Australasian Oaks (Aus-i)だのJapanese Oaks (Jpn-II)だのと、Blood-Horseがやらかしてましたが…
日本の3歳牝馬にとってちょうど良い時期に西海岸で行われる芝10F戦というだけあって、Dance in the Mood、Cesario、Asahi Risingと毎年のように日本馬が好走します。去年のAsahi RisingはWait a Whileに及ばずでしたが、このWait a Whileは2歳から芝での実績を持っていたとはいえ、ダートにも適性を示し、Kentucky Oaks3着という実力の持ち主でした。その前年には芝戦線で無敗だったMelhor AindaがCesarioに千切られるというのもあり、日本から来るクラシック戦線の上位馬を迎え撃つならば、それなりの陣容が必要になるというのは間違いのないところ。その意味ではRegret Sを目標に芝での再起を賭けていたDreaming of Annaが結局スクラッチの挙げ句、このレースにも出てこないというのが残念ではあるかな。
といったところで、今年の北米馬を見てみると、やや手薄であることは否定できない。Baroness Thatcherは西海岸でSanta Ysabelを勝ち、Las Virgenes2着など実績を残しましたが、Kentucky Oaksにはたどり着けませんでした。その後Black-Eyed Susanで3着なのだから、まずまずといったところ。父Johannesburgというあたり距離がどうかというのはあって、まあちょっと長いような気もしますが、芝をこなす事が出来、馬場がが軽ければ止まらないという位は考えていても良いのではないかなと。そのBlack-Eyed Susanを勝ったのがPanty Raid。まだキャリア5戦の上がり馬的な存在で、Baroness Thatcherと並んでダート路線からのチャレンジャーという形になるでしょう。一方芝戦線からはHollywoodのHoneymoon BCSを勝ったValvennyで、この馬は愛国産馬。イギリスでデビューしましたが、2歳の早い時期にアメリカに渡り、北米戦績が5戦4勝となかなか素晴らしい。ファミリーはTony Binと同じで、Viva Patacaも出ているようなところ。後はHerecomesthebrideで2着のCommuniqueは勝ち味に遠い。重賞クラスでの実績はないが、今年になってから芝のステークスを3勝しているAudacious Chloeは距離経験という部分でやや不安なところはあると思われる。
Robe Decolleteと並んで遠征馬の目玉になるのがAmanato。SAJCのAustralasian Oaksだからやや格が落ちるとはいえオーストラリアのGI馬が参戦というのは大きい。06/07シーズンの前半で恐ろしいペースでGI勝ちを積み上げていたHayes師がシーズンの最後に北米のGIを取るというのもなかなかに面白い展開とは思ったり。南半球産馬のため他馬より4ポンド重い125ポンドがやや気になるか。
フランスのJust LittleはLongchampのPrix Vanteauxを勝ち、その後Sandringhamで3着しての6戦4勝という戦績。ある程度はRouget師ですからって部分はあるんですが、重賞2戦は十分な実績と言えるかと。アイルランドのSuppositionは4戦1勝。7Fしか走っていないのが気になります。Weld師はDimitrovaでこのレースを勝っているし、遠征経験が豊富にあるというのは注意しておいて良いかなくらいには思われるが。
で、Robe Decollete。血統という事でいえば、この馬は北米産馬であり、そっちの方面での実績ならば文句の付けようがないCozzeneを父に持つという辺りで、人気になるのではなかろうか。
2.Valbenny: Val Royal - Dark Indian by Indian Ridge
3.Anamato: Redoute's Choice - Voltage by Whiskey Road
4.Communique: Smart Strike - Martinique by Pleasant Colony
5.Robe Decollete: Cozzene - Color of Gold by Seeking the Gold
6.Just Little: Grand Slam - Just Wood by Highest Honor
7.Supposition: Dansili - Topicality by Topsider
8.Baroness Thatcher: Johannesburg - Natkeeta by Gulch
9.Audacious Chloe: More Than Ready - Audacious by Manila
ハナを切ったのはBaroness Thatcherはやはり距離が長かったのか直線で沈む。これについて行ったAudacious Chloeもダメ。それで、その前の2頭を見る位置につけてレースを進めていたPanty Raidが抜けるとValbennyを抑え切った。北米GII馬のワンツーとなったわけだが、Black-Eyed Susan、Honneymoon BCSという順になる事を考えるとやはりこの時期は芝で戦っている馬より、ダートからの転戦馬に注意を払うべきというのはあるのかもしれない。
Robe Decolleteはちょっと内に入ってしまって外に出すタイミングを逃していたという気もするが、コーナーで一旦最下位にまで下がってしまっては無理だろう。直線の短い北米芝トラックでアレは無理だろうなと。そういうレース展開なんである程度は先行できないとつらいってのはあるでしょう。その辺は騎手の経験というのも関係するようには思われ、福永が乗れれば違った結果になったのかなあと思うところではあります。まあ、欧州馬2頭には先着して何とかと言ったところか。
Amanatoは検疫中に食欲が無かったという事でややその影響のようなものはあったのかなとも。
Post | Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | Baroness Thatcher | Johannesburg | Natkeeta | Gulch | Corey S. Nakatani | Patrick L. Biancone |
2 | Supposition | Dansili | Topicality | Topsider | Rafael Bejarano | Darmot K. Weld |
