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エクリプスの傍流血統

これらの血統は20世紀前半には大きな勢力を誇っていましたが、やがてファラリス(PHALARIS)の血統から出たネアルコ(NEARCO)との争いに負けて衰退していきました。

セントサイモン系

19世紀の最後に現われたセントサイモン(St. SIMON)はエクリプス(ECLIPSE)系の中でも傍流であったキングファーガス(KING FERGUS)系の出身です。 キングファーガスはエクリプスの産駒でこの系統からはヴェデット(VEDETTE)の産駒にガロピン(GALOPIN)とスペキュラム(SPECULUM)がいます。 スペキュラムの系統から出たシアンモア(SHIAN MOR)は日本に輸入され初期の日本競馬を支える種牡馬となりました。 そしてガロピンの産駒にセントサイモンが現われます。
ガロピンとセントサイモンの親仔は種牡馬として大成功を収めましたが、成功しすぎたためにその直系としての影響力を次第に失っていきます。 セントサイモンにとっての不幸は、晩年になってセントサイモンからリーディングサイアーの座を奪い返すほどの大種牡馬であったこの父ガロピンの存在であり、やがてイギリス国内ではこの血をひく馬ばかりになってしまいます。 ガロピン、セントサイモンはともにブルードメアサイアーとしても優秀な成績を残した事も血の飽和を早める結果となりました。 結果セントサイモンの直系の種牡馬は繁殖牝馬に恵まれず、次第に他の系統の種牡馬に圧されて20世紀にはいると急速に衰退していきます。
しかしイギリス国外ではセントサイモンの血が積極的に導入されたことにより、血統レベルが引き上げられるという結果をもたらします。 日本にもセントサイモン系の種牡馬が多く輸入され、初期の日本競馬に多大な影響を与えています。 イギリスで勢力を失ったセントサイモン系はイギリス国外から復興ののろしを上げていくことになります。 セントサイモンから発展した系統はチョーサー(CHAUCER)、パーシモン(PERSIMMON)、ラブレー(RABELAIS)があります。

プリンスローズ系

パーシモンの血統から現われたプリンスローズ(PRINCE ROSE)はベルギーとフランスで競走馬、種牡馬として活躍しましたが第二次世界大戦に巻きこまれて命を落としました。 プリンスローズの血はアメリカでプリンスキロ(PRINCEQUILLO)、フランスでプリンスビオ(PRINCE BIO)、イギリスでプリンスシュバリエ(PRINCE CHEVALIER)によって広められました。 プリンスキロはアメリカの有力な種牡馬となり、ラウンドテーブル(ROUND TABLE)を輩出している他、母父をしても優秀な成績を収めました。特にナスルーラ(NASRULLAH)系とのニックスは有名でアメリカでのナスルーラ系の発展に大きく影響を与えています。直系は衰退していますが、メドウレイク(MEADOWLAKE)らが守っています。 日本ではプリンスシュバリエの産駒からメジロパーマーに続くラインが受け継がれてきましたが、メジロパーマーの種牡馬引退で父系断絶の危機が訪れています。 またプリンスビオの系統から出たアマジックマン(A MAGICMAN)が日本で種牡馬となっています。

ボワルセル系

チョーサーの血統からはボワルセル(BOIS ROUSSEL)がイギリスダービーを制して、セントサイモン系の復興を遂げました。 ボワルセルの産駒に日本に輸入されたヒンドスタン(HINDOSTAN)がいます。ヒンドスタンは三冠馬シンザンを出して現代まで血統をつなげています。 ミホシンザンからマイシンザンへと受け継がれましたが、マイシンザンはすでに種牡馬引退となっています。 海外では凱旋門賞を制したミゴリ(MIGOLI)の血が残りましたが、日本と同様に衰退してしまいました。 日本で種牡馬となったペキンリュウエンはミゴリの血をひいています。 現在ボワルセル系は世界的にも存続の危機を迎えています。 皮肉な事にボワルセルが現役時代唯一の敗北を喫した相手が現代の主流となったネアルコ(NEARCO)でした。

