Revery_L_Elektra
|TOP|PROFILE|FAVORITE|PICK UP|SKIN|MEMOLOG|HORSE|BBS|MAIL FORM|LINK

2018/1/7

ライブ

THE IDOLM@STER ニューイヤーライブ 初星宴舞 / 幕張メッセイベントホール

事情があり二日目しか見ることができなかったが、現地観賞となった。幕張だが日帰り可能な時間だったので助かった。
1年前のプロデューサーミーティングで今井麻美が歌だけのライブをやりたいと言っていたが、765プロオールスターズのみでそれが叶ったのがこの公演ということになる。去年はミリオンライブのシアター組との出演であれば4月の台湾と10月の武道館があったが、やはり775プロメンバーだけとなると意味合いが変わってくる。
その雰囲気は初日の公演が終った時点で既にあり、Twitter等に書き込まれた感想を読むだけでも、二日目への期待が高まった。
去年は武道館でミリオンライブのHotchPotch Festivalにも出演しているが、やはり765プロオールスターズだけのイベントとなると格別のものはある。これまでのように毎年のライブではなくとも、こういった機会にライブを開催してくれるとうれしい。
もっとも古参ファンが死にきれずにいつまでもゾンビとしてさまようようなものになるかもしれない。据え置き機用の展開は一段落し、稼働中のコンテンツではミリオンライブのシアターデイズでAS組を見るしかないが、CDシリーズの扱いなどは若干の差が出ているわけで、難しいところだろう。
初日と二日目で若干曲目の変更があったようである。二日目しか見ていないが、新旧の楽曲がバランスよく選曲されていたので大変満足であった。

2018/1/21

イベント

Comic Treasure 31 / インテックス大阪

コミトレは毎回のとおり、ハルマ刻彦さんにお世話になっている。
さて、今回はアズールレーンが目についた。私自身ゲームを始めた直後ということもあって、余計に目につきやすかったのもあるだろう。このまま定着するのか一時のブームに終わるのかは、まあどちらでもよいと思っている。ただ、今回アズールレーンということで、これまで寄らなかったサークルに立ち寄る機会を得たことは良かった。こうして沼に沈むという気がしないでもない。
コミトレではアイマス関連の同人誌はほぼ諦めている。冬はすぐにシンデレラステージがあるのも原因と思っている。まあ、関東をメインにオンリーイベントがよく開催されているので、みんなそっちの方に集まるのだろう。
そういったところで、ほとんどがコミケで回り切れなかったようなサークルばかりになっている。エロいのが多いのも久しぶりの結果であると言える。

2018/2/10

ライブ

初星宴舞上映会 / ユナイテッドシネマ大津

初星宴舞の初日は仕事のためライブビューイングすら見ることができなかった。ブルーレイ待ちになるかと思っていたが、振り返り上映会が開催されたので観に行った。
近頃のアイマスの場合、ライブの開催からブルーレイとしてリリースされるまで一年近く掛かるので、こういった機会が用意されること自体はありがたい。現地又はライブビューイングで見たものなら一年待つことも苦にならないが、そもそも見ることができなくて映像化待ちとなったら一年という時間はあまりにも長い。
時差のあるライブビューイングであって、ブルーレイ化されたときにこのまま出てくるとは限らないから見れるなら見ておいた方がいいといった方が良いのかもしれない。もちろん、既にセットリスト等は全部分かっているので、それを踏まえたうえでライブの余熱が残っているうちにノリを楽しむのが正しい向きあい方なのだろう。
初星宴舞は初日と二日目で若干曲目の入れ替えがあったので、こういう機会があって助かった。

2018/2/18

ライブ

TrySail 2nd Live Tour The Travels of TrySail / オリックス劇場

TrySailは去年出たTAILWINDが良かったのと、その前の1stツアーもどうやら楽しそうだということが見えていたので、2ndライブは行けるなら行ってみようと思っていた。本ツアーは開幕が大阪の二日間だったため、どちらかに行ければと一般先行に申し込んでいたら二日目だけ当選していた。
ツアーとしては各地を回っているが、初日を迎えた時点で北海道以外の会場は完売しており、おそらく予定通りに追加公演の発表ができているというところで、ちょうど良い規模でツアーができているのだろう。大阪の公演を観てから名古屋の分を確保できるかと甘い考えをしていたが当然のごとくに無理であった。
さて、オリックス劇場である。前身の厚生年金会館になら行ったことがあったのだが、改装されてこの名称になってから初めてである。アイマスのライブ会場にもなっているが、その時は落選している。3階席の上の方だったため、ステージはかなり見下ろす形となったこととちょうどステージ奥のフロアに設置された照明に直射される場所だったので、若干の見にくさがあった。ステージまでの距離があったため衣装の細かな部分は分からないが、TrySailの三人であれば遠目でも区別できた。
アルバムが2枚分あると曲数も十分で、ソロパートは各1曲のみ。そして恒例のものとはいえ途中の寸劇はいらないように思われた。クライマックスはHigh Free Spiritsからのコバルト。とにかく盛り上がる曲を集めたパートで、discoなどもはさみつつ最後はAdrenalineであった。アンコールはこの後リリースされる新曲のWANTED GIRLで、演奏するならここしかなかったのだろうが、曲だけで構成を考えるなら最後に持ってくるのは物足りない部分もあったか。
ツアーを追いかけるということまではしないものの、大阪と名古屋くらいの会場であれば今後も行くべきではないかと思うと同時に、それであればチケットの入手のためにオフィシャルの会員になることも検討すべきと考えている。一般では買えるかどうかわからないし、当然のことながら席がかなり不利であった。

2018/3/3

ライブ

ANIMAX MUSIX 2018 OSAKA / 大阪城ホール

沼倉愛美の出演が発表されてからチケットを取りに掛かったのでその時点では既に立見席の販売しかない状態であった。それでも会場内で見られるのであればと思いチケットを確保した。
当日現地に着いてみると、見切れ席が用意できるとの案内があり、切り替えが可能となった。このあたり、立ち見と見切れでどちらが良いかの判断は人それぞれだろう。ANIMAXは長丁場であり、席があった方が総合的に良かろうと考えたため見切れ席への変更に応じた。
会場に入ってみるとステージの右端は見えなかったが、その代わりとして目の前にモニターが設置されていた。これが席に座ったままモニターを見上げて見ることができるという都合の良いものであり、大変満足の行く席変更であった。
さて、ライブは本編のオープニングが鈴木このみという最早暴力と言ってよいスタートを切り、そのまま一気に流れて行ったという印象である。
沼倉愛美は叫べとClimbers Highで納得の選曲。コラボレーションコーナーでは早見沙織と組んで風夏の星の降る街を歌った。予想しておいてしかるべきだったが、意表を突かれることとなった。
アニサマよりもアニメ寄りな部分があるのか、それとも3月初頭という開催時期によるものか、4月スタートの番組のテーマ曲が初公開されたりと中々に価値のある公演だった。一方では企画コーナーが多すぎる印象はあり、バランスとして良いのか悪いのか。
こういったフェス型式のイベントでは仕方がないのかもしれないが、出演者の発表が一斉ではなく、チケットが発売されてからも追加キャストがあるというのは少しつらい。

2018/3/11

イベント

CINDERELLA STAGE 6step / 神戸国際展示場

開催地が神戸で定着した感じのあるシンデレラガールズオンリーである。場所的には隣のワールド記念ホールで4thのライブが開催されたこともあるし縁のある会場ということはできる。カラマスよりサークル数が多く、シンデレラガールズだけで現状関西で開催されるアイマスオンリーで最大のイベントとなっている。
神戸国際展示場は電車で行くならインテックス大阪とかかる時間はそう違わないが、神戸というだけで少し遠いイメージを持ってしまう。そこそこの時間に到着しているつもりであったが、やはり少し出遅れているような気がしないではなかった。
さて、サークルチェックはせずに入った後から状況を考えることにしたが、結局はキュートとクールもエリアを見て回るだけだった。キュートについてはやはりキャラクターの勢力図が大きく塗り替えられているように思われる。しまゆきさん効果も大きいのか乙倉悠貴が増えていたように感じる。
会場内の密度は相変わらずクールが局地的に密集するという状況だった。とはいえアニメとスターライトステージを契機とした爆発的な流れの勢いはなくなったのかなという気もする。

ゲームから遠ざかっているので、ライブくらいしかシンデレラステージとの接点がない状況である。そういったわけで、こうした会場を見て回るのもトレンドを確認するという意味があるかもしれない。

2018/3/21

ライブ

HELLOWEEN PUMPKINS UNITED WORLD TOUR 2018 in JAPAN / Zepp Osaka Bayside

こちらとしては7 Sinnersツアー以来のHELLOWEENでもあるわけで、満を持しての参加である。
現編成にカイ・ハンセンとマイケル・キスクを加えた7人編成HELLOWEEN。これを単に二人がゲストとして参加しているものと捉えるか、全盛期の再結成に近い形態となったものと捉えるかは難しい。当初はあくまでもゲストと認識すべきと考えていたが、このUnitedに関する活動や実際のライブでの振る舞いを見ていると、再結成に近しいものと捉えても良いのではないかという気分にさせられた。
カイ・ハンセンはおろかマイケル・キスクの在籍時代すらオンタイムでは経験しておらず、HELLOWEENといえばアンディ・デリス、マイケル・ヴァイカート、マーカス・グロスコフという時代に生きていて、サシャ・ゲルストナ―の加入で安定し、ダニ・ルブレで完成したという意見を変えるつもりはない。しかし、落ち着いた関係で7人が同じステージに立つのならそれは良いものだと思える。
Zepp Osaka Baysideのアクセスはともかく、立地条件はかなり厳しい。かつてのZepp Osakaがあった南港以上に僻地であるように思われた。Zepp Osaka自体は難波界隈に場所を変えて存続しているので、利便性の差は極めて大きいと感じる。
さて、HELLOWEENである。事前にインタビュー記事を読み込むなど準備をしたが、結局のところHELLOWEENのオールタイムベスト的な選曲になるのだろうと考え、それならどの曲が来ても問題なく対応は可能と判断していた。
ステージでの掛け合いを見ていると、今の7人のバランスは非常によく、成功した再結成と考えるのはありだろう。もともと、現編成で10年以上安定して活動していたわけだが、カイ・ハンセンとマイケル・キスクの存在が特別であることも思い知らされた。
スクリーンのコミカルな演出もHELLOWEENが持つポジティブな雰囲気によくマッチしていた。ドラムソロの際にインゴ・シュヴィヒテンバーグの映像を持ち出したことへの評価はできない。ああいったものはリアルタイムで体験していないと分からないのだと思う。前述したように私はその後のHELLOWEENしか知らないのだから。
カイ・ハンセンはGAMMA RAYで見る機会があったものの、マイケル・キスクはUNISONICに行っていないのでステージで見るのは初めてであった。かつてのHELLOWEENでのことは知らないが、今では面白いドイツのおっさんという印象であった。
通常編成のHELLOWEENにももちろん期待しているが、この手の懐古的な試みも否定すべきではないと思える。カイ・ハンセンにしろ、マイケル・キスクにしろ、それぞれが別の活動を抱えているが、GAMMA RAYもUNISONICもしばらく活動が見られないのである。
HELLOWEENほどのバンドが、全盛期のメンバーを引き連れてツアーを行ったにも関わらず、日本での会場はライブハウスなのである。収容人数が2000人を超える大型のものであるし、大阪では満員になっているが、ホール規模のツアーに出来なかった。観る方としてはライブハウスの方が良いにしても、残念と思うこともまた事実である。

2018/4/15

ライブ

沼倉愛美 ぬー民の集い / 恵比寿ガーデンスクエアホール

イベントが発表された時点ではよくわからないものの、ぬーぬーの単独イベントだからと特に考えず申し込んだものである。
通常のライブにやや長めの企画コーナーが付くといった内容で、当然参加して良かったと思えるものであった。従って、曲数は少ないが、現状アルバム1枚の手持ちしかないので、不足と感じることはなかった。
企画コーナーは実現したらうれしい物ばかりであるし、実現の見通しがないようなものは選択肢に出てきていないので、今後何らかの動きがあるのだろう。
単発の企画ということでこれ一回限りなのは残念でもある。ファンクラブの会員限定で1000人規模の会場を埋められるのだから十分な成果であったのではないだろうか。
基本的にぬーぬーのイベントには飢えているから単独のイベントがあったら全力で参加するという方針は変わらない。

