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スピードの革命者ナスルーラ

ナスルーラ(NASRULLAH)はネアルコ(NEARCO)と母系にはいっているザテトラーク(THE TETRACH)からスピードを受け継いでいます。 ザテトラークの代表産駒とされるマムターズマハル(MAMUTAZ MAHAL)を祖母に持ち、母父のブレニム(BLENHEIM)からスタミナを補強されていますが、距離の壁に当たってしまいます。 また現役時代には気性の悪さから勝ちを逃がす事が多く、目立つ成績は収めていませんが種牡馬として大成功を収め、現在でも大きな勢力を保っています。 現代スピード競馬の開祖とも言われ、ミスタープロスペクター(MR. PROSPECTOR)の母父となったナシュア(NASHUA)もナスルーラの産駒です。
ナスルーラはイギリスで種牡馬になりましたが、アメリカのクレイボーンファームを中心とした巨額のシンジケートによりアメリカに導入されました。 ナスルーラはイギリスとアメリカでリーディングサイアーとなり、その後のアメリカ競馬の発展とイギリス競馬の衰退を象徴するかのようにとらえられています。 ナスルーラの産駒は短距離に偏った活躍を見せましたが、代を経るごとに距離に幅が出ています。 ナスルーラから派生したボールドルーラー(BOLD RULER)、グレイソヴリン(GREY SOVEREIGN)、プリンスリーギフト(PRINCELY GIFT)、レッドゴッド(RED GOD)、ネヴァーベンド(NEVER BEND)が主流5系統となりました。

ボールドルーラー系

アメリカでナスルーラをメジャー血統に押し上げ、自身もアメリカの血統神話の一端を担ったのがボールドルーラーです。 ボールドルーラーの血からはセクレタリアート(SECRETARIAT)、シアトルスルー(SEATTLE SLEW)の2頭の米国三冠馬が出ています。 セクレタリアートは母系に入ってよさを発揮する系統でシアトルスルーの後継者となったエーピーインディ(A.P. INDY)の母父にもなっています。 ボールドルーラーの血を継承したのは後にシアトルスルーを出した、ボールドネシアン(BOLDNESIAN)-ボールドリーズニング(BOLD REASONING)の親仔の他、ラジャババ(RAJA BABA)などがあります。 安値で取引されながら後に無敗で三冠を制しアメリカンドリームの体現者となったシアトルスルーは種牡馬としても大成功を収め、一大血統を築き上げました。 エーピーインディは父シアトルスルー、母父セクレタリアートという2頭の三冠馬からボールドルーラーの血を受け継いでアメリカでも人気の高い種牡馬です。 アメリカで一時代を築いた父系で、アメリカ各地に散ったマイナーな分岐が存在します。しかしセクレタリアート、ラジャババの血はすでに衰退してしまい、現在ではシアトルスルーの後継者たちがボールドルーラーの血を残しています。

グレイソヴリン系

芦毛のスプリンター、グレイソヴリンは種牡馬となってからはゼダーン(ZEDDAAN)とフォルティノ(FORTINO)を出して成功しました。 ゼダーンの系統は主にフランス、イタリアに活躍馬を送りだし、フォルティノの系統はアメリカで活躍馬を出しています。
グレイソヴリン系は日本との相性がよく、ゼダーンの系統からはトニービン(TONY BIN)が、フォルティノからはシービークロスからタマモクロスが出て成功しています。 またアメリカではフォルティノの仔カロ(CARO)が成功し、コジーン(COZZENE)を出しました。 コジーンの産駒にはスターオブコジーン(STAR OF COZZENE)やアドマイヤコジーンがいます。 またビワハヤヒデの父シャルード(SHARROOD)もカロの産駒です。
ゼダーンを経由する系統ではトニービンの他、フランスのハイエストオナー(HIGHEST HONOR)が種牡馬として成功を収め、産駒のサガシティ(SAGACITY)がGIを制して、後継種牡馬となりました。 このように現在のグレイソヴリン系は、特にゼダーンを通る分岐は、長距離戦に対応できるスタミナを備える血統です。

プリンスリーギフト系

ナスルーラ系の中で最も早く日本で成功を収めたのが、プリンスリーギフトです。 日本に輸入されたテスコボーイ(TESCO BOY)はパーソロン(PARTHOLON)と並んで日本競馬にスピードの革命を起こし、大成功を収めました。 テスコボーイの成功を受けてプリンスリーギフトの代表産駒のほとんどが日本に輸入されたため、プリンスリーギフト系は現在では日本にのみ残る血統になりました。 テスコボーイの代表産駒には天馬と称されたトウショウボーイとサクラユタカオーがいます。 トウショウボーイはスタミナ型の種牡馬になり、サクラユタカオーはスピード型の種牡馬になりました。 現在トウショウボーイの直系は活力を失いましたが、テスコボーイと同じく母父としての影響力を保っています。 サクラユタカオーの血統はサクラバクシンオーからショウナンカンプへと受け継がれる日本のスプリント血統として栄えています。 サクラユタカオーからは更にエアジハードが後継種牡馬となりました。