リボー系

ラブレーの系統からは現在のセントサイモン系を支えるリボー(RIBOT)とワイルドリスク(WILD RISK)が現われました。 ワイルドリスクは後継種牡馬が不振ですでに直系は絶えてしまいましたが、母系で影響力を持っており、フジキセキの母父であるルファビュルー(LE FABULEUX)もワイルドリスクの産駒です。
リボーはイタリアの天才馬産家フェデリコ・テシオが晩年に残した最高傑作です。 テシオ自身はリボーがデビューする前に亡くなってしまい、この馬の活躍を見ることはなかったのですが、16戦無敗、凱旋門賞連覇というものすごい成績を残しました。 リボーの産駒はヨーロッパでもアメリカでも活躍しました。 グロースターク(GRAUSTARK)、ヒズマジェスティ(HIS MAJESTY)、トムロルフ(TOM ROLFE)あたりが大きな成功を収めています。
グロースタークはキートゥザミント(KEY TO THE MINT)からジャワゴールド(JAVA GOLD)へと受け継がれました。ヒズマジェスティはグロースタークの全弟で、アメリカの名種牡馬プレザントコロニー(PLEASANT COLONY)を出したリボー系で最も勢いのある系統です。プレザントリーパーフェクト(PLEASANTLY PERFECT)はこれからこのラインを背負う種牡馬となる事が期待されています。タップダンスシチーはプレザントコロニーの後継種牡馬プレザントタップ(PLEASANT TAP)の産駒です。 トムロルフはホイストザフラッグ(HOIST THE FLAG)からアレッジド(ALLEGED)が出ました。アレッジドは凱旋門賞をリボーに続いて連覇し、国際クラシフィケーションで140を獲得しています。アレッジド産駒のローソサエティー(LAW SOCIETY)はマンハッタンカフェの母父になっています。
リボー系は気性の悪い面がありますが、抜群の底力を伝えます。 母父としての影響力も絶大なものがあり、リボー系を母父に持つ馬としてブライアンズタイム(BRIAN'S TIME)、デインヒル(DANEHILL)、フォーティナイナー(FORTY NINER)などが挙げられます。

ハンプトン系

ハンプトン(HAMPTON)はエクリプスからタッチストーン(TOUCHSTONE)を経由した系統です。 ハンプトンはガロピンの同期でしたが、エリートコースを進んだガロピンとは一度も対決しませんでした。 ハンプトンの系統はその仔ベイロナルド(BAY RONALD)からベイヤード(BAYARDO)とダークロナルド(DARK RONALD)に分かれています。 ベイヤードの代表産駒にゲインズボロー(GAINSBOROUGH)がいます。 ゲインズボローから派生した系統にはハイペリオン(HYPERION)系のほかファイントップ(FINE TOP)系があります。 ファイントップ系は輸入種牡馬のディクタス(DICTUS)からサッカーボーイ-ナリタトップロードと血をつなげています。 ダークロナルドからはサンインロー(SON-IN-LAW)の系統が栄え、エルバジェ(HERBAGER)によって現代に受け継がれています。またダークロナルドからヘロルド(HEROLD)を通じる系統は代々ドイツダービーを制して現在はアカテナンゴ(ACATENANGO)からランド(LANDO)に受け継がれています。