2018/6/2-3

ライブ

The IDOLM@STER MILLION LIVE 5th Live BRAND NEW PERFOPRM@NCE / さいたまスーパーアリーナ

約束された復活の舞台。
2月に配信されたニコニコ生放送内で5thライブの構成が発表された時点から、絶対に現地に行くと決めていたし、そのために先行申し込みのシリアルが付属したCDを買い込んだ。チケット応募のためにCDを重複購入するのは初めてであり、自分の価値観に合わないことだと思っているが、そこをねじ伏せてでも参加しなければならなかった。こういうことをするのは今後もミリオンライブだけにしたいとは思う。
さて、二日ともさいたまスーパーアリーナの現地チケットを手に入れたが、席はあまり良い席を取れず、どちらもスタンド席からとなっている。二日目は距離があるものの、ステージのほぼ正面から見ることができる場所になったので、まだ救いがあったと言えるだろうか。
初日の物販ではいつもどおり会場限定のCDを買いに行った。今回は絶対に入手しなければならないという心構えであり、地元から最速パターンでさいたまスーパーアリーナに到着するスケジューリングとなった。それでも何とか10時にはならない程度の時間にしか到着できないので若干つらい。
CD販売だけは別に列形成がされていたが、さいたまスーパーアリーナの外周を半周ほどする状況で、販売開始からでさえ結構な時間がかかった。とはいうものの、無事にソロコレクションを入手できたのは良かった。その後の物販情報を見ていると、少しでもゆっくりしていたら買えていなかったのだから恐ろしい。
また、名古屋から最速パターンで到着して物販列に並んでいたKKSさんはグッズが粗方完売していたという状況であったようで、今回は運営が数を読み間違えすぎである。ミリオンライブではかつてない規模の会場であるとはいえ、さいたまスーパーアリーナは何度も使っている会場だろうに。
展示は今後のグッズ予定などで以前より少なくなっていると思われる。フラワースタンドと称する何かも存在しないので、物販さえクリアしてしまえば平和なものであった。
さて、今回の5thライブはMaster Sparkleシリーズが出揃ってのライブで、各ソロ曲は当然そこからになるし、Million Theater Generationのユニットメンバーを集めて配していることから、それも含めると曲目が読みやすいライブであったと思われる。
ただ、それ以外の以前からあるユニット曲は担当をシャッフルされていた。これはシアターデイズが開始されていることに関連したもので、シンデレラガールズでもスターライトステージの開始後のライブで同じようなコンセプトにしていた記憶がある。要するに新規開拓だろう。こちらとしては新鮮な組み合わせが見れて良かったといったところ。
そして二日目である。MTGの配置がアンバランスだったことから、二日目はその新ユニットの登場があるかもしれないとまでは予想していたが、組み合わせが予想外に過ぎた。プリンセスのやばいメンバーをまとめて処理した結果が脳筋プリンセスなどと言われる惨状である。もともとDa属性からプリンセスに来たキャラクターが揃いも揃ってであるし、その筆頭はソロ曲が筋肉に回帰してしまった海美である。そこに全キャラクター中でも随一の脳筋思考である紗代子を混ぜてしまったから大変なことになった。実は常識人の奈緒は大変だ。
5thでは敢えてオリジナルメンバーを外した形で出演者が選ばれていたが、4thのやり残しとなってしまった「ジレるハートに火をつけて」だけは別。出演者が発表された時点で灼熱少女が二日目に揃うということは明白であったし、アイマスの運営がそこを外して来るわけがない。いつものライブ仕様のイントロが始まった途端に会場の雰囲気が一変した。誰もが望んだシーンがその通りの形で現れたのだから、幸せな瞬間だった。曲の後半のセリフ部分は4thのものに対する回答であり、それぞれ必死に声を張り上げていたのが印象に残った。観客も含めてみんながずっと抱えてきたものをようやく解消できたのだろう。
両日とも最後に新衣装と新曲のUNIONが公開された。衣装替えの時間を稼ぐためのスペシャルコミュが流れており、従来であれば何らかのPV等で繋いでいたところだろう。アイマスライブのこうした演出は現実と画面の中の境界が小さくなっているとも感じさせられる。
会場がさいたまスーパーアリーナだったので、二日目終了後の帰宅は当初から頭になかった。この対応にももう慣れたものだが、たまには横浜方面も使ってほしい。まあ、帰りを気にしなければ、新横浜よりさいたま新都心だなあというのは分かる。

2018/8/11-12

イベント

Comic Market 94 / 東京ビッグサイト

仕事の休みの都合もあり、夏は行けたり行けなかったりという状況が続いているが、今年も初日は仕事で潰れていたため、二日目と三日目のみの参加である。ここ数年は参加できない場合の方が多く、2020年のオリンピック対応のため、来年の開催も平常とは違うと思われることから、今年は少々の無理があっても参加すべきであろうと考えていた。
まあ、以前から夏コミは初日に行けないことも多かったので、そこまで気になるものではなかったか。三日とも参加できればもっとも良いのだが、こればかりはどうにもならない。
アイマスについていえば、シャニマスが始まったので、手の早いサークルは同人誌を出し始めている。いまのところゲームそのものにこちらが手を出していないのだが、そろそろゲームはしっかり始めるべきだと思う。
さて、上京したのが二日目ということもあり、東京駅には9時半頃到着したのだが、東京駅のコインロッカーは大丸の横あたりの位置が使用できた。初日だったらまず無理な場所と思われるので、二日目からの参加は行動パターンに余裕を作ることができることに今更気づく。要するに日本橋口の改札を出て、コインロッカーを確保して、八重洲からビッグサイト直行のバスに乗るパターン。便利だが、便利だけに初日に使える自信はない。
また三日目が終わって帰宅というパターンではなかったので、やはり荷物の扱いは楽であった。帰りの荷物を東京駅なりのコインロッカーに置くのに結構手間を要していたのだと気付かされた。
とはいえ、二日目の昼前に会場到着がせいぜいといったレベルなので、現地で回るサークルは少なくなってしまう。まあ、今回の二日目はNtyPeに並べたから問題なしという判断であった。
最近の三日目はCUT A DASHで始動するようになっている。かつては少し回った後にカッタの列に並んで休憩と荷物整理の時間を確保していたが、初動の方が並んでいる時間は短くなるし、他に最優先で向かわなければならないサークルも今のところないという状況である。だいたい、今回の三日目はカッタ以外ではほとんど並んでいない。
コミケと関係のない一日を東京で用意しているとそれなりに動けるので、やはりコミケだけのために東京に行くのはもったいないと感じるが、コミケに三日行った後だとそれ以上動く気にはなれないだろう。特に夏は。

二日まとめて大手。二日目はNtyPeだし、三日目はCUT A DASHであった。いつも通り。カッタは頒布の種類が多かったためか、これまでにないくらい時間がかかっていた。初動で並んで30分以上埋まるとは思わなかった。アクリルスタンドは杏仁豆腐とのセットだが無理に決まっているだろう。初動をアンカケにして次をカッタという順番なら単独でも揃えられたのではないかと思う。その場合、これ以外のかなりのサークルを諦める必要があっただろうが。
ロケット野郎はべっかんこうさんがミリマスにはまっているのでそういうことである。普段はタペストリーを手にすることはないが、思わず買ってしまった。HitenKeiはやや間に合っておらず、新刊セットではなく本のみとなっている。

エロいものとそれ以外も少し。LACKGIRLはこういう設定を読むだけでも好きである。紅緒さんのイラストも好みの系統であるのでできるだけ間に合うように動いている。映ってはいないがCDも無事に入手している。

つづいてエロくない系。FiFSはいつものオシゴト本なのだが、少し前から載っているオリジナル企画ものであるにゃカノGENICがついに表紙に。こちらも設定を読んでいるだけで満足する系だが、何らかの形になるならそれも良いですねといったところか。あとはオリジナル含めていつものところとなるが、ふらふら歩いていたら中央アジアの遺跡探訪本があり、思わず手に取った。取り上げられているのはアク・ベシム遺跡で、シルクロード交易で栄えたスイアブのソグド人都市とされる。

最後はアイマス。琴葉を見るとふらふら寄っていく傾向がある。まあ、葵屋さんだけ逃さずに、あとは歩いている間に見たものをという感じではあるのだが、それも含めていつも通りの結果とは思う。

2018/8/25-26

ライブ

Animelo Summer Live 2018 / さいたまスーパーアリーナ

去年参加して、当面はないかなと思っていたら今年もである。
去年は3日間フルに見ることができたが、その場合は金曜日に加えて次の月曜日も休まなければならず、毎年これを通すのは苦労がある。今年は活動終了が発表されたWake Up Girlsが初日に登場するということで、そちらを優先したい方に初日のチケットが回っていたので、二日目と三日目のみ観に行った。
今年からチケットの先行抽選の方法が変更されたらしく、アリーナ席ではなく、二日目も三日目もさいたまスーパーアリーナの200レベルであった。それでも前の方にはなるわけで見にくいというほどのことはなかった。
今年前半に話題になった作品はポプテピピックであったため、ステージでもそのパフォーマンスが行われたが、正直ステージでやるものではないなと思われた。こういうところがアニサマということなのだろう。
ミリオンライブは三日目に登場した。出演者の選び方がいまいちピンと来ていなかったが、会場に入った後にフラワースタンドを見ていて属性曲のCDで歌っているメンバーであることに気付く。そこで今回の選出の意図を理解した。ステージでも属性曲をメドレーでやったあと全員で歌うという形で、昨年よりはすっきりした形だったのではないかと思う。
i☆Risはこういう場でしか見ないので、去年のアニサマと、今年のAnimaxに続き3度目である。ステージを見ていて特に目に付いた二人を後から調べてみたら芹澤優と茜屋日海夏だったので、私の勘も捨てたものではない。この二人がとにかく映えていたので、だいたいどちらかを目で追っていたように思う。
凝った演出はあったが、去年ほど驚くような企画やゲストはなかったように感じた。会場の出入りを封鎖して全体を使ったウマ娘の登場とかはまあそれなりに見どころだったのだろう。

2018/9/2

イベント

Comic Treasure 32 / インテックス大阪

コミケより余裕を持って回れるので、シャニマスの同人誌を手に取る機会があった。ゲームのイベントをこなしていないので、理解が追い付かない部分もあり、やはりそろそろゲームを進めるべきという気持ちである。
イベントの参加状況自体はいつものごとくであるが、開場時に走る参加者が多く、その時点で壁サークル前の通路にいると恐怖を感じる。正直コミトレ程度でそこまで必死になる必要があるのか疑問なのだが、その時間で通路にいるような奴が言っていい事でもないのだろうな。
ところで、いつも通り初動はF4 COMPANYであったが、目の前で完売となってしまった。サークル入場組しか間に合っていない。開始時点でも普段と比べて並んでいる人数が多いとは思わなかったので、今回は持ち込み部数が少なかったのだろう。コミトレにも参加されるようになってからは当たり前のようにここで入手できるものと考えていたが、こういうことも起こる。
HitenKeiはコミケでも並ぶのだが、並びに行くのが遅くて新刊セットは完売の憂き目を見た。コミトレに参加していると知ったのはその後だったが、今回で行ってみると余裕で新刊セットを確保できた。最近はコミケ前にコミトレのサークルチェックをしていないのでこういうことになる。
だが、全体的には運任せといった感じであり、コミトレでどのサークルが伸びるかわからないこともあって、絶対に手に入れたいのであればコミケで行くのが無難という判断は必要だろう。

2018/9/8

ライブ

The IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Starlight Stage 3rd Aniversary Live Sound Booth / ユナイテッドシネマ大津

群馬県のYAMADAドームで開催されたイベントであるが、発表時点から現地参加はしないものと決めていた。行きはともかく、当日中の帰宅が不可能である。まあ仕方がない。ライブビューイングについても、この後にドームツアーのライブがあるので迷っていたが、片方だけは見た方が良かろうと判断した。
運営側もおそらく普段のライブとの差別化が必要と考えていたと思われ、バックのアレンジを変えていたのが印象的であった。まあ、リミックスってだいたいそういう方向ですよねという気もしたが。
アレンジが変わっていたことで、ライブでのお約束になっていたコール等の客席の反応が出来ない状態だったことが好印象であった。こういう趣向も面白いとはいえ、何か目線を変えてということであれば、生演奏の方向に向かってほしいとは思うところ。その場で楽器が鳴っているということに意味があるということは思う。
本会場となったYAMADAグリーンドームは自転車競技のトラックということで、ステージや客席の配置が横長であった。ライブビューイングで見ていても通常のライブとは違う雰囲気であったので、現地ならもっと実感できたのではないかと思う。
さてライブビューイングの会場であったユナイテッドシネマ大津は以前は大津パルコのテナントであったが、パルコの撤退によってショッピングセンターに改装された。既にそのショッピングセンター自体には足を運んでいたが、ライブビューイングで行くのは改装後初めてであった。改装中からであるが、西武大津の駐車場が使えなくなって利便性は低下している。ショッピングセンターのテナント自体もパルコの末期より更につまらなくなってしまい、ライブビューイングのついでに出来ることがほぼなくなった。車でのアクセスが容易ということで、積極的に選んでいたが、今後はT Joy京都の頻度を上げていく様にしたい。

2018/9/29

ライブ

ぬー民の集い にかいめ / 恵比寿ガーデンスクエアホール

春に一回目があって、たまにはこういうのも良いのだろうと思っていたら早速2回目が開催された。会場は同じく恵比寿のガーデンスクエアホールである。春はファンクラブ先行であるにもかかわらずチケットの入場番号が大敗北に終わったが、今回はそこそこマシという番号であり、割と前の方で見ることができた。
初回は沼倉愛美の誕生日が近いというイベント要素があったが今回はそれがないためか、ゲストに諏訪彩花が呼ばれていた。二人で歌う曲も限定CDとして発売され、その点は素晴らしいものだった。
一方でこうも頻繁な頻度で続けていくのは難しいように思えるし、何と言ってもフルのライブを期待したい。そのためには2枚目のアルバムが必要といったところか。
イベント自体には全く不満はなく、今回も非常に楽しむことができた。Heyで飛び跳ねるのは定番である。
土曜日の開催であったが恵比寿ガーデンスクエアからの帰宅は前回と同じなので何とかなった。まあ、終演後に大阪への最終新幹線に間に合うように時間が組まれているということである。ただ、新幹線に乗るのが品川駅となるので、駅で夕食を摂る場合の選択肢が少ないのがややつらい。
ところで諏訪彩花。ミリオンライブの声優陣では比較的見ている方だと思うが、これだけ近いところで見ることはなかった。今回は沼倉愛美のライブなので、ダンスを強く意識したのか、ショートパンツに詰めたシャツというステージ衣装であったが、これは強いと言わざるを得なかった。こんなに身体の線がはっきり出る衣装で見たのは初めてかな。といったあたり、最近出た写真集に興味がわく。流石に写真集に手を出すのは何か新たな階梯を登ってしまいそうで自重しているが、CDの初回限定版についているようなものが独立したと考えればありなのか。

