すでにアイスドールとの関係はないといえば無いわけだが。
父Sword Dancerも3歳で年度代表馬となり、後に殿堂入り。祖父Sun Glowもブラックタイプ。Captain Steveにとっては祖父にあたるTime For a ChangeもGI馬です。
Damascusの血統面での特徴は祖母Blade of Timeと父Sword Dancerの母父By Jimminyの血統的相似から来るPharamond=Sickleの4x3とBlue Larkspurの5x4となるでしょう。By Jimminyはその母BuginarugがBlack Toney3x2というやや強引な形で米血の特徴付けを受けているのに対し、Blade of Timeの母Bar Nothingは2代をかけてDominoの血を集めそれをBen Brushで支えるという米血の清華とも言うべきニックスを持ちます。Black ToneyにしてもこのDominoとBen Brushのニックスを踏んでいます。Blue LarkspurはPeter Pan父系の最後の繁栄を担った名種牡馬です。ボトムラインにPaduaを3x4でクロスさせ、更にMacaroniとGalopinをそれぞれ5x5で持っています。すなわちBlue Larkspurはその血統中Black Toneyに由来する部分こそ米血を集めた形になりますが、他の部分はイギリスの血で構成されています。
Damascusは739頭の産駒から72頭のステークス馬を出しました。一流牝系の繁殖を集め、後継種牡馬にもLa Troienne系のPrivate Account、Grey Flight系のTime For a Change、Cequillo系のOgygianなど良血馬揃いでした。
Inside InformationはGrey Flightのファミリーで通算17戦14勝。GIを6勝しましたが、そのハイライトは引退戦のBC Distaffで、同期でステープルメイトの同じくPhipps家の送り出した名牝にして前年の3歳女王Heavenly Prizeやその年のKentuckey Derbyにも出走した名牝Serena's Songといった相手を13馬身半ぶっ千切るという恐ろしいまでのパフォーマンスを見せて現役を去りました。引退してからもSmugglerを出しています。
East of the Moonは名牝Miesqueの娘でフランス牝馬二冠を達成して、母の繁殖牝馬としての名声を高めるのに一役買いました。自身は繁殖牝馬としての実績はまだGIIIを勝たせた程度ではありますが、これからというところはあるかな。Mr. ProspectorとかStorm Catばかりで面白くないなとかは思ったりするので、どうせLane's EndにいるんだったらA.P. Indyくらいいっとけと…。
Personal Ensignはアルゼンチンの名牝Doriaに連なるファミリー。最早説明不要な13戦全勝というパーフェクトな戦績を残して引退し、娘My Flagも孫娘Storm Flag FlyngもBCを勝つという名牝系を築いています。
Classy Cathyは9-e族Fairy Goldに遡る事ができる牝系でRomanitaを経由します。GI3勝をして引退、繁殖としては振るいませんでしたが、孫にNoble Causewayが出ました。
欧州でGIを2勝したChimes of FreedomもPrivate Accountの産駒です。8-f族Best in Showの末裔で、Niarchos家の手によってGood Journey、Aldebaranという活躍馬を出しています。
Private Termsも祖母にShenanigansを持つ良血馬であり、後継種牡馬としての意地を見せAfternoon DeelitesやSoul of the Matterを出して、Damascus後継の主流を成す存在でした。Soul of the Matterは日本で種牡馬入りしたものの成績は振るわず現在ではアメリカに戻って種牡馬生活を送っています。Afternoon Deelitesは初年度産駒から重賞馬が出ましたが、トータルとしては不振で現在はルイジアナで繋養されています。このようにPrivate Termsの後継2頭が成功をつかめなかった結果、現在の北米での影響力をほとんど失ってPrivate Accountの父系は傍流へと転落しました。
このように現在ではPrivate Accountが象徴的であるように母系に埋没する傾向が強くなり、直系の種牡馬としてはGilded Timeが一頭気を吐くという状況であり、期待のSkip Awayもいまいちパッとしないという有様。日本にいるエイシンワシントンにしても相手が限られているわけで今後どこまでやれるかは疑問であるわけで、Captain Steveはガンバレと思うもののJBBA供用種牡馬の例に漏れず種付け頭数を大きく減らしてしまってるのが残念。
Damascus: Sword Dancer - Kerala by My Babu
DamascusはKentuckey DerbyこそProud Clarionの前に3着と敗れますが、Preakness SとBelmont Sの二冠を達成。その後も勝ちまくり、3歳だけで16戦して12勝、2着3回という抜群の安定感とタフネスを披露して年度代表馬となりました。Woodward Sで10馬身千切り捨ててBuckpasserに引導を渡したのもこのDamascusです。4歳も現役を続け、重いハンデもあり3歳時ほどの凄みはありませんでしたが、Brooklyn Hではレコード勝ちするなど6勝を挙げています。2マイルのJockey Club Gold Cupで生涯唯一となる大敗を喫して引退しました。引退後の1974年に殿堂入りしています。父Sword Dancerも3歳で年度代表馬となり、後に殿堂入り。祖父Sun Glowもブラックタイプ。Captain Steveにとっては祖父にあたるTime For a ChangeもGI馬です。