レッドゴッド系

現在世界的な繁栄を見せているのがナスルーラの仔レッドゴッドの産駒ブラッシンググルーム(BLUSHING GROOM)の血統です。 レッドゴッドは短距離馬でしたが、ブラッシンググルームの産駒は距離をこなし、レインボークエスト(RAINBOW QUEST)、マウントリヴァモア(Mt. LIVERMORE)、ラーイ(RAHY)、ナシュワン(NASHWAN)、ラナウェイグルーム(RUNAWAY GROOM)などが種牡馬として活躍し、一大父系を築き上げました。
レインボークエストは凱旋門賞を制した長距離型の馬でサクラローレルの他、ソーマレズ(SOUMAREZ)、スペクトラム(SPECTRUM)などを出しています。 サドラーズウェルズ(SADLER'S WELLS)との争いに敗れましたが、欧州のステイヤー血統として影響力を持ち、母父としても存在感を見せるようになっています。 マウントリヴァモアはアメリカで活躍した短距離馬で種牡馬としても人気を集める存在となりました。 ラーイはアメリカの名牝グロリアスソング(GLORIOUS SONG)を母に持つ良血馬で、世界選手権を連覇したファンタスティックライト(FANTASTIC LIGHT)を輩出しました。 クリスタルグリッターズ(CRYSTAL GRITTERS)は日本に輸入されたブラッシンググルームの産駒で菊花賞を勝ったマチカネフクキタルを輩出しています。
ブラッシンググルームは母父としても大成功し、特に大舞台に強く、脅威的な粘りを伝えます。 母父にブラッシンググルームを持つ馬にはヤマニンゼファー、マヤノトップガン、テイエムオペラオー、レディパステルの他、4戦無敗の欧州三冠馬ラムタラ(LAMMTARRA)がいます。
ブラッシンググルーム以外のレッドゴッド系としては日本に輸入されたイエローゴッド(YELLOW GOD)などがわずかに血を残しています。 イエローゴッドの系統は最近では凱旋門賞馬スーボティカ(SUBOTICA)を出しました。

ネヴァーベンド系

史上初めて欧州三冠を成し遂げたミルリーフ(MILL REEF)を輩出したのがネヴァーベンドです。 ネヴァーベンドの血統はミルリーフとリヴァーマン(RIVERMAN)によって受け継がれています。 また日本に輸入されたブレイヴェストローマン(BRAVEST ROMAN)も成功を収めています。
ミルリーフの血はシャーリーハイツ(SHIRLEY HEIGHTS)やドユーン(DOYOUN)が受け継ぎました。 シャーリーハイツから出たダルシャーン(DARSHAAN)はコタシャーン(KOTASHAAN)やダラカニ(DALAKHANI)を出しています。 ドユーンはデイラミ(DAYLAMI)やカラニシ(KALANISI)を出していますが、日本には馴染みのない血統です。
日本で活躍したミルリーフの後継種牡馬にはミルジョージ(MILL GEORGE)やマグニテュード(MAGNITUDE)がいます。ミルジョージは地味ながらも堅実な種牡馬でロジータやイブンベイを出して1990年には中央と地方を合わせた日本のリーディングサイヤーにもなっています。マグニテュードは同期のイギリスダービー馬とイギリスオークス馬を両親に持つ良血でしたが、未勝利に終わり日本で種牡馬となりました。マグニテュードの代表産駒にはエルプスやミホノブルボンが挙げられます。
リヴァーマンはアイリッシュリヴァー(IRISH RIVER)が種牡馬として成功し、パラダイスクリーク(PARADISE CREEK)を出しました。また、リヴァーマンはサキー(SAKHEE)の父バーリ(BAHRI)やルション(ROUSILLON)、リヴリア(RIVLIA)を出しています。

フリートナスルーラ系・ナスラム系・ナシュア系

フリートナスルーラ(FLEET NASRULLAH)も種牡馬として大成功を収めています。 この血統はイースタンフリート(EASTERN FLEET)の産駒にトウケイホープが出て、トウケイニセイの父となりました。
ナスラム(NASRAM)の系統はナスクラ(NASKRA)からスタードナスクラ(STAR DE NASKRA)が出て、カルドナスクラ(CARR DE NASKRA)に受け継がれました。
ナシュア(NASHUA)は現役時代にスワップス(SWAPS)との2強体制を築いた名馬で種牡馬としても成功を収めました。フィメールバイアスがかかっており活躍馬が牝馬に多かった事、ダートの長距離に適性があった事から直系は衰退してしまいました。しかしブルードメアサイアーとして大成功を収め、ミスタープロスペクター(MR. PROSPECTOR)やロベルト(ROBERTO)を出しています。また南米に渡ったグッドマナーズ(GOOD MANNERS)は一大勢力を築き上げています。

ネヴァーセイダイ・ナンタラー

すでに途絶してしまったナスルーラの産駒としてはネヴァーセイダイ(NEVER SAY DIE)、ナンタラー(NANTALLAH)が挙げられます。
ネヴァーセイダイの系統もほとんどが日本に輸入されました。 産駒のネヴァービートは母父として優秀でしたが、現在では直系は絶滅状態にあります。
ナンタラーは種牡馬としても目立った成績を収められませんでしたが、唯一ラフショッド(ROUGH SHOD)との間で大成功を収めました。ライダン(RAIDAN)とルーテナントスティーヴンス(Lt.STEVENS)は大レースを制して後継種牡馬となり、牝馬のソング(THONG)は一大牝系を築き上げ、同じく牝馬のモカシン(MOCCASIN)は2歳にしてアメリカ年度代表馬に輝きました。

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