2018/10/20

ライブ

Tokyo 7th Sisters 4th Anniversary Live FES!! AND YOUR LIGHT / 幕張メッセイベントホール

初めてのナナシス現地。
とにかくナナシスに関しては音から入っている。チケットは落選したが、いつものように助けてもらったので現地に行くことができた。二日間の開催であるが、観たのは初日。出演者に若干の違いがあり、二日目は新規ユニットの比重が増していた。また、777 Sistersでは大西沙織が初日にしか出演しないということもあったので、観るなら初日と決めていたのであるし、二日目は別件があった。
幕張メッセイベントホールのスタンド席ながら、その最前列であった。ライブではゴンドラが多用されたので、その場合は目の前を通るという恵まれた席であっただけでなく、最初のキャスト紹介では1基がほぼ目の前に停まるほどであった。ちなみに今井麻夏、大西沙織、道井悠である。目の前を通過するのに手を振るのみならず、これほどの近さで挨拶を聴くのは初めてであった。メインステージ自体には遠い場所だったが、素晴らしい席であったと言える。
ナナシスについては、初期から曲は好きだったが、ゲームはほとんどやらず、ライブの現地もこれまで縁がなかった。今回も諦めていたところを助けていただいた上にこの環境だったのだから、今後これ以上というのはちょっとないのではないか。
さて、そんなわけで初期からのユニットについてはこれまでにリリースされたアルバムや3rdライブの映像でよく知っていると言える。中でもNI+COLAだ。You Can't Winが確かに直撃する曲なのだが、その前にGirl Talkの段階でかなり好きであった。そういうことで、NI+COLAはまあ初日しかなかろうと。ついでにCi+LUSに対抗したSUSUTAもこのタイミングならやるのではないかと思っていた。
当然ながら期待通りであった。NI+COLAは新曲のCHECKMATEとYou Can't Winだったので、好きになった経緯からどの曲が来ても外れようがなかったが、満足した。
NI+COLAに限らず選曲にはほとんど不満がない。欲を言うならLe☆S☆CaにはBehind Moonをやって欲しかったが、欲張り過ぎだと思う。
新ユニットのCi+LUSは田中美海と山崎エリイによるユニットである。これはなんというかビジュアルがやばい。NI+COLAとは違う方向で直撃される。ライブ後にTwitterに呟いてみたら、その筋の先達から教育を受けた。田中美海はWUGでも見る機会があったが、山崎エリイをしっかり見るのはこのナナシスライブが初めてであった。

2018/10/21

イベント

ミリシタ感謝祭 / 横須賀芸術劇場

当選した。今年のチケット運は全てここの当選に集約されたと考えても良いのではないか。CDのリリースイベントももう関東の開催ということを気にせず申し込むようになったが、一つとして当選しなかった。聞けばリリースイベントであっても、CDの複数購入が当たり前という話で、さすがにそれはついていけないものを感じる。このミリシタ感謝祭はゲーム内のイベントでポイントを稼いで応募する形式であり、何とか最大口数で応募できていたが、イベント内順位などから予想される応募者数を考えると倍率はかなり高いものだったと思われる。とにかく運が良かった。
さて、横須賀は初めて訪れたが、よく調べてゆっくりと廻ってみたいところであった。少し早めに横須賀に到着し、会場の最寄である汐入駅ではなく横須賀中央まで行って散策しながら会場に向かったが、アメリカンテイストな空間には惹かれるものがある。
会場となった横須賀芸術劇場はオペラハウス的な劇場でミリシタのテーマにマッチしたもので良い雰囲気だった。席は見切れ席のような場所で、向かって右がとても見にくく、現地に入ることができたことは感謝するが、この点はやや残念だった。
進行は種田梨沙と田所あずさが担当し、これまでに登場したMTGのユニットを意識した出演者の選択になっていた。もちろん、Theater Boostの最後の劇場ミステリーに選ばれた5人が揃っていて、そのお披露目でもあることは誰しも理解していただろう。ただ私は田所あずさと愛美がその何にも引っかかっていないということを完全に失念していた。なので最後にD/Zealが登場した時は驚いてしまった。これまでのミリオンライブの仕掛け方からして当然あるべきものと考えておかねばならなかったと反省している。
おそらく、最後のライブパートでは1曲カットされた。出演者の曲数がアンバランスであったし、流れに若干の違和感を感じるところがあった。途中の企画コーナーで脱線しすぎて時間を超過していたのだろう。それでも全部終わって即座に会場を離脱して汐入駅に飛び込み、何とか新横浜の最終新幹線に間に合ったという状況で、そのラインでイベントのタイムリミットが設定されていたと思う。まあ助かった。4Luxuryの寸劇などが主犯だろうが、それ以外でも全体的に予定を超えていたものが多かったのではないか。
「三次元も捨てたもんじゃない」などと随所で種田梨沙の面白成分が漏れ出していた。6月のライブはMCでもそこまでのことはなかったが、今回のイベントは仕切り役に回っていたこともあり、かなり地が出ていたように思われる。
感謝祭のイベント自体は楽しかったし、当選して現地に行けたことはとても恵まれたと思う。毎年の恒例にするのは欲張りすぎるかもしれないが、今後もこのようなイベントの開催を期待している。
このイベントはニコニコ生放送に加えてミリシタのゲーム内でも中継されていた。現地なのでその様子は確認できなかったが、ゲーム内での中継はゲームとの連動を活かした形になっていたようである。選択肢の決定や曲中の応援など、これまでは会場内のみしか伝わらなかったが、今回はむしろ会場が一部隔離されてしまった印象すらあった。
ところで、良い劇場と言えば大津にびわ湖ホールという劇場がありましてね。まあ、実現したところでチケットの競争倍率いくらよってことにはなるが。

2018/11/10-11

ライブ

The IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6th Live MERRY GO-ROUNDOME / 西武ドーム

シンデレラガールズ単独でのドーム公演ということで、西武ドームとナゴヤドームでそれぞれ2公演である。
西武ドームはパスして、名古屋だけ現地というつもりでいたが、いつもの面々で確保できたチケットの偏りが大きく、西武ドームについても余らせてしまうことになってしまったため、土曜日だけならということで現地参加となった。日曜分は帰る途中に大津のユナイテッドシネマのライブビューイングである。
さて西武ドームだが、10thライブ以来となった。今回はフィールドシートに相当する席だったため、ステージが見やすかったが、ゴンドラについては近くを通るものの高く上がるため、やや見にくいことがあるという状況だった。
全部で4公演ということで、季節を意識したコンセプトが与えられた公演であった。このため、全部見通すべきということがわかったので、どうするか迷っていた二日目のライブビューイングを見ることを決めた。まあ、毎日出演者が変わっているので、それだけでも全部を観る価値はあるだろう。
初日の現地では距離感が適度なこともあり、8倍の双眼鏡が良いマッチングであった。特に全体曲などではブルーレイ化されてもフォーカスされないであろうリード以外の出演者を良く見ていた。東山奈央がマイクオフの場面でも細かく動いているのがわかり大変楽しかった。
二日目はライブビューイングなので帰る途中でT Joy京都を狙ったのだが完売していたので、ユナイテッドシネマ大津になった。ところが、LVのチケットが劇場のオンライン予約システムに出てこず結局現地まで行って窓口で購入となった。まあ、ここが完売するのは余程の事態だし、オンラインで購入が出来ないなら完売はあり得ないくらいの見通しでクリアしたわけだが、今後もこういった状態ならT Joy京都でのチケット確保に切り替えていきたい。

2018/12/1-2

ライブ

The IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6th Live MERRY GO-ROUNDOME / ナゴヤドーム

ドームなら大阪ドームでやらないかなと思っていたが、名古屋である。まあ、名古屋も近いので二日とも現地で観ることとなった。
物販に関しては事前の通販でほぼ終わっているので、特に並ばなければいけないような事はないが、シンデレラガールズの場合はCygamesによるフラワースタンドを称する何かが存在するため、可能な限り早く現地に向かうこととなった。それ以上に、ライブに向かうための便利を図るため近隣の駐車場を確保したいという用向きから、土曜日の早朝にはナゴヤドーム付近に到着する予定が組まれてしまった。
結果として、早朝3時頃に出発して羽島を経由して名古屋入りである。過去のライブ参加歴でも圧倒的に寝ていない状況での参加となった。早朝に現地近くに到着していたが、事前通販と前日物販で対応していたため物販に並ぶわけでもなく、場を離れて朝食を取った後、いつものフラワースタンドを称する何者かを観賞するだけであった。
ナゴヤドーム周辺はそれほど時間をつぶす場所がなかったので、地下鉄を利用してあちらこちらを行ったり来たりとしていたが、久しぶりに名古屋をじっくり観ることができたのは良かったと思う。いつものメンバーで集まって行動し、名古屋市内で1泊したが十分だった。
二日目の朝に喫茶マウンテンに行くことを試みたが、開店少し前の時間に現地に着いてみるも既に行列ができていたので断念した。さすがに入店まで1時間以上掛かる見込みな状態では待ちたくない。結局二日目も大須付近をふらついて終わっている。
さて、ライブ自体は二日ともスタンド席で、若干の高さの違い以外はほぼ同じ角度からであった。ライブの構成自体が変わっていたので飽きることはないが、見え方がほぼ同じというのは、大規模なドーム公演では少々つらいと感じた。
ナゴヤドームは秋と冬のコンセプトを担当しているが、それほど意識することはなく、単純にアイマスのライブであるという受け取り方だった。
西武ドームでは近すぎて見にくかったゴンドラも今回はちょうど良いくらいの高さであった。やはり、スタンド席の高さが会場によって違い過ぎるのは、ドーム公演での問題点ではなかろうか。
初日より二日目の方が若干高いところだったので、Trinity Fieldでのステージ面への演出を確認しやすかった。あれはフィールド内では全く分からない演出だったようだ。
名古屋は二日とも津田美波が出演していたので、だいたいは津田美波を目で追いかけていた。ショートの髪だったためか、初日などは同行者に中島由貴かと思ったとか言われる始末。確かに私も一瞬混乱したのは認めよう。しまゆきさんは二日目にしかいないわ。津田ちゃんが遠いとかの場合は原田彩楓を見ていた。
二日目はピンクチェックスクールが揃うので、最大の目当てはそれであった。お願いシンデレラのときに津田ちゃんが種崎あっちゃんのところに駆け寄っていく姿を見て浄化された。最後のあいさつはまっすぐ見るとしまゆきさんの後ろ姿であった。映像ソフトになった時に後ろ姿はそんなに見ることはできないので、現地ならではと言えよう。
ドーム4公演をLVもあったとはいえ全公演見たことになるが、シンデレラガールズというコンテンツが巨大化したのだということを実感する。どの公演もほぼ満席の状態だったと思われるし、キャストも演出も変えてこれだけの公演をこなしたのだと思うと感慨深いものがある。一方で私自身の向き合い方は若干醒めているのだとはっきりわかった。スターライトステージを遊んでおらず、新曲に触れる機会がないことが大きな原因であるが、新しい曲やキャストに興奮しなくなっている。ライブも全部観ることはもうなくなるかなと思っている。アイマスのせいでアイマスができないの類の問題でもあるが。

2018/12/29-31

イベント

Comic Market 95 / 東京ビッグサイト

冬コミはこれまでのパターンを変えた。簡単に言ってしまえば、東京駅近くのホテルの料金が高騰しているため、ビジネスホテルにこんなに払うくらいなら別の手があろうと思いついたわけである。そういったわけで、ビッグサイトまで徒歩圏内で宿泊先を確保した。宿代が東京駅近辺より高くなるし、コミケに行く以外の点での利便性は全くないが、それだけでもメリットとなり得るということは分かった。選択肢としてはありだが、常用するにはちょっとどうか、といったところか。もっとも宿代については最近の水準と東京駅近辺にした場合の交通費まで考えるとさほどの問題ではないとも考えられる。
初日もこれまでの東京駅利用と異なり、品川駅で降りて大井町のりんかい線乗換から有明というルートであった。荷物はチェックイン前にホテルに預けて会場入りしたが、結局のところ、荷物を預ける作業などに時間を取られ、東京駅ルートに比して優位のある短縮は取れなかった。動線にもう少し改善の余地があるものの、劇的な効果は得られないだろう。一方で終わった後は格別に早い。何と言ってもゆりかもめやりんかい線あるいはバスによる離脱が必要なくなるのは大きい。周りに何もなさ過ぎて結局のところゆりかもめあたりを使う結果にはなるのだが、その前に荷物整理と時間調整が可能なのは大きなメリットであった。ただし、もっともその恩恵が欲しい三日目にはチェックアウト済みであるため対応できない。
初日は12時過ぎにビッグサイトに到着するいつも通りのパターンであったが、NtyPeさえ行ければあとは何とでもなれというプランであった。
二日目は特に行かなければならないサークルはないものの、せっかく近くにいるのだからと早くに入場待機列にとりついた。で、その後どうしようかと悩んでいたのだが、どうせならとワダメモに突撃を決意する。10時の会場時点で東館への連絡通路にいたが、行先によって列が分けられるとワダメモのある東1-3のシャッターエリアに抜ける列だけが長く伸びた。開場してみると見ている間にどんどん伸びる待機列があった。開場直後はスタッフですら最後尾がどのあたりに伸びているか分からない状況があったようだ。列の動き自体は早いように思ったが、結局予想以上の列の折り込みがされたためであり、その再編成が終わってからは普通の列の消化スピードであった。買いぬけたのは並んでから2時間を少し超えるくらいとなったが、たまにはこういうのも良いだろう。ちなみにグッズは疾うに完売しており、その代わりとして既刊が出てきていたので1〜3までまとめて入手した。二日目はほぼそれで終わりであった。ちなみにこの後秋葉原に行ったならば、とらのあなで本だけなら1〜3までまとめて何とでもなったという事実を目にする。まあ、こういうのもコミケの醍醐味であろう。
三日目は今回も初動CUT A DASHである。ところで、入場前に人と合流するにはビッグサイト寄りでなくて、りんかい線国際展示場駅の改札付近の方が無難であるような気がする。特に東館に行く場合はわざわざ正面入り口に来る必要がないとは思われ、今回はちょっと相手に無駄足を踏ませてしまったようで大変申し訳なかった。早々機会があるわけではないが、待ち合わせ場所の打ち合わせは丁寧にすべきであろう。
さて、カッタ。列の流れは夏の反省から処理が早かった。いつものカレンダー込みのセットと事前に話題になっていた平成同人本くらいしかなかったからだろう。その合同本は自分の分だけで良いとのことで助かった。カッタの待機列では合同本には限数を掛けないが、持てるものなら持ってみろという種の対応であった。実際、こんなものを5冊も10冊も持ってしまえばそれだけでかなりの重量だ。
その後はもう一つのカレンダー確保のために行脚堂に行き、終わってからはアイマスエリアに流れてくる形で周回した。東を12時頃に切り上げて西に向かって、また13時には東に戻っていたので、だいたいいつも通りだったと言える。
まず、初日と二日目のまとめ。

