう。
で、Danehillばかり4頭をスタンバイさせたO'Brien師はFallon-Soumillonという形で本線のワンツーを成し遂げました。不振不振といわれながらもこういうところにはちゃんと間に合わせてくるのはさすがというところはあるのでしょう。
前哨戦圧勝のStormy Riverが3着はまだいいとしても、注目のYasooddの9着ってのはどうなっとんのかねと。所詮はInchinorだったか。

5/14 Poule d'Essai des Pouliches GI Longchamp FR Turf 1600m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
19Silver TouchDansiliSanpalaSanglamoreT.E. DurcanM.R. Channon
210Price TagDansiliTarocchiAffirmedT. ThulliezP. Bary
32DaltayaAnabaaDaltaiymaDoyounC. SoumillonA. de Royar-Dupre
41Tie BlackMachiavellianTender Is The NightBaratheaJ.B. EyquemF. Rohaut
512MauralakanaMuhtathirJimkanaDouble BedI. MendizabalJ.C. Rouget
65DamoiselleSky ClassicDarielaManilaD. BonillaF. Head
77SilvaAnabaaSilverqueenAlydarM. BlancpainC. Laffon-Parias
86Dama'aGreen DesertLady MiletrianBaratheaJim FortuneJ. Gosden
913Beauty BrightDanehillDietrichStorm CatT. JarnetA.P. O'Brien
104KamarinskayaStorm CatMr. P's PrincessMr. ProspectorK. FallonA.P. O'Brien
118Daaly BabetMedaalyOsmyoseSicyosD. BoeufC. Scandella
123New GirlfriendDiesisNew StoryDynaformerC.P. LemaireRob Collet
1311ImpressionnanteDanehillOccupandisteKaldounO. PeslierC. Laffon-Parias
こっちも前哨戦Grotteの勝ち馬Daltayaが連を外さない安定感もあり、最有力。馬名から何から何までアガ・カーンですというか、電車でDなわけであれですわ、Zaribaの9-e族。簡単に言えばDaylami、Dalakhani兄弟の姪っ娘。母がDaylamiの全妹です。Anabaaですかってのはちょっとあるんですが、DoyounのNever Bend、Kashmirにぶつけるには丁度良いわけか。
O'Brien師はLeopardstownの1000 Guineas Trialの1、2着馬での参戦。それを勝った方、Kamarinskayaは早熟のスプリンターFasliyevの半妹で、父Storm CatってNureyevより更に早熟傾向に振ってどうするよとか言いたくなる血統。
穴っぽいところではWertheimerのImpressionnateがFall Aspenの直系でLyphard、Kaldounとフレンチマイル的なスピード種牡馬を繋いでDanehillで面白そうかなと見ております。

Result

1.Tie Black: Machiavellian - Tender Is The Night by Barathea
2.Impressionnante: Danehill - Occupandiste by Kaldoun
1→3.Price Tag: Dansili - Tarocchi by Affirmed
4.Daltaya: Anabaa - Daltaiyma by Doyoun
5.Mauralakana: Muhtathir - Jimkana by Double Bed
6.New Girlfriend: Diesis - New Story by Dynaformer
7.Damoiselle: Sky Classic - Dariela by Manila
8.Beauty Bright: Danehill - Dietrich by Storm Cat
9.Daaly Babet: Medaaly - Osmyose by Sicyos
10.Dama'a: Green Desert - Lady Miletrian by Barathea
Non Runner: Silver Touch, Silva, Kamarinskaya
昨日寝る直前に結果というかフランスギャロが出してくれる決勝写真を見たところによればPrice Tagが1位で入線していて、2世代目でDansiliがGI馬を出しましたかとか思ってたんですけど、今日になってチェキったら降着喰らってましたというオチ。
で勝ったのはTie Black。そこそこの実績とはいえ勝ってるのはToulouseですし、重賞はここが初挑戦という形なればやはり伏兵の一撃と取るのが一番ではあるのか。で、妨害を受けたらしいImpressionnanteはある程度期待通りに上位に来ましたというところ。Daltayaがもちっと頑張らんかいというところではあるか。Kamarinskauyaはどこ行ったのかとは思ってたが、スクラッチだったのな。

May 21, 2006

5/21 Prix Saint-Alary GI Longchamp FR Turf 2000m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
16SanayaBaratheaSanariyaDarshaanC. SoumillonA. de Royar-Dupre
23MayoressMachiavellianMinister WifeDeputy MinisterO. PeslierA. Fabre
31Alix RoadLinamixLife On the RoadPersian HeightsT. ThulliezMme M. Bollack-Badel
47ChaibiaPeintre CelebreMawhibaDayjurD. BoeufD. Smaga
58GermanceSilver HawkGaily TiaraCaerleonI. MendizabalJ.C. Rouget
62Top WaveMedaalyTop AsterAssertT. CastanheiraMme M. Bollack-Badel
75FauveliaPolish PrecedentMarionDoyounS. PasquierY. de Nicolay
84Hollywood StarletMarchand de SablePrivate QuestQuest For FameM. CherelY. de Nicolay
3戦無敗のGermanceが中心。あとはSanayaくらいでしょうかねえ。とにかく勝ちきれないんだが…Sanaya。

Result

1.Germance: Silver Hawk - Gaily Tiara by Caerleon
2.Sanaya: Barathea - Sanariya by Darshaan
3.Alix Road: Linamix - Life On the Road by Persian Heights
4.Chaibia: Peintre Celebre - Mawhiba by Dayjur
5.Fauvelia: Polish Precedent - Marion by Doyoun
6.Mayoress: Machiavellian - Minister Wife by Deputy Minister
7.Top Wave: Medaaly - Top Aster by Assert
8.Hollywood Starlet: Marchand de Sable - Private Quest by Quest For Fame
前哨戦の結果そのままという形でGermanceが無敗で制覇。そしてやっぱりSanayaは2着ということですよ。本番もこのまま行っちゃうかなというところで、ともかくSanayaの2着だけはガチ。

5/21 Prix d'Ispahan GI Longchamp FR Turf 1850m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
14VatoriVettoriHigh MeceneHighest HonorS. PasquierP. Demercastel
27Special KaldounAlzaoSpecial LadyKaldounD. BoeufD. Smaga
35LaverockOctagonalSky SongSadler's WellsD. BonillaC. Laffon-Parias
410Kendor DineKendorMichellisaIndian RidgeT. ThulliezY. de Nicolay
52KrataiosSabrehillLoxandraLast TycoonM. BlancpainC. Laffon-Parias
611Helios QuercusDiableneyevCriss CrossCrystal PalaceI. MendizabalC. Diard
78Corre CaminosMontjeuDibenoiseKendorT. JarnetM. Delzangles
86Thistle SuiteUnfuwainChepstow ValeKey to the MintT. GilletM. Cheno
93Archange d'OrDanehillDievotchkaDancing BraveC. SoumillonA. Fabre
109ManduroMonsunMandellichtBe My GuestO. PeslierA. Fabre
111Turtle BowlDyhim DiamondClara BowTop VilleC. LemaireF. Rohaut
前走Ganeyを勝ったCorre Caminosが有力なのはまあ当然といったところで、後何か面白いのおらんかねというのが正直なところ。Helios Quercusがもうちょっとしゃきっとしててくれたら良いのにとは思います。

Result

1.Laverock: Octagonal - Sky Song by Sadler's Wells
2.Manduro: Monsun - Mandellicht by Be My Guest
3.Krataios: Sabrehill - Loxandra by Last Tycoon
4.Archange d'Or: Danehill - Dievotchka by Dancing Brave
5.Corre Caminos: Montjeu - Dibenoise by Kendor
6.Vatori: Vettori - High Mecene by Highest Honor
7.Turtle Bowl: Dyhim Diamond - Clara Bow by Top Ville
8.Helios Quercus: Diableneyev - Criss Cross by Crystal Palace
9.Special Kaldoun: Alzao - Special Lady by Kaldoun
10.Kendor Dine: Kendor - Michellisa by Indian Ridge
Non Runner: Thistle Suite
去年散々裏切られたような気もしますが、Laverockでした。というかManduroが勝ちきれんなあ。
それにしてもOctagonalか…。本拠地たるオーストラリアでもLonhroのあとの活躍馬がなかなか出てこないという状況でちょっと厳しい状況かなとも思えてくるのです。種付け料も下がって来てますし、その結果Lonhroに繁殖取られてるような気もしますし。結局父Zabeelより晩成傾向を強めて2歳戦で用無しという状況がまずいんだろうなあと、オセアニア的には。で、このOctagonalはフランスにシャトルに出されていて、Laverockもそのシャトルサイアーとしての産駒。ま、Octagonalの北半球での産駒ってのはLaverock以外見掛けやしないのですが…。

June 3, 2006

6/4 Prix du Jockey Club GI Chantilly FR Turf 2100m

COLTにPAJERO、LANCER、GRANDISとあるならここはやはりOUTLANDERか。でもOUTLANDERだとスリーダイヤじゃなくなって、ブルーライオンとかダブルシェブロンでPeugeotとかCITROENになっちまうな。そういや、向こうじゃまだGALANTも生きてるはずだよな。じゃPrix GALANTで。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
13Champs ElyseesDanehillHasiliKahyasiS. PasquierA. Fabre
27DarsiPolish PrecedentDarashandehDarshaanC. SoumillonA. de Royar-Dupre
311HazeymmMarjuVenizeKaldounT.E. DurcanM.R. Channon
42NumideHighest HonorNumidieBaillamontI. MendizabalJ.C. Rouget
510AspectusSpectrumAnna TheaTurfkonigA. VriesH. Blume
66Olympian OdysseySadler's WellsField of HopeSelkirkJ.P. SpencerB.W. Hills
79Art DecoPeintre CelebreSometimeRoyal AcademyL. DettoriC.R. Egerton
84BarastraightBaratheaStraight LassMachiavellianM.J. KinaneJ.C. Rouget
914Hello SundayPoligloteHello MollySilleryT. JarnetC. Head-Maarek
1015Hurricane CatStorm CatSky BeautyBlushing GroomD. MC. CabeA.P. O'Brien
111Aussie RulesDanehillLast SecondAlzaoK.F. FallonA.P. O'Brien
125FeniceWoodmanVenizeKaldounJ. AugeRob Collet
1313ArrasMonsunAvocetteKing's LakeO. PeslierA. Fabre
148Irish WellsPoligloteSign of the VineKendorD. BoeufF. Rohaut
1512Best NameKing's BestFlawlyOld VicC.P. LemaireRob Collet
しかし、息子がきっちりこの舞台に出てくるHasiliはやはりとんでもない繁殖だよなとは思う。あれの牡馬産駒がGIで勝てるとは思わんがな。
Poulainを勝ったAussie Rulesはこの距離ならなんとでもするだろうし、OaksでもAlexandrovaが勝ちましたし、O'Brien厩舎の3歳馬がこの時期になって調子を上げて来ているというのもあります。どの馬も今季初戦の敗戦というのはある程度無視して構わないというところはありそうです。
NumideはPrix HoquardtでGentlewaveを下しての参戦。この辺りの距離の実績という点では一番手だろう。ただ、Highest Honor産駒をGIで信頼できるかどうかの問題はある。
Aspectusは独2000Gを2着からの参戦。距離を考えてフランスということになるかな。
Olympian Odysseyもイギリスではなくてこっちに参戦。Sadler's Wells産駒ではあるものの、母系が短距離志向なのでそういうところを考慮されたか。
Art Decoもイギリスからの遠征。前走でGIII Dee Sを勝っている。9-f族Deltaに連なるファミリーで、近親にCroco Rouge。祖母がAlidiva、母の全兄はAli-Royalという名門の出。
デビューから3連勝でPrix la Forceを勝ったのがBarastraight。デビュー2連勝のArras。LingfieldのDerby TrialでLinda's Ladにアタマ差負けてきたHazeymmあたりまではチャンスあるのかなと。
誰かさんがEpsom行ったこともありますが、結構混戦でしょう。その上でPeintre Celebreとか出てきたらやっぱりデンパ的に応援しますよってなところはあるのでArt Decoには期待したいところ。というかO'Brienを止めなさい。

Result

1.Darsi: Polish Precedent - Darashandeh by Darshaan
2.Best Name: King's Best - Flawly by Old Vic
3.Arras: Monsun - Avocette by King's Lake
4.Art Deco: Peintre Celebre - Sometime by Royal Academy
5.Numide: Highest Honor - Numidie by Baillamont
6.Irish Wells: Poliglote - Sign of the Vine by Kendor
7.Aussie Rules: Danehill - Last Second by Alzao
8.Hazeymm: Marju - Venize by Kaldoun
9.Hello Sunday: Poliglote - Hello Molly by Sillery
10.Champs Elysees: Danehill - Hasili by Kahyasi
11.Barastraight: Barathea - Straight Lass by Machiavellian
12.Olympian Odyssey: Sadler's Wells - Field of Hope by Selkirk
13.Aspectus: Spectrum - Anna Thea by Turfkonig
14.Fenice: Woodman - Venize by Kaldoun
15.Hurricane Cat: Storm Cat - Sky Beauty by Blushing Groom
Darsiですけどね、
Owner: His Higness Aga Kahn
Breeder: His Highness Aga Kahn's Stud
Trainer: A. de Royar-Dupre
Jockey: C. Soumillon
これなんてDalakhani?
DとはいってもDalakhaniと同じ9号族というわけではないんですが、この牝系もAga Kahn殿下の下で代を経て来ているというところではあります。
何でこんなのが来るのかと言われたら、こういう布陣だからと言う他ないような気がしなくもなく。距離短縮2年目のこのレースは前走2500mで勝ってきた馬が持っていきました。もうわけ分からんわ。この日のChantillyはこの直前に2400mをPolicy Makerが2分24秒台で走り抜けていたりするので、時計は出るという印象ではあったので、余計に中距離タイプの台頭というつもりで見ていたらこれですよ。これではEpsomと勝つ馬が逆ではないかと(ry
4頭くらいが混戦の2着争いはBest Nameが制してこれもそこそこ期待できそうか。King's BestにOld Vicなので代を経たとはいえKingmambo x Sadler's Wellsか。その上でKing's BestはAライン出身なのでそういう部分もはまったということになるかなあと思いつつ、Old Vicの牝馬がどれだけいるのかという問題はありつつ、これ別にOld Vicに限定しなくても良いよなと。

June 10, 2006

6/11 Prix de Diane GI Chantilly FR Turf 2100m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
114DaltayaAnabaaDaltaiymaDoyounC. SoumillonA. de Royar-Dupre
211SanayaBaratheaSanariyaDarshaanM.J. KinaneA. de Royar-Dupre
37DanzonRoyal AcademyZappeuseKingmamboM. BlancpainJ.C. Rouget
45Alix RoadLinamixLife On the RoadPersian HeightsO. PeslierM. Bollack-Badel
53Confidential LadySingspielConfidanteDayjurS. SandersM. Prescott
612Grande MelodyGrand LodgeCrystal MelodyNureyevC.P. LemaireP. Bary
71Heaven's CauseGiant's CausewayHeaven's CommandPrioloT. ThulliezA. Fabre
810AllowayRahyAlways FarAlydarS. PasquierA. Fabre
916MauralakanaMuhtathirJimkanaDouble BedT. GilletJ.C. Rouget
109Sirene DoloiseMarchand de SableRamondaFabulous DancerJ.B. EyquemA. Bonin
1113Pearl SkyKahyasiPatissimaLightningD. BonillaY. de Nicolay
124Queen CleopatraKingmamboSequoyahSadler's WellsK. FallonA.P. O'Brien
138MussoorieLinamixFascinating HillDanehillT. JarnetR. Gibson
146ChaibiaPeintre CelebreMawhibaDayjurD. BoeufD. Smaga
1515GermanceSilver HawkGaily TiaraCaerleonI. MendizabalJ.C. Rouget
162KeladoraCrafty ProspectorKarmifiraAlways FairJ.R. DuboscJ.C. Rouget
フランスのこの路線にはGermanceがいるわけで、あちこちのギニーからもそんなに強い馬が参戦ということはないので、簡単にGermanceに持っていかれそうではあるな。となると2着はSanayaという事になりますが、如何か?
良くないw。それじゃあつまらんじゃあないか。ここにはこんなにもNureyevがいるというのに(貴様は結局それか
Poulichesからは4着のDaltayaが参戦で、SoumillonはSanayaではなくてこっちを選んだ。なのでSanayaはKinane。確かにどっちかといえばDaltayaの方が良さそうではあるよなと。Daltayaには距離経験がないがこなせないわけがないだろうというところで。
Germanceを擁するRouget師は4頭出し。DanzonはLongchampのPrix Vanteauxを勝ってきました。Royal AcademyにKingmamboって逆にしたらRule of Lawですがな。さらにKahyasiが入ってKingmamboをNijinskyで挟み込んだ形ではある。MauralakanaはPoulichesで5着。2歳の頃には何でかJan-Luc Lagardereを走って3着とかしています。崩れはしないんですが、距離がなあ。追加登録してきたKeladoraはラビットかな。で、4戦無敗のGermance。ここを狙い済ましてという形で乗り込んできただけに、ちょっと抜けた存在ではないかなと思う。
Alix RoadはPenelope、Saint-AlaryとGermance、Sanayaに次ぐ3着。このあたりの力関係はもうはっきりしたと言えよう。
英1000ギニー2着のConfidential Ladyは愛1000ギニーに出走して6着。愛ギニーはちょっと馬場などに泣かされたという面はあるのかもしれませんが、あまり距離が延びて良いとも思えない。
追加登録で参戦のGrande MelodyはCrystal Palaceのファミリーで母の全姉にCrystal Music、半弟Dubai Successという血統馬。父Grand Lodgeは事故で11歳の若さで亡くなってしまったものの、Sinndarを始め、Grandera、Queen's Logicと強力なGI馬を送り出しています。多分Chief's Crownの後継として最も成功しているはず。で、この中距離ならかなりやれそうかなと。AllowayはPrix Cleopatreの勝ち馬で同じくCrystal Palaceのファミリー。祖母がFairy Footstepsでこちらも栄えている。アルビレオの従妹。
Prix Vanteauxの2着から挑むSirene DoloiseはMarhcand de Sable、Fabulous Dancer、Riverman、Beaugency、Saint Crespin、Sicambre、Goya、Bruleur、Teddyという累代でかなりのフレンチ。母系は遠いところでSpecial Questが出たくらい。
愛1000ギニー3着からの挑戦は1勝馬Queen Cleopatre。O'Brien厩舎は今回この馬だけになりましたのですが、それなりに自信があるという事でしょうかねえ。KingmamboとSadler's Wellsが絡む血統は見ていて愉快だの。
Saint-Alaryで4着のChaibia。Nureyev X Alydarの父Peintre CelebreにDanzig X Mr. Prospectorの母父Dayjurと組み合わせています。母系は結構凝っていて、HeiressにまずHyperionを2x3で入れる。続いてKlaironでRose Red=Sweet Lavenderの全姉妹クロス。Rivermanを使ってDjebelなぞをクロスさせつつ米血導入への下地を作る。Dayjurでドカンとスピード化して、仕上げに米仏混交のPeintre Celebreと見てやるべきか。伯父にErhaabが出ます。
Germanceも祖母父がTheatricalで普通にNureyevを持ってるんですがね。まあ、フランスだと普通にこういうことになりやすいってのは楽しいところではある。Germanceに対しては未対戦の馬をどうするかというところだけな気もするので、Queen CleopatreとかDanzonとかが頑張ればなと。

Result

1.Confidential Lady: Singspiel - Confidante by Dayjur
2.Germance: Silver Hawk - Gaily Tiara by Caerleon
3.Queen Cleopatra: Kingmambo - Sequoyah by Sadler's Wells
4.Mussoorie: Linamix - Fascinating Hill by Danehill
5.Alix Road: Linamix - Life On the Road by Persian Heights
6.Mauralakana: Muhtathir - Jimkana by Double Bed
7.Heaven's Cause: Giant's Causeway - Heaven's Command by Priolo
8.Chaibia: Peintre Celebre - Mawhiba by Dayjur
9.Grande Melody: Grand Lodge - Crystal Melody by Nureyev
10.Alloway: Rahy - Always Far by Alydar
11.Pearl Sky: Kahyasi - Patissima by Lightning
12.Sanaya: Barathea - Sanariya by Darshaan
13.Sirene Doloise: Marchand de Sable - Ramonda by Fabulous Dancer
14.Daltaya: Anabaa - Daltaiyma by Doyoun
15.Danzon: Royal Academy - Zappeuse by Kingmambo
16.Keladora: Crafty Prospector - Karmifira by Always Fair
英1000ギニー2着、愛1000ギニー6着のConfidential Ladyが勝ちました。母父のDayjurがスプリンターで、きょうだいも短距離で活躍という事ではあったのでマイルの方が良さそうにも思ったんだが…。Affirmedを出したWon't Tell Youのファミリー中で最も栄える分枝であり、Won't Tell Youが持つFighting Fox=Gallant Foxを中心としたTeddyの絡む全血クロスを活かしていったというところではあろうがな。
とりあえず決勝写真を見て、Aga Kahnの2騎はどこへ行ったのかしらとか思ったわけですが、かなり沈んでいたのな。なんかよくわかんねーという結果ではあったり。
Germanceはこれまで戦ってきた相手が弱かったという事になるのでしょう。それでもQueen Cleopatraにハナ差で2着を確保しているのはまず評価しても良いかなと。

June 24, 2006

6/25 Grand Prix de Saint-Cloud GI Saint-Cloud FR Turf 2400m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
16PetrogradPeintre CelebrePalmeraieLear FanG. FauconE. Lellouche
22Policy MakerSadler's WellsPalmeraieLear FanS. PasquierE. Lellouche
33LaverockOctagonalSky SongSadler's WellsD. BonillaC. Laffon-Parias
44Hurricane RunMontjeuHold OnSurumuK. FallonA. Fabre
55Near HonorHighest HonorNight YearJareerM. SautjeauA. Fabre
61PridePeintre CelebreSpecificityAllegedC. LemaireA. de Royar-Dupre
結局Shiroccoは引っ込めてHurricane Runということで、しっかりNear Honorというペースメイカーまで用意してきやがりましたよ。6頭と頭数こそ増えましたが、実質はPolicy MakerとPrideくらいしか対抗できないかなとも思うし、それだってAlexander Goldrunが太刀打ちできずってのを見てしまったらどこまで期待するかとなると薄いのは仕方なかろうか。
Policy Makerとしてはこの得意条件を活かすという形に持ち込みたいところであり、そのための方策かは知らないけど弟を連れてきました。あの母にSadler's Wellsでも十分ネタ度のある配合なんですが、更にPeintre Celebreなんか使った画商はさすがだとは思います。ということで、PetrogradはThong=Lt. StevensというPolicy Makerも持つ全血クロスに加えてPetroleuseを3x2と張り切ったクロスをかけています。実に良いね。こんな血統でペースメイカーなんて惜しいのでどこかで本格化してくれないものかと思ったりもしますが、さすがに既に5歳では期待薄か。
LaverockはIspahanを勝ちましたが、やはりこのメンバーの中に入ると非力に見えるし、2400mをこなせるわけでもないので無理でしょう。
そろそろGIだって勝てそうと思わんでも無いPrideではあるのですが、今年のこの路線はちょっとメンバーが揃い過ぎるというか、トップホース2頭が同じフランスのFabre厩舎にいるというのはちと不運なことではあるかなと思う。まあ牝限GIで勝てばいいんだからYorkshire Oaksとか狙うのもありではあるだろうけど、どこかで牡馬相手に勝ってほしいというのはあります。Hurricane Runじゃ敷居が高すぎますが…