ハイペリオン系

ハンプトン系最大の繁栄を誇ったのはハイペリオンから派生する系統です。 ハイペリオンは種牡馬となり大成功を収め、20世紀半ばにその子孫は世界中で繁栄を極めました。 一時はネアルコ(NEARCO)系を凌ぐ支配力を持ちましたが、ネアルコ後継種牡馬の前に次第に母系に埋没して現在では衰退の道を歩んでいます。
ハイペリオンの血統的な特徴はガロピン、セントサイモンの濃いクロスです。 当時すでに主流から外れていたセントサイモンの血を受け継いでいることになります。 ハイペリオンの母はチョーサーの産駒で他にシックル(SICKLE)、ファラモンド(PHARAMOND)を産んだ名牝シリーニ(SELENE)です。 ハイペリオンから派生した系統としては、ロックフェラ(ROCKEFELLA)、ケーレッド(KHALED)、オーエンテューダー(OWEN TUDOR)、オリオール(AUREOLE)、アリバイ(ALIBHAI)、アリストファネス(ARISTOPHANES)、ホーンビーム(HORN BEAM)、スターダスト(STARDUST)、ヘリオポリス(HELIOPOLIS)など多彩で、日本にも多くの種牡馬が輸入されました。 しかし現在ではこれらハイペリオンの系統は影響力を失い、マイナー血脈と化しています。
アリストファネスは南米に渡って種牡馬となり大成功を収めました。産駒のフォルリ(FORLI)はアルゼンチンの四冠馬となってアメリカに渡り、種牡馬となってからはフォアゴー(FOREGO)やサッチ(THATCH)を出した他、名牝スペシャル(SPECIAL)の父となりました。フォアゴーはセン馬で種牡馬にはなれませんでしたが、サッチはサッチング(THATCHING)からチロル(TIROL)やシャルフォード(SHALFORD)が出ています。フォルリの産駒には他にポッセ(POSSE)、フォルミダブル(FORMIDABLE)がいて、それぞれシェリフズスター(SHERIFF'S STAR)、エフィシオ(EFISIO)が出ています。 セイウンスカイはシェリフズスターの血をひく唯一の種牡馬として活躍が期待されています。
オーエンテューダーからはテューダーミンストレル(TUDOR MINSTREL)が出て、スピードのあるハイペリオン系として栄え、現在ではカドゥージェネルー(CADEAUX GENERUEX)に受け継がれています。スターダストは産駒のスターキングダム(STAR KINGDOM)がオセアニアで一大勢力を築きました。
多くのハイペリオン後継種牡馬の血統は現在にいたって断絶状態にあります。ロックフェラは日本に輸入されたチャイナロック(CHINA ROCK)がハイセイコーやタケシバオーを出して大成功を収めましたが、内国産種牡馬不遇の時代に直系は失われました。と思っていましたが、ハイセイコーからカツラノハイセイコと来てテツノセンゴクオーが種牡馬入りしたようです。あとハクタイセイも完全に種牡馬引退となったわけではないようです。ホーンビームはインターメゾ(INTERMEZZO)からグリーングラスが出ていますが、グリーングラスは後継に恵まれませんでした。ケーレッドからはスワップス(SWAPS)が出て、シャトーゲイ(CHATEAUGAY)に繋がります。ヘリオポリスはアメリカのスピードを持った種牡馬でその産駒のオリンピア(OLYMPIA)とともに北米血統の母系でスピードを与えています。ヘリオポリスの血統からはリッチクリーム(RICH CREAM)が出ましたが、代表産駒となったクレームフレッシュ(CREME FRAICHE)はセン馬で種牡馬になれずに終わりました。オリオール系からはセントクレスピン(ST. CRESPIN)やゲイメセン(GAY MECENE)が出て、日本に合う血統でした。
ほとんどのハイペリオン系種牡馬は母系に入って産駒にスタミナと底力を与える役割を担っています。 この母父としての影響力の大きさは、ハイペリオン系を母系に埋もれされる結果となってしまいました。 ハイペリオン系は総じてネアルコの系統と相性がよく、このハイペリオン系とネアルコ系の組み合わせによる配合は数々の名馬を送り出しました。 しかし直接ハイペリオンとネアルコを組み合わせる配合ではほとんど成功せず、代を経た配合が主流でした。 ほとんど唯一の例外となるのがネアルコの産駒でハイペリオンを母父に持ったニアークティック(NEARCTIC)で、ノーザンダンサー(NORTHERN DANCER)の父となりました。