NtyPeは昔から行っているが、初日になることが多く、その場合は当日会場に到着した段階で手遅れということもよくあった。最近は入手難度が下がっていたが、今回は青春ブタ野郎シリーズがアニメ化されている状況で、久しぶりに不安になる列の長さであった。ワダメモは上記の通り本のみであり、会場で並んだ成果を厳密に評価するならば会場限定のおまけ本ということになる。なお、初日のNtyPeで時間が掛かった影響が微妙にあり、麦畑は完売になっていた。CDは東方アレンジを全部見ないようにしたらこの状態。これで夏と合わせてほとんどCDを手にしていないコミケとなった。完全に興味をなくしたわけではなくてタイミングの問題もあるのだが、2018年は転回点だろう。
続いて三日目。まずはミリオンライブ。

765プロということで響とかもこちら。蒼月亭やぱ、HAMU-studioといつものところが揃っている。ロケット野郎や桃京武戯夜も問題なく確保した。Werkとねこバス停があるので、エロい本が目立つ形になっている。琴葉が見えれば何でもいいという状態ではない。

その他アイマスはシンデレラガールズとシャイニーカラーズである。アイマスはアイマスということでミリオンライブと同時に新刊が出ることも多くこのような状況になっている。小日向美穂はいくつかのサークルが安定して新刊を出していたが、ちょっと状況が変わってきている。
ゲームを始めたこともあり、シャニマスは少々意識して探したが、須田さぎりのサギリックが参加していたので驚いた。はじめて作品を見たのがかつてのGファンタジーの読み切りだからもう20年以上も前のことになる。コミケに来るようになった初期にサークル参加されていることを知って何度か足を運んだが、それっきりであった。今更シャニマスで見ることになるとは思わなかったが巡り合わせだろう。
アイマスエリアを周回するまでに少し別のところで時間を掛けていたので、チェックしていたものの完売となっていたサークルがいくつかあった。特にシャイニーカラーズで多く、これは油断していたと言わざるを得ない。

最後にアイマス以外となる。HitenKeiはコミトレという選択肢もあるが、まあ間に合った。カッタを初動に回しているので、途中で少し並ぶくらいの時間を取れるのがちょうどよかったとも言える。Dontsugelはいつもの仕事絵のまとめだけではなく少女歌劇レヴュースタァライトの本を作成されていた。
Tivのatelier Tiv artworksは一応歩くルート上で状況を確認できるようにしていたが、列がなかったので購入した。政宗くんのリベンジ本だったので、何とかなればという態度ではあった。
sonographはこのところ毎回行くオリジナル創作サークルだが、今回は"冠さんの時計工房2"ということで夏の本に収録されていた作品の続編というかシリーズものとなった。
といったところで、今回の結果2019年のカレンダーはカッタ、行脚堂、ロケット野郎の3種のみとなった。このくらいが適正量だろう。

全体としてはアイマス関係が過半数を超えており、一方エロい本比率は低下して20%を割り込んだ。新規開拓はほぼなくて、シャイニーカラーズですら今までに行ったことのあるサークルである。

