Ouija Boardと北米芝軍団の三度目の決戦。
とにかくOuija Boardに人気が集中。2004年にFilm Maker、Wonder Again、Moscow Burning、Megahertz、Riskaverseといった濃いメンバー相手に快勝。2005年にはIntercontinental渾身の逃げを捕まえきれなかったものの再びFilm Maker、Wonder Again、Megahertz、Riskaverseあたりにはきっちり先着して見せた。北米の芝牝馬路線は欧州が古馬牝馬のGIを整備した事もあって、近年欧州からの移籍馬の質が低下気味。今年もFilm Makerらが大きな顔をしているというのが実情。去年まではメインに走っていたのが12Fということもあって、10Fという距離に少し対応し切れずに差し損ねたという感じも受け、今年はもとより10F路線に移りその隙は消えた上、距離が11FとなってはOuija Boardの優位は動かし難いものではあるだろう。
そのOuija Boardに挑戦する立場となったのが北米叩き上げの3歳馬Wait a While。前走のYellow RibbonでDancing Edieらの古馬勢を一蹴して北米芝牝馬のトップを名乗る資格を手に入れています。先行馬ですから、昨年のIntercontinentalのようにOuija Boardが捕まえきれないというレースをするのが良さそうか。
Pletcher厩舎の二の矢Honey RyderはFlower Bowl Invt.を勝っての参戦。後からというタイプの馬で前走は終始Film Makerと並んでのレース。はっきりとBC前の一叩きであったFilm Makerを下しましたが、まだちょっとOuija Boardに対抗できるほどでもないかなという印象はあります。しかし何でまたVelazquezはこっちを選んでおるのだろう。
Film Makerは過去2年続けてOuija Boardの後塵を拝しているように、実力は今でも北米トップクラスではあるんでしょうが、分が悪い。今年もOuija Boardの後から仕掛けてそのままというパターンに終わるのではなかろうか。
Dancing Edieはこっちに出てきましたが明らかに距離が長く、おそらくMileに出たほうが幸せだったのではないかと思えます。しかし逃げるのはこのDancing Edieになりそうなので、レースの展開という面では重要か。どうしても距離が長いということがあるのでスローペースに持ち込もうとするでしょうから、それを嫌って仕掛ける馬がいるのかどうかと、仕掛けるならばどのあたりかの二つ。勝負どころになれば当然Ouija Boardを警戒しながらWait a Whileが仕掛けてくるでしょうし、前年差し損ねたOuija BoardもDettoriが早めに動いてくる可能性はあります。多少無理しても11F凌ぎ切るくらいわけない馬ですし。
Queen Elizabeth II CCからは勝ったVacareが回避したものの、上位3頭が出走。そのあたりが絡むと波乱も起こりそうなんですが、前に行く馬でもないのでいまいち期待が持てません。
2.Film Maker: Dynaformer - Miss du Bois by Mr. Prospector
3.Honey Ryder: Lasting Approval - Cuando Quiere by Affirmed
4.Wait a While: Maria's Mon - Flirtatious by A.P. Indy
5.Satwa Queen: Muhtathir - Tolga by Irish River
6.My Typhoon: Giant's Causeway - Urban Sea by Miswaki
7.Mauralakana: Muhtathir - Jimkana by Double Bed
8.Dancing Edie: Moscow Ballet - Duchess of Ack by Slewpy
9.Quiet Royal: Royal Academy - Wakigoer by Miswaki
10.Germance: Silver Hawk - Gaily Tiara by Caerleon
いやもう、さすがとしか言いようのないのがOuija BoardとFilm Maker。これで3年連続Film MakerはOuija Boardの次というところで入線してやがります。レースを引っ張ったのはDancing Edieでしたが、すぐ横にMy Typhoonがいて、後ろからGermanceという形でペースを落としたくても落とせなかったという事になるかな。その次くらいに付けていたのがFilm MakerでOuija Boardは馬群の内に包まれるような位置を進んでいて、大丈夫かとも思いました。3コーナーからWait a Whileが動いて行きますが、このコーナーリングできっちりとOuija Boardを外に出したDettoriは流石と言う他なく、そのまま外から伸びて完勝。内からFilm MakerがWait a Whileを差し返し、更にほとんど最後方から直線だけで飛んできたHoney Ryderが迫りますが、Film Makerが2着でした。
やはりね、普段11Fなんて走ることはないであろう北米の芝牝馬にこの馬を止められるわけも無くという印象。Film Makerは踏んできた場数の違いかなあ。このあたりをこなすスタミナとしては文句なしのDynaformer産駒ですし。一方のWait a Whileは10Fから先への経験が無いことが堪えたかとも思いますが、10FでもOuija Boardはどうにもならんかったと思います。Ouija BoardはJCに来る予定。香港も走って引退となるかな。繁殖としてアメリカに渡ってKingmamboをつけるとのこと。
Film Makerの師は来年Ouija Boardが引退してから勝つよとw
Post | Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | Dancing Edie | Moscow Ballet | Duchess of Ack | Slewpy | Corey S. Nakatani | Craig Dollase |
2 | Ouija Board | Cape Cross | Selection Board | Welsh Pageant | Lanfranco Dettori | Edward A.L. Dunlop |
3 | Mauralakana | Muhtathir | Jimkana | Double Bed | Julien Laparoux | Patrick L. Biancone |
