フェアリーキング
フェアリーキングはサドラーズウェルズの全弟にあたります。
パワーとスタミナを誇るサドラーズウェルズとは異なり、フェアリーキングは軽い芝に対応するスピード型の種牡馬です。
フェアリーキングの代表産駒が凱旋門賞を制したエリシオ(HELISSIO)で種牡馬として日本に輸入されていますが、現在まででは期待されたほどの結果を残せず、イギリスに戻る事が決定しました。
またエリシオと並ぶ代表産駒でイギリスダービーを制したオース(OATH)も日本に輸入されています。
この他JCを制したファルブラヴ(FALBRAV)の購入も進められている通り、フェアリーキングの産駒の代表産駒はそのほとんどが日本に輸入されています。
オーストラリアではエンコスタドラゴ(ENCOSTA DE LAGO)がアリンギ(ALINGHI)を出して注目を集めています。
トライマイベスト
トライマイベスト(TRY MY BEST)は現役時代に短距離で実績を残し、種牡馬としても短距離戦に適性を見せています。産駒のラストタイクーン(LAST TYCOON)は2歳時にアベイユドロンシャン賞に出走して5着に入ったほどの早熟性と短距離適性を持っていました。ラストタイクーンは日本でのリース供用歴がありオースミブライトやオースミタイクーン、アローキャリーを出しています。また産駒のビッグストーン(BIGSTONE)はメイショウドトウの父となりました。
エルグランセニョール
エルグランセニョールはトライマイベストの全弟でサドラーズウェルズら同世代の強力メンバーを抑えて2歳・3歳チャンピオンとなりました。英ダービーではセクレトの前に2着に終わりましたが、愛ダービーなどを制して国際クラシフィケーションで138という高い数値を獲得しています。種牡馬としてはサドラーズウェルズにおよびませんでしたが、ロドリゴデトリアーノ(RODRIGO DE TRIANO)やベルメッツ(BELMEZ)、サラトガスプリングス(SARATOGA SPRINGS)を出すなどして優秀です。ロドリゴデトリアーノは日本で種牡馬となりエリモエクセルを出しました。
ビーマイゲスト
ビーマイゲスト(BE MY GUEST)はアイルランドの種牡馬でアサート(ASSERT)やペンタイア(PENTIRE)を出して長距離戦に強い種牡馬です。1982年には英愛リーディングを獲得するなど人気の高い種牡馬でしたが、サドラーズウェルズの登場とともに勢力を失いました。ペンタイアは輸入され、ラフィアンの主力となることを期待された種牡馬ですが、産駒成績は不振に終わりドイツに輸出されました。その後、日本ではクラフトワークが活躍したり、オセアニアで数頭のGI馬を出すなどポテンシャルの高い種牡馬であった事を証明しています。
トップサイダー
トップサイダー(TOPSIDER)は現役成績は見るものがありませんでしたが、種牡馬としては成功しました。ノーザンダンサー系の中ではダートに特化した種牡馬で産駒のアサティス(ASSATIS)やデュラブ(DOULAB)は日本で種牡馬として活躍し、ウイングアロー、スマートボーイやトーシンブリザードを出しています。
ディキシーランドバンド
ディキシーランドバンド(DIXIELAND BAND)はアメリカを中心に活躍馬を輩出していますが、日本には馴染みのない種牡馬です。万能性が高く、産駒は様々な距離をこなしています。母父としてはアメリカンボスを出しています。
ザミンストレル
ザミンストレル(THE MINSTREL)は英愛ダービー、キングジョージを制しますが、凱旋門賞で欧州三冠に挑む事無く、キングジョージを最後に引退しています。アメリカで種牡馬として活躍し、パレスミュージック(PALACE MUSIC)を出しました。パレスミュージックは種牡馬として各国を渡り、特に南半球で活躍馬を出しています。ドバイワールドカップ初代覇者にしてアメリカで16連勝を記録した無敵のシガー(CIGAR)はパレスミュージックの産駒です。
ナイスダンサー
ナイスダンサー(NICE DANCER)は日本に輸入されたノーザンダンサー直仔の種牡馬です。現役時代にはカナダで走って中距離でレコードを3回更新するなどスピードに優れた馬でした。日本ではラグビーボールやナイスネイチャを出しています。ラグビーボールは種牡馬としてユウセンショウ、ユウフヨウホウの兄弟を出しています。ナイスネイチャは産駒成績が振るわず種牡馬引退となってしまいました。ナイスダンサーは母父としても優秀でホワイトストーンやトウカイテイオーを出しています。