JRA新馬戦
今週はJRAの重賞はダート1400mのプロキオンSしかないわけで、OP特別もバーデンバーデンCしかないという、なんだかなー。
その代わり今週から新馬戦が始まります。今日は函館がスズカブルーム、福島がコスモスパーブ、阪神がパノラマビューティでした。北海道の認定戦ですでにOP馬まで出てきているわけですが、まあ血統でも見ておきますか。レース映像見てないのでレース振りは評価できません。
スズカブルーム:スキャターザゴールド - イエローブルーム by パークリージェント
いきなりスキャターザゴールド勝ち上がりです。カナダ出身の牝系ですさまじい良血。母Dance Smartyはカナダ3冠を制した牝馬で、スキャターザゴールド自身カナダの2冠馬。更には全妹Dancethruthedawnも3冠戦の一つを制したというとんでもなさで、その他近親にもカナダの名馬がズラリという感じなんですが、何でカナダはこの馬を手放したんだろうという気にもなります。スズカブルームは母父のパークリージェントもカナダの名馬であるわけでカナダに連れて行ったらさぞや人気になるのではないでしょうか。芝よりダートでしょうね。
コスモスパーブ:キンググローリアス - メジロセリーヌ by リアルシャダイ
まあキンググローリアスですからねえ。短距離ダート向きで化けたら芝中距離まで来るという感じでしょうか。この馬の場合はプリンセスリファードからのメジロ牝系に母父リアルシャダイ、その前がパーソロンなので化ける素養というものはあるかと思いますが、それが早めにでるのかそれとも後から出てくるのか。
パノラマビューティー:ダンスインザダーク − ミュゲルージュ by リアルシャダイ
うわっ、重たっ。こんな血統をよくこの時期にデビューさせたなあと思いますが、ダンスインザダークはデビュー自体は早くてもいいんだよなあ。その後伸びてくるのに時間がかかるかと思うんですけど。母母父にいるボールドアンドエイブルがアクセントになってる感じでしょうか。ダイジェスト見た限りでは切れ味勝負でしょうか。ダンスインザダークらしい極端な競馬になりそうな予感。内で粘ってたボストンゴールドの方がおもしろいんだけど。
気が向いて時間があったらやりますが、愉しくない血統の馬ばっかり勝ちあがるならやらないということで。
日曜の阪神には評判のエイシンヴァイデンとオーヴェールがいきなりぶつかる好カードなんですが、この2頭を恐れて他馬が回避してしまい5頭立てで何とかレース成立できたという無茶なことになってます。この2頭が揃ってこけたら愉しいだろうなあ。エイシンヴァイデンは一週前追いきりで栗東坂路2番時計を記録してるような化け物なのでそういうことはないだろうと思いますけどね。ちなみに1番時計は調教大将ぶりが姉に似てきたサイレントディールだったり。
新種牡馬
新馬戦勝ちあがりの前に新種牡馬の血統をまとめとけという気がしたのでちょっとやりましょうか。全部やれるわけないのでいくつか選んできたものを。基準には私の趣味が半分入ってますのであしからず。シロートが勝手なこと書いてるわけですので。
■アドマイヤベガ:サンデーサイレンス - ベガ by トニービン
まずこいつ。競走成績、産駒成績ともに申し分ないベガ。惜しむらくは仔出しにちょっと難があるくらいなんですが、それでもデビューした仔は全て重賞勝ち、3頭中2頭はGI馬ならねえ。期待に応えてダービーを勝つというでかい事をやってのけたアドマイヤベガですが、累代がサンデーサイレンス、トニービン、Northern Dancerとなる血統が配合相手を選んでしまうという問題を抱えています。これから増えるサンデー牝馬、すでに実績の十分なトニービン牝馬を相手にできないというのは大きな痛手ではあるでしょう。しかし、アドマイヤベガ自身は5代内にAlmahmoudクロスしか持たないので、そのあたりでやや無理が効くようではあります。ラフィアンがトニービン3X2になる馬を募集してますし。というか配合と特徴でそれに一切触れない岡田総帥もすごいが。血統の話に戻ると、もともと母父の出やすいサンデーでもトニービンのときはは特にトニービン的なところがあってアドマイヤベガもトニービンだと考えてしまえば、ダービーを勝つのにも納得いきます。で、トニービンにはHyperionの影響が強いのです。というわけでアドマイヤベガもHyperionが濃くなってます。質の高いボトムラインと相まって相当期待できそうなんですが、いかがなもんでしょ。9-f族は基本的に米血ですがRaise a Nativeを排除して、Bull Dogあたりを強調するのでそれほど問題にもならないでしょう。以下余談:HyperionといえばFairy Doll。サイレントディールに関して、
