現在世界的な繁栄を見せているのがナスルーラの仔レッドゴッドの産駒ブラッシンググルーム(BLUSHING GROOM)の血統です。
レッドゴッドは短距離馬でしたが、ブラッシンググルームの産駒は距離をこなし、レインボークエスト(RAINBOW QUEST)、マウントリヴァモア(Mt. LIVERMORE)、ラーイ(RAHY)、ナシュワン(NASHWAN)、ラナウェイグルーム(RUNAWAY GROOM)などが種牡馬として活躍し、一大父系を築き上げました。
レインボークエストは凱旋門賞を制した長距離型の馬でサクラローレルの他、ソーマレズ(SOUMAREZ)、スペクトラム(SPECTRUM)などを出しています。
サドラーズウェルズ(SADLER'S WELLS)との争いに敗れましたが、欧州のステイヤー血統として影響力を持ち、母父としても存在感を見せるようになっています。
マウントリヴァモアはアメリカで活躍した短距離馬で種牡馬としても人気を集める存在となりました。
ラーイはアメリカの名牝グロリアスソング(GLORIOUS SONG)を母に持つ良血馬で、世界選手権を連覇したファンタスティックライト(FANTASTIC LIGHT)を輩出しました。
クリスタルグリッターズ(CRYSTAL GRITTERS)は日本に輸入されたブラッシンググルームの産駒で菊花賞を勝ったマチカネフクキタルを輩出しています。
ブラッシンググルームは母父としても大成功し、特に大舞台に強く、脅威的な粘りを伝えます。
母父にブラッシンググルームを持つ馬にはヤマニンゼファー、マヤノトップガン、テイエムオペラオー、レディパステルの他、4戦無敗の欧州三冠馬ラムタラ(LAMMTARRA)がいます。
ブラッシンググルーム以外のレッドゴッド系としては日本に輸入されたイエローゴッド(YELLOW GOD)などがわずかに血を残しています。
イエローゴッドの系統は最近では凱旋門賞馬スーボティカ(SUBOTICA)を出しました。