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2007/10 [1]2007/11 [1]

2007/10/18

Horse Racing

Lane's End Stallion Roaster 2008

前にも書きましたが、北米の種馬場のラインナップで最も楽しいのがLane's Endです。そりゃA.P. IndyにKingmamboを抱えてますしね。ということで、今年もここの種付け料だけはまとめる。去年もやりましたが、基本的にこれまでの分に追記。
StallionSire2008 Fee2007 Fee2006 Fee2005 Fee2004 FeeCurrent Year Leading EarnerSireRank
A.P. IndySeattle Slew300,000300,000300,000300,000300,000Rags to Riches2
KingmamboMr. ProspectorPrivatePrivate300,000300,000225,000Student Council21
Smart StrikeMr. Prospector150,00075,00050,00035,00025,000Curlin1
MineshaftA.P. Indy75,000100,000100,000100,000100,000La Mina25(First Crop Ranking)
Rock Hard TenKris S.50,00050,00050,000------------
Dixieland BandNorthern Dancer50,00050,00050,00050,00050,000Kona Blend---
Dixie UnionDixieland Band50,00050,00040,00030,00030,000Grasshopper55
Lemon Drop KidKingmambo35,00020,00020,00050,00050,000Citronnade9
Pleasantly PerfectPleasant Colony30,00030,00040,00040,000---------
AragornGiant's Causeway30,00030,000---------------
After MarketStorm Cat30,000------------------
LangfuhrDanzig25,00025,00020,00030,00025,000Lawyer Ron5
Pleasant TapPleasant Colony25,00015,00010,00010,00015,000Premium Tap18
Came HomeGone West25,00025,00040,00040,00040,000C P West10(Second Crop Ranking)
GulchMr. Prospector20,00030,00040,00050,00050,000May Night52
City ZipCarson City15,00020,00015,00015,000?Tishmeister78, 7(Third Crop Ranking)
Belong to MeDanzig12,50012,50015,00025,00025,000Stay Close54
Stephen Got EvenA.P. Indy12,50020,00025,00012,50012,500Steve's Double85
MingunA.P. Indy7,5007,5007,500------------
Bowman's BandDixieland Band6,0006,000---------------
King CugatKingmambo5,0005,0005,0005,0007,500Latin Rhythms23(Third Crop Ranking)
WandoLangfuhr5,0007,50010,000------------
トピックとしては強気に倍額にしたSmart Strikeの150,000ドルということになりましょうか。
A.P. Indy: Seattle Slew - Weekend Surprise by Secretariat
来年からStorm Catの種付け料が300,000ドルに下がるので、彼と並ぶ北米トップとなりました。種牡馬としてそれにふさわしい実績を残していますし、消長の激しい北米のサイアーランクにあってこれだけ安定して上位に踏みとどまること、また母父としての実績が積み上げられつつあることを考えると当然の地位なのかなとも。母父としては去年いきなりリーディング20位に現れましたが、今年は現時点でリーディング13位と順位を上げています。100位までで彼より若いのはKingmambo(よりによってお前かw)くらいのものです。種牡馬としても図抜けて高いコンパラブルインデックスがA.P. Indyの特徴ですが、母父としてもそれは変わらず。
今年前半はRags to Richesに限らずA.P. Indy産駒の活躍が目立ちました。Master Commandなんか凄く期待したのですが、気がついたらいなくなったという印象。Rags to RichesもBelmont Sのあとで一頓挫あった挙句に復帰戦で骨折して今シーズンを終えてしまいましたし、後半は随分と勢いを失ったなと。まあ、Indian Valeがいますし、2歳でも良血Majestic WarriorがGIを勝ちましたが、やや物足りないかなと。それでもBernardiniが大きく稼いだ去年より層は厚いのですが。
Kingmambo: Mr. Prospector - Miesque by Nureyev
今年も相変わらずでした。EpsomでLight Shiftが勝って、まず花火一つ目。Pacific ClassicでStuedent Councilがやらかして二つ目。一方今年何とかなるんじゃないかと思ったBobomanは何ともならなかったし、Archipekoも期待外れな戦績と言えばそうか。2歳にHenrythenavigatorとThewayyouareという2頭の良血が現れていますので、来年も楽しそうと言えばそうですな。
Student CouncilはPacific Classicを勝ったときは極端に時計の掛かるDel Marの馬場の恩恵を受けていたと思いましたが、その後、Hawthorne GCも勝ったのでフロックというわけでもないかと思わされました。ジャパンカップダートに出走したいと言っているようですが、BCに出るよりはチャンスがあるのではと思います。あぁ、見たい。
Smart Strike: Mr. Prospector - Classy'n Smart by Smarten
今年はCurlin、English Channel、Fabulous StrikeがGIを勝ち、ある種の壁を越えたという印象。リーディングサイアー獲得も見えてきたわけですし、上位では数少なくなってきたMr. Prospector直仔(リーディング上位としてはKingmamboやメリーランドの雄Not For Loveくらい、Gone West、Gulch、Seeking the Goldなんかはもう振るわないし、今年のFusaichi Pegasusの状況は酷い、Aldebaranも初年度産駒は出遅れた)というのも強気に出た理由かなとは思われる。ステークスクラスの輩出でも十分な数字を持っているが、重賞となるとまだA.P. Indyが上と思われるところはあって、今後のポイントはそこになるのかなとは思われる。
Mineshaft: A.P. Indy - Prospectors Delite by Mr. Prospector
今年産駒がデビューしたが、これまで勝ち上がり6頭で、未だにステークス勝ちは無しとやや出遅れているのは否定できないところ。これまで守ってきた100,000ドルのプライスタグも75,000ドルに下げざるを得なくなった。同じく100,000ドルスタートのEmpire Makerもかなり出遅れているが、あちらは初勝利がGIというCountry Starが出ただけ上ではあるかと。とはいえMineshaftに対しては、Lane's EndのボスW.S. Farishが相当入れ込んでいて、良い繁殖を宛がうだけでなく、セールで買い捲っていたので、そのあたりがデビューしてくるようになると状況は変わるのかもしれない。スタートで躓いたLemon Drop Kidが3年を過ぎて上昇してきたように、Mineshaftもゆっくりと見るべき種牡馬ではないかとは思われ。
Rock Hard Ten: Kris S. - Tersa by Mr. Prospector
50,000ドルの据え置き。まだ初年度の種付けが当歳なのでこれといったニュースも無く。当歳で上場されたのはまだ2頭で、そのうちの1頭がいたのはJRHAのセレクトセールならどう判断つけてよいのやらと。
Dixieland Band: Northern Dancer - Mississippi Mud by Delta Judge
今年目立った活躍馬はおらず、リーディングも100位に入っていないが、据え置かれた。母父としては相変わらず強く、リーディング3位。Mr. Prospectorがそろそろ退場しそうで、上位がSalder's Wells、Deputy Minister、Dixieland Band、Storm CatとNorthern Dancerの天下になりつつある。
Dixie Union: Dixieland Band - She's Tops by Capote
Dixieland Band後継としての期待も大きいのだろうし、何とかGI馬Dixie Chatterも出たし、他にGrasshopperという活躍馬も得たということで現状を維持した。ただ、そろそろ正念場なのは間違いない。種牡馬として同期のLemon Drop Kidに大きな差をつけられたとも言える。
Lemon Drop Kid: Kingmambo - Charming Lassie by Seattle Slew
ファーストクロップ、セカンドクロップの悲惨さはどこへやら。サードクロップで躍進したが、今年は更に上回った。Citronnade、Christmas KidがGIを勝ち、Cosmonautが芝戦線で活躍し、全体で9位に付けている。これは同期ではGiant's Causewayに次ぐ。よって、種付け料も上昇。初年度産駒の惨状からここまで来れるとは誰が思っただろうか。2歳ではまるで走らず、3歳と古馬で強くなるというあたり、Kingmamboの特徴をよく受け継いでいると思えます。何故か知らないが芝が得意で、獲得賞金の半分は芝のもの。北米芝限定ならリーディング5位になる。EpsomのDerbyにも出走馬を送り込んでいたが、その後の活躍を聞かないことから、まだそこまでの域には達していない模様。GIを勝った3頭が全て牝馬でもあるし、他でも牝馬の活躍が目立つ。
Pleasantly Perfect: Pleasant Colony - Regal State by Affirmed
特に何がどうというニュースも無い。イヤリングでそこそこ数が出ていたが、種付け料以下の落札額も目立つ。
Aragorn: Giant's Causeway - Onaga by Mr. Prospector
今年が種牡馬入り初年度では種付け料など変わるわけも無く。どれくらいの牝馬を集めたのかは気になるところ。
After Market: Storm Cat - Tranquility Lake by Rahy
Lane's EndがついにStorm Catの直仔を導入したとなるのがこの馬。種付け料30,000ドルの設定はAragornと同額ならば高いと思えるわけだが、父Storm Catとかそのあたりの差なのだろう。Sire of StallionとしてのGiant's Causewayはまだ未知の領域ではあるし。
Langfuhr: Danzig - Sweet Briar Too by Briartic
Langfuhrも今年の活躍には目を見張るものがありますが、こちらは種付け料据え置き。基本線でノングレードのステークスで稼ぐアベレージサイアーという見立てはあるのだろうなと。Lawyer Ronのような大物が出ること自体が異色というかそんな感じで。
Pleasant Tap: Pleasant Colony - Never Knock by Stage Door Johnny
この種牡馬だけは分からんw。はっきりと言えば大物が出るかどうかということに集約されるのだろう。サウド家に買われたPremium Tapは勿体無いと思われる。この馬が今年も北米で走っていたら古馬戦線の風景は変わっただろう。3歳からもTiagoという究極に近いネタ血統でGIを勝ってくれたので、来年も期待できそうだ。Santa Anita DerbyはまたPleasant Tapがやらかしたとしか思えなかったが、秋にちゃんとGoodwood Sを勝てたので良いだろう。
しかし、この種牡馬で何よりも楽しいのは、Lane's EndがPleasantly Perfectの導入に踏み切ったあたりがTap Dance Cityくらいしかいない底の時期で、その後に嫌がらせのようにDavid Junior、Premium Tap、Tiagoと大物(候補)を出したことだろう。そういえばPT's Grey Eagleなんてのもいたな。とはいえ今年で20歳を迎えながらも、Tap Dance Cityが日本なのは置いても、David Juniorは日本に連れてこられてしまったし、Premium Tapにも期待できないとなり、後継種牡馬がいないというのはあります。そういった面からもTiagoに掛かる期待は大きいのではないかな。
Came Home: Gone West - Nice Assay by Clever Trick
今年になってややマシにはなったが、ちょっと不振ではあるか。重賞クラスがC P Westだけというのでは寂しい。
Gulch: Mr. Prospector - Jameela by Rambunctious
種付け料の低下が止まらない。高齢になったというのもありますが、Dixieland Bandのように種付け料を維持する材料を持たないのが厳しいか。サイアーラインとしてはThunder Gulch、Point Givenとラインを伸ばしているが、そのどちらも不安定で、大物の一発に期待する状況か。特にPoint Givenが悲惨。
City Zip: Carson City - Baby Zip by Relaunch
これまでに重賞を勝てたのは初年度産駒のWhat a Cityくらいかと思われるが、トータルで見ればそれなりの結果を残しているとは言える。仕上がりが早く、レース向きという点ではSongandaprayerより上。ただ、その後伸び悩むようではある。Lane's Endに移ったことと、半弟Ghostzapperの活躍でどれだけの繁殖を集められたかが今後の分かれ目になるかな。
Belong to Me: Danzig - Belonging by Exclusive Native
Langfuhrを少しスケールダウンしたような種牡馬になってしまった。ステークスあたりに壁がある。
Stephen Got Even: A.P. Indy - Immerse by Cox's Ridge
Don't Get Mad、Stevie Wonderboyの次が出ない。種付け料も元の水準に戻ってきた。
Mingun: A.P. Indy - Miesque by Nureyev
まだ、種牡馬2年目。ある意味、この種付け料でこれだけの血を導入できるというのは価値があるのではと。後は産駒がデビューしてからの話か。
Bowman's Band: Dixieland Band - Hometown Queen by Pleasant Colony
産駒デビュー前なんで特に何もなし。
King Cugat: Kingmambo - Tricky Game by Majestic Light
いきなりオーストラリアでGI馬が出た。とはいえトータルでは良くないのは変わらず。Seaside Retreatがいただけ去年の方が良かったかもしれない。良血なんだが、Kingmamboの求める方向と違っていたというのが種牡馬になってからも影響してるのかなと。もともと、そんなに良い繁殖を集められる立場ではなかったというのもあるでしょうが。
そういえば、King CugatはもうLane's Endには帰らないって話じゃなかったか…と思って確認したら2007年シーズンは向こうに留まるという話で、種付け料を発表したということは来年は戻ってくるのか。
Wando: Langfuhr - Kathie's Colleen by Woodman
何故か産駒デビュー前なのに種付け料が下がり続ける。カナダ三冠馬にこれはあまりにもと思うが。

