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サンデーサイレンスの天下を作ったのは誰か 前編

社台だろと言われるのがオチなんですが、まあそう結論付けるにしても少しデータを見ておこうかなと。傍観罪で終身刑のSouthendさまが何度か書いておられた記事に触発されたとも言います。
とりあえず生年毎の獲得賞金上位馬のリストなど作ってみたので投下したかっただけです。獲得賞金が1億円を突破した馬だけを対象にしました。準OPででもそれなりに走ってたら届いてしまう金額なのが微妙ですが、限のよいところでと思いました。サンデーサイレンスの場合この条件では該当馬が多すぎるので、それぞれ上位10頭までにしています。データ元はnetkeibaのUm@SQL。データ取ったのは高松宮記念とかの前なんでその辺はずれてきてますが、まあ大きな変化でもないし良しとしてください。
馬名生産者母名母父名
1992年産: 全14頭
マーベラスサンデー早田牧場新冠支場モミジダンサーVice Regal
ダンスパートナー社台ファームダンシングキイNijinsky
ジェニュイン社台ファームクールピアレディWhat Luck
タヤスツヨシ社台ファームマガロCaro
マジックキス日高大洋牧場コランデアガールネヴァービート
キングオブダイヤ佐竹哲ウイルミルジョージ
ブライトサンディーケイアイファームエンドイットダーリンAlydar
ダイタクサージャン雅牧場スイートラブテスコボーイ
サイレントハピネス社台ファームレガシーオブストレングスAffirmed
プライムステージ社台ファームダイナアクトレスノーザンテースト
1993年産: 全14頭
バブルガムフェロー社台ファームバブルカンパニーLyphard
ローゼンカバリー社台ファームダイナフェアリーノーザンテースト
サイレントハンター勝川牧場ヒロポリシーバンブーアトラス
ダンスインザダーク社台ファームダンシングキイNijinsky
イシノサンデー服部和則ジェフォリーAlydar
ロイヤルタッチ藤原牧場パワフルレディマルゼンスキー
タガノサイレンスケイアイファームマターオブプライドRaise a Native
チアズサイレンス長田幸雄グリーンスミレノーザリー
サンデーカイザー社台ファームライティンママGleaming
ストーミーサンディ社台ファームダイナアイドルノーザンテースト
1994年産
ステイゴールド白老ファームゴールデンサッシュディクタス
サイレンススズカ稲原牧場ワキアMiswaki
ビッグサンデー市川ファームキタノオゴジョトウショウボーイ
オレンジピール社台ファームバッフドオレンジExclusive Native
1995年産: 全18頭
スペシャルウィーク日高大洋牧場キャンペーンガールマルゼンスキー
メイショウオウドウ松栄牧場アルタデナLyphard
ジョービッグバン北海道習志野牧場ジョーセイバーノーザンテースト
エガオヲミセテノーザンファームカーリーエンジェルジャッジアンジェルーチ
ディヴァインライト社台ファームメルドスポートノーザンテースト
サイレントセイバー白老ファームプリンセスデージースリルショー
マルカコマチ社台ファームナショナルフラッグディクタス
タヤスメドウ社台ファームダイナファンキーダンサーズイメージ
マキシマムプレイズ白老ファームマキシマムデニールノーザンテースト
シンコウシングラー千代田牧場タレンティドガールリマンド
1996年産: 全19頭
トゥザヴィクトリーノーザンファームフェアリードールNureyev
ロサードノーザンファームローザネイLyphard
スティンガー社台ファームレガシーオブストレングスAffirmed
フサイチエアデールノーザンファームラスティックベルMr. Prospector
アドマイヤベガノーザンファームベガトニービン
テイエムサンデー宮内牧場サーストンフラッグノーアテンション
エイシンルーデンス栄進牧場エイシングレシャストウショウボーイ
マルカキャンディ社台ファームジーナロマンティカセクレト