2018/12/31

2018年を振り返って

アニメ

刀使ノ巫女
オリジナル作品で2クール。その後スマートフォンでゲーム展開があり、2019年にはちびキャラのショートアニメが放送されるということで、うまく回った部類なのだろう。
見始めた当初はバトルシーンに違和感ばかりだったが、後半はそれほどでもなくなった。見慣れたのか、制作側で何らかの調整がされたのかは分からない。剣術部分には専門家の監修が入っており、所作などはしっかり作られていたと思われる。
昨今の刀剣ブームに乗ったように見せかけて、その実は王道のストーリー展開をする優れたアニメーション作品だった。本渡楓はこれまでにも何かと名前を見ていた声優だったが、本作品で主役を務めて以降さらに印象に残るようになった。
キャラクターデザインには艦これで名を馳せるしずまよしのりを起用し、全体の構成が高橋龍也と最初に興味を持てたのが勝因であった。おそらく、そのあたりがなければ、最初から見ていなかった。オリジナル作品はこの辺の最初のつかみがいかにあるかが重要だと思う。
だがしかし/たくのみ
だがしかしの二期とたくのみのセットという形であったが、まあ有りなのではと思った。
だがしかしに関しては勢いをどうやって維持するかであったように思う。ちょうど原作もクライマックスというあたり、時期を見ての仕掛けだったのだろう。一期ほどの衝撃はなかったが、見るのがつらいというほどではなかった。
たくのみは今村彩夏が主役で出ているというだけで見る作品であった。お酒は好きだが、この作品に出てくるお酒は趣向が違っていたので、そこまで入れ込むようなものではなかった。
オーバーロード
2期と3期という形で放送されたが、1クール休止しての2クール放送であったと思っている。最初のアニメ化に比べると盛り上がりが少なかったようにも思えるが、原作の再現度はかなり高く、原作自体がそういう方向性にシフトしていることが原因だろう。アニメ化として問題ないレベルだったと思われる。
原作の展開自体が遅いため、今後しばらく大きな動きはなさそうで、次の展開があるころまで期待を維持できるかどうかは問題ではないだろうか。そういった面からは、立て続けに放送するより小出しにして、3期をもう少し先の放送にしても良かったのかと思わなくもない。もちろん、機会を逸するリスクもあるのだが。
原作書籍の刊行ペースもかなり遅くなっており、噂のWeb版に触れてみるのも一考といった感じになっている。
りゅうおうのおしごと
のうりんの白鳥士郎によるライトノベル原作のアニメということもあるし、将棋が題材ということもあって期待していた。将棋の部分をアニメでどうやって表現していくのかは気になっていたが、細かく読み込むのならそうすればいいし、気にしないならそれでも理解できるようにするという作り方で安心した。
将棋に関しては現実がフィクションを凌駕してしまっており、藤井聡太の出現もその一つであるが、ちょうど放送の終盤になって、現実の方が順位戦A級の6者プレーオフから羽生竜王の名人挑戦獲得ということで話題になっていたのは良かったのか悪かったのか。2018年順位戦最終日の展開はフィクションでやったらご都合主義の批判を受けることは間違いなかろうし、フィクションの限界というものを感じた。
アニメ作品としてはまずまずであったが、細かく将棋のネタを入れていることは好感をもって見ていた。ただ、”虚ろに天井を見上げる広瀬”のネタは、これに限らずあまり好きではない。
なお、C95では香川女流が姉弟子コスプレでサークル参加したのみならず、当日スペースに糸谷八段が微妙なコスプレで参加されていたことを特記しておこう。「もとりゅうおうのおしごと」などと言われていて面白かった。いや、現役A級棋士になにさせてるんだ。
多田くんは恋をしない
非常に良いボーイ・ミーツ・ガールであった。相方が身分を隠した高貴な身の上ってまあ王道も王道の設定であるし、そこからの展開もまた王道で、安定した面白さだった。
作中に悪意を振りまくキャラが出てこないのは安心する。もちろんそれでも成り立つストーリーがあってこそだが、気を衒わない王道はそれだけで十分だ。
シュタインズ・ゲート・ゼロ
シュタインズ・ゲートは最初のゲーム本編で一通り終わって、その後の派生はおまけみたいなものだと思っている。世界線という概念があるため、別伝を作りやすいのだろう。
そういったあたり、このゼロについてもかつてのシュタインズ・ゲートほどは楽しめなかった。原典はそれだけで成立するが、こういった派生作品は原典があってそこに後から付け加えていくことになるので、原典を尊重する立場としては微妙な気分になるのである。
最初の本編が最終的にはハッピーエンドに終われたのだから、その後でまた絶望の未来を示唆しないで欲しいという感覚。世界線が違うすなわち雑に言えばパラレルだとなってもリーディングシュタイナーのこともあって微妙に共有される何かがあるわけで、もやもやする感覚は消えない。
ルパン三世
多分、ルパン三世のTV放映シリーズをオンタイムで追いかけながら見るのは初めてだと思う。今更ルパンの新シリーズかよとも思いながら見たが、期待するルパン三世のアニメから外さないのだから素晴らしい。
長い間培われてきただけにキャラクターの行動がブレないのだろう。だから舞台が現代の技術水準を追いかけていても、そこにキャラクターを放り込むだけでしっかりとした話が出来上がるのだと思う。こういったところは長寿シリーズの財産だろう。ある程度むちゃくちゃな展開でも許せてしまうのも大きい。
過去のシリーズを尊重しているところも好感度が高い。あえてルパン三世を今持ち出してきたことは理解できた。
そして、ルパン三世としてはこれが最後の作品になるのかと思いながら見ていたが、どうやらまだ劇場版も制作されるようで、何やかやで新しい作品が出てくるのはそれはそれで良いのかな。
ウマ娘プリティダービー
競馬オタクとしては企画そのものの是非はともかく、発表からのやり様に好きになれるところはなかった。なので、アニメに対する期待は高くなかったが、この点に関しては良い方向で裏切られた。時空があちこちでねじ曲がっていたが、まあよく細かなエピソードを調べて盛り込んだものだと感心する。競馬ファンにはその瞬間にニヤッとさせるものが大方ので、競馬を知らないアニメ視聴者にはぜひともそういうエピソードに触れてもらいたい。
特にびっくりしたのはジャパンカップである。スペシャルウィークが勝った1999年のジャパンカップではAlboradaが出走取り消しとなっていたが、アニメにおいてもAlboradaの9番枠が空枠にされていた。こんな細かいところを調べてよく再現したものだと思う。その割にはレースの展開や結果は一部違っていて、そのあたりはストーリーの都合を感じさせる。
アニメ作品としては使える馬名で最大限の配慮をしつつ奇跡的なバランスで成り立ったものだと思っている。そういった意味ではスペシャルウィークという産まれから引退まで徹底して物語性の高い競走馬を主役に置き、主要なライバルをそのまま使えたことは幸運だった。不満があるとすれば、ダービーにエルコンドルパサーを登場させたことと、ジャパンカップでのモンジュー(仮)の扱いくらいだろう。とはいえ後者はIndigenousやらHigh-Riseが好きな変人の意見ではある。
サイレンススズカについてはどう言及したものか。その生涯は競馬ファンには馴染み深い。それがため、本作中での扱いは気になっていた。無難な所に落とし込んだと思われる。この手の作品で過度な悲劇は必要ない。そういう点ではスペシャルウィークに産まれの悲劇を背負わせていないのも妥当なところだったと思う。
本命であると考えられるスマートフォンゲームが一向にサービス開始できないのは展開的に不運だと思うが、一方で、アニメでこれだけしっかりと練ったストーリーを出したのに対して、ゲームで何を見せていくのかが分からない。現状ではキャラクターコンテンツであり、そこから声優のイベントをやって賄うコンテンツでしかないように見える。それで破綻しなければそこそこ幸せだろう。
スペシャルウィークは本アニメ放送中の2018年4月27日に死亡。23歳であった。その生涯の物語を簡潔に示そう。
スペシャルウィークの産まれは北海道の日高大洋牧場。父はサンデーサイレンスで、4年目の種付けシーズンであった。スペシャルウィークが産まれた頃からサンデーサイレンス産駒が日本の競馬を席巻し始めており、本馬も将来を期待される立場にあった。母キャンペンガールはスペシャルウィークを出産する前から疝痛に苦しみ、本馬の出産後に亡くなった。このため、スペシャルウィークは輓馬を乳母として育てられた。現年齢表記で2歳(以下も年齢表記は全て現行基準とする)の1997年の秋に武豊騎乗でデビューして勝利。その後も武豊を主戦として活躍することになる。
2歳のデビュー戦を勝ったあと、年明けに2戦目として白梅賞に出走するものの2着に終り、次戦予定であったつばき賞を除外されたため、3戦目はG3のきさらぎ賞に格上出走することとなった。きさらぎ賞は関西調教でクラシック路線を目指す場合の王道となるローテーションである。ここを快勝したことで、同年の牡馬クラシック路線の有力馬として名乗りを上げた。余談だが私はこのきさらぎ賞を現地、京都競馬場で見た。それ以来スペシャルウィークのファンとなった。
4戦目は皐月賞の最重要トライアルであるG2弥生賞に出走し、キングヘイローやセイウンスカイを下して牡馬クラシック路線におけるトップホースとしての評価を得た。当時すでに誰もが認めるトップジョッキーとなっていた武豊であったが、ダンスインザダークではフサイチコンコルドの急襲に屈するなどして日本ダービーを勝てていなかった。八大競走と称されるレースで最後に残ったのが日本ダービーであった。こうした背景があり、スペシャルウィークに係る期待は大きなものであった。
大外枠からの出走となった皐月賞では内を回ったセイウンスカイに届かず、キングヘイローにも敗れて3着に終る。中山競馬場のコース設定が、皐月賞当週に内側に柵を移動したことでグリーンベルトが発生し内枠と先行馬に有利になったと、珍しく武豊がコース設定に公然と不満を述べていたことを憶えている。
スペシャルウィークは皐月賞の敗戦にもかかわらず日本ダービーでも人気を落とさなかった。そして1番人気で出走し、2着ボールドエンペラーに5馬身差を付ける圧勝を見せた。期待通りに武豊に日本ダービーを勝たせたのである。この時はキングヘイローの主戦を務めていた福永祐一の騎乗に批判が集まることとなった。
秋はG2京都新聞杯を勝って菊花賞に臨むが、またしてもコース設定と枠に恵まれず、セイウンスカイに敗れて2着に終った。ただ、この時のセイウンスカイは最初の1000mで1分を切るハイペースを刻みながらレースレコードで逃げ切るというすさまじいレースを見せていたし、前走では古馬相手にG2京都大賞典を勝ちきってピークを迎えていたといえるので、スペシャルウィークであっても対等に渡り合ったかどうかのところまでだろう。
スペシャルウィークは続いてジャパンカップに出走する。生涯でただ一度のエルコンドルパサーとの勝負であった。ここでエルコンドルパサーとエアグルーヴに敗れ3着となったため、スペシャルウィークは年度タイトルを獲得できなかった。この時、武豊は騎乗停止となっていたため鞍上は岡部幸雄が務めている。
4歳になっての初戦は中山競馬場のG2アメリカジョッキークラブカップとなりOlivier Peslierの手綱で快勝した。続くG2阪神大賞典では武豊に戻ってここも勝利する。以後引退までの全てのレースで武豊が手綱を取った。
春の古馬王道路線として天皇賞に出走したスペシャルウィークは前年の勝ち馬メジロブライトを下して2つ目のG1勝利を遂げた。この頃、スペシャルウィークにも海外挑戦の話題が浮上することとなる。これは1998年にシーキングザパールとタイキシャトルがフランスでG1を勝ったことと、エルコンドルパサーが凱旋門賞に挑戦することが明らかになっていた影響があるものと思われる。しかしながら続く宝塚記念でグラスワンダーに完敗して2着に終り、海外挑戦の話題は消えた。
休養を挟んだ秋シーズンは既に1999年限りでの引退が発表されていたスペシャルウィークにとって最後のシーズンである。ところが、その初戦に出走したG2京都大賞典で7着と生涯最悪の結果に終ってしまう。これにより宝塚記念での敗戦と合わせてピークの過ぎた馬とみなされるようになり、調教でも芳しくないという報道のまま秋の天皇賞に臨み、4番人気と生涯で最も人気を落とすこととなった。このとき一番人気は調子を上げてきたと見られていたライバルのセイウンスカイであった。
スペシャルウィークはこの天皇賞をレースレコードで勝って春秋連覇を達成すると、一転してジャパンカップでは日本調教馬のトップとして外国馬を迎え撃つ役割を課せられることとなる。1990年代のジャパンカップは日本調教馬と外国からの遠征馬が拮抗していた時代であり、1999年は凱旋門賞でエルコンドルパサーを下したMontjeuの参戦に話題が集まっていた。スペシャルウィークはこのジャパンカップを勝利する。2着は香港のIndigenous、3着がイギリスダービー馬High-Rise、4着にフランスとアイルランドのダービー馬Montjeuという結果であった。
引退レースとなった有馬記念ではグラスワンダーとの再戦が実現した。スペシャルウィークはゴール前でグラスワンダーに襲いかかって差し切ったと思われ、武豊によりウイニングランまで行われたものの、写真判定の結果は僅かにグラスワンダーが先着しており、スペシャルウィークは2着に終った。首の上げ下げでゴールの瞬間だけグラスワンダーが前に出ていたと言われている。
こうしてスペシャルウィークは競走馬としての現役を終える。その戦績は17戦10勝、G1は日本ダービー、春秋の天皇賞、ジャパンカップで4勝し、獲得賞金は10億円を超えて当時の最高額に達するという紛うことのない名馬であった。
引退後に種牡馬となったスペシャルウィークはシーザリオとブエナビスタという2頭の名牝の父として知られることとなる。
シーザリオはオークスを勝つとアメリカのHollywood Parkで開催されていたAmerican Oaksに遠征してこれもまた勝ち、日本調教馬による初めてのアメリカG1勝ちとして記憶に残ることとなった。また繁殖入り後もエピファネイアやリオンディーズ、サートゥルナーリアを産んでいる。一方のブエナビスタは天皇賞秋とジャパンカップなどG1を6勝した。時代や現役期間の違いはあるものの、父を越え15億円に迫る賞金を獲得して引退している。
2頭の大駒を得た牝馬に比較して牡馬での活躍馬は目立っていない。それでもトーホウジャッカルが菊花賞を勝って種牡馬入りしているし、G1は勝てなかったがリーチザクラウンが種牡馬となり好調な出足を伝えられている。
スペシャルウィークは2017年に至って種牡馬からも引退し、産まれ故郷の日高大洋牧場に戻る。それから1年と少しして、スペシャルウィークは世を去った。放牧中に転倒し、経過を見ていた際に馬房内で倒れていたとのことである。
1999年の古馬中長距離G1を皆勤し5戦3勝2着2回の実績を残したスペシャルウィークであったが、彼に与えられたJRA賞は特別賞という表彰のみである。この年はスペシャルウィークの他に、宝塚記念と有馬記念でスペシャルウィークを下し安田記念でも2着に入ったグラスワンダー(外国産馬のため当時は天皇賞への出走資格はないことに注意)、フランスのG1を勝ち凱旋門賞で2着となったエルコンドルパサーがおり、いずれに年度代表馬の栄誉が与えられるのかが注目されていた。結果としてエルコンドルパサーが年度代表馬及び最優秀4歳以上牡馬のタイトルを得て、スペシャルウィークとグラスワンダーには特別賞が与えられた。JRA所属とはいえ当年は4戦すべてフランスでの出走でJRA主催レースに出走しなかったエルコンドルパサーが年度代表馬となったことは議論を呼び、それ以前から存在したエル・グラ・スペの最強馬論争を過熱させた。彼ら3頭にクラシック路線で鎬を削ったセイウンスカイとキングヘイローも含めこの世代は物語性が豊かであった。
一方サイレンススズカとは直接レースで勝負をしたこともなくスペシャルウィークにとって特段のエピソードもない。アニメのストーリーに乗りきれなかったとするならば、あのようにアニメ向きに作り上げられたサイレンススズカとの関係に違和感を持ったからかもしれない。
最後に簡単に彼らの血統を中心とした背景を添えよう。
スペシャルウィークは父がサンデーサイレンス、母がキャンペンガールである。
サンデーサイレンスはアメリカでKentucky Derbyを含む二冠にBreeders' Cup Classicを勝った実績を持ちながら、その血統背景の弱さから種牡馬としての需要が乏しく、生産者と関係のあった社台グループに購買され、日本で種牡馬入りすることとなった。現役時にはEasy Goerとのライバル関係で知られ、直接の対決は三冠戦とBreeders' Cupであるが、その血統背景を含めた出自、拠点が西海岸と東海岸であるなど何から何まで対照的な2頭であった。簡潔な表現では名門牧場出身で血統面でも北米最高級の背景を持ち大事に育てられたEasy Goerに対し、雑草で様々な苦難を乗り越えたのがSunday Silenceと言われる。