4 | Film Maker | Dynaformer | Miss du Bois | Mr. Prospector | Edgar S. Prado | H. Graham Motion |
5 | Honey Ryder | Lasting Approval | Cuando Quiere | Affirmed | John R. Velazquez | Todd A. Pletcher |
6 | Quiet Royal | Royal Academy | Wakigoer | Miswaki | Oliver Peslier | Todd A. Pletcher |
7 | Wait a While | Maria's Mon | Flirtatious | A.P. Indy | Garrett K. Gomez | Todd A. Pletcher |
8 | My Typhoon | Giant's Causeway | Urban Sea | Miswaki | Robby Albarado | William I. Mott |
9 | Satwa Queen | Muhtathir | Tolga | Irish River | Thierry Thulliez | Jean de Roualle |
10 | Germance | Silver Hawk | Gaily Tiara | Caerleon | Christophe Soumillon | Jean-Claude Rouget |
そのOuija Boardに挑戦する立場となったのが北米叩き上げの3歳馬Wait a While。前走のYellow RibbonでDancing Edieらの古馬勢を一蹴して北米芝牝馬のトップを名乗る資格を手に入れています。先行馬ですから、昨年のIntercontinentalのようにOuija Boardが捕まえきれないというレースをするのが良さそうか。
Pletcher厩舎の二の矢Honey RyderはFlower Bowl Invt.を勝っての参戦。後からというタイプの馬で前走は終始Film Makerと並んでのレース。はっきりとBC前の一叩きであったFilm Makerを下しましたが、まだちょっとOuija Boardに対抗できるほどでもないかなという印象はあります。しかし何でまたVelazquezはこっちを選んでおるのだろう。
Film Makerは過去2年続けてOuija Boardの後塵を拝しているように、実力は今でも北米トップクラスではあるんでしょうが、分が悪い。今年もOuija Boardの後から仕掛けてそのままというパターンに終わるのではなかろうか。
Dancing Edieはこっちに出てきましたが明らかに距離が長く、おそらくMileに出たほうが幸せだったのではないかと思えます。しかし逃げるのはこのDancing Edieになりそうなので、レースの展開という面では重要か。どうしても距離が長いということがあるのでスローペースに持ち込もうとするでしょうから、それを嫌って仕掛ける馬がいるのかどうかと、仕掛けるならばどのあたりかの二つ。勝負どころになれば当然Ouija Boardを警戒しながらWait a Whileが仕掛けてくるでしょうし、前年差し損ねたOuija BoardもDettoriが早めに動いてくる可能性はあります。多少無理しても11F凌ぎ切るくらいわけない馬ですし。
Queen Elizabeth II CCからは勝ったVacareが回避したものの、上位3頭が出走。そのあたりが絡むと波乱も起こりそうなんですが、前に行く馬でもないのでいまいち期待が持てません。
Result
1.Ouija Board: Cape Cross - Selection Board by Welsh Pageant2.Film Maker: Dynaformer - Miss du Bois by Mr. Prospector
3.Honey Ryder: Lasting Approval - Cuando Quiere by Affirmed
4.Wait a While: Maria's Mon - Flirtatious by A.P. Indy
5.Satwa Queen: Muhtathir - Tolga by Irish River
6.My Typhoon: Giant's Causeway - Urban Sea by Miswaki
7.Mauralakana: Muhtathir - Jimkana by Double Bed
8.Dancing Edie: Moscow Ballet - Duchess of Ack by Slewpy
9.Quiet Royal: Royal Academy - Wakigoer by Miswaki
10.Germance: Silver Hawk - Gaily Tiara by Caerleon
いやもう、さすがとしか言いようのないのがOuija BoardとFilm Maker。これで3年連続Film MakerはOuija Boardの次というところで入線してやがります。レースを引っ張ったのはDancing Edieでしたが、すぐ横にMy Typhoonがいて、後ろからGermanceという形でペースを落としたくても落とせなかったという事になるかな。その次くらいに付けていたのがFilm MakerでOuija Boardは馬群の内に包まれるような位置を進んでいて、大丈夫かとも思いました。3コーナーからWait a Whileが動いて行きますが、このコーナーリングできっちりとOuija Boardを外に出したDettoriは流石と言う他なく、そのまま外から伸びて完勝。内からFilm MakerがWait a Whileを差し返し、更にほとんど最後方から直線だけで飛んできたHoney Ryderが迫りますが、Film Makerが2着でした。
やはりね、普段11Fなんて走ることはないであろう北米の芝牝馬にこの馬を止められるわけも無くという印象。Film Makerは踏んできた場数の違いかなあ。このあたりをこなすスタミナとしては文句なしのDynaformer産駒ですし。一方のWait a Whileは10Fから先への経験が無いことが堪えたかとも思いますが、10FでもOuija Boardはどうにもならんかったと思います。Ouija BoardはJCに来る予定。香港も走って引退となるかな。繁殖としてアメリカに渡ってKingmamboをつけるとのこと。
Film Makerの師は来年Ouija Boardが引退してから勝つよとw