冬コミはこれまでのパターンを変えた。簡単に言ってしまえば、東京駅近くのホテルの料金が高騰しているため、ビジネスホテルにこんなに払うくらいなら別の手があろうと思いついたわけである。そういったわけで、ビッグサイトまで徒歩圏内で宿泊先を確保した。宿代が東京駅近辺より高くなるし、コミケに行く以外の点での利便性は全くないが、それだけでもメリットとなり得るということは分かった。選択肢としてはありだが、常用するにはちょっとどうか、といったところか。もっとも宿代については最近の水準と東京駅近辺にした場合の交通費まで考えるとさほどの問題ではないとも考えられる。
初日もこれまでの東京駅利用と異なり、品川駅で降りて大井町のりんかい線乗換から有明というルートであった。荷物はチェックイン前にホテルに預けて会場入りしたが、結局のところ、荷物を預ける作業などに時間を取られ、東京駅ルートに比して優位のある短縮は取れなかった。動線にもう少し改善の余地があるものの、劇的な効果は得られないだろう。一方で終わった後は格別に早い。何と言ってもゆりかもめやりんかい線あるいはバスによる離脱が必要なくなるのは大きい。周りに何もなさ過ぎて結局のところゆりかもめあたりを使う結果にはなるのだが、その前に荷物整理と時間調整が可能なのは大きなメリットであった。ただし、もっともその恩恵が欲しい三日目にはチェックアウト済みであるため対応できない。
初日は12時過ぎにビッグサイトに到着するいつも通りのパターンであったが、NtyPeさえ行ければあとは何とでもなれというプランであった。
二日目は特に行かなければならないサークルはないものの、せっかく近くにいるのだからと早くに入場待機列にとりついた。で、その後どうしようかと悩んでいたのだが、どうせならとワダメモに突撃を決意する。10時の会場時点で東館への連絡通路にいたが、行先によって列が分けられるとワダメモのある東1-3のシャッターエリアに抜ける列だけが長く伸びた。開場してみると見ている間にどんどん伸びる待機列があった。開場直後はスタッフですら最後尾がどのあたりに伸びているか分からない状況があったようだ。列の動き自体は早いように思ったが、結局予想以上の列の折り込みがされたためであり、その再編成が終わってからは普通の列の消化スピードであった。買いぬけたのは並んでから2時間を少し超えるくらいとなったが、たまにはこういうのも良いだろう。ちなみにグッズは疾うに完売しており、その代わりとして既刊が出てきていたので1〜3までまとめて入手した。二日目はほぼそれで終わりであった。ちなみにこの後秋葉原に行ったならば、とらのあなで本だけなら1〜3までまとめて何とでもなったという事実を目にする。まあ、こういうのもコミケの醍醐味であろう。
三日目は今回も初動CUT A DASHである。ところで、入場前に人と合流するにはビッグサイト寄りでなくて、りんかい線国際展示場駅の改札付近の方が無難であるような気がする。特に東館に行く場合はわざわざ正面入り口に来る必要がないとは思われ、今回はちょっと相手に無駄足を踏ませてしまったようで大変申し訳なかった。早々機会があるわけではないが、待ち合わせ場所の打ち合わせは丁寧にすべきであろう。
さて、カッタ。列の流れは夏の反省から処理が早かった。いつものカレンダー込みのセットと事前に話題になっていた平成同人本くらいしかなかったからだろう。その合同本は自分の分だけで良いとのことで助かった。カッタの待機列では合同本には限数を掛けないが、持てるものなら持ってみろという種の対応であった。実際、こんなものを5冊も10冊も持ってしまえばそれだけでかなりの重量だ。
その後はもう一つのカレンダー確保のために行脚堂に行き、終わってからはアイマスエリアに流れてくる形で周回した。東を12時頃に切り上げて西に向かって、また13時には東に戻っていたので、だいたいいつも通りだったと言える。
まず、初日と二日目のまとめ。
NtyPeは昔から行っているが、初日になることが多く、その場合は当日会場に到着した段階で手遅れということもよくあった。最近は入手難度が下がっていたが、今回は青春ブタ野郎シリーズがアニメ化されている状況で、久しぶりに不安になる列の長さであった。ワダメモは上記の通り本のみであり、会場で並んだ成果を厳密に評価するならば会場限定のおまけ本ということになる。なお、初日のNtyPeで時間が掛かった影響が微妙にあり、麦畑は完売になっていた。CDは東方アレンジを全部見ないようにしたらこの状態。これで夏と合わせてほとんどCDを手にしていないコミケとなった。完全に興味をなくしたわけではなくてタイミングの問題もあるのだが、2018年は転回点だろう。
続いて三日目。まずはミリオンライブ。
765プロということで響とかもこちら。蒼月亭やぱ、HAMU-studioといつものところが揃っている。ロケット野郎や桃京武戯夜も問題なく確保した。Werkとねこバス停があるので、エロい本が目立つ形になっている。琴葉が見えれば何でもいいという状態ではない。
その他アイマスはシンデレラガールズとシャイニーカラーズである。アイマスはアイマスということでミリオンライブと同時に新刊が出ることも多くこのような状況になっている。小日向美穂はいくつかのサークルが安定して新刊を出していたが、ちょっと状況が変わってきている。
ゲームを始めたこともあり、シャニマスは少々意識して探したが、須田さぎりのサギリックが参加していたので驚いた。はじめて作品を見たのがかつてのGファンタジーの読み切りだからもう20年以上も前のことになる。コミケに来るようになった初期にサークル参加されていることを知って何度か足を運んだが、それっきりであった。今更シャニマスで見ることになるとは思わなかったが巡り合わせだろう。
アイマスエリアを周回するまでに少し別のところで時間を掛けていたので、チェックしていたものの完売となっていたサークルがいくつかあった。特にシャイニーカラーズで多く、これは油断していたと言わざるを得ない。
最後にアイマス以外となる。HitenKeiはコミトレという選択肢もあるが、まあ間に合った。カッタを初動に回しているので、途中で少し並ぶくらいの時間を取れるのがちょうどよかったとも言える。Dontsugelはいつもの仕事絵のまとめだけではなく少女歌劇レヴュースタァライトの本を作成されていた。
Tivのatelier Tiv artworksは一応歩くルート上で状況を確認できるようにしていたが、列がなかったので購入した。政宗くんのリベンジ本だったので、何とかなればという態度ではあった。
sonographはこのところ毎回行くオリジナル創作サークルだが、今回は"冠さんの時計工房2"ということで夏の本に収録されていた作品の続編というかシリーズものとなった。
といったところで、今回の結果2019年のカレンダーはカッタ、行脚堂、ロケット野郎の3種のみとなった。このくらいが適正量だろう。
全体としてはアイマス関係が過半数を超えており、一方エロい本比率は低下して20%を割り込んだ。新規開拓はほぼなくて、シャイニーカラーズですら今までに行ったことのあるサークルである。