サイキョウサンデー社台ファームサワヤカプリンセスノーザンテースト
キングオブサンデー三城牧場ミヤビサクラコノーザンテースト
1997年産: 全21頭
エアシャカール社台ファームアイドリームドアドリームWell Decorated
ウインマーベラス三城牧場ミヤビサクラコノーザンテースト
アグネスフライト社台ファームアグネスフローラロイヤルスキー
ユキノサンロイヤル川上悦夫マイアミガルチGulch
トウカイオーザ長浜牧場トウカイナチュラルナイスダンサー
チアズグレイス白井牧場チアズフラワーAl Nasr
メイショウドメニカ富田牧場メイショウマロニエDr. Carter
ヤマニンリスペクト錦岡牧場ヤマニンシャレードヤマニンスキー
アイアンリアリティノーザンファームデビルズブライドCaro
ポンテローザマエコウファームゲイアティーガールNijinsky
1998年産: 全26頭
マンハッタンカフェ社台ファームサドルチェンジLaw Society
ビリーヴ上水牧場グレートクリスティーヌDanzig
サンライズペガサスヤナガワ牧場ヒガシブライアンブライアンズタイム
ダイヤモンドビコー社台ファームステラマドリッドAlydar
ローズバドノーザンファームロゼカラーShirley Heights
コイントス社台ファームレトスEgg Toss
ウインラディウス三城牧場ジョウノマチエールマルゼンスキー
ミレニアムバイオノーザンファームドルスクDanzig
ハッピーパスノーザンファームハッピートレイルズポッセ
アグネスタキオン社台ファームアグネスフローラロイヤルスキー
1999年産: 全17頭
デュランダル社台ファームサワヤカプリンセスノーザンテースト
ゴールドアリュール追分ファームニキーヤNureyev
リミットレスビッド社台ファームエリザベスローズノーザンテースト
アドマイヤマックスノーザンファームダイナシュートノーザンテースト
タイガーカフェ社台ファームセトフローリアンBellotto
エルノヴァシンコーファームシンコウエルメスSadler's Wells
シャイニンルビー社台ファームシャイニンレーサーノーザンテースト
モノポール社台ファームエルレイナSlew o'Gold
ウインデュエル三城牧場ミヤビサクラコノーザンテースト
ハスラー北星村田牧場セブンレットウパーソロン
2000年産: 全22頭
ゼンノロブロイ白老ファームローミンレイチェルMining
ネオユニヴァース社台ファームポインテッドパスKris
リンカーンノーザンファームグレースアドマイヤトニービン
アドマイヤグルーヴノーザンファームエアグルーヴトニービン
スティルインラブ下河辺牧場ブラダマンテRoberto
ヘヴンリーロマンスノースヒルズマネジメントファーストアクトSadler's Wells
オレハマッテルゼノーザンファームカーリーエンジェルジャッジアンジェルーチ
サイレントディールノーザンファームフェアリードールNureyev
ヴィータローザノーザンファームローザネイLyphard
サクラプレジデント谷岡牧場セダンフォーエバーマルゼンスキー
2001年産: 全19頭
ダイワメジャー社台ファームスカーレットブーケノーザンテースト
ハーツクライ社台ファームアイリッシュダンストニービン
ダンスインザムード社台ファームダンシングキイNijinsky
スズカマンボグランド牧場スプリングマンボKingmambo
ダイワエルシエーロ下河辺牧場ロンドンブリッジドクターデヴィアス
エアシェイディ社台ファームエアデジャヴーノーザンテースト
スウィフトカレント社台ファームホワイトウォーターアフェアMachiavellian
ハットトリック追分ファームトリッキーコードLost Code
グレイトジャーニーノースヒルズマネジメントアンブロジンMr. Prospector
ストラタジェム社台ファームミュンシーSadler's Wells
2002年産: 全15頭
ディープインパクトノーザンファームウインドインハーヘアAlzao
エアメサイア社台ファームエアデジャヴーノーザンテースト
ディアデラノビアノーザンファームポトリザリスPotrillazo
