日本競馬の新たな時代…なのかな。
タニノギムレットが初年度産駒からダービー3頭出し。ジャングルポケットも2頭を寄越してきた。その反面サンデーサイレンス直系からはダンスインザダーク、フジキセキ、ステイゴールド、アグネスタキオンが1頭ずつ。サンデーサイレンスの場合は候補が多すぎるというのもあって、まだ軸が定まりきっていないってのはあるかなと。
フサイチホウオーはやっぱりねという感じに皐月賞を落としたのですが、最後はちゃんと差してきてるし、ダービーなら何とか成るってのは間違いないかなと。ただ、ちょっとレースが粗い部分があるので、ダービーを落とすとしたらそれが悪い方向に出たらという事になるのではないかなと。
今回はヴィクトリーもある程度マークされる事になるでしょうし、皐月賞のような逃げは打てないのではないかなと。ただ、それでも距離に問題はなさそうですし、今年は不気味なくらいにこれまでと違う田中勝春ですので、勝ってもおかしくは無いかな。
中京2歳S、シンザン記念とダイワスカーレットがアドマイヤオーラと差のないレースを繰り返している事を考えると、ウオッカも牡馬相手で遜色の無い実力を持っているとは言えそうです。フサイチホウオー共々はっちゃけて凱旋門賞とか言い出してるので、調子こいてホントにフランス行ってしまえるような結果を希望したいところではあったり。
サンツェッペリンは距離が持つのかどうかが気に掛かる。テンビー産駒というとカネツテンビーくらいしか思い当たらないわけですよ。ま、あれと同列視して良いとは思ってませんし、血統表の奥にならば十分スタミナを持ってそうではありますけどね。でも、底力勝負になると分が悪くなるんじゃないかなと。
青葉賞を勝ったヒラボクロイヤルは元々ブライアンズタイムが距離についてはさっぱり分からないような種牡馬な部分はあるし、基本はRobertoとMr. Prospectorのニックスにはなるんだろうから悪くないと思います。ただ、ダービーを勝つならもっと上積みが欲しいところではあるかな。コーシローは何も考えずに乗ってる方が結果を出すんじゃないかという気がしてなりません。
皐月賞は不運なレースになったフライングアップルも悪くは無いだろう。フサイチホウオーが後ろにつけすぎて届ききらないようなときに前にいそうな馬かなと。
普通にアグネスタキオンを信頼できないというのはあるのでアドマイヤオーラはこの舞台ではそんなに良い馬とは思われない。
1.ウオッカ: タニノギムレット - タニノシスター by ルション
2.アサクサキングス: ホワイトマズル - クールピアスター by サンデーサイレンス
3.アドマイヤオーラ: アグネスタキオン - ビワハイジ by Caerleon
4.サンツェッペリン: テンビー - プラントオジジアン by オジジアン
5.ドリームジャーニー: ステイゴールド - オリエンタルアート by メジロマックイーン
6.ゴールデンダリア: フジキセキ - ナイストレビアン by ノーザンテースト
7.フサイチホウオー: ジャングルポケット - アドマイヤサンデー by サンデーサイレンス
8.ナムラマース: チーフベアハート - ビストロドゥパリ by フレンチグローリー
9.ヴィクトリー: ブライアンズタイム - グレースアドマイヤ by トニービン
10.フライングアップル: Rahy - ローザロバータ by Fire Maker
11.タスカータソルテ: ジャングルポケット - ブリリアントカット by ノーザンテースト
12.マイネルフォーグ: スターオブコジーン - ビーマイファイア by Be My Guest
13.ローレルゲレイロ: キングヘイロー - ビッグテンビー by テンビー
14.トーセンマーチ: フレンチデピュティ - サイレントプレアー by サンデーサイレンス
15.フィニステール: ダンスインザダーク - フィラストリート by Cozzene
16.ヒラボクロイヤル: タニノギムレット - マーズヴァイオレット by Mr. Prospector