Damascusの血統面での特徴は祖母Blade of Timeと父Sword Dancerの母父By Jimminyの血統的相似から来るPharamond=Sickleの4x3とBlue Larkspurの5x4となるでしょう。By Jimminyはその母BuginarugがBlack Toney3x2というやや強引な形で米血の特徴付けを受けているのに対し、Blade of Timeの母Bar Nothingは2代をかけてDominoの血を集めそれをBen Brushで支えるという米血の清華とも言うべきニックスを持ちます。Black ToneyにしてもこのDominoとBen Brushのニックスを踏んでいます。Blue LarkspurはPeter Pan父系の最後の繁栄を担った名種牡馬です。ボトムラインにPaduaを3x4でクロスさせ、更にMacaroniとGalopinをそれぞれ5x5で持っています。すなわちBlue Larkspurはその血統中Black Toneyに由来する部分こそ米血を集めた形になりますが、他の部分はイギリスの血で構成されています。
Damascusは739頭の産駒から72頭のステークス馬を出しました。一流牝系の繁殖を集め、後継種牡馬にもLa Troienne系のPrivate Account、Grey Flight系のTime For a Change、Cequillo系のOgygianなど良血馬揃いでした。
Private Account: Damascus - Numbered Account by Buckpasser
Private Accountは現役時にはGIを勝つ活躍を見せ、種牡馬入りしてからも活躍馬を送り出しましたが、その良血牝系の影響力に頼ったためか活躍馬が牝馬に偏るフィリーサイアーでした。Inside Information、East of the Moon、Personal Ensign、Classy Cathyという名牝を次々に送り出し、牡馬の産駒では最強であろうPrivate Termsですらこれらに較べると見劣りのする凄まじさです。Inside InformationはGrey Flightのファミリーで通算17戦14勝。GIを6勝しましたが、そのハイライトは引退戦のBC Distaffで、同期でステープルメイトの同じくPhipps家の送り出した名牝にして前年の3歳女王Heavenly Prizeやその年のKentuckey Derbyにも出走した名牝Serena's Songといった相手を13馬身半ぶっ千切るという恐ろしいまでのパフォーマンスを見せて現役を去りました。引退してからもSmugglerを出しています。
East of the Moonは名牝Miesqueの娘でフランス牝馬二冠を達成して、母の繁殖牝馬としての名声を高めるのに一役買いました。自身は繁殖牝馬としての実績はまだGIIIを勝たせた程度ではありますが、これからというところはあるかな。Mr. ProspectorとかStorm Catばかりで面白くないなとかは思ったりするので、どうせLane's EndにいるんだったらA.P. Indyくらいいっとけと…。
Personal Ensignはアルゼンチンの名牝Doriaに連なるファミリー。最早説明不要な13戦全勝というパーフェクトな戦績を残して引退し、娘My Flagも孫娘Storm Flag FlyngもBCを勝つという名牝系を築いています。
Classy Cathyは9-e族Fairy Goldに遡る事ができる牝系でRomanitaを経由します。GI3勝をして引退、繁殖としては振るいませんでしたが、孫にNoble Causewayが出ました。
欧州でGIを2勝したChimes of FreedomもPrivate Accountの産駒です。8-f族Best in Showの末裔で、Niarchos家の手によってGood Journey、Aldebaranという活躍馬を出しています。
Private Termsも祖母にShenanigansを持つ良血馬であり、後継種牡馬としての意地を見せAfternoon DeelitesやSoul of the Matterを出して、Damascus後継の主流を成す存在でした。Soul of the Matterは日本で種牡馬入りしたものの成績は振るわず現在ではアメリカに戻って種牡馬生活を送っています。Afternoon Deelitesは初年度産駒から重賞馬が出ましたが、トータルとしては不振で現在はルイジアナで繋養されています。このようにPrivate Termsの後継2頭が成功をつかめなかった結果、現在の北米での影響力をほとんど失ってPrivate Accountの父系は傍流へと転落しました。
Time For a Change: Damascus - Resolver by Reviewer
Time For a Changeは母ResolverがGrey Flightの孫という良血馬で、AdjudicatingやDisputeの半兄にあたります。自身もGIを制しており、Private Accountと並ぶDamascusの良血後継種牡馬でした。種牡馬としてはFly So FreeやTechnologyを出していますが、後継種牡馬には恵まれず、Fly So FreeがCaptain Steveを出している程度です。Ogygian: Damascus - Gonfalon by Francis S.
