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November 25, 2005
11/27 Japan Cup GI Tokyo Turf 2400m
Pre-Rating
トップレートはもちろんBago。続いてゼンノロブロイ、Alkaasedとここまでが120オーバー。ついでに牝馬Ouija Boardが116。ゼンノロブロイまで含めて全部欧州でついた数字ではあるので、どうしたもんかなというところはあるものの、外国馬の中で実力上位2頭と一応今年勝ちきれないが日本のトップホースという形。先日も書いたようにBagoの血統なら日本の競馬にも対応できるだろうと考えているし、このクラスの馬が次から次へとJCで吹っ飛ぶというのもそろそろ勘弁してくださいとか言いたい気分でもある。勝ちきるには多少展開の助けが必要かもしれませんが、大崩れするということは考えにくいかなと。ゼンノロブロイも崩れると言う事は考えにくいか。今年は惜しいレースを続けながらも、その全てでゴール前で差されるというシーンを見せているだけにGIを3連勝する前の悪い癖が再発してるんじゃないのという気もする。本来極端に速い上がりを持ってるわけでもなくて、サンデーサイレンスの上級産駒としては平均的なんではないかなという程度。AlkaasedはWarrsan以上に12Fは得意で崩れない。東京の馬場に合うかどうかもKingmambo産駒なのでそうひどい事にはならないだろうってのはある。続いて118がWarrsanとBetter Talk Now。馬場が合いそうなのはBetter Talk Nowではあるけれども、北米芝のレートはいまいち信用ならないところはある。WarrsanにしてもBago、Alkaasedの2頭に対しては数枚落ちるというのが実情だけに昨年ほど酷いレースにはならないで欲しいというくらいしか言えぬ。Warrsanの父Caerleonにしても抜群の日本適性でならしたのですが、今ならKingmamboの方が上になっちまうのは仕方なし。
ハーツクライとコスモバルク、King's Dramaが117。ハーツクライはこれまでレースが終わってから突っ込んでくるのが常でしたが、宝塚記念では良いところまで来たので昨年よりは良くなってるんだろう。コスモバルクは今年のレース選択で陣営が迷走するし、結局レースに出てきたら逃げて潰れるばかりで進歩しない。今回もタップダンスシチーとかに突付かれて終わるんではないかと。King's Dramaは速い時計で決着したMan O'War Sで2着したんだからそれなりではあるかな。でもそのとき勝ったのがBetter Talk Now。
116のデルタブルースは除外か。アル共で復帰したが、まだまだ完全ではないという感じだったので無理する事はないだろう。ヘヴンリーロマンスの天皇賞は112という評価でこのレベル。2戦続けてあんなにうまくいくようなことはないだろうから期待しすぎるのはどうかと思うものの、2400mを走った事が無いとはいえ血統からしたら簡単にこなせそうではある。あの底力に溢れる血統を活かせる展開になればねというところか。
115でサンライズペガサスとタップダンスシチー。サンライズペガサスは案外2400mには出走してないのな。昔ほど上がり勝負の馬ではなくなってるとは思うので位置取りが勝負か。タップダンスシチーの前走はこれまであれほど出走を嫌がってたのに納得のいくものではあったので、無視するにしても、宝塚記念が案外だったのは気になるか。年齢が年齢だし衰えたと言われるのは仕方なかろうなと。
Post Position
馬名 | 父 | 母 | 母父 | 騎手 | 調教師 | |
1 | マイソールサウンド | タマモクロス | チアズスミレ | サンデーサイレンス | 本田優 | 西浦勝一 |
2 | タップダンスシチー | Pleasant Tap | All Dance | Northern Dancer | 佐藤哲三 | 佐々木昌三 |
3 | ウォーサン | Caerleon | Lucayan Princess | High Line | J.P.スペンサー | C.E.ブリテン |
4 | アドマイヤジャパン | サンデーサイレンス | ビワハイジ | Caerleon | 横山典弘 | 松田博資 |
5 | リンカーン | サンデーサイレンス | グレースアドマイヤ | トニービン | 武豊 | 音無秀孝 |
6 | ウィジャボード | Cape Cross | Selection Board | Welsh Pageant | K.ファロン | E.ダンロップ |
7 | ベタートークナウ | Talkin Man | Bendita | Baldski | R.ドミンゲス | G.モーション |
8 | ゼンノロブロイ | サンデーサイレンス | ローミンレイチェル | Mining | K.デザーモ | 藤沢和雄 |
9 | ストーミーカフェ | アドマイヤベガ | グリーティングス | Rainbow Quest | 四位洋文 | 小島太 |
10 | ヘヴンリーロマンス | サンデーサイレンス | ファーストアクト | Sadler's Wells | 松永幹夫 | 山本正司 |
11 | コスモバルク | ザグレブ | イセノトウショウ | トウショウボーイ | M.デムーロ | 田部和則 |