ヒムヤー系

ヒムヤー(HIMYAR)もハンプトンと同じくエクリプスからタッチストーンを経由した系統です。
19世紀にはアメリカでも競馬が盛んになり、イギリスを中心としたヨーロッパの血統とは異なる独自の血統を発展させるようになりました。 アメリカで古くから発展した系統としてまずヒムヤーから派生する血統が挙げられます。 タッチストーンから5代を経てヒムヤーが現われました。 ヒムヤーからはドミノ(DOMINO)とプローディット(PLAUDIT)が繁栄を遂げ、それぞれブロードブラッシュ(BROAD BRUSH)とホーリーブル(HOLY BULL)に受け継がれています。
ドミノはわずか2世代で20頭の産駒を残して他界しましたが、その中からコマンド(COMMANDO)が現われました。 コマンドもわずか4世代の産駒を残し、父と同じく早世しましたが、現代に血をつないだコリン(COLIN)の他、20世紀はじめのアメリカ競馬を支配したピーターパン(PETER PAN)が現われました。 ピーターパンからブラックトニー(BLACK TONEY)、ブルーラークスパー(BLUE LARKSPUR)へと続く血統は20世紀前半のアメリカの至宝でしたが、すでに衰退しアメリカでは直系が途絶し、今では南米にわずかに血を残しているようです。 しかし現在のアメリカには欠かせない血統でヘイロー(HALO)などのアメリカを代表する名馬の血統表内にブルーラークスパーのクロスが見られます。 コリンは15戦15勝という成績を残して種牡馬になりましたが、生涯に81頭の産駒しか残す事ができませんでした。 コリンの直系はアルサブ(ALSAB)、アクアク(ACK ACK)といった名馬を出しながら着実に血を残し、現在ブロードブラッシュが活躍しています。 ブロードブラッシュの産駒には輸入されたブロードアピール、ノボトゥルーがいてどちらもダートを主戦場として息の長い活躍を見せています。
プローディットは現役時代にケンタッキーダービーを制してドミノと並ぶヒムヤーの代表産駒となりました。 この血統からはやがてクエスショネア(QUESTIONNAIRE)が種牡馬として成功し、産駒の中からフリーフォーオール(FREE FOR ALL)が現われました。 フリーフォーオールから出たラフンタンブル(ROUGH'N TUMBLE)は種牡馬として成功を収め、ドクターファーガー(Dr. FAGER)などを出しました。 ドクターファーガーは現役時代に酷量を背負いながらも脅威的なレコードを打ち立てた程の馬で、種牡馬となってからも期待されましたが、わずか12歳で亡くなりました。 ドクターファーガーは亡くなった翌年にリーディングサイアーに輝いています。 ラフンタンブル、ドクターファーガーのメールラインは母父としても優れていましたが、現在では直系は絶えてしまいました。 ラフンタンブルの血を現在に残したのはホーリーブルの祖父ミネソタマック(MINNESOTA MAC)です。 ミネソタマックの仔グレイトアバヴ(GREAT ABOVE)は種牡馬としては期待されなかったため、ブリーダーズカップへの種牡馬登録がありませんでした。 このため産駒のホーリーブルはブリーダーズカップの出走には莫大な追加登録料を支払う必要があり、結局出走を回避する事になりました。 ホーリーブルはアメリカ4冠目とも言われるトラヴァースSで同期の2冠馬タバスコキャット(TABASCO CAT)に大差をつけ、後のブリーダーズカップクラシック馬のコンサーン(CONCERN)も下しています。 このコンサーンもブロードブラッシュの代表産駒の一頭です。 ホリーブルは種牡馬としても好調な出だしを見せています。