2007/10/21

Comic

ヤングガンガン No.21

前号までのレビューはこちら。ヤングガンガン レビュー
カノジョは官能小説家◆シーナって黒鬼先生以外の仕事をまったくやっているように見えないんですが、それは良いのかなぁ。
死がふたりを分かつまで◆ジュリエットはジュリエットで有能ということかなぁ。でも、遥はちょっと壁のようなものを感じているような。だから、自分が見た未来を話して相談することができない。その様子だけで何かに気づいて動くのだから。
すもももももも◆孝士開き直る。こういう奴を命がけで守れと言われてもと行ったところはあるかな。散々ダメなキャラ扱いされている天下とか半蔵の方が余程マシじゃないか。そういう意味で今回天下が感じた孝士との決定的な違いってのがこれから問題になるのではないかなと。
黒神◆戦いの後始末。というか茜さんもなんでそこまでできるかなと思ったり。
フダンシズム◆ほんとに何の展開も無くただ買い物してるだけじゃないか。のぞみんの悩みって大体想像つくわけで、次回が楽しみということでよいかな。巻頭カラーらしいし。
マンガ家さんとアシスタントさんと◆ヒロユキさんの読み切り。昔G FantatsyにあったDon't Trust Anyone Over Thirtyを思い出した。あっちの方が痛々しさで上回っていたが。
ロトの紋章◆またアロスが悩んでいて、話が大きく動かない。今回はアンデッドモンスターと戦って、相手の強さというか厄介さを強調するだけになってしまったかなぁ。ポロンが関わってくるのは次ということになりそうか。
モノノ怪◆ようやくというところなんだろうが、それにしても引っ張るなあ。 セキレイ◆微妙に裏設定が語られてるかな。冒頭で鴉羽と結女が向かっていく相手がMBIなのかどうかというのがどうもロゴがついていなかったりで、MBIじゃなくて軍隊が相手という感じ。そこで何があったのかが、問題なのかなと。そして月海は乗り易すぎ。
探偵◆早川さんそこで脅してどうするのよ。なんというか全体的に陳腐。
バンブーブレード◆タマちゃん無理しすぎ。久しぶりに町戸高校の人たちが出てきたんで、また話に関係してくるのかな。アニメの放送に合わせてのタイミングってのもあるんだろうけど。
WORKING!!◆センターカラー。伊波さんが進化してしまいました。
はなまる幼稚園◆新キャラ登場。しかし、山本先生さすがだなぁ。
ニコイチ◆それが一番の問題じゃないのかなと思うのだが、これまで何の手も打ってないような>崇へのカミングアウト。また、新キャラが出てきて、引き伸ばしているような印象もあり。
ジャッカル◆そっちが刺客の本命か。
激流血◆広太のやっていることもほめられたものではないよなとは思われ。
キズナ◆バンドの人たちが再登場。いろいろある感じですが、これはちゃんとまとまるんだろうか。
うめぼし◆常盤さん暴走中。
フロントミッション◆基本的にキャラを使い捨てにしているせいか、どうも死が軽いんだよなあ。
荒川◆村長の秘密が明らかに。いろいろと突っ込みどころはありますが、どうでもいいや。
ライオン丸G◆何というか、獅子丸ダメすぎる。
サンレッド◆今回はサンレッドである必要が無いなと。
読み切り?私には何も見えません。神の烙印が無期休載となったわけですが、あの状態では仕方なかろうなと思う。しかし、代原もうちょっと他に無いのかよといったところではあるが。

2007/10/25

Horse Racing

今更ながら菊花賞雑感

後から思い返してみると、私の個人的な趣向としてはアサクサキングスが勝ったというのは何よりのことではなかったかと。
周知の通り今年の3歳はNHKマイルとダービーを牝馬に取られた世代であります。更には牡馬相手のGIにこそ出てこなかったもののシンザン記念でアドマイヤオーラの2着に入った。ダイワスカーレットもおりました。牝馬はここまででGI馬がウオッカ、ダイワスカーレット、ピンクカメオ、ローブデコルテと4頭も出ており、そして、それらが一堂に会する機会を得たのが秋華賞でした。ウオッカとローブデコルテがぶっつけになるなど万全の状態であったとは言い切れないのですが、このわくわくする面子にベッラレイアやレインダンスが加わった密度の濃いレースが秋華賞であったのです。
一方の牡馬はと言えば、2歳GIを勝ったドリームジャーニーはその性質からして自力勝負を望めない馬であり、春のGIでは見せ場を作れないままに敗れ去りました。秋初戦の神戸新聞杯を勝った事で久々の勝利を得るも、この先もどこまで追い込めるかの勝負にならざるを得ないと思わせられるものではありました。さらに今年の世代を牽引することを期待されたフサイチホウオーも不完全燃焼のまま春を終え、秋緒戦の神戸新聞杯を惨敗。皐月賞馬ヴィクトリーも何とか3着にまとめるのが精一杯のレース振りでありました。春の上位馬は揃ってぱっとしないという中で、ダービー2着から宝塚記念まで走っていたアサクサキングスは神戸新聞杯も2着にまとめていました。
にわかに注目を浴びたのがオーストラリア産馬ロックドゥカンブ。デビューから4連勝してセントライト記念を勝ったことで、クラシックの最後の舞台で一番人気を背負うことになりました。いかに南半球産ということでアローワンスを貰おうとも、実質皐月賞を走るような時期にこの3000mの舞台は厳しいものだったとは思われます。その中で3着に入ったことはこの馬の実力を示すものとして十分な結果であるでしょうし、来年になってからの期待の膨らむレースではあったでしょう。
さて、アサクサキングス。春には皐月賞、NHKマイル、ダービー、宝塚記念と手当たり次第にGIに出て、その中ではダービーで2着という実績を残しているが、勝負にならなかったとはいえ宝塚記念に出走して、菊花賞を勝った事を評価したい。今年はウオッカが宝塚記念後に一頓挫あって結果的に秋華賞を落としたということもあって、これで3歳馬の宝塚記念出走が消極的になったら嫌だなあとは思ったもので。アサクサキングスとウオッカでは立場が違うのは重々承知しつつも、3歳馬は宝塚記念に出るより休養して秋と言い切られるのが嫌なので、宝塚記念に出ても秋のレースに問題なかった実例になってくれたアサクサキングスには感謝したい気分。
ちなみに。
ヒシナタリー: 宝塚記念云々より月一でレースをきっちり使われていただけという感じすら。 オースミブライト: 皐月賞2着馬。秋は日程変更前でまだ京都新聞杯が控えていたが、神戸新聞杯勝ったんだから良いじゃないかというくらい。
ダービーレグノ: 春はシンザン記念を勝った程度で脇役。秋も何か変わったというような戦績ではなかった。
ローエングリン: ダービー出走が叶わず、駒草賞を勝って宝塚記念3着。秋は神戸新聞杯、菊花賞と惨敗。
ネオユニヴァース: 春の二冠馬の出走で注目されて、4着。しかし三冠の掛かった菊花賞で3着に終わってしまい、宝塚記念が余計なレースと言われた挙句、翌年春に故障して引退に追い込まれたときには宝塚記念が原因などとふざけたことを言った記事を目にしました。それはいくらなんでも関係者とネオユニヴァースに失礼すぎる。
サイレントディール: ネオユニヴァースの陰に隠れてこっそり出走。勝負にならなかった。秋はちょっと遅れて武蔵野Sで復帰し楽勝。
まぁ、こんなものか。宝塚記念を走って決定的に終わってしまった馬っていないと思うけどな。