12 | バゴ | Nashwan | Moonlight's Box | Nureyev | T.ジレ | J.ピース |
13 | サンライズペガサス | サンデーサイレンス | ヒダカブライアン | ブライアンズタイム | 後藤浩樹 | 石坂正 |
14 | アルカセット | Kingmambo | Chesa Plana | Niniski | L.デットーリ | L.クマーニ |
15 | キングスドラマ | King's Theatre | Last Drama | Last Tycoon | E.S.プラード | R.フランケル |
16 | ハーツクライ | サンデーサイレンス | アイリッシュダンス | トニービン | C.ルメール | 橋口弘次郎 |
17 | スズカマンボ | サンデーサイレンス | スプリングマンボ | Kingmambo | 安藤勝己 | 橋田満 |
18 | ビッグゴールド | ブライアンズタイム | ビューティフルゴールド | Mr. Prospector | 和田竜二 | 中尾正 |
JCでは毎年外国馬ばっかり買って散ってますが、今年も懲りずにBagoとかAlkaasedとかWarrsanとか行くつもりよ。今更やり方を変えられません。
RESULT
1.アルカセット: Kingmambo - Chesa Plana by Niniski2.ハーツクライ: サンデーサイレンス - アイリッシュダンス by トニービン
3.ゼンノロブロイ: サンデーサイレンス - ローミンレイチェル by Mining
4.リンカーン: サンデーサイレンス - グレースアドマイヤ by トニービン
5.ウィジャボード: Cape Cross - Selection Board by Welsh Pageant
6.サンライズペガサス: サンデーサイレンス - ヒダカブライアン by ブライアンズタイム
7.ヘヴンリーロマンス: サンデーサイレンス - ファーストアクト by Sadler's Wells
8.バゴ: Nashwan - Moonlight's Box by Nureyev
9.スズカマンボ: サンデーサイレンス - スプリングマンボ by Kingmambo
10.タップダンスシチー: Pleasant Tap - All Dance by Northern Dancer
11.アドマイヤジャパン: サンデーサイレンス - ビワハイジ by Caerleon
12.ベタートークナウ: Talkin Man - Bendita by Baldski
13.ウォーサン: Caerleon - Lucayan Princess by High Line
14.コスモバルク: ザグレブ - イセノトウショウ by トウショウボーイ
15.マイソールサウンド: タマモクロス - チアズスミレ by サンデーサイレンス
16.キングスドラマ: King's Theatre - Last Drama by Last Tycoon
17.ビッグゴールド: ブライアンズタイム - ビューティフルゴールド by Mr. Prospector
18.ストーミーカフェ: アドマイヤベガ - グリーティングス by Rainbow Quest
ラップタイム: 12.5 - 10.7 - 11.5 - 11.8 - 11.8 - 11.9 - 12.0 - 11.8 - 11.8 - 11.9 - 12.0 - 12.4
タップダンスシチーが押して先頭。その後ろにストーミーカフェとビッグゴールドがつけるという展開は読みきったもの、直線でバゴが伸びてこなかったので終了。
そのタップダンスシチーがストーミーカフェに少し突付かれながら作ったペースは道中で1度だけ12.0を踏みますがそれ以外は11秒台後半というきついペースで、2番手、3番手につけていたストーミーカフェとビッグゴールドは完璧に沈み、タップダンスシチーも最後は粘りきれずに10着でした。それでも最後は止まったとはいえ、これだけの競馬ができるのだからタップダンスシチーは凄い馬だと思う。
直線に入るところではOuija Boardの手応えが良いようにも見えましたが、そこからが意外と伸びてきませんでしたねえ。ゼンノロブロイにしても一瞬突き抜けていきそうな感じがあったのですが、これもそこからがちょっと伸びてなかったと言うか、Alkaasedを交わすところまではいけませんでした。で、最後に内に入って馬群を縫ってきたハーツクライが来ましたが、わずかに抑えて1着Alkaased。さすがはDettoriと言うところではあったか。まあ橋口厩舎らしい結果に終わったハーツクライは惜しかったけどある程度読めた結果か。
ゼンノロブロイという馬は昨年のGI3連勝の鮮烈なイメージを大事にする人と、その前の詰めの甘い競馬を続けていたイメージを引き摺る人の間で大きく評価が分かれそうだが、私は後者。だから、まあこんなもんでしょとは思う。もともと圧倒的に強いというイメージは無くてとにかく大崩れしない善戦屋というイメージの方が強いのね。今年になってGIを4戦、それら全てで勝てないまでも環境も相手も展開も全く異なってくる中で3着、2着、2着、3着なら十分素晴らしい結果だと思うが、昨年秋の結果に比して物足りないと思う人はいるのだろう。距離やスタミナという問題ではなくて、今年のレースは抜け出しに掛かる時の甘さがずっと見られるので今回もAlkaasedに並んだ後はそういう面が見られたという事で良いのではなかろうか。特に力が衰えたとかそういうことではなさそう。むしろどんなレースでも上位に顔を出せることを評価してやるべきでしょう。ただ、天皇賞秋では上がりが32秒台という競馬をしましたし、今回はレコード決着となってきついレースを2つ続けたので有馬記念はちょっとどうかなという気はしてみたり。ゼンノロブロイに限らずこの2戦走った馬は少なからずそうだと思うが。