Result

Prideやっちゃったよレース。
1.Pride: Peintre Celebre - Specificity by Alleged
2.Hurricane Run: Montjeu - Hold On by Surumu
3.Laverock: Octagonal - Sky Song by Sadler's Wells
4.Policy Maker: Sadler's Wells - Palmeraie by Lear Fan
5.Petrograd: Peintre Celebre - Palmeraie by Lear Fan
6.Near Honor: Highest Honor - Night Year by Jareer
Hurricane RunとPolicy Makerがそれぞれにペースメイカーを用意してきたものの、ペースは上がらずスロー。Prideが直線で早めに先頭のHurricane Runをゴール前でちょんと差しきった形ではある。どこまで参考になるのかは微妙な所ながら、Hurricane Runもどうしようもないほど強いという事ではないなというレースではあるか。油断と言えば油断なのかもしれないが、結局のところFallonの思惑が外れたということで、キングジョージではちゃんと修正してくるんでなかろうかと。
Hurricane Runにとっては当初の意図が少し狂ったかも知れないが、この敗戦は大した問題ではない。だがそれでもPrideにとっては非常に大きな一勝であろう。そしてLemaireの騎乗も賞賛されるべきものではある。鞭を使いすぎて罰金を取られたが、些細なものではあろう。Prideは去年のPrix FoyではAlkaased、Shiroccoを下したほどの実力馬であり、そのときの勝ち時計はPrix Foyとしては珍しく、同日のPrix NielやPrix Vermeilleを上回るものではあった。要するにPrideはHurricane RunやShawandaより速い時計を出して、一線級の牡馬を下していたのではある。そして凱旋門賞でもそこそこの結果を残してはいたし、その後香港に飛んでHong Kong Cで2着に入っていた。そういうことを考えればGrand Prix de Saint-Cloudを勝っておかしいところは無いか。雨が降り、馬場が緩んだのもこの馬にとっては良かったという事ではあるが、Hurricane Runもそういうのが得意だったはずではあるが。
で、このあとはYorkshire Oaksでも走ってから凱旋門となりますかね。それが終わったら日本と香港なのだそうで、マイルハーフが良いってことも言ってるのでJC参戦となりそうか。
FallonとHurricane Runはこのレースで何をしようとしたのか。FallonはHurricane Runを信頼して、このレースではワンサイドの圧勝を演じようとしたのではなかろうか。前走Tattersalls Gold Cupでは今年初戦ということもあって何より勝つことが求められていた。そしてこのレースではそれと同じことをする必要は無い。FallonとHurricane RunはこのレースでPrideのことなど相手にしていなかったはずである。もちろんLaverockやPolicy Makerも相手ではなかった。Hurricane Runが見ていたのはShiroccoであり、Sir Percyであり、Ouija Boardであり、そしてその6時間ほど前に勝っていたDeep Impactではなかろうか。
Hurricane Runはこのレースと続くキングジョージを圧勝し、その時点で文句なしの欧州最強馬となることを意図していたのではなかろうか。そうしてこの陣営は凱旋門賞を連覇することより、BC Turfを勝ちにいくことを選ぶという気がしてならない。そのためにはキングジョージの時点で今年の欧州最強馬としての地位を固めてしまう必要がある。キングジョージには参戦しないことを明言しているShiroccoも、未だにはっきりと参戦を表明しないSir Percyも、今年は10Fに照準を持っていきたそうなOuija Boardもキングジョージに出走するかどうかは分からない。そして、得体の知れない日本からくるDeep Impactも含めて、もしキングジョージに出走していてもHurricane Run相手ではどうしようも無かったと思わせるだけのパフォーマンスが求められていた。それにはキングジョージに向かうこのレースも軽く圧勝でクリアしておく必要があり、Fallonはそのために直線で一気に後続を引き離す圧勝劇を演じようとしたのではないか。
何故そう考えるのか。Shiroccoの馬主であるUllmann男爵は凱旋門賞を勝つためにShiroccoを手に入れたといって憚りません。そういうShiroccoにとって最大の障害は同じFabre厩舎のHurricane Runであることは間違いないところです。おそらくFabre師はできることならこの2頭を使い分けて行きたいだろうし、ShiroccoにとってもHurricane Runに凱旋門賞をパスさせることができれば大きく夢に近づくことができます。ならばAlleged以来なされていない凱旋門賞の連覇よりも、これまでに唯の一頭たりとも成し遂げてはいない凱旋門賞とBC Turfの両方を勝つことをCoolmoreに選ばせるというのがたった一つの冴えたやり方。そのためにはHurricane Runが凱旋門賞を走らなくても良い理由が必要で、それには凱旋門賞までに不動の欧州最強馬として君臨することであり、その舞台はキングジョージを置いて他にはありえず、更に出色の、他馬陣営がうんざりするようなパフォーマンスを見せ付ける必要があり、その下準備としてのGrand Prix de Saint-Cloud出走ではなかったかなと思うのである。
さすればHurricane Runにとってのこの状況は、ディープインパクトにとっての有馬記念の状況に酷似したものと言えるかも知れない。
以上、途中から妄想入りでお届けしました。
さすがにPrideが勝ったのは嬉しいし、この馬の実力は相当なレベルにあるのも事実だろうが、この結果を持ってPrideがHurricane Runより上などと言うことは出来ないわけではあるしね。
#まあでもどこぞかのブログ見てて、あんまりPride舐めるなよとか思ったわけではあるがw。Hurricane Runは良場馬では良くないのかもしれないなんてシレっと書かれてるんでまともに読むだけ無駄な気はしたが。

July 9, 2006

7/9 Prix Jean Prat GI Chantilly FR Turf 1600m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
15Royal PowerXaarMagic TouchFairy KingT.E. DurcanM.R. Channon
212DilekSendawarDiyawaraDoyounC. SoumillonA. de Royar-Dupre
311YasooddInchinorNeedwood EpicMidyanP.A. CulhaneM.R. Channon
43Boris de DeauvilleSoviet StarLogjamRoyal AcademyY. BarberotS. Wattel
54Marchand d'ArgentMarchand de SableMasslamaNo Pass No SaleJ.M. BreuxN. Clement
66Stormy RiverVerglasMiss BioRiver MistT. ThulliezN. Clement
77GarnicaLinamixGueridiaNight ShiftI. MendiazabalJ.C. Rouget
88Ivan DenisovichDanehillHollywood WildcatKris S.K. FallonA.P. O'Brien
99Arabian PrinceFusaichi PegasusAddSpectacular BidJ.A. HeffernanA.P. O'Brien
101KendargentKendorPax BellaLinamixR. MarchelliY. Fouin
112Kentucky DynamiteKingmamboChelsey FlowerHis MajestyC.P. LemaireA. de Royar-Dupre
1210ImpressionnanteDanehillOccupandisteKaldounO. PeslierC. Laffon-Parias
いまいち価値が分からんというか、フランスギャロは3歳路線の改革においてこのレースにどんな価値を与えようとしているのかがつかめませんな。
仏ギニー馬Aussie RulesはJockey Club賞を負けて、Eclipse Sでも沈む様で、ギニーのレベルはどうなのよと言われても仕方ないかなとは思います。
さて追加登録で参戦となったのがAga Khan殿下のDilek。デビュー戦こそ5着に負けていますが、その後4連勝で、Daphnis賞を制しての参戦となりました。父がSendawarで、母系はBoussacから殿下に流れたFrizette系、母父はDoyoun、その前がTop Villeということで勝手知ったるという感のある殿下のハウス血統です。ボトムラインにTourzimaとか出てきますがな。こういうのがきっちり活躍するから素晴らしいなと思うわけで、こいつの場合は父のSendawarがMill ReefとRivermanというNever Bendの二大後継を並べており、さらにDoyounという形でMill Reef追加という事になりますか。この馬が大成したら面白いでしょうねえ。ということで、まったり応援モード。
その他有力馬ではフランスでは乗れるらしいFallonのIvan Denisovichとか、ギニー3着、St. James Palace2着と安定して上位に食い込むStormy River、ギニー2着で前走はSandringham賞を勝ってきたペリエのImpressionnanteとかも出てきますのでそこそこいいレースにはなりそうですよ。

Result

1.Stormy River: Verglas - Miss Bio by River Mist
2.Kentucky Dynamite: Kingmambo - Chelsey Flower by His Majesty
3.Dilek: Sendawar - Diyawara by Doyoun
4.Kendargent: Kendor - Pax Bella by Linamix
5.Garnica: Linamix - Gueridia by Night Shift
6.Impressionnante: Danehill - Occupandiste by Kaldoun
7.Boris de Deauville: Soviet Star - Logjam by Royal Academy
8.Ivan Denisovich: Danehill - Hollywood Wildcat by Kris S.
9.Royal Power: Xaar - Magic Touch by Fairy King
10.Arabian Prince: Fusaichi Pegasus - Add by Spectacular Bid
11.Marchand d'Argent: Marchand de Sable - Masslama by No Pass No Sale
Non Runner: Yasoodd
実績からすれば順当な結果。Ivan Denisovichはやっぱりダメだったか。とりあえずKentucky DynamiteとDilekの今後には期待したいと思う。両方マイルだけという馬ではないだろうし。

July 14, 2006

7/14 Grand Prix de Paris GI Longchamp FR Turf 2400m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
13Rail LinkDansiliDocklandsTheatricalC. SoumillonA. Fabre
27HazeymmMarjuVenizeKaldounC. CatlinM.R. Channon
31GravitasMark of EsteemBombazineGenerousK. McEvoyA. Fabre
44NumideHighest HonorNumidieBaillamontI. MendizabalJ.C. Rouget
52SudanPeintre CelebreSarabandeWoodmanT. ThulliezE. Lellouche
68Art DecoPeintre CelebreSometimeRoyal AcademyO. PeslierC.R. Egerton
79Grand CouturierGrand LodgeLady ElgarSadler's WellsT. JarnetJ.C. Rouget
86Puerto RicoSadler's WellsCommanche BelleShirley HeightsC. O'DonoghueA.P. O'Brien
95MountainMontjeuSkidmore GirlVaguely NobleK. FallonA.P. O'Brien
1010Red RocksGalileoPharmacistMachiavellianL. DettoriB.J. Meehan
SoumillonのRail Linkは前走で同条件のPrix du Lysを勝っての参戦。Dansili産駒で距離がどうかというところもあるが13-c族のCharming AlibiにEmpery、Riverman、Theatricalと繋いだ母がかなりフランス好みでスタミナを持っているのだろう。
Lysで2着のSudanはデビュー戦ではそのRail Linkを相手にせずに勝った。その後Hocquartを3着、リステッド2着、Lysを2着と勝ちきれないが、ここ2戦はLongchampの2400mを使われていてコースにはなれている。Rail Linkにつけられた2馬身半の差を逆転できるかどうかというところではあるだろう。デビューから4戦で手綱を取ったPasquierを切ってThulliezで参戦。
調子の良いMcEvoyが乗るのはToulouseのDerby Languedocを勝ったGravitas。5戦4勝で唯一の敗戦がPrix la Forceの4着なので、一線級とは力の差があるのかもしれない。祖母がBrocadeという良血。マイルから10Fあたりが得意というファミリーではあるがね。
PeslierのArt DecoはJockey-Club4着からの参戦で2400m初挑戦。距離はこなせないことはないと思いますが、Royal AcademyにChief Singerなんで不安に思えばいくらでも不安w。Croco Rougeも12Fだと勝ち切れてないものなと今更ながらに思い出す。
Hocquartを勝ってJockey-Club5着のNumideはその辺がHighest Honorたる所以とか思わなくもないわけで、ここもそのくらいかなと。
Noailles3着のGrand CouturierはBordeaux le BouscatのDerby du Midi勝って来ての参戦。フランスのこういう地方のDerby的なレースのレベルは正直わからんです。Noaillesで3着ならそこそこだろうが。
O'BrienはPuerto RicoとMoutainの2頭でFallonはMountainを選びました。正直どっち選んでも大して変わらんでしょう。ここではどちらも勝負圏外。
Sheikhの馬が来てるのにDettoriはJ. Paul ReddamのRed Rocksに乗ります。King Edward VIIで2着とかだからSheikhの2頭よりは良さそうなのは確かだがなあ。

Result

1.Rail Link: Dansili - Docklands by Theatrical
2.Red Rocks: Galileo - Pharmacist by Machiavellian
3.Sudan: Peintre Celebre - Sarabande by Woodman
4.Grand Couturier: Grand Lodge - Lady Elgar by Sadler's Wells
5.Art Deco: Peintre Celebre - Sometime by Royal Academy
6.Gravitas: Mark of Esteem - Bombazine by Generous
7.Mountain: Montjeu - Skidmore Girl by Vaguely Noble
8.Numide: Highest Honor - Numidie by Baillamont
9.Puerto Rico: Sadler's Wells - Commanche Belle by Shirley Heights
Non Runner: Hazeymm
Rail Linkが勝ちました。Red RocksとSudanが続いているのならまずまず順当な結果に終わったといえるかな。ラスト2Fで突き抜けて2馬身差の完勝。このままフランスに居残ってPrix Nielから凱旋門賞と来るなら面白いかも知れず。そうなったらまたFabreかとか言うだろうけどw

July 29, 2006

7/30 Prix d'Astarte GI Deauville FR Turf 1600m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
13TogetherValanourToomixaLinamixS. MaillotC. Vergne
22In CloverInchinorBellaridaBellyphaC. LemaireF. Head
39Price TagDansiliTarocchiAffirmedT. ThulliezP. Bary
410Grand VadlaGrand LodgeVadlavaBikalaJ. VictoireA. Fabre
55MandeshaDesert StyleMandalaraLahibC. SoumillonA. de Royar-Dupre
61Tie BlackMachiavellianTender Is The NightBaratheaJ. EyquemF. Rohaut
76RajeemDiktatMagic SisterCadeaux GenereuxK. McEvoyC.E. Brittain
87GrigorievaWoodmanElbaahaAraziM.J. KinaneA. Fabre
94LolitaLavircoLittle Movie StarRisk MeD. BoeufA. Lowe
1011ImpressionnanteDanehillOccupandisteKaldounO. PeslierC. Laffon-Parias
118Indian FunPoligloteFollow the GirlSaumarezG. BenoistF. Head
11頭と数は揃ったが、質はそれほど高くないような気がする。
前走でGIを勝ったRajeemだが、McEvoyの好騎乗と展開に恵まれたことが大きく、実力を評価するようなレースではなかった。Coronation Sの5着でも戦歴を考えると良く走っている方と言えるので、あまり期待はできないか。
Tie Blackは繰り上がってのPouliches勝ちとなるが、ここでPrice Tag相手にちゃんと力を示せばよいという形になったかと。そのPrice TagはCoronation Sに遠征して8着と惨敗したのが気に掛かるが、初の遠征ということでもあり、フランスに戻ってのレースということでちゃんと走るだろう。Henkel-RennenのLolitaもCoronation Sで11着と惨敗してこちらはちょっと厳しいか。
3歳馬ではSandringhamを勝ったPoulichesの2着馬Impressionnanteも有力。前走はJean Pratで6着と崩れているが、これは牡馬相手のレースでもあるし無視しても良いかと。
古馬が2頭だけとなって、3歳のマイル路線の2番手以降を決めるようなレースになってしまったような気はする。フランスのギニー上位は出走するものの、英愛ギニーからは出走してこないし、Coroantion Sの上位もいない。

Result

1.Mandesha: Desert Style - Mandalara by Lahib
2.Impressionnante: Danehill - Occupandiste by Kaldoun
3.Tie Black: Machiavellian - Tender Is The Night by Barathea
4.In Clover: Inchinor - Bellarida by Bellypha
5.Price Tag: Dansili - Tarocchi by Affirmed
6.Grigorieva: Woodman - Elbaaha by Arazi
7.Grand Vadla: Grand Lodge - Vadlava by Bikala
8.Together: Valanour - Toomixa by Linamix
9.Lolita: Lavirco - Little Movie Star by Risk Me
10.Indian Fun: Poliglote - Follow the Girl by Saumarez
Non Runner: Rajeem
Khan-Dupre-SoumillonというラインのMandeshaが勝ってSoumillonは土日でGIを連勝。フランスに帰ってくると、その布陣もあるがちょっと手がつけられないような部分もあるにはあるかなあ。Aga Khan一族の9-c族ファミリー出身。Rivasの分枝だがあまり近親には活躍馬が出てこない。Manndar程度。
2着はこれがGIで2度目のImpressionnante。ちょっと詰めが甘いのかなあと。
Rajeemはどのくらいの位置に来るのかと思っていたのでスクラッチなのはつまらんなあ。

August 6, 2006

8/6 Prix Maurice de Gheest GI Deauville FR Turf 1300m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
116LinngariIndian RidgeLidakiyaKahyasiY. TakeD. Lowther
27SatriMujadilLaramieGulchC.P. LemaireJ.M. Beguigne
33EisteddfodCadeaux GenereuxFfestiniogEfisioD. BoeufP.F.I. Cole
415Presto ShinkoShinko ForestSwift ChorusMusic BoyR. HughesR.M. Hannon
56KodiacDanehillRafhaKrisG. MosseJ.L. Dunlop
68Ashdown ExpressAshkalaniIndian ExpressIndian RidgeA.K. MunroC.F. Wall
710SomnusPivotalMidnight's RewardNight ShiftT.E. DurcanT.D. Easterby
817Tycoon's HillDanehillTycoon's DramaLast TycoonJ. AugeRob Collet
913Baltic KingDanetimeLingfield BelleFairy KingJim FortuneH. Morrison
101AssertiveBold EdgeTart and a HalfDistant RelativeT. ThulliezR.M. Hannon
1114Amadeus WolfMozartRachelleMark of EsteemN. CallanK.A. Ryan
1212Marchand d'OrMarchand de SableFedoraKendorD. BonillaF. Head
1311Balthazaar's GiftXaarThat’s Your OpinionLast TycoonK. McEvoyT. George
149BiniouMozartCap CozIndian RidgeT. GilletRob Collet
152La ChungaMore Than ReadyGypsy MonarchWavering MonarchS.W. KellyJ. Noseda
165New GirlfriendDiesisNew StoryDynaformerC. SoumillonRob Collet
174Quiet RoyalRoyal AcademyWakigoerMiswakiO. PeslierC. Head-Maarek
Les Arcsが後半戦にはいないということでまた混戦に戻るスプリント戦線というらしい17頭という出走頭数。古馬ではいつも通りの馬名があれこれと見えてくるわけで、Ashdown ExpressとかSomnusとか、あいつらそろそろ見切りつけようと思ったところで好走してくれるのが困りますw。上がり馬としてはPresto Shinkoかなあ。
3歳馬ではAmadeus Wolfと追加登録のBarthazaar's Giftが良いかとは思うが、まあ安定感は無い罠。

Result

1.Marchand d'Or: Marchand de Sable - Fedora by Kendor
2.Satri: Mujadil - Laramie by Gulch
3.Amadeus Wolf: Mozart - Rachelle by Mark of Esteem
4.Kodiac: Danehill - Rafha by Kris
5.Quiet Royal: Royal Academy - Wakigoer by Miswaki
6.Linngari: Indian Ridge - Lidakiya by Kahyasi
7.Eisteddfod: Cadeaux Genereux - Ffestiniog by Efisio
8.Ashdown Express: Ashkalani - Indian Express by Indian Ridge
9.Assertive: Bold Edge - Tart and a Half by Distant Relative
10.Presto Shinko: Shinko Forest - Swift Chorus by Music Boy
11.La Chunga: More Than Ready - Gypsy Monarch by Wavering Monarch
12.New Girlfriend: Diesis - New Story by Dynaformer
13.Somnus: Pivotal - Midnight's Reward by Night Shift
14.Baltic King: Danetime - Lingfield Belle by Fairy King
15.Balthazaar's Gift: Xaar - That’s Your Opinion by Last Tycoon
16.Biniou: Mozart - Cap Coz by Indian Ridge
17.Tycoon's Hill: Danehill - Tycoon's Drama by Last Tycoon
語りたくありません。
この距離で2馬身差をつけて勝ったというところだけを取り出してみればMarchand d'Orは強かったと言える。前走は6着とはいえ混戦だったので、勝ったPresto Shinkoから1馬身しか離されていないということを考えれば、まずまずの力はあったということになるのでしょうかねえ。とはいえ次のレースでもしっかり上位に来れるかどうかですね。一つ勝った程度で信用すると痛い目にあうのがこの路線だし。
2着以下もいちいち見ておれるかと。

August 12, 2006

8/13 Prix Jacques le Marois GI Deauville FR Turf 1600m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
17Special KaldounAlzaoSpecial LadyKaldounD. BoeufD. Smaga
24LiverettistDanzigMysterialAllegedL. DettoriS. bin Suroor
33Helios QuercusDiableneyevCriss CrossCrystal PalaceI. MendizabalC. Diard
410Ad ValoremDanzigClassy WomenRelaunchJ. SpencerA.P. O'Brien
58RamontiMartino AlonsoFoscaEl Gran SenorE. BottiS.R.L. Dioscuri
611ManduroMonsunMandellichtBe My GuestO. PeslierA. Fabre
76PeeressPivotalNoble OnePrimo DominieR.L. MooreM. Stoute
81Stormy RiverVerglasMiss BioRiver MistT. ThulliezN. Clement
95KendargentKendorPax BellaLinamixR. MarchelliY. Fouin
102Kentucky DynamiteKingmamboChelsey FlowerHis MajestyC.P. LemaireA. de Royar-Dupre
119New EnglandDiesisNew StoryDynaformerJ. AugeRob Collet
こんなところにPeeressが。そしてAd Valoremまでいますたw。
私は大抵の場合、勝った馬が強いという判断をするのが基本ではあると考えてはいるのです。それでもあのAd Valoremないだろうというくらいには思いますので、ここはきっちりPeeressにやってもらいたいところではある。3歳からフランスでトップのStormy Riverがやはりという形で出てくるし、その2着に入ったKentucky Dynamiteもいるということでそれはそれで面白いし、善戦屋のManduroもそろそろGIが欲しいところではあるでしょう。

Result

1.Librettist: Danzig - Mysterial by Alleged
2.Manduro: Monsun - Mandellicht by Be My Guest
3.Peeress: Pivotal - Noble One by Primo Dominie
4.Stormy River: Verglas - Miss Bio by River Mist
5.Ad Valorem: Danzig - Classy Women by Relaunch
6.Special Kaldoun: Alzao - Special Lady by Kaldoun
7.Ramonti: Martino Alonso - Fosca by El Gran Senor
8.New Girlfriend: Diesis - New Story by Dynaformer
9.Helios Quercus: Diableneyev - Criss Cross by Crystal Palace
10.Kendargent: Kendor - Pax Bella by Linamix
Non Runner: Kentucky Dynamite
出馬表作るときに忙しかったせいかいろいろミスしてましたが気にしない方向で。
雨でRacing Postに言わせればVery Softな馬場状態。時計が1:43.10なのはちょっと気になるところではあるが、ようやくGodolphinに今年の欧州で初のGI勝利がもたらされましたというレースではあります。Librettistは半兄がDubai DestinationというGodolphinの誇るマイルスペシャリストのファミリーで、そこに父Danzigなんですからマイル向きのスピード馬が出来上がりというところではあるのでしょう。2歳時にはDewhurst Sで5着という経歴がありますが、その後3歳を棒に振って、今年の6月に復帰。4連勝でGIを取りました。ともかくこれで7戦6勝で負けたのはそのDewhurst Sだけという事ですし、欧州マイルの中心として活躍してくれればよろしいのではないですかね。
Manduroはまたかと言う感じでわずかに届かない2着。この馬はいつもこんなものです。
Peeressは最後にLibrettistとManduroの間に入り込んでいますが交わすまでには至らずといった感じか。弱くはないし、この結果を見ても牡馬相手でやれる馬なんだが、いまいち勝ちが遠いなあと。
期待の三歳馬Stormy Riverは前の3頭に少し離される4着でこれではちょっと厳しいか。

August 19, 2006

8/20 Prix Morny GI Deauville FR Turf 1200m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
12Striving StormStormin FeverSugars For NannyBroccoA. McCarthyP.W. Chapple-Hyam
25Excellent ArtPivotalObsessiveSeeking the GoldL. DettoriN.A.J. Callaghan
34Holy Roman EmperorDanehillL'On ViteSecretariatK. FallonA.P. O'Brien
48Dutch ArtMediceanHalland Park LassSpectrumA. MunroP.W. Chapple-Hyam
53Golden TitusTitus LiviusOraplataSilver HawkS. LandiA. Renzoni
69SandwakiDixieland BandWakigoerMiswakiO. PeslierC. Laffon-Parias
71Magic AmericaHigh YieldShoofhaBluebirdC. LemaireC. Head-Maarek
86BoccassiniArtanBella MonicaBig ShuffleD. BonillaM. Rulec
97Beauty Is TruthPivotalZeldingWarningT. ThulliezRob Collet
本気で出るつもりなのか、Holy Roman Emperor。まあ、過去にもその例が無かったわけでもないが。一応Fallonが使えるからという事情もあるんでしょうかねえ。
馬場状態次第ではスクラッチと言われているが、出てくるとなれば中心はHoly Roman Emperorとなるのは仕方の無いところ。これに地元勢はPrix Robert Papinの上位が揃って迎え撃つと言う形になった。しかしBeauty Is Truthは前走が同条件のPrix Cabourgで6着に敗れていてちょっとどうか。勝ったBoccassiniは3戦2勝でPrix Boisが2着。一方イタリアで3連勝して挑戦したRobert Papinで2着に敗れたのがGolden Titus。一応この2頭ではあるだろう。また、Prix BoisでBpccassiniを破ったSandwakiは3戦全勝でこちらも十分な戦績。あとは、2戦2勝でNorfolk Sを勝っているDutch Artといったところか。

Result

1.Dutch Art: Medicean - Halland Park Lass by Spectrum
2.Magic America: High Yield - Shoofha by Bluebird
3.Excellent Art: Pivotal - Obsessive by Seeking the Gold
4.Sandwaki: Dixieland Band - Wakigoer by Miswaki
5.Golden Titus: Titus Livius - Oraplata by Silver Hawk
6.Beauty Is Truth: Pivotal - Zelding by Warning
7.Boccassini: Artan - Bella Monica by Big Shuffle
Non Runner: Striving Storm, Holy Roman Emperor
Prix MornyはDutch Artが勝って、これで3戦全勝。Chapple-Hyam師は馬場状態が心配だったようですが、問題なく抜け出しました。Racing Postのハンデキャッパーは今年の2歳の中でトップという評価を与えています。Dutch Artの次走は来月のMiddle Park Sになるとのこと。

September 2, 2006

9/3 Prix Moulin de Longchamp GI Longchamp FR Turf 1600m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
12LibrettistDanzigMysterialAllegedL. DettoriSaeed bin Suroor
24IndesatchelDanehill DancerFloriaPetoriusN. CallanD. Wachman
38ManduroMonsunMandellichtBe My GuestC. SoumillonA. Fabre
47IrridescenceCaesourMeretriciousDancing ChampF. SpanuJ. Hammond
51Stormy RiverVerglasMiss BioRiver MistT. ThulliezN. Clement
66Aussie RulesDanehillLast SecondAlzaoK. FallonA.P. O'Brien
73Kentucky DynamiteKingmamboChelsey FlowerHis MajestyC. LemaireA. de Royar-Dupre
85Quiet RoyalRoyal AcademyWakigoerMiswakiO. PeslierC. Laffon-Parias
こんなところにIrridescenceか。今回はHammond厩舎になってますな。確か香港のQEIIのときはde Kock厩舎所属なのに、招待扱いされてなくて何なんだろうという感じだったんですけどねえ。よく分からん。香港のレースはOuija Boardが包まれてどうにもならなかったり、Russian Pearlもスタートから失敗するという有様ではあったが、この馬も強い事は間違いないでしょう。欧州初戦となるので気になるのはそのあたり。
で、この路線はとりあえずLibrettistという感じで、Sprint Cに出ずにこっちの登録を残していておやおやと思ってたIffraajはどうするつもりかと思ったのですが、結局いないね。んで、武兄はSatriに乗る、もしかしたらManduroと週始めに言ってたのが、両方回避なのでフランス行きませんとなって、ふたをあけてみたらManduroは出走するようだという話。ま、どうでも良いと言えば良いんだけど、その結果としてなのかどうか分からんがManduroの鞍上がSoumillonということになって、これはもう最大のチャンスではないかという気はしている。
3歳馬もフランスということでAussie RulesとStormy Riverにはきちっとしたレースをして欲しいところ。