17.ゴールドアグリ: タニノギムレット - タッチオブゴールド by ヘクタープロテクター
18.プラテアード: Silver Deputy - ササファイアー by Saint Ballade
ラップタイム: 12.6 - 10.9 - 12.3 - 12.6 - 12.1 - 12.1 - 12.7 - 12.6 - 12.2 - 11.4 - 11.4 - 11.6
レースの展開としてはヴィクトリーの行き脚がつかなかったことに尽きる。皐月賞で消化不良なレースをしたアサクサキングスが今回はしっかりレースを引っ張り、それにサンツェッペリンがついて行く。ヴィクトリーは序盤でポジションを上げにかかったが、それが中途半端。あそこで上がるならばそのままアサクサキングスの前に出てしまわなければいけなかったのではないか。そして皐月賞ならば田中勝春にそれができていたのではないか。ダービー、二冠というあたりで、勝春が大事に行こうとしてしまったようにも見えて残念な事だった。ヴィクトリーは返し馬でも綱を引かれて歩いているような状態だったので、スタートが悪かったのを騎手のせいだけに帰結させるわけにもいかないだろう。だが、勝春に皐月賞のとき程の思い切りがなかったのも事実である。この勝春のヴィクトリーの消極性のために、レースは結果として福永のアサクサキングスの術中に落ちることになる。1000m通過を60.5秒でこなすのは東京優駿としては遅いのだろうが、人気薄が腹を括って逃げるだけ逃げてのペースとは異なるので、これを以って後続が楽をしたレースというのは違う気がする。
ウオッカは意外にもというと失礼だが四位が馬群の中で落ち着いて乗っていた。位置を下げすぎずに、それでもフサイチホウオー、アドマイヤオーラ、ヴィクトリーら有力馬の後ろからレースを進める事が出来たのが良かったのだろう。あのまま馬群の中で揉まれて終わるかとも思ったが、3コーナーからの手応えが良く、直線に入ってすっと馬群から抜けたときは周りのとの脚色の違いが明らかであった。抜け出したときにもう勝ったとはっきり分かる完勝である。上がりは最速の33.0であり、これは4コーナーで最後方にまで落とした5着のドリームジャーニーが33.1である事を考えれば頭抜けた上がりだと見てよいのだろう。そして、直線で真っ直ぐに伸びていることもまた評価しておきたい。というか桜花賞は仕上げてなかったんじゃないかとすら思うほど。ダービーを勝った馬が秋華賞を走る必要は認めないので、凱旋門賞でも何でも行って来いという思いである。今日のレースを見ている限り、欧州的な展開をこなす能力はあると感じる。Vermeilleを叩いて門なら非常に楽しめるのではないか。帰国後は贅沢を言うならエリ女からJCだが、現実的な選択でJC一本で構わない。あと今年のBCはMonmouthなんで行かなくても良い。
アサクサキングスは逃げて自分のペースに持ち込めばこれくらいはできるということになるのだろう。そういう意味では皐月賞でもNHKマイルでも幸四郎は非常にまずいレースをしていた事になる。福永も昔はキングヘイローを沈めたりしているが、東京の2400mを得意とする騎手なのだと見なして良いのだろう。もう、福永はマイラーなどと言うのは止めにしようと思った。ダービーもJCも近い将来勝てるとは思われる。
アドマイヤオーラは3,4コーナーでウオッカに並ばれて直線に入ったが、ちょっとそこで外に振られすぎているし、その後の直線はフラフラと蛇行しているのがみっともない。岩田は馬場の内外の差と言うが、あれだけふらついては無理だろう。勝ち馬との差を見せ付けられたとは思う。
サンツェッペリンは皐月賞と同じイメージの競馬であり、それでアサクサキングスの前に出られず、更に交わされて4着になるというあたりが、皐月賞とダービーの違いではあるのかな。強い馬ではあるが、善戦屋に定着してしまうとちょっと悲しいかな。
ドリームジャーニーは4コーナー最後方の大外から飛んでくるというパターンで、末脚が切れるのは確かながら、まだ大きく評価は出来ないかとは思われる。それでもマシにはなってきたとは言えそうで、末脚勝負に徹して距離を余り気にしないというレースをするなら、菊花賞とかでも良いのかという気はしている。