リンカーンの4着は確かに驚いたが、展開が全く向かなかった天皇賞を気にしなければ京都大賞典を勝っているし、昨年よりは馬の状態が良いということでしょう。Ouija Boardは直線でもっと伸びるかと思ったが伸びず。最後はハーツクライに少し前をカットされるような形になって3着を失ったというところはあったかもしれない。ヘヴンリーロマンスはこの結果なら十分か。BagoはやっぱりNashwanかという事になるのかねえ。昨年の凱旋門賞馬としてみるならば今年の成績は大いに不満ではあるのだが…。Warrsanはこの高速レースで昨年の順位を上回ったので個人的には満足な結果だったり。
Blood-HorseとRacing Postに速報が出てますね。
Blood-Horse: Alkaased Noses Out Heart's Cry in Record-Setting Japan Cup
Racing Post: Alkaased powers to record Japan Cup triumph
レーポは流れるからリンク張らない方向で。
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Frankie Dettoriは東京競馬場において行われたJapan CupにおいてAlkaasedを勝たせるために持てる全ての騎乗技術を必要としました。2400mの芝のレースで日本馬Heart's Cryをハナ差退けて2:22.1というレコードタイムを記録しています。Kent Desormeauxが騎乗した昨年の覇者Zenno Rob Royは圧倒的一番人気に推されていましたが3着に終わっています。
アメリカ馬のBetter Talk NowとKing's Dramaはそれぞれ12着と16着でした。
DettoriはAlkaasedを2003年のJapan Cup馬であるTap Dance Cityの刻む速いペースに対応させました。Tap Dance Cityは直線の入り口でも大きなリードを保ち、アップセットを演じようとしましたが、イギリスのOuija BoardとZenno Rob RoyがPleasant Tap産駒に狙いを定めて襲い掛かりました。そしてAlkaasedが外から一気に来ました。Alkaasedは残り100mの地点では勝利を確信できる状況でしたが、7頭いたSunday Silence産駒のうちの1頭、Heart's CryがChristophe Lemaireに導かれて内から迫りました。結果Dettoriは3度目のJapan Cupの勝利をまたしてもハナ差で手に入れる事になりました。
勝ち時計の2:22.1は1989年にNew Zealandの牝馬Horlicksが記録した2:22.2を更新するステークスレコードです。
Alkaasedは5歳のKingmambo産駒で、KentuckyのRobin Scully's Clovelly Farmで産まれました。2001年のKeeneland September Yearlingで325,000ドルでSheikh Hamdanに落札されています。彼は3歳馬としてのキャリアを終えた後の2003年のTattersalls Saleにおいて42,000Guineasで落札され、今ではMonacoのMichael Charltonの馬として走っています。
このLuca Cumaniが調教する馬は今年の凱旋門賞に狙いを定めていましたが、軽い怪我のため薬物治療が必要となり、凱旋門賞には出走できませんでした。彼はBC Turfにもプレエントリーしましたが、CumaniはAlkaasedの状態とBelmontの柔らかい馬場状態のいずれかの理由によって回避させています。
Charltonは彼を12月のHong Kongのレースに出走させるつもりであり、Cumaniの最終的な決定を待つようです。2006年の繁殖シーズンに向けて日本で種牡馬入りする可能性についての質問にはHong Kongの後で決めると交わしました。
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ということで来年どうするのかということについては、まだ決めないという事のようですが、5歳だからもう引退してもおかしくはないか。後1年現役に残って欲しいかなという気はするけどね。Kingmambo産駒でもある事だし日本で種牡馬入りしたら人気になるでしょうが、社台にはキングカメハメハがいるので敢えて手を出す事はしないかなと。JRAが手を出したらそれはそれで面白かろうが…。それより古馬が不作なDubaiの王族が買い戻すかなという気がしていたり。
Posted by Marius : November 25, 2005 02:58 AM
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