Result

1.Librettist: Danzig - Mysterial by Alleged
2.Stormy River: Verglas - Miss Bio by River Mist
3.Manduro: Monsun - Mandellicht by Be My Guest
4.Aussie Rules: Danehill - Last Second by Alzao
5.Irridescence: Caesour - Meretricious by Dancing Champ
6.Kentucky Dynamite: Kingmambo - Chelsey Flower by His Majesty
7.Quiet Royal: Royal Academy - Wakigoer by Miswaki
8.Indesatchel: Danehill Dancer - Floria by Petorius
LibrettistがDeauvilleに続いてここLongchampのマイル戦も制覇。この次のQEIIでCourt Masterpieceと欧州トップマイラーの座を賭けた勝負ということになるかな。
Manduroまでそう差はなく、Stormy Riverは現3歳の中では安定した戦績を残していますし、今回も全くチャンスがないというわけでもなかったのでこの馬の今後にも期待が持てるかなと思います。Manduroはこういうキャラだということで納得すべし。Aussie Rulesもマイルならというところだろうが、ちょっとStormy Riverに差をつけられつつあるかなと。Irridescenceはここで一つ叩いての次のレースが注目だろう。

September 9, 2006

9/10 Prix Vermeille GI Longchamp FR Turf 2400m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
110Royal HighnessMonsunReem DubaiNashwanT. ThulliezP. Bary
211WurfscheibeTiger HillWurfbahnFrontalT. MundryP. Rau
32FreedoniaSelkirkForest RainCaerleonT. GilletJ. Hammond
44MontareMontjeuContareShirley HeightsO. PeslierJ.E. Pease
51MandeshaDesert StyleMandalaraLahibC. SoumillonA. de Royar-Dupre
65Time OnSadler's WellsTime AwayDarshaanR. HughesJ.L. Dunlop
79Alix RoadLinamixLife On the RoadPersian HeightsD. BoeufM. Bollack-Badel
86FermionSadler's WellsPieds de PlumeSeattle SlewK. FallonA.P. O'Brien
98Misterious LinaLinamixMysterious GuestBaratheaS. PasquierP. Demercastel
107Ponte TresaSicyonPonte BrollaHighest HonorC. LemaireY. de Nocolay
113Mary LouhanaLoup SolitaireMiss DaisyShirley HeightsS. MaillotM. Delzangles
前走でPrix d'Astarteを勝ったMandeshaは2300mでも勝っていて距離は問題無さそうで、あとはこの路線との力関係ということになるのだろう。
Montareは距離の長いGIIを3戦連続で2着。2400mでのGII勝ちもあるので、実績を考えると最有力ではないかなと。Deauvilleで2500mのGIIを勝ってきたFreedoniaも距離実績は十分。ドイツから遠征のWurfscheibeはGIIIを連勝中。Royal Highnessも今年のGaneyで2着するなど古馬勢はPrideがいなくてもそこそこ強力。
3歳馬ではMandeshaの他に、Prix de Malleretを勝ったTime On、前走で2400mのステークスを勝ってきたO'Brien厩舎のFermionあたりか。
こういった上位馬で距離に問題のある馬はいなくて、一方GIというタイトルが欲しい馬が集まっていて結構きついレースになるのではないかな。PrideがPrix Foyに回ったのは正解だと思いますよ。こんなレースで消耗するわけにはいかんので。

Result

1.Mandesha: Desert Style - Mandalara by Lahib
2.Montare: Montjeu - Contare by Shirley Heights
3.Royal Highness: Monsun - Reem Dubai by Nashwan
4.Freedonia: Selkirk - Forest Rain by Caerleon
5.Alix Road: Linamix - Life On the Road by Persian Heights
6.Fermion: Sadler's Wells - Pieds de Plume by Seattle Slew
7.Time On: Sadler's Wells - Time Away by Darshaan
8.Ponte Tresa: Sicyon - Ponte Brolla by Highest Honor
9.Misterious Lina: Linamix - Mysterious Guest by Barathea
10.Mary Louhana: Loup Solitaire - Miss Daisy by Shirley Heights
11.Wurfscheibe: Tiger Hill - Wurfbahn by Frontal
距離の幅が広いMandeshaが半マイルの距離延長をものともせずGI連勝となりました。もともと距離の実績もあったし驚くような結果ではないですけどね。この勝利で陣営は凱旋門賞挑戦を決意したようで、William Hillもオッズを12-1から8-1に変更。確かにどこかで一度牡馬相手のGIを走って欲しいなとか思いつつ、凱旋門賞はさすがに厳しいので次はPrix de l'Operaでも良いとは思うがなあ。Champion Sなんかは狙えるレースかと思うし、イタリアのGIを取りに行っても良かろうと。で、その後はエリ女から香港でもw。というかよく考えたらこれPrincess Zahra Aga Khan所有なんで、Soumillonを専属契約を楯に引っ張ってこれるよなあと。レーポにもそんな感じで"unfortunate concequences for her rider"って書いてるな。どうするんだろ。
Montareがまた2着。この馬もこの馬でってところはありますがね。こっちは牝馬限定GIを走りまくってたらそのうちチャンスがあるかなという程度。それでも2着でしょうか。

9/10 Epreuve d'Arc GII Longchamp FR Turf 2400m

めんどいのでひとまとめ。あわせてもVermeilleと変わらんしな。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
12Hurricane RunMontjeuHold OnSurumuK. FallonA. Fabre
25Near HonorHighest HonorNight YearJareerM. SautjeauA. Fabre
34ShiroccoMonsunSo SedulousThe MinstrelC. SoumillonA. Fabre
43Divine StoryVettoriDivine EtoileSanglamoreD. BonillaR. Pritchard-Gordon
51PridePeintre CelebreSpecificityAllegedC. LemaireA. de Royar-Dupre
14YoumzainSinndarSadimaSadler's WellsR. HughesM.R. Channon
22Rail LinkDansiliDocklandsTheatricalC. SoumillonA. Fabre
33BremenSadler's WellsAnka GermaniaMalinowskiO. PeslierA. Fabre
41SudanPeintre CelebreSarabandeWoodmanS. PasquierE. Lellouche
55Papal BullMontjeuMialunaZafonicK. FallonM.R. Stoute
66Dragon DancerSadler's WellsAlakanandaHernandoD. HollandG. Wragg
Prix Foyの登録5頭にFabre厩舎3頭ってのはなめとんのかという状況で、こんなものFabre厩舎の2騎の調教程度にしかならんでしょう。そんな中でPrideがVermeilleを蹴ってこちらに参戦してくるということになったわけですが、そりゃこの状況でHurricane RunとShiroccoがまともにやりあうわけはないのだから、勝ちに来ている馬もいるVermeilleを走るより楽なのは間違いないところ。
Near Honorがペースメイカーを務めますが、Prideは後から行くでしょうからきっちりスローペースに持ち込めるでしょう。3頭がLongchampの長い直線勝負になるというところでどこまで本気で走るかねという話。
追加登録のDivine StoryはPedigree Queryで血統を調べようと思ったらでてこなくて驚いた。というか何しに来たという話ではあります。距離も長そうだし。
Prix NielもFabre師が2頭出しということで、出馬表を並べてやるとそのやりたい放題っぷりが目立つかなと。こっちはRail Linkに対して、YoumzainとDragon Dancerが挑戦してきましたし、不安定ながらPapal Bullもいるということでそこそこ。ここにDylan Thomasがいたら、一気に3歳馬のトップが決まりかねないところですが、それは凱旋門賞でやれということで。

Result

1.Shirocco: Monsun - So Sedulous by The Minstrel
2.Hurricane Run: Montjeu - Hold On by Surumu
3.Pride: Peintre Celebre - Specificity by Alleged
4.Divine Story: Vettori - Divine Etoile by Sanglamore
5.Near Honor: Highest Honor - Night Year by Jareer
1.Rail Link: Dansili - Docklands by Theatrical
2.Youmzain: Sinndar - Sadima by Sadler's Wells
3.Sudan: Peintre Celebre - Sarabande by Woodman
4.Dragon Dancer: Sadler's Wells - Alakananda by Hernando
5.Papal Bull: Montjeu - Mialuna by Zafonic
6.Bremen: Sadler's Wells - Anka Germania by Malinowski
Foy
クビ、クビという差でShirocco、Hurricane Run、Pride。調教としてはこんなものではないかなという結果で、どの馬も本番である凱旋門賞に向けて順調であるということは分かった。公開調教程度ではあったかなと。
Racing Post様もしっかりこうおっしゃっていますw
the event was really not much more than a training stint
レーポ
Shiroccoは早い段階から凱旋門賞に狙いを絞っていたわけで、キングジョージを走ってから休養となっていたHurricane Runより余裕を持って仕上げられているということではないのかなと。そういうところでこれくらいの差しかついていないのであれば、ここでHurricane Runが負けたといって騒いだって仕方ないことではありましょうし、斤量差のない状態になってShiroccoとHurricane Runは互角というところでよいのではないかな。個人的にはPrideが如何にトライアルとはいえここで離されるようだときついなと思っていたのですが、こちらも差の無いところに来ているので、本番でも十分通用するとは思います。この上位3頭は着順も着差もほとんど意味を持たないでしょう。
大手ブックメイカ各社もこの2頭の扱いは微妙でJoint FavouriteにしてしまったのがWilliam Hillで11-4というオッズ。それ以外では一部Shiroccoを上に取るところもありますが、多くはHurricane RunをFavouriteに持ってきてCoralなんかで5-2と3-1とからしき。んであとはDeep Impactが7-2とか4-1程度でRail Linkが5-1から9-1までちょっと幅がある感じ。Prideも8-1から14-1まで広いね。オッズの経過なんかを見てると何もしていないDeep Impactのオッズが徐々に下がっているのが興味深いですけどね。
追い切り勝ち時計は3戦の中で最も遅いですが、そんな極端なものではないので気にするようなものではないと思います。
「昨年はこの厳しいレースを勝つために力を使ってしまったから、凱旋門賞では牡馬相手に立ち回る力が残っていなかったけど、今日はニセモノのレースみたいなものだ。後から来る馬はいなかったし、最終的には私たちが望んでいたとおりになったよ」--PrideのRoyar-Dupre師
Niel
Rail Linkがきっちり勝って凱旋門賞の有力馬の一角くらいにはなったかというレース。いかにもトライアルというレースをしているし2着がYoumzainとはいえ、あまり差が開いていないのはちょっと不満か。それでもここではSoumillonで、当然SoumillonはShiroccoに取られるわけですが、既にDettoriを確保済みという陣営の抜かりなさはさすがではあるでしょう。パリのグランプリを勝って、このトライアルを勝つということで相手関係に恵まれたという側面も否定できないながら、Longchampの2400mでの強さはあります。
「彼はPrix du Jockey-Clubに出るべきだったが間に合わなかった。でも今なら最高の三歳馬だと言える」--Soumillon
さてどこまで本気なんでしょ。
2着以下は出直してきなさいということで。

September 30, 2006

9/30 Prix de la Foret GI Longchamp FR Turf 1400m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
19LinngariIndian RidgeLidakiyaKahyasiY. TakeD. Lowther
23Welsh EmperorEmperor JonesSimply TimesDodgeI. MendizabalT.P. Tate
311CaradakDesert StyleCaraiymaShahrastaniL. DettoriS. bin Suroor
46Sleeping IndianIndian RidgeLas FloresSadler's WellsJ. FortuneJ. Gosden
54Indian MaidenIndian RidgeJinsiyahHousebusterD. BoeufM.S. Saunders
65Stormy RiverVerglasMiss BioRiver MistT. ThulliezN. Clement
78Marchand d'OrMarchand de SableFedoraKendorD. BonillaF. Head
810Silver TouchDansiliSanpalaSanglamoreS. PasquierM.R. Channon
914Phantom RoseDanzigHonest LadySeattle SlewC. SoumillonA. Fabre
1013Price TagDansiliTarocchiAffirmedC. LemaireP. Bary
117SabashaXaarSabaKrisR. MarchelliF. Rohaut
121New GirlfriendDiesisNew StoryDynaformerJ. AugeRobert Collet
132GwensebGreen TuneLa PopesseSt. JoviteM. BlancpainC. Laffon-Parias
1412ImpressionnanteDanehillOccupandisteKaldounO. PeslierC. Laffon-Parias
前走Deauville以来となるMarchand d'Orはマイルとなるとやや長く、かといって1200mもどうかという難儀な馬で得意は1400m。この舞台を勝たなくてどこで勝つのかという話でしょう。フランスはこういうNureyevのマイナー種牡馬の産駒がいきなり活躍したりするので愉しいですがw
今年はマイル路線から強力なメンバーが参戦していて、Celebration Mileを勝ったCaradakであるとか、Stormy River、Price Tag、Impressionnanteのような3歳馬がそれ。

Result

1.Caradak: Desert Style - Caraiyma by Shahrastani
2.Welsh Emperor: Emperor Jones - Simply Times by Dodge
2.Linngari: Indian Ridge - Lidakiya by Kahyasi
4.Stormy River: Verglas - Miss Bio by River Mist
5.New Girlfriend: Diesis - New Story by Dynaformer
6.Gwenseb: Green Tune - La Popesse by St. Jovite
7.Marchand d'Or: Marchand de Sable - Fedora by Kendor
8.Impressionnante: Danehill - Occupandiste by Kaldoun
9.Silver Touch: Dansili - Sanpala by Sanglamore
10.Sabasha: Xaar - Saba by Kris
11.Sleeping Indian: Indian Ridge - Las Flores by Sadler's Wells
12.Price Tag: Dansili - Tarocchi by Affirmed
13.Phantom Rose: Danzig - Honest Lady by Seattle Slew
14.Indian Maiden: Indian Ridge - Jinsiyah by Housebuster
Celebration Mileを勝っているCaradakが勝って、Welsh EmperorとLinngariが2着同着。
レースを引っ張ったのはWelsh EmperorでそのすぐあとにLinngari。直線向いて3番手にいたのがNew Girlfriendで、CaradakとIndian Maidenが4番手。そこから残り2Fを切ってLinngariがWelsh Emperorに並びかけ、更に1FというところでCaradakがまとめて差しきりました。9着まであまり差のない大混戦。

10/1 Prix du Cadran GI Longchamp FR Turf 4000m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
13ReefscapeLinamixCoralineSadler's WellsK. FallonA. Fabre
25Sergeant CecilKing's SignetJadidhTouching WoodL. DettoriB.R. Millman
36BaddamMujahidAude la BelleEla-Mana-MouI. MonganM.R. Channon
41Le MiracleMonsunL'Heure BleueKendorD. BoeufWern Baltormei
57AlcazarAlzaoSahara BreezeEla-Mana-MouM. FentonH. Morrison
62ShamdalaGrand LodgeShamadaraKahyasiC. SoumillonA. de Royar-Dupre
74Petite SpecialeAtticusPetite SonneriePersian BoldC. LemaireE. Lecoiffier
昨年の勝ち馬Reefscapeの今年の成績は不本意としか言いようが無いが、AscotのGold Cupでは2着に入っており、この超長距離での強さはある。Ascotで強さを見せたYeatsがMelbourne行きを決めてこのレースに出てこない以上は主役を演じてもらわねばならない。
老いたりといえどまだまだ健在なAlcazarは前走Doncaster Cを2着とまだまだ長距離でやれる事を示しました。昨年はこのレース2着でもあるし、今年も有力と言うところではあろうかな。 Sergent CecilはAscotで5着だったが、前走はYork開催のDoncaster CでAlcazarに勝っていて、これもまた有力だろう。
一方でLe MiracleやShamdalaは3000m級の長距離で実績はあるが4000mという距離がどうかというところではある。

Result

1.Sergeant Cecil: King's Signet - Jadidh by Touching Wood
2.Shamdala: Grand Lodge - Shamadara by Kahyasi
3.Le Miracle: Monsun - L'Heure Bleue by Kendor
4.Reefscape: Linamix - Coraline by Sadler's Wells
5.Petite Speciale: Atticus - Petite Sonnerie by Persian Bold
6.Alcazar: Alzao - Sahara Breeze by Ela-Mana-Mou
7.Baddam: Mujahid - Aude la Belle by Ela-Mana-Mou
直線で競り合うShamdalaとLe Miracleを残り50mで外からSergeant Cecilが一気に交わしてようやくのGI勝利。しかしまあ、またマイナーなNureyevが勝ったもんだなあとは思ったり。セン馬なんであまり面白くないんだけどね。
Shamdalaはこの距離でここまでやれるとは思いませんでした。馬場に恵まれたという部分はあるかもしれないけど良い馬ですね。このあとは香港を目標にするということで、4000mの次は2400mか。Le MiracleはRoyal-Oakとのこと。

10/1 Prix de l'Abbaye de Longchamp GI Longchamp FR Turf 1000m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
17Excusez MoiFusaichi PegasusJivingGenerousK. McEvoyC.E. Brittain
210Gift HorseCadeaux GenereuxCareful DancerGorytusJ. EganD. Nicholls
33Red ClubsRed RansomTwo ClubsFirst TrumpM. HillsB.W. Hills
44Pivotal FlamePivotalReddeningBlushing FlameS. SandersE.S. McMahon
512Desert LordGreen DesertRed CarnivalMr. ProspectorJ. SpencerK.A. Ryan
69Amadeus WolfMozartRachelleMark of EsteemN. CallanK.A. Ryan
71KodiacDanehillRafhaKrisM.J. KinaneJ.L. Dunlop
814Majestic MissileRoyal ApplauseTshusickDancing BraveC. SoumillonW.J. Haggas
913ReverenceMark of EsteemImperial BailiwickImperial FrontierK. DarleyE.J. Alston
106MeliksahThatchingLady of ShalottKing's LakeT. RicherD.U. Smith
1111Moss ValeShinko ForestWolf CleughLast TycoonK. FallonD. Nicholls
125BiniouMozartCap CozIndian RidgeT. ThulliezRobert Collet
138Mister ChocolateNight ShiftTerracotta HutHabitatO. PeslierRobert Collet
142Beauty BrightDanehillDietrichStorm CatP. SmullenA.P. O'Brien
GIを2連勝中のReverenceはその2戦とも柔らかい馬場でのもので、未だに良馬場でのパフォーマンスはよく分からない。今回は雨が降るとして馬場状態にどの程度の影響を与えているかがポイントになりそうで、Good to Firm換算程度のままの状態なら危ういかなと。
そうなればやはり今一歩勝ちきれないが、堅実なAmadeus Wolfが二つ目のGIタイトルを手に入れるという可能性の方がやや高いかなとは思われる。
Pivotal Flameあたりが突っ込んでくるというパターンも妄想しないではないが、この馬も良く分からない馬ではあったり。

Result

1.Desert Lord: Green Desert - Red Carnival by Mr. Prospector
2.Reverence: Mark of Esteem - Imperial Bailiwick by Imperial Frontier
3.Moss Vale: Shinko Forest - Wolf Cleugh by Last Tycoon
4.Biniou: Mozart - Cap Coz by Indian Ridge
5.Amadeus Wolf: Mozart - Rachelle by Mark of Esteem
6.Beauty Bright: Danehill - Dietrich by Storm Cat
7.Majestic Missile: Royal Applause - Tshusick by Dancing Brave
8.Pivotal Flame: Pivotal - Reddening by Blushing Flame
9.Red Clubs: Red Ransom - Two Clubs by First Trump
10.Gift Horse: Cadeaux Genereux - Careful Dancer by Gorytus
11.Meliksah: Thatching - Lady of Shalott by King's Lake
12.Excusez Moi: Fusaichi Pegasus - Jiving by Generous
13.Mister Chocolate: Night Shift - Terracotta Hut by Habitat
14.Kodiac: Danehill - Rafha by Kris
Reverenceがこの馬場でもちゃんと来るということは来年に向けた楽しみが増えるというものです。
勝ったDesert Lordは良く分からんなあ。ハンディキャップ戦歴が長くて、GIIIで2着が2回ある程度。日本の短距離も褒められたもんじゃないが、欧州も大きくは変わらんなあと。Moss Valeも惜しい競馬でした。

10/1 Prix de l'Opera GI Longchamp FR Turf 2000m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
15Satwa QueenMuhtathirTolgaIrish RiverT. ThulliezJ. de Roualle
22IrridescenceCaesourMeretriciousDancing ChampW. MarwingJ. Hammond
36MandeshaDesert StyleMandalaraLahibC. SoumillonA. de Royar-Dupre
41NanninaMediceanHill HopperDanehillJ. FortuneJ. Gosden
53AlexandrovaSadler's WellsShoukShirley HeightsK. FallonA.P. O'Brien
64DionisiaTejano RunEssie's MaidLinkageC. LemaireL.M. Cumani
週中はどれだけ豪華なメンバーかと思って楽しみにしていたのだが、Alexander GoldrunとOuija Board、Germanceが抜けてしまい、結果6頭というフィールドになってしまった。特にこのレースに多大な意義を付加出来たOuija Boardの回避は残念でならない。
それでもこの6頭はArc Dayの準メインを張るのに十分なメンバーではあります。
もちろん最大の注目を受けるのは英愛に加えてYorkのOaksまで制してきた三歳牝馬Alexandrova。12Fでの強さは最早疑いようの無いところだけに、凱旋門賞に向かっても良さそうでしたが、Coolmoreの方針は早くからこのレースでした。同じく英愛Oaks制覇を成し遂げたOuija Boardと現役時期を被らせておきながら、直接対決の機会が与えられなかったというのはとてもとても残念でありますね。
一方フランスにおいて古馬を相手に1600mと2400mのGIを制したMandeshaはギリギリまで凱旋門賞への追加登録をオプションとして持っていましたが、Soumillonの懇願でもあったのかこちらへ。Alexandrova相手に三歳牝馬のトップはどちらかということをここで示すのも良いかもしれませんね。
イタリアのOaksを圧勝したDionisiaはそれ以来のレースとなりますし、実際あのオークスのレベルがどの程度かはこれからDionisia自身が証明していかなければならないものであるだけに、不気味と言えば無気味な存在になるのでしょう。
NanninaはCoronation Sの勝ち馬。2000mのレースとなればNassau Sで3着したという実績こそあるものの、そのレースではOuija BoardとAlexander Goldrunという時代を代表する名牝2頭激戦に絡むことも出来ずというあたりまだまだではあるでしょう。
Irridescenceは前走でマイル戦を一叩きされたという感じではあって、最初からここが目標だったかなとも思われます。香港ではOuija Boardが不利を受ける展開であったとはいえ、これを下したのですから中距離における実力は無視できないでしょう。
で、こうして見ると改めてOuija Boardの不在が惜しまれる。Alexandrovaとの対決、Irridescenceへの雪辱、Nanninaの力試し…無論三歳牝馬のトップを窺う存在としてMandeshaとDionisiaもOuija Boardと同じレースを走る機会を与えられて欲しかったなと。Champion Sという話が出ているので、そこに向かえば或いはですが、間隔的にちょっと厳しいか。それ以前にOuija Boardの最大目標はBC FMTであるはずで、Champion S自体実際出てくるかねとかも思います。Churchill Downsに向かった方がその機会を得る可能性は高いのでしょうかねえ。

Result

1.Mandesha: Desert Style - Mandalara by Lahib
2.Satwa Queen: Muhtathir - Tolga by Irish River
3.Alexandrova: Sadler's Wells - Shouk by Shirley Heights
4.Irridescence: Caesour - Meretricious by Dancing Champ
5.Nannina: Medicean - Hill Hopper by Danehill
6.Dionisia: Tejano Run - Essie's Maid by Linkage
Mandeshaがマイル、クラシック、ミドルディスタンスとGIを3連勝。既報どおり来年現役続行ということは非常に愉しいところですね。今年はこれまで活躍してきた古馬牝馬が次々と引退する事になりそうなので、来年は牝馬限定戦が少し寂しくなりそうですが、気にせず牡馬挑戦をやって欲しいなと思います。
Alexandrovaは距離が合わなかったとも思いますし、馬場も速過ぎたのでしょう。そういうところではIrridescenceがもっと対応しろよという気もしましたけどねえ。Dionisiaはなんだったんだろうね。

10/1 Prix Marcel Boussac GI Longchamp FR Turf 1600m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
12CuminFusaichi PegasusUser CatStorm CatM. HillsB.W. Hills
24Princess TaiseCozzeneCumulateGone WestJ. FanningM.S. Johnston
310DarrfonahSingspielAvilaAjdalK. McEvoyC.E. Brittain
43ImpetiousInchinorKauriWoodmanN. CallanE. Tyrrell
51Nell GwynDanehillOffshore BroomBe My GuestK. FallonA.P. O'Brien
613IkatPivotalBurning SunsetCaerleonC. LemaireD. Sepulchre
78PoltavaVictory NotePassifloreSilleryD. BoeufD. Smaga
812BicoastalGone WestOcean QueenZilzalL. DettoriB.J. Meehan
99Finsceal BeoMr. GreeleyMusical TreatRoyal AcademyK. ManningJ.S. Bolger
106Sugar Baby LoveSecond EmpireSalzgitterSalseW. MarwingM. Hofer
115Bal de la RoseCadeaux GenereuxLady VettoriVettoriC. SoumillonF. Rohaut
1211LegereteRahySea HillSeattle SlewO. PeslierA. Fabre
キャリアと実績はPoltavaが一番なのだが、どうにもなあ。