Breeders' Cup on Friday

とりあえず非GIの金曜出走分。なんかもう余裕が無いので出馬表は用意していません。私が出馬表用意しなかったら記事に価値が無いってのは承知してのことではあるので…
Filly and Mare Sprint Dirt 6F
この路線は全く追いかけていないのでさっぱりではあるが。
人気を分けているのは2頭の3歳馬。Dream Rushは3歳牝馬のスプリントGIとしてPrioress SとTest Sで余裕勝ちしている。今回気になるのはそのTest S以来のレースになっているということではある。ややオーバーペース気味のレースを作って勝ちきれるのが強みで、ついていくと最後まで持たないし、後ろから行っても逃げ切られてしまうという相手をするのが大変な馬。この馬のハナを叩ける馬がいるかどうかがポイントになるかな。舞台が舞台だから簡単にDream Rushが行けるようなレースにはならないでしょうが。
もう一頭がLa Traviataですが、こっちはDream Rushほどのキャリアも無く強い相手とレースをするのが初めてというあたり、3戦無敗は評価されてもちょっと人気になりすぎなところはあるかな。Dream Rushと競り合って持ちますかね。
3歳馬ではBaroness Thatcherも出てくるが、この馬は7Fあった方が良いだろう。また、Test SではDream Rushに完敗している。
古馬ではBarellina BCを勝ってきたMaryfieldあたりが中心になるかな。GIはそれだけですが、この路線の常連。追い込むタイプのスプリンターなので、先行争いが激化して、前潰れの展開ならこの馬ということになるのではないかな。
Shaggy ManeはPrincess Rooneyで2着。あの時はRiver's Prayerとの行った行ったのレースで、今回はそんな楽な展開になるとは思われない。Sunshine Millionsで見せたようにはまると強いのだが。
◎Dream Rush
○Maryfield
▲Shaggy Mane
△Wild Gams
今年も全滅しそう…。
Juvenile Turf Turf 8F
北米の2歳にこれといった芝レース体系がないので何を注目して良いのかさっぱり分からず。このBCを頂点にある程度の体系を組んでもらえたらなあとは思うが。とはいえ去年のJFのDreaming of Annaのように芝から台頭する馬もいるし。
遠征馬はNoseda師、O'Brien師、Weld師が1頭ずつの3頭。それぞれ抜かりないだろうけど、2歳で大西洋を渡る遠征はやはり厳しいかなとも思われる。まぁ、過去にはAraziとかJohannesburgのような馬もいたし、芝ならもっと可能性は高いが。
というあたりで実績トップはStrike the Deal。GII Richmond Sを勝ち、GI Middle Park Sで2着というのはここでは文句なしの実績といってよいだろう。ただし、それらは6Fのレースであって、マイル戦に対応できるかどうかは不明。まぁ、これくらいならこなせるとは思うが。もうひとつはこの馬に限ったことではないが、欧州馬は狭いコースでの経験が無いというあたりも気になるか。コーナー二つ回るのも初めてだろうし。
Achill IslandはRoyal Lodge Sで2着とマイル経験はある。Domestic Fundもマイル経験あり。この両頭はSadler's Wells産駒でやや重くないかなと思える。まぁどちらも母系がそこそこに軽い、Achill IslandなんかはCrimson Saintだ、のでここに来たのだとは思うが。
北米勢だと一番人気のPrussian。Woodbineの芝マイルSummer Sを勝っている。このレースは去年Dreaming of Annaが勝っているレース。でも、Woodbineの芝はBelmontと同じで他の北米芝とは違いすぎるのではあるが。
重賞走ってない馬はさっぱり分からんです。
◎Achill Island
○Strike the Deal
▲Prussian
くらいで。基本的には欧州馬を信頼してみる。
Dirt Mile Dirt 8F70yd
初回から微妙に名前に偽りありとなったこのレース。まぁ、北米ダートなら8.5Fとするのが常道とかも思われます。10Fとなるとちょっと無理という馬が集まった印象も。
注目はDiscreet Catだろう。今年になっても順調にとは行かなかったのがこの馬で、Vosburghで3着で距離も短かったし、一叩きとしてはあんなものかといったところはあるだろう。強いときは強いのだが、どうにも安定しない。大事に使われるというレベルを超えてレースに出てこないので、どうにも体質的な問題でもあるのかと思ってしまう。
Corinthianはやはり気性に問題があって、10Fを諦めてしまった。マイル戦ではMetropolitan Hを勝っているし、ある程度スピード任せにいけるのは良いところかと。
Wanderin Boyは今年の古馬戦線で揉まれてきた。先行して直線粘るかどうかの馬ではあるが、どういうパターンで粘るかがさっぱり分からない。ムラのある馬とは思われる。調子が良いときは競ってきた馬を返り討ちにするが、自身が潰されるパターンもかなりある。枠が良いし、今回は行けるかという期待は持てる。
High Financeはどっちかといえばスプリンターでこの距離で逃げ切るのは難しいだろう。ただ、こういう馬の存在がWanderin Boyあたりの前勝負の馬に影響を与えてくるのは間違いなく、逃げるにしてもどの程度のペースを刻むかがポイントになるかなと。
3歳馬Xchangerも面白いところに挑戦してきたなとは思うが、大外引いたのはきつい。器用にまとめてくる馬なんでそれなりのレースはできると思うが。
◎Wanderin Boy
○Corinthian
▲Xchanger
Discreet Catが持っていくならそれはもうしかたねぇなくらいの勢いで。

2007/10/27

Horse Racing: Breeders' Cup

何とか全部間に合ったとは思う。金曜のレースを見る限り雨の影響が無視できないので、難しそうです。2歳戦の出馬表を眺めていると、西海岸のオールウェザー化の影響を考えずにはいられません。やはり来年がターニングポイントかなと。

Juvenile Fillies Dirt 8.5F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Phantom IncomeMontbrookCatch the GhostSilver GhostEibar CoaRichard Violette Jr.
2Clearly FoxyVolponiSermonPulpitPatrick HusbandsMark Casse
3Tasha's MiracleHarlan's HolidayMs. Cuvee NapaRelaunchDavid Romero FloresJohn Sadler
4Indian BlessingIndian CharlieShamefulFlying ChevronGarrett K. GomezBob Baffert
5Irish SmokeSmoke GlackenAdded TimeGilded TimeJulien R. LeparouxPatrick Biancone
6Set PlayVan NisterlooyBoldy's ReflectionBold RuckusBrice BlancPeter Miller
7Backseat RhythmEl CorredorKiss a MissKissin KrisJavier CastellanoPatrick Reynolds
8IzarraDistorted HumorArluceaBroad BrushVictor EspinozaRon McAnally
9Smarty DebSmart StrikeTaste the PassionWild AgainRicky FrazierDoris Harwood
10Proud SpellProud CitizenPacific SpellLangfuhrGabriel SaezLarry Jones
11Zee ZeeExchange RateEmblem of HopeDynaformerRobby AlbaradoBill Mott
12Grace AnatomyAldebaranProprietyStorm CatLanfranco DettoriDoug O'Neill
13Cry and Catch MeStreet CryPlease Sign InDoc's LeaderMike E. SmithBob Baffert
14A to the CroftMenifeeHeart WarmerDevil's BagKent J. DesormeauxKen Mcpeek
一番人気はIndian Blessing。キャリア2戦もFrizette Sで楽勝を決めてきたのだから当然といったところか。父Indian Charlieで先の楽しみも大きな馬なので、まずここで大きなタイトルを手に入れるというのは理想的かな。同厩のGI馬Cry and Catch Meはどうやらスクラッチのようで、良い枠も引いているしBaffertセンセイはこっちで勝負ということだろう。
3戦無敗でMatron Sを勝っているProud Spellも有力。Proud Citizenの初年度産駒であり、Proud Citizenがどんなものかというのがポイントになってくるかなと。Proud Citizen自身はそこそこ距離をこなしていたが、母がスプリンターで、Proud Spell自身も距離経験が無いだけに。
Del Mar Debutante3着、Oak Leaf2着とGIでの実績を持つIzarraはここまでの3戦が全てAWであるのがどう出るか。そう問題になるようには思われませんが。祖母がBayakoa。ちなみにBayakoaの祖母もIzarraという馬名。というかIzarra→Arlucea→Bayakoa→Arlucea→Izarra…ふざけてますか?
Set PlayもAWだけでダートの経験が無い。西海岸で走っていたらそうなるのは仕方ないので気にしないほうが良いのかなとは思うが、Del Marの馬場はちょっと特殊だったので、その影響くらいは考えておくべきか。Oak Leafで惨敗しているのも気掛かり。また、父Van Nisterlooyが芝馬であるため、ダートはどうよとも言われているようですが、そこまで気にするほどではないかなと。Your Hostessのファミリー。距離は持つと思う。
Irish SmokeはSpinaway Sを勝ったが、その後Alcibiades Sで消し飛んだ。かなりスプリントよりな血統と思われ、Alcibiadesでの敗戦は距離が原因と考えられる。無論、ここでも距離が持たないだろう。
新種牡馬Aldebaranは全体としては良いスタートとは言えないが、Alcibiades3着のGrace Anatomyを送り込んできた。この馬もダート経験なし。Aldebaranはマイルまでをこなすスプリンターだったが、Grace AnatomyはStorm Cat、Roberto、Key to the Mint、NijinskyでSoaringと隙の無い母系を持つので、この距離は問題ないだろう。悪くない馬なのだが荒削りなところがあって、この頭数では苦戦するかな。
Tasha's Miracleの父Harlan's Holidayも今年の新種牡馬。Storm Cat直系の競争はかなり激しく、短期間で結果を出せなければ見限られる。まず順調な出だしのHarlan's Holidayも早めにGI馬が欲しいところか。Sorrento SではSet Playを下したが、逆に言えば実績はそれくらい。Oak Leafで敗れているのが、距離なのか中間の一頓挫(Del Mar Debutanteを回避)の影響なのか微妙なところ。
A to the CroftはSpinaway、Alcibiadesを2着。Adirondackでも2着で、手堅いのだけど勝ちきれない。ここぞというところで大外を引いてしまう運の無さがなあ。
◎Indian Blessing
○Grace Anatomy
▲Izarra
△Set Play
Indian Blessingに負けてもらっては困るといったところ。