Fairy Dollの血統の所にも書いてますが、Fairy DollはとにかくHyperionに拘ってきた配合なのです。というわけでHyperionの濃い配合に拘るならアドマイヤベガってかなり良いのではと思えてきた。Northern Dancer4X3もできてしまうが、その辺はしゃあないでしょうな。少なくともFrench Deputyつけてるより遥かに萌えますが...戯言終了。
■グラスワンダー: Silver Hawk - Ameriflora by Danzig
優駿の写真なんかでアドマイヤベガと並んでるのを見ると今では完全にブタグラス。4代母SoaringからはBalladeが出るなどする名門ですが、Pi Phi Galの分岐からはグラスワンダーくらいしか出ていません。Silver Hawkの後継がうまくいってないのでグラスワンダーへの期待は大きいのだと思いますが、母父Danzigでスピード優先。無駄にNearcoが濃いような気もするし、Hail to ReasonXNorthern Dancerという王道を自身で使ってしまったのでその先が見えにくい。バランス的にここで完成してしまっている印象を受ける。現役実績は並外れてすごいのだが、競走馬としての素質がそのまま種牡馬としての素質につながらない典型なんじゃないかとも。
■キングヘイロー:ダンシングブレーヴ - グッバイヘイロー by Halo
世界もうらやむこの凄まじいまでの良血。GIタイトルは高松宮記念のみですが、スプリンターでないのは周知の通り。要は能力の高さを気性が邪魔していたと見るべきで、活躍距離の幅が実に広い万能型。Turn-to、Sir Gaylordのきつい配合でHaloまで持ってる以上はちょっと配合相手が限定されるんでしょうけど、ダンシングブレーヴ父系は悪くないし、アドマイヤベガと同じようにRaise a Nativeを排除しておきながらスピードを確保している米血というのはかなりのもの。グラスワンダーと同じNorthern DancerXHail to Reasonで締めている配合だが使ってる種牡馬が全く違うのでこちらはまだまだ先があるはず。5代内にTurn-to、Sir Gaylord、Tom Fool、Almahmoudのクロスというややうるさい配合だが、それを利用する感じで自身が持っていないNasrullah系を使ってRoyal Chargerと絡めてとかされたら萌えるだろうなあ。初年度の中ではもっとも良血なのが母ショウリノメガミのハイタイドですかね。この場合母父ミスプロで母からNasrullah5X5をもらうことになるんですね。あとボストンゴールドなんかは分かりやすいくらいにNorthern DancerとCosmahを4X4で持ってたりするので、いろいろやり様はあるんだろうなあ。今日デビューしたニシノドコマデモは母父サッカーボーイでセイウンスカイの甥という愉しい血統ですが、勝ち上がれんのか?これ。
■アグネスワールド: Danzig - Mysteries by Seattle Slew
海外GI2勝馬ですが、国内ではGIIどまり。完成後のスプリント戦での強さは特筆ものでしたが、どうしてもDanzigのスピード馬鹿なイメージが付き纏います。というかイギリスで期待されてるなら向こうで幸せになってくださいな気分。半兄にヒシアケボノ、甥がDubai Destinationということもあって質の良い母なんだけど結局スピード馬鹿かと。種牡馬としてはNorthern Dancer2X4の扱いが問題になるかな。スピードタイプをガンガン入れてきた累代なので、ある程度配合相手からスタミナを補給されないときついんじゃなかろうか。オーストラリアなんかで人気になる血統だと思われ。
■マイネルラヴ: Seeking the Gold - Heart of Joy by Lypheor
通称マイネルデヴ。タイキシャトルの引退戦で番狂わせを演じたわけですが、その後成績は低迷。最後はそれでも使われつづけるクラブ馬の悲しさが漂ってましたが、種牡馬としては岡田総帥の全面バックアップを受ける恵まれた環境といってよいでしょう。すでに北海道の認定戦で勝ち馬を出している通り仕上がりが早いのでしょう。Seeking the Goldなのでダート短距離を主戦場にしつつ、芝短距離もこなせるタイプが稼ぐのではないかと。Dubai Milleniumが早世したのでこの馬にかかる期待は結構大きくなるんじゃないかとも思いますし。調べてみたら産駒数が100頭を超えてて、アドマイヤベガより多かったりします。母父Lypheorがなあ、血統にゆとりを持たせる意味ではいいのかもしれないか。