Result

1.Finsceal Beo: Mr. Greeley - Musical Treat by Royal Academy
2.Darrfonah: Singspiel - Avila by Ajdal
3.Legerete: Rahy - Sea Hill by Seattle Slew
4.Poltava: Victory Note - Passiflore by Sillery
5.Bicoastal: Gone West - Ocean Queen by Zilzal
6.Ikat: Pivotal - Burning Sunset by Caerleon
7.Bal de la Rose: Cadeaux Genereux - Lady Vettori by Vettori
8.Impetious: Inchinor - Kauri by Woodman
9.Cumin: Fusaichi Pegasus - User Cat by Storm Cat
10.Sismix: Diesis - Goldamix by Linamix
11.Sugar Baby Love: Second Empire - Salzgitter by Salse
12.Nell Gwyn: Danehill - Offshore Broom by Be My Guest
13.Princess Taise: Cozzene - Cumulate by Gone West
Gone Westは欧州の芝でも走りますけど、それはMr. Greeleyではないと思うがねえ。さっぱりわからん。Bolger師は牡馬にTeofilo、牝馬にFinsceal Beoと抱える形になったか。とりあえずO'Brienの馬がどうしようもない食わせ者だったという事はわかた。

10/1 Prix Jean-Luc Lagardere GI Longchamp FR Turf 1400m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
14VisionarioSpinning WorldVisionnaireLinamixC. SoumillonA. Fabre
22Battle PaintTale of the CatBlack SpeckArchI. MendizabalJ.C. Rouget
38Vital EquineDanetimeBayalikaSelkirkR. MullenE.J. O'Neill
47He's a DecoyIn the WingsAllegheny RiverLear FanM.J. KinaneD. Wachman
51Fleeting ShadowDanehillRain FlowerIndian RidgeP. SmullenD.K. Weld
63Abide With MeDanehillSequoyahSadler's WellsA.P. O'Brien
75Holy Roman EmperorDanehillL'On ViteSecretariatK. FallonA.P. O'Brien
86To the MaxSpectrumPrayPrioloC. LemaireR.M. Hannon
910Trinity CollegeGiant's CausewayCity CollegeCarson CityJ. SpencerA.P. O'Brien
109SandwakiDixieland BandWakigoerMiswakiO. PeslierC. Laffon-Parias
またHoly Roman Emperorがいると言う感じに生暖かく見守ってやるべし。牡馬はこの馬があちこちで走ってくれるおかげで分かりやすくなっているかなと。Dutch ArtがNewmarketできちんと勝っているので、それとTeofiloに次いで三番手ではあるだろうし。

Result

1.Holy Roman Emperor: Danehill - L'On Vite by Secretariat
2.Battle Paint: Tale of the Cat - Black Speck by Arch
3.Vital Equine: Danetime - Bayalika by Selkirk
4.He's a Decoy: In the Wings - Allegheny River by Lear Fan
5.Fleeting Shadow: Danehill - Rain Flower by Indian Ridge
6.Visionario: Spinning World - Visionnaire by Linamix
7.Trinity College: Giant's Causeway - City College by Carson City
8.Sandwaki: Dixieland Band - Wakigoer by Miswaki
9.To the Max: Spectrum - Pray by Priolo
Non Runner: Abide With Me
Holy Roman Emperorなあ。確かにいろいろなレースに出てちゃんと結果を残すのは偉大ではありますね。

それにしてもこの日のLonghchampはDanzigばかり目立つという光景にて、その中でもDanehillが抜きん出ているという気もするけど、Green Desertも最近かなり目立ってるよなあと。

10/1 Prix de l'Arc de Triomphe GI Longchamp FR Turf 2400m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
12Deep ImpactSunday SilenceWind in Her HairAlzaoY. TakeY. Ikee
21Hurricane RunMontjeuHold OnSurumuK. FallonA. Fabre
36ShiroccoMonsunSo SedulousThe MinstrelC. SoumillonA. Fabre
45PridePeintre CelebreSpecificityAllegedC. LemaireA. de Royar-Dupre
54Rail LinkDansiliDocklandsTheatricalS. PasquierA. Fabre
68Sixties IconGalileoLove DivineDiesisL. DettoriJ. Noseda
77Irish WellsPoligloteSign of the VineKendorD. BoeufF. Rohaut
83Best NameKing's BestFlawlyOld VicO. PeslierRobert Collet
まずはこの舞台に、何事も無くそれぞれの管理馬を送り込んだ陣営全てに感謝を。
出走8頭と例年に無く少ない頭数で争われる凱旋門賞ながら、メンバーは例年に遜色の無いものとなった。
2枠のDeep Impactは宝塚記念以来のレースではあるものの、この舞台に休み明けだからなどという言い訳が通用するはずの無い事は何よりも陣営が知っていようし、それなりの準備をして、そしてそれは結局のところこの馬のいつも通りに、何一つ破綻することなくレース当日を迎えられそうではある。そして、三冠を無敗で成し遂げたときにも聞かれた運の良い馬という評価はある意味正しいのだろう。思いもよらず凱旋門賞で出走頭数が10頭を割り込んだということは、特に馬群の外を回して差すというスタイルのDeep Impactにとっては幸運であるというほかは無い。Hurricane RunとBest Nameに挟まれた2番枠もそう悪いものではないと思える。この8頭の中で最も勝ち目の薄いのがBest Nameである。そしてその鞍上はO. Peslierであり、DettoriやSoumillonではない。シーズンオフには日本で乗るPeslierがわざわざ社台の不興を買うようなマネは、すまい。
Hurricane Runは最内1番枠を引いた。昨年Shawandaがスタート直後に終了するなど、凱旋門賞における1番枠は死に枠であるとも言われるが、今回は少頭数のレースとなったことでその危険性は大きく減じている。更に隣がおそらく後からの競馬となるであろうDeep Impactであり、その隣のBest NameにはHurricane Runをどうにかするような力は無いだろう。となれば彼にとって最内は絶好枠に転ずる。今年のキングジョージにも見られるようにこの馬は最内から直線で伸びる競馬で勝つ馬である。労せずしてその埒沿いを最後まで走りきれるのだからこれは願っても無いというべきか。Hurricane Runに先着した馬はこれまでに3頭である。Shamardal、Pride、Shiroccoがその全てであり、そのうち2400mのレースでそれをやってのけた2頭はそのときのパートナーをそのままに再びHurricane Runに襲い掛かってくるであろう。良い枠こそ手に入れたが、それでも厳しいレースに間違いは無い。
Shiroccoは最終的にLongchampにおいて最も頼りになるC. Soumillonを確保できた事は大きい。前走でもShiroccoに乗り、Hurricane Runを下しているのだし、キングジョージではそのHurricane Runをして勝たせしめている。SoumillonはHurricane Runがどのような馬であるかを熟知出来る立場にいて、それに勝つためにLongchampで何をすれば良いのかもはっきりとイメージしているだろう。そのSoumillonのイメージにShiroccoが付いていけたならHurricane Runはその前にあっさりと敗北を喫するのではないか。おそらくまだ若い牝馬のMandeshaでは斤量差の恩恵を以ってしてもそれは成せなかったろうが、古馬として充実したShiroccoを以ってすればとSoumillonはイメージしているに違いない。取れたはずのいくつかのGIを捨て置いてもこのレースをというUllmann男爵の判断はShiroccoをHurricane Runに対して優位に立たせていると言えるだろう。
PrideはRail Linkにさえ劣る5番人気という評価だが、Prix FoyでのパフォーマンスはShirocco、Hurricane Runにも引けを取らない見事なものである。Prideは過去2年凱旋門賞の舞台を踏んだ。そしてこれが三度目。凱旋門賞マニア(by Winning Post)である。とはいえ今年は過去2年とは異なり、シーズンの早い時期からはっきりとこのレースを勝つことを目標にして来ている。それはShiroccoがやったのと同じよう方法で、PrideもGrand Prix Saint-Cloudを制した後はレースを使わず、Prix Foyを一叩きしての本番となった。フランスにその名も高きAlain de Royar-Dupre厩舎は本気でこのPrideで凱旋門賞を取りにきているのだ。そしてそのパートナーであるC. LemaireはHeart's CryでDeep Impactの追撃を振り切り、Prideを駆ってHurricane Runを差しきった騎手であるという事はもっと警戒されるべきであるだろう。King GeorgeにおけるHeart's Cryの騎乗は褒められたものではなかったが、ここはフランス、Longchampである。その種の心配は無用。
3歳馬を代表しての参戦とも言えるRail Linkではあるが、彼は最強の3歳馬ではないだろう。おそらく直接対決となればDylan Thomasに分があろうし、ここにSir Percyがしっかりと調整されてやってきていたらという気持ちはある。その面ではDragon Dancerが最終的に出走しないと言う判断を下したのは残念だ。それでもフランスの真なるDerby馬Rail Linkがその2頭の、英愛のDerby馬に優る部分があるとすれば、Longchampの2400mを3連勝してきたということに尽きる。その3戦の相手が強かったかと言えば、否である。しかし、コース巧者である事は否定できない。
Deep Impactとしてはこの馬の常のようにスタートから1頭やや遅れるような形で最後方となるのではなかろうか。これを総掛かりで包みに来るようなマネをする余裕はあるのか。William HillなどはDeep Impact、Hurricane Run、Shiroccoの3頭を3.5倍で並べてしまうほどの3強鼎立の混戦である。それにスローペースになろうが、Deep Impactという馬は自分のペースを刻むだけで勝手に行ってしまうような超然としたところがある。そういう部分から不利を受ける可能性はあまり無いと言えるだろう。
Hurricane RunとShiroccoはFabre厩舎のステーブルメイトであるとはいえ、オーナーは異なる。このレースにそれぞれ賭けるものがある。Hurricane Runは父親が掴み損ねた栄光をその手にしようとするのだし、ShiroccoはUllmann男爵の夢である。同じ厩舎だからというような理由でのチームプレイなどあり得ない。ベストな臨戦から機を窺うRail Linkもいれば、Prideの実力もまた非凡である。
Deep Impactは、Takeがその末脚の持続する距離を見誤りでもしない限り、後から差されるという事は無いだろう。フォルスストレートで、最後の軽いコーナーで、外から捲ってくるであろうDeep Impactに交わされたらそれで終わる。Longchampの平坦な直線をゴールポストまで伸びきられたらどうしようもない。そういうことを一番良く知っているのはLemaireだろう。Deep Impactの横あるいは目前でレースを進めるつもりは無いだろう。だがLemaireのPrideは差して勝負の馬である。Heart's Cryの有馬記念と同じことをLemaireがもう一度やるだろうか。今回はDeep Impactを倒して終わりではない。少なくともShiroccoとHurricane Runがいる。
Nureyevが好きな私としては厳しい条件ではあるだろうけど、Prideには頑張っていただきたいところ。Best Nameでは荷が重すぎようし…え?Rail Linkですか?Danehillの力は借りんw

October 3, 2006

The Arc

アンダーカード含めて当日のLongchampの時計についてははてなの方で述べております。
DREAM SCHEME: The fastest ground in decade? Probably in the history of Arc Weekend
1.Rail Link: Dansili - Docklands by Theatrical
2.Pride: Peintre Celebre - Specificity by Alleged
3.Deep Impact: Sunday Silence - Wind in Her Hair by Alzao
4.Hurricane Run: Montjeu - Hold On by Surumu
5.Best Name: King's Best - Flawly by Old Vic
6.Irish Wells: Poliglote - Sign of the Vine by Kendor
7.Sixties Icon: Galileo - Love Divine by Diesis
8.Shirocco: Monsun - So Sedulous by The Minstrel
時計について簡単に言うならばこの日のLongchampは異常な速さ。3レースでレコードが出て、そのうちの2つは従来の時計を1秒以上短縮している。凱旋門賞も公式発表ならば2:31.7という目を疑うスローながら、Racing Postによれば2:26.3である。非公式ながらRacing Postの数字の方が信頼できそうな気もしますが…。それで、ラップを雑把ながら見ていたら、ほぼ最初から最後まで12秒前半、12秒フラットに近い時計を刻んでいたかなと思われます。勝ち時計が2:26.3だとすると、1200m通過で1分13秒台なのでちょうど半分くらいとなりますか。
さて、スタートで五分に出たDeep Impactが期せずして前からの競馬となった事で、Deep Impact自身も目論見を外したというところはあるでしょうし、ShiroccoのSoumillonなんかもその影響を受けていないとは言えないかなとは思われます。直線でああも失速して最下位に沈むというのは道中で無理をした部分があったのではなかろうかなと。逆にPrideのLemaireなんかはもう最初から何が何でも追い込みしかないという位置取りで、最後に追い込んできたときは凄みがありました。Deep Impactがすべき競馬はアレだったのだろうとも思いましたが。Hurricane Runはフォルスストレートあたりから手綱が動くあたりはいつも通りの競馬でしたし、Fallonはそのまま内を割って出てくるというつもりではあったのでしょう。しかし行こうとしたところではIrish Wells、Shirocco、Deep Impactの3頭が競っており、Irish Wellsの後退を予測してShiroccoの後ろにつけていたら、Shiroccoが失速してしまうというFallonの読み違いがあって、更に已む無く外に出そうとしたらばPrideが絶妙の位置にいたという辺りハズレ引き捲りではありました。逆に言うならPrideはそれほどまでにここしかないというところを抜けてきてはいるんですが。Rail Linkは早い段階でDeep Impactをマークしての勝負を決め込んでいて、Pasquierの狙いどおりになったというところはありましたかね。
さて、Rail LinkはこれでPrix du Lys、Grand Prix de Paris、Prix Niel、ArcとLongchampの2400mを4連勝しました。凱旋門賞というレースがその斤量設定上3歳馬に有利にできているということも含めて、この馬には今後このタイトルを取るに相応しい力を持っていたのだということを証明してもらう必要はあるかと思います。今年はこれ以上レースに出るつもりはないということですので、是非とも来年。とりあえずフランス以外でということでKing Georgeなんかが試金石になりますかなと。
惜しい差で栄冠を逃したPrideは今年限りで引退。Racing Postの記事によるとJCと香港を走るということになりそうです。充実したシーズンに相応しい結果が得られると良いかなと思いますね。
Deep ImpactはRacing Postにはwill come back and try again next yearとは書かれているんですけどどうするんでしょうね。レース序盤に少し掛かるようなところがあったのと、これでもまだペースが遅かったために、これまでに経験した事の無い展開のレースとなったことが敗因ではあるというのがTakeのコメント。
Hurricane Runは結局のところ父Montjeuと同じような結末を迎える事になったわけですが、レースをスムーズに運べてさえいればというところはあるのでしょう。前が詰まっていなければもっと接戦に持ち込めたとは思いますし。ペースも合わなかったといってますけどね。もう一年現役続けてみれば良いんではないかなと思わなくも無いですが。
ShiroccoについてはSoumillonも分からないというコメント。

October 22, 2006

10/22 Prix Royal Oak GI Longchamp Turf 3100m

Cadranの再戦という側面はあり。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
110Bellamy CayKrisTrellis BaySadler's WellsS. PasquierA. Fabre
21Sergeant CecilKing's SignetJadidhTouching WoodR. MooreB.R. Millman
37Frank SonataOpening VerseMegdaleWaajibT. QueallyM. Quinlan
49Lord du SudLinamixMarseillaiseEsprit du NordI. MendizabalJ.C. Rouget
52SoledadPrioloTrueCommon GroundsF. SpanuG. Cherel
68Loup de MerLaw SocietyL'Heure BleueKendorD. BoeufWern Baltromei
75ShamdalaGrand LodgeShamadaraKahyasiC. SoumillonA. de Royar-Dupre
811Petite SpecialeAtticusPetite SonneriePersian BoldC. LemaireE. Lecoiffier
96MontareMontjeuContareShirley HeightsO. PeslierJ.E. Pease
104DaramsarRainbow QuestDaryabaNight ShiftT. ThulliezA. de Royar-Dupre
113Rising CrossCape CrossWoodrisingNominationM. DwyerJ.R. Best
Cadranの上位2頭は3000m程度の距離の実績も十分でこの2頭がまず中心。Shamdalaがこの距離で逆転出来るかどうかということになってくるのではないかな。
3着だったLe Miracleはいないもののその半弟であるLoup du Merが出走。実績は無いのだが、こういうのが出てくると愉しいといえばそうなるかなと。
Montareは同条件でShamdalaに迫った事があるので、この馬にも注意ということになりそうか。前走でようやく2着病を払拭しているので、その勢いがあればいいと思います。

Result

1.Montare: Montjeu - Contare by Shirley Heights
2.Bellamy Cay: Kris - Trellis Bay by Sadler's Wells
3.Sergeant Cecil: King's Signet - Jadidh by Touching Wood
4.Lord du Sud: Linamix - Marseillaise by Esprit du Nord
5.Rising Cross: Cape Cross - Woodrising by Nomination
6.Loup de Mer: Law Society - L'Heure Bleue by Kendor
7.Shamdala: Grand Lodge - Shamadara by Kahyasi
8.Soledad: Priolo - True by Common Grounds
9.Petite Speciale: Atticus - Petite Sonnerie by Persian Bold
10.Frank Sonata: Opening Verse - Megdale by Waajib
Non Runner: Daramsar
勝ったMontareはもうちょっと短い2400mくらいから2800mあたりを得意としているようなところのある馬なんですが、去年も秋になって三連勝を決めているように秋に調子を上げる馬でもあるのでしょう。安定感も随一ですし、2400m路線でもやれるだけの実力を持っているようにも思いますので、来年Prideが抜けるフランスの2400m路線に参戦してくれると面白いかなとは思います。
Bellamy Cayもこれまで3000m超のレースの出走経験はなし。Sadler's Wells X Mill Reefという母の血統がものを言ったかな。
Sergeant Cecilは直線に向いて8番手から追い込みを掛けますが、残り200mになってもまだ7番手でなんとかそこから3着をもぎ取ったという形か。ShamdalaはMontareの後といったところで直線に入ったのかな。そこから伸びなかった模様。

October 28, 2006

10/29 Criterium International GI Saint-Cloud FR Turf 1600m

3連勝でGIII Prix des Chemesを勝ったSpirit Oneが中心かな。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
17MakaanSwainKhassahGreen DesertD. BonillaF. Head
23Friston ForestBaratheaTalentedBustinoC. SoumillonA. Fabre
36Spirit OneAnabaa BlueLavayssiereSicyosD. BoeufP. Demercastel
49Mount NelsonRock of GibraltarIndependenceSelkirkJ.A. HeffernanA.P. O'Brien
55Vital EquineDanetimeBayalikaSelkirkR. MullenE.J. O'Neill
62Rallying CryWar ChantTurning WheelSeeking the GoldO. PeslierJ. Gosden
74TeslinIn the WingsYukon HopeForty NinerK. DarleyM.S. Johnston
810YellowstoneRock of GibraltarLove and AffectionExclusive EraC. O'DonoghueA.P. O'Brien
91HoloceneLemon Drop KidWitching HourFairy KingC.P. LemaireP. Bary
108Chichi CreasyChichicastenangoFolle GardeGarde RoyaleR. ThomasN. Rossio
1111BeltanusTertullianBrighellaLomitasS. PasquierT. Gibson
対抗は2連勝で同条件Thomas Bryonを勝っているMakaan。
Spirit OneはAnabaa Blue産駒で、今年が初年度産駒となるAnabaa Blueにとっては現在唯一頭のステークス馬。5代血統表にRivermanが3度現れるというフランス色のある血統で、母系は遡ればSweet Lavenderにぶち当たります。Sweet Lavenderのファミリーの中でも相当にマイナー臭い(Spirit Oneまでボトムラインに活躍馬は無し)ところではあり、配合されている種牡馬も微妙にずれてはいるんですが、Tourbillonはちゃんと入る(Flores≒Micipsaという謎な仕掛けがある)ので血統的なバックボーンは割合しっかりしているかなと。前2走がSoftな馬場で圧勝なのですが、今回は硬い馬場でのレースとなりそうで、それを克服出来るかというのが注目だろう。
Makaanはこのコースで勝っているというのが強み。
そのThomas Bryonで2着のHoloceneはLemon Drop Kid産駒。欧州でのLemon Drop Kidは今のところReform Actがリステッドを勝った程度ではあるが、Holoceneの場合Fairy KingにMill Reefと入る血統はなかなか見所があるかなと思われます。
GII Champagne Sを勝っているVital Equineの名も見えます。ここ2戦続けてGIで敗退しているわけですが、やや相手の落ちるここでならという部分はあるかなと。
ドイツ馬BeltanusはイニシャルBの9-h族ということで、Belenusの甥。父TertullianはMiswaki産駒でその祖母はAライン最強のスピンアウトであるAllegretta。2戦して2着2回。

Result

1.Mount Nelson: Rock of Gibraltar - Independence by Selkirk
2.Spirit One: Anabaa Blue - Lavayssiere by Sicyos
3.Yellowstone: Rock of Gibraltar - Love and Affection by Exclusive Era
4.Friston Forest: Barathea - Talented by Bustino
5.Rallying Cry: War Chant - Turning Wheel by Seeking the Gold
6.Makaan: Swain - Khassah by Green Desert
7.Holocene: Lemon Drop Kid - Witching Hour by Fairy King
8.Vital Equine: Danetime - Bayalika by Selkirk
9.Beltanus: Tertullian - Brighella by Lomitas
10.Teslin: In the Wings - Yukon Hope by Forty Niner
Non Runner: Chichi Creasy
日本に来る種牡馬の仔は走るという法則が発動。でもまあ、この程度で買い戻したくなるくらいだったら最初から売らんだろうから、まあ来年の春からどうなるかってところに注目したくはありますな。

November 12, 2006

11/12 Criterium de Saint-Cloud GI Saint-Cloud FR Turf 2000m

時間無くてさっぱりです。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
111Aaim to ProsperVal RoyalBint Al BaladAhonooraJ. EganM.R. Channon
213Consul GeneralSelkirkWest DakotaGone WestP. SmullenD.K. Weld
37MassiveMarjuKhatelaShernazarC. SoumillonM.R. Channon
42Empire DayLomitasEvil EmpireAcatenangoK. DarleyM.S. Johnston
510Spirit OneAnabaa BlueLavayssiereSicyosD. BoeufP. Demercastel
61Solder of FortuneGalileoAffiancedErins IsleK. FallonA.P. O'Brien
76NommoLahintNoemieBeaudelaireT. JarnetR. Martens
85AiltonFly to the StarsAznavourLagunasJ. VictoireWern. Baltromei
93Dilshaan's PrizeDilshaanDancing PrizeSadler's WellsD. BonillaR. Pritchard-Gordon
104Red Rock CanyonRock of GibraltarImagineSadler's WellsJ.A. HeffernanA.P. O'Brien
1112PerdonoLear FanChateaumistTrempolinoE. PedrozaA. Wohler
129Passage of TimeDansiliCrepsydraSadler's WellsR. HughesH.R.A. Cecil
138MeridiaMore Than ReadyLove RhythmSeeking the GoldS. PasquierM. Hofer
取り敢えずのところはSpirit Oneがどういったレースをするかという事になるのではないかなと思います。あとはNewmarketの2000mのZetland Sを勝ってきたEmpire Dayと2着のAaim Prospectorあたりが距離を味方につけてひっくり返せるかというところではなかろうか。

Result

1.Passage of Time: Dansili - Crepsydra by Sadler's Wells
2.Solder of Fortune: Galileo - Affianced by Erins Isle
3.Empire Day: Lomitas - Evil Empire by Acatenango
4.Spirit One: Anabaa Blue - Lavayssiere by Sicyos
5.Red Rock Canyon: Rock of Gibraltar - Imagine by Sadler's Wells
6.Meridia: More Than Ready - Love Rhythm by Seeking the Gold
7.Consul General: Selkirk - West Dakota by Gone West
8.Aaim to Prosper: Val Royal - Bint Al Balad by Ahonoora
9.Nommo: Lahint - Noemie by Beaudelaire
10.Perdono: Lear Fan - Chateaumist by Trempolino
11.Dilshaan's Prize: Dilshaan - Dancing Prize by Sadler's Wells
12.Ailton: Fly to the Stars - Aznavour by Lagunas
13.Massive: Marju - Khatela by Shernazar
Cecil師久々のGI勝利。
追加登録してきた牝馬Passage of Time。これで3連勝。ちょっとSoftな方向に振れた馬場の方が得意かなという感じではありますか。Dansili産駒で母父にSadler's Wells、祖母父にBlushing Groomを持ってきて、Northern DancerとBlushing Groomをクロスさせるという血統。母系はDamascusを出したKerala。繁殖になってから期待せよって感じもあるのですけど…。
2着がBallydoyleのSoldier of Fortuneで、Galileo産駒。母父のErins IsleはJCに来た馬ですな。なんか来年のSt. Legerあたりで見かけそうですよ。

