マリアージュ・フレール。フランス流紅茶芸術を掲げるフランスの紅茶専門商。創業は1854年でフランスの植民地貿易を担っていたマリアージュ家のアンリ・マリアージュとエドゥアール・マリアージュの兄弟によってパリに開かれた紅茶専門店がルーツ。茶を芸術としてとらえ、茶に関わるもの全てを扱う。直営店では450種以上の茶葉の量り売りの他、サロンを併設している。フランス国内では1990年に2号店、1997年に3号店を開設している。日本に進出したのは1990年代。当初は代理店を介する形で進出していたが、後に代理店側との契約を解除して直営店を開いている。日本においてのサロン併設店舗は、東京に銀座と新宿の2店、関西では京都、神戸の3店。関西の2店舗は全てBALのテナントとして入っている。
日本ではすでにフランス本国以上の展開規模となっており、サロン併設店のほかに量り売りのみの店舗が東京圏の百貨店内に存在する。また、缶入りの一部銘柄が百貨店などで取り扱われている事があるそうです。関西には直営店があるので、他のところでは全然見かけませんが。通信販売も行っている模様。
店舗は非常に格調高く、入りづらい雰囲気さえありますが、サロンではフランス流の淹れ方のおいしい紅茶が飲めます。800円〜のポットサービスでカップに4杯くらいの量入っています。しっかり保温された状態で出されるので、時間をかけてゆっくりと飲めます。茶葉の詳細なカタログは「フランス流紅茶芸術」という名で1冊1500円で販売されています。普通に茶葉が買える値段ですが、お茶そのものについても書かれているなど、マリアージュ・フレールの真髄のような気がしたので買ってしまいました。
世界各地の茶葉と様々なブレンド、また特徴あるフレーバードティーと多彩なラインナップを誇り、紅茶以外の茶(緑茶など)も扱われています。直営店の店員に訊けば、好みに合わせていろいろな茶葉を勧めてもらえます。フレーバードティーは香りが特徴的なので好き嫌いが分かれるところではあるのですが、絶対的なクオリティが高いので思いつきで買ってもはずれる事はないでしょう。ここに限った事ではありませんが、ファンシーフレーバードのネーミングはとっぴもない物が多いので名前で選んでみるのもありかもしれません。私はサムライがどんなものなのか非常に気になっています。
MARIAGE FRERESの紅茶缶にはコロニアル缶とクラシック缶が存在するようですが、店頭で見かけるのはクラシック缶でロゴの色が異なる2種類の缶があります。量り売りを缶に入れてもらう場合は缶代として400円かかります。店内に缶入りで陳列されている紅茶は缶代として300円高くなっています。クラシック缶は密閉性が高いらしく、独特の蓋のデザインをしているのでこじ開ける必要はないですが、空けるのにコツがいります。
写真はクラシック缶(EARL GREY FRENCH BLUE)で、後ろに見えているのがフランス流紅茶芸術の日本語版。
公式サイト
http://www.mariagefreres.com/