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エクリプスの主流血統

Eclipseの血統で主流となるのはPhalarisの系統です。PhalarisはEclipseからWhalebone、Stockwell、Bend Orを経由した血統で、Chaucer牝馬との間でSt. Simon 4x3のクロスを活かして優秀な後継種牡馬に恵まれました。

ファラリス系

ベンドア(BEND OR)から4代を経たファラリス(PHALARIS)からは多くの血統が派生し現代競馬の礎となりました。 ファラリスは特にチョーサー(CHAUCER)牝馬と相性がよくスカパフロー(SCAPA FLOW)との間にファロス(PHAROS)とフェアウェイ(FAIR WAY)の兄弟、シリーニ(SELENE)との間にシックル(SICKLE)とファラモンド(PHARAMOND)の兄弟が産まれています。 これらには全てセントサイモン(St. SIMON)の4×3というクロスが発生します。 ファロスからはネアルコ(NEARCO)が、フェアウェイからはフェアトライアル(FAIR TRIAL)が、シックルからはネイティヴダンサー(NATIVE DANCER)が、ファラモンドからはトムフール(TOM FOOL)が出て現代サラブレッドの根幹を成す血となりました。

ファロス系

ファラリスの仔ファロス(PHAROS)は父からスピードを、母からスタミナを受け継ぎ、現役時代は2000mまでのレースで強さを発揮していました。 引退後にイギリスで種牡馬となりましたが、全弟のフェアウェイが兄を上回る成績を残して種牡馬入りした時にフランスに売却されました。 フランスに移ったファロスはイタリアでネアルコを出した他、フランスではファリス(PHARIS)を出すなど成功を収めました。 ファリスの血はネアルコほどの繁栄を得られませんでしたが、現在でもわずかに残っています。 ネアルコがイタリアの天才フェデリコ・テシオのリボー(RIBOT)と並ぶ最高傑作で、ファリスがフランスの天才マルセル・ブーサックの最高傑作といわれます。

ネアルコ系

ネアルコはイタリアで産まれ14戦無敗で現役を終えました。 種牡馬となってからのネアルコは次々と後継種牡馬を送り出しました。 ネアルコには父ファロスが持つセントサイモンのクロスに加えて母系にもセントサイモンの血を持っており、セントサイモンからの影響を大きく受けていました。 この時代にセントサイモンを濃く受け継いでいる種牡馬としては他にハイペリオン(HYPERION)がいます。 ともにスピードとスタミナをバランスよくもっていましたが、ネアルコはおもにスピードを前面に出し、ハイペリオンはスタミナを前面に出しました。
ネアルコから派生した系統にはナスルーラ(NASRULLAH)、ロイヤルチャージャー(ROYAL CHARGER)、ノーザンダンサー(NORTHERN DANCER)を輩出したニアークティック(NEARCTIC)、ダンテ(DANTE)、モスボロー(MOSSBOROUGH)、サヤジラオ(SAYAJIRAO)があります。
ダンテはイギリスダービー馬で、種牡馬としてはダリウス(DARIUS)を出しました。 日本ではトロットサンダーがこの直系に属していますが、ヨーロッパで長距離と短距離それぞれに分かれて活躍する系統です。母父としてサドラーズウェルズ(SADLER'S WELLS)やダルシャーン(DARSHAAN)と相性の良い血統です。
モスボローは種牡馬として成功を収め、ヨーロッパの長距離で勢力を築きました。 現在は衰退の一途をたどっていますが、日本では名古屋公営競馬に所属するゴールドプルーフがダートの長距離戦で活躍し、2003年にJRAGIIの東海S勝ちを収め、細々と血をつないでいます。
サヤジラオはダンテの全弟で日本ではタケホープを出した血統です。日本とオセアニアで繁栄しましたが、現在では直系としてはわずかに南米で生き残っているに過ぎません。

ニアークティック系

ニアークティックはノーザンダンサー(NORTHERN DANCER)を輩出したことで有名となりました。 ニアークティックはネアルコとハイペリオン牝馬の組み合わせによる唯一といっても良い成功例です。 ネアルコとハイペリオンがともに濃く受け継いだセントサイモンの血を受け継いでいるといえます。 ノーザンダンサー以外にも後継種牡馬としてアイスカペイド(ICECAPADE)を輩出しており、現在でも北米で一定の勢力を保っています。 ノーザンダンサー、アイスカペイドはともに母父がネイティヴダンサーでニアークティックとネイティヴダンサーによる欧州とアメリカの血統の融合が優れた種牡馬を生み出しました。 ニアークティックの系統は仕上がりの早さと中短距離のダートに特化した適正を示します。 この系統に属するフェイバリットトリック(FAVORITE TRICK)は2歳にしてアメリカ年度代表馬に選出されています。

フェアウェイ系

フェアウェイはファロスの全弟にあたり、兄を上回る競争成績を残して種牡馬となりました。 極めて欧州的な持続力のあるスタミナとパワーを特徴としています。 フェアウェイはイギリスで大成功を収めましたが、その子孫たちはファロスほどの成功を収めることはできませんでした。 フェアウェイからはフェアトライアル(FAIR RAIAL)を輩出し、現代にまで血をつないでいます。フェアトライアルは母方がナスルーラ、ロイヤルチャージャーを出してネアルコの覇権を決定付けたマムターズマハル(MUMTAZ MAHAL)と同じであり、彼らと同じくスピードを豊富に与えられていましたが、徐々にスタミナ色を強め衰退しました。 この直系からはトロイ(TROY)が出てスタミナと底力を兼ね備え、母父として大成功を収めました。