April 29, 2007

4/29 Prix Ganey GI Longchamp FR Turf 2100m

いよいよ本格的にシーズン開始というこのレース。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
12Boris de DeauvilleSoviet StarLogjamRoyal AcademyY. BarberotS. Wattel
25Doctor DinoMuhtathirLogicaPrioloO. PeslierR. Gibson
33Dylan ThomasDanehillLagrionDiesisC. SoumillonA.P. O'Brien
41Blushing KingBlush RamblerStorm WarningTumble WindF. VeronJ.L. Guillochon
58EgertonGroom DancerEnricaNiniskiC. LemaireP. Rau
66Irish WellsPoligloteSign of the VineKendorD. BoeufF. Rohaut
77Sign of the WolfLoup SolitaireSign of the VineKendorF. BertrasF. Rohaut
84Pearl SkyKahyasiPatissimaLightningA. CrastusY. de Nicolay
とにかくDylan Thomasということになるのだろう。今年は地元Curraghで一戦使っての参戦。まあ、いろいろと言われますが、昨年はInternational SとJockey Club GCで負けて評価を落としたというところですが、前者は割と3歳馬には難しいレースで、後者がアメリカ遠征となればどちらも言い訳可能。Irish Championを勝っていることは評価されるべきで、ここはメンバーも軽いのでクリアしてもらわないと困るかなと。
地元フランスのトップがIrish Wellsでは心もとなく、2番手はEgertonということになるでしょう。こちらも地元で一戦こなして、この馬としてはアレなことにきっちり勝って来ました。ルメールを用意して本気ですよねと。
Irish Wellsは今シーズン初戦のPrix d'Harcourtを3着。これを勝ったのがBoris de Deauville、2着が上がり馬Pearl Skyということで、このあたりから路線を支えられる存在が出てくればといったところかと。

Result

1.Dylan Thomas: Danehill - Lagrion by Diesis
2.Irish Wells: Poliglote - Sign of the Vine by Kendor
3.Doctor Dino: Muhtathir - Logica by Priolo
4.Boris de Deauville: Soviet Star - Logjam by Royal Academy
5.Egerton: Groom Dancer - Enrica by Niniski
6.Pearl Sky: Kahyasi - Patissima by Lightning
7.Blushing King: Blush Rambler - Storm Warning by Tumble Wind
8.Sign of the Wolf: Loup Solitaire - Sign of the Vine by Kendor
Dylan Thomasが勝って良かったねとしか言えませんな。向こうの馬場としてはかなり速かったようですが、それを置いても速い時計でした。Dylan Thomasがきっちりと実力を見せたということでしょう。Irish Derby馬ですが、10Fの方が向いてるのかな。

May 12, 2007

5/13 Poule d'Essai des Pouliches GI Longchamp FR Turf 1600m

とりあえず、なぜか英ギニー馬がいる1000ギニー。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
13CostumeDanehillDance DressNureyevR. HughesJ. Gosden
25DarjinaZamindarDarinskaZilzalC. SoumillonA. de Royar-Dupre
311RahiyahRahyMeiosisDanzigT.E. DurcanJ. Noseda
49Galaxie des SablesMarchand de SableKrunguy DancerGroom DancerR. ThomasN. Rossio
58Peace DreamLinamixPeace TalkSadler's WellsI. MendizabalJ.C. Rouget
610I Shoud CareLoup SolitaireNo ExitExit to NowhereS. PasquierF. Rodriguez Puertas
713Zut AlorsPivotalZeitingZietenT. ThulliezRob Collet
812Sander CamilloDixie UnionStarawayStar de NaskraL. DettoriJ. Noseda
97BicoastalGone WestOcean QueenZilzalJim FortuneB.J. Meehan
104Finsceal BeoMr. GreeleyMusical TreatRoyal AcademyK. ManningJ.S. Bolger
116SesmemInchinorPoetry in MotionBallad RockT. JarnetM. Botti
122Fairy DressFasliyevSun SprayWoodmanJ. AugeRob Collet
131Iron LipsIron MaskIcelipsUnbridledO. PeslierC. Laffon-Parias
Sander Camilloの英ギニー回避でお流れになったFinsceal Beoとの対決が真逆この場で実現しようとは思いませんでした。というか、出てきても愛ギニーだろうとは思ってたので、連闘とはねえ。とはいえ、他にどのくらいの相手がということになってくると、英ギニーのあのレースをされたらFinsceal Beoに敵うものはいないかとは思う。ということで連闘の遠征でFinsceal Beoにそれをやり遂げるだけの器があるかどうかということになるのではないかな。そこまでタフかと言われるとちょっとどうかなと思わんでも無いのですが。
で、今季初戦を落としたとはいえ、英ギニーでは打倒Finsceal Beoの一番手に挙げられていたSander Camillo。英ギニー回避の事情がいまいちわからないのが気に掛かるし、やはりこの馬はNewmarketでやって欲しかったという部分はあるが、健闘を期待したい。
さて、地元フランス勢。2戦2勝でPrix de la Grotteを勝ったDarjinaがエースということになるか。父ZamindarはZafonicの全弟なのですが、そんなに良い種牡馬という印象はありません。でも、種付け料を見たらそれなりだったりで良く分からんですな。母父Zilzalというあたりで、距離は長く持たないでしょうが、欧州マイルに強そうなところは好感触です。祖母の部分の血統が新しいので、いまいちWild RiskのクロスとかDoyounとかが活きてこないという感じで、Dianeに行かれても困るよなとは思うので、このあたりをきっちり勝って、マイル路線というのはありなのかなと。
あとはぱっと見て4戦全勝のPeace Dreamが気になりますが、これは2000ギニーのUS Rangerと同じパターン。まあ、馬場が極端とはいえLongchampのマイルで6馬身差をつけて勝てるのだから悪くなかろうが。
Rockfel Sの2着以来のぶっつけになったのはRahiyahまでの勝負になりそうか。

Result

直線で内埒沿いにFinsceal Beoが抜け出していたのを見れば、そのまま勝つんじゃないかとさえ思えるのですが、外からDarjinaが一気に伸びてきました。
レーポ様によるとDarjina空気嫁(超意訳w)とのこと。
1.Darjina: Zamindar - Darinska by Zilzal
2.Finsceal Beo: Mr. Greeley - Musical Treat by Royal Academy
3.Rahiyah: Rahy - Meiosis by Danzig
4.Costume: Danehill - Dance Dress by Nureyev
5.Peace Dream: Linamix - Peace Talk by Sadler's Wells
6.Sesmem: Inchinor - Poetry in Motion by Ballad Rock
7.Bicoastal: Gone West - Ocean Queen by Zilzal
8.Sander Camillo: Dixie Union - Staraway by Star de Naskra
9.Fairy Dress: Fasliyev - Sun Spray by Woodman
10.Zut Alors: Pivotal - Zeiting by Zieten
11.Iron Lips: Iron Mask - Icelips by Unbridled
12.I Shoud Care: Loup Solitaire - No Exit by Exit to Nowhere
13.Galaxie des Sables: Marchand de Sable - Krunguy Dancer by Groom Dancer
で、最近はまるでアテにならないと思ってたGone Westがこんなところでという感じですよ。まあ、Mr. Greeleyは信用ならないが、Zafonicの全弟ならそこそこには信頼して差し上げてもよろしいかなと。Darjinaは3戦無敗ということで、なかなか良い馬ではないかなと思います。Finsceal Beoもドーバーを越えての連闘策という事を考えれば、良くやっているという範疇に入るのではなかろうか。3着Rahiyahjとの差を考えれば連闘の影響は否定できないという事ではあるようですし。ただ、この後無事にアイリッシュギニー、コロネーションと戦ってライバル関係を築いてくれたら嬉しいよなと思いつつ、DarjinaはDianeだろうなあとも。

5/13 Poule d'Essai des Poulains GI Longchamp FR Turf 1600m

こちらは軸不在の2000ギニー。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
114Tousand WordsDansiliVerboseStorm BirdR. HughesB.W. Hills
21VisionarioSpinning WorldVisionnaireLinamixC. SoumillonA. Fabre
311MastershipBest of the BestsShady PointUnfuwainE. AhernC.E. Brittain
44CreachadoirKing's BestSadimaSadler's WellsK. ManningJ.S. Bolger
512Spirit OneAnabaa BlueLavayssiereSicyosD. BoeufP. Demercastel
65Battle PaintTale of the CatBlack SpeckArchO. PeslierJ.C. Rouget
79Astronomer RoyalDanzigSheepscotEasy GoerC. O'DonoghueA.P. O'Brien
83Honoured GuestDanehillWind SilenceA.P. IndyG. MosseA.P. O'Brien
96StonesideMarchand de SableGreenstoneGreen DesertT. GilletRob Collet
108DijeerrDanzigSharp MinisterDeputy MinisterL. DettoriS. bin Suroor
117Brave Tin SoldierStorm CatBlessMr. ProspectorT. ThulliezA.P. O'Brien
1213Excellent ArtPivotalObsessiveSeeking the GoldJ.P. SpencerA.P. O'Brien
132FollowmyfootstepsGiant's CausewayLady CarsonCarson CityS. PasquierD. Wachman
1410TariqKyllachyTatoraSelkirkJim FortuneP.W. Chapple-Hyam
4頭を送り込んできたO'Brien厩舎はエース格にSpencerを乗せて来ている辺り、騎手の使い方が微妙という気はしていたり。そのExcellent Artは今年出走無しで、2歳にしても6Fまでしか走っておらず、なおかつ父Pivotalと言う事になれば、こんなのスプリンターだろとか言いたくなる。Miss CarmieにLyphard、Secretariat、Seeking the GoldときてPivotalというのは方向性が全く分からなくてある意味凄いのですが、適切に見切ってRoyal Ascotあたりのスプリントに出てきたら面白そうなところはあるんじゃないかなあと。一方重賞未経験ながら今年2連勝で臨むHonoured GuestもDanehill、A.P. Indy、Nureyev、Sir Ivor、Sea-Birdと謎にA.P. Indyが入ってるあたりどうか。
フランス勢はFontainebleau2着のBattle Paint、3着Visionarioといったあたりか。Battle PaintはUS Rangerの従弟で、要するにDynaformerとかの近親。Jean-Luc LagardereでもHoly Roman Emperorの2着で悪くは無い。一方Visionarioはその馬名からも明らかなAga Khanが一括購入したLagardereの遺産であります。デビューから3連勝のあと、Jean-Luc Lagardereで6着と崩れ、今年のFontainebleauでもパッとしないのでここでまき返せるのか疑問なところではあります。
前走でNoaillesを使ってきたSpirit Oneは方向性が決まりきってないとは思われるところ。一応Prix du Jockey Clubの方で期待したい馬ではあるのですが。
で、Finsceal BeoのステープルメイトCreachadoirも連闘策。こちらはアイルランドのTetrarch Sからの参戦。3馬身差の快勝ということで使ってみたくなったのだろうが、間隔を詰めて今年既に4戦という使われ方がどうにも気になるところです。素直に愛ギニー直行で良かったのではないかなと。King's Best X Sadler's Wellsという形でKingmamboとSadler's Wellsのニックスを使いますし、血統の構成はかなりのものかなと。Ballysax Sもそう悲観するような結果ではないと思うので、マイルに固定するには惜しいのではないかなとも。その辺でBolger師がどういう意図でここに出してきてるかなと。

Result

1.Astronomer Royal: Danzig - Sheepscot by Easy Goer
2.Creachadoir: King's Best - Sadima by Sadler's Wells
3.Honoured Guest: Danehill - Wind Silence by A.P. Indy
4.Excellent Art: Pivotal - Obsessive by Seeking the Gold
5.Tousand Words: Dansili - Verbose by Storm Bird
6.Followmyfootsteps: Giant's Causeway - Lady Carson by Carson City
7.Spirit One: Anabaa Blue - Lavayssiere by Sicyos
8.Visionario: Spinning World - Visionnaire by Linamix
9.Battle Paint: Tale of the Cat - Black Speck by Arch
10.Stoneside: Marchand de Sable - Greenstone by Green Desert
11.Dijeerr: Danzig - Sharp Minister by Deputy Minister
12.Brave Tin Soldier: Storm Cat - Bless by Mr. Prospector
13.Tariq: Kyllachy - Tatora by Selkirk
14.Mastership: Best of the Bests - Shady Point by Unfuwain
4頭出しのO'Brien勢が1,3,4着に来るという、ワンツーを決めた去年に続き、何をしやがりますかというレースでした。地元馬がパッとしないってのはあって、2着もBolger師のCreachadoir、5着はHills師の管理馬…ということでフランス調教馬最先着は7着のSpirit One。Prix du Jockey Clubの距離短縮が悪い方の影響ばかり目立ってるような印象はあります。O'Brien厩舎の草刈場と化してるのはどうにかせいよと。
O'DonoghueはこれがGI初勝利になるんではないかな。主にアイルランドでO'Brienに手が足りないときに出てくる人筆頭というイメージではありますんで。Astronomer Royalは今年使われていた方の馬で、3着Honoured Guestも今年2連勝でした。Finsceal Beoのお供の連闘策Creachadoirも含めて極めて妥当な結果に終わってくれてよかったとか思わんでも無く、その分フランス馬の弱さが気に掛かる。
Creachadoirは2着なら上首尾でしょう。愛ギニーで期待が持てる馬だと思いますが、この連闘の影響だけは気にしておいたほうが良いかな。

May 20, 2007

5/20 Prix d'Ispahan GI Longchamp FR Turf 1850m

5頭立て也。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
12PalafamixLinamixPalafairiaAlways FairJ.M. BreuxN. Clement
25Stormy RiverVerglasMiss BioRiver MistT. ThulliezN. Clement
31WillywellJimbleBasilissaGay MinstrelC. SoumillonJ.P. Gauvin
44ManduroMonsunMandellichtBe My GuestS. PasquierA. Fabre
53Turtle BowlDyhim DiamondClara BowTop VilleO. PeslierF. Rohaut
しかもペースメイカー込みってあたりが…
ということでDuty Freeで全く良いところ無く終わったStormy Riverが地元での今期初戦を迎えます。Palafamixをペースメイカーに仕立てて準備万端といったところではあるのですが、この馬をそこまで信頼して良いものだろうかとは思います。特に距離があやしいっぽく見えます。3歳時はマイルまでの出走経験しかありませんでしたし、Duty Freeで大敗したのもそのあたりが影響したかとは思われるところですので。
となれば、ここはフランスのGIで何度も2着に入るだけの実力を見せているManduroがそろそろ勝つかなというあたりに期待をかけてみたいところ。安定感抜群ですし、このメンバーに取りこぼしはして欲しくないなと。
Turtle Bowlは今期既に4戦をこなして2勝と2着が2回。とはいえ勝った二つのレースは参考には成らないだろうと思います。

Result

キャラを勘違いされては困るね。
1.Manduro: Monsun - Mandellicht by Be My Guest
2.Turtle Bowl: Dyhim Diamond - Clara Bow by Top Ville
3.Stormy River: Verglas - Miss Bio by River Mist
4.Willywell: Jimble - Basilissa by Gay Minstrel
5.Palafamix: Linamix - Palafairia by Always Fair
5馬身、5馬身という差をつけるManduroの圧勝でした。まあ、このメンバーでGIと言ってて良いのかってのはあるかもしれませんが、一応GI馬2頭を向こうに回してのこの結果というのは評価してあげて良いのではないでしょうか。というか昨年までのジリジリはどこへ行ったw。これでDylan Thomasのライバルに名乗りを挙げる事が出来たということではあるだろうし、それなりの活躍を期待します。
Stormy Riverはマイルまでの馬という感じがします。

5/20 Prix Saint-Alary GI Longchamp FR Turf 2000m

一応無敗馬がおります。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
11CoquerelleZamindarCracovieCaerleonC.P. LemaireJ.C. Rouget
25America NovaVerglasLas AmericasLinamixD. BonillaR. Gibson
37Believe MeIn the WingsGolden WingsDevil's BagO. PeslierJ.M. Beguigne
43Anabaa's CreationAnabaaPremiere CreationGreen TuneC. SoumillonA. de Royar-Dupre
54TopkaKahyasiTipsy TopsyAshkalaniT. JarnetF. Doumen
66Party GirlBeringVoodoo LoungeTurfkonigT. ThulliezR. Pritchard-Gordon
72ChinandegaChichicastenangoEuropean StyleEzzoudS. PasquierP. Demercastel
3戦全勝のCoquerelleがトップかなとは思うが、これがまたもやZamindar産駒ということで、これからフランスでかなり存在感をもつ種牡馬になるんじゃないかなとは思います。Coquerelleはここが重賞初挑戦という辺りが気に掛からんでもないですが、順当にクリアしてくれるんではなかろうか。
あとは前走がそのCoquerelleの2着だったBelieve MeとかPenelope3着のTopkaあたりの勝負になるんじゃないかなと。

Result

Dianeの軸にはなるか。
1.Coquerelle: Zamindar - Cracovie by Caerleon
2.Believe Me: In the Wings - Golden Wings by Devil's Bag
3.Anabaa's Creation: Anabaa - Premiere Creation by Green Tune
4.Chinandega: Chichicastenango - European Style by Ezzoud
5.Topka: Kahyasi - Tipsy Topsy by Ashkalani
6.America Nova: Verglas - Las Americas by Linamix
Non Runner: Party Girl
Coquerelleが4戦全勝でDianeに向かうことになりました。2着のBelieve Meも3着以下を5馬身突き放しての半馬身差ならば十分評価して良く、Poulichesから来るであろうDarjinaとの3強という形のDianeになるのではないかなと。
Zamindarって良い種牡馬ですねえ。Zafonicの後継者にはなれた予感。

June 2, 2007

6/3 Prix du Jockey Club GI Chantilly FR Turf 2100m

こちらのO'Brienは2頭です。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
16RaincoatBaratheaLove the RainRainbow QuestR. HughesJ. Gosden
214Zambezi SunDansiliImbabalaZafonicS. PasquierP. Bary
310VisionarioSpinning WorldVisionnaireLinamixM. SautjeauA. Fabre
41ShamdinanDr. FongShamdaraDr. DeviousC. SoumillonA. de Royar-Dupre
57CastlereaghMachiavellianSpring OakMark of EsteemK. McEvoyA. Fabre
62Brooklyn BoyGone WestMoon QueenSadler's WellsI. MendizabalJ.C. Rouget
716HalicarnassusCape CrossLaunch TimeRelaunchD.P. HollandM.R. Channon
811Spirit OneAnabaa BlueLavayssiereSicyosD. BoeufP. Demercastel
917Indian SpringIndian DanehillLille HammerSadler's WellsG. BenoistD. Smaga
104Loup BrentonAnabaaLouveIrish RiverT. ThulliezE. Lellouche
113Quest For HonorHighest HonorQuest For LadiesRainbow QuestJ. VictoireA. Fabre
1218Medicine PathDanehill DancerIndian MysteryIndian RidgeR. MullenE.J. O'Neill
135LawmanInvincible SpiritLaramieGulchL. DettoriJ.M. Beguigne
1413Chinese WhisperMontjeuMajinskayaMarignanJ. MurtaghA.P. O'Brien
1512Alexander of HalesDanehillLegend MakerSadler's WellsJ.A. HeffernanA.P. O'Brien
169LiteratoKendorLa CibelesCardounC.P. LemaireJ.C. Rouget
1720SagaraSadler's WellsRangoon RubyKingmamboT. GilletJ.E. Pease
1819BeltanusTertullianBrighellaLomitasT. MundryI. Ferentschak
1915Sunshine KidLemon Drop KidNepentheBroad BrushJ. FortuneJ. Gosden
208No DreamAnabaaQuiet DreamSeattle SlewO. PeslierC. Laffon-Parias
O'Brien厩舎からはAlexander of HalesとChinese Whisperの2頭。前者はGallinule Sを勝っての遠征で、後者がLa Force2着、De Guiche3着という臨戦。Epsomに8頭も出してる余裕があるならこっちに回した方が良かったんじゃないかと思う馬もいるわけですが、このレースを勝つことで得られるものを評価していないということにもなりますか。Noaillesを勝っているSoldier of FortuneをEpsomに回したあたり露骨といった感じもあり。まあ、Soldier of FortuneはChester Vaseも勝ってるからだろうけど。Alexander of Halesは母がLegend MakerということでVirginia Watersの半弟。KingmamboからDanehillに変わってしまうとちょっと良さが消える血統かなと。
さて、またRouget師のこのパターンかというのがLiterato。2歳で5連勝。しかし、2歳でもDeauvilleのレースを走っているし、今年はSaint-CloudのOmniumを2着の後LongchampでLa Forceを勝ってきたのだからまず文句無い臨戦かとは思う。
De Guicheの勝ち馬LawmanはDettoriを確保した。Mohammed殿下はCastlereaghを出走させるので、そちらにDettoriを使う事も出来たのだろうが、英Derbyに続いてここでもDettoriを解放している。Castlereaghも前走勝ったとはいえ、Angersのレースならばレベルは高くないのだろう。というあたりで馬がいないってのもあるのだろうが、ちと消極的に過ぎるんではないかとも。
Aga Khan殿下はVisionarioとShamdinanの2頭。Visionarioを積極的に推す理由は見当たらないのでShamdinanに期待が掛かる。母の半妹にShamdalaが出るAga Khan家のハウスブリード血統。父のDr. Fongがちょっと微妙な印象を与えるのだが、Val de Loir、Darshaan、Kahyasiと来る累代はやはり力強い。
NiarchosのSagaraはSangsterからNiarchosの手に渡って繁栄するBest in Showの分岐に属し、伯父にSpinning Worldを持つ。Riverman、Kingmambo、Sadler's Wellsと隙の無い血統構成でGreffulhe2着から本番となった。短頚差ならば逆転可能だろう。
更にアタマ差でGreffulhe3着がSunshine Kid。Epsomに続いてChantillyにも出走させるとはLemon Drop Kidやるなあというところ。MyrtlewoodからDuraznaに流れるファミリー。もうその影響もなくなるだろうというところだが、Lemon Drop KidはMr. ProspectorとSeattle Slewからこの血を受けるので、注目する価値はあるかなと。ちょっと遠いがアルゼンチンの名牝Safari QueenやPrice Tagが同じファミリーに属す。
Noailles4着からGreffulheを勝ったQuest For Honorあたりも有力。

Result

1.Lawman: Invincible Spirit - Laramie by Gulch
2.Literato: Kendor - La Cibeles by Cardoun
3.Shamdinan: Dr. Fong - Shamdara by Dr. Devious
4.Zambezi Sun: Dansili - Imbabala by Zafonic
5.Castlereagh: Machiavellian - Spring Oak by Mark of Esteem
6.No Dream: Anabaa - Quiet Dream by Seattle Slew
7.Sagara: Sadler's Wells - Rangoon Ruby by Kingmambo
8.Loup Brenton: Anabaa - Louve by Irish River
9.Brooklyn Boy: Gone West - Moon Queen by Sadler's Wells
10.Indian Spring: Indian Danehill - Lille Hammer by Sadler's Wells
11.Raincoat: Barathea - Love the Rain by Rainbow Quest
12.Sunshine Kid: Lemon Drop Kid - Nepenthe by Broad Brush
13.Quest For Honor: Highest Honor - Quest For Ladies by Rainbow Quest
14.Spirit One: Anabaa Blue - Lavayssiere by Sicyos
15.Halicarnassus: Cape Cross - Launch Time by Relaunch
16.Alexander of Hales: Danehill - Legend Maker by Sadler's Wells
17.Beltanus: Tertullian - Brighella by Lomitas
18.Visionario: Spinning World - Visionnaire by Linamix
19.Chinese Whisper: Montjeu - Majinskaya by Marignan
20.Medicine Path: Danehill Dancer - Indian Mystery by Indian Ridge
Dettoriがペースを刻んでそのまま逃げ切り、前日のEpsomについで英仏ダービー制覇を成し遂げました。まあ、上手くいくときはこんなものってのはあるのかな。ま、フランスのは3勝目ですが。
Invincible Spiritはこの世代が初年度で、産駒勝ちあがり頭数の記録を塗り替えていたのですが、まあGreen Desert産駒のスプリンターだったということもあってFasliyevみたいにならなきゃ良いがなあくらいには見ていたのですが、あれほど極端ではないということでよいのかな。
LawmanはLaticeの半弟で、この母は軽そうな種牡馬からこういう馬を出すんだなという風に見ればよいかな。距離が延びての期待はちょっと出来ないか。

June 10, 2007

6/10 Prix de Diane GI Chantilly FR Turf 2100m

Darjina走れば面白かったのに。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
17Sweet LillyTobouggMaristaxReprimandD.P. HollandM.R. Channon
212Cinnamon BayZamindarTrellis BaySadler's WellsS. PasquierA. Fabre
310VadapoinaTrempolinoVadazaZafonicC. SoumillonA. Fabre
49West WindMachiavellianRed SlippersNureyevL. DettoriH.A. Pantall
55Marie RossaTesta RossaMarie de KenKendorA. CrastusP. Demercastel
611CoquerelleZamindarCracovieCaerleonC.P. LemaireJ.C. Rouget
78SequoiaSebastianSecret SuccessLaw SocietyW. MongilJ.P. Lopez
814FontciaEnriqueFontaine GuerardHomme de LoiD. BoeufD. Sepulchre
91Mrs LindsayTheatricalVole Vole MonamourWoodmanJ.P. MurtaghF. Rohaut
106DiyakalanieAshkalaniDiyawaraDoyounT. ThulliezJ. Boisnard
112Believe MeIn the WingsGolden WingsDevil's BagO. PeslierJ.M. Beguigne
123Anabaa's CreationAnabaaPremiere CreationGreen TuneG. MosseA. de Royar-Dupre
134Beatrix KiddoVictory NoteLaquifanLear FanO. DoleuzeRob Collet
1413TopkaKahyasiTipsy TopsyAshkalaniT. JarnetF. Doumen
とにかく4戦無敗のCoquerelleだろう。4連勝でSaint-Alaryまで勝ったが、まだそこまで強いようには思われない。無敗でDianeを走ることにはなったが、2年前に同じようにSaint-AlaryからDianeに絞ったローテーションを取った無敗馬Vadawinaほどの強さをすら感じさせないので、一応この馬が中心ではあるものの他馬にも十分チャンスがあるかと思われる。
Cleopatreの勝ち馬VadaponiaはそのVadawinaの半妹です。Lagardereの元で活躍馬を多数出したVのファミリーは健在といったところで、ViceregalとThe Minstrelの組み合わせはそこそこ効くか。ま、Regentの方が良かったってのはあるが。
そしてSaint-AlaryではCoquerelleに敗れたが、実力は示したといえるのがBelieve Me。デビュー戦ではDiyakalanieを6馬身差で下し、今年は2戦して2着が2回。とはいえそんなに大きな差を付けられたわけではなく、勝ったのはそれぞれBeatrix Kiddo、Coquerelleという状態だから十分にトップクラスの実力を持っていると判断しても良いだろう。馬場は渋った方が良さそうか。In the WingsにDevil's Bagということで、Singspielを意識した配合ではあるのだろう。