シックスセンス追分ファームデインスカヤDanehill
ローゼンクロイツノーザンファームロゼカラーShirley Heights
デアリングハート社台ファームデアリングダンジグDanzig
アドマイヤジャパン早田牧場新冠支場ビワハイジCaerleon
ペールギュント社台ファームツィンクルブライドLyphard
スズカフェニックス稲原牧場ローズオブスズカFairy King
トウカイワイルド岡部牧場ボブズディレンマMr. Prospector
2003年産
フサイチパンドラノーザンファームロッタレースNureyev
アドマイヤメインノーザンファームプロモーションヘクタープロテクター
アドマイヤキッスノーザンファームキッスパシオンジェイドロバリー
マツリダゴッホ岡部スタッドペイパーレインBel Bolide
マルカシェンク社台ファームシェンクZafonic
当然こういう形で順位付けしてしまうとフジキセキのように早期引退に追い込まれた馬には不利になりますね。獲得賞金だけで話をするならばフジキセキは初年度産駒の13位になってしまいます。
3年目になる1994年産から4頭しか出ていないという以外は毎年10頭を超える産駒が1億円以上の賞金を稼いでいるのですからとんでもない種牡馬ですよ。
さて、社台はサンデーサイレンスの恩恵を受けているというのは間違いないが、個々の競走馬のレベルで見ればサンデーサイレンスの恩恵を受けたのは社台だけではないというのは自明です。初期には非社台の大物としてマーベラスサンデーやサイレンススズカ、スペシャルウィークなんかが出るわけですが、後半になると社台の一人勝ちという状態になってしまったことについて、社台は何をしてきたのか、あるいは社台に負けた生産者は何をして、何をしてこなかったのかという部分をしっかり見なければならないのでしょう。
そういった面では1996年産馬は注目されるべきでしょう。この世代は1994年に初年度産駒がデビューし、フジキセキを筆頭としたその活躍を受けて種付けが行われた世代になります。しかし3歳春クラシックでの活躍が反映されるのは主として翌年以降にはなるわけで、その段階でサンデーサイレンスという種牡馬をしっかり評価できたかどうかに左右されそうなところです。そしてこの年は明らかに社台、とりわけノーザンファームが他を圧倒するラインナップを有しました。また、初年度のダンスパートナーらの活躍以降やや目立たなかった牝駒にスティンガー、トゥザヴィクトリーのGI馬、そしてGI級の能力を発揮したフサイチエアデールと大物を得ているのも特徴として挙げられるでしょう。
その後2年はまだ他牧場生産馬が健闘を見せますが、1999年以降は社台の独壇場とも言えるような状況。となればこの1999年産も注目に値するでしょう。1997年はサイレンススズカやステイゴールドがクラシックを戦った年ですが、この世代はサンデーサイレンス産駒としては不振でした。古馬を見てもマーベラスサンデーが宝塚記念を勝つものの、1997年のGI勝ちはそれのみに止まります。1998年に入ってようやくスペシャルウィークがクラシック戦線に登場したということで、それまでの2年に比べてサンデーサイレンス産駒の活躍が落ち着いた世代です。ここではっきりと目立つのは母父ノーザンテースト。これまでもサンデーサイレンスとの組み合わせで多くの産駒を送り出しながら、このデュランダルが登場するまでGI馬を出す事の出来なかったノーザンテーストがこれ以降アドマイヤマックス、ダイワメジャー、エアメサイアとGI馬を送り出す事になります。
しかし1996年産と1999年産は全世代を比較してみた場合には明らかに稼いでいない世代にあたります。特に1999年産馬はクラシックを一つも取ることが出来ませんでした。それでも社台は強いサンデーサイレンス産駒を作ることが出来ているということは、[社台のサンデー]というブランドを作り上げる事になりました。実際、この時期に社台はサンデーサイレンス産駒に対する経験の蓄積によって他の生産者に対して大きなアドバンテージを得る事になったのではないかと。
