Nassau S GI Goodwood GB Turf 10F
No. | Post | Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | 5 | Alexander Goldrun | Gold Away | Renashaan | Darshaan | K.J. Manning | J.S. Bolger |
2 | 1 | Chelsea Rose | Desert King | Cinnamon Rose | Trempolino | P. Shanahan | C. Collins |
3 | 3 | Echelon | Danehill | Exclusive Rosette | Polar Falcon | K. Darley | Sir Michael Stoute |
4 | 7 | Ouija Board | Cape Cross | Selection Board | Welsh Pageant | L. Dettori | E.A.L. Dunlop |
5 | 4 | Nannina | Medicean | Hill Hopper | Danehill | Jimmy Fortune | J.H.M. Gosden |
6 | 6 | Nasheej | Swain | El Nafis | Kingmambo | Ryan Moore | R. Hannon |
7 | 2 | Race For the Stars | Fusaichi Pegasus | La Lorgnette | Val de l'Orne | M.J. Kinane | A.P. O'Brien |
Alexander GoldrunはTattersalls GCでHurricane Runに手も脚も出ずではありましたが、牝馬相手ではちょっと格が違うわけで前走のPretty Polly Sを勝ちました。まあ、Chelsea Roseにクビ差という結果はあまりほめられたものではないとも思うが、昨年の後半にPrix de l'Operaで牝馬相手に不可解な敗戦を喫して、その後ボロボロだったことを考えるとマシにはなっているのだろう。Pretty Polly Sと比べるとメンバーはかなり上がっているようには思えますが、それでもなんとかなる程度ではあるだろう。しかしまあ、Ouija Boardは強敵だよなあと。
Chelsea Roseは前走のPretty Polly SでいきなりAlexander Goldrunのクビ差。Moyglare Stud Sを勝った馬だが、3歳の頃は不振でようやくPremio Lydia Tesioで3着に入った程度。古馬になった今年もGIII Blue Wind SでGalateeにぶっちぎられるわ、リステッドを落とすわで何なのだという気はします。中距離がベストなのはそうだろうが。
EchelonはFillies Mileに出たり、1000ギニーを走ったりしましたが、その当時はまだまだ力不足で、去年の後半になって徐々に本格化しました。今年はGIIIを連勝して、Windsor Forest SではSoviet Songの2着と力をつけて来ています。10Fを走るのはこれが初めてとなるので、距離がやや気になるところか。
Ouija Boardにとって前走は不運以外のなにものでもなく、前が空いてさえいればDavid Juniorに捕らえられるようなことは無かったのではないかとは思います。今回は大外枠だし、Dettoriだしというところで、あんな間抜けなレースにはならないかと思われますので、Alexander Goldrunと10Fの牝馬ナンバー1をかけた一戦でしょう。今年のレースの内容はOuija Boardの方が上回ってはいるので、使われまくっている反動が出てなければあっさり勝たれそうではあるんですが。
3歳馬は3頭が登録し、その筆頭に現在の牝馬マイルではトップであろうNannina。Coronation Sを勝って3歳のマイル女王となると、古馬相手の前走Falmouth Sも2着。今回が10F初挑戦となります。ちょとtMediceanってどこまで距離を持たせられるか微妙なところはあるかな。
NasheejとRace For the Starsはちょっと見劣りする。
Result
共に5歳馬で、GIを5勝しているイングランドの女王とアイルランドで最も愛される牝馬が魅せた特別な一戦。1.Ouija Board: Cape Cross - Selection Board by Welsh Pageant
2.Alexander Goldrun: Gold Away - Renashaan by Darshaan
3.Nannina: Medicean - Hill Hopper by Danehill
4.Chelsea Rose: Desert King - Cinnamon Rose by Trempolino
5.Echelon: Danehill - Exclusive Rosette by Polar Falcon
6.Race For the Stars: Fusaichi Pegasus - La Lorgnette by Val de l'Orne
7.Nasheej: Swain - El Nafis by Kingmambo
Chelsea Roseがやや速めのペースで引っ張り、Ouija Boardがその後につける展開。残り3Fという直線の早めに先頭に立ったOuija Boardに対して、外からすぐにAlexander Goldrunが馬体を併せてきて2F以上の長い叩き合いに持ち込みます。ゴール前でAlexander Goldrunがわずかにリードして、連覇がなったと思われた瞬間Ouija Boardが最後の一完歩でハナ差前に出た。公式の着差としてはShort Headではあるが、Racing PostなんかはShortest Short Headなどと書くほどの激戦だった模様。
Ouija Boardはキングジョージを止めてまでこっちに回ってきたのですから、なんとしても勝たなければならないという部分があったでしょうし、Dettoriが内につけてきちんと前を捌いたというところはあるか。Alexander Goldrunは今年は不振だの衰えがだのと一部で言われてましたけど、私は今年のここまでのレースでそういう風に感じた事は無かったし、例えばSheema Classicは12Fはダメってことで終わりだし、TattersallsはHurricane Runに勝てんと思った時点でレースとしては終わってるだろうから着差を採り上げるのは意味が薄いなと思ってたわけで、ここで改めて実力を示したというのは喜ばしい事だろう。今後Ouija Boardは最大目標をBCに置くというだけで未定。Alexander GoldrunはIrish Championに出走する見込み。更にOuija Boardに関しては今年で引退のようだが、Alexander Goldrunはどうやら来年も現役を続ける方向のようではあります。
3着のNanninaですが、このレースは完全に2頭の5歳馬のレースであって、その勝負に絡めなかったというあたりはまだまだか。ただ、10Fでやれるだけの実力は示しているといえるでしょうし、あの2頭がいないレースか、マイルのレースに出てくれば相当有力なんではないかな。