Result

ホントに結果だけのフォローです。 1.West Wind: Machiavellian - Red Slippers by Nureyev
2.Mrs Lindsay: Theatrical - Vole Vole Monamour by Woodman
3.Diyakalanie: Ashkalani - Diyawara by Doyoun
4.Anabaa's Creation: Anabaa - Premiere Creation by Green Tune
5.Beatrix Kiddo: Victory Note - Laquifan by Lear Fan
6.Believe Me: In the Wings - Golden Wings by Devil's Bag
7.Marie Rossa: Testa Rossa - Marie de Ken by Kendor
8.Vadapoina: Trempolino - Vadaza by Zafonic
9.Fontcia: Enrique - Fontaine Guerard by Homme de Loi
10.Cinnamon Bay: Zamindar - Trellis Bay by Sadler's Wells
11.Sequoia: Sebastian - Secret Success by Law Society
12.Sweet Lilly: Tobougg - Maristax by Reprimand
13.Topka: Kahyasi - Tipsy Topsy by Ashkalani
14.Coquerelle: Zamindar - Cracovie by Caerleon

June 23, 2007

6/24 Grand Prix de Saint-Cloud GI Saint-Cloud FR Turf 2400m

Mandeshaで何とも無いという気はしていたり。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
13YoumzainSinndarSadimaSadler's WellsJ.P. SpencerF. Dunne
25Mountain HighDanehillHellenicDarshaanK. FallonSir Michael Stoute
31Prince FloriLandoPrincess LiberteNebosJ. VictoireS. Smrczek
44Irish WellsPoligloteSign of the VineKendorD. BoeufF. Rohaut
52MandeshaDesert StyleMandalaraLahibC. SoumillonA. de Royar-Dupre
66Ponte TresaSicyonPonte BrollaHighest HonorO. PeslierY. de Nicolay
去年はAstarteから、Vermeille、OperaとGIを三連勝したMandeshaですが、今年も復帰戦のCorridaをきっちり勝ってきての参戦。牡馬でこれといった馬が参戦してきていないってのはあるので、これなら勝てるかなと。で、この馬も今年は牡馬相手に使うという路線になると非常に楽しいのでそのあたりの期待は掛けておきたいところ。
さて、そのMandeshaに対抗する馬となればYoumzainが筆頭に上がる事になるかと思われます。Sheema Classic3着から帰国後に出走したTattersalls GCでも3着というのはそう酷い結果ではありませんが、NotnowcatoとDylan Thomasに4馬身差をつけられるというのはやや不満の残る結果でしょう。Dylan Thomasはどうも10F志向かなというところで12F路線の軸になる馬が欲しいとは思われる。Scorpionに大きい顔させるのもどうかというところで、この辺の4歳馬が何とかならんかねと思いつつ注目したいのが次の馬。
地元でMercedes Benz大賞を勝って来たのがPrince Flori。去年のBadenの勝ち馬でドイツ年度代表馬。その後、この馬はまだこれからと休養に入ってしまいました。今年は初戦のGerling賞を3着に終わるも、2戦目できっちり結果を出してのフランス遠征。

Result

1.Mountain High: Danehill - Hellenic by Darshaan
2.Mandesha: Desert Style - Mandalara by Lahib
3.Prince Flori: Lando - Princess Liberte by Nebos
4.Irish Wells: Poliglote - Sign of the Vine by Kendor
5.Youmzain: Sinndar - Sadima by Sadler's Wells
6.Ponte Tresa: Sicyon - Ponte Brolla by Highest Honor
Prince Floriがゲート入りに手間取っていたという影響でもあったか、Mandeshaはスタートで遅れる。
Irish Wellsが先頭で、その後ろにつけたのがMountain High。Ponte TresaとPrince Floriが並ぶように進め、Mandeshaは最後方からとなったが、道中でYoumzainの前に出た。
Irish Wellsのペースでレースは進んで直線勝負。まず一杯になったIrish WellsをMountain Highが交わして先頭に立ち、Mandeshaは直線を向いてはPrince Floriの内を突いて伸びたが、その前に抜け出したMountain Highとの差が詰まらない。最後方からYoumzainも伸びようとするが、これも前との差を詰めるほどには行かなかった。
Mountain HighはIslingtonやGreek Danceの半弟。古馬になってからGIIあたりで勝ちきれないレースを続けていましたが、重賞初勝利がこのGIということではあります。
そういやIslingtonの初仔って今年2歳か。なにやらRainbow Questつけるとか言うてたあれ。

July 7, 2007

7/8 Prix Jean Prat GI Chantilly FR Turf 1600m

いやさ、紛い物とはいえダービー馬が出てくるレースではないと思うんだが。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
17Grand VistaDanehillRevealingHallingS. PasquierA. Fabre
23TobosaTobouggSovereign AbbeyRoyal AcademyM. HillsW. Jarvis
34Astronomer RoyalDanzigSheepscotEasy GoerK. FallonA.P. O'Brien
42StonesideMarchand de SableGreenstoneGreen DesertT. GilletRod Collet
55LawmanInvincible SpiritLaramieGulchO. PeslierJ.M. Beguigne
61Golden TitusTitus LiviusOraplataSilver HawkC. SoumillonA. Renzoni
76AsperityWar ChantAnother StormGone WestJ. FortuneJ. Gosden
一応、ギニー馬とダービー馬が揃って出走ならばそれなりに注目されるレースになって良さそうなものですが、欧州の耳目はその前日のSandownに集中となってしまう…まあ、そらそうなるわな。
Lawmanとしてはむざむざ長い距離に出て行ってDarsiの二の舞を演じたくないってところだろうし、血統からしても1600mから2000mあたりで走ってるほうが幸せになれるんではないかなと。
Royal Ascotに出向いて3着だったAstronomer Royalは実力を示してきた形にはなっているが、今年の3歳に駒が揃いすぎているBallydoyleだけに勝てるレースをしっかり拾っていきたいところだろう。
イタリアのGolden Titusは2歳でもフランス遠征を行ってRober Papinで2着とかの戦績を残しています。前走でイタリアのギニーPremio Parioliを勝っています。
Asperityは同条件のPrix Paul de Moussacを勝っています。その2着がStonesideで、3着がGrand Vista。

Result

1.Lawman: Invincible Spirit - Laramie by Gulch
2.Stoneside: Marchand de Sable - Greenstone by Green Desert
3.Golden Titus: Titus Livius - Oraplata by Silver Hawk
4.Astronomer Royal: Danzig - Sheepscot by Easy Goer
5.Tobosa: Tobougg - Sovereign Abbey by Royal Academy
6.Asperity: War Chant - Another Storm by Gone West
7.Grand Vista: Danehill - Revealing by Halling
Lawmanがレースを引っ張って、直線で後続を突き放しました。
Golden TitusとAstronomer Royalはちょっと前が空かなかったというのもありそうだが、どっちにしろ脚は無かった。
まあ、Lawmanとしては変に色気を出して2400mに挑むよりも、1600mから2000m程度の距離で走るのが合っているのだろうし、フランスのクラシック路線改革の結論はこういうものになったということで良いのではないかな。Longchampのがダービーで良いよ、もう。

July 13, 2007

7/14 Grand Prix de Paris GI Longchamp FR Turf 2400m

巴里優駿(Real French Derby)…出走馬を見るに「どう見てもこっちがダービーです、本当にありが(ry」ではあるだろう。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
15Zambezi SunDansiliImbabalaZafonicS. PasquierP. Bary
21AshkazarSadler's WellsAsharnaDarshaanC. SoumillonA. de Royar-Dupre
37Airmail SpecialPeintre CelebreShirley BlueShirley HeightsJ. VictoireA. Fabre
44Eagle MountainRock of GibraltarMasskanaDarshaanK. FallonA.P. O'Brien
56AxxosMonsunAcerbisRainbow QuestA. StarkeP. Schiergen
68SagaraSadler's WellsRangoon RubyKingmamboT. GilletJ.E. Pease
72PrinzLandoPrairie DarlingStanfordE. PedrozaA. Wöhler
83My QuentinMedaalyNekhtabetFast TopazeR. ThomasF. Vermeulen
さて、何と言っても注目すべきは、Epsomで2着、Curraghで3着となって、ここを取りに来たEagle Mountain。中1週で大丈夫かというところはあるものの、これが結果を出すと言う事になれば、この先も英愛のダービー惜敗馬にとって有力な候補となるのではなかろうかなと。
地元の前哨戦からは同条件のPrix du Lysを勝ってきたAirmail Specialという事になるだろう。去年はRail Linkがこのローテで勝っているだけにLongchampの2400mを経験しているアドバンテージを活かすことが出来るかどうか。Peintre Celebreも毎年のようにこの路線に馬を送り込んでくるんだから悪くないんだけど、いまいち突き抜けきらないよなあ。
Prix du Jockey Clubからは4着のZambezi Sunが出走します。距離がややどうかとも思えるので、これなら普通にAirmail Specialの方に期待したほうが良いかなと。
同じくJockey Clubで7着のSagaraも出走。ノーザンテースト賞の勝ち馬。他にGleffulheで2着。血統的にはSadler's Wells、Kingmambo、RivermanでAviance、簡単に言えばSpinning Worldの甥なんで、Zambezi Sunよりは期待できそうですが、Eagle Mountainあたりを相手に勝ち切るところまではどうかなと。
今年は諸事情で本国のDerbyにスクラッチを掛けたAxxonが出走してきます。この馬が走らなかったHamburgではAdlerflugが強いレースをして見せたので、Axxonも下手なレースはできんよなくらいには思います。
Royal AscotのKing Edward VIIからは6着のAshkazar。一応その前にLongchampの2400mのリステッドでRoyal and Regalに短頚差2着とかあって、とても判断に困ります。
ドイツからはもう一頭、Platiniの半弟になるPrinzが遠征してきました。HannoverでAdlerflugに5馬身千切られた2着というのをどう見るかということになるかな。
My Quentinはフランスの地方競馬出身と言ったところ。一応Longchampのレースへの出走経験もあるようですが、結果は残せていません。というかギャロで見た限りでは11戦して2着が3回の未勝利馬なんですが…。母系を遡れば、最初に凱旋門を制した牝馬として知られるPearl Capが出てくるし、その本流には属していたようなんで悪くないとは思われるが、この戦績ではどうにも…

Result

1.Zambezi Sun: Dansili - Imbabala by Zafonic
2.Axxos: Monsun - Acerbis by Rainbow Quest
3.Sagara: Sadler's Wells - Rangoon Ruby by Kingmambo
4.Airmail Special: Peintre Celebre - Shirley Blue by Shirley Heights
5.Ashkazar: Sadler's Wells - Asharna by Darshaan
6.Prinz: Lando - Prairie Darling by Stanford
UR. Eagle Mountain
Non Runner: My Quentin
スタートしてから700mほどの地点でEagle Mountainが前のSagaraと外のZambezi Sunの間で行き場を無くしてバランスを崩し、Fallonが落馬。外からZambezi Sunがやや内に切れ込んでしまったようなところもありますが、どっちかというと外に向いたEagle Mountainが軽くヒットしてしまったのかなあというような印象。
から馬になったEagle Mountainは先頭を行くAxxosの外についてしまって、そのままゴールまで。Axxosとしてはやりにくいレースになってしまったんじゃないかなあ。そして、直線に向いたところで外からZambezi Sunが抜け出して、結局5馬身差をつけて勝つということになりました。Eagle Mountainが最後までレースを出来ていたらどの程度の差になったのかなと言うのが気になるものの、まあとりあえず今年のフランスの3歳としてはLongchamp2400mでこれだけできたというのは大きいのかな。今更ながらDansiliをちょっと甘く見すぎたかなあというのはあります。
Axxosはまずまずと言ったところで、Airmail Specialの方は古馬になってからというところなのかなあと。秋ということになればSagaraに頑張って欲しいところ。

July 28, 2007

7/29 Prix d'Astarte GI Deauville FR Turf 1600m

Nassauの予定メンバーも凄いが、こちらも負けていない。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
19TianshanLahintTangshanZilzalAlxi BadelF.X. de Chevigny
27ImpressionnanteDanehillOccupandisteKaldounO. PeslierC. Laffon-Parias
310Trip to the MoonFasliyevSparkling IsleInchinorT. JarnetM. Delzangles
46DarjinaZamindarDarinskaZilzalT. ThulliezA. de Royar-Dupre
511UtrechtRock of GibraltarMaria IsabellaKrisS. PasquierA. Fabre
64All Is VanityGold AwayCastillyInchinorF. BlondelW.J.S. Cargeeg
75Simply PerfectDanehillHotelgenie Dot ComSelkirkK. FallonJ. Noseda
82LokalokaPursuit of LoveLovinaLove the GroomD. VargiuB. Grizzetti
98Mi EmmaSilvanoMi AnnaLake ConistonM.J. KinaneA. Wöhler
101MissvinskiStravinskyMiss U FranBroccoC.P. LemaireJ.C. Rouget
1112BarshibaBaratheaDashibaDashing BladeT. QuinnD.R.C. Elsworth
123Bal de la RoseCadeaux GenereuxLady VettoriVettoriJ. VictoireF. Rohaut
欧州の牝馬路線は楽しいなあ。
3歳のスピード自慢が揃った中、まずは地元のDarjina。3連勝でPoulichesを勝ち、勇躍Royal開催に乗り込むも、馬場の影響もあったか敗退。地元に帰って立て直しての1戦とは言えるだろう。使い詰めになったFinsceal Beoは流石に引っ込んだが、それでもAscotで後塵を拝したMi Emma、Falmouthで実を得てきたSimply Perfect、イタリアから参戦のLokalokaと同世代の強力なライバルを相手に立ち回ることを要求された。敢えて言えば地の利はDarjinaにあるかなとも思うが、Deauvilleだったらあまりそれは無いかも。
Mi Emmaはドイツのギニートライアル、ギニーをともに9馬身差で圧勝し、しかもその時の2着馬が活躍するというあたりで、相当な器であるだろうし、自身もCoronation Sに出走し、Darjinaに先着の2着とその一端を垣間見せた。ただ、2着では物足りないという気分でもあるので、勝利を掴み取りたいだろう。
古馬相手のFalmouth Sを勝ってきたSimply Perfectは距離に関して融通は利きそうにないが、マイルならば下手なレースをしていないわけで、Fallonを乗せて抜かりなく勝ちに来ているという印象。
GIIIに落とされてしまったRegina Elenaの復権を背負わされる形になるLokalokaはOaks d'Italiaでは距離に負けたという感じで、マイルに的を絞ってまずはフランスに打って出たと言えるか。とにかくこの1戦を見ないことには判断がつけられないとは思います。
3戦2勝Prix Chloeの勝ち馬Utrechtも侮れず、4連勝のAll Is Vanityも地方のレースからChantillyに乗り込んだ前走のSandringhamを勝って一線級の実力を示しています。
多彩な3歳馬のメンバーに影が薄い4歳ですが、去年の2着馬Impressionnanteが復帰してきます。古馬として3歳馬の前に立ちはだかるにはちと厳しいか。

Result

1.Darjina: Zamindar - Darinska by Zilzal
2.Missvinski: Stravinsky - Miss U Fran by Brocco
3.Simply Perfect: Danehill - Hotelgenie Dot Com by Selkirk
4.Barshiba: Barathea - Dashiba by Dashing Blade
5.Trip to the Moon: Fasliyev - Sparkling Isle by Inchinor
6.Bal de la Rose: Cadeaux Genereux - Lady Vettori by Vettori
7.Mi Emma: Silvano - Mi Anna by Lake Coniston
8.Impressionnante: Danehill - Occupandiste by Kaldoun
9.Utrecht: Rock of Gibraltar - Maria Isabella by Kris
10.Tianshan: Lahint - Tangshan by Zilzal
11.All Is Vanity: Gold Away - Castilly by Inchinor
12.Lokaloka: Pursuit of Love - Lovina by Love the Groom
フランスで走るとなるとちょっとDarjinaが抜けているかという結果でした。Simply Perfectなんかも悪くは無いんですけど。
とにかくこのレースは古馬が碌に出てきていないと言うのはあって、次はRed EvieやNanninaなんかとやってどうなるかという事になるのではないかな。

August 4, 2007

8/5 Prix Maurice de Gheest Deauville FR Turf 1300m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
17SatriMujadilLaramieGulchO.PeslierJ.M. Begugne
22GarnicaLinamixGueridiaNight ShiftC.P. LemaireJ.C. Rouget
312Marchand d'OrMarchand de SableFedoraKendorD. BonillaF. Head
413Bygone DaysDesert KingMay LightMidyanL. DettoriSaeed bin Suroor
58Bentley BiscuitPeintre CelebreTycoon JoyLast TycoonJamie SpencerMrs. Gai Waterhouse
69Val JaroLe TritonValanaValanourT. JarnetS. Morineau
73Moss ValeShinko ForestWolf CleughLast TycoonK. FallonD. Nicholls
81TizaGold KeeperMamushkaElliodorC. SoumillonA. de Royar-Dupre
94Tycoon's HillDanehillTycoon's DramaLast TycoonJ.B. HamelRobert Collet
105Silver TouchDansiliSanpalaSanglamoreT.P. O'SheaM.R. Channon
116New GirlfriendDiesisNew StoryDynaformerY. TakeRobert Collet
1210Dutch ArtMediceanHalland Park LassSpectrumJimmy FortuneP.W. Chapple-Hyam
1311Major CadeauxCadeaux Genereuxmaine LobsterWoodmanRichard HughesR. Hannon
今年になってから勝ちが無いが、前走でJuly Cで2着に入ったDutch Artはやはりスプリンターだったということになるのではなかろうか。
古馬ではオーストラリアのBentley Biscuitが立て直されているかに注目か。イギリスでのレースは不本意な結果に終わっていますが、実力を出す事ができればというところ。フランスに渡ってどうか。
また、このレースの連覇を狙うMarchand d'Orは安定感が無いが、フランス国内ではトップのスプリンターと言う事になる。去年2着のSatriもこのレースに向けて調子を上げている。

Result

出馬表のデータを消してしまったので、簡単に。
1.Marchand d'Or
2.Dutch Art
3.Silver Touch
4.Garnica
5.Major Cadeaux
6.Satri
7.Bentley Biscuit
8.Moss Vale
9.New Girlfriend
10.Tiza
ということでMarchand d'Orの連覇。Dutch Artも見所のあるレースではありました。それにしても勝ちきれませんね。
Bentley Biscuitの欧州遠征はどうにも失敗という印象。もうここまで来たらHaydockも走るんだろうと思いますが…

August 11, 2007

8/12 Prix Jacques le Marois GI Deauville FR Turf 1600m

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
16Stormy RiverVerglasMiss BioRiver MistT. ThulliezN. Clement
21ManduroMonsunMandellichtBe My GuestS. PasquierA. Fabre
32ToylsomeCadeaux GenereuxTreasure TroveThe MinstrelJ. VictoireJ. Hirschberger
43Turtle BowlDyhim DiamondClara BowTop VilleC. SoumillonF. Rohaut
55LawmanInvincible SpiritLaramieGulchO. PeslierJ.M. Beguigne
64HoloceneLemon Drop KidWitching HourFairy KingC.P. LemaireP. Bary
今年になってから3連勝でIspahanとPrince of Wales'sを連勝しているManduroとPrix du Jockey ClubとJean Pratを連勝して国内の同世代では最強を名乗れるLawmanがマイル戦でぶつかるという注目の1戦。
Manduroは去年までの詰めの甘さがどこに行ったかIspahanを圧勝するわ、AscotではDylan Thomasを撃破してくるわと5歳にして本物になったということだろう。マイル戦は去年でも十分こなしていたが、中距離の方が向くといえばそうなんじゃないかという気はしていて、そこでLawmanにやられる可能性はややあるかと。
LawmanはPrix du Jockey Clubを勝ったが、どっちかというとマイルの方が向くのかなというような感じではなかろうか。
この2頭に、更に前走のPrix Messidorで久し振りの勝利となって復活してきたStormy River、Queen AnneでRamontiにアタマ差のTurtle Bowlと揃って出走するので見所の多いレースになりそうです。

Result

1.Manduro: Monsun - Mandellicht by Be My Guest
2.Holocene: Lemon Drop Kid - Witching Hour by Fairy King
3.Turtle Bowl: Dyhim Diamond - Clara Bow by Top Ville
4.Toylsome: Cadeaux Genereux - Treasure Trove by The Minstrel
5.Stormy River: Verglas - Miss Bio by River Mist
6.Lawman: Invincible Spirit - Laramie by Gulch
Manduroの強さを確認しただけのレースっぽい。一方で伸びるかと見せて全く来なかったStormy Riverとか、勝負どころからあっけなく後退したLawmanあたりはちょっとこれはどうなんだろうというレースでした。
Manduroは今年の中距離ではちょっと抜けた存在になってるかなとは思われます。マイル戦線ということではRamontiあたりとの力比べでどうかなといったあたり。まあ、マイルに拘るようには思われないし、次は愛チャンあたりなんじゃないかと思いますけど、Manduroの戦歴見てると、凱旋門賞は本気なのか?と思ってしまうところもあるんで、今年凱旋門賞を狙いに行くんならPrix Foyくらいでしっかり走らないととは思います。まあ、普通に血統とか考えたら2400mなんて余裕ですよってところなのかもしれないけど。

September 9, 2007

9/9 Prix du Moulin de Longchamp GI Longchamp FR Turf 1600m

これは好メンバー。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
12LinngariIndian RidgeLidakiyaKahyasiRyan MooreA. de Royar-Dupre
25RamontiMartino AlonsoFoscaEl Gran SenorL. DettoriSaeed bin Suroor
37George WashingtonDanehillBordigheraAlyshebaK. FallonA.P. O'Brien
44Turtle BowlDyhim DiamondClara BowTop VilleO. PeslierF. Rohaut
59Astronomer RoyalDanzigSheepscotEasy GoerC. O'DonoghueA.P. O'Brien
61ArchipenkoKingmamboBoundNijinskyJ.A. HeffernanA.P. O'Brien
78Golden TitusTitus LiviusOraplataSilver HawkS. PasquierA. Renzoni
85HoloceneLemon Drop KidWitching HourFairy KingC.P. LemaireP. Bary
93DarjinaZamindarDarinskaZilzalC. SoumillonA. de Royar-Dupre
まずは今年のマイル路線に君臨する立場となっているRamontiの参戦。NewburyでRed Evieに際どく敗北を喫するも、その後AscotとGoodwoodでは逆に勝負強さを見せて僅差の勝負を勝った。他馬に差をつけるレースをしていないのでレート面での評価をもらえていないが、Dettoriの手綱で戦績が安定したというのはもっと評価されて良いのではないかなとは思われるところ。これに対してGeorge Washingtonもやはりマイルでというところはあるように思われるし、復帰初戦のAscotの一戦とは状態が違うだろう。またフランスならばTurtle Bowlの安定感も捨て難い。
3歳馬の注目は何といってもDarjinaということになるだろう。Ascotで一敗地にまみれるが、すぐさまDeauvilleで挽回してきたあたりはやはり只者ではない。前走で古馬戦をクリアし、今度は牡馬相手となるのが課題か。Dupre師とAga Khan殿下はこのDarjinaのためにLinngariを用意している。ドバイから香港に遠征し、ドバイでは結果を得たが、香港のChampions Mileで惨敗。今回はそれ以来のレースとなり、Darjinaに対するサポートという側面がありそうだが、鞍上にRyan Mooreを呼んで来たあたりは勝負を掛けているとも言える。
他の3歳としてはギニー馬Astronomer Royalが参戦してくるが、この馬はAscotでExcellent Artに捻られ、更にJean PratではLawmanに差を見せつけられるなどいまいち。同じくBallydoyleのArchipenkoはEpsomに挑むも距離に限界があったようで10F、8Fと距離を短くして挑戦しているがどうも芳しくない。
イタリアのGolden TitusはJean PratでAstronomer Royalに先着しているのがポイント。2歳の時にもフランスに遠征してそこそこやれるというところを見せているので、トップレベルの古馬相手となるこのレースでどこまでやれるかに注目だろう。前走のDeauvilleでManduroの2着となっているHoloceneも侮れない。

Result

1.Darjina: Zamindar - Darinska by Zilzal
2.Ramonti: Martino Alonso - Fosca by El Gran Senor
3.George Washington: Danehill - Bordighera by Alysheba
4.Linngari: Indian Ridge - Lidakiya by Kahyasi
5.Archipenko: Kingmambo - Bound by Nijinsky
6.Holocene: Lemon Drop Kid - Witching Hour by Fairy King
7.Astronomer Royal: Danzig - Sheepscot by Easy Goer
8.Turtle Bowl: Dyhim Diamond - Clara Bow by Top Ville
9.Golden Titus: Titus Livius - Oraplata by Silver Hawk
Darjina強いねというレースでした。George Washingtonもちゃんと復調しているので、期待できない事はないんだなと思います。