■メジロブライト:メジロライアン - レールデュタン by マルゼンスキー
純ステイヤーと見られがちな割にはデビューは早いし、2歳戦でも活躍してたわけですし、成績も高い水準で安定しています。年をとって中距離への対応力を失ってしまったことが惜しいのですが、種牡馬としては相当な可能性があったと見るべきではないでしょうか。メジロ牧場のバックアップとともに、産駒にほれ込んだ岡田総帥が高く評価したのですが、残念ながら今年急死。ある意味でノーザンテースト父系の存続を賭けた馬でもあっただけに、わずかな世代とはいえ活躍馬を出して後継種牡馬が出て来ないと困るのですが。牝系は日本に古くから存在していて1919年産のソネラにまで遡ることができます。華やかではありませんが時代時代でそれなりのしゅ牡馬を配されてきているため、スタミナの筋のとおったようなところはあります。またノーザンテーストとニジンスキー由来のNorthern Dancerクロスも特徴的で、あとはNasrullahが存在してない点くらいでしょう。レールデュタンはメジロベイリーも出していて優秀な繁殖牝馬です。
■ローゼンカバリー:サンデーサイレンス - ダイナフェアリー by ノーザンテースト
もう日本にいません。今年からフランスで種付けしてるんですが、どれくらい相手集まってくるでしょうかね。目立ったタイトルもないし、なりふり構わずサンデーの血を入れたいということなのか。これも9-f族の出身なんですが、分岐が早すぎるのでベガとかとは配されてきた種牡馬が全く違います。アメリカから日本に来た牝系であることには違いありませんが。母の血統の遠いところでJohn P. Grierがクロスしています。Dominoの2X3を母に持つこの馬は米血のアクセントとして非常に有効かと。ローゼンカバリー自体はスピードが不足してる気もしますが、サンデーXNTが種牡馬としてはどうなのか注目したい部分はあったりする。
■メイセイオペラ:グランドオペラ - テラミス by タクラマカン
産駒が52頭もいるらしいので。父はNijinskyにGlorious Songという超良血。そこに日本で代を重ねてきた牝系を配して、相当見ごたえのある配合になっているのではないでしょうか。Nijinsky系ということもあったでしょうが、やはりダートで頂点を極めたことが大きいのでしょうか。血統的にはNorthern Dancer3X4なのですが、その背後では結構ゴチャついてるなあという印象。母父タクラマカンはNashuaを持ってたりしてスピードの供給という面で有効ではないかと思われますが、Office Dancerはどうよ。
■フサイチソニック: デインヒル - Passionaria by Baldale Frutter
能力の限界を示す前に脚が壊れてしまったのですが、神戸新聞杯でアグネスフライトとエアシャカールを葬ったのは見事としか言いようがないです。牝系に配された種牡馬にくせがあり、RibotやMahmoudが濃いという単なるDanehillと見ていたらいけない血統かと思います。特にBaldale Frutterの母が強力なクロスを形成する核になっているのでここのMahmoud、Nasrullah、Blue Larkspurは結構効いてくるんじゃないかと。そうなってくると欲しいのは引っ込みすぎて本数の足りないNasrullahあたりかと。
■シルクジャスティス:ブライアンズタイム - ユーワメルド by Satingo
これも古い日本の牝系から出た馬です。輸入種牡馬を次から次へと配していくというのは意図の見えにくくなってる場合が多いのですが、この馬の場合は結果として母父Satingo、母母父Sedanでかなり重くなってるんじゃないかと。ブライアンズタイムはRobertoがNashuaを持ってる分だけ救いがあるのですが、2代続けて重ための血を入れるというのはその前のTesco Boyが軽くてもやりすぎてる気がする。ただ、アウトブリードなので配合相手には困らないでしょう。
■パントレセレブル: Nureyev - Peinture Bleue by Alydar