その後2000年産馬から二冠馬ネオユニヴァース、牝馬三冠馬スティルインラブが登場します。ただしスティルインラブは社台ではなく下河辺牧場-ノースヒルズマネジメントという組み合わせです。2年続けてスティルインラブ、ダイワエルシエーロとクラシックホースを出した下河辺牧場は健闘したと言っても良いかなあ。とはいえスティルインラブも最後にはアドマイヤグルーヴの前に屈しているわけではありますが。
結局、社台以上にサンデーサイレンスを信じた生産者は存在しなかったということになるのではないでしょうか。サンデーサイレンスはダートの実績馬でした。ブライアンズタイムとサンデーサイレンスが導入されるまでは、日本に輸入される種牡馬は主に欧州の芝に実績を持つ種牡馬ばかりで、サンデーサイレンスの導入というのは明らかにリスクを伴うものです。そして年度代表馬になりながらも種牡馬として北米では全く相手にされない血統でした。サイレンススズカの母ワキアのエピソードにもある通り、サンデーサイレンスには未知の部分が大きかったのです。
社台はサンデーサイレンスばかり付けるというのはよく批判される部分ではありますが、サンデーサイレンスは血統に対する確度がかなり高い種牡馬でしたので当然のことだったと思われます。サンデーサイレンス産駒には全きょうだいでの活躍例、あるいは極近い近親関係にある活躍馬の例が多く見られます。上の表からいくつか例を拾うと以下。
  • ダンシングキイ: ダンスパートナー、ダンスインザダーク、ダンスインザムード
    →スプリングマンボ: スズカマンボ
  • レガシーオブストレングス: サイレントハピネス、スティンガー
  • ダイナフェアリー: ローゼンカバリー
    →ダイナファンキー: タヤスメドウ
    →ダイナシュート: アドマイヤマックス
  • カーリーエンジェル: エガオヲミセテ、オレハマッテルゼ
    →エアグルーヴ: アドマイヤグルーヴ
  • フェアリードール: トゥザヴィクトリー、サイレントディール
  • ローザネイ: ロサード、ヴィータローザ
    →ロゼカラー: ローズバド、ローゼンクロイツ
  • サワヤカプリンセス: サイキョウサンデー、デュランダル
  • ミヤビサクラコ: キングオブサンデー、ウインマーベラス、ウインデュエル
  • アイドリームドアドリーム: エアシャカール
    →エアデジャヴー: エアシェイディ、エアメサイア
確かにダンシングキイの仔にはキングフラダンスやトーセンダンスもいますし、その他の繁殖も走らない産駒を出す事が無いというわけではありません。また、散々外してきたロッタレースが最後にフサイチパンドラを出したという例もあります。とはいえこれだけの実例を無視することは出来ないでしょう。
というかバランス良くいろいろな種牡馬を試すべきだなんてちっとも思わんですよ。ある特定の種牡馬との組み合わせで成功した繁殖牝馬ってのには事欠きません。Fairy BridgeとNorthern Dancerとかな。Grey Flightも後半はBold Rulerばかりになるし、Misty Mornも似たようなもんだ。
サンデーサイレンスが登場した時代のブルードメアサイアーとしてはノーザンテースト、マルゼンスキー、トウショウボーイ、ブレイヴェストローマンが挙げられますが、このうちブレイヴェストローマン、トウショウボーイはサンデーサイレンスが好まない母父であったと思われます。ノーザンテーストやマルゼンスキーとの組み合わせはまず成功したのに対して、トウショウボーイはビッグサンデー、エイシンルーデンス程度に止まりますし、ブレイヴェストローマンは準OPにすら上がれません。結果的にこのあたりのノーザンテーストとトウショウボーイの差が社台に有利に働いたという面はあるでしょう。サンデーサイレンス産駒のGI馬にはトウショウボーイはおろかテスコボーイが入った馬はいません。Princely Giftでは何とかステイゴールドが出ます。トウショウボーイは母父にYour Hostというサンデーサイレンスが好むような血を持つにも関わらずです。トウショウボーイはトニービンやブライアンズタイムに対しても厳しく、母父として自身を活かせる種牡馬に恵まれなかったかなとは思うものの、それでも母父として失敗する事は父系を絶やす事より罪深いことです。パーソロン、ミルジョージやモガミも母父としては良くなので、日高の生産者が消耗している責任の一端はそういった種牡馬の母父としての不振なのではないかな。というあたりでダンシングブレーヴがもっと産駒を出せる種牡馬だったらという事になるのかも…
