GI馬はおらず。勢いに乗るMaster CommandのGI制覇となるか。
一番人気のMaster Commandは昨年秋の同条件のGI Clark Hでは勝負にならず4着に終わっているが、その後GIII Mineshaft H、GII New Orleans H、GIII National Jockey Club Hと重賞を3連勝。Mineshaft Hでは6馬身差を付ける圧勝を見せた他、他のレースでも3馬身差を付けて勝っている。弱い相手に大差で勝つという如何にもなA.P. Indyと言えるだろう。ただ、Master Commandの場合は先行して勝負というところはあるので、4コーナーで捲ってそのまま直線というような楽しいレースをしてくれるわけではないんですな。というか先行できなかったら負けます。今回はトップハンデの123ポンドというのもやや気に掛かるところ。123ポンド自体は前走のNational Jockey Club Hでも背負ってクリアしているが、これはちょっと見込まれすぎたと思われる。ただ、ここをMaster Commandがクリアすれば、古馬GIが楽しくなる。
2番人気が同じくPletcher厩舎のMagna Graduate。2年前にGIIだったClark Hを勝っている。その後Dubai World Cに遠征するも大敗し、長期休養に入っていた。復帰は11月になってからで、2戦目のQueen's Colonial Hを圧勝。その後Donn Hで無様な姿をさらしたが、Razorback BCH、Excelsior BCHとGIIIを連勝している。良いレースとダメなレースがはっきりしすぎていて、GIではちょっと足りない部分を見せてしまうが、今回はハンデに恵まれ、Master Commandを見ながらレースを進められる点は有利に働くのではないか。ただ、こいつがGIを勝つという気は全くしない。GIIならあっさり勝つんだろうが。
Dutrow厩舎の4戦無敗の上がり馬Diamond Stripesも人気になっている。3戦目でGIII Pegasus Sを勝っているが、その後間隔が空いて、今年になってからはAqueductのアローワンスを一度走ったきりなのが気になるところ。一線級とぶつかるのもこれが初めてになる。Dutrow厩舎はペースメイカーとしてMr. Umphreyを出走させる。
Wanderin BoyはAlysheba Sを勝ってきた。この馬も他にBrooklyn BCHを勝つなどGIIクラスの馬で、Pimlico SpecialでInvasorの2着やJockey Club GCでBernardiniの2着という実績がある。おそらく逃げると思われるので、Master Commandとの位置が勝負を分けるか。Mr. Umphreyに絡まれて終わりそうな気もする。
Flashy Bullも3連勝中で、GIII William Diamond Schaeffer Hを勝ってきた。去年のDerby路線はほぼ参加していただけに終わっているが、今年になって本格化してきたと見て良いのだろう。この世代はBarbaroが世を去り、Bernardini、Bluegrass Catはすでに引退してしまい、Jazilがぱっとしないという状況なのでCorinthianやらこのFlashy Bullの辺りが強くなると面白くなりそうではある。
1.Flashy Bull: Holy Bull - Iridescence by Mt. Livermore
2.Magna Graduate: Honor Grades - Peacock Alley by Fast Play
3.Diamond Stripes: Notebook - Romantic Summer by On to Glory
4.Jonesboro: Sefapiano - Mom's Command by Top Command
5.Wanderin Boy: Seeking the Gold - Vid Kid by Pleasant Colony
6.Master Command: A.P. Indy - Lady Lochinvar by Lord at War
7.Wiggins: Cartwright - Dames Quarter by Nepal
8.Mr. Umphrey: Jules - Polish Delight by Katowice
Mr. Umphrey、Wanderin Boy、Wigginsなどがいて先行が激化しそうな事を嫌ったかMaster Commandは下げてレースを進めましたが、先行しないと結果に結びつかないこの馬のことですから、やっぱりという感じにノーファクターで終わりました。A.P. Indy的不器用さってのはしっかりこの馬にもあるよなと確認して終了です。相手や展開に応じてレースのやり方を変えるような真似はまず出来ないし。Suburbanでも出るなら次はきっちり逃げ馬をマークしてレースしてくれればいいなと思います。
ラップタイムは23.39-23.06-24.64-24.57-12.87なので前半がやや速かったという事になりそうですが、これくらいならMaster CommandはMr. Umphreyを追いかける馬群を引っ張るくらいの位置にいなければならなかったかなと。Valazquezは馬場が合ってないというようなコメントを残しているのでChurchill Downsが向かないってのはあるかもしれませんし、ハンデも厳しかったが、負けすぎなのは否定できないでしょう。
Flashy BullはそのMaster Commandの前にいて3コーナーからの仕掛けでまくって、直線に向いて先頭に出て、一旦は後続を引き離しましたが、後ろからMagna Graduateが追い込んで迫る。決勝線ではアタマ差にまで迫られていましたが、Flashy Bullが凌ぎ切りました。Magna Graduateはやはりレースの格に負けているような部分はあるかな。
Post | Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | Diamond Stripes | Notebook | Romantic Summer | On to Glory | Edgar S. Prado | Richard E. Dutrow Jr. |