シックル系

シックルは父ファラリス、母シリーニという血統でファラモンドの全兄です。 英ダービー5着を最後に引退し種牡馬となりました。 一年間イギリスで種牡馬として活動した後、アメリカに輸入されリーディングサイアー、リーディングブルードメアサイアーとして活躍しシックル系を築き上げました。 シックルの後継種牡馬となったアンブレイカブル(UNBREAKABLE)は平均的な種牡馬に過ぎませんでしたが、ポリネシアン(POLYNESIAN)を輩出しました。 ポリネシアンは種牡馬として成功を収め、ポリネシアンの最高傑作にして現代にシックルの血を伝える役割を担ったのがネイティヴダンサーです。

ネイティヴダンサー系

ネイティヴダンサーは芦毛を母ゲイシャ(GEISHA)から受け継いで現役時代にはグレイゴーストやグレイファントムと称されていました。 生涯成績が21戦20勝で、唯一の敗戦はダークスター(DARK STAR)に不覚を取ったケンタッキーダービーです。 特徴的な芦毛の雄大な馬体とその戦績は戦後のアメリカ競馬に現れたスターホースでした。 ネイティヴダンサーの血統は父系からガロピン(GALOPIN)、セインフォイン(SAINFOIN)の血を、母系からは祖母ミヤコ(MIYAKO)からアメリカ血統のドミノ(DOMINO)、ベンブラッシュ(BEN BRUSH)の血を色濃く受け継いでいてヨーロッパとアメリカの血が融合されています。 引退後に種牡馬となったネイティヴダンサーですが、一度もリーディングサイアーの座につくことはありませんでした。 ネイティヴダンサーの系統は突然大物が現れる傾向が強く、高い能力を秘めているものの安定性に欠けるようです。 ネイティヴダンサー系を現代の主流血統としての地位に引き上げたのはアメリカのレイズアネイティヴ(RAISE A NATIVE)とヨーロッパのシャーペンアップ(SHARPEN UP)です。
ネイティヴダンサー産駒のレイズアネイティヴはノーザンダンサー、ボールドルーラー(BOLDRULER)と並んで20世紀後期のアメリカの3大種牡馬となりました。 レイズアネイティヴからは大種牡馬ミスタープロスペクター(MR. PROSPECTOR)の他、イージーゴーアー(EASY GOER)やリンドシェーバー(LINDO SHAVER)を輩出したアリダー(ALYDER)、アファームド(AFFIRMED)を出したイクスクルーシヴネイティヴ(EXCLUSIVE NATIVE)が出てレイズアネイティヴ系はアメリカを代表する系統となりました。
シャーペンアップはネイティヴダンサーの仔エタン(ATAN)の産駒です。 エタンは日本に輸入されますが、イギリス供用時に残した産駒がシャーペンアップです。 シャーペンアップからはクリス(KRIS)、シャーポ(SHARPO)、ダイイシス(DIESIS)などが出ています。
この他のネイティヴダンサーの産駒には日本に輸入されたダンサーズイメージ(DANCER'S IMAGE)、同じく輸入されオグリキャップの父となったダンシングキャップ(DANCING CAP)がいますがいずれも大きな成功を収めることはできませんでした。 またフランスではダンキューピッド(DAN CUPID)が種牡馬として成功し、名馬シーバード(SEA BIRD)の父となりました。

ファラモンド系

ファラモンドはシリーニの仔でシックルの全弟、ハイペリオンの半兄にあたります。 現役時代は10戦3勝にとどまりましたが、兄シックルと同様にアメリカに渡って種牡馬となり、成功を収めました。 産駒のコズミックボム(COSMIC BOMB)は名牝コスマー(COSMAH)を出し、ヘイロー(HALO)のブルードメアサイアーとなりました。 しかしコズミックボムは後継種牡馬が失敗に終わり直系は残す事ができませんでした。 ファラモンドの血統はその仔メナウ(MENOW)からトムフール(TOM FOOL)に受け継がれました。

トムフール系

ファラモンドの孫にあたるトムフールは現役時代に2歳王者となりながらも三冠路線を棒に振ってしまいます。 しかし4歳時には10戦10勝と完全な成績を残し、一つ下のネイティヴダンサーを抑え年度代表馬に輝きました。 種牡馬となってからも活躍馬を送りつづけその中からバックパサー(BUCKPASSER)を出しました。 トムフールは特に母父として優秀でリーディングブルードメアサイアーに輝いています。その特徴はバックパサーにも受け継がれ、バックパサーは牝馬優先型の種牡馬として活躍しました。 バックパサーの血統がアメリカ血統で固められていた事からノーザンダンサー系、ネイティヴダンサー系、ボールドルーラー系と幅広い種牡馬に対して4代までアウトブリードになり、最良のブルードメアサイアーでした。 ブルードメアサイアーとしての実績ではノーザンダンサーやミスタープロスペクターを遥かにしのぐ好成績を収めています。 直系としても衰退の兆しこそ見せていましたが、バックパサーからシルバーバック(SILVER BUCK)が出て、二冠馬シルヴァーチャーム(SILVER CHARM)に受け継がれています。

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