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« 7/30 Bing Crosby H GI Del Mar CA Dirt 6F | Imaginations from the Other Side | 7/30 Prix d'Astarte GI Deauville FR Turf 1600m »

7/29 King George VI and Queen Elizabeth Diamond S GI Ascot GB Turf 12F

Pre-Rating

O'Brien厩舎の手駒が無いので、Coolmore陣営からはFabreのHurricane Runだけの出走となる模様。Fallonが使えないので騎手未定とか言ってるが、どうせSoumillonということになるだろうし問題はなさそうか。前走でPrideに不覚を取っているとはいえ、ここで本命視されるのは変わらず。あのときPrideの手綱を取っていたのがLemaireであるということはちょっとHurricane Run陣営にとっても嫌な感じがするところかなとは思うが。Fabre師は夏に走らせるのはこれが初めてだからとか柔らかい馬場になって欲しいので雨が降らんかなとか言ってますがw。
今年はまだGIを勝っていないGodolphinからはElectrocutionistを筆頭にBelenus、Cherry Mixを用意した3頭のエントリーで形振り構わず勝ちに来たというところはあろうか。ペースメイカーはどちらか1頭だけの出走になり、Cherry Mixの可能性が高いとは書いてあるが。
Heart's Cryも有力な出走馬という扱いで、Deep Impactを下していることと、今年のDubai Sheema Classicでの勝ち方が高く評価されています。
Hardwicke Sを勝ったMaraahelもエントリー。この新装Ascotの12Fという舞台で勝った経験があるというのは注意すべき要素ではあるでしょう。
あとはSoapy DangerとEnforcerで8頭。
人気は相変わらずHurricane Runが抜けた支持でCoralだと11/10というオッズ。続いてElectrocutionistが9/4の2番人気。Heart's Cryは7/2というオッズ。
1995年から5勝を挙げているGodolphinは今年の不調をここで払底できるかどうかというところでしょうが、Hurricane Run相手にこの舞台でElectrocutionistなのは結構厳しい部分もあろうかとは思います。Cherry Mixが如何にしてエースをサポートするかではあるでしょう。McEvoyは責任重大。そうした場合に、Sheema Classicで先手を取って強いレースをしたHeart's Cryという存在は大きなファクターになってくるんではなかろうかな。レース当日には上位3頭がもっと接近したオッズになると考えられています。
Maraahelの一発ってのも怖いことは怖いが…別な意味でw
さて、JRAのサイトのコメントにも載っていましたが、橋口先生も読んだというRacing Postの記事によると、Heart's Cryの鞍上にはChristophe Lemaire。少し前に落馬負傷ということでしたが、ちゃんと乗れる状態にはなっているようで、今週の木曜にフランス、金曜からAscotで乗ることができるようです。Heart's Cryとしてはこの遠征の舞台でLemaire以外の手綱は考え難いところではありましょう。橋口先生は何の心配も無いということですが、そうはいかんだろうなというのが正直なところ。
彼はフランスでも日本でも相当の実績を手に入れているとはいえ、フランスの若手の騎手であるということを忘れてはなりません。King Georgeに出走するのは今回が初めてであり、このAscotの12Fコースすら今までに乗ったことがないのです。Heart's Cryの滞在先でもあるL. Cumani厩舎が金曜の12F戦に馬を用意してくれたのでそこで乗ることができるようですが、これまでAscot自体2度しか乗ったことが無くどちらも直線コースだったというのですからコース経験の無さが気にかかるところではありましょう。
しかも相手はSoumillonとDettoriだからなあ。そのSoumillonにしてからが、乗り慣れていないSandownではOuija Boardで失態を演じたわけでもあり、イギリス人がフランスで乗ると厳しいと言われるが、その逆も確かにあるんだよという気はするわけですよ。AscotならSoumillonには何度も乗ってる経験があるので問題ないんだろうけどね。特に今回はLemaireがHeart's Cryはここを走るのが初めてだから先頭に立ってのレースはせずに4,5番手を進むのが良いという事を言っているので、閉じ込められても知らんよと。Ascotの直線の坂は問題ないんだそうです。
Royal開催のときに結構硬かった芝は今でもその状態らしく、Heart's Cryとしてはこのまま行ってほしいというところではありましょう。多分Electrocutionistもそう思ってるはずで、Hurricane Runはちょっと嫌がるかなと。当日どの程度の馬場状態になるかは知らんが、Electrocutionistが出てくるので露骨に水は撒けんだろうなと。
ちょっくらプレレートでも見るとしますか。数値の入手が容易なのでRPR準拠。
133: Hurricane Run
126: Electrocutionist(D)
125: Heart's Cry、Electrocutionist
124: Maraahel
120: Soapy Danger
118: Enforcer、Cherry Mix
110: Belenus
Hurricane Runは当然去年の凱旋門賞の数字で、今年はTattersalls GCの128で差は縮むもののトップは変わらない。ElectrocutionistはDubai World Cが126だがダートなので除外すると去年のInternational Sが125をつけた。Heart's CryはJC、有馬記念、Sheema Classic全てが125で並ぶ。Maraahelが地味に良い数字を連発していて、去年はInternational Sを3着して123を、Champion Sで2着して再び123を、Hong Kong Cの3着で124を貰っています。今年はHardwicke Sで120。
おまけのLemaireの本音。
Ouija Board is one of the best mares in Europe.
Pride is one of the best mares in the world.
コラコラ(苦笑