ところでサンデーサイレンスだけを見ていても感覚が狂うのでトニービンの場合でも出しておきましょう。
馬名生産者母名母父名
1990年産
サクラチトセオー谷岡牧場サクラクレアーノーザンテースト
ノースフライト大北牧場シヤダイフライトヒッティングアウェー
ウイニングチケット藤原牧場パワフルレディマルゼンスキー
ベガ社台ファームアンティックヴァリューNorthern Dancer
アイリッシュダンス社台ファームビューパーダンスLyphard
ロイスアンドロイス社台ファームザツツマイパルKey to the Mint
ケントニーオー下河辺牧場ケンマドンナドン
ユウキスラッガー法理牧場サニーミサルボデュール
1991年産
オフサイドトラップ村本牧場トウコウキャロルホスピタリティ
エアダブリン社台ファームダンシングキイNijinsky
スプリングコート社台ファームサクラハゴロモノーザンテースト
1992年産
エイティグロー大西牧場シャダイビショップノーザンテースト
ミナミノジャックホウセイ牧場ジャックセレーネマルゼンスキー
ユウキビバーチェ若林牧場メルシーサンライズマルゼンスキー
エスプレッソトニー猿倉牧場スキーナノーザンテースト
1993年産
エアグルーヴ社台ファームダイナカールノーザンテースト
ロングカイウン天羽牧場ロングドーターハードリドン
ウェディングハニーヤナガワ牧場ヘイアンパールトウショウボーイ
インターライセンス社台ファームハウズテーストノーザンテースト
1994年産
グレースアドマイヤノーザンファームバレークイーンSadler's Wells
パルスビートマエコウファームブルーハワイスリルショー
1995年産
エモシオン白井牧場アドラーブルノーザンテースト
ロードクロノス大樹ファームシンコウラブリイCaerleon
ミスズシャルダン様似渡辺牧場ゴールドユウマブレイヴェストローマン
タヤスアンティーム社台ファームスカーレットリボンノーザンテースト
フリーウエイハート三城牧場ミヤビサクラコノーザンテースト
タイカラムーンメイタイ牧場タイリーバラッキーソブリン
クリスマスツリー社台ファームオークツリーリアルシャダイ
1996年産
ロードプラチナムケイアイファームニアーザゴールドSeeking the Gold
アイランドオオジャ関東ホースエクスプレスファームアイランドビーナスリィフォー
エイシンワンシャン栄進牧場エイシンテネシーVice Regent
ノボリユキオー日高大洋牧場ファーストラブナイスダンサー
ブオウ協和牧場プティットイルイルドブルボン
タフグレイス藤川ファームシスティーナサクラユタカオー
エルウェースター杵臼斎藤牧場エルウェーマリーザLomond
マヤノトライミー川上悦夫ザリサLyphard
ブラザータイクーン社台ファームビューパーダンスLyphard
1997年産
ジェミードレス社台ファームブリリアントカットノーザンテースト
ユウワンプラテクトノーザンファームルフィーラNureyev
エアトゥーレ社台ファームスキーバラダイスLyphard
トーワトレジャーヒノデファームグリーングッズClever Trick
フェリシタルノーザンファームツィンクルブライドLyphard
マックロウノーザンファームアンティックヴァリューNorthern Dancer
ハッピーリクエスト社台ファームエイプリルソネットDike
トニービーバー日胆上水牧場ピーチブルームディクタス
ゴーステディノーザンファームケイティーズファーストKris
スプリングチケット社台ファームカズミハルコママルゼンスキー
