この前のEaster Carnivalなんかでは顕著になってましたが、現状のオセアニアにおけるEight Caratの血の勢いというものは凄まじいものですね。丁度昨日はBig Oの産駒もGIを勝ったことだし、このオセアニア最強繁殖牝馬について少しまとめておこうと思った次第。
この一族のファミリーナンバーとしては9-cであり、Tessa Gillianを経由してくるMumtaz Mahalのファミリーです。このTessa GillianはRoyal Chargerの全妹でもあります。
Eight Caratは繁殖牝馬としては最晩年に"The Big O"ことOctagonalを出してその名声を不動のものとしましたが、もともとKaapstadなどを出す名繁殖ではあります。
現在のオセアニアにおいて主流血統たる地位を占めているのは過去に導入され土着したSir Tristramとシャトルサイアーとして君臨したDanehillということになりましょう。
Sir Tristramの後継種牡馬としてはZabeelが有名ですが、Kaapstadも有力な後継種牡馬でありました。今でもZabeelは健在ですが、さすがに御年20歳で後継者が待ち望まれるところであり、OctagonalはLohnroを出してその最有力候補でしたのが、このところちょっと不振かなとは思わせます。今後産駒がデビューするLonhroに期待がかかるところですね。
一方Danehillの後継としてオセアニアでは有力なDanewinはEight Caratの孫ということになります。母Cotehele Houseは現役時代未勝利でしたが、Danewinにその全弟Commandsや孫にもEmerald Dreamが出ました。
あとDe Beersもこの一族ですわな。牝系図出した方が良さげ。
とりあえずこいつらがどんなGIを勝ってきたかというのを一覧にしてみましょう。
■Emerald Dream: Waikato RC International S
■Danewin: Mackinnon S、Caulfield S、Doomben C、Spring Champion S、Rosehill Guineas
■Diamond Lover: Railway H
■Viscount: AJC Sires Produce、Champagne S、George Main S
■Don Eduardo: AJC Derby
■Tristalove: AJC Sires Produce、AJC Oaks
■De Beers: Rosehill Guineas
■Viking Ruler: Spring Champion S
■Kaapstad: VRC Sires Produce
■Marquise: Captain Cook S
■Shower of Roses: Arrowfield Stud S
■Octagonal: AJC Derby、Cox Plate、Mercedes Classic、Australian C、Rosehill Guineas、Canterbury Guineas、AJC Sires Produce、Underwood S、Chipping Norton S
■Mouawad: VATC Futurity S、George Ryder S、Australian Guineas
とかく目立つのがSir Tristram、Zabeelの親仔とDanehill。前者が初期にKaapstad、後にはOctagonalを出したのに対して、後者はDanewinなど。Quest For Fameも2回試されて、その両方がGI馬になるという素晴らしい結果。
種牡馬としても成功する馬が目立つのが特徴です。
Danewinは初期には大物に恵まれませんでしたが、ようやくCounty TyronというGI馬を出すと、その後Elegant Fashion、Toulouse Lautrec、Vitesse DaneとGI馬を出しています。今年もEasterのSire's ProduceをExciteで勝ちましたし、ここに来てようやく良血種牡馬の本領発揮というところはあるでしょう。そしてDanewinの全弟Commandsも種牡馬としてGI馬Paratroopersを出しました。
Kaapstadはオーストラリアで現役を引退した後、ニュージーランドに戻って種牡馬となりました。Kaaptive Emotionを始めとして複数のGI馬を出しました。今年の5/6に体調を損ない、その後安楽死処置が取られています。母父として名が出てくることが多くなりました。
Octagonalはまあ、説明不要かと。現役時GI10勝で、一時はオセアニアの賞金王。種牡馬入りしてもいきなりLonhroが出て、父を超えるGI11勝を挙げる活躍を見せました。また、Octagonalは種牡馬入り当初からフランスへのシャトルが行われていました。