Juvenile

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Z HumorDistorted HumorOfftheoldblockA.P. IndyKent J. DesormeauxBill Mott
2War PassCherokee RunVueMr. ProspectorCornelio H. VelasquezNick Zito
3Kodiak KowboyPosseKokadrieCornado's QuestJohn R. VelazquezSteven Asmussen
4Slew's TiznowTiznowHepaticaSlewpyJulien R. LeparouxPatrick Biancone
5Shore DoIncludeDynashoreDynaformerMike E. SmithChuck Peery
6OverextendedMonarchosWay of LifeGulchLanfranco DettoriDoug O'Neill
7PyroPulpitWild VisionWild AgainShaun BridgmohanSteven Asmussen
8GlobalizationTouch GoldIn the LimelightPolish NavyJavier CastellanoRichard Violette Jr.
9Old Man BuckHold That TigerVictorian WomanJeblarRafael BejaranoKen Mcpeek
10Tale of EkatiTale of the CatSilence BeautySunday SilenceEibar CoaBarclay Tagg
11Dixie ChatterDixie UnionMini ChatDeputy MinisterRichard MiglioreRichard Mandella
12Salute the SargeForest WildcatDixie GhostSilver GhostDavid Romero FloresEric Guillot
13Wicked StyleMacho UnoDevilettaTrempolinoRobby AlbaradoGeorge Arnold II
一番人気は3戦無敗のWar Pass。Champagne Sを勝っていて、状況としてはIndian Blessingと同じだが、彼女ほど圧倒的なわけでもない。血統的にはBayouにBold Ruler、Hoist the Flag、Mr. Prospectorと流石に名門9-f族のすばらしい母系なのだがCherokee Runで台無しにされた感。短距離向きになってしまったBlushing Groomで底力に欠けるのが、こういうところでは響くかと思われる。
これに続くも良血馬Tale of Ekati。祖母Maplejinskyに母父Sunday Silence。Sunday Silenceが好む血を持っていないのが気になるが、Mr. ProspectorとNijinskyの組み合わせのクロスに、Nijinskyに対してはStorm Birdも入る引き締まった血統。しかし父がTale of the Catであり、もともとGold Beautyもスプリンターであったならば、Tale of Ekati自身もスプリント色があるとは思われる。距離経験が無いのが難点だろう。
PyroはChamganeで差して2着。父がPulpitであり、距離に不安はなさそうだが、2歳の段階でA.P. Indyの直系を信頼することには不安がある。良いレースはしているのだけれど。
既に7頭のステークス馬を出し、全体の2歳リーディングでもトップにつけるPosseはSaratoga Specialを勝ったKodiak KowboyがBCに出走する。距離に不安はある。
3戦無敗のLane's End Breeders' Futurity勝ち馬Wicked Styleはそのレースが人気薄での勝利だったこともあり、またここまでの3戦がAWばかりで人気になっていない。この馬も9-fの名門出身で一流どころの種牡馬が並ぶ。後はMacho Unoがどうかということに尽きるのではないか。距離は問題無さそうだが、母系がやや芝向きになっているあたり、ダートでどうかという部分があるかなと。
Salute the SargeはNorfolkの2着で距離はこなしているが、父がスプリンターばかりだすForest Wildcatというあたりで不安は消えない。
Z HumorはChampagneで3着。血統的には3歳になってからという印象。まだ未完成だろう。
Lane's End Breeders' Futurity3着のOld Man BuckはHold That Tiger産駒。Hold That TigerなんざHennessyの代用品だろ(暴言)という観点からすると、種牡馬成績はいまいちか。8.5Fはこなしているといえなくも無いが、芝とPolytrackなのがどうか。
Slew's TiznowとDixie Chatterはスクラッチする。
◎Wicked Style
○Pyro
▲Z Humor
△War Pass
正直9-f補正(正確にはBourtai)が掛かっていますw

Filly and Mare Turf Turf 11F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1All My LovingSadler's WellsJudeDarshaanPatrick J. SmullenAidan O'Brien
2Honey RyderLasting ApprovalCuando QuiereAffirmedJohn R. VelazquezTodd Pletcher
3Nashoba's KeySilver HawkNashobaSuperbityJoseph TalamoCarla Gaines
4Passage of TimeDansiliCrepsydraSadler's WellsRamon A. DominguezHenry Cecil
5Wait a WhileMaria's MonFlirtatiousA.P. IndyGarrett K. GomezTodd Pletcher
6LahudoodSingspielRahayebAraziAlan GarciaKiaran McLaughlin
7ArgentinaSadler's WellsAirlineWoodmanKent J. DesormeauxBobby Frankel
8TimarwaDaylamiTimaridaKalaglowMichael J. KinaneJohn Oxx
9DanzonRoyal AcademyZappeuseKingmamboJulien R. LeparouxPatrick Biancone
10ArravaleArchKaloscaKaldounJose Valdivia Jr.MacDonald Benson
11Simply PerfectDanehillHotelgenie Dot ComSelkirkJohn Patrick MurtaghJeremy Noseda
12Precious KittenCatienusKitten's FirstLear FanRafael BejaranoBobby Frankel
北米の期待をその身に背負うのは無敗のNashoba's Keyとこのくらいの距離が得意のHoney Ryder。
7戦負けなしのNashoba's Keyは芝もAWも行ける馬で、Distaffも候補に挙がっていたが、前走Yellow Ribbonの勝ちっぷりを見てFM Turfに出走を決意した。北米デビューなのが不思議なくらいに欧州的な血統で、距離も道悪も問題にしないだろう。ただ、この馬は結構きわどいレースばかりなので7戦無敗という戦績ほど抜き出た力ではないのかもしれない。
一方Honey Ryderは距離が10Fを超えてくると強く、同条件のUnited Nationsは牡馬相手で2着。今年はBeverly Dであっさり飛んで、それ以来のレースというのが不安材料。実績と経験を活かしたレースができれば良いが。
欧州馬は過去3年連続参戦したOuija Boardほどの大物を欠いている。トップはPassage of Time。Oaksで一頓挫あったが、Vermeilleで2着と復活。余力を持ってBC遠征ができたことも大きい。コース形態への対応次第だろう。先行できる馬なので問題にはしないと思う。
強い今年の3歳牝馬はSimply PerfectとAll My Loving、Timarwaも遠征してきた。Simply Perfectも強い馬ではあるが、マイルの馬で11Fに対応できるようには思われない。距離をこなすAll My LovingはEpsomとCurraghのオークスを3着、Ribblesdaleなんかも2着という実績だが、割と突き放されているレースが目立つのが気掛かり。また、距離が長いほうが良いのでこのコースは合わないと思われる。Timarwaは現時点では力不足ではなかろうか。
北米馬に目を戻すと去年人気を集めたWait a Whileがいる。ただ、この馬は去年でも距離が長いという印象を持ってしまったし、今年はその去年ほどの臨戦過程を踏めていない。雨で馬場状態が悪化しているのもマイナス。
フランスからの移籍馬LahudoodはBeverly Dで惨敗したがFlower Bowlを勝って面目を保った。Height of Fashionのファミリーで父にSingspielならば距離に問題は無さそう。Flower Bowlからこのレースを連勝したのはSoaring Softlyしかいないとも言われていますが、レース自体の歴史が浅い上に欧州馬に持っていかれやすいということを考えると気にすることはないか。
◎Honey Ryder
○Passage of Time
▲Nashoba's Key
△Lahudood
Nashoba's Keyの扱いをどうするということになりますが、状況を考えるとHoney Ryderを上に見るかといったところで、後は遠征馬との力関係。Passage of Timeをどこまで評価するかではあるのだろう。

Sprint Dirt 6F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Smokey StoverPut It BackMilady's HaloJolie's HaloAaron T. GryderGreg Gilchrist
2Midnight LuteReal QuietCandytuftDehereGarrett K. GomezBob Baffert
3Attila's StormForest WildcatSweet SymmetryMagesterialJohn R. VelazquezRichard Schosberg
4Talent SearchCatienusMrs. K.Dixieland BandRyan FogelsongerMark Shuman
5Kelly's LandingPattonBest GameGreat AboveLanfranco DettoriEddie Kenneally
6CommentatorDistorted HumorOutsourceStorm BirdJoe BravoNick Zito
7Idiot ProofBenchmarkPerfectly PrettyBertrandoDavid Romero FloresClifford Sise
8Benny the BullLucky LionelComet CatBirdonthewireMark GuidryRichard Dutrow Jr.
9BordonaroMemoMiss ExcitementRajabRichard MiglioreWilliam Spawr
10Greg's GoldLake GeorgeLake WindermereFit to FightVictor EspinozaDavid Hofmans
11ForefathersGone WestStar of GoshenLord at WarKent J. DesormeauxBill Mott
人気はSmokey Stover、Midnight Lute、Greg's Gold、Benny the Bullの4頭。そんな簡単に決まるレースではないし、多頭数のスプリントということで展開ひとつで大きく変わる。6Fでの実績を考えるとSmokey StoverやBenny the Bullか。人気はあまり無いがOak Treeで勝ってきたIdiot Proofも良いかもしれない。
◎Idiot Proof
○Smokey Stover
▲Benny the Bull
ワカンネ