2 | Master Command | A.P. Indy | Lady Lochinvar | Lord at War | John R. Velazquez | Todd A. Pletcher |
3 | Magna Graduate | Honor Grades | Peacock Alley | Fast Play | Garrett K. Gomez | Todd A. Pletcher |
4 | Mr. Umphrey | Jules | Polish Delight | Katowice | Phil Teator | Richard E. Dutrow Jr. |
5 | Wiggins | Cartwright | Dames Quarter | Nepal | Rafael Bejarano | Dale L. Romans |
6 | Wanderin Boy | Seeking the Gold | Vid Kid | Pleasant Colony | Corey S. Nakatani | Nicholas P. Zito |
7 | Flashy Bull | Holy Bull | Iridescence | Mt. Livermore | Robby Albarado | Kiaran P. McLaughlin |
8 | Jonesboro | Sefapiano | Mom's Command | Top Command | Calvin H. Borel | Randy L. Morse |
2番人気が同じくPletcher厩舎のMagna Graduate。2年前にGIIだったClark Hを勝っている。その後Dubai World Cに遠征するも大敗し、長期休養に入っていた。復帰は11月になってからで、2戦目のQueen's Colonial Hを圧勝。その後Donn Hで無様な姿をさらしたが、Razorback BCH、Excelsior BCHとGIIIを連勝している。良いレースとダメなレースがはっきりしすぎていて、GIではちょっと足りない部分を見せてしまうが、今回はハンデに恵まれ、Master Commandを見ながらレースを進められる点は有利に働くのではないか。ただ、こいつがGIを勝つという気は全くしない。GIIならあっさり勝つんだろうが。
Dutrow厩舎の4戦無敗の上がり馬Diamond Stripesも人気になっている。3戦目でGIII Pegasus Sを勝っているが、その後間隔が空いて、今年になってからはAqueductのアローワンスを一度走ったきりなのが気になるところ。一線級とぶつかるのもこれが初めてになる。Dutrow厩舎はペースメイカーとしてMr. Umphreyを出走させる。
Wanderin BoyはAlysheba Sを勝ってきた。この馬も他にBrooklyn BCHを勝つなどGIIクラスの馬で、Pimlico SpecialでInvasorの2着やJockey Club GCでBernardiniの2着という実績がある。おそらく逃げると思われるので、Master Commandとの位置が勝負を分けるか。Mr. Umphreyに絡まれて終わりそうな気もする。
Flashy Bullも3連勝中で、GIII William Diamond Schaeffer Hを勝ってきた。去年のDerby路線はほぼ参加していただけに終わっているが、今年になって本格化してきたと見て良いのだろう。この世代はBarbaroが世を去り、Bernardini、Bluegrass Catはすでに引退してしまい、Jazilがぱっとしないという状況なのでCorinthianやらこのFlashy Bullの辺りが強くなると面白くなりそうではある。
Result
だからMaster Commandは前にいないと負けるって言ったろうがよ。1.Flashy Bull: Holy Bull - Iridescence by Mt. Livermore
2.Magna Graduate: Honor Grades - Peacock Alley by Fast Play
3.Diamond Stripes: Notebook - Romantic Summer by On to Glory
4.Jonesboro: Sefapiano - Mom's Command by Top Command
5.Wanderin Boy: Seeking the Gold - Vid Kid by Pleasant Colony
6.Master Command: A.P. Indy - Lady Lochinvar by Lord at War
7.Wiggins: Cartwright - Dames Quarter by Nepal
8.Mr. Umphrey: Jules - Polish Delight by Katowice
Mr. Umphrey、Wanderin Boy、Wigginsなどがいて先行が激化しそうな事を嫌ったかMaster Commandは下げてレースを進めましたが、先行しないと結果に結びつかないこの馬のことですから、やっぱりという感じにノーファクターで終わりました。A.P. Indy的不器用さってのはしっかりこの馬にもあるよなと確認して終了です。相手や展開に応じてレースのやり方を変えるような真似はまず出来ないし。Suburbanでも出るなら次はきっちり逃げ馬をマークしてレースしてくれればいいなと思います。
ラップタイムは23.39-23.06-24.64-24.57-12.87なので前半がやや速かったという事になりそうですが、これくらいならMaster CommandはMr. Umphreyを追いかける馬群を引っ張るくらいの位置にいなければならなかったかなと。Valazquezは馬場が合ってないというようなコメントを残しているのでChurchill Downsが向かないってのはあるかもしれませんし、ハンデも厳しかったが、負けすぎなのは否定できないでしょう。
Flashy BullはそのMaster Commandの前にいて3コーナーからの仕掛けでまくって、直線に向いて先頭に出て、一旦は後続を引き離しましたが、後ろからMagna Graduateが追い込んで迫る。決勝線ではアタマ差にまで迫られていましたが、Flashy Bullが凌ぎ切りました。Magna Graduateはやはりレースの格に負けているような部分はあるかな。