Octagonalの一つ下の全弟Mouawadは故障もあり、通算8戦7勝と向こうの活躍馬としては短いキャリアで引退しました。そのキャリアでGIを3勝と兄に劣らない能力を秘めていたのではありましょう。種牡馬としては偉大なる兄Octagonalの一年後輩としてのスタッドインという事情もあり、すぐに中国に送られたようではあります。
DangerousはGIでは2着止まりでしたが、良血を活かして種牡馬となりました。New South Walesではなく、Victoria州での供用といことで確実に裾野を広げるといったところか。その半弟Viscountは2歳3歳でオーストラリアのトップに立ち期待されましたが、故障で引退。今シーズンに初年度産駒が競争年齢に達しましたがまだ活躍馬は出ておりません。
Viking Rulerは9戦1勝の1勝がGI AJC Spring Champion S。初年度産駒は来シーズンにデビューの予定。また、アイルランドにシャトルされていた模様。Don Eduardoも産駒が来シーズンにデビューを控えています。
最近はOcgtagonalやDanewinを使ってEight Caratのクロスを狙った配合も見られ、ますます発展していくんだろうなってところはありますか。De Beersの半弟の父がさり気無くRubitonだったりするのが凄いなと思ったり。泣ける。
さて、Eight Caratがオーストラリアに輸入されたのは繁殖入り後のことです。半妹のGreat Klaireがオーストラリアで活躍したことがきっかけです。最初の娘Coteheleはイギリスで産んでいますが、未出走でオーストラリアに繁殖として輸入され、Eight Caratの血はオセアニアで繁栄することになりました。
Great Klaireも繁殖として成功していて、その孫にTelesto、Bonanovaの兄妹が出ています。
欧州に残った妹が名スプリンターHabibtiで彼女も孫にMorshdiという活躍馬を得ました。
この一族のファミリーナンバーとしては9-cであり、Tessa Gillianを経由してくるMumtaz Mahalのファミリーです。このTessa GillianはRoyal Chargerの全妹でもあります。
Eight Caratは繁殖牝馬としては最晩年に"The Big O"ことOctagonalを出してその名声を不動のものとしましたが、もともとKaapstadなどを出す名繁殖ではあります。
現在のオセアニアにおいて主流血統たる地位を占めているのは過去に導入され土着したSir Tristramとシャトルサイアーとして君臨したDanehillということになりましょう。
Sir Tristramの後継種牡馬としてはZabeelが有名ですが、Kaapstadも有力な後継種牡馬でありました。今でもZabeelは健在ですが、さすがに御年20歳で後継者が待ち望まれるところであり、OctagonalはLohnroを出してその最有力候補でしたのが、このところちょっと不振かなとは思わせます。今後産駒がデビューするLonhroに期待がかかるところですね。
一方Danehillの後継としてオセアニアでは有力なDanewinはEight Caratの孫ということになります。母Cotehele Houseは現役時代未勝利でしたが、Danewinにその全弟Commandsや孫にもEmerald Dreamが出ました。
あとDe Beersもこの一族ですわな。牝系図出した方が良さげ。
Eight Carat 1975 (by Pieces of Eight) |Cotehele House 1980 (by My Swanee) ||Theme Song 1987 (by Sackford) |||Emerald Dream 1996 (by Danehill) ||Danewin 1991 (by Danehill) ||Commands 1996 (by Danehill) |Diamond Lover 1982 (by Sticks and Stones) ||Antwerp 1988 (by Sir Tristram) |||Dangerous 1996 (by Danehill) |||Viscount 1998 (by Quest For Fame) ||Tristalove 1990 (by Sir Tristram) |||Chimeara 1997 (by Danehill) ||||De Beers 2002 (by Quest For Fame) |||Viking Ruler 1998 (by Danehill) |||Kempinsky 2000 (by Danehill) ||Don Eduardo 1998 (by Zabeel) |Kaapstad 1984 (by Sir Tristram) |Marquise 1991 (by Gold and Ivory) ||Shower of Roses 1999 (by Zabeel) |Octagonal 1992 (by Zabeel) |Mouawad 1993 (by Zabeel)GI級の馬に注目して抜粋してこんな感じであります。これだけで十分化け物ファミリーです。Eight Caratの産駒のうち5頭がGI馬。