Mile

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1RebellionMozartLast ResortLahibEibar CoaGraham Motion
2Icy AtlanticStormy AtlanticFrosty PromiseFrosty the SnowmanChristopher P. DeCarloTodd Pletcher
3After MarketStorm CatTranquility LakeRahyAlex O. SolisJohn Shirreffs
4HostHussonetColonna TraianaRoyGarrett K. GomezTodd Pletcher
5JeremyDanehill DancerGlint in Her EyeAraziLanfranco DettoriSir Michael Stoute
6Trippi's StormTrippiPocket BeautyStorm BirdJavier CastellanoStanley Hough
7CosmonautLemon Drop KidCosmic FireCapoteJulien R. LeparouxPatrick Biancone
8Kip DevilleKiplingKlondikeEncinoCornelio H. VelasquezRichard Dutrow Jr.
9Nobiz Like ShobizAlbert the GreatNightstormStorm CatJohn R. VelazquezBarclay Tagg
10My TyphoonGiant's CausewayUrban SeaMiswakiEddie CastroBill Mott
11Silent NameSunday SilenceDanzigawayDanehillKent J. DesormeauxBobby Frankel
12PurimDynaformerKirsteenaLord at WarJamie TheriotThomas Proctor
13Excellent ArtPivotalObsessiveSeeking the GoldJohn Patrick MurtaghAidan O'Brien
毎年欧州馬はコースに足を掬われるのがMileであるので、一番人気Excellent Artにとっては厳しいレースになるだろう。よりによって外を引いてしまった。実績だけなら文句なしだし、アメリカの血統にPivotalならばその方面も気にならない。更に雨もプラスにはなるだろうが。
北米のエースはAfter Marketということになるが、9F-10Fで実績を積んだ馬だけにマイル戦はどうか。芝転向後負けなしのNobiz Like Shobizも面白いが、After Market同様に距離が欲しい。
そうなると前半にマイルGIを連勝しているKip Devilleなどはいかがかという話になる。ちょっと調子が落ちていたが、どうやらWoodbine Mile2着で復調しているようには思える。
JeremyはGIでは2着まで。Excellent ArtやRamontiときわどいレースをして見せているが、Excellent Artと比べると見劣りがするのは否定できない。来年からの種牡馬入りが決まっているのでこのタイトルは何が何でも取りたいところではあろうが。
Shadwell Turf Mile2着のCosmonautはGIだとどうも足りない。そのCosmonautを差しきったPurimはそれまでの実績がまるでダメといったあたりで人気にならない。
◎After Market
○Excellent Art
▲Cosmonaut
△Nobiz Like Shobiz
あぁ、Shakespeareが健在なら簡単なレースだったのに。

Distaff Dirt 9F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1BalanceThunder GulchVertigineuxKris S.Victor EspinozaDavid Hofmans
2Prop Me UpReparatiousNatural PropProper RealityJoe BravoGregory Sacco
3Tough Tiz's SisTiznowLeaseholderTaylor's FallsMike E. SmithBob Baffert
4Ginger PunchAwesome AgainNappelonBold RevenueRafael BejaranoBobby Frankel
5Lady JoanneOrientateOatseeUnbridledCalvin H. BorelCarl Nafzger
6Bear NowTiznowContorlledIn ExcessJerry BairdReade Baker
7Lear's PrincessLear FanPretty CityCarson CityEibar CoaKiaran McLaughlin
8OctaveUnbridled's SongBelle NuitDr. CarterGarrett K. GomezTodd Pletcher
9TeammateA.P. IndyStarry DreamerRubianoCornelio H. VelasquezAllen Jerkens
10Indian ValeA.P. IndyMarley ValeForty NinerJohn R. VelazquezTodd Pletcher
11Unbridled BelleBroken VowLittle Bold BelleSilver BuckRamon A. DominguezTodd Pletcher
12HystericaladyDistorted HumorSacramentadaNorthairEddie CastroJerry Hollendorfer
Fall of the Idol…Balanceの栄光と挫折というかよもや20-1のオッズがつくような馬になってしまうとは思っていなかった。レースを重ねるごとに酷くなっているのだから仕方ありませんが。前走はコーナーからGinger Punch、Indian Vale、Unbridled Belleにおいていかれた。ただ、Hofmans師は変な馬でBC勝つので…。
出走を迷っていたGinger Punchが出走を決めたことで充実したメンバーとなった。
人気も割れて混戦だが、一番人気はIndian Vale。このところ同厩Unbridled Belleに負け続けているが人気の元値が高いのか、差が詰まってきているからか。血統的にはUnbridled Belleより上だが、A.P. IndyのBCでの弱さは気になるところ。まぁ、2年連続で三冠戦の勝ち馬を出してきたのだからそう気にする必要も無さそうだが。
Unbridled Belleの今年の安定感は魅力。この馬が初年度産駒の父Broken Vowは種牡馬としてまず合格を与えられる状態にあるだろう。どう見てもフィリーサイアーです、本当にありが(ryではありますが。Indian Valeが大体前を片付けたところを後ろから差すような馬。
Pletcher厩舎からはもう一頭3歳馬Octaveが出走してくる。どうにもRags to Richesの存在が大きくなりすぎているが、Octaveこそがこの世代を引っ張っていたとは言えるかもしれない。2着の多い馬でようやくMother Gooseで勝ってそれも終わったかと思わせておいて、最近はまたその甘さが戻ってきたw。ほんと何とかしろよコイツという感じはあるが、レベルが高いといわれる世代で安定した結果を残してきたことは評価されて良い。
さて、他の厩舎を。Ginger Punchは結局追加登録での参戦になったが、BCを見送る前提で勝ちに行った前走を落としているのはやはり気になる。9FだとGo For Wandで勝っているので、距離を問題にしたのでは無さそうだが、強かった頃の調子を維持できているかどうかが疑問。
Hystericaladyは西海岸でBalanceを倒してのし上がったと思ったらあっさりNashoba's Keyにやられた。Nashoba's KeyがFM Turfに回ったことで、また馬場がダートに戻ることで上昇はあるだろう。夏にMonnmouthに遠征してMolly Pitcherを勝っていることもプラス材料。ただ、8.5Fまでしか勝っていないこと(9FだとVanityの3着があるだけ)と、大外で割り引く必要はありそう。
今回はMiss ShopがいないのでTeammateの威力は半減か。距離は得意とするあたりだし、先行してそこそこに結果をまとめてくるのは良いのだが、どうにもそれ以上ではない。
Oak TreeのLady's SecretでHystericaladyを下してきたのがTough Tiz's Sisだが、上級戦での実績はCushion Trackでのもの。他にはGazelleで3着があるに止まる。これが広いBelmont。他のダートとなるとKentucky Oaks、Alabama Sともによろしくない。
GazelleでRags to Richesを下したLear's PrincessはCCA、Alabamaを続けて2着して、ようやくGazelleで勝った。CCAではOctaveに敗れて、AlabamaではLady Joanneに敗れた。その後の上昇で逆転できるかどうかではあるかな。
Lady JoanneはSpinsterでPanty Raidの2着。Panty Raidはここに出走してこなかったが、芝ダートAWを問わない3歳の上位ではある。Bear NowはCotillionでOctaveを撃破。目立つ実績としてはそれくらい。8.5Fまでしか経験していないのはマイナス。
今年の3歳牝馬は一同に会する機会こそ無いが、夏以降あちこちでぶつかっている。どれかが抜け出すほどの結果を得るにいたっていないのが実情。勝ったり負けたりで、Lady Joanne、Octave、Lear's Princessが大きく崩れることなくここまでたどり着いた。古馬相手にもOctave、Lady Joanneが引けをとっておらず、それら3頭と比べるとやや劣るTough Tiz's SisもLady's Secretを勝つように実力は十分であると言えます。
◎Balance
○Indian Vale
▲Lear's Princess
△Unbridled Belle
Indian Valeに◎を打つほどの勇気は無いよ(どの口が(ry。