極言してしまえば、GIIIを3つ勝っただけで皐月賞を差し損ねて3着に過ぎないフサイチホウオーに単勝1倍台の人気を被せたのは異常な様相であった。それはこの馬に重ねられた父ジャングルポケットの幻影の大きさでもあるのだろう。今日はテンションが高く、返し馬も危うさを見せていたが、案の定掛かり気味に行ってしまった。敗因となるとその掛かったということになってしまうのだろうが、それでもウオッカがあれほど完璧に抜け出していたのを見ると追い込んで差し切れたかどうか。ただ、3馬身抜け出されるようなことはなく、好勝負に持ち込めたのではないかと思うので、それは惜しいことだった。フサイチホウオーにとってもであるし、ウオッカにとってもではある。
馬名 | 父 | 母 | 母父 | 騎手 | 調教師 | |
1 | タスカータソルテ | ジャングルポケット | ブリリアントカット | ノーザンテースト | 武豊 | 藤原英昭 |
2 | ゴールドアグリ | タニノギムレット | タッチオブゴールド | ヘクタープロテクター | 勝浦正樹 | 戸田博文 |
3 | ウオッカ | タニノギムレット | タニノシスター | ルション | 四位洋文 | 角居勝彦 |
4 | ゴールデンダリア | フジキセキ | ナイストレビアン | ノーザンテースト | 柴田善臣 | 二ノ宮敬宇 |
5 | トーセンマーチ | フレンチデピュティ | サイレントプレアー | サンデーサイレンス | 内田博幸 | 萩原清 |
6 | マイネルフォーグ | スターオブコジーン | ビーマイファイア | Be My Guest | 川田将雅 | 宮徹 |
7 | フィニステール | ダンスインザダーク | フィラストリート | Cozzene | 藤田伸二 | 藤原英昭 |
8 | ドリームジャーニー | ステイゴールド | オリエンタルアート | メジロマックイーン | 蛯名正義 | 池江泰寿 |
9 | ヒラボクロイヤル | タニノギムレット | マーズヴァイオレット | Mr. Prospector | 武幸四郎 | 大久保龍志 |
10 | プラテアード | Silver Deputy | ササファイアー | Saint Ballade | 北村宏司 | 藤沢和雄 |
11 | ナムラマース | チーフベアハート | ビストロドゥパリ | フレンチグローリー | 藤岡佑介 | 福島信晴 |
12 | サンツェッペリン | テンビー | プラントオジジアン | オジジアン | 松岡正海 | 斎藤誠 |
13 | ローレルゲレイロ | キングヘイロー | ビッグテンビー | テンビー | 池添謙一 | 昆貢 |
14 | アドマイヤオーラ | アグネスタキオン | ビワハイジ | Caerleon | 岩田康誠 | 松田博資 |
15 | フサイチホウオー | ジャングルポケット | アドマイヤサンデー | サンデーサイレンス | 安藤勝己 | 松田国英 |
16 | アサクサキングス | ホワイトマズル | クールピアスター | サンデーサイレンス | 福永祐一 | 大久保龍志 |
17 | ヴィクトリー | ブライアンズタイム | グレースアドマイヤ | トニービン | 田中勝春 | 音無秀隆 |
18 | フライングアップル | Rahy | ローザロバータ | Fire Maker | 横山典弘 | 藤沢和雄 |
フサイチホウオーはやっぱりねという感じに皐月賞を落としたのですが、最後はちゃんと差してきてるし、ダービーなら何とか成るってのは間違いないかなと。ただ、ちょっとレースが粗い部分があるので、ダービーを落とすとしたらそれが悪い方向に出たらという事になるのではないかなと。
今回はヴィクトリーもある程度マークされる事になるでしょうし、皐月賞のような逃げは打てないのではないかなと。ただ、それでも距離に問題はなさそうですし、今年は不気味なくらいにこれまでと違う田中勝春ですので、勝ってもおかしくは無いかな。