とりあえずこいつらがどんなGIを勝ってきたかというのを一覧にしてみましょう。
■Emerald Dream: Waikato RC International S
■Danewin: Mackinnon S、Caulfield S、Doomben C、Spring Champion S、Rosehill Guineas
■Diamond Lover: Railway H
■Viscount: AJC Sires Produce、Champagne S、George Main S
■Don Eduardo: AJC Derby
■Tristalove: AJC Sires Produce、AJC Oaks
■De Beers: Rosehill Guineas
■Viking Ruler: Spring Champion S
■Kaapstad: VRC Sires Produce
■Marquise: Captain Cook S
■Shower of Roses: Arrowfield Stud S
■Octagonal: AJC Derby、Cox Plate、Mercedes Classic、Australian C、Rosehill Guineas、Canterbury Guineas、AJC Sires Produce、Underwood S、Chipping Norton S
■Mouawad: VATC Futurity S、George Ryder S、Australian Guineas
とかく目立つのがSir Tristram、Zabeelの親仔とDanehill。前者が初期にKaapstad、後にはOctagonalを出したのに対して、後者はDanewinなど。Quest For Fameも2回試されて、その両方がGI馬になるという素晴らしい結果。
種牡馬としても成功する馬が目立つのが特徴です。
Danewinは初期には大物に恵まれませんでしたが、ようやくCounty TyronというGI馬を出すと、その後Elegant Fashion、Toulouse Lautrec、Vitesse DaneとGI馬を出しています。今年もEasterのSire's ProduceをExciteで勝ちましたし、ここに来てようやく良血種牡馬の本領発揮というところはあるでしょう。そしてDanewinの全弟Commandsも種牡馬としてGI馬Paratroopersを出しました。
Kaapstadはオーストラリアで現役を引退した後、ニュージーランドに戻って種牡馬となりました。Kaaptive Emotionを始めとして複数のGI馬を出しました。今年の5/6に体調を損ない、その後安楽死処置が取られています。母父として名が出てくることが多くなりました。
Octagonalはまあ、説明不要かと。現役時GI10勝で、一時はオセアニアの賞金王。種牡馬入りしてもいきなりLonhroが出て、父を超えるGI11勝を挙げる活躍を見せました。また、Octagonalは種牡馬入り当初からフランスへのシャトルが行われていました。
Octagonalの一つ下の全弟Mouawadは故障もあり、通算8戦7勝と向こうの活躍馬としては短いキャリアで引退しました。そのキャリアでGIを3勝と兄に劣らない能力を秘めていたのではありましょう。種牡馬としては偉大なる兄Octagonalの一年後輩としてのスタッドインという事情もあり、すぐに中国に送られたようではあります。
DangerousはGIでは2着止まりでしたが、良血を活かして種牡馬となりました。New South Walesではなく、Victoria州での供用といことで確実に裾野を広げるといったところか。その半弟Viscountは2歳3歳でオーストラリアのトップに立ち期待されましたが、故障で引退。今シーズンに初年度産駒が競争年齢に達しましたがまだ活躍馬は出ておりません。
Viking Rulerは9戦1勝の1勝がGI AJC Spring Champion S。初年度産駒は来シーズンにデビューの予定。また、アイルランドにシャトルされていた模様。Don Eduardoも産駒が来シーズンにデビューを控えています。
最近はOcgtagonalやDanewinを使ってEight Caratのクロスを狙った配合も見られ、ますます発展していくんだろうなってところはありますか。De Beersの半弟の父がさり気無くRubitonだったりするのが凄いなと思ったり。泣ける。
さて、Eight Caratがオーストラリアに輸入されたのは繁殖入り後のことです。半妹のGreat Klaireがオーストラリアで活躍したことがきっかけです。最初の娘Coteheleはイギリスで産んでいますが、未出走でオーストラリアに繁殖として輸入され、Eight Caratの血はオセアニアで繁栄することになりました。
Great Klaireも繁殖として成功していて、その孫にTelesto、Bonanovaの兄妹が出ています。
欧州に残った妹が名スプリンターHabibtiで彼女も孫にMorshdiという活躍馬を得ました。