Turf Turf 12F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Fri GuyTheatricalStormy SquallSummer SquallKent J. DesormeauxDale Romans
2Red RocksGalileoPharmacistMachiavellianLanfranco DettoriBiran Meehan
3Better Talk NowTalkin ManBenditaBaldskiRamon A. DominguezGraham Motion
4ShamdinanDr. FongShamdaraDr. DeviousJulien R. LeparouxAngel Penna Jr.
5Grand CouturierGrand LodgeLady ElgarSadler's WellsCalvin H. BorelRobert Ribaudo
6English ChannelSmart StrikeBelvaTheatricalJohn R. VelazquezTodd Pletcher
7Dylan ThomasDanehillLagrionDiesisJohn Patrick MurtaghAidan O'Brien
8Transduction GoldFormal GoldMoondust MinkGreat AboveJames GrahamJohn Glenney
馬場は12Fならば少しくらい渋ったほうが良いというDylan Thomasなので、この雨はプラス。まあ水を含みすぎたらどうなるか知らんが、北米の芝なら大丈夫だろう。ここは持って行かれて仕方ない。差し損ねるかもしれないということとFallonが乗れないというマイナスはあるが、どちらにせよ実力が上回っているし、Murtaghが乗れば問題になるほどではないだろう。北米への輸送も前年に経験済み。死角は無いよな。馬群の外から悠然と回っても勝てるんじゃないか。
地元のトップは今年もEnglish Channel。しかしDylan Thomasが来てしまうと霞むのは止むを得ない。こうなると連勝できない馬が前走勝ってしまったのも予定調和の名の下に上手くできた仕掛けだと思わされるw。Dylan Thomas以上に雨の影響を受けるだろうし、まともに行っても勝ち目は無さそうだ。
しぶとくトップクラスに居続けるBetter Talk Nowは差が決められるかどうか。今年もManhattan Hを勝っており、特に衰えのようなものは感じられないが、脚に不安がとも言われたりでどうか。展開が向けば今年もといったところだが、このメンバーではペースが上がりそうも無い(PletcherがEnglish ChannelのためにIcy Atlanticを用意しそうだったが、Mileに行ってしまった)ので今年は厳しいか。馬場が悪くなったり、タフな展開のレースになるとEnglish Channelよりは上位。
去年勝ったRed Rocksは今年飛躍すると思われたが、Gordon Richardsこそ勝つもののその後さっぱり。Irish Championに出走したものの、Dylan Thomasに全く相手にされなかった。脚質も不利。
Grand CouturierはSword Dancer Invt.で内を掬ってEnglish Channelを喰った。悪くない馬だが、あんなに上手く嵌るのはめったに無いだろう。まあ次の北米の12Fエースになって欲しいのではあるが。
ShamdinanはSecretariat Sを勝ったが、その後Man O'War Sで古馬に返り討ちにされ、Jamaica HではNobiz Like Shobizに千切り捨てられた。
◎Dylan Thomas
○Better Talk Now
▲English Channel
まあ、負けることは考えられない。English Channelは前走勝ってばっちり負けフラグ立ててるし。

Classic Dirt 10F

PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Lawyer RonLangfuhrDonationLord AvieJohn R. VelazquezTodd Pletcher
2Street SenseStreet CryBedazzleDixieland BandCalvin H. BorelCarl Nafzger
3Any Given SaturdayDistorted HumorWeekend in IndyA.P. IndyGarrett K. GomezTodd Pletcher
4CurlinSmart StrikeSherriff's DeputyDeputy MinisterRobby AlbaradoSteven Asmussen
5George WashingtonDanehillBordigheraAlyshebaMichael J. KinaneAidan O'Brien
6Awesome GemAwesome AgainPianoPentelicusDavid Romero FloresCraig Dollase
7Diamond StripesNotebookRomantic SummerOn to GloryCornelio H. VelasquezRichard Dutrow Jr.
8Hard SpunDanzigTurkish TrystTurkomanMario G. PinoLarry Jones
9TiagoPleasant TapSet Them FreeStop the MusicMike E. SmithJohn Shirreffs
空気読みすぎだろう>枠順
Lawyer RonはWhitneyとWoodwardを圧勝して、古馬のこの路線のトップに君臨した。Jockey Club GCではCurlinに僅差で差されたが、直線が短くなるMonmouthになったら粘れないことも無いだろう。前走は負けたとはいえ10Fをこなしてみせ、十分な手応えのあるレースだった。3歳では10Fがまるでダメだったことから不安視されたが、あれならまあ問題ないと思える。微差ながらMLの一番人気は二つの圧勝が評価されたか。
Street Senseは最後のコーナーで内を抜けてビッグタイトルを得てきた。それ以外のレースができないわけではないが、今回は枠も考えると内からということになりそうで、Lawyer Ronをに狙いを定めて行くことになりそうか。前走は調整程度のレースで負けているからどうのという話は無い。
Any Given SaturdayはDerbyで惨敗したが、その後Dwyer、Haskell、Brooklynと3連勝中。Monmouthで勝っているのはプラス。Derbyの結果が悪いのは枠が不利だったのもあり。Street SenseやCurlinに対してそう劣っているとは思われない。
CurlinはHaskellを落としたのが何だったのかだろう。結局のところそこに尽きるのではなかろうか。ステップがばらけたことでStreet SenseやAny Given Saturday相手の勝負付けもまだ。
今年もClassicに挑戦するGeorge Washingtonだが、去年のレースを見るに勝ち目は無いだろう。それにDanehillだし。
Awesome Gemは西海岸の上位馬。GoodwoodではTiagoにハナ差でやられている。遠征経験が無い。Diamond Stripesは東の中堅。Meadowlandsで勝って来たが、2戦続けてLawyer Ronにいいようにやられている。
Hard SpunはDirt Mile参戦予定が前走の勝利で方向転換。これは変な自信を付けさせてしまったStreet Senseが悪いと思う。10Fはこなせないことは無いが、そこで強いということも無い。レースを引っ張ることになるだろうが、早い段階でLawyer Ronに潰されるのではないか。
大外に控えしはTiago。Kentucky Derbyは良いところが無かったが、あれはまだ馬が若かったので仕方ないだろう。Swaps S、Goodwood Sと西海岸を連勝。両方Cushion Trackだが、ダートはSanta Anita Derbyで勝っているし、Belmont S3着もあるので問題は無さそうだ。この馬は来年だろうとは思うが、上位に食い込んで欲しいところ。血統的にも10Fを苦にするような馬ではない。穴あけ屋のPleasant Tapとしてはこれくらいの人気のほうが期待できる。
◎Tiago
○Lawyer Ron
▲Any Given Saturday
大ネタ炸裂に期待したいw。こういうことしてるから予想が全滅するんだが。

2007/10/28

Horse Racing

Breeders' Cup結果編

結果もひとまとめで。

Juvenile Fillies

1.Indian Blessing: Indian Charlie - Shameful by Flying Chevron
2.Proud Spell: Proud Citizen - Pacific Spell by Langfuhr
3.Backseat Rhythm: El Corredor - Kiss a Miss by Kissin Kris
4.Tasha's Miracle: Harlan's Holiday - Ms. Cuvee Napa by Relaunch
5.Smarty Deb: Smart Strike - Taste the Passion by Wild Again
6.Clearly Foxy: Volponi - Sermon by Pulpit
7.Grace Anatomy: Aldebaran - Propriety by Storm Cat
8.Zee Zee: Exchange Rate - Emblem of Hope by Dynaformer
9.A to the Croft: Menifee - Heart Warmer by Devil's Bag
10.Izarra: Distorted Humor - Arlucea by Broad Brush
11.Set Play: Van Nisterlooy - Boldy's Reflection by Bold Ruckus
12.Irish Smoke: Smoke Glacken - Added Time by Gilded Time
13.Phantom Income: Montbrook - Catch the Ghost by Silver Ghost
Non Runner: Cry and Catch Me
アンダーカードでは3歳牝馬限定の6F戦で、入り2Fを20.97みたいな狂乱のハイペースが見られたのですが、このレースは落ち着いたもので23.55-22.89-24.17-27.11-7.01の楽なペースでIndian Blessingに行かせてしまった。A to the Courtがついていったが、3コーナーまでに撃砕されて、Indian Blessingが安全圏までリードを広げると直線は流して終わり。2着はProud Spellで堅いレースになった。

Juvenile

1.War Pass: Cherokee Run - Vue by Mr. Prospector
2.Pyro: Pulpit - Wild Vision by Wild Again
3.Kodiak Kowboy: Posse - Kokadrie by Cornado's Quest
4.Tale of Ekati: Tale of the Cat - Silence Beauty by Sunday Silence
5.Z Humor: Distorted Humor - Offtheoldblock by A.P. Indy
6.Old Man Buck: Hold That Tiger - Victorian Woman by Jeblar
7.Overextended: Monarchos - Way of Life by Gulch
8.Shore Do: Include - Dynashore by Dynaformer
9.Salute the Sarge: Forest Wildcat - Dixie Ghost by Silver Ghost
10.Wicked Style: Macho Uno - Deviletta by Trempolino
11.Globalization: Touch Gold - In the Limelight by Polish Navy
Non Runner: Slew's Tiznow, Dixie Chatter
22.76-22.80-24.09-25.99-7.12とJFよりは上のペースだが、内容的にはほとんど同じでWar Passの逃げ切り劇。どちらもBelmontの8Fを快勝してきたというところまで同じです。ただ、将来的な期待となると血統を見る限りWar Passには大きく期待できないのが残念なところ。2着はPyro。こっちは今の段階でこれだけできれば十分かなと。来年のPeter Pan Sは頂きでしょうw。馬場が極端なこともあって後続との差が大きく開いているし、そんなに当てになるとは思いません。

Filly and Mare Turf

1.Lahudood: Singspiel - Rahayeb by Arazi
2.Honey Ryder: Lasting Approval - Cuando Quiere by Affirmed
3.Passage of Time: Dansili - Crepsydra by Sadler's Wells
4.Nashoba's Key: Silver Hawk - Nashoba by Superbity
5.All My Loving: Sadler's Wells - Jude by Darshaan
6.Timarwa: Daylami - Timarida by Kalaglow
7.Arravale: Arch - Kalosca by Kaldoun
8.Precious Kitten: Catienus - Kitten's First by Lear Fan
9.Argentina: Sadler's Wells - Airline by Woodman
10.Danzon: Royal Academy - Zappeuse by Kingmambo
Simply Perfect: 競争中止
Non Runner: Wait a While
芝はかなり酷い馬場になっていて、スタミナを削られるレースにはなったかと。ラップは25.99-26.07-26.89-25.65-25.12-13.03。
スタート後にやや出遅れ気味だったSimply Perfectが無理やり先頭に出てレースを引っ張り、Precious KittenやArgentinaがその外につけながら先行の形になった。しかしSimply Perfectは1,2コーナーで大きく外に膨らんでしまい、Argentina、Precious Kittenはその影響をまともに受けて、大きく外に振られる。Simply Perfectは向こう正面でレースを止めてしまいました。Precious Kittenはそこで終わり。Argentinaは先頭に出て、LahudoodやNashoba's Key、Passage of Timeがその後ろの馬群。Honey Ryderは後ろからのレースだったが、早めに進出。
直線向いて先頭はLahudoodで、これを差しに行くのがPassage of TimeやHoney Ryderだったのですが、どちらも馬場に切れを削がれたように、Lahudoodとの差を詰めることができず。Nashoba's Keyはちょっとちぐはぐになった印象もありますが、今日のレースではどうやっても勝ちは無かったですかね。
Simply Perfectに吹っ飛ばされた馬もいましたが、全体としてはタフなレースでスタミナのある実力馬が上位に来たとは言えるでしょう。LahudoodにしてもHoney Ryderにしてもスタミナのある馬で、実績を持っていますし、Nashoba's Keyも血統的に問題にしないタイプではありました。Passage of Timeもある程度堅い馬場を見込んで連れてきたらこの馬場ってのは、まぁ仕方ないんだけど他の芝レースでもちょっと裏目引いたのはあるのかなと。

