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FORTNUM AND MASON

フォートナム・メイソン。1707年にウィリアム・フォートナムとヒュー・メイソンの二人によってロンドン・ピカデリーに開かれた高級食料品店。ビクトリア女王から王室御用達の栄誉を受け、現在にいたります。故ダイアナ妃殿下が生前愛用されていた事でも有名。日本には1971年の紅茶輸入自由化とともに輸入が開始されました。深緑のブランドカラーで百貨店などでも幅広く取り扱われていました。しかし、2003年に正規代理店の片岡物産との契約が終了し、日本市場から事実上撤退。現在では並行輸入品が手に入る程度になってしまいました。と思っていたら、三越と組んで何かやるみたいではありますね。
ブレンドに定評のあるブランドでROYAL BLENDを始めとして非常に無難な紅茶という感じです。イギリスの伝統を感じさせるブランドで奇を衒わないので安心して買えます。ただイギリスからそのまま持ってくるので日本の水では多少濃く出ているようです。EARL GREYには強烈にラプサンスーチョンが入っていますので、普通のEARL GREYが好きな場合はEARL GREY CLASSICの方が良いです。
写真はPATIO REATAURANT BLEND。このシリーズ好きだったんですが、多分もう手に入らないんだろうなあ。
公式サイトhttp://www.fortnumandmason.com/

WEDGWOOD

ウェッジウッド。英国陶工の父と呼ばれ、ボーンチャイナで有名なジョサイア・ウェッジウッドが1759年に創業。紅茶を扱うようになったのは20世紀になってから。紅茶よりも陶磁器が有名です。紅茶缶にもウェッジウッドのシンボルとして陶磁器が描かれています。缶のデザインも良く、人気があります。また、1949年よりピーターラビットをあしらった紅茶缶も扱っています。
ここも無難なブレンドが多いという感じです。手軽に手に入ることもあって、紅茶を飲み始めた頃に良く飲んでいました。ティーバッグは個別のアルミ包装がされているので買い置きするのに最適です。
写真はQUEEN ANNE。クイーンアンブレンドは英国系のブランドからいくつも出ていますが、ウェッジウッドが一番良かったです。
公式サイトhttp://www.wedgwood.com/ほとんど陶磁器のページです。

TWININGS

トワイニング。1706年にトーマス・トワイニングが開業した「トムのコーヒーハウス」が始まりで、1717年に紅茶専門店「ゴールデンライオン」を開きました。現在でも216 The STRANDに残る創業店が一族によって受け継がれている英国紅茶の伝統です。ビクトリア女王以降の歴代王室御用達。
TWININGSの紅茶はスーパーなどでもよく見かけるので、入門用に最適です。スーパーなどで見かける紙箱に透明な袋で入っている茶葉は廉価版で多少は質が落ちるとはいえ変なメーカーよりは確かな品質です。缶入りの茶葉にも2種類あり、よく見かけるわりと安価な缶の他、百貨店などにおいてあるSupremeシリーズがあります。Supremeシリーズが他の上位ブランドの茶葉と同じくらいでしょうか。ティーバッグも同様に2種類あるので、飲み較べるのも一興。キーマンベースのプリンスオブウェールズブレンドなどは結構よろしいです。廉価版の方はさすがに味、香りともに薄い感じが否めませんが、試しに飲むのなら十分です。
最近はThe Strandというブランドで量り売りの展開も行っています。
TWININGSは紅茶の歴史の節目には必ず登場し、大きな役割を果たしてきました。最近リプトンが売り出している三角ティーバッグも最初に開発したのはTWININGSのようです。
公式サイトhttp://www.twinings.com/
日本代理店片岡物産http://www.kataoka.com/products/twinings/

AHMAD

アーマッド。1930年代にインドからの紅茶輸入を始め、1954年にはスリランカに大規模な製茶工場を建設し、そこから世界各地に茶葉を出荷しています。価格が安いわりには良いというレベルの茶葉で、トップブランドと較べるとやや落ちます。普通の125g缶なら1000円以内で買えます。安いためかよく200gの缶の方を見かけるのですが、これを200gも買いたくないなあと思うことがほとんど。ハズレ引いてもいいかなと思いながら125g缶を買います。
公式サイトhttp://www.ahmad.jp/

Ridgeways

リッジウェイ。当時不安定だった中国茶の品質を一定にし、「公正な価格で最高の品質を」というテーマに挑戦したトーマス・リッジウェイによって1836年に開業し、茶葉のブレンドで有名になりました。1886年にはビクトリア女王から注文を受けてブレンドされたHer Majesty's Blend(H.M.B.)によって王室御用達となりました。このH.M.B.は現在でもブランドの誇りとして世界各地で愛用されています。日本では1994年にハマヤが取り扱いを開始しました。
関西が地盤で近鉄と関係の深いハマヤで取り扱われているので特にティーバッグをよく飲んでいました。ティーバッグで飲んだアールグレイはアルミ包装だった事もあって香りもしっかりしていましたし、なによりティーバッグにフルリーフを使っていた事に感激しました。缶は独特のデザインで140g〜160gと内容量に少しばらつきがあります。ブレンドティーですが、ブロークンタイプだったアフタヌーンはそれほどでもなかった感じです。
写真はHer Majesty's Blend (140g)。H.M.B.はBOPとCTCの茶葉がブレンドされているようでさらにファニングスまで入ってる気がします。抽出するのがちょっと難しいです。
日本代理店ハマヤhttp://www.hmy.co.jp/

Lipton

リプトン。1889年にトーマス・リプトンが紅茶販売を開始。スリランカに直営の茶園を作り、生産から一貫して行う事で品質・量の安定を図り、「世界の紅茶王」の名を欲しいままにしました。この功績が評価されて、ビクトリア女王よりナイトの称号が与えられ、サー・トーマス・リプトンと呼ばれるようになりました。日本にいち早く入った紅茶で1907年に輸入されています。世界に紅茶を普及させ、リプトンイエローラベルのティーバッグは世界中に広まりました。
おそらくイエローラベルのティーバッグは誰もが飲んだことのあるものだとは思いますが、いろいろな紅茶を飲み始めるとその味や香りの薄さが気になって仕方ありません。青い色をした缶に入ったリーフティーを飲んだときも首を傾げてしまいましたし、どうなんでしょうね。詳しい茶葉のリストを見た事がないので何も言えないです。京都にあるLIPTON TEA HOUSEは結構好きなんですけどね。
公式サイトhttp://www.lipton.co.jp/index.html
リプトンティーハウスhttp://www.fukunaga-tf.com/lipton/

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