Post Position

No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
15Cherry MixLinamixCherry MoonQuiet AmericanKerrin McEvoySaeed bin Suroor
21ElectrocutionistRed RansomElbaahaAraziL. DettoriSaeed bin Suroor
32EnforcerEfisioTarneemZilzalMartin DwyerW.R. Muir
43Heart's CrySunday SilenceIrish DanceTony BinC.P. LemaireK. Hashiguchi
54Hurricane RunMontjeuHold OnSurumuC. SoumillonA. Fabre
66MaraahelAlzaoNasaniceNashwanR. HillsSir Michael Stoute
さて、もう大体この前の記事で書いているので、改めてどうこうと言うつもりはないです。6頭立てということで、枠順も影響ないでしょう。それよりも馬場と展開がどうなるかということの方が大きいかと思われます。レースを作るのはGodolphinのペースメイカCherry Mixになるでしょう。McEvoyはそういう仕事をしっかりとこなせる騎手ではありますしね。Heart's CryはLemaireが何頭か前に置いたレースをするということを言ってますので、後からということになりそう。
どこまで本気にしていいのか分からないけどここに来て、ちょっと弱気なFabre師というのが印象的。一方GodolphinはどうやらElectrocutionistの仕上がりに自信を持っているようで、それくらいでちょうど良いんじゃねという感じではあるかな。Heart's Cryも橋口師が吹きはじめてるので、こっちもいつも通りか。
気になる天候はYahoo UKで見てみた限り、Ascotは日曜から崩れる予報で、土曜までは問題無いという状況。今日のレースはGoodと発表されているので、週中に雨が降ったのかもしれないが、これ以上悪くなる事はないだろうし、徐々に回復していくのではなかろうか。