種牡馬となったサンデーサイレンスは日本のみならず世界の競馬史上にも残る大種牡馬であり、それまでの日本競馬を完全に過去のものとしてしまうほどの種牡馬実績を残した。スペシャルウィークはその産駒の4年目にあたり、産駒がデビューする前の種付けで産まれた。通常、産駒デビューの直前は種付けが少なくなる傾向が見られ、サンデーサイレンスにあっても1995年に産まれたG1馬はスペシャルウィークのみであった。
キャンペンガールは牝系をさかのぼるとシラオキを経由してFlorries Cupに到達する。小岩井牧場によるFlorries Cupの輸入から約百年に亘って日本に根付いた牝系であり、サンデーサイレンスに至るまでその時その時の日本を代表する種牡馬の血を受け継いできた。マルゼンスキー、セントクレスピン、ヒンドスタン、プリメロ、ダイオライト、シアンモア、ガロン、インタグリオー。時としてスペシャルウィークは日本競馬に刻まれてきた彼らの歴史すら背負った。その上で文字通り母が命と引き換えに産み落としたともいえるスペシャルウィークの人気は高かった。
その生涯は上述の通りであり、産まれてすぐに母を亡くしたこと、デビューから王道を歩みライバルとの勝ち負けは有りながらも基本的に勝っていたという評価、新たなライバルの登場、最後のシーズンに味わう挫折と頂点への戴冠、ちょっとだけ苦い終わり、このストーリー性こそ競走馬としてのスペシャルウィークであった。種牡馬としても初期のシーザリオ、その後のブエナビスタと特徴のある活躍馬に恵まれたと言える。父直系としての存続は心許ないが、シーザリオの存在はスペシャルウィークの名を後世の血統に刻み込むのに十分であろう。
エルコンドルパサーは父がKingmambo、母がSadler's Galという血統の外国産馬である。スペシャルウィークとは別種だが、この馬もその血統背景が注目を浴びた。名牝系であるThongの分枝に属し、母の父であるSadler's Wellsも、Kingmamboの母の父であるNureyevも同牝系の出身である。すなわち、Forli×ThongであるSpecial=Lisadelを4×4・3と二世代にわたる近親交配馬である。オーナーブリーダーである渡邉隆の執念の配合とも言われていた。
Kingmamboは80年代最強を謳われる牝馬Miesqueを母とし、日本でもキングカメハメハを筆頭に多様な活躍馬で知られる大種牡馬であるが、エルコンドルパサーはその初年度産駒として父の種牡馬としての可能性を大きく広げる役割を担った。事実、Kingmamboはこの1999年にフランスでのエルコンドルパサーとアメリカでのLemon Drop Kidの活躍で非凡な種牡馬であることを見せつけるのである。キングカメハメハはそうした流れに乗って生産されている。そして、エルコンドルパサーの活躍後には母の父Sadler's Wellsという配合が急増したことも特筆すべきだろう。俗にヌレサドと呼ばれるNureyev≒Sadler’s Wellsニックの嚆矢であった。Campanologistを産んだRing Of Musicなどは露骨である。一方Divine Proportionsの母Myth To Realityは初期からKingmamboやその全弟があてがわれておりエルコンドルパサーと同じ趣向であったと思われるが、数少ない例外と言える。
エルコンドルパサーはデビュー戦で圧勝したが、当時はすでに同じく外国産馬のグラスワンダーが重賞を制覇して話題となり、先を行かれていた。ダートをデビュー戦に選び、2戦目もダートで圧勝するとようやくG3共同通信杯で芝のレースに出走となる予定であったが、同レースは折からの降雪のためにダート変更となった。主戦だった的場均は同時にグラスワンダーの主戦も務めておりその選択が注目されたが、3歳の春はグラスワンダーが骨折により休養に入ったため、エルコンドルパサーへの騎乗を継続した。エルコンドルパサーはG2ニュージーランドトロフィーとG1NHKマイルを勝って休養に入り秋に備えることになる。秋の初戦はG2毎日王冠が選択されたが、的場均がグラスワンダーを選んだため、これより主戦が蛯名正義に変更された。毎日王冠はサイレンススズカに敗れたが、続いて出走したジャパンカップを勝利する。これが決め手となり、セイウンスカイやスペシャルウィークを抑えて最優秀3歳牡馬に選出された。4歳は凱旋門賞に挑戦するためフランスへの遠征を敢行し、その途上でG1 Grand Prix de Saint-Cloudを勝った。凱旋門賞へのステップとなるG2 Prix Foyをクリアし、凱旋門賞では当年にフランスとアイルランドのダービーを勝って3歳最強を謳われるMontjeuに次ぐ2番人気に評価された。本戦ではレースをリードする立場となり、直線で後続を突き放しかけるが、追い込んできたMontjeuとの一騎打ちとなる激戦の末に2着に終わった。敗れたとはいえ一時はリードを広げるシーンすら見せての2着という結果はその後の日本競馬の可能性を開くものであった。
凱旋門賞を最後にエルコンドルパサーは種牡馬入りするが、早世したためその産駒は少ない。その中からヴァーミリアン、ソングオブウインド、アロンダイトを出しており、その後のKingmambo産駒の活躍や自身の血統背景からしても繁殖馬としての期待が大きかっただけに惜しまれる。
グラスワンダーはスペシャルウィークらの引退後も現役に残ったが、低迷し最後は骨折により競走生活を絶たれた。父はSilver Hawk、母はAmerifloraという外国産馬である。
Silver Hawkの父はRobertoで、日本ではブライアンズタイムやリアルシャダイ、海外ではKris SやDynaformer、Red Ransom、Lear Fan、Al Muftiといった種牡馬が成功し、Roberto系とも称される勢力を築いていた。AmerifloraはSoaringという名牝の裔であり、Rahy等の名馬を近親に持っている。また本馬の全妹はWonder Againと名づけられ、アメリカのG1を勝った。
グラスワンダーは2歳でデビューするとその世代のトップとして話題をさらい、無敗のままG1朝日杯をレコード勝ちして最優秀2歳牡馬となった。外国産馬でクラシック競走への出走資格が無い事を惜しまれて迎えた3歳のシーズンだったが、骨折したため前半を休養に充てた。本馬と入れ替わるように外国産馬としてスターダムに出てきたのがエルコンドルパサーである。エルコンドルパサーとの一戦は早くも秋の復帰戦であったG2毎日王冠で実現したが、まとめてサイレンススズカにあしらわれた。G2アルゼンチン共和国杯を経て、有馬記念に出走して勝つことで評価を取り戻した。天皇賞への出走資格もなかったため、スペシャルウィークとの対決は4歳になって出走した宝塚記念が初めてであった。秋はジャパンカップを回避しているため、スペシャルウィークとは宝塚記念及び有馬記念のみで対決となっている。このいずれもグラスワンダーが勝利していることが、同世代の最強馬論争を複雑にする。
種牡馬としてのグラスワンダーはスクリーンヒーローとアーネストリーが特筆され、活躍馬が牡馬に偏っているのはスペシャルウィークと対照的である。スクリーンヒーローはモーリスを得て次世代に繋ぐことに成功した。
キングヘイローもまた特記されるべき血統の持ち主であった。父はダンシングブレーヴ、母はグッバイヘイローである。
ダンシングブレーヴは80年代で最もメンバーが充実していたとされる凱旋門賞をレコードタイムで制し、クラシフィケーションで歴代最高の141ポンドを獲得した。種牡馬としても期待を集めたが、マリー病への罹患が発覚し、加えて初期の産駒が結果を残せなかったことから、早々に放出されてしまった。受け手となったのが当時上り調子であった日本の生産界で、JRAにより購入され、寄贈先のJBBAによって供用された。放出後にイギリスに残してきた産駒からCommander In ChiefとWhite MuzzleがG1を勝って、日本に輸出したことが非難されたという。ダンシングブレーヴは治療の影響があり順調とは言えないながらも日本で種牡馬を続け、キングヘイロー以外にもエリモシック、キョウエイマーチ、テイエムオーシャンらの父となった。
ダンシングブレーヴがヨーロッパならグッバイヘイローはアメリカ競馬史に残る名牝である。勝ったG1だけを見ると牝馬限定戦のみであり、Kentucky Oaksが目立つ程度であるが、3歳の春には同世代のライバルWinning Colorsと激戦を繰り広げている。Santa Anita Oaksで勝利したWinning ColorsはSanta Anita DerbyからKentucky Derbyに出走してこれを勝ち、敗れたGoodbye HaloもKentucky Oaksを勝つと、ニューヨークの三歳牝馬戦に向かってこれを制圧する。そして両者が再び勝負したのはシーズン末の大一番であるBreeders' Cup Distaffであったが、主役は別にいた。一つ年上で無敗の名牝Personal Ensignである。世紀の一戦となったこのBreeders' Cup Distaffは逃げを打つ形となったWinning Colorsを二番手でGoodbye Haloが追いかける形でレースが展開し、最終コーナーからは更にPersonal Ensignが仕掛けて直線で三強の勝負となった。結果は僅差ながらPersonal Ensignが生涯全勝のまま有終の美を飾り、Winning Colorsが2着、Goodbye Haloが3着であった。この3歳のキャリアでGoodbye Haloは語り継がれる。4歳でも現役に残ったが、これといった実績はなかった。引退後は日本で繁殖牝馬となったグッバイヘイローだが、活躍馬はキングヘイローのみである。ナスエルアラブなど種付けした種牡馬の多くが後に失敗の烙印を押される選択となってしまったのが不運であった。父がHaloであったためサンデーサイレンスやその後継を選べない事情は勘案されるべきである。ダンシングブレーヴとの機会がもっと与えられていれば結果は違っていたかもしれないが、ダンシングブレーヴは1999年に死亡しており、その機会を得ることはなかった。
キングヘイローの現役生活は序盤こそエリート然としたものであったが、以後は波乱万丈であった。2歳で勝った東京スポーツ杯3歳ステークス(当時)は福永祐一にとって初めての重賞勝利となった。翌年のクラシック路線をにらんで年末は朝日杯には向かわずラジオたんぱ杯に出走しており、グラスワンダーとの対決は実現していない。弥生賞と皐月賞ではセイウンスカイ、スペシャルウィークとの勝負となり、3着、2着と結果を残した。しかし日本ダービーでの逃げ戦法では福永祐一に厳しい批判が浴びせられた。デビューから間がなく日本ダービーは初騎乗だったとはいえハイペースを演出した結果、2番人気を14着に惨敗させたのだから仕方のないところか。秋は神戸新聞杯と京都新聞杯の2戦を使って菊花賞に出走するも5着で、スペシャルウィークやセイウンスカイに差を付けられてしまった。古馬になると主戦を柴田善臣に変え、中距離から短距離を舞台にするが、結果は付いてこなかった。5歳になった2000年にはダートのフェブラリーSにも出走し、迷走というべき状況となったが、その後高松宮記念を勝ってG1馬となりこの年限りで引退して種牡馬入りした。引退レースとなった有馬記念では4着に飛び込んでくるなど最後まで分からない馬と言われた。種牡馬としての代表産駒はカワカミプリンセスとローレルゲレイロである。何とか産駒からG1馬を出している。
彼ら同世代のスターと対照的だったのがセイウンスカイである。スペシャルウィークが物語的に適度な悲劇性を帯びているとすれば、セイウンスカイは重い悲劇に取りつかれていたと言える。セイウンスカイの父はシェリフズスター、母はシスターミルである。
シェリフズスターはHyperionからForliを経由する父系で時流から取り残されつつあった血統である。本来スピードに富んでいた父系がその衰退過程で長距離にシフトしていくのはよく見られるパターンであり、シェリフズスターも父Posseが1600mで活躍したのに対して自身は2400mで活躍しており、その傾向が見て取れる。シェリフズスターはその父Posseもまた日本に輸入されているが、その際の事故により日本で種牡馬として活動することができなかった。シェリフズスターはPosseがイギリス時代に残した産駒である。西山牧場によって日本に輸入されたが、セイウンスカイがデビューする前に西山牧場は規模拡大の失敗により、手元のサラブレッドを放出していた。シェリフズスターもその例外とならず手放される結果となる。この時僅かに西山牧場に残されたシェリフズスター産駒の中にセイウンスカイがいた。こうした混乱の影響もあってかシェリフズスターの産駒成績は奮わず、活躍馬としてもセイウンスカイの他に同じ境遇のセイウンエリアが出るのみである。母シスターミルは未出走のまま繁殖入りし、セイウンスカイが初仔であった。西山牧場は前述の通りの状況だったが、セイウンスカイの活躍で配合相手には恵まれている。とはいえその後は活躍馬を出せないままに終わった。
このような状況もあり、セイウンスカイはデビュー前から注目されるような競走馬ではなかった。3歳になってすぐにデビュー戦を迎えるが、その新馬戦では5番人気であった。これを勝ち、更にOP特別のジュニアカップを勝つと有望視されることとなり、弥生賞ではキングヘイローとスペシャルウィークに差のない3番人気に支持された。弥生賞を2着でクリアしたセイウンスカイは世代のクラシック三強の一角として認められ、鞍上に横山典弘を迎えて皐月賞に出走した。皐月賞では先行し、最後の直線に入ったところではすでに先頭に立ってそのままスペシャルウィークとキングヘイローの追撃を凌いで戴冠した。続く日本ダービーはキングヘイローの作り出したハイペースに影響され直線の伸びがなく4着で終えた。秋は菊花賞を目標としたが、ゲート入りに問題を抱えており、再審査となった場合のスケジュールが勘案され、古馬を相手とする京都大賞典をステップレースとした。この京都大賞典は少頭数ながらG1クラスの出走馬が揃う厳しいメンバーであった。3歳馬で斤量差があったものの逃げてレースを作り、追い込んできたメジロブライトを抑えて勝利する。そして菊花賞である。このレースでもセイウンスカイは逃げて最初の1000mで60秒を切るハイペースを刻みつつレースレコードでまとめて逃げ切った。この秋の2戦はセイウンスカイの絶頂期といえ、ハイペースで入って途中で息を入れて直線でもう一度突き放しにかかるレースを完成させていた。菊花賞の後は有馬記念に出走したが、グラスワンダーの前に4着と敗れた。
セイウンスカイが皐月賞と菊花賞を勝ったことでシェリフズスターに注目が集まったが、その時すでにシェリフズスターは行方不明であった。当初は殺処分されたものと考えられていたが、その後殺処分にはならず飼養されていたことが判明する。詳細は明らかではないものの、草レースへの出走を試みて調教を施したが、その経緯で死亡していたとのことであった。
セイウンスカイ自身は4歳に入っても一線級の活躍を見せていたが秋の天皇賞後に屈腱炎が発覚し、長期の休養に入ってしまった。その後を考えると通常であれば即刻種牡馬入りでもおかしくないところを現役に残った理由は、その血統背景の弱さであり、生産牧場の衰勢であっただろう。テイエムオペラオーの時代となっていた2001年に春の天皇賞で復帰すると、かつての菊花賞を彷彿とさせる高速の逃げを見せるが敢え無く失速して最下位と惨敗した。その後またしても故障を患って引退となった。このような状況から種牡馬入りとなったためセイウンスカイは配合相手に恵まれず、種牡馬としては全く名を残すことのないまま終ってしまった。
終わりの印象が良くないためセイウンスカイは軽んじられやすいが、4歳の秋に天皇賞で屈腱炎を発症するまでの戦績は一流のそれである。負けたG1も日本ダービーの4着、有馬記念の4着、天皇賞春の3着、天皇賞秋の5着で大崩れはしておらず、G2は京都大賞典に加えて古馬になってからも日経賞と札幌記念という王道路線で2勝している。とにかく状況に恵まれなかったということに尽きる。
サイレンススズカはスペシャルウィークらより1年早く産まれた。父はサンデーサイレンス、母はワキアである。この種付けが行われたのはサンデーサイレンスの産駒がデビューする前であり、一方でトニービンの産駒が出始めて稀有な成績を残していた時期である。ワキアがトニービンの種付けを試みた際にトニービンの予定が埋まって不可能であったため、その代わりに提案されたのがサンデーサイレンスであり、その結果サイレンススズカが産まれたというエピソードは有名である。