September 16, 2007

9/16 Prix Vermeille GI Longchamp FR Turf 2400m

懐かしい名前のFreedoniaとかがいたり。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
15FreedoniaSelkirkForest RainCaerleonT. GilletJ.E. Hammond
210MontareMontjeuContareShirley HeightsC.P. LemaireJ.E. Pease
31MacleyaWinged LoveMinacciaPlatiniJ. AugeA. Fabre
411Passage of TimeDansiliCrepsydraSadler's WellsRichard HughesH.R.A. Cecil
58VadapolinaTrempolinoVadazaZafonicC. SoumillonA. Fabre
63TakaniyaRainbow QuestTakarounaGreen DancerM. SautjeauA. Fabre
77TashelkaMujahidTashiriyaKenmareS. PasquierA. Fabre
89West WindMachiavellianRed SlippersNureyevJ. VictoireH.A. Pantall
92Mrs. LindsayTheatricalVole Vole MonamourWoodmanJ. MurtaghF. Rohaut
104DiyakalanieAshkalaniDiyawaraDoyounT. ThulliezJ. Boisnard
116LegereteRahySea HillSeattle SlewO. PeslierA. Fabre
いや、Mandeshaが向こうに行ってしまったしな。去年の状況だったらPrideがVermeilleを避けたのは分からないでもなかったが、今年もRoyar-Dupre師はPrix Foyへと。
そんなわけでちょっと軸になりそうな馬がいない。Passage of TimeはOaksの8着以来のレース。Light Shiftではなくこっちを出走させてきたかというところはあったり。ちゃんと立て直されていれば期待していいとは思います。5頭出走させるFabre師の陣営からは、Psycheを勝った3歳馬Vadapolinaがトップ。さらに父Winged LoveのステイヤーMacleyaがスタンバイ。Saint-CloudのCorridaでMandeshaの2着があるように馬場が緩くなって時計がかかるようになれば出番なのですが、どうもそうはなりそうに無いです。同じくスタミナ自慢のMontareだが、今年はあまり振るわない。前走もPomoneで勝ったMacleyaに短頭差とはいえ3着に終わっている。

Result

1.Mrs. Lindsay: Theatrical - Vole Vole Monamour by Woodman
2.West Wind: Machiavellian - Red Slippers by Nureyev
3.Passage of Time: Dansili - Crepsydra by Sadler's Wells
4.Legerete: Rahy - Sea Hill by Seattle Slew
5.Macleya: Winged Love - Minaccia by Platini
6.Montare: Montjeu - Contare by Shirley Heights
7.Diyakalanie: Ashkalani - Diyawara by Doyoun
8.Tashelka: Mujahid - Tashiriya by Kenmare
9.Vadapolina: Trempolino - Vadaza by Zafonic
10.Takaniya: Rainbow Quest - Takarouna by Green Dancer
Non Runner: Freedonia

9/16 Longchamp Arc Trials GII Longchamp FR Turf 2400m

いつもの2つ。まずは古馬戦。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
12Distant WayDistant ViewGrey WayCozzeneM. DemuroL. Borgi
23SommertagTiger HillSommernachtMonsunJ. VictoireJ. Hirschberger
35Dragon DancerSadler's WellsAlakanandaHernandoDarryll HollandG. Wragg
44ManduroMonsunMandellichtBe My GuestS. PasquierA. Fabre
51MandeshaDesert StyleMandalaraLahibC. SoumillonA. de Royar-Dupre
いつもどおり少頭数ながら、メンバーとしては大したものだと思わされる。
今年はManduroにMandeshaの2頭に注目が集まるレースであり、そこにイタリアからDistant Way、イギリスからDragon Dancerが加わる。
Manduroは今年になってから4連勝でGIを3勝という素晴らしい戦績。ドイツの血統でドイツでデビューしてフランス移籍という経歴からするとやや意外に思えるが、生涯を通じてこの距離は初経験となる。ポイントとなるのはその距離をこなすかどうかという一点だろう。Royal AscotでDylan Thomasを封じた能力を2400mでも見せる事ができるならば、本番にも期待が持てようというもの。Ullmann男爵はペースメイカーとしてドイツからSommertagを呼んでいる。
Mandeshaは去年はVermeilleを勝って、当日はOperaに回ってこれも快勝している。今年に入っては3戦で、初戦のCorridaを勝つが、Grand Prix de Saint-CloudでMountain Highにやられ、NassauではPeeping Fawnにやられて2着。まあどちらもそう悲観するほどでもなかろうとは思うし、去年のPrideよろしくRoyar-Dupre師が狙いを定めて使ってきているというところはあるか。ここで一叩きしてArcとなれば見るほうの楽しみも増える。日和って今年もOperaという事にだけはして欲しくない。
Distant Wayはようやくイタリアから出たかというところ。ちょっと秋になると戦績が良くないのは気にかかるが、今年はまだ2戦しかしていないので状態は良いと思われる。
Dragon Dancerは前走のリステッドでついに勝った。とはいうものの、メンバーが特に良かったわけでもないしなあ。
そして3歳戦。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
12Zambezi SunDansiliImbabalaZafonicS. PasquierP. Bary
21SageburgJohannesburgSage et JolieLinamixC. SoumillonA. Fabre
33Spirit OneAnabaa BlueLavayssiereSicyosD. BoeufP. Demercastel
44Song of HiawathaSadler's WellsSabriaMiswakiDavid McCabeA.P. O'Brien
55Soldier of FortuneGalileoAffiancedErins IsleJ. MurtaghA.P. O'Brien
66SagaraSadler's WellsRangoon RubyKingmamboT. GilletJ.E. Pease
Zambezi Sunが勝って今年もかという話になりそうではあるが。
リアルフランスダービーとしての評価がほぼ確定のGrand Prix de Parisを圧勝したZambezi Sunが中心。その前走後、ここから凱旋門を目標に準備されて来ているので、このレースの結果でどうのという話にはならないだろうが、勝って本番と行きたいところ。
そのZambezi Sunを止めに行くのが、Irish Derby馬Soldier of Fortune。とはいえ、Irish Derbyは極端な馬場状態で行われたレースで、その結果をそのままに受け取るのもどうかと思われる。まあ、Noaillesを勝っているので期待しても良いのだろうが。
3歳の6月にようやく初出走のSageburgは3戦無敗でここにたどり着いた。Johannesburg産駒で距離経験がないというあたり厳しく見なければいけないとは思われるが、未知の魅力はあろう。
すっかり陰が薄くなったSpirit Oneだが、Guillaume d'Ornanoで2着と少しはマシになってきたか。

Result

1.Manduro: Monsun - Mandellicht by Be My Guest
2.Mandesha: Desert Style - Mandalara by Lahib
3.Dragon Dancer: Sadler's Wells - Alakananda by Hernando
4.Sommertag: Tiger Hill - Sommernacht by Monsun
5.Distant Way: Distant View - Grey Way by Cozzene
1.Soldier of Fortune: Galileo - Affianced by Erins Isle
2.Sagara: Sadler's Wells - Rangoon Ruby by Kingmambo
3.Zambezi Sun: Dansili - Imbabala by Zafonic
4.Sageburg: Johannesburg - Sage et Jolie by Linamix
5.Spirit One: Anabaa Blue - Lavayssiere by Sicyos
6.Song of Hiawatha: Sadler's Wells - Sabria by Miswaki

October 7, 2007

10/7 Prix de l'Arc de Triomphe GI Longchamp FR Turf 2400m

ずいぶん放置していましたが、なんとか凱旋門賞の直前には復帰できました。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
14YoumzainSinndarSadimaSadler's WellsRichard HughesM.R. Channon
26Dylan ThomasDanehillLagrionDiesisK. FallonA.P. O'Brien
31Dragon DancerSadler's WellsAlakanandaHernandoDarryll HollandG. Wragg
42SaddexSadler's WellsRemote RomanceIrish RiverT. MundryP. Rau
510GetawayMonsunGuernicaUnfuwainO. PeslierA. Fabre
63MandeshaDesert StyleMandalaraLahibC. SoumillonA. de Royar-Dupre
78Zambezi SunDansiliImbabalaZafonicS. PasquierP. Bary
87Song of HiawathaSadler's WellsSabriaMiswakiDavid McCabeA.P. O'Brien
99YellowstoneRock of GibraltarLove and AffectionExclusive EraP.J. SmullenA.P. O'Brien
105Soldier of FortuneGalileoAffiancedErins IsleJ. MurtaghA.P. O'Brien
1111SagaraSadler's WellsRangoon RubyKingmamboT. GilletJ.E. Pease
1212AuthorizedMontjeuFunsieSaumarezL. DettoriP.W. Chapple-Hyam
とにかく何をおいてもPrix Nielということになるレースである。今年は勝ったSoldier of Fortune、2着Sagara、3着Zambezi Sunが出走。
Soldier of FortuneはIrish Derbyを渋った馬場で制しているが、Galileo産駒というのも手伝ってその時点では重巧者という印象だった。Nielの時のLongchampは速い馬場になっていて、それに対応できるスピードを示したことは十分に評価されてよい。ただ、このときの時計はちょっと速過ぎないかとも思える。勝ったSoldier of Fortuneに限らず、前哨戦でそれだけのレースをしてしまったというところがどう出るかではあるかなと。
Sagaraはフランスダービーでも3着に来ていたが、そのときはZambezi Sunに差をつけられた。これをNielでは交わしているのですから、夏の間の成長というのを認めなければいけないでしょう。Sadler's Wells X Kingmamboとお馴染みのKingmamboの得意パターンの逆になる組み合わせでバランスとしてはやや崩れるものの、Rivermanを確保していることでそれなりに纏め上げている配合です。Spinning Worldなんかが出るNiarchos家の良牝系ということも考えれば、凱旋門を勝っても何の不思議もありません。とはいえSagara自身が勝ち味に遠いのが気になります。
Zambezi Sunはローテーションとしてはベストの臨戦であり、Nielを3着に負けたのも特に勝負をかけるべきレースでもなかったということを考えれば問題にはならないかと思います。ただ、そこでちょっと迫力に欠けるという印象を持ったのが気になるところ。フランス調教でベストな臨戦から挑む3歳馬ならばDalakhani以降は全部それではあるわけで、結局こいつかという結果になりそうな気はしている。
さて、3歳馬となればもう一頭Authorizedがいる。この馬は父Montjeu、母父Saumarez、さらにその父Rainbow Questと凱旋門賞馬が血統表に並ぶことから、凱旋門賞向きの血統とも言われるわけだが、Longchamp向きということで考えるならばこの血統の肝はVal de Loirであるだろう。Saumarezなんておまけに過ぎない。Epsomのダービー後に与えられた高い評価にはInternational Sを勝つことで応えて見せたが、過去10年で最強クラスとの評価を受けている以上は凱旋門も勝って見せなければならない立場にはいると言えます。キングジョージを見送っていることもその理由に挙げられるか。とはいえ臨戦としては2400mから来ていないことと、国外に出るのが初めてとなるあたりに問題がありそうで、さらに今回大外に入ってしまったことで厳しいレースを強いられるのではないかな。これを勝てば流石に強いダービー馬という評価を得られるにしても。
古馬としてはManduroのリタイアで興が削がれることにはなってしまったが、Dylan Thomas、Mandesha、Saddexと揃うならばまず文句はない。
Dylan Thomasはキングジョージを勝ってしまったことや、連勝するタイプの馬ではないのに前走Irish Championを完勝していることなどが気になるが、やはりInternational SでAuthorizedに負けているというのが問題だろう。Irish Derbyとキングジョージを勝っているとはいえ、この馬の得意は10F程度の距離であって、そこでやられたことは大きい。しかもInternational Sは古馬に有利な条件のレースでもある。このあたりがDylan Thomasの限界を見せている様な気はして、崩れないとは思うもののどうか。
Mandeshaもデビュー戦と失格の1戦を除けば1着か2着しかないという安定っぷりを見せるが、今年になってからは2着が多くなった。といっても牡馬相手に走っての2着ならば何の問題もないと思えるし、Goodwoodは初の遠征というあたりでエクスキューズしてよいだろう。今年もかという感じでRoyar-Dupre師が送り込んできた牝馬ではあるが、去年のPrideと比較するとまだその域に達しているようには思えない。
SaddexはNiarchosの手からは離れたとはいえ、Sagaraの近親である。血統的には一世代古くKingmamboが入らない。その代わりにRivermanはIrish Riverに代を進めている。結局Kingmamboが入ることでSagaraが得ているSadler's Wells≒Nureyevがないというのをどう見るかであるのですが、別にSadler's Wellsに母父Irish RiverでAvienceなら文句付けられないよなあとは思うところ。
今年は12頭のレースで4歳馬と3歳馬が6頭ずつというレースですが、勝負に絡んでくるのはここに挙げたそれぞれ3頭かなと。それ以外ではYoumzainとかYellowstoneがいるんですが、Youmzainはどうも二枚ほど足らんのではないかと思いますし、Yellowstoneはアメリカから帰ってきて凱旋門ではきつ過ぎるだろうと。

Result

1.Dylan Thomas: Danehill - Lagrion by Diesis
2.Youmzain: Sinndar - Sadima by Sadler's Wells
3.Sagara: Sadler's Wells - Rangoon Ruby by Kingmambo
4.Getaway: Monsun - Guernica by Unfuwain
5.Soldier of Fortune: Galileo - Affianced by Erins Isle
6.Saddex: Sadler's Wells - Remote Romance by Irish River
7.Mandesha: Desert Style - Mandalara by Lahib
8.Zambezi Sun: Dansili - Imbabala by Zafonic
9.Dragon Dancer: Sadler's Wells - Alakananda by Hernando
10.Authorized: Montjeu - Funsie by Saumarez
11.Yellowstone: Rock of Gibraltar - Love and Affection by Exclusive Era
12.Song of Hiawatha: Sadler's Wells - Sabria by Miswaki
後から簡単に振り返ってしまえば、前がつぶれて差し決着という形ではある。Dylan ThomasはFallonと相性が良いのと、上手く乗ったというのもあるんだろう。それでも直線では大きく内側に斜行してZambezi Sunらに影響を与えてしまった。その時点でもうZambezi Sunに抵抗するだけの力が残っていなかったからお咎めなしではあったが。
Dylan ThomasはこれでIrish Derby、Irish Champion連覇、Ganey、King Georgeに続いて凱旋門賞まで勝ったことになる。今年だけでもKing George、Irish Champion、Arcと英愛仏のトップレースをもぎ取った近年稀に見るチャンピオンになった。しかしながら今年になってから3度負けている。いずれも2着には入っているが、Dylan Thomasがこれほどの勝ち鞍を持ちながらもその強さがいまいち判然としないのは、こういった取りこぼしに原因があるのではないかなとも思われる。とはいえNotnowcato、Manduro、Authorizedが今年Dylan Thomasを下した馬となったが、Notnowcato、Authorizedに対してはその後のレースで先着することができた。Manduroとの再戦は叶わないままに相手の引退で幕となってしまったのは惜しいことであった。
個人的にはDanehillでこの血統で距離が延びてはそうそう強くも無かろうという思い込みを最後まで拭えなかったなあというのが反省点。レース前のインタビューでFallonが言っていたように、この馬は馬場が渋ったほうが距離をこなすという感じではあるんですよね。ただ、2400mの戦績はEpsomで3着に敗れている以外は頂点のクラスのレースを勝って4戦3勝。一方得意と思われる2000mでは相手が強力だったという事を考えてもよく負けている。このあたりがDylan Thomasという馬の分からなさではあるのかな。
Youmzainも軽視していた馬で、最後に僅差の2着にまでこれるかというところではある。ただ、King Georgeの2着馬であったとなれば、本来これくらいやれても良い馬だったということになるのかもしれない。負けるときにははっきりと負けるし、今年期待を持っていたわりにはDylan Thomasに4馬身離されたKing George2着程度しか実績を積めなかったからというのはあるか。とはいえ、この馬がGetawayより人気を落としているというのはどうも分からんところであった。
Sagaraは流れに乗って上がってきたのは否定できないが、それでも3着に入ったことは評価されてもいいのではないかな。とにかくこの馬は来年だと思います。来年ちゃんと活躍してくれれば十分。
Getawayは単にManduroを諦めざるを得なかったオーナーの意地かなと思っていたし、ステイヤーとしての実績のある馬だったからなあという程度。2400mでやっていけるかどうかはもう一戦見てみないとといったところかな。
先行馬としては最後まで粘ったSoldier of Fortuneにはさすがと思わされた。Dylan Thomasに交わされるときにちょっととも思えて、5着まで落ちてしまったのはDylan Thomasと馬体を併せての競り合いにしなかったことではないかなと。まあそれをやってしまったらDylan Thomasは最後にYoumzainに差されたんじゃなかろうかとも思うし、Ballydoyle同士でそんなことをするわけにいかないというのはあったのかなと。来年がんばってくれればとも思われる。
Zambezi Sunは直線でへたれてしまった。人気はAuthorizedやSoldier of Fortuneに譲っていたが、地元フランスのエースとしてもう少し役割を果たして欲しかった。今年の凱旋門賞がややぱっとしないレースだったと記憶されるならば、それはこのZambezi Sunの凡走によるものかなあと。Nielのレースを見ていてこの馬にそれほど過大な期待をかけられないとは思っても。Sagaraは3着に来ていましたが、勝負に絡んでの3着ではないだけに、フランスの3歳馬がいまいちだったのが凱旋門賞というレースにおいてはやや減点とか。
Authorizedはフランスに初遠征の3歳馬には酷なほどの人気になってしまっていましたし、大外に入ってしまったのにこれかとは思わされた。結果的にスタートに失敗した後、リカバリーできず、逆にとっちらかったまま終わってしまったなあと。こういう舞台の経験が無かったといえばそれまでなんだが、Nielあたり使ってLongchampの2400mを走って滞在競馬にしておけばあるいはまったく違ったレースになったのではないかとも思えるのが残念。結局International Sを勝って格好こそつけたが、過去10年でも最強クラスとの評価を受けたDerby馬としては物足りないかな。

May 11, 2008

French Guineas

まず牡馬から。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
117TamayuzNayefAl IshqNureyevD. BonillaF. Head
218Bon GrainMuhtathirSuch Is LifeAkaradT. JarnetJ.J. Napoli
36Il WarrdPivotalDemureMachiavellianKerrin McEvoySaeed bin Suroor
416Rio de la PlataRahyExpress WayAhmadL. DettoriSaeed bin Suroor
513Maille le NeloisMaille PistolLady Come HomeBelgioT. GilletV. Greco
62Hello MorningPoligloteHello MollySilleryAlxi BadelMme C. Head-Maarek
75YorktownRed RansomWedding NightValanourC.P. LemaireJ.C. Rouget
84Lucifer SamStorm CatRafinaMr. ProspectorDavid McCabeA.P. O'Brien
98General EliottRock of GibraltarMarlene-DSelkirkRyan MooreP.F.I. Cole
103One Great CatStorm CatBlissfulMr. ProspectorT. ThulliezA.P. O'Brien
117GeorgebernardshawDanehill DancerKhamsehThatchingJ. MurtaghA.P. O'Brien
121Bermuda RyeCape CrossAlleluia TreeRoyal AcademyC. SoumillonM. Delzangles
1315ThewayyouareKingmamboMaryinskySadler's WellsS. PasquierA. Fabre
1412Alexander CastleLemon Drop KidPalapaStorm CatN. CallanK.A. Ryan
1519Blue ChagallTesta RossaEloiseyPitskellyJ. VictoireH.A. Pantall
1610Salute l'AfricainSki ChiefMamanaHighest HonorI. MendizabalRobert Collet
1714River ProudProud CitizenDa River HossRiver SpecialT. QuinnP.F.I. Cole
1811Paco BoyDesert StyleTappen ZeeSandhurst PrinceRichard HughesR. Hannon
199FalcoPivotalIcelipsUnbridledO. PeslierC. Laffon-Parias
GodolphinがIl Warrdまで追加でつぎ込むとかがんばっちゃったおかげか19頭の出走。
あの母ならばDanehillよりKingmamboの方が出力が上にはなるだろうというのはあり、それに応えてきっちり4連勝で2歳のうちにGIを勝ってしまうのだから末恐ろしい。今期初戦になるけど、その辺りは心配しなくても良いかなと。先週のHenrythenavigatorを見ても明らかなように、Kingmamboにとっては3歳からが本番という感はありますので。ただ、ちょっとこの頭数で外の枠を引いたのがどう出るかなと。
GodolphinのRio de la Plataは母系が純南米系と言えるような血統で、Rahyの配合の常道であるNorthern Dancerを用意できなかったのがどう響いてくるかという問題はあるかと思われます。逆にその部分を南米血統でどうフォローできるかなと。もうちょっと距離があった方が良さそうでもありますが、Epsomとなると微妙くさいのでこのままフランスで狙った方が良いのではないかねとも。もう1頭のIl Warrdは4月にKemptonのオールウェザートラックで勝ってGodolphinが購入しての参戦。圧勝したけど芝だとどうなんだろうってのはあるかと。PivotalにMachiavellianと明らかにマイル向きのスピードならRio de la Plataより上という気はしますが。
Saint-CloudでThewayyouareの2着に入っているHello Morningは今年になってから2走してどちらもHeavyだったとはいえ4着、3着と調子は上がってきているんだろうが、ピリっとしないという印象を受ける。クラシックディスタンス向きなんだろうし、もちょっと先で期待という馬なんだろうけど、それだけにあまり酷いレースをされても困る馬ではあるでしょう。
Hello MorningをFontainebleauで下したTamayuzは3戦無敗での挑戦。良血で固めた血統でGulch?ってのはあるのかも知れないけど、Nayefだからいいんじゃね。ともかくNayefも初年度産駒からSheikh Hamdanのオーナーブリードでこういう馬が出てきたのは喜ばしいのではないかな。この馬も枠が外になったのがちと悔やまれる。
気になるのはLemon Drop Kid産駒のAlexander Castle。Ride the TrailsにIn Reality、Fappiano、Storm Cat、Lemon Drop Kidという構成。確かに北米の血統馬としては芝向きなんだろうけど、それにしても何故連れて行ったとも思います。Craven Sを見るに足りてないと思いますし、馬場が硬くなればと思ってもそこまでの馬場状態は期待出来ないのでどうしようもありませんが。
続いて牝馬。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
112Nijoom DubaiNoverreAileen's GiftRainbow QuestRichard HughesM.R. Channon
28Conference CallAnabaaPhone WestGone WestT. ThulliezP. Bary
37Modern LookZamindarProphecyWarningS. PasquierD. Smaga
45ZarkavaZamindarZarkashaKahyasiC. SoumillonA. de Royar-Dupre
59Dream DayOasis DreamCapistrano DayDiesisRyan MooreR. Hannon
62Blue CayenneAnabaa BlueNakiyaKendorT. JarnetMlle S.V. Tarrou
76Halfway to HeavenPivotalCassandra GoIndian RidgeDavid McCabeA.P. O'Brien
813PsalmSadler's WellsLitani RiverIrish RiverJ. MurtaghA.P. O'Brien
914LessingOrpenLady MorganeMedaalyJ. AugeR. Gibson
1010AzabaraPivotalDanellaHighest HonorL. DettoriA. Fabre
1111Silent SundayTesta RossaSnow LadyVisionJ. VictoireH.A. Pantall
124DestareDesert PrinceContareShirley HeightsC.P. LemaireJ.E. Pease
131GoldikovaAnabaaBorn GoldBlushing GroomO. PeslierF. Head
143KayabaAnabaaSenkayaValanourM. BlancpainC. Laffon-Parias
牝馬の方はGone Westの存在感が大きいなあ。
注目は3戦無敗でこのレースに臨むZarkavaだろう。代々Aga Khan殿下の元で培われた牝系で、Kahyasi、Doyoun、Shernazarと拘った配合で、Zamindarはこの流れで久しぶりの外来種牡馬となりますが、Nijinskyに絡める形でThe Minstrelを入れてきたというあたりはセオリー通りといったところなのかな。実力的にもMarcel Bousaccを勝って、今年も前哨戦La Grotteを楽勝とフランス国内だと抜けていると言えるのではないかな。
そのZarkavaに2戦続けて負けたConference Callは2歳の時に付けられたその差を埋め切れていないあたり、今この場でZarkavaをどうにかするところまで期待するのはやや酷と言えるか。ZarkavaがNijinskyとThe MinstrelでFlaming Pageを持ってくるのに対して、Conference CallはRazyanaにThe Minstrel、Gone West、Anabaaと使ってNatalmaを意識に置いた配合となっている。アブデュラ殿下のオーナーブリード馬としてはZarkavaに対して別路線から挑む形になるModern Lookの方が期待を掛けられるというのはあるだろう。Modern LookはMaisons-LaffitteのImprudenceを使ってNatagoraの2着という結果に終わっている。こっちはGone WestとWarningからTamrettを引っ張ってくる。
La Grotteで3着だったLessingは3代続けてNorthern Dancerをクロスさせた母に、Lure X Devil's Bag X Raise the StandardとAlmahmoud>Natalmaを意識した血統を持つOrpenを使ってきた。近親に活躍馬は出ていないけど、荒技で完成度を高めた血統という印象は受けます。
また、思わず笑った血統なのはNijoom Dubai。RahyとRainbow Questをクロスさせるという先鋭的な形を作ってBlushing GroomとHerbagerをまずクロスさせるが、そのRahyの導入にNoverreなんかを使ったもんだから、Raise a Native、Wild Riskまで追加でRainbow Questに収束する血統。というかNoverreにはそういう使い方があるかと思わされます。去年のAscotで大穴ぶち空けた後、2歳では出走がなく、Nell Gwyn Sに出て大負けしてきましたが、面白い血統なので今後の成長に期待したいです。
他にもGold Riverの牝系のGoldikovaとか、Gay Meceneのクロスに笑ってしまいそうになるBlue Cayenneとか、Destareとか、Kayabaとか血統がうるさそうな馬が目立って、実に楽しい出馬表ではありますな。
イタリアの方はちょっとじっくり見る時間がなかったのですが、High Chaparral産駒とかに注目したいところ。つかこっちもLessingって馬がいるのな。無論違う馬ですが。