もうすでに欧州で結果が出てるので今更な気もしますが、現役時代7戦5勝。仏ダービー、パリ大賞、凱旋門賞を勝ったフランスの英雄。初年度産駒からクラシック馬を出すなど種牡馬としても順調なスタート。戦績だけならステイヤータイプですが血統そのものはむしろマイラーくさい。AlydarはRaise a Nativeにしては距離をこなす方だしNureyevもマイラー限定ではないのですが、こいつの場合はHabitatなんかが出てきて強烈にマイラー臭さを持ってるというべきでしょうか。でも純粋にクラシックディスタンスで強い正統派なんですね。その前にいるLa Haarから受け継いだ仏流スタミナが効いているということでしょうか。それともNureyevの気まぐれスタミナかということですか。欧州で2世代がクラシックを戦いましたが、クラシックディスタンスでの強さは産駒にもしっかり受け継がれていて、3歳春から活躍させられるなどクラシック向けで、古馬になってからも衰えずに活躍できる感じです。NasrullahとNative Dancerが目立つ血統ですが、しっかりHyperionを抑えているあたりがポイントでしょうか。Raise a Nativeのクロスを使ってもAlydarを経由しているのでそれほど悪くならないのではないでしょうか。流石に買える血統ではないのでたった1年でもリースで日本に来たことはすごく幸運なことだったと思いますが、ちょっと配合相手の血統が釣り合ってなかったかもしれません。日高のトップレベルが集まってるとはいえ。それでも母父KingmamboのシルクマーシャルはNureyev2X4という強烈なクロスを持っていますし、他にもAlydar3X3になる馬がいたり、エレスサールならRaise a NativeをAlydarとミスプロからもらう感じだし多彩だけどアメリカ色が強くなりすぎるかもしれません。それでもスタミナを欠くようなところはないでしょうけど。
■フレンチデピュティ: Deputy Minister - Mitterand by Hold Your Peace
見よ、このがちがちのアメリカ血統を。母父Hold Your Peaceなあたりちょっと古さも漂ってますが、その前もBold Rulerが直接入るし、父Deputy Ministerも相まって古い血統であることは間違いないです。ただ、Deputy Ministerが主流にのし上がるのはちょっと遅かったので印象としてはそんなに古くないんですけど。こいつも結果がすでに出ているわけで、今更な気もしますが、結局ノボジャックのようなダートの短距離でしか勝負できない馬が多いのではないでしょうか。そして時々グラスエイコウオーのように芝をこなせるような馬が出てくるということ。クロフネ級がどんどん出てくるようなことがあるわけないです。社台の良血繁殖をこれでもかと相手にしているので、それなりに走る馬は出すんだろうけど、とてもじゃないが期待に応えられるようなのは出てこないでしょう。
■ハイライズ: High Estate - High Tern by High Line
何を間違ったか日本に来てしまった英ダービー馬。ゴドルフィンだって英ダービー馬がこけまくったのは知ってるだろうに何で日本にリースしたんだろ。血統的にはAsterus2X3を持つMiss Franceを核としてスタミナをこれでもかと入れてます。Sea Hawk、High Line、High Estateと持ってきたらもう極めつけに重い血統になってしまったという気がします。従兄弟にIn the Wingsがいますが、こっちはそれ以上に重たいです。それでも無敗で英ダービーをとった後の栄光といえば突然目覚めたJCでの3着激走でしょう。そういう日本での実績が評価されてしまったのでしょうか。2年の予定が3年に延びたわりには種付け頭数は順調に減って最後となった2003年はたった11頭にとどまってます。初年度産駒も11頭しかいないわけであり、何しに来たんだという気がしますねえ。しかし、スタミナをクロスという手法で集めるのではなく、さまざまなスタミナ血脈を取り込んで集めているという点では将来の母父として十分素養があるかとも思われます。とにかく11頭しかいないからなあ。JRAで走るのは何頭いることですやら。
■マルターズライオン: Deputy Minister - Dream Deal by Sharpen Up
