マキャベリアン
マキャベリアン(MACHIAVELLIAN)は欧州でのミスタープロスペクター系を支える一流種牡馬です。
ドバイワールドカップの勝ち馬を2頭出すなどダートへの適応力を持っています。
自身は2歳戦で燃え尽きてしまいましたが、産駒は仕上がりが早いながらも古馬になっても衰えにくいという特徴をもっています。
牝系はノーザンダンサー(NORTHERN DANCER)の母ナタルマ(NATALMA)につながります。
アフリート
アフリート(AFLEET)は日本の種牡馬3強を脅かす存在で、ミスタープロスペクターの血を日本に広めました。
日本に輸入された産駒が活躍したため、アフリート自身も日本に輸入されました。
産駒は堅実に走り高齢になっても力の衰えが見られないのが特徴です。
アフリート自身高齢にも関わらずアメリカから買い戻しのオファーを受けています。
スターリングローズ、リキアイタイカン、プリモディーネ、プリエミネンスと活躍馬を送り出しました。
芝、ダートを問わずマイルまでの短距離戦を得意としています。
ジェイドロバリー
ジェイドロバリー(JADE ROBBERY)はヌレイエフ(NUREYEV)、サドラーズウェルズ(SADLER'S WELLS)ら名種牡馬を次々と輩出しているソング(THONG)牝系の出身です。
ジェイドロバリー産駒は仕上がりが早く、芝・ダートを問わない活躍を見せます。
短距離に強く、重賞級の馬を次々と輩出しました。
ヤマカツスズランが芝GIを制し、その後も短距離を中心に芝・ダートを問わずに長期間にわたって活躍しました。
一年間はドバイにリースされ種牡馬活動を送りました。
クラフティプロスペクター
クラフティプロスペクター(CRAFTY PROSPECTOR)はアグネスデジタルの活躍で一躍注目を集めた種牡馬です。
現役時代に目立った実績は挙げていませんが、勝ちあがり率、重賞勝ち馬率などが高く堅実な種牡馬です。
その反面、なかなか超一流の産駒が登場しませんでした。
産駒の距離適性もマイル以下に偏っており、アグネスデジタルは例外的に登場した大物ということになります。
これと言った大物が出ていなかったため後継種牡馬にはまだ恵まれていません。
アグネスデジタルが実績、血統面[サンデーサイレンス牝馬に種付けできる、ブラッシンググルーム(BLUSHING GROOM)の近親]から最有力ではあります。
キングマンボ
キングマンボ(KINGMANBO)はマイルクイーン・ミエスク(MIESQUE)の初仔という血統で自身も欧州のマイル路線で活躍しました。
半妹イーストオブザムーン(EAST OF THE MOON)もマイルのGIを制するなど、非常に優秀な血統です。
種牡馬入りしてからはその血統的価値の高さから良質の繁殖牝馬を集め、初年度産駒にエルコンドルパサーが現われたことで更に評価を高めました。
産駒は芝ダートを問わず活躍し、マイルから中長距離までに対応する事が特徴です。
スピードとパワーを兼備した種牡馬で力の要る重い馬場が得意です。
しかし産駒には当たり外れが大きく、多くは平均的なミスタープロスペクター系の範囲を超えず、繁殖牝馬の質から期待されるほどの結果を残せていないのが現状です。
初年度産駒からエルコンドルパサー、アメリカンボス、マンボツイストを輩出し、以降もキングフィデリア、スターキングマン、キングカメハメハと日本に活躍馬を送りつづけています。これらの活躍馬にはノーザンダンサー(NORTHERN DANCER)のクロスが存在することが多いです。
特に日本では重馬場のパワーを要求される展開に強いです。
日本ではわずか3世代の産駒を残して早世したエルコンドルパサーに代わる後継としてアメリカンボスが種牡馬入りしています。
アメリカではレモンドロップキッド(LEMON DROP KID)が後継種牡馬となっています。
エルコンドルパサーは母父サドラーズウェルズやスペシャル(SPECIAL)、リサデル(LISADELL)の同血クロスを持つ母に更にスペシャルをクロスさせたソング(THONG)を3本抱える血統構成の影響を強く受けていました。
エルコンドルパサーの活躍もあってか日本で人気の高い種牡馬で多くの産駒が外国産馬として輸入されている他、全弟ミシックトライブ(MYTHIC TRIBE)は未出走馬ながらも種牡馬として輸入されています。
フサイチペガサス
ミスタープロスペクター最後の大物にして後継種牡馬となりそうなのがこのフサイチペガサス(FUSAICHI PEGASUS)です。
現役時代には20年ぶりとなる一番人気でのケンタッキーダービー制覇を成し遂げています。
ミスタープロスペクターを彷彿とさせる馬体をしており、破格の約70億円という評価を受けて種牡馬入りしました。
高額の種付け料にも関わらず、多数の交配相手を集めています。2004年にデビューした初年度産駒も好調な出だしを切っています。