1998年産
ジャングルポケットノーザンファームダンスチャーマーNureyev
レディパステルシンコーファームピンクタートルBlushing Groom
サイドワインダータバタファームゴールデンジャックアフリート
テンザンセイザ大北牧場ケイシーCaerleon
ダービーレグノ社台牧場ダービーキングダムRoyal Academy
ハッピールックノーザンファームシンコウビューティCaerleon
1999年産
テレグノシス社台ファームメイクアウィッシュノーザンテースト
ナリタセンチュリーノーザンファームプリンセスリーベノーザンテースト
ダディーズドリーム白老ファームダディーズシューズサクラユタカオー
レニングラードノーザンファームブリリアントベリーノーザンテースト
トーセンテンショウ笠松牧場ノーザンプリンセスノーザンテースト
サクラヴィクトリア新和ファームサクラユスラウメサクラユタカオー
エリモシャルマンえりも農場エリモパッションマルゼンスキー
2000年産
マイジョーカー向別牧場エピファニーブレイヴェストローマン
メモリーキアヌ谷川牧場バラワキMiswaki
マイティーカラー白老ファームジョディーディアWoodman
初年度産駒からいきなりノースフライト、ベガ、サクラチトセオー、ウイニングチケットなんだからこっちもとんでもないと言えばそうなる。2年目にもオフサイドトラップ、エアダブリンと出して、サンデーサイレンス同様3年目がやや落ちる。それでも翌年にはエアグルーヴなんだから素晴らしいのだが、その後はややサンデーサイレンスに食われた部分もあったか大物を欠く状況で、1998年のジャングルポケット、レディパステル、1999年のテレグノシスとGI馬を出しました。
トニービンはサンデーサイレンスほど社台ばっかりという状況ではありませんが、それでも後半になると社台の生産馬が目立つなあという印象は受けます。
さて、非社台ということでブライアンズタイムを持ち出しましょうか。
馬名生産者母名母父名
1991年産
ナリタブライアン早田牧場新冠支場パシフィカスNorthern Dancer
チョウカイキャロル谷川牧場ウィットワタースランドMr. Prospector
ブライアンズロマン大典牧場ダイロマンブレイヴェストローマン
アドマイヤヒーロー稲原牧場ダイナイブノーザンテースト
アカツキホーオー浦河小林牧場サンデースマイルダンサーズイメージ
トーホウケリー早田牧場新冠支場クインテスケリーヴァイスリーガル
1992年産
マヤノトップガン川上悦夫アルプミープリーズBlushing Groom
エムアイブラン早田牧場新冠支場ユキグニCaro
スプリングバーベナ川上悦夫イズミプリンセスピットカーン
オートマチックホウセイ牧場ミズエナジーダンサーズイメージ
エリモエベレストエリモ農場エリモドリーマーサドンソー
アドマイヤゲイル石田牧場イーストサイドパーソロン
テルノシンゲキ瀬戸牧場カイソウトカチキタノダイオー
1993年産
フサイチヒロシフジワラファームプリンセススキーロイヤルスキー
1994年産
シルクジャスティス早田牧場新冠支場ユーワメルドサティンゴ
サニーブライアン村下ファームサニースイフトスイフトスワロー
マイネルマックスサンコウ牧場サクセスウーマンハイセイコー
エリモダンディーえりも農場エリモフローレンスイルドブルボン
ポートブライアンズ本巣勝ファンドリパールノーザンネイティヴ
ナショナルスパイ川上悦夫スターシャインマルゼンスキー
フラワータテヤマ赤坂光夫ワンボールドビッドノーザンテースト
セイリューオー中神鉄雄グッドマイラブノーザンテースト
サムソンゼットサムソン牧場ティスワLyphard
1995年産
ファレノプシスマエコウファームキャットクイルStorm Cat
ブリリアントロード大栄牧場マリーテイスティノーザンテースト
ナリタルナパーク早田牧場新冠支場ルナパークノーザンテースト
1996年産
トーホウエンペラー千葉飯田牧場レインボーブルーノーリュート
エスジーバーニング辻牧場エスジービアンカマルゼンスキー