Result

1.Hurricane Run: Montjeu - Hold On by Surumu
2.Electrocutionist: Red Ransom - Elbaaha by Arazi
3.Heart's Cry: Sunday Silence - Irish Dance by Tony Bin
4.Enforcer: Efisio - Tarneem by Zilzal
5.Maraahel: Alzao - Nasanice by Nashwan
6.Cherry Mix: Linamix - Cherry Moon by Quiet American
レース当日になってGodolphinのエースElectrocutionistに問題が発生し、Ascotに到着してから出否の判断を行うという事態に。どうやら厩舎で寝違えたということだったらしく、出走に踏み切りました。
レースは予定通りにCherry Mixがスローペースに持ち込んで逃げ、その後にHurricane Run、Heart's Cry、Electrocutionist、Maraahel、Enforcerの順。奥のコーナーを回ってElectrocutionistが3番手に上がる。最終コーナー手前ではHeart's Cryは5番手まで後退しますが、コーナーで外から進出。更にElectrocutionistのHurricane Runを内に封じ込める動きに呼応してHurricane Runに外から被せて進路を奪いました。直線に入ったところでは依然として先頭を走るCherry Mixにやや遅れてElectrocutionist、その直後にHurricane Runがいてその外をHeart's Cryが塞ぐ体制。このままHurricane Runを閉じ込めて、Cherry Mixを交わしに行くのかと思ったら、直線でElectrocutionistは左に寄れてHeart's Cryに馬体を合わせる格好になり、その結果Cherry MixとElectrocutionistの間に1頭分の進路が出来てしまい、そこをHurricane Runに突かれました。Heart's CryはElectrocuitonistに寄られますが、この時点で先頭に立ちました。これが残り1F。残り1/2FでHurricane Runが内で鋭く伸びて逆転し、そのままゴール。更に脚の止まったHeart's CryをElectrocutionistが一伸びで交わして2着。Heart's Cryは接戦だったとはいえ3着という結果に終わりました。
レース全体としては前半をスローに持ち込んで役割を果たしたCherry Mixの存在が大きく、ここにMaraahelなりEnforcerなりが絡みに行かなかった事で最後に3強が叩き合うという展開を演出する事が出来たのでしょう。やはりやや距離に不安はあるElectrocutionistが最後にHeart's Cryを交わせるだけの力を見せる事が出来たのもこのCherry Mixがペースを作ってくれたおかげでしょう。
Hurricane Runは閉じ込められて厳しい状況でしたが、直線で前が開いたところを上手くつくことが出来たというのはあるでしょう。あそこでElectrocutionistがCherry Mixのすぐ横を通って、進路を開けていなければ外に出さなくてはならなくなっていたでしょうし、そうしたらもっと際どいレースではあったかなと。ということで、あの部分はDettoriのミスということにはなるんでしょうが、Electrocutionistがやってしまったという方が大きいか。完全に外を向いてしまってるし。
Heart's CryはやはりちょっとC. Lemaireには荷が重かったという部分があるのではないか。金曜に12F戦で乗るという話ではあったが結局乗らなかったので、Ascotの周回コースの経験がゼロのままキングジョージに出走となってしまった。最後にばてたのかElectrocutionistの差し返しを許したのがどうにも騎手の差を意識させられます。というかこの大レースを本気で勝とうとするならば、コース経験が全く無いLemaireという選択が正しかったのかどうかという問題はあったでしょう。結果的にM. Kinaneが空いてたという事情もあるわけで。
C. SoumillonはこれでAscotのレースが23回目で初勝利。もうちょっと乗ってるかと思ったけど案外少なかったなあ。キングジョージだとAnabaa Blueで7着くらいしかないが、C. Lemaireより若いとはいえ、Aga Khanの主戦になってからは特に国際的な経験は上だったとはいえるでしょう。
Soumillonは鞭の使いすぎで騎乗停止。Dettoriは直線での振る舞いに対して戒告処分。
さて、Fabre師によるとHurricane RunはPrix Foyに直接出向くという事になりそうか。そして全て上手くいけばBCだという話は出ていますねえ。ただArcという文字は見えてないんで、やっぱりFabre師はShiroccoとHurricane RunをそれぞれArcとBCで使い分けたいんだろうなと思う。Coolmoreがそれを認めるかどうかではあるでしょう。古馬がキングジョージ、凱旋門をスウィープするのは容易な事ではないわけですし。

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メッセンジャーにもいますのでそっちの方がより確実でしょう。
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IRCやmixiにもいますが、そっちは適当に探してください。
ここしか見ない人もいるので一応。

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July 29, 2006 12:40 AMに投稿されたエントリのページです。

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