中京2歳S、シンザン記念とダイワスカーレットがアドマイヤオーラと差のないレースを繰り返している事を考えると、ウオッカも牡馬相手で遜色の無い実力を持っているとは言えそうです。フサイチホウオー共々はっちゃけて凱旋門賞とか言い出してるので、調子こいてホントにフランス行ってしまえるような結果を希望したいところではあったり。
サンツェッペリンは距離が持つのかどうかが気に掛かる。テンビー産駒というとカネツテンビーくらいしか思い当たらないわけですよ。ま、あれと同列視して良いとは思ってませんし、血統表の奥にならば十分スタミナを持ってそうではありますけどね。でも、底力勝負になると分が悪くなるんじゃないかなと。
青葉賞を勝ったヒラボクロイヤルは元々ブライアンズタイムが距離についてはさっぱり分からないような種牡馬な部分はあるし、基本はRobertoとMr. Prospectorのニックスにはなるんだろうから悪くないと思います。ただ、ダービーを勝つならもっと上積みが欲しいところではあるかな。コーシローは何も考えずに乗ってる方が結果を出すんじゃないかという気がしてなりません。
皐月賞は不運なレースになったフライングアップルも悪くは無いだろう。フサイチホウオーが後ろにつけすぎて届ききらないようなときに前にいそうな馬かなと。
普通にアグネスタキオンを信頼できないというのはあるのでアドマイヤオーラはこの舞台ではそんなに良い馬とは思われない。
Result
桜花賞の敗戦にも関わらずこの舞台を選んだ陣営に感謝と賞賛を。1.ウオッカ: タニノギムレット - タニノシスター by ルション
2.アサクサキングス: ホワイトマズル - クールピアスター by サンデーサイレンス
3.アドマイヤオーラ: アグネスタキオン - ビワハイジ by Caerleon
4.サンツェッペリン: テンビー - プラントオジジアン by オジジアン
5.ドリームジャーニー: ステイゴールド - オリエンタルアート by メジロマックイーン
6.ゴールデンダリア: フジキセキ - ナイストレビアン by ノーザンテースト
7.フサイチホウオー: ジャングルポケット - アドマイヤサンデー by サンデーサイレンス
8.ナムラマース: チーフベアハート - ビストロドゥパリ by フレンチグローリー
9.ヴィクトリー: ブライアンズタイム - グレースアドマイヤ by トニービン
10.フライングアップル: Rahy - ローザロバータ by Fire Maker
11.タスカータソルテ: ジャングルポケット - ブリリアントカット by ノーザンテースト
12.マイネルフォーグ: スターオブコジーン - ビーマイファイア by Be My Guest
13.ローレルゲレイロ: キングヘイロー - ビッグテンビー by テンビー
14.トーセンマーチ: フレンチデピュティ - サイレントプレアー by サンデーサイレンス
15.フィニステール: ダンスインザダーク - フィラストリート by Cozzene
16.ヒラボクロイヤル: タニノギムレット - マーズヴァイオレット by Mr. Prospector
17.ゴールドアグリ: タニノギムレット - タッチオブゴールド by ヘクタープロテクター
18.プラテアード: Silver Deputy - ササファイアー by Saint Ballade
ラップタイム: 12.6 - 10.9 - 12.3 - 12.6 - 12.1 - 12.1 - 12.7 - 12.6 - 12.2 - 11.4 - 11.4 - 11.6