June 1, 2008

6/1 Prix du Jockey-Club GI Chantilly FR Turf 2100m

いくらZarkavaが強いといっても、Poulichesの方がPoulainsより時計が速かったといっても、フルゲート20頭で牡馬相手にやる方がきついレースなのは明らか。それにZarkavaから逃げるんだったらこんなとこじゃなくてCoronation Sだろってのはあるんで、これは大いなる挑戦と見てよろしいかと。それにしても騎手がいませんとか言ってて、蓋を開けてみれば土壇場でDettoriが空くかよ。ま、Ibn Khaldounが抜けちゃったのは残念至極なんだけどね。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
117Famous NameDansiliFame at LastQuest For FameP.J. SmullenD.K. Weld
212MontmartreMontjeuArtistiqueLinamixC. SoumillonA. de Royer-Dupre
33DemocrateDalakhaniAiglonneSilver HawkKerrin McEvoyA. Fabre
45High RockRock of GibraltarHint of SilverAlyshebaC-P LemaireJ-C Rouget
510MayweatherNayefMisplaceGreen DesertG. BenoistJ-C Rouget
618SalsalavieFly to the StarsLavayssiereSicyosF. BlondelP. Demercastel
72ChinchonMarjuJaramaHector ProtectorM. BlancpainC. Laffon-Parias
84Vision d'EtatChichicastenangoUberabaGarde RoyaleI. MendizabalE. Libaud
913TrincotPeintre CelebreRoyal RightsRoyal AcademyT. ThulliezP. Demercastel
1014MagadanHigh ChaparralMolassesMachiavellianA. CrastusE. Lellouche
116Zack DreamDream WellHalawaDancing BraveD. BoeufM. Delzangles
1219Full of GoldGold AwayFunny FeerieSilleryT. GilletMme C. Head-Maarek
1316Toris RoisHernandoTreviseAnabaaD. BonillaF. Head
141Hello MorningPoligloteHello MollySilleryAlixi BadelMme C. Head-Maarek
159Achill IslandSadler's WellsPrawn CocktailArtichokeJ. MurtaghA.P. O'Brien
1615StarlishRock of GibraltarStylishAnshanT. JarnetE. Lellouche
178ThewayyouareKingmamboMaryinskySadler's WellsS. PasquierA. Fabre
1820Blue BresilSmadounMiss RecifExit to NowhereW. MongilMlle B. Halley des Fontaines
197Prospect WellsSadler's WellsBrooklyin's DanceShirley HeightsO. PeslierA. Fabre
2011NatagoraDivine LightReinamixaLinamixL. DettoriP. Bary
High RockはRouget先生によくあるローカル開催で勝ちを積んできたのではなくて、最初からパリで勝ってるのだし、前哨戦で6馬身千切って、高らかにこの戦線における主役交代を宣言しての参戦。血統からもけちは付かないし、ここを勝ってそのまま行ってしまえという気分もある。2400mまでなら余裕でこなすだろうと思うけど、中距離でモンスターになる可能性もあるのではないかなとすら。
Thewayyouareにとってマイルはちょっと距離が足りなかったというのもあるだろうし、多頭数で枠が外過ぎたというのもあるだろうし、結局休み明けだったというのも問題だったんじゃないかなと。叩いて距離も延びてとなったら負けられないですよ。Kingmambo X Sadler's Wellsというのは今年も既にHenrythenavigatorがギニーダブルを達成しているように、殊に欧州の芝においては現状で他の追随を許さない組み合わせ。2000-2400mで能力全開となるならばエクスキューズの多い前走は問題にならないのではないかと。
変態血統馬たるFull of Goldは2歳での2000mでレベル的にはやや劣るがCriterium de Saint-Cloudを勝って、今年も初戦でNoaillesを勝つという好調な出だしでしたが、前走のHocquartで4着と大きく負けた。時計の掛かる馬場と展開を希望といったところなんだろうし、ちょっと今のこの段階でってのは難しいのだろうが、それにしても人気急落というにも程があるんじゃねと思ったりも。同厩Hello Morningは底が見えてきてるよなぁと思うが、ここは勝ち負けというより距離を延ばして展望が拓けるかどうかという事が問われているのでしょう。
Hocquartで初勝利となったDemocrateはDalakhaniの初年度産駒がきっちり間に合ってきたというところではあります。Ibn Khaldounの離脱でDettoriが空いたにも関わらずMcEvoyのままってたりでどこまで勝負掛けてるのかなと疑問はあります。買ったばかりだし、まだここじゃないという感じはあるのかと。や、McEvoyがダメって事はなくて、Godolphinのセカンドジョッキーだけど、普通にそれなりのオーナーの主戦を張れる騎手だとは思ってるし、Dettoriが凄すぎるという話ではあるんですが。同じくFabre厩舎で前走GIIでそろそろという感じに初勝利を挙げてきたのがProspect Wells。Sadler's WellsにShirley Heightsと今となっては古典的な良血の本格配合というところはありますが、それだけに配合に対する信頼感は十分。牝系はGreen Valleyのファミリーで、Wertheimerが手放したところからの活躍馬が目立っていましたが、こいつは馬名にも明らかなようにProspect Parkの下であり、その中核を成しているとも言えるライン。ま、それだけに2400mの方が良かったと言えるのかも知れませんが。
3連勝でのし上がってきたTrincotはPeintre Celebre産駒に実が入ってきたとなれば面白いのではないかと思われる。
ざっと血統を見てたら、これだったら2400mのままだった方が良かったんじゃねという馬が結構目に付くんですよね。Grand Prix de Parisへの通過点という感じもあるし。

June 3, 2008

東京と巴里

まず東京。
レース前に、外から馬群をぶち抜いていったら強い勝ち方でしょうなどと、クリスタルウイングが勝つ事を前提として某チャットで吹いていたんですけど、実際そういう光景が見られるとは思っていませんでした。しかし残念ながら馬が違いました。
その馬の性質がそうであったとはいえ、1番枠にいた馬にあの進路を取らせたことを率直に賞賛するしかないですし、馬の方もそれに応えたという会心のレースだったのではないかな。ディープスカイは血統の、配合の整い方では18頭の中でも最上級だったと思う。騎手の方が2年連続でダービージョッキーという形がという話も勝つときは勝つだろうってのはあったんで、特に気にしてませんでした。どこかに勝つべき馬が勝ったという感想を持った。ちょっと最初のコーナー進入でふさがれる形になったとはいえ、掛かり気味のブラックシェルとその後ろで落ち着いてレースを進めるディープスカイという絵を見てしまったわけでもあるし。ブラックシェルはよりにもよってモンテクリスエスにカットされて、何やってんだよ福永とか思ったけど。
クリスタルウイングについてはデビューがまず2月に入ってからだったし、よく間に合ったよなというのが正直なところ。無論勝って欲しかったし、そのつもりで応援していましたが、一言で言ってしまえばまだ若いよねと。アドマイヤコマンドを逆転して青葉賞からの馬では最先着だったというところはほっとした。
インタビューについては正直感心しないんだけれど、あれで責められるべきはそういう言葉を発してしまった四位騎手よりむしろ四位騎手にそう言わせてしまう状況を放置したJRAではないかと。実際、単なる平場のレースあるいはローカルの重賞とかじゃなくGI、それも東京優駿なんだから言っちゃダメだろとも思うのだけれど、だからこそ勝負に敬意を払えないような輩は速やかに排除してやれよとも思うのですよね。JRAの広報部がいけしゃあしゃあと説明とやらをしているようですが、それはお前らの仕事だって事分かってんのか。一番悪いのはその客、次はその客を放置したJRAの現場担当、その後が抑えた感じはあってもそういう言葉を発した四位だろうに。
そして巴里。
Natagoraは3番手、それも前の2頭が飛ばしているレースで後続馬群を引っ張る位置にいたんですよね。それで直線でその前の2頭がばてると、先頭に立ってあと少しというところで4戦無敗のVision d'Etatに交わされてしまいました。そして更にHigh RockとFamous Nameが並んで差してくるのだけど、High RockはNatagoraを交わす前に脚が止まり、Famous NameはVision d'Etatに併せられて粘りきられるという見所満載の直線の攻防でした。
勝ったVision d'Etatの血統はフランスのローカルな土着血統といったところであり、一方Famous Nameは大オーナーであるK. Abdulla殿下の良血という対比も面白く、そこでVision d'Etatが意地を見せるような勝ち方をしたってのは楽しいですよね。Famous Nameの方も9-f族で遡ればSaint Astraでフランスにかなり縁のある牝系ではあるんですが、五代血統程度ではまったくその片鱗がなく、むしろMakybe Divaの近親ってとこに目は行くわけで。
はてなにも書いたけどNatagoraとしてはDettoriに導かれての真っ向勝負でこの結果であれば、実りある挑戦だったと言えるし、いずれまた牡馬相手にこうしたチャンスを掴んで欲しいと思えるレースでした。その前にZarkavaと決着を付けるかって話にもなりそうですけど。強い牝馬は大好きです。

October 5, 2008

Prix de l'Arc de Triomphe GI Longchamp FR Turf 2400m

なんだ結局Duke of Marmaladeも出走するのか。Soldier of Fortuneに任せてしまうという選択も有るかなと少し思っていましたが。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
13YoumzainSinndarSadimaSadler's WellsR. HillsM.R. Channon
211Zambezi SunDansiliImbabalaZafonicS. PasquierP. Bary
315AskSadler's WellsRequestRainbow QuestRyan MooreSir Michael Stoute
410SchiaparelliMonsunSacarinaOld VicL. DettoriSaeed bin Suroor
54Meisho SamsonOpera HouseMy VivienDancing BraveY. TakeS. Takahashi
69Soldier of FortuneGalileoAffiancedErins IsleJ.A. HeffernanA.P. O'Brien
714Duke of MarmaladeDanehillLove Me TrueKingmamboJ. MurtaghA.P. O'Brien
85Papal BullMontjeuMialunaZafonicJimmy FortuneSir Michael Stoute
92It's GinoPeruginoImeldaLomitasT. ThulliezP. Vovcenko
1013Red Rock CanyonRock of GibraltarImagineSadler's WellsC. O'DonoghueA.P. O'Brien
117GetawayMonsunGuernicaUnfuwainO. PeslierA. Fabre
128Vision d'EtatChichicastenangoUberabaGarde RoyaleI. MendizabalE. Libaud
1312KamsinSamumKapitolWinged LoveJ. VictoireP. Schiergen
146Blue BresilSmadounMiss RecifExit to NowhereW. MongilL. Larrigade
1516Cima de TriompheGalileoSopran LondaDanehillD. VargiuB. Grizzetti
161ZarkavaZamindarZarkashaKahyasiC. SoumillonA. de Royer-Dupre
人気は6戦無敗のZarkavaと今年GIを連勝しているDuke of Marmaladeが分ける形になっているが、Zarkavaが一番人気を背負うことになりそうだ。プレミア世代であることは間違いないであろう今年の3歳牝馬の中でもZarkavaが飛び抜けた存在であることは疑う余地もなく、前走でLongchampの2400mを軽くクリアしてきた。そうしたことを考えると人気になるのは無理もないが、Duke of MarmaladeとSoldier of Fortuneを相手に回して3歳牝馬が一番人気は見込まれすぎではないかとも思う。地元びいきな分もあるようには思うけれども。Longchampの多頭数で最内枠と最悪の目を引いてしまった。場合によってはスタート直後にレースが終了しかねないだけに、難しいレースになりそう。
Duke of Marmaladeは馬場がどの程度柔らかくなるかでも嫌がられているかな。今年はGIを5連勝しているが、相手に強さを見せつけるようなレースは少なく、どちらかというと負けないという方面に強さを見せている。どちらかというと10Fを得意とする馬で、今年のKing Georgeが唯一の12Fのレース。その辺りで距離に対する不安も持たれているかも知れない。しかし一番人気こそZarkavaに譲る形になるが、レースの中心にいるのはこの馬だろう。
一方同厩のSoldier of Fortuneは12Fのスペシャリストであり、本来Duke of Marmaladeより人気を集めても良い馬だった。しかしながら、Grand Prix de Saint-Cloud以来のレースになり、そのSaint-CloudのレースでYoumzainに負けてしまったというのは印象を悪くしているだろう。硬い馬場が好みのDuke of Marmaladeに対してSoldier of Fortuneは柔らかい馬場が好みであり、Ballydoyleとしては最悪どちらか一方は勝負になるというところはあるかも。
Vision d'EtatはZarkavaと同じく6戦無敗の3歳馬であるが、人気で水を空けられた。Zarkavaと比較するとプロフィール、レースキャリアに華が無い事が原因だと思われる。無敗ではあるが、2着以下に決定的な差をつけるレースは無く、ぎりぎり前にいるというパターンが多いし、大きなレースはPrix du Jockey ClubとPrix Nielだけであり、古馬戦を経験していないことも嫌われる原因か。Nielも勝ったものの内容的に強調できるものはなく、今回も馬場がSoft程度になってくれれば何か出来るかも知れない程度で見ておくのが良いのではないか。
昨年ノーマークの存在ながら4着と好走したGetawayだが、今年はGIをCoronation C、Grand Prix de Saint-Cloudと2戦してどちらもレベルは高くないにもかかわらず5着に終わっている。GIでは壁があると見るべきだろう。前走は2500mのGrand Prix de Dauville勝ってきたが、苦し紛れの出走という印象を否定できない。
Youmzainはどんなレースでも好走するし、それでGIも勝てるのだが、強い馬というイメージを全く持てない。力はあるのだろうが、ビッグタイトルに縁が無い。今年もSaint-CloudでSoldier of Fortuneを葬って意気揚々と臨んだKing GeorgeでDuke of Marmaladeにぶっちぎられるという失態を演じてしまった。ただ、昨年も似たような状況でDylan Thomasとの接戦を演じているあたり、Longchampのコースが得意であると思い込む事は可能かも知れない。
結局1年越しのチャレンジとなったMeisho Samsonは宝塚記念以来のぶっつけのレースとなった。休み明けが特に苦手という事でもなさそうなので、陣営がそれでベストと判断しているなら良いのではないかな。今年はかなりメンバーが揃ったので、Meisho Samsonがどこまで通用するかを見たいレース。内にYoumzain、外にPapal Bullが入る4番枠はまずまずか。この辺りの馬の動きがレースの展開を左右するのではないか。Zarkavaをつぶしに行くのかも含めて。
Papal BullはKing Georgeで2着に入った。今年になってGIで通用するようになって本格化したのだとは言える。前走はKoelnに遠征してKamsinに千切られたが、ドイツのレースだしさほど問題とは思わない。ただ、2頭出しとなったStoute厩舎の主戦Ryan MooreはAskに乗るのが気になる。オーナーの都合なのだろうか。Ryan Mooreならどちらか選べたのではないかと思うだけに。
Kamsinは一つでもフランスで走っていたらもうちょっとわかりやすかったのだが、これがドイツ国外では初めてのレースではちょっと判断しづらい。馬場が柔らかくなりそうなのは良いのだろうが。
Schiaparelliは何とかPrix Foyを2着で間に合ったというところか。今年もGodolphinはこの路線に駒が無いということではあるな。
Zambezi SunはPrix Foyを勝つには勝ったが、勝ち時計は3戦中最も遅いわけで、今年も期待するのは酷ではないかと思う。
最終的にZarkavaとBallydoyleの2頭の勝負にはなるだろう。そうした中で、Duke of MarmaladeかSoldier of Fortuneのどちらかが馬場に対応出来るであろうこと、Red Rock Canyonもエントリーしているのでレースを作るだろうことを考えれば、彼らが有利なレースであると言える。不利な枠も含めてこれを乗り越えて勝てるならZarkavaの凄さたるやという話になるのではと。これらに絡む第三勢力はこれまでDuke of MarmaladeやSoldier of Fortuneとやり合ってきた面々より未知の可能性を持つ馬に期待を掛けるべきだろう。Papal BullやZambezi Sunに期待をするのは難しいと考える。そうなればVision d'Etatがその筆頭。もう少し強さがあればと思わないでもないが、勝っていること自体を評価しても良いだろう。ということで、
◎Soldier of Fortune
○Zarkava
▲Vision d'Etat
△Kamsin
芸がないがこの辺りかと。Soldier of FortuneとDuke of Marmaladeはどちらか一方とは思われ、条件的に向いている方を取った。Soldier of Fortuneに3歳の争いっぽくなってるが、もともと3歳が強いレースであるし、そんなものではないかな。

October 9, 2008

凱旋門賞

そりゃ、使う使わないを別にしてもサムソンとアランの二択ならサムソンでしたが何か?(挨拶
I have thought that this will never end
Zarkava凄いわという感想しか出てきません。真に強い馬に対して言葉を尽くす必要などないのだと…
枠順が発表されたときにZarkavaの勝ちは無いなと思っていました。数年前に同じくAga Khan所有で、A. de Royer-Dupre管理の3歳牝馬Shawandaが1枠に入って、スタート直後に外から寄せられてレースとしては終わってしまったのが頭を過ぎったんですね。
今回もZarkavaはスタートが良くなくて、Vermeilleのときほどでないにしても馬群において行かれています。逆にそこで軽く1馬身以上遅れているから外の馬につぶされずに済んだという側面はあると思います。それでも道中は馬群の中で耐えてレースを進めているのですから、条件的に他の馬とそう大きく異なるというわけではありませんでしたが。そして直線で抜け出す際のZarkavaの瞬発力、そしてあの進路を取れるSoumillonの巧さが印象的なレースでした。Longchampで、Soumillonだから出来たコース取りかとは思います。他の騎手が載っていたらあれほど綺麗に抜けてくることは出来なかっただろうし、SoumillonもLongchamp以外であれを再現するのはちょっと無理なんじゃないかねと。
これでA. de Royer-Dupre師は凱旋門賞2勝目。前回もAga Khan所有のDalakhaniでした。その後Prideを3年連続で出走させたり、前述のShawandaだったり、昨年のMandeshaだったりと牝馬ばかり出走させていました。どの馬も強い牝馬でしたが、凱旋門賞を勝つことは出来ませんでした。
Youmzainはもうこういう馬なのだなとしか。実力は十分にあり、Longchampも得意だからこその2年連続2着ではあり、同時にこの馬には何かが足りないのでしょう。それでもSoldier of Fortuneに先着している事は評価されるべきです。
Soldier of Fortuneはレースの条件も展開も文句のつけられない状況でした。ZarkavaはともかくYoumzainにも先着を許しましたが、Saint-CloudのレースでもYoumzainに負けているのでこれがSoldier of Fortuneの実力と見て、どちらも力を尽くした結果がこうだったという事なのでしょう。この2頭は凱旋門賞に出走する古馬のトップとして十分な力を持っていました。そして改めてこの2頭を問題にせず一瞬で置き去りにしたZarkavaの瞬発力というものが強調されることになるのでしょう。
Soldier of Fortuneとデッドヒートで3着のIt's Ginoはノーマークで、この結果には驚きました。陣営はデッドヒートではない3着だというアピールを出したようですが、レーポに載っている決勝写真の拡大はちょうどYoumzainの陰になっており、また3頭の毛色に加えてYoumzainのゼッケン色が似ていて分かりにくいものの、確かにIt's Ginoが前に出ているように見えます。うーん、これはAbbayeのレースやり直しに続いてFrance-Galopの失態かなぁ。
It's GinoはDeutschlandpreis、Grosser Preis von Badenと連続して3着していたのですが、どちらも勝ち馬Adlerflug、Kamsinには差をつけられていました。調べてみるとこれで10戦して7勝、2着が1回と3着が2回という戦績になるようで、2歳のデビュー戦を勝った後、4歳まで出走が無く故障でもしてましたか。今年無敗で重賞に乗り込んでいきなりGIIでEgertonを下しているのですが、全く記憶に残っていません。Kerrin McEvoyが春Badenで重賞を勝ったという話は憶えてましたが、この馬でしたか。管理するPavel Vovchenko師は次はJCだとコメントしていますが、どうもレース後に軽い怪我を負ったことが分かったようで、今年の出走は無くなるだろう…。Peruginoって母Fairy Bridgeなんだがいまいち萌えないんだよなあ。何故だろう…
Vision d'Etatは戦績に初めて瑕が付く5着。この種の馬は負けるなら大負けするのではないかと思っていたのですが、5着なら上々といったところではないかな。この結果を是と見るか否かはレース前にこの馬にどれだけの期待を掛けていたかによっても違ってくるのでしょうが、無敗のフランスダービー馬だからという方向での強い期待を持っていた方々には不満が残るのかも。でもそれは期待しすぎだと思うのですよ。
Duke of Marmaladeは7着。馬場が向かなかったことと距離を敗因として良いのでしょう。もともとそれを分かった上での出走だったはずで、BC Classicに行きたければどうぞというあたりか。
Meisho Samsonは10着。力負けでしょう。スタート直後に少しごちゃついていますが、あの程度の混乱はそれも含めてレースなんだと言うしかないでしょう。結果的にあの位置から勝負するとなればそれこそZarkavaが見せたような脚が必要になりますが、Meisho Samsonにはそれが出来なかっただけです。前につけていたらという話も聞かれますが、古馬になってからのMeisho Samsonが言われるほど前前で勝負を掛けている印象はないんですよね。むしろ宝塚記念などは最速で上がっているのですから、成否はともかく作戦としてそう外したものでは無かったのではとも思います。直線での進路はあれ以上を望んでも無理というものです。あれ以上は自らの瞬発力でこじ開けていかなければなりませんし、それが出来る馬こそが強い馬なのです。前につけたとしてもRed Rock Canyonなどとの兼ね合いが難しそうでしたし、2番手で馬群をリードしたSchiaparelliは勝負になりませんでした。Youmzainらはその後ろくらいの位置取りで、それを考えてもMeisho Samsonが極端に控えた競馬をしたわけではありません。
凱旋門賞前にPrix Foyなりを使うかどうかは難しい問題で、Manhattan Cafe、Tap Dance City、Deep Impactと同様に使わない選択をしてこの結果と言ってしまえばそうですが、使ったら使ったでSakura Laurelという例もあるわけです。
といった辺りで出走各馬の臨戦を振り返ってみましょう。
  1. Zarkava: 9/14 Prix Vermeille
  2. Youmzain: 7/26 King George
  3. Soldier of Fortune: 6/29 Grand Prix de Saint-Cloud
  4. It's Gino: 9/7 Grosser Preis von Baden
  5. Vision d'Etat: 9/14 Prix Niel
  6. Ask: 7/26 King George
  7. Duke of Marmalade: 8/23 International S
  8. Getaway: 8/31 Grand Prix de Deauville
  9. Cima de Triomphe: 9/17 Premio Sempione
  10. Meisho Samson: 6/29 宝塚記念
  11. Kamsin: 9/7 Grosser Preise von Baden
  12. Papal Bull: 8/17 Rheinland-Pokal
  13. Schiaparelli: 9/14 Prix Foy
  14. Blue Bresil: 8/23 Prix Guillaume d'Ornano
  15. Zambezi Sun: 9/14 Prix Foy
  16. Red Rock Canyon: 9/7 Irish Champion S
Soldier of FortuneがGrand Prix de Saint-Cloud以来のレースとなるとレース間隔が空いたように思えますが、それはKing Georgeなど走るべきレースがあるからでしょう。今回Soldier of Fortuneはレース間隔が空いたからダメだったということもありませんでしたし、Meisho Samsonが宝塚記念以来のレースであったということが問題だとは思えません。
凱旋門賞は今年から芝レース世界最高賞金となっただけあって、これまで以上に敷居が高くなりました。今年も欧州各国で2400mのGIを勝った馬を集めていますし、来年以降もこの状況が続くはずです。それでも気の早いブックメイカーは来年のZarkavaの連覇に2-1のオッズをつけています。Aga Khanなので牡馬なら来年は無いでしょうが、牝馬だともう一年という可能性はありですかね。現役に残ってやることはもう無いとも思いますけど。敢えて言うならフランス国外での勝利やダート挑戦なんかがありそうですが、オーナーブリードの牝馬にとっては全く意味がない事です。
ところで、今年も関西テレビが凱旋門賞の後追い中継をしてくれたので見たのですが…馬場さん、やばくね?いや、体型も声も。
Sitemaster

MARIUS / MARL
mail: marius@fairydoll.net
メールはspam判定で巻き込まれる可能性があるので、メールフォームの方が確実です。
メッセンジャーにもいますのでそっちの方がより確実でしょう。
messenger: karl_cz_marius@ホットメールドットコム
IRCやmixiにもいますが、そっちは適当に探してください。
ここしか見ない人もいるので一応。

About France

「REVERY_L_ELEKTRA: Anotherside」の「France」に投稿されたすべてのエントリのアーカイブのページです。新しい順番に並んでいます。

メインページ
アーカイブページ

Powered by
Movable Type
 
REVERY_L_ELEKTRAMEMOAnotherSide>Somewhere Far Beyond