選んだ基準は趣味ですから。Clear Mandateの全弟であるわけで、血統的なポテンシャルとしてはそれなりに良いものを持ってるかと思いますが、いかんせん競走成績が酷すぎます。これで産駒が11頭も入るのだから恵まれたといっても良いでしょう。血統的なポイントとしてはFairy Dollとも共通ですが、Hyperionに拘ったその牝系です。マルターズライオンの場合は最後の段階でDeputy Ministerを使ってHyperionよりBeau Pereを使ってSon-in-Lawを引っ張ってくるという仕掛けがありますね。HyperionとSon-in-LawはBay Ronaldまで戻って接続。表向きスピードを強調するような血統でありながら、その裏でしっかりスタミナの裏づけを取るなかなか味のある血統ですが、それでも競走成績が3戦して殿2回ではちょっとなあと。質の高い牝系ではあるけどこける馬はきっちりこけるし、また種牡馬としては未知数な牝系でもあります。
■クロコルージュ: Rainbow Quest - Alligatrix by Alleged
こいつも日本に来てたのか。JRAも余計なことしますねえ。これも9-f出身。そういやフサイチソニックもそうだったか。マルターズライオンも当然そうだし、なんか多いぞ9-f出身。でこの馬の牝系も9-f族の例に漏れずしっかりフランスからアメリカ送りにされてるわけです。そのあたりの血統的橋渡しをTeddyのSir Gallahadがやって、Stimulusで強烈にドミノの血を入れといて、NasrullahXPrincequilloのニックをNasrullahからRound Tableという順に入れて、Allegedを使ってPrincequilloをクロスさせる。締めはフランスとアメリカの連合的血統となっているRainbow Questと筋をしっかり通してきているのです。長距離向きな血統に見えますが意外に中距離の方が良かったりします。Nasrullah4X4が効いていたり、意外とスピードに出たRainbow Questなんじゃないかとも思ったりします。一年間欧州で種付けしたので産駒が日本に入ってきてもいますが、2頭いるJRA所属の3歳はダンススプリングが未勝利を勝つにとどまっています。Blushing Groomのラインブリードにしててこの結果かと言いたくなってしまいますが、クロコルージュはNorthren Dancerを持ってないので配合的には有利でしょう。というかむしろ積極的にNorthern Dancerを取り込む方向で行ったらよいのではないかなと。
■スキャターザゴールド: Mr. Prospector - Dance Smarty by Danzig
これはスズカブルームのところに書いた通りです。カナダの超良血馬。何で日本にいるのかほんとに不思議ですね。近親にはSly Classic、Smart Strikeが出ています。仕上がり早のダート馬ってことで堅実に来るんじゃないでしょうかね。
■タバスコキャット: Storm Cat - Barbicue Saurce by Sauce Boat
Storm Cat系というのは何がどうしてこんなに極端になったんかなあという気もしますが、そんな中で2冠をとった同馬はトップ3にはいる実績をあげています。種牡馬としても実績を残しつつあった中で日本に来ることになって、よかったのかどうかは分かりませんが結局早世してしまいました。5代内ではPrincequilloだけというシンプルなクロスが活きれば良いでしょうけど、Storm Catの淡白さをどこかで補わなければならないかとは思いますね。
■ヘネシー: Storm Cat - Island Kitty by Hawaii
これはリースですねえ。Storm Cat系に関してはTabasco Catとおんなじ。似たようにアウトブリードでまとめるのがStorm Catの成功例の一つとして確立してる気もしますが、母父HawaiiがDante直系のマイナー父系。単に古くなってるだけと見ることもできそうですけど。すでにJohannesburgなんて出してるから単純に早熟な血統で良いでしょう。そんなに日本に合ってるとは思わない。
■ワレンダー:Gulch - So Glad by Liloy
何でこんなの輸入したんだろう。日本でなんか活躍したのかなあ、してないよなあ。Gulchの父系はミスプロの中でもかなり良いラインでしょうけど、それでも日本に輸入した理由がわからない。累代も微妙にずれたの配合してると思ったらアルゼンチンの牝系なのね。だから微妙に主流から外れたラインなのか。こんなもん、どう説明しろと...