Sprint

1.Midnight Lute: Real Quiet - Candytuft by Dehere
2.Idiot Proof: Benchmark - Perfectly Pretty by Bertrando
3.Talent Search: Catienus - Mrs. K. by Dixieland Band
4.Benny the Bull: Lucky Lionel - Comet Cat by Birdonthewire
5.Kelly's Landing: Patton - Best Game by Great Above
6.Bordonaro: Memo - Miss Excitement by Rajab
7.Commentator: Distorted Humor - Outsource by Storm Bird
8.Greg's Gold: Lake George - Lake Windermere by Fit to Fight
9.Smokey Stover: Put It Back - Milady's Halo by Jolie's Halo
10.Forefathers: Gone West - Star of Goshen by Lord at War
Non Runner: Attila's Storm
2番手追走から直線でリードを得たIdiot Proofがそのまま持っていくかと思われたが、外から段違いの末脚で飛んできたMidnight Luteが一気に差し切った。3RのCobalt Blueとほとんど同じレースで、嵌ったという面はあるかな。それがMidnight Luteなら実力でも抜けていたとも取れるけど。

Mile

1.Kip Deville: Kipling - Klondike by Encino
2.Excellent Art: Pivotal - Obsessive by Seeking the Gold
3.Cosmonaut: Lemon Drop Kid - Cosmic Fire by Capote
4.Nobiz Like Shobiz: Albert the Great - Nightstorm by Storm Cat
5.Host: Hussonet - Colonna Traiana by Roy
6.Trippi's Storm: Trippi - Pocket Beauty by Storm Bird
7.Mandesha: Desert Style - Mandalara by Lahib
8.Rebellion: Mozart - Last Resort by Lahib
9.Icy Atlantic: Stormy Atlantic - Frosty Promise by Frosty the Snowman
10.Jeremy: Danehill Dancer - Glint in Her Eye by Arazi
11.Purim: Dynaformer - Kirsteena by Lord at War
12.Silent Name: Sunday Silence - Danzigaway by Danehill
Non Runner: After Market
注文どおりCosmonautが逃げて24.26-25.28-25.11-25.13のラップ。これを見ながらのレースになったのがKip Devilleで、Excellent Artは後ろから追い込む体勢。直線の半ばまでは粘れたCosmonautですが、そのあたりで簡単にいかれてしまうのがこの馬。今回もあっさりKip Devilleに持っていかれ、外から追い込んできたExcellent Artにも抵抗できませんでした。それでも3着は確保したところがいかにもCosmonautではあるけど。

Distaff

1.Ginger Punch: Awesome Again - Nappelon by Bold Revenue
2.Hystericalady: Distorted Humor - Sacramentada by Northair
3.Octave: Unbridled's Song - Belle Nuit by Dr. Carter
4.Lady Joanne: Orientate - Oatsee by Unbridled
5.Unbridled Belle: Broken Vow - Little Bold Belle by Silver Buck
6.Balance: Thunder Gulch - Vertigineux by Kris S.
7.Tough Tiz's Sis: Tiznow - Leaseholder by Taylor's Falls
8.Bear Now: Tiznow - Contorlled by In Excess
9.Indian Vale: A.P. Indy - Marley Vale by Forty Niner
10.Lear's Princess: Lear Fan - Pretty City by Carson City
11.Teammate: A.P. Indy - Starry Dreamer by Rubiano
12.Prop Me Up: Reparatious - Natural Prop by Proper Reality
Teammateは行けず後ろからの競馬で、引っ張ったのはBear NowとHystericalady。22.68−23.96−24.47-25.24-23.76。
早仕掛けのGinger Punchが先頭に出て、これに馬体を併せたのがHystericalady。直線ではHystericaladyがわずかに前にいたのですが、最後にGinger Punchが差し返して逆転しました。道中最後方から外を回って飛んできたOctaveが強襲してきましたが、ギリギリ届かず3着とネタ炸裂。3歳牝馬の勢力図はよく分からないですが、Octaveの安定感は評価してよいと思います。

Turf

1.English Channel: Smart Strike - Belva by Theatrical
2.Shamdinan: Dr. Fong - Shamdara by Dr. Devious
3.Red Rocks: Galileo - Pharmacist by Machiavellian
4.Better Talk Now: Talkin Man - Bendita by Baldski
5.Dylan Thomas: Danehill - Lagrion by Diesis
6.Grand Couturier: Grand Lodge - Lady Elgar by Sadler's Wells
7.Fri Guy: Theatrical - Stormy Squall by Summer Squall
8.Transduction Gold: Formal Gold - Moondust Mink by Great Above
26.07-27.13-26.71-26.10-25.24-25.71
レース前からスローになるだろうとは思われていたが、馬場状態もあって、どこの欧州だというようなペースに。Fri GuyとShamdinanが先行し、Dylan ThomasやRed Rocks、English Channelはその馬群の中。ちょっと間が空いたところを追走したのがBetter Talk Now。
3コーナーから先頭に立ったEnglish Channelが直線でも余裕で押し切った。Dylan Thomasなども道中の位置としては問題ないように思われたが、直線に入ってからが伸びず。ここまで馬場が悪化してしまうと難しかったということになるのだろう。条件的には厳しいものが多くて、それに流石に疲労があったかというところ。逆に言えばRed RocksなんかはIrish Championから直行してきたので、ローテとしては余裕がありましたね。
Better Talk Nowはいくらこの馬場でも、こうもペースが落ちると届くわけが無い。もっと消耗戦になっていればって、それは最初から望めない話ではありましたが。

Classic

1.Curlin: Smart Strike - Sherriff's Deputy by Deputy Minister
2.Hard Spun: Danzig - Turkish Tryst by Turkoman
3.Awesome Gem: Awesome Again - Piano by Pentelicus
4.Street Sense: Street Cry - Bedazzle by Dixieland Band
5.Tiago: Pleasant Tap - Set Them Free by Stop the Music
6.Any Given Saturday: Distorted Humor - Weekend in Indy by A.P. Indy
7.Lawyer Ron: Langfuhr - Donation by Lord Avie
8.Diamond Stripes: Notebook - Romantic Summer by On to Glory
9.George Washington: Danehill - Bordighera by Alysheba
23.11-22.74-24.82-25.19-24.73
Hard Spun、Lawyer Ron、Diamond Stripes、Any Given Saturday、George Washingtonの5頭が前に行ったが、すぐにGeorge Washingtonは脱落。CurlinとStreet Senseはその後ろにやや置かれて並び、更にAwesome Gemがいて、Tiagoはお約束に後ろ。ダートは時計が出る馬場ではあったとはいえ、この前半はちょっと速過ぎたかとは思われ、Hard Spunについていった連中は皆沈んだ。ある意味みんなしてHard Spunの術中に嵌っていたようなものかな。
3コーナーからCurlin、Street Senseが上位に進出して、外がCurlin、これまでどおり内に入ったのがStreet Sense。この時点でLawyer RonとAny Given SaturdayのPletcher2騎は脱落。直線に入って外からCurlinがHard Spunを捉え、Street Senseにはいつもの伸びが無い。結局Curlinが伸びきって勝ち、2着にHard Spun。Street Senseは最後にAwesome Gemに交わされて4着に終わった。前の状況などお構いなしに追い込みにかけたTiagoは大きく離されて5着。更に大きく離れてAny Given Saturdayらということになる。
George Washingtonは向こう正面で先行集団から遅れていたが、直線に入って競争中止。右前脚の球節を骨折で予後不良と診断され、その場で安楽死処置を受けた。