スペキュレーション早田牧場新冠支場パーソナルレターMr. Prospector
サクラフォーエバー谷岡牧場セダンフォーエバーマルゼンスキー
1997年産
トーホウシデンオリエント牧場ブラッシングインザレインBlushing Groom
マイネルブライアンビッグレッドファームマイネレーベントウショウボーイ
エリモブライアンえりも農場エリモパッションマルゼンスキー
シルクプリマドンナ早田牧場新冠支場バウンドトゥダンスNorthern Dancer
スリーローマン大典牧場アコニットローマンブレイヴェストローマン
1998年産
タイムパラドックス白老ファームジョリーザザAlzao
ダンツフレーム信岡牧場インターピレネーサンキリコ
ビッグゴールド下河辺牧場ビューティフルゴールドMr. Prospector
オースミステイヤー谷川牧場ミドルフォークラピッヅWild Again
トレジャーシンコーファームシンコウラブリイCaerleon
イブキリムジンオー石田牧場ナイスジュノーナイスダンサー
1999年産
タニノギムレットカントリー牧場タニノクリスタルクリスタルパレス
アンドゥオール社台ファームスターバレリーナRisen Star
ノーリーズンノースヒルズマネジメントアンブロジンMr. Prospector
エリモマキシムえりも農場エリモアメジストSeattle Slew
マチカネメニモミヨ稲原牧場マチカネベニザクラRoyal Academy
ボールドブライアン千代田牧場シジェームサンSeptieme Ciel
エスジービーム辻牧場エスジービアンカマルゼンスキー
2000年産
シルキーラグーン早田牧場新冠支場シーヴィーナスDayjur
ラントゥザフリーズ豊郷牧場ソロシンガーリヴリア
ニシノコンサフォス西山牧場リフカLyphard
ビッグドンマークリ牧場ドラゴンリリーイブンベイ
シアトルユー下河辺牧場ロイヤルティアラノーザンテースト
マイネヌーヴェルビッグレッドファームマイネプリテンダーZabeel
2001年産
トーセンブライト岡田スタッドアサヒブライトジェイドロバリー
アルドラゴン石田牧場ドラゴンティーナDanzig
ニシノデュー西山牧場ニシノフラワーMajestic Light
チョウカイロイヤル谷川牧場ブラッシングストームBlushing Groom
マイネソーサリスコスモビューファームマイネマジックギャロップダイナ
サワノブレイブ杵臼牧場サワノビンティトニービン
2002年産
ロードマジェスティケイアイファームジャズキャットStorm Cat
タガノゲルニカ谷川牧場ブロードマラThatching
マルブツブリザード瀬口信正シフォンケーキサクラバクシンオー
こっちも初年度からナリタブライアンとチョウカイキャロルなわけで、翌年がマヤノトップガンなのですからこの時期の輸入種牡馬のアタリっぷりはどうしたものやらというレベルですね。やはりブライアンズタイムも3年目の産駒が不振なのですが、トニービンと違ってその後もマイネルマックス、サニーブライアン、シルクジャスティス、ファレノプシス、トーホウエンペラー、ダンツフレーム、タイムパラドックス、タニノギムレット、ノーリーズンとコンスタントにGI馬を出しています。
サンデーサイレンスが社台のバックアップを受けるなら、ブライアンズタイムは早田牧場のバックアップを受けるわけですが、両者の規模の違いを考えれば十分なバックアップを受けたとは思うところ。ただ、早田牧場は設備投資の負担に耐えかねて破綻する事になるのですけど。
それで負担という事で言えばラムタラも同じようなものかな。おそらくトニービン、ブライアンズタイム、サンデーサイレンスと続いた輸入種牡馬の異常な成功がラムタラ導入の理由の一つでもあったんでしょうが、そのラムタラの産駒は彼らの築いたレースに対応させることが出来ずに終わっています。後から日本供用初年度となる産駒の成績を見ればタニノエタニティ、メイショウラムセス、マルカセンリョウなどが出ては来て、言われるほど酷くも無いかという気にならんでもないですが、とにかくクラシックに間に合わないのでは大幅に減点になるのと、その程度では導入額に見合わないってのが問題なんだろう。底値で買い叩いてきたような種牡馬ならともかく、ラムタラは購入額で約32億円、シンジケートとなると44億円の種牡馬ですから。