レースの展開としてはヴィクトリーの行き脚がつかなかったことに尽きる。皐月賞で消化不良なレースをしたアサクサキングスが今回はしっかりレースを引っ張り、それにサンツェッペリンがついて行く。ヴィクトリーは序盤でポジションを上げにかかったが、それが中途半端。あそこで上がるならばそのままアサクサキングスの前に出てしまわなければいけなかったのではないか。そして皐月賞ならば田中勝春にそれができていたのではないか。ダービー、二冠というあたりで、勝春が大事に行こうとしてしまったようにも見えて残念な事だった。ヴィクトリーは返し馬でも綱を引かれて歩いているような状態だったので、スタートが悪かったのを騎手のせいだけに帰結させるわけにもいかないだろう。だが、勝春に皐月賞のとき程の思い切りがなかったのも事実である。この勝春のヴィクトリーの消極性のために、レースは結果として福永のアサクサキングスの術中に落ちることになる。1000m通過を60.5秒でこなすのは東京優駿としては遅いのだろうが、人気薄が腹を括って逃げるだけ逃げてのペースとは異なるので、これを以って後続が楽をしたレースというのは違う気がする。
ウオッカは意外にもというと失礼だが四位が馬群の中で落ち着いて乗っていた。位置を下げすぎずに、それでもフサイチホウオー、アドマイヤオーラ、ヴィクトリーら有力馬の後ろからレースを進める事が出来たのが良かったのだろう。あのまま馬群の中で揉まれて終わるかとも思ったが、3コーナーからの手応えが良く、直線に入ってすっと馬群から抜けたときは周りのとの脚色の違いが明らかであった。抜け出したときにもう勝ったとはっきり分かる完勝である。上がりは最速の33.0であり、これは4コーナーで最後方にまで落とした5着のドリームジャーニーが33.1である事を考えれば頭抜けた上がりだと見てよいのだろう。そして、直線で真っ直ぐに伸びていることもまた評価しておきたい。というか桜花賞は仕上げてなかったんじゃないかとすら思うほど。ダービーを勝った馬が秋華賞を走る必要は認めないので、凱旋門賞でも何でも行って来いという思いである。今日のレースを見ている限り、欧州的な展開をこなす能力はあると感じる。Vermeilleを叩いて門なら非常に楽しめるのではないか。帰国後は贅沢を言うならエリ女からJCだが、現実的な選択でJC一本で構わない。あと今年のBCはMonmouthなんで行かなくても良い。
アサクサキングスは逃げて自分のペースに持ち込めばこれくらいはできるということになるのだろう。そういう意味では皐月賞でもNHKマイルでも幸四郎は非常にまずいレースをしていた事になる。福永も昔はキングヘイローを沈めたりしているが、東京の2400mを得意とする騎手なのだと見なして良いのだろう。もう、福永はマイラーなどと言うのは止めにしようと思った。ダービーもJCも近い将来勝てるとは思われる。
アドマイヤオーラは3,4コーナーでウオッカに並ばれて直線に入ったが、ちょっとそこで外に振られすぎているし、その後の直線はフラフラと蛇行しているのがみっともない。岩田は馬場の内外の差と言うが、あれだけふらついては無理だろう。勝ち馬との差を見せ付けられたとは思う。
サンツェッペリンは皐月賞と同じイメージの競馬であり、それでアサクサキングスの前に出られず、更に交わされて4着になるというあたりが、皐月賞とダービーの違いではあるのかな。強い馬ではあるが、善戦屋に定着してしまうとちょっと悲しいかな。
ドリームジャーニーは4コーナー最後方の大外から飛んでくるというパターンで、末脚が切れるのは確かながら、まだ大きく評価は出来ないかとは思われる。それでもマシにはなってきたとは言えそうで、末脚勝負に徹して距離を余り気にしないというレースをするなら、菊花賞とかでも良いのかという気はしている。
極言してしまえば、GIIIを3つ勝っただけで皐月賞を差し損ねて3着に過ぎないフサイチホウオーに単勝1倍台の人気を被せたのは異常な様相であった。それはこの馬に重ねられた父ジャングルポケットの幻影の大きさでもあるのだろう。今日はテンションが高く、返し馬も危うさを見せていたが、案の定掛かり気味に行ってしまった。敗因となるとその掛かったということになってしまうのだろうが、それでもウオッカがあれほど完璧に抜け出していたのを見ると追い込んで差し切れたかどうか。ただ、3馬身抜け出されるようなことはなく、好勝負に持ち込めたのではないかと思うので、それは惜しいことだった。フサイチホウオーにとってもであるし、ウオッカにとってもではある。