Henkel Rennen GII Duesseldolf GER Turf 1600m
ドイツの1000Guineasですが、今年勝ったのはキャリア1戦で未勝利のShapira: Kornado - Semplice by Common Grounds。ドイツ産馬ではありますが、父も母もドイツに輸入され、血統的にはドイツ色がない馬です。KornadoはYellow GodからNebbiolo-Superlative-Kornado、Common GroundsはKris。
ドイツの競馬は独特で2400mを頂点と位置付けているので、GI格も2000m以上のレースにしか与えていません。クラシックでもダービー、オークスに比べてGuineas戦は明らかに格下の扱いです。だから未勝利馬でも出走の余地が残されていたということでしょう。
ドイツは国内の馬産保護のため内国産馬と外国産馬に賞金面で格差を設けています(ドイツはパート1国なので出走面では一切規制できないが、内国産馬にだけ手厚く手当てという形で賞金を配分する)。JRAは日本をパート1国にしたくないんだろうけど、もしパート1国になった場合はドイツ的なやり方で国内の馬産保護をやるのだろう。ただ、日本とドイツにおける馬産の根本的な違いがあるのでどうかとも思う。
French Classic
今週でフランスのクラシックも開幕。2000ギニーのPoule d'Essai des PoulainsはやはりAmerican Postが人気しています。前哨戦を軽くこなしてですから、順調そのもの。でAmerican Postを管理するMaarek調教師はもう一頭管理馬を送り込んできているのですがこれがSunday Doubt: Sunday Silence - Pas De Reponse by Danzigというサンデーサイレンス産駒。この前Longchampで勝ちあがったばかりのようですがどうなんでしょう。鞍上はPeslier。打倒American Postの一番手だったBagoが回避してしまったのでちょっとつまらないレースかも。
1000ギニーのPoule d'Essai des Poulinchesにはイタリア1000ギニーを制したRumba Locaがスタンバイ。鞍上にはM.デムーロを迎えるようです。
Italian 1000 Guineas Horse
そのイタリア1000ギニーを勝ったRumba Locaが社台の手に落ちました。
流石は社台、やる事素早いです。というか社台は昔からイタリアの競馬に注目していて、イタリアの馬を日本に連れてくることが多いのです。古いところではTony Binだし、White MuzzleもFalbravもイタリアで活躍していた馬で、現役時に社台が手をつけて引退後日本で繁殖入りしているわけです。
Rumba Locaは父がRoberto系のSri Pekan、母父はNorthern Dancer直仔のFabulous DancerでRaise a Nativeも抱えてるので、繁殖牝馬としては配合相手を選びそうなのですが。サンデー後継種牡馬への相性が今の社台ではもっとも必要なところなんでしょうけど、Hail to ReasonとNorthern Dancerのクロスをあえて狙っていくということなのかな。ただ、こういった面での社台のフットワークの軽さはすごいと思いますが。
とりあえず記事でイタリアの桜花賞馬と書かれてますがそれはやめれ。せめてRegina Elena賞で。フランス1000ギニー出走は社台の差し金かなあ?鞍上M.デムーロなのが余計にそう思わせる。
Lockinge S GI Newbury GB Turf 8F
古馬マイル戦も開幕。ここにはRufuse to Bendなんかも出てくるようですが、注目は今年も現役を続行したRussian Rhythm。昨年後半はSix Perfectionsにくわれた感もありますが、マイルから10Fで強いことには変わりありません。古馬牡馬相手に2着したQueen Elizabeth II Sはなかなかの内容です。今年のマイル路線及び古馬牝馬路線を引っ張るはずの存在。
Firebreakはここに出走を予定してるので安田記念は辞退したようです。
Preakness S GI Pimlico USA Dirt 9.5F
アメリカ三冠の2つめ。枠順確定しました。11頭立て。
| Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey |
1 | Lion Heart | Tale of the Cat | Satin Sunrise | Mr. Leader | M. E. Smith |
2 | Borrego | El Prado | Sweet as Honey | Strike the Gold | V. Espinoza |
3 | Little Matth Man | Matty G | Lady's Legacy | Matchlite | R. Migliore |
4 | The Cliff's Edge | Gulch | Zigember | Danzig | S. J. Sellers |
5 | Song of the Sword | Unbridled's Song | Appealing Ms Sword | Crusader Sword | J. F. Chavez |