サイレンススズカのデビューは3歳の2月と遅かったため、最短で皐月賞を目指して2戦目には弥生賞が選ばれている。しかし、弥生賞では良い結果にならず、陣営のターゲットは日本ダービーに切り替えられた。条件戦とOP特別を連勝し、日本ダービーは出走出来たもののちぐはぐなレースとなって9着に終っている。秋初戦の神戸新聞杯ではマチカネフクキタルの前に2着に終わり菊花賞ではなく天皇賞に向かった。本戦ではハイペースの逃げを打つものの6着。続いて出走したマイルチャンピオンシップではキョウエイマーチの大逃げを追走するが15着に沈む。更に香港カップは自身が逃げるレースで5着となって3歳のシーズンを終えた。このようにレースでは勝てなかったが、明らかに未完成な状態ながら高い能力の片鱗を見せており、古馬となってからに期待を集めていた。
そして古馬となったサイレンススズカは初戦から勝ち続ける。特に語り継がれるのは金鯱賞での圧勝であろう。当時は5月末に開催されており、ダービーの前の土曜日に開催されていた。芝中距離を主戦場とする一流の古馬にあって、日本の春シーズンはターゲットとなるレースが少なく、金鯱賞は宝塚記念の前に中距離の実力馬が集まるレースであった。1998年もマチカネフクキタルや連勝中のミッドナイトベットが参戦していたが、サイレンススズカはこれらの相手に大差勝ちをおさめ、中距離に敵はいないことを見せつけた。そして続く宝塚記念でG1馬となった。
G1馬となったサイレンススズカの前途は大きく拓けていた。秋は毎日王冠を始動戦に選んだが、ここでは2頭の3歳馬の挑戦を受けた。前出のグラスワンダーとエルコンドルパサーである。サイレンススズカは圧倒的な人気に応え、逃げて直線でさらに加速するという常軌を逸したレースぶりながら余裕を持った勝利で、2着のエルコンドルパサーに格の違いを見せつけた。そして予定通りに秋の天皇賞に歩みを進めると、ここでもサイレンススズカに敵はいないという評価を受けた。このレースでもスタートを決めるとハイペースの逃げを見せ、後続に大きな差をつけてレースを進めていた。当時テレビでレースの中継を見ていたが1頭だけ違うレースをしているとしか思えなかった。しかし、東京競馬場の大欅の向こう側、3コーナーから4コーナーに移り変わる地点で突如失速し、レースラインから離れて競走を中止した。左前脚の粉砕骨折、予後不良の診断が下り、安楽死処置が執られた。このときの雰囲気は中継ですら異様なものであった。今のようにネットが発達していたわけではなく、テレビやラジオがリアルタイムの情報源であった。なので、何が起こったのか十分に理解できないままサイレンススズカが助からなかったという事実だけが重くのしかかっていた。
1998年はシーキングザパールとタイキシャトルがフランスに遠征してG1を勝った。これらは短距離のG1であったし、彼らは外国産馬であった。サイレンススズカは3歳の年末に香港に遠征しており、国内で敵なしとなってふさわしい状況になれば再び海外遠征があるのだろうと思われていた。その場合、国内産馬による中距離の海外G1となればまた一段レベルが上がると期待された。また、サンデーサイレンスの後継種牡馬としても大きな期待が掛けられていた。それら全てがあの一瞬で失われてしまったのである。同年の内に毎日王冠で下したエルコンドルパサーとグラスワンダーがそれぞれジャパンカップ、有馬記念を勝ち、サイレンススズカの喪失の大きさを思い知らされることとなる。
サイレンススズカで夢を見た国内産馬による海外レース制覇はその同世代であり、あの天皇賞秋にも居合わせたステイゴールドによって成し遂げられる。2001年のドバイと香港は明らかに時代を変えたが、サイレンススズカの事故がなければそれはサイレンススズカによって拓かれた時代だったのではないかと考える者は今でも多い。ステイゴールドは古馬となったスペシャルウィークとも多くのレースを戦っており、ウマ娘というコンテンツに瑕疵があるとすれば、ステイゴールドという存在を明示的に絡めることができない事情に陥っていたことだろう。
長々と語ってしまったが、その他にも多くの競走馬をモチーフとしたキャラが登場し、細かなエピソードのフォローには事欠かなかった。アニメを見た方が興味を持って原典に当るということになれば喜ばしいものである。
銀河英雄伝説 Die Neue These
かつてのOVAシリーズも本編は全て見た。改めて最初からということではあるが、それなら最後までの展開の見通しがあるものだと思いたい。とりあえずアニメの次は劇場版との話だが、理想的にはジョジョのように間を空けながらでもテレビシリーズで展開していくべきではなかったかなと。 どうしても前のシリーズとの比較を思い浮かべてしまうが、それを抜きにしてまっさらな状態で見るともっと楽しめたのではないかと思う。しかしながら、ストーリーの展開は早く、削られた要素も多い。これに関しては以前のOVAシリーズが異常なほど丁寧だっただけで、比較するのが間違っているのだろう。
前作を意識しつつ新しいものをという制作の気概は感じられる。ただ、細かくカットされたエピソードは多い。現代のテレビ放映を考えるなら1クール12話単位で進めなければいけないストーリーの分量が多いのだろう。とはいえ劇場版をやるなら都合をつけて観に行きたいと思う程度には気に入っている。
音楽少女
音楽少女はまだハルとエリーの二人しかいない時から追いかけている。要するにまだまだ役が少なかった頃の沼倉愛美を追いかけていたのである。たまたまニコニコ動画で音楽少女にたどり着いて、1stアルバムを購入した。この時、沼倉愛美が演じるハルのRock the Heroだけを買うつもりでいたが、エリーのElectric Resonanceとセットになったバージョンがあったので、勢いでそちらを選んだことを憶えている。結局Rock the Heroの方をよく聴いたが、エリー役の瀬戸麻沙美について歌を聴きこんだのはこのElectric Resonanceがあったからこそだろう。
当時の音楽少女はコミックマーケット等での頒布が主となっていて、CDの入手性は悪かった。このためシングル扱いのCDをいちいち集めることはなかったが、2ndアルバムとなったPERFECT FREEは入手した。PERFECT FREEは1枚のCDに沼倉愛美と瀬戸麻沙美それぞれのソロとデュエット曲を収録していた。表題曲を始めとして全ての曲の出来が良く、沼倉愛美と瀬戸麻沙美も多くの作品に出演するようになっており、音楽少女としてもこの先さらに大きな展開が出来るものだと疑わなかった。
この頃には三人目となる竜王更紗も登場しており、PERFECT FREEには参加していないもののクレジットに名前が載せられている。この三人での音楽少女の作品では個々のソロ作を集めた3 STARSと三人で歌うJustabilityがリリースされていた。他に更紗のソロもあったが、Justabilityの路線で3人曲を中心にもう一枚CDが出ればバランスが取れるなどと思っていた。
Justabilityはある意味象徴的である。スターチャイルドレーベルからのディストリビューションとなって、当時はまた一つ階梯を進めたのだと思っていた。ところがそこから間もなくスターチャイルドレーベル自体が終了した。また、制作を担当していたcosmic recordはスタジオDEENの傘下となるが、活動が見えなくなってしまう。
それでもまだ、アニメミライの対象となり映像化されているのだが、公開が限定されており、この映像化は実物を見ることが出来なかった。ストーリー紹介を見るにここが一つのゴールになっていたような気はしている。
以後、音楽少女に関する情報は無くなり、このまま終ってしまうのだと思っていた。突然アニメ化という情報が出てきて驚いたが、同時にキャラクターが増えていたことで察するものはあった。最近のアイドル物はこれくらいキャラクターを用意しなければいけないのだということである。しかし待ってくれ、音楽少女はアイドル物だっただろうか。納得はいかなかった。
アニメが始まってみると事前の情報の扱いから分かっていた通り、ハル、エリー、更紗の三人は先輩として若干引いた立場に置かれていたのである。
これは、私が見たかった音楽少女のアニメ化ではないという思いを抱えながら全話を見ることになった。ありがちなストーリー、無理のある展開、安い作画…典型的なB級アニメというべきだろうか。キャラクターを増やしたことでそれぞれのバックグラウンドを掘り下げることができなくなってしまった。ストーリー上でも最初の三人がH.E.S.でまとめて処理されたのが本当につらい。
結局、かつての音楽少女もアニメの音楽少女も、ライブイベントを行うことはできなかった。最近であればアニメのブルーレイをリリースして、その記念イベント的なものが行われることも多いが、その企画を打つだけの売上げは見込めなかったということだろう。キャラクターを増やして挑戦をしているようで、実はその逆であった。もとの3人のまま、かつてのドラマストーリーで行くことこそが音楽少女としての挑戦ではなかったか。それができなかった結果として平凡な作品に終わった。
アニメの音楽少女は無難に新人アイドルものをやってそこから何も出来ないまま終ってしまった印象である。次クールに放送されたゾンビランドサガがいろいろと突き抜けて面白かったのとは対照的で、音楽少女のことを思ってつらいものがあった。
アニメでは楽曲スタッフも変わっており、かつての音楽少女の魅力は失われていた。だからCDを買おうという気にもならなかった。
私はPERFECT FREEがあればいい。PERFECT FREEだけは長く聴き続けていくのだろうと思う。
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
原作を読んでいたので、アニメ化までずいぶんかかったという印象を受けた。ニコニコ動画との企画があった時点ですぐにでもアニメになるものと考えていたが、そのあたりで原作の刊行間隔が開き、原作第1巻のコミックも進捗が滞る様になっていた。
なので、ようやくここまで到達したと思える。まあ、アニメの放送と同時に劇場版があることも発表されたので、それまでの準備があったのだろうとは思われる。楓の話に入ってしまうと話を切りにくい様な気がしたが、そこから劇場版に繋げるということなら理解できる。ただ、そのためもあってか、ロジカルウィッチとシスコンアイドルがそれぞれ2回の放送分で終ってしまったのは少々残念であった。
それ以外の面では丁寧に作られており、原作のファンとして満足の行くものだった。これなら、続く劇場版も見に行こうという気持ちになる。
特に良かったのは会話のテンポだろう。原作でも重要な要素だったと思っているが、アニメに当ってシーンを切り詰めているところもありながら、この作品特有のテンポを感じられた。スタッフとキャストの技量を感じる。特に青春ブタ野郎であるところの咲太は下手なやり方だと反感を集めるだけのキャラになりかねない造形であったものを見事にクリアしていたと思う。
劇場版の予告で確認できるのはTV放映された続きとなる2巻分だが、キャスティングからはさらにその先を出来たらという意図を感じるので、何らかの形で劇場版のその次も欲しい。少なくとも高校卒業のシーンまでは見てみたいものである。原作の最新刊はここからさらに大学編といった様相を見せているが、そこはまだ本格的に始まっているわけではないので分からない。
BANANA FISH
今更この原作でアニメが制作されるとは思っていなかった。作品背景は現代に合わせるようにずらされていたが、本質的な部分が変わらなかったら見事に成立する作品だったと言える。もっとも舞台の肝の一つとなるギャングの抗争についてリアリティがあるものだったかを判断するすべはないが、そこまで大きな問題ではないだろう。
アニメだとアッシュの超人っぷりが目立つ気もしたが、そこはそれ。実際には組織の力が上回っていて、カバーしきれない部分で窮地に陥るわけで。個の力としては圧倒的なアッシュが、それでもどうしようもない状況で苦しみながら前に進んでいくという基本が守られていて素晴らしい仕上がりだったと思う。
ゾンビランドサガ
ロマンシング・佐賀といい、佐賀はずるい。
第一話を見たのは単に種田梨沙が出るという理由からであった。実の所、事前に公開されていたプロモーション映像と作品ロゴからして、全くと言っていいほど期待していなかった作品である。
そのような状況で見始めたので、1話が突然デスメタルであったことも含めて意表を突かれる展開ばかりだった。1話ではさくら以外はまだまともな活動ができておらず、とにかく謎の勢いで押し切るように見え、しばらくキャラクターの特徴を出していく話が続いた。このあたりはコミカルな作りであった。そして、愛と純子のアイドル観が衝突する6話あたりからシリアスな側面を見せ始める。それと同時にこの作品が相当丁寧に作り込まれていることに気付かされた。
アイドル観については純子の意見に同調してしまうので旧い世代の人間である。アラフォーのおっさんであるから、ガキの時分はおニャン子クラブだし、大学の頃はモーニング娘の全盛期だったのだが、やはりパラダイムシフトを起こしていたのはAKBなのだなと。
ゾンビであることに意味を持たせるやり方がうまく、愛と純子の対立などはその象徴的な場面である。生きていた頃との接点が残るのが愛、リリィ、サキそしてさくらだが、終盤まで記憶が戻らなかったさくらはともかくとして、過去とのかかわり方が三者三様であった。当初は最もゾンビであることに順応しているように見えていた愛が一番生前に引きずられていた。「私はまだ終わっていない」と種田梨沙に言わせるスタッフの度胸にはぞくっと来るものがあった。そして作品としても生前のさくらに決定的な影響をもたらしているのが愛である。だからこそ、愛はそのアイドルだった自分に引き摺られているし、要所でその影が差してくる。
リリィとサキの振り切り方もまたそれぞれの特徴が出ていて良かったように思う。リリィ回は露骨な泣かせ回でもあったが、臆面もなくそれをやり遂げたのも高評価だろう。サキの話もまた王道であった。
ゾンビアイドルそれぞれの過去の見せ方は様々であったが、あまり明確に語られていないアイドルもいるし、ゆうぎりの作中での言及と公式の設定プロフィールにある微妙なずれは特に触れられていなかった。たえの件や後半に意味ありげに登場したマスターといい、続編に期待を掛けずにいられない。
純子も死因は明らかになったが、生前について掘り下げられているわけではなく、この点はさくらの過去に絡めても登場している愛と対照的である。要するにそれだけ純子と愛には時代の断絶がある。その断絶がアイドル観の相違として6話・7話での主要なテーマとなったが、そこから時代遅れを受け入れてなおかつてのアイドルの姿を貫く純子のプライドは見事であった。
ここまで手の込んだオリジナル作品であるからにはブルーレイを買わねばなるまいという判断になった。その映像特典を見ると、佐賀県でのイベントに何度も関わっていたことが分かり、佐賀を盛り上げるという方向の活動も実際に行われていたのだと知った。聖地巡礼勢による舞台探訪も活発なようで、そちら方面へのアプローチもうまくいっているようだ。
最終話の最後は取ってつけたようなものではあるが、続編への期待を持たせるものであったし、ブルーレイ1巻のリリースイベントで何らかの発表がされるのではないかと思う。アニメの続編か劇場版といったところではないかと予想している。しかし、これだけの作り込みをもう一度するためにはかなりのリソースが要求されそうで、公開時期に過度な期待はしないでおく。イベントチケットのブルーレイ先行応募に申し込みはしたが、倍率は高そうでまず無理だろう。
今村彩夏
競馬ファンの声優として注目していたが、2018年6月末で引退としてその舞台から去る事になってしまった。簡潔に言ってとても惜しい。
プリンセスプリンシパルで主役を務めて、たくのみでも主役になって、これからだと思っていた。一方でA&G+で番組を持っていたQueentyはパッとしないまま終わってしまったし、ずっと続いていたSTAY GOLDも活動が低調になり最終回を迎えていた。ブログやTwitterを休止していたことも気にかかっていたのはそうであるが、何しろ突然の発表に驚くばかりであった。
とはいえ引退のニュースから考えれば、今年になってからのブログとTwitterをやめるということや、STAY GOLDが終了したことに納得がいってしまい、残念至極である。逆にプリンセスプリンシパルは劇場版が発表されてすぐといってもよい状況だったわけで、いつその決断がされたのかわからないが、複雑な気分である。もっともご本人が一番悔しい気分を抱いておられるだろう。
何気なく聞いたSTAY GOLDが、小気味の良いテンポのトークと目立ちすぎない関西弁であった。大阪出身だが、それほど主張しないもののやはり大阪っぽいと感じるバランスがすごく好きだった。だから、特に目的があって聴き始めたわけではない深夜のネットラジオを聴き続けるようになったのだろう。そして、ことあるごとに競馬の話題があったこと。Twitterでは皐月賞のために中山の指定席を取ろうと徹夜で並んだ事を書いていたりと、完全にこっち側であった。
目下気になるのは、スターホースポケットでの扱いである。ゲームそのものを継続していないので何かを言える立場ではないが、結構今村彩夏に頼っていたと思われるので。ゲームの運営の動きが鈍いというのもあって、今後どうするのだろう。