とりあえず産駒が40頭以上いるのは全部書いたはず。2頭ほど変なの紛れ込んでるが...ていうか2chの新種牡馬スレにマルターズライオンの名前が一切出てないし…まあ、ソンナモンダロウヨ。
ノーザンテーストのクロスの将来的可能性として母父にノーザンテーストを抱えてる種牡馬からノーザンテーストを入れてる牝系に対してになるんでしょうけど、そういった意味ではローゼンカバリーなんかはちょっと注目しておくべきだと思わないでもないです。将来的にデュランダルが種牡馬入りすればそっちということになるんでしょうが、結局一応ニックスであるサンデーXNTの配合は競走馬としてはなかなか頂点を極めることが困難だったけれども、血統的な裏づけは種牡馬になったときこそものを言う場合があるので、その意味でも注目でした。今ではフランスで種牡馬生活というのは...どんどん海外にサンデー後継を送り込めと言ってたのでまあええのですが。結局社台の手から完全に離れていくのかもしれません。ノーザンテースト血脈。現実的にノーザンテーストをクロスさせるのはサッカーボーイとサクラバクシンオーかその後継でしょう。サッカーボーイは母父でも結構目立つようになってきましたし、まだ現役とはいえ後継も何頭か出しているわけで。案外種牡馬としてはブルーイレヴンあたりが良さそうですが。そういえばメジロマイヤーがこの2つのラインでのクロスなんだよなあと思い出してみた。
Golden Jubilee GI Ascot GB Turf 6F
1.Fayr Jag: Fayruz - Lominda by Lomond
2.Crystal Castle: Gilded Time - Wayage by Mr. Prospector
3.Cape of Good Hope: Inchinor - Cape Merino by Clantime
4.Country Reel: Danzig - Country Belle by Seattle Slew
5.Avonbridge: Averti - Alessia by Caerleon
6.Air Wave: Air Express - Kangra Valley by Indian Ridge
7.Ashdown Express: Ashkalani - Indian Express by Indian Ridge
8.Bahamian Pirate: Housebuster - Shining Through by Deputy Minister
9.Steenberg: Flying Spur - Kip's Sister by Cawston's Clown
10.Nights Cross: Cape Cross - Cathy Garcia by Be My Guest
11.Twilight Blues: Bluebird - Pretty Sharp by Interrex
12.Monsieur Bond: Danehill Dancer - Musical Essence by Song
13.Lochridge: Indian Ridge - Lochsong by Song
14.Polar Way: Polar Falcon - Fetish by Dancing Brave
勝ち馬の血統がすごくマイナーっぽいので調べてみた。Tudor Minstrelかよ。SongからSing Singですねえ。ていうか他の馬も全然わかんねーー。
香港から遠征のCape of Good Hopeですがここでもいまいち振りを発揮しているようです。これ見てるとSilent Witnessは勝ち負けできるレベルでしょうね。
Royal Ascot
12Fの古馬戦、Hardwicke Stakes。
1.Doyen: Sadler's Wells - Moon Cactus by Kris
2.High Accolade: Mark of Esteem - Generous Lady by Generous
Doyenここで負けてたら話にならないし、まあしっかり勝ってました。6馬身差。
3歳の長距離Queen's Vase、16F。
1.Duke of Venice: Theatrical - Rihan by Dayjur
2.Two Miles West: Sadler's Wells - User Friendly by Slip Anchor
こんなん分かるかい。でも2着ユーザーフレンドリーの仔なのね。