6 | Sir Shackleton | Miswaki | Naskra Colors | Star de Naskra | R. Bejarano |
7 | Smarty Jones | Elusive Quality | I'll Get Along | Smile | S. Elliott |
8 | Imperialism | Lungfuhr | Bodhavista | Pass the Tab | K. J. Desormeaux |
9 | Eddington | Unbridled | Fashion Star | Chief's Crown | J. D. Bailey |
10 | Rock Hard Ten | Kris S | Tersa | Mr. Prospector | G. L. Stevens |
11 | Water Cannon | Waquoit | Crying in the Rain | Baederwood | R. Fogelsonger |
The Cliff's Edgeはスクラッチの可能性があるとのことです。
ここはSmarty Jonesがそのまま勝ってしまいそうですかねえ。Kダービーが道悪に助けられたと言われていてここを勝たないとそれが正しいということになってしまうので必死でしょうけど。まあ、ここを勝って無敗で3冠に挑むとなればさぞや盛り上がるでしょうからそれはそれでよいと思います。ただ、ここはともかくBelmont Sを勝つ状況は全く想像できないです。
シンガポール航空国際カップ
昨年はSARSによって中止を余儀なくされ、2年ぶりの開催となります。
日本から重賞級が遠征すれば十分勝負になるような気もしますが、今年は遠征馬なし。オセアニア産馬が結構いるのですが、これは地元の馬かな。香港からはBowman's Crossing、欧州からはPaolini、Imperial Dancerなどが遠征しています。
招待レースなので遠征費は主催者持ち、賞金額もそれなりに高いということで遠征のデメリットはあまりないと思いますが。大体こういうところで日本の競馬レベルはアジアでトップなんだということをはっきり示してこないといけない時期に来ているような気もするのです。レーティング的には欧州で走らないといけないかもしれませんが、アジアの国際レースを総なめにしておくことも重要ではないかと。
そもそも香港-シンガポール-宝塚なローテーションもありでしょう。天皇賞は長すぎるのならこういうローテーションを取る余地が出てきます。これで大阪杯から始動したら、ウイニングポストそのものですが。
ダービー
コスモサンビームの陣営は馬主がダービー、調教師が安田記念と割れていましたが、どうやら馬主の側が押し切ってダービー出走となる模様。冬の頃は馬主の方がコスモサンビームには短い距離が良いとかいってたような気がするんですが、ダービーとなると考え直すようですね。コスモバルクのサポート程度に考えてるのですか?
メイショウボーラーもダービーへの登録はするということなので出てくる可能性が高くなりました。メイショウムネノリも調教師はダービーに出したいと明言してるし、本当に出走ラインが高いところになりそうです。
もしかしたら抽選待ちになりかねないアドマイヤビッグはブラックタイドがリタイアしてもっともほっとしている陣営でしょう。賞金上位が一頭消えた上に武豊も確保できると。でも武豊の方ではまだ決まってないと新聞の報道を否定してるんですよね。そうこうしてる間にキングカメハメハがアンカツ、ハーツクライが横典、フォーカルポイントが勝春と外堀埋められてるような気もしなくはないのですが。大逆転でグレイトジャーニー騎乗とかなったらそれはそれでおもしろいが。
ダンスインザムード
ダンスインザムードの海外遠征話。今度はイギリスのNassau SやYorkshire Oaksが候補として浮上しています。Nassau SはRussian Rhythmが狙ってくるような気がしないでもないだけに大丈夫かといいたくなりますが。このあたりのレースは3歳馬が古馬と当たるレースなのですが、今の欧州では2400級の古牝馬がちょっと層が薄いかなとは思います。昨年のオークス馬Casual Look、Vintage Tippleはすでに引退しましたし。
ダービー挑戦はなくなったようですね。Prix Vermeilleはどうなったんでしょう。
シーキングザダイヤ
こっちはJuly Cupに登録したようです。森厩舎ですから日本でちょっと負けたくらいでは諦めません。ついでにドルバコも登録したらしいですが、そっちは無茶しすぎだろう。6戦1勝2着5回。笑うしかないです。
安田記念
早速招待受諾を表明した馬が、なんとIsland Fashion。まさかなのですが。一番こなさそうな馬が真っ先に招待受諾。芝で走ったことはなかったと思いますが、期待しても良いでしょう。それにしてもサンタアニタHの後、また牡馬相手に走るといっていたにしても、まさか安田記念がそのレースになるとはねえ。
もう一頭Self Litも出走受諾なのですが、これは補欠1位で選出されていたもの。
Bowman's Crossingはシンガポールのレース後に決定するということで保留。その他の馬は辞退したようです。
その一方国内のエースデュランダルが裂蹄のため安田記念を回避。ファインモーションがぶっつけで出てくるとか。なんとなくコスモサンビームはこっちに出てきてもいい勝負できるような気がしてきました。