3 | Valbenny | Val Royal | Dark Indian | Indian Ridge | Alex O. Solis | Patrick Gallagher |
4 | Panty Raid | Include | Adventurous Di | Private Account | Edgar S. Prado | Todd A. Pletcher |
5 | Robe Decollete | Cozzene | Color of Gold | Seeking the Gold | Yasunari Iwata | Shigeki Matsumoto |
6 | Anamato | Redoute's Choice | Voltage | Whiskey Road | Michael Rodd | David A. Hayes |
7 | Communique | Smart Strike | Martinique | Pleasant Colony | Richard Migliore | Geroge R. Arnold II |
8 | Audacious Chloe | More Than Ready | Audacious | Manila | David Romero Flores | Todd A. Pletcher |
9 | Just Little | Grand Slam | Just Wood | Highest Honor | Victor Espinoza | Jean-Claude Rouget |
といったところで、今年の北米馬を見てみると、やや手薄であることは否定できない。Baroness Thatcherは西海岸でSanta Ysabelを勝ち、Las Virgenes2着など実績を残しましたが、Kentucky Oaksにはたどり着けませんでした。その後Black-Eyed Susanで3着なのだから、まずまずといったところ。父Johannesburgというあたり距離がどうかというのはあって、まあちょっと長いような気もしますが、芝をこなす事が出来、馬場がが軽ければ止まらないという位は考えていても良いのではないかなと。そのBlack-Eyed Susanを勝ったのがPanty Raid。まだキャリア5戦の上がり馬的な存在で、Baroness Thatcherと並んでダート路線からのチャレンジャーという形になるでしょう。一方芝戦線からはHollywoodのHoneymoon BCSを勝ったValvennyで、この馬は愛国産馬。イギリスでデビューしましたが、2歳の早い時期にアメリカに渡り、北米戦績が5戦4勝となかなか素晴らしい。ファミリーはTony Binと同じで、Viva Patacaも出ているようなところ。後はHerecomesthebrideで2着のCommuniqueは勝ち味に遠い。重賞クラスでの実績はないが、今年になってから芝のステークスを3勝しているAudacious Chloeは距離経験という部分でやや不安なところはあると思われる。
Robe Decolleteと並んで遠征馬の目玉になるのがAmanato。SAJCのAustralasian Oaksだからやや格が落ちるとはいえオーストラリアのGI馬が参戦というのは大きい。06/07シーズンの前半で恐ろしいペースでGI勝ちを積み上げていたHayes師がシーズンの最後に北米のGIを取るというのもなかなかに面白い展開とは思ったり。南半球産馬のため他馬より4ポンド重い125ポンドがやや気になるか。
フランスのJust LittleはLongchampのPrix Vanteauxを勝ち、その後Sandringhamで3着しての6戦4勝という戦績。ある程度はRouget師ですからって部分はあるんですが、重賞2戦は十分な実績と言えるかと。アイルランドのSuppositionは4戦1勝。7Fしか走っていないのが気になります。Weld師はDimitrovaでこのレースを勝っているし、遠征経験が豊富にあるというのは注意しておいて良いかなくらいには思われるが。
で、Robe Decollete。血統という事でいえば、この馬は北米産馬であり、そっちの方面での実績ならば文句の付けようがないCozzeneを父に持つという辺りで、人気になるのではなかろうか。
Result
1.Panty Raid: Include - Adventurous Di by Private Account2.Valbenny: Val Royal - Dark Indian by Indian Ridge
3.Anamato: Redoute's Choice - Voltage by Whiskey Road
4.Communique: Smart Strike - Martinique by Pleasant Colony
5.Robe Decollete: Cozzene - Color of Gold by Seeking the Gold
6.Just Little: Grand Slam - Just Wood by Highest Honor
7.Supposition: Dansili - Topicality by Topsider
8.Baroness Thatcher: Johannesburg - Natkeeta by Gulch
9.Audacious Chloe: More Than Ready - Audacious by Manila
ハナを切ったのはBaroness Thatcherはやはり距離が長かったのか直線で沈む。これについて行ったAudacious Chloeもダメ。それで、その前の2頭を見る位置につけてレースを進めていたPanty Raidが抜けるとValbennyを抑え切った。北米GII馬のワンツーとなったわけだが、Black-Eyed Susan、Honneymoon BCSという順になる事を考えるとやはりこの時期は芝で戦っている馬より、ダートからの転戦馬に注意を払うべきというのはあるのかもしれない。
Robe Decolleteはちょっと内に入ってしまって外に出すタイミングを逃していたという気もするが、コーナーで一旦最下位にまで下がってしまっては無理だろう。直線の短い北米芝トラックでアレは無理だろうなと。そういうレース展開なんである程度は先行できないとつらいってのはあるでしょう。その辺は騎手の経験というのも関係するようには思われ、福永が乗れれば違った結果になったのかなあと思うところではあります。まあ、欧州馬2頭には先着して何とかと言ったところか。
Amanatoは検疫中に食欲が無かったという事でややその影響のようなものはあったのかなとも。