ゲーム

アイドルマスターミリオンライブ
ゲームの展開が完全にシアターデイズに移行したが、まず2月に琴葉が参加してようやく本格的に始まったと言える。ゲームのサービス開始から半年と少し経過していた。種田梨沙が休養から戻ってからミリオンライブに琴葉が戻ってくるまでずいぶん長かった。今か今かと待ち続けていただけに余計に長く感じた。もっとも収録自体は休養明けからすぐぐらいの時期に始まっていたようで、ミリラジでそういった話は出ていた。
長く待たされたが、琴葉の復帰が日常であったことは嬉しかった。ゲームプレイには出てこないが、それまででもミリシタの世界に存在していたという観点を強くすることができた。また、ギリギリではあったがGREE版の終了に間に合い、プレイヤーの視点にも空白がなかったことは救われた。また、GREE版では全く期待していなかった追加音声が最後に実装された。サービス終了が発表されてからの案内では完全にないものとしか読めなかったので、嬉しかった。アイマスのスタッフへの信頼は高い。
シアターデイズは結局リズムゲームでしかない。イベントの上位報酬がポイント達成でも最低限は入手できるため助かるが、この手のゲームは苦手で苦労する。現状は月に1回メインストーリーが追加され、ソロ曲が増える。これはLTPまたはLTHのソロ曲だったのだが、ローリング△によってMaster Sparkleからも選ばれうるということが示されたため今後が気になる。まだシアター組の一回り目すら終わっておらず、AS組の扱いも不明である。どちらにせよ今の追加ペースであれば、ようやくシアター組の1周目の終わりが見えてきたというところで、先は長い。
イベント楽曲は1ヵ月に2回あって、1つは新曲、もう1つは既発曲のパターンである。新曲はMillion Theater Generationのシリーズであり、属性統一ユニットによって展開されている。こちらはそろそろ全員が出揃うので6thライブでは全ユニットがオリジナル編成で披露されると期待される。既発曲はLTPとLTHのユニット曲をメインとしていたが、こちらもLTDからの投入が確認され、今後もこの形式が長く続くと予想される。
前触れなく全体曲が追加されることもあるため油断はできないが、今までに発表されている曲を全て実装するだけでもかなりの時間がかかる計算である。まあ、期待せずに待ち、気に入っている曲が実装されたら喜ぶというスタンスが良いのだろう。
ところでLTFのStarry Melodyは琴葉分を追加した形で実装された。となれば期待されるのは完全な形のリフレイン・キスである。シアターデイズが示した可能性としてこちらも気を長くして待ちたいと思う。
ライブは6月の5thライブと10月の感謝祭にいずれも現地で参加することができた。5thライブについては積み上げたCDの恩恵であるが、感謝祭に参加できたのはとても運が良かった。種田梨沙が戻ってきたミリオンライブを現地で確認することができたのは感無量であった。
CDはリリースされれば購入するし、ミリオンラジオやニコ生配信もあるものは全てチェックしている。今のところ最も接点の多いアイマスシリーズである。
アイドルマスターシンデレラガールズ
モバゲー及びスターライトステージともゲームにはもう触れていない。リズムゲームを複数こなすほどの時間はないのだ。GREEでのミリオンライブが終了したときに、モバゲーのシンデレラガールズに復帰する可能性はあったが、結局今更という思いもあって戻らなかった。
現状は定期的にシンデレラガールズのコンテンツに触れていない。気まぐれで視聴するニコ生やネットラジオと主にそこから派生するネットの口コミというやつが情報源となっている。CDシリーズも既に何の曲がリリースされているかわからなくなっており、年初に発売されたこいかぜの新録盤のあとは興味を失ったまま、年末のTrinity Fieldまで空白期間ができてしまった。
ライブは西武ドーム初日とナゴヤドームの両日に現地参加をした。しかしチケットを入手するための努力はほとんどしておらず、ほぼ回ってきたチケットである。交通手段の問題がある西武ドームの二日目と前橋のSS3Aはパスしている。このあたりはどんな手段でも現地と思えなくなってきているので、今後この調子で低落していくのはまずいのではないかとも言始めている。
アイドルマスターシャイニーカラーズ
突如発表された新シリーズ。直接の関係がないことは分かっていてもGREEのミリオンライブが終って入れ替わりに来るようなイメージを持ってしまった。それも一因となってゲームのサービス開始直後はログインだけで、たまにガチャを引くくらいの関与しかしていなかった。秋ごろから徐々にゲームを開始した。
アイドルマスターの名前を付けられているが、他シリーズとの関連性は全く見られない。スタッフも違うということであるが、ゲームシステムや難易度が初代を彷彿とさせるらしく、古参受けが良いらしいという風景が見えている。一方でそうした時代を経験していないファンにとっては理不尽なシステムに見えるのだろう。ネットではその温度差が可視化されて面白かった。
キャラの設定ではユニットが中心となり、現時点ではソロは存在しない。一方でゲームでは個人単位でユニットはおまけのような扱いになっており、アンバランスである。またゲーム内の操作体系はお世辞にも洗練されていると言えず、新しいスタッフに任せているというのが感じられるところである。しかしこれは評価を悪くする要因であり、回避できるはずなのにもったいない。
最後が運ゲーという評価は否定しないが、運の影響を下げる介入は可能である。このあたり艦隊これくしょんのときも同じであった。繰り返しプレイで試行錯誤を前提としたシステム設計はおそらく今のプレイヤーには受けない。繰り返しプレイするにも毎回クリアという結果が欲しいのだろう。
CDシリーズはともかく最初の内ということで全部買いそろえた。ユニットごとの特徴が明確でL'Anticaのメロスピ路線は案の定直撃されているので、このまま突き進んでもらいたい。ニコ生の配信はある程度見ているつもりだが、アソビストアで更新されている放送までは追い切れない。とはいえ、現状はシンデレラガールズより接触頻度の高いコンテンツと言えるだろう。
1周年の前にアンフィシアターで1stライブが実施されるが、日曜の夜には当選している。そこ以外の現地チケットの手当てはまず無理だろうから、それに全力で向かいたい。その後のことはそこからと思う。アンフィシアターで土日3回公演のうち、最後の夜の部を引き当てるというのはシンデレラガールズの1stライブと同じ構図である。
シャイニーカラーズはアイドルマスターという冠がなければ売れないアイドルゲームとして終わっていたのではないかと思われる。システム全体として洗練されていないし、キャストの声優の力で売れるほどでもない。ただひたすらバンダイナムコのバックとアイドルマスターというシリーズが積み上げてきた実績が大きいのだと実感する。要するに様々な形で露出があるということに尽きる。その上で、CDのクオリティは十分なものであった。次はライブで示して見せなければならないのだろう。そして、早い段階でゲームのシステム全体が洗練されればよいと思っている。まだ1周年にすらなっていないコンテンツであることを考えると流れが速いとも言えるが、最近はこれが普通くらいになっている印象である。
Fate Grand Order
割と低調な一年であったように思う。第二部が開幕となったが、いまいち進めようという気になっていない。また、イベントも参加したりしなかったりであり、最新のストーリークリアを参加条件に要求されると弾かれる。ガチャ課金もほぼしておらず12月には一年でため込んだ召喚原資をすべてつぎ込んでブラダマンテチャレンジを敢行して惨敗となった。トータル300回は超えていて、完全に沼にはまった。
とはいえ、特殊クラスもほぼ確保し、後は育成さえ終わればという気持ちでいる。そのためのやる気や時間が無いのが問題であるが、こればかりは他のゲームとの優先度の兼ね合いがあるためどうにもならない。
ゲームの展開期間も長くなっているので、気が向いた時に戻ってきてやるゲームという位置付けにしておきたい。その程度の興味ならずっと維持できると考えている。ただ、イベントに参加したくともできないという状況が発生してきているのは問題で、どこかでメインストーリーを進めなければならないだろう。
FEヒーローズ
ファイアーエムブレムのキャラクターのパワーだけで成り立っているので、ガチャで引いて育成するというだけの状態になったが、不思議と飽きずに続けられる。口さがない向きにはメインコンテンツはガチャと言われるし、それは否定できないのではないだろうか。だが、正確でもない。その先の育成も含めてコンテンツなのだ。最終パラメーターは一定なのでFEの育成らしさはないのかもしれないが、レベルアップでいくつのパラメーターが上昇するか息をのんで見守るのは紛れもないFEであろう。
育成という面では制圧戦で経験値、SP、英雄値が加算されるようになったため、スタミナコストを払わずにレベルを上げることが可能となった。これはこれでゲームとしての寿命を縮めてしまうのではないかと思うが、スタミナが足りなくなってもやもやするよりマシである。
イベントについてはランキング要素が薄く、急かされることがないのは美点である。累積ポイント報酬も無理して完走する必要がなく、とても気楽である。闘技場や飛行城の上位を目指す場合にはこの限りではないが、目指したところで報酬が劇的に変わるわけでもなく、ロマン派のキャラ育成をしたい立場としては無視しても構わないと判断している。
そういったわけでメインコンテンツはガチャで欲しキャラを集めるゲームである。一方でこうしたゲームの割にステータスインフレは緩やかである。無いとは言わないが、上限突破やスキルの組み合わせで初期のキャラでも通用する環境が残っている。というより、何か新しい要素やスキルが追加されるたびにラインハルトが強化されるのは笑う。
登場するキャラの偏りが酷いというのは実感するところで、出演作品の偏りも酷ければその中でキャラクターの偏りも酷い。聖魔の光石であればエイリークとエフラムばかりと言われる状況であるし、それ以上にif組が多すぎるのはまあ否定できない。超英雄も無理やりなところがあるとは思うが、シリーズが多く、登場人物も多いとはいえ、使えるキャラクターは案外少ないのではないかとも思い始めている。スキルはともかく、武器種類の融通は利かないシステムなので、そのあたりの事情だけならまだしも、原典と全く関係のない物も目立っているという印象はぬぐえない。
聖戦の系譜の子供世代は出しにくいのかと思ったが、単に需要が少なそうというだけである。覚醒からは特に深く触れずに登場している。トラキア776という逃げ場があるナンナを除くと聖戦の子供世代で確定していない組み合わせの子供だと、いまだにリーンしかいないのではあるが。
ストーリーは一部、二部と区切りを付けて展開しているが、終わりがなく続くだけになりそうである。オリジナルキャラは賛否が別れるのも理解できる。
アズールレーン
前年の冬コミでいくつかのサークルがアズールレーンを題材にしていたこともあって、良いきっかけと思い年明けから始めた。
艦これの成功があっての二番煎じなのは間違いないが、その艦これで不評であった部分を徹底してつぶしている。また、艦隊戦の部分は完全に別物である。
艦これで一番の不満点となっていた艦隊の進路選択は自由に選べるようになり、規定の回数の戦闘をこなすとボスがあらわれる。また燃料及び弾薬の制限は軽くなっており、弾薬が0になっても有効な打撃力が残る。疲労の発生はかなり連続して出撃しないと影響しないし、何よりもキャラクターロストが発生しないのが最大のポイントだろう。オート戦闘も可能で、ストレスを感じさせない作りになっているが、そうであるからこそ飽きる。イベントが繰り返し出撃してポイントを稼ぐだけになりやすく苦痛である。
しばらくは毎日のミッションをこなしていたが、次第にログインだけの状態になってしまった。うたわれるものコラボが来た時に復帰したが、それが終わった後はまたログインするだけの状態に戻った。
プリンセスコネクトRe:Dive
冬のコミトレの際に勧められたので開始したが、力を入れてやっているわけでもなく、何かあった時に思い出してプレイするという状態で一年を過ごした。そもそもプリンセスコネクト自体に全く触れていなかったので、どういった物なのか把握できていないことが大きい。
年末にというかコミケ三日目の期間中にユイが来たので引かねばなるまいし、そうなったら少しは頑張らねばならないだろうと思っている。
Tokyo 7th Sisters
ゲームとしてはほぼプレイしておらず、毎日のログインとたまにストーリーを進める程度でしかない。思い出したようにチケットを消費してガチャも回すが。ナナシスに関しては完全に曲から入った状態であり、このため、ゲームよりもライブという方向性である。
4thライブは幕張メッセで開催された。ゲーム内の先行抽選に応募していたが落選し、コジコジさんにお願いしたものだが、スタンド席の最前列というとても素晴らしいチケットであった。ゴンドラが使用されたので目の前を通る。それどころか、最初のキャスト挨拶の際には1基がほぼ目の前に停止して行われた。後にディレイビューイングが開催されたので、観に行ったが、見事に背景と化していた。
ゲームの方はこちらもリズムゲームであり、やり込む時間は取れない。ストーリーだけでもという気でいるがそれも難しいのが実情である。ライブを楽しむコンテンツに位置づけている。

Graceのよこやまなおきさんのこと
一ファンとして記録を残すこととする。
2014年の冬コミ。夏以降ミリオンライブに染まっていった私は当然のように冬コミで同人誌を探したが、当時は潤沢からほど遠い状況であった。そういったわけで結構ミリオンライブの同人誌に飢えていた時に、Graceというサークルを知った。
Graceの本はひたすらエロいことをするだけの同人誌である。ミリオンライブの同人誌がまだ少ないころから取り上げておられたのはペンネームのよこやまなおきが横山奈緒と一音違いだったことがきっかけとどこかに書かれていたことを覚えている。この頃はエロい同人誌は普段は避けてしまうことが多かったのだが、当時はそれでも無いよりはという感覚があった。エロマンガという方向性においては描き込みが細かく、いわゆる実用的な同人誌であると言える。
コミケだと三日目の男性向けエリアでC列的な配置または偽壁であるため、人の多さに負けて到達できないことがあったりしたが、そこそこの頻度で行っていた。ミリオンライブで知ったのだが、シンデレラガールズの方が結局多かったかな。
そんなわけで、特別に面識があるわけではなく、コミケで余裕があるときにスペースに寄れば軽く言葉を交わす程度。それが難しいような周囲の状況だったらさっさと行ってしまうような程度。なのだが、まあ、私のTwitterのタイムラインにも、その「報告」のRTは流れてきた。
よこやまなおきさんが亡くなったというものだった。最初に見たときはたまたま同じ名前と思いたかったが。
これまでにも買った本の作者が亡くなったことがないわけではないが、コミケで顔を見るから一方的にではあるものの見知った方の訃報がTwitterのポストで流れてきたのはくるものがあった。その距離感もあって何とも言葉にしづらい。
商業作品を見る機会がなかったのが残念である。積極的に探さなくても、そのうちどこかで見るだろうと思っていたら、こういうことになってしまった。
コミケに限らず同人誌即売会という会場で、最初はたまたま目にしただけかもしれないが、次以降もスペースを探して立ち寄るということはやはり惹かれるものがあるのだ。だから、もう二度と作品を観ることができなくなってしまうのはつらい。
 

はじめに

Log一覧
管理人: Marius / Marl / Dreamdeal
Mail: forli fairydoll net (@と.を適宜入れること)
twitter: reveryelektra
メールフォーム

Menu

AnotherSide

別館その1。
競馬関係の記事をまとめていましたが、更新を停止しています。

DREAM SCHEME

はてなダイアリー。
一応競馬関係の記事はこちらにというのが今の使い方。

NEWFOUNDLAND

はてなブックマーク。
使わなくなりました。

ヤングガンガンレビュー

創刊から感想を書き続けています。残念ながら、毎号全掲載作品の感想を書くのは諦めました。苦行のレベルに達したので。

少年ガンガンの日々

ガンガンのみならずGファンタジー、ギャグ王、ガンガンWINGなどを読んで育ちました。あの時代を振り返ります。
この他は上下にあるリンクか、トップページからどうぞ。最近全く更新してないですが。

|TOP|PROFILE|FAVORITE|PICK UP|SKIN|MEMOLOG|HORSE|BBS|MAIL FORM|LINK
REVERY_L_ELEKTRA