2007/10/29

Horse Racing

今年のBCを振り返って

天候と馬場
雨が降って極端な馬場になったため、2歳戦なんかで注目したかったダートとオールウェザーの差異については判断材料が与えられなかった。これは来年の三冠戦に大きく関わってくるかとは思われるので、そのあたりで見ていくことになるかなと。
ダートは水が浮く馬場で、スタミナを誤魔化すことが出来たかと思われた。芝はかなり水を含んでいた上に、荒れてもいた印象でどれも厳しいレースにはなった。ただ、Turfの時計は遅すぎる。
金曜の新設レース
とりあえず2年後あたりにこれらが揃ってGIとされたら、所詮グレードなんてそんなもんですよくらいに思っても良いのではなかろうか。BCはシリーズとして更に芝スプリントやらダート長距離のレースを増やそうとしているようだが、ちょっと冷静になれよとは思う。Blood-Horseの記事を読んでいたら、"Belmont S馬に4歳になっても走る意味を与えてやる必要がある"とか、今更それを言うのかよ的な内容で笑うしかありませんでした。
1999年のFM Turf新設は大成功といって良い結果ですが、これは北米芝牝馬路線に対応するレースがBCにおいて抜け落ちていたからではあります。それに芝ということで欧州からの遠征が見込め、全体としてはやや劣る北米芝牝馬だけのレースにはならないということが成功の原因として考えら得るかと思います。
今年からの新設3レースを見れば、現時点で対応する路線が北米に存在しないのがJuvenile Turf、路線はあっても脆弱でレベルに疑問を呈されるのがFM Sprint、ちょっと距離がずれているのがDirt Mileとなるでしょう。
FM Sprintは6FでもPrincess Rooney SなどのGIがある路線ですが、全体としては7Fのレースが多いためどうせやるなら7Fという気がしなくもありません。ただ、それをやると9FのDistaffとの路線分離がやや曖昧になるというのはあるかな。ほとんど重ならないだろうけど、今年だとたとえばHumana DistaffはHystericaladyが勝っていますし。牡牝の使い分けが厳密なので、レースを新設するならSprintに対応した牝馬限定戦の必要性というのはあったかなと。今年の出走メンバーを見るに、上手くすればなんとかGIに出来ないことも無さそうだが、そうするためにはBCに向かうまでの路線をもうちょっと整備する必要がある。古馬が走れる6F牝馬限定GIがPrincess Rooneyだけでは路線そのものの魅力に欠ける。また、プレップレースがほぼ無いのもネックだろう。
Juvenile Turfは重賞もろくに無い路線でBCやっても…というところ。欧州からの遠征馬を当て込むにしても、今年Racing Post Trophyと被ったように日程的に不利。Juvenileへの遠征ならば芝でもダートでもというアピールになるが、北米芝を欧州馬が勝つことで得られるものは何かということになる。翌年にクラシックを控えるような馬がわざわざリスクを冒すほどのものにはならないだろう。そうなると北米での2歳芝路線の整備ということが必要で、現状BC前にはWoodbineくらいにしか存在しない芝重賞をある程度作ってやらないとどうしようもないのではないかな。あと、勝ち馬の将来が悲惨なことにならないためにも、3歳前半で目標になる芝レースを用意してやる必要もあるだろう。
Dirt Mileは北米の競馬場においてダート8Fをまともに取れるかどうかが問題になるとは思われる。実際Monmouthでは8F70ydという距離になった。ダート8FのGIは少なく、今年だとSanta Anitaの3歳牝馬限定Las Virgenes、BelmontのMetropolitan、3歳牝馬限定Acorn、FrizetteとChampagneの2歳戦、AqueductのCigar Mileに留まる。これは標準的な北米の競馬場においてダートコースは1周が大体8Fになるので、8F戦ではスタート直後にコーナーという形にせざるを得ないというのがあるからで、Las Virgenesはそういうレース。Belmontは規格外の競馬場ですし、Aqueductもちょっと直線が長くて1周で9Fを取ることができ、マイル戦はバックストレッチのポケットからスタートする1ターンで行われます。そんな事情もあって、この距離は北米ダートにおいてはあまり重要ではありません。牝馬戦なら8.5Fも目立ちますが、牡馬となるともう9Fにしてしまうのですね、特にGIでは。でも10Fとなると今度は長いと言い出す連中がいたりで、BCとしては悩みどころか。今年ならば勝ったCorinthianがまさにそれでした。まさかダート9Fで新設するわけにもいかんだろうし、こういうところで8.5Fは微妙という判断でもあったのかな。出走メンバーとしては去年のCigar Mileを勝ったDiscreet Catと今年のMet Mileを勝ったCorinthianが揃って出てきた段階でまず成功。他にWanderin Boyもいましたし、このレースはすんなりGIにしても良いのかなという印象。これからも目論見通りに10Fは長いという馬を集めることになるでしょう。それがClassicに影響を与える(玉砕覚悟で飛ばす馬がいるかどうか)ことになるんだろうけど。まぁ、来年はSanta AnitaですからDirt MileならぬAll Weather MileあるいはSynthetic Mileとなりますが、8Fでやるんでしょうな。でもあれ、Las Virgenes程度のレースだったらまだ良いんだろうけど、コースに対する不満は出るだろうなと。Hillside Turfのコーナーの中間からスタートしてメイントラックを横切って1周目の直線に入るFM Turfとどっちが酷いコース設定になるかは知らんが。
2歳戦
どちらもBelmontの1ターンマイルからの馬が逃げ切った形。上位に距離経験の無い馬が来ていたりするので判断は難しい。馬場の影響はあったと思うが。
War Passが来年どうかとなると、やはり父Cherokee Runがどうしても気になる。そう距離をこなすことは出来ないだろうし、このあたりがピークではないかという感覚は消えない。母系は文句無しなんだがなあ…
Indian Blessingは3戦目で無敗でというところを評価しておきたい。こちらは母系がやや弱い。Indian Charlieでどこまでフォローできるかだろう。牝馬に出ているし何とかしてくれるのではと期待する。
芝のレース
馬場状態の影響もあってどのレースも時計が掛かっていることは違いないが、Turfは掛かりすぎ。2Fのラップが27秒台というのはどうよ。
FM Turfは欧米のこの路線のレベル差を考えれば基本的に欧州馬の見立てでも良いレースではあるが、これまで勝った欧州調教馬はBanks Hill、Islington、Ouija Boardとモンスターばかり。向こうでのシーズンのまとめをやってから来るパターンになるだけに、それくらい抜けていないと厳しい点はあるのだろう。そう思うと、Passage of Timeは確かにその領域には到達していない。で、勝ったのがこれまた有力になるタイプのフランスからの移籍馬(過去にIntercontinentalとStarineが勝つ)であるLahudoodというあたりは上手く出来ているのかなと。もともとフランスからの移籍馬が幅を利かせるっちゃあそうなんだが。最初の2年以降勝てない北米の叩き上げはまたも涙を呑むことになった。近年はDynaformerが負けまくったからなという感もあるがな。Nashoba's Keyは血統的にも来年成長して戻ってきたら勝てそうではあるのだが。
MileでExcellent Artの追い込みが決まらなかったあたりは、コース形態と多頭数のなせる業。きっちり勝てないパターンに嵌められたのはあるが、まぁKip Devilleもマイルに関しては良い馬ですね。CosmonautがGIを勝てる日は来るんだろうかw
Awesome Again
2年連続でDistaffを持っていった。去年がRound Pondで今年がGinger Punch。他にも思い浮かぶ活躍馬がSpun SugarやSugar Shakeとかなんでフィリーサイアーではあるかなとも思うが、その一方で牡馬でもGhostzapper、Wilkoとビッグタイトルを持っているし、今年のClassicでもAwesome Gemが3着に入っていた。
上位で勝負できる馬は強いけど、割と極端なところはあるんだよね。
Smart Strike
English ChannelとCurlinで芝ダート双方のトップレースを持っていった。この2レースで軽く400万ドルを超える賞金を加算して、リーディング2位のA.P. Indyに500万ドル差が付き、こんなのひっくり返せるわけがありません。Mr. Prospector直仔としてはForty Niner以来の北米リーディングは確実。BCでTurfとClassic両方の勝ち馬を出しているのはこれまでにCozzeneのみ。同一年となると初めてのことではあるし、Cozzeneの場合はTikkanenにしてもAlphabet Soupにしても人気薄での勝利ではあるわけで、どちらも人気を背負って勝ったというのは芝でもダートでも適度なスタミナとスピードを与えるSmart Strikeの万能性を知らしめるに十分すぎるとは言えるかと。ただ、English Channelの引退が発表されましたし、来年以降この2頭に続くトップホースが台頭してくるかというあたりは課題になるか。3歳の芝にStrike a DealやPleasant Strike、Twilight Meteor、牝馬ではBel Air Beauty、Super Freakyとプロスペクトは多いのだが、まだ物足りない。ダートはAsmussen師があと1年Curlinを引っ張りたい様子なので待てないことは無いだろうが。
O'Brien
Juvenile TurfのAchill Islandには流石だと思わされた。来年以降もこれという馬を選んで連れてきたら有力だろう。
GIではExcellent ArtとDylan Thomasが勝ちに来たレースで、Simply PerfectとGeorge Washingtonはレース前から無謀な挑戦ではあった。そして最悪の結果になってしまった。
George Washingtonに関しては、なぜ今年もBC Classicを走らせたという想いは確かにある。その一方で、O'Brien師とBallydoyleにとってこのレースは何としても勝ちたいレースであるということも理解できる。思えばGiant's Causewayはなんと罪深いことをしたのだろうか。あの僅差の2着が無ければ、ここまでの執着は無かったかもしれない。Galileo、Black Minnaloushe、Hawk Wing、Hold That Tiger、Oratorio、そしてGeorge Washington。
George Washingtonは2歳と3歳でCartier Awardを得たほどの馬である。その2度目のCartier Awardから1年も経たないうちに、斯様な非業の死を迎えるとは誰が思ったろうか。世界はときどき必要以上に残酷になる…
この一件は北米ではBarbaroを思い起こさせるでしょうし、欧州ではHolatio Nelsonということになろうか。北米ダートだと、どうしてもこういうスピードの出せる馬場状態になったら危険というのはあるわけで、だからダートはダメだというのは短絡過ぎるでしょうけど、そういう意見が出るのも仕方が無いのではあるでしょう。ただ、人工馬場だと安全かとなると、どちらにしろコンディション次第なんだということは指摘されるべきかとも。
Racing Postの記事を見ていたらBolger師が言わなくてもいいことを言ってしまってます。
Ballydoyle's enigmatic star was humanely destroyed after the $5 million Classic at Monmouth Park in New Jersey on Saturday, prompting calls from leading trainer Jim Bolger for an end to dirt racing and drug use in US racing.
(途中略)
“His legacy, apart from being a very exciting champion, will be that from now on Breeders' Cups will only be run on Polytrack.
“The sooner they're all Polytrack and they cut out the drugs, it will be a better competition.
“If they had Polytrack and turf tracks without the drugs, it would sort the men from theboys.”
Racing Post: O'Brien praises ‘unbelievably talented horse'
ちょっと一方的に過ぎる見方かと。そしてこのフェイズでは薬物は無関係だし…。
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