ブランドフォード系

ブランドフォード(BLANDFORD)系はホエールボーン(WHALEBONE)からわかれたサーハーキュリーズ(SIR HERCULES)からバードキャッチャー(BIRDCATCHER)を経てオックスフォード(OXFORD)に受け継がれた血統です。 オックスフォードは後に大種牡馬となるスターリング(STERLING)を出してスターリング系が形成されます。 スターリングの産駒に突出したスタミナを持つアイソノミー(ISONOMY)が出ます。 アイソノミーはスタミナを活かして長距離レースで活躍しました。 当時は長距離レースの価値の高い時代でアイソノミーは種牡馬としても成功を収め、2頭の三冠馬を輩出しています。 アイソノミーの輩出した三冠馬のうちアイシングラス(ISINGLASS)が血をつなぎました。 アイシングラスは英三冠を達成した他重要な長距離レースも勝ち、獲得賞金記録は50年間破られる事がありませんでした。 アイシングラスの産駒にジョンオゴウント(JOHN O'GAUNT)が出ました。 ジョンオゴウントは母ラフレシ(LA FLECHE)で、父と母がともに三冠とアスコットゴールドカップを制している超良血馬です。 現役時代には期待に応える成績を残していませんが種牡馬として名種牡馬スウィンフォード(SWYNFORD)を出しています。 スウィンフォードの産駒がブランドフォードでこの父系を現代に残しています。
ブランドフォードはイギリスリーディングにも輝いた名種牡馬となり、ブレニム(BLENHEIM)をはじめ、バーラム(BAHRAM)、ブラントーム(BRANTOME)などを輩出しました。 ブランドフォード系は昔ながらの晩成型ステイヤー血統のため、現在のスピード競馬には合わない部分があります。 このため徐々に勢力を失い、すでにヨーロッパでも貴重な血統となっています。 ブランドフォードが種牡馬として活躍していた時代には日本でもステイヤー血統が好まれた時代だったためブランドフォード産駒の輸入が行われています。 輸入されたブランドフォード系の代表がプリメロ(PRIMERO)です。 プリメロはトサミドリや日本で一大牝系を築いたシラオキなどを出した優秀な種牡馬です。 すでに直系は絶えていますが、特に日本土着といわれる牝系によく見かけられスタミナを補強しているようです。 シラオキ系は次々と名馬を送りだし、スペシャルウィークなどもこの牝系の出身です。
一方ヨーロッパに残った産駒ではブレニムがマームード(MAHMOUD)を出しました。 マームードは純白と称されるほどの芦毛を祖母マムターズマハル(MAMTAZ MAHAL)から受け継いだダービー馬です。 ところがブレニム、バーラム、マームードは相次いでアメリカに売却されてしまいます。 アメリカに渡って成功を収めたのはマームードで、なんと言っても最高の繁殖牝馬との評価さえ受けるアルマームード(ALMAHMOUD)の父となりました。 アルマームードの娘はコスマー(COSMAH)がヘイロー(HALO)を、ナタルマ(NATALMA)がノーザンダンサー(NORTHERN DANCER)を産んでいます。 マームード産駒の牡馬では晩年に出たジアックス(THE AXE)が後継種牡馬となり、血統を守りました。 ジアックスは優れた種牡馬となり、アメリカにマームードの血を広めましたが、徐々に衰退の道を歩みました。 ブレニムがヨーロッパ時代に残した後継種牡馬ドナテロ(DONATELLO)からは代を経てムトト(MTOTO)が出ています。 バーラムの産駒ではイギリスでパーシャンガルフ(PERSIAN GULF)が成功し、その産駒はドイツのタメルラン(TAMERLANE)、輸入種牡馬パーシア(PARTHIA)などです。 タメルランの血はドイツで代を重ね、モンズーン(MONSUN)が種牡馬として活躍しています。 ブラントームはフランスで血を残し、やがてこの系統からジャパンカップを制し、日本で種牡馬となったペイザバトラー(PAY THE BUTLER)が出ました。 ペイザバトラーはわずか一世代しか残せませんでしたが、その中から重賞馬パルブライトを出しました。

テディ系

テディ(TEDDY)はベンドア(BEND OR)からオーモンド(ORMONDE)に派生した系統で、フライングフォックス(FLYING FOX)からアヤックス(AJAX)、テディ(TEDDY)と派生し、フランスを代表する種牡馬でしたが、その産駒のほとんどがアメリカに輸入され、戦前のアメリカでテディ系として繁栄しました。 テディからはサーギャラハッド(SIR GALLAHAD)が種牡馬として成功を収めましたが、サーギャラハッドの系統は後継種牡馬に恵まれず衰退していきました。サーギャラハッドの全弟ブルリー(BULL REA)も種牡馬として活躍しましたが、後継種牡馬が失敗に終わったため直系としては廃れました。しかしブルリーは母父として非常に大きな影響力を持った種牡馬であり、北米血統の名馬の母系によく見かけられます。
戦後のテディ系を復興したのはサンテディ(SUN TEDDY)に連なるソードダンサー(SWORD DANCER)とダマスカス(DAMASCUS)の親仔です。 特にダマスカスにはテディの他、ブルーラークスパー(BLUE LARKSPUR)を中心としたアメリカ血統とファラリス(PHALARIS)のヨーロッパの血がバランスよく配されており、なおかつ当時アメリカの主流となっていたネイティヴダンサー(NATIVE DANCER)やボールドルーラー(BOLD RULER)に対して5代アウトブリードとなる利点を活かして次々と名馬を送りました。 産駒のオジジアン(OGYGIAN)はエイシンワシントンの父で輸入されています。 この他にはタイムフォーアチェンジ(TIME FOR A CHENGE)からフライソーフリー(FLY SO FREE)が出てキャプテンスティーヴ(CAPTAIN STEVE)の父となりました。 キャプテンスティーヴは日本に輸入されています。

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