言うまでも無く競走馬事業において最大のギャンブルは種牡馬です。トニービン、ブライアンズタイム、サンデーサイレンスと次々に導入された成功種牡馬を利用する以上に対抗して無謀な高額種牡馬の導入(その種牡馬が成功するかどうかというのは別問題)に踏み切った事が生産者の体力を消耗させ、消耗しなかった社台グループとの差を広げてしまったのでしょう。こういうものは結果で評価されるしかありませんから、仮にトニービン、サンデーサイレンスが立て続けにコケていたら、社台こそが窮地に追い込まれるような事態だってありえたでしょう。ただ、社台が彼らと違ったのは1頭の種牡馬に勝負をかけたわけではないというところです。エリシオを持ち出すまでも無く、社台だって種牡馬での失敗は数知れないわけですから。最近ではブロッコとかバチアーとかは散々でしたしね。尤もその辺の種牡馬は社台自体がどこまで期待してたかは怪しいもんですが。
最後にアーニングインデックスでサンデーサイレンスに抗し得たダンシングブレーヴ。
馬名生産者母名母父名
1990年産
ダンシングサーパスCheveley Park StudEsclusive OrderExclusive Native
1993年産
エリモシックえりも農場エリモシューティングテスコボーイ
チョウカイライジン酒井牧場マックスビューティブレイヴェストローマン
1994年産
キョウエイマーチインターナショナル牧場インターシャルマンブレイヴェストローマン
テイエムトップダン岡部牧場ビューティディクテイタスKey to Content
タガジョーノーブル鳥井牧場セイヴオンアイスIceca Noble
1995年産
キングヘイロー協和牧場グッバイヘイローHalo
レオリュウホウキヨミネ牧場キヨヒホウルイスデール
グリーンプラネットタイヘイ牧場カディザデーDarshaan
ダンシングターナー磯野牧場オニバープランスイエローゴッド
サーストンフライトラッキー牧場カーニバルRacing is Fun
チアズニューパワーヤマオカ牧場シマノリマンドリマンド
ロードブレーブ桑原牧場ユートジェーンマルゼンスキー
ダンシングチアズ信岡牧場スターシッピングバックストッパー
エイシンワンサイド米田牧場サンフラワーマミーダイアトム
1996年産
アラマサダンサーアラキファームアラホウトクトウショウボーイ
ビッグホープ下河辺牧場イースタンセリアラディガ
1997年産
ジョウテンブレーヴ田上稔タクノギャルロイヤルスキー
1998年産
テイエムオーシャン川越敏樹リヴァーガールリヴリア
エリモピクシー川上悦夫エリモシューティングテスコボーイ
1999年産
スナークスズラン平野牧場フリートレガッタリアルシャダイ
産駒が限られている中でこれですからね。例えばダンシングブレーヴが1シーズン100頭程度の種付けをこなせていたら状況は変わっていたのかもしれません。まあ、そんな状態ならまず日本に来ちゃいないわけですけど。
ダンシングブレーヴは母父としての性能も高そうなので、ダンシングブレーヴの牝馬を持ってる牧場は有効活用したらいいんだと思います。

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メッセンジャーにもいますのでそっちの方がより確実でしょう。
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IRCやmixiにもいますが、そっちは適当に探してください。
ここしか見ない人もいるので一応。

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March 26, 2007 1:59 AMに投稿されたエントリのページです。

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