OgygianはCequilloのファミリーで従兄にFappianoらが出ています。当初北米で供用されるも産駒成績は良くなく、エイシンワシントンの活躍もあって日本に輸入されました。エイシンワシントンはGIこそ勝てませんでしたが、短距離戦でのスピードに優れた能力を持っていました。種牡馬となってからはほぼエイシンの繁殖牝馬を相手に産駒を送り、エイシンヘーベなどが出ています。他にThunder Gulchの半弟になるバトルラインも日本で種牡馬入りしていますが、目立った産駒は出せていません。Timeless Moment: Damascus - Hour of Parting by Native Dancer
Timeless MomentはDamascusが初期に送り出した活躍馬で、種牡馬入りしてからGilded Timeを出しました。Gilded Timeは2歳時は4戦4勝でBC Juvenileを勝ちましたが、3歳になるとほとんどレースに使えずわずかに2戦して勝てずに引退しました。しかしBC Sprintに出走して3着に入っています。Gilded Timeは種牡馬入り後、初年度産駒から複数の重賞馬を送り評価を高めました、オーストラリアにもシャトルされるようになり、当地でも好調な産駒成績を収めています。Cutlass: Damascus - Aphonia by Dunce
CutlassはGambettaの孫であり、テレグノシスと同系統に属するRough Shod系です。現役時は7勝を挙げるものの大きなタイトルは無く、良血に助けられての種牡馬入りとなり、期待に違わず種牡馬としてはそれなりの成功を手にしました。Friendly Loverが後継種牡馬となりファーストシーズンリーディング3位に入りましたが、未だGI馬は出ず、現在はIowaで供用されています。同じく後継種牡馬となったCutlass Realityも活躍馬を出せていません。Eastern Echo: Damascus - Wild Applause by Northern Dancer
Eastern EchoはDamascus晩年の産駒でPrivate Accountと同じくLa Troienne系です。こちらはSearchingを経由するファミリーで半弟にはRoarが出ています。Swiss Yodelerが2歳に活躍し、種牡馬入りしました。Swiss Yodelerは自身の成績を反映させるかのように2歳戦で強みを見せましたが、まだ大物は出せていません。Bailjumper: Damascus - Court Circuit by Royal Vale
BailjumperはHonorable Missの全弟で、GIは勝てませんでしたが種牡馬入りしてSkip Trialを出しました。Skip TrialはHuskell Invitational Hなどを勝ちましたが、種牡馬としては人気を集める存在ではなく、毎年数少ない産駒を堅実に勝ち上がらせるタイプの種牡馬でした。その少ない産駒からでたSkip Awayは3歳最後のレースだったJockey Club Gold Cupで倒したCigarの後を継いで北米に君臨した古馬王者で、ぱっとしないレースが続いた明け4歳はJockey Club GCの連覇で立ち直ると、BC Classicを圧勝して見せました。その翌年はWoodward Sまで連勝を続けますが、三連覇のかかるJockey Club GCで敗れ、BC Classicの連覇もなりませんでした。その後引退して種牡馬入りしましたが、これまでのところ大物は出ていません。このように現在ではPrivate Accountが象徴的であるように母系に埋没する傾向が強くなり、直系の種牡馬としてはGilded Timeが一頭気を吐くという状況であり、期待のSkip Awayもいまいちパッとしないという有様。日本にいるエイシンワシントンにしても相手が限られているわけで今後どこまでやれるかは疑問であるわけで、Captain Steveはガンバレと思うもののJBBA供用種牡馬の例に漏れず種付け頭数を大きく減らしてしまってるのが残念。