Post | Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | Hesanoldsalt | Broad Brush | Salty Gal | Cox's Ridge | Eibar Coa | Nicholas P. Zito |
2 | Minister's Bid | Deputy Minister | Princess Pietrina | Spectacular Bid | Edgar S. Prado | John T. Ward Jr. |
3 | Dr. Pleasure | Thunder Gulch | Beautiful Pleasure | Maudlin | Cornelio H. Velasquez | John T. Ward Jr. |
4 | High Cotton | Dixie Union | Happy Tune | A.P. Indy | Garrett K. Gomez | Todd A. Pletcher |
5 | Bernardini | A.P. Indy | Cara Rafaela | Quiet American | Javier Castellano | Thomas Albertrani |
6 | Kip Deville | Kipling | Klondike | Encino | Rafael Bejarano | Richard E. Dutrow Jr. |
7 | Bluegrass Cat | Storm Cat | She's a Winner | A.P. Indy | John R. Velazquez | Todd A. Pletcher |
BernardiniとBluegrass Catの2強という形。Bernardiniが人気を被ってMLがEvenということで2倍という人気。一方のBluegrass Catは3倍。3番人気High Cottonで7倍というあたり。
BernardiniのPreakness SはBarbaroの怪我に注目が集まってしまいましたが、勝ち方は素晴らしいものでしたし、前走Jim Dandy S圧勝とおおよそ文句のつけようのない状況ということであるでしょうか。Albertrani師はやはりKentuckyとBelmontで2着に入っているBluegrass Catを警戒しているというコメントを出しています。ただ、PreaknessやJim Dandyで発揮したパフォーマンスを出せれば負けはしないというところではあるでしょうか。
Bluegrass Catは三冠戦で2度の2着と勝ち味に遠いところがあるのは否定できませんが、Haskellで7馬身差の圧勝を演じたように嵌まれば強いです。Storm Cat産駒ですが、どうにもこの特徴は母父のA.P. Indyの産駒によく見られるものではあり、A.P. Indy産駒なBernardiniとの勝負というのは非常に楽しみなところが多いです。Pletcher師はHaskellでのパフォーマンスを見て、Kentucky DerbyやBelmont Sの頃より馬体も成長し、またHaskell以来、信じられないエネルギーをもっていると自信を見せています。もともと三冠戦にはあまり執着しないのがPletcher師で、昨年もFlower AlleyがJim Dandy、Traversと連勝してスターダムになりましたし、今年はBluegrass CatをKentuckyとBelmontに送り込んだとはいえ、やはりこの時期からの活躍こそがPletcher師の本領かなと思うところもあります。
Pletcher師が送り込むもう1頭のHigh CottonはNorthern Dancer BCSを勝っており、まずまずかなというところはありますし、2強が揃ってA.P. Indyらしさを持っているようなこのレースで何かしそうなのはこのあたりということにはなるでしょう。ただ。Bluegrass Catの援護にまわるでしょうけどね。
John Ward Jr.厩舎のMinister's Bid、Dr. Pleasureの2頭はともにJim DandyでBernardiniに千切られておりちょっと逆転は難しいだろう。またHesanoldsaltとKip Devilleもお呼びでないという感じはするわけで、やはりBernardiniとBluegrass Catが雌雄を決するというレースではあろう。3番手がBluegrass Catと同厩なのがその状況を助長してしまったというところはあるかな。
Result
1.Bernardini: A.P. Indy - Cara Rafaela by Quiet American2.Bluegrass Cat: Storm Cat - She's a Winner by A.P. Indy
3.Dr. Pleasure: Thunder Gulch - Beautiful Pleasure by Maudlin
4.Hesanoldsalt: Broad Brush - Salty Gal by Cox's Ridge
5.High Cotton: Dixie Union - Happy Tune by A.P. Indy
6.Minister's Bid: Deputy Minister - Princess Pietrina by Spectacular Bid
Non Runner: Kip Deville
スタート直後にややHigh Cottonがよれますが、すぐに立て直してハナを狙いました。しかし、その外からBernardiniが一気に交わしてハナに立つと、さらに外からBluegrass Catがついていって2頭の競馬になりました。道中は馬群が固まって進みましたが、3コーナーあたりからBernardiniとBluegrass Catが後続に差をつけ始めました。4コーナーから直線の入り口にかけてBluegrass CatがBernardiniに並びかけようとしましたが、果たせず。直線に入るとBernardiniがあっさりとBluegrass Catを突き放して7馬身差という圧勝。Bluegrass CatもDr. Pleasureを6馬身以上離しているので決して弱いとか言うわけではないんでしょうけど、直線でアレだけ違いを見せられてしまうとBernardiniには敵わないなと思えてしまうところもありました。
そして、レースが終わって日曜の朝にレントゲン検査を行なったBluegrass Catは右後脚のつなぎを骨折していることが判明して引退。直線でついていけなかったのはこの影響があったのかなとは思います。このまま種牡馬になるということで血統的なバックグラウンドは素晴らしいですし、実績もあるということで人気になるのではないかなと思われます。しかし、この先愉しい馬になりそうだったのに残念なことではありますね。
一方BernardiniはPreakness Sに続いてここも素晴らしいレースを見せたということで、現状まだ同世代としか戦っていないのですがこれだけ圧倒的なパフォーマンスを発揮していますので、次の古馬相手のレースが非常に注目となります。とりあえずJockey Club CGという話ではあるみたいですね。Flower AlleyやInvasorとぶつかることになるかな。これだけ強いA.P. IndyはMineshaft以来ということになりますか。