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2004/6 [1]2004/7 [1]
2004/6/16
何かあほみたいに本を買ってきてしまいました。
雑誌:コミックブレイドマサムネ、サラブレ
マンガ:じゃじゃ馬グルーミン7,8、もしかしてヴァンプ2、悪魔狩り5、僕と彼女のxxx2
こんだけ多いとレジに持っていくだけでも大変というか、レジの人変な目で見ないでくださいな気分になるのですが、何でかレジでコバルト文庫やらのカタログまでもらってました。自分の考えてた以上に重いというかかさばったのでなんだろと思ってたら文庫のカタログってのは...どうしろと。しかもコバルト文庫だし。マリみて買えっていう啓示かなあ。とりあえずカタログでマリみてを探してみたら[ちょっと過激な学園コメディー]って書いてあったのですごく気になります、学園コメディーの部分。
Foreign Racing
Prince of Weals S GI Ascot GB Turf 10F
1.Rakti: Polish Precedent - Ragera by Rainbow Quest
2.Powerscourt: Sadler's Wells - Rainbow Lake by Rainbow Quest
3.Ikhtyar: Unfuwain - Sabria by Miswaki
4.Sulamani: Hernando - Soul Dream by Alleged
5.Scott's View: Selkirk - Milly of the Vally by Caerleon
6.Phoenix Reach: Alhaarth - Carroll's Canyon by Hatim
7.Comfy: Lear Fan - Souplesse by Majestic Light
8.Kaieteur: Marlin - Strong Embrace by Regal Embrace
9.Bandari: Alhaarth - Miss Audimar by Mr. Leader
10.Lunar Sovereign: Cobra King - January Moon by Apalachee
Raktiが王道競馬で楽勝。これで今年の中距離戦線の盟主となるのでしょう。どこかで12F戦に挑戦すればまたそれも良し。というかFalbravの後を追いかけるイメージで。
Powerscourtは前走の力どおりなのかなあという感じか。この馬がトップクラスというイメージはまあないのですよ。
そっちはよろしいが、Sulamaniがちょっと情けないです。何とか4着確保ってのは始動戦であることを割り引いても、ちょっと酷いかな。

Royal Ascot
昨日の分の全着順と血統だけフォローしてみた。当日だと結果でてもすぐに全着順が上がってこないので無理でした。Racing Postがちゃんとしてくれたらできますが、やってくれなかったので後回しにしてたんですよね。この後も面倒でなかったらフォローします。
さて、GIにしか興味がないというわけでもなく、毎日の様に重賞レースばっかりやってくれるRoyal Ascotは本当に追いかけるのが大変なわけですが、昨日も他にGIIが二つ開催されていました。
まずは6Fのスプリント戦Coventry Stakes。2歳限定。
1.Iceman: Polar Falcon - Virtuous by Exit to Nowhere
2.Council Member: Seattle Slew - Zoe Montana by Seeking the Gold
3.Capable Guest: Cape Cross - Alexander Confranc by Magical Wonder
Polar Falcon来たー。何気に良い馬出してくるなあという次第。代を経て短距離特化していくような気もするけど。母父Exit to Nowhereなあたりはかなり良さげ。
次は5Fのスプリント戦King's Stand Stakes。
1.The Tatling: Perugino - Aunty Eileen by Ahonoora
2.Cape of Good Hope: Inchinor - Cape Merino by Clantime
3.Frizzante: Efisio - Juliet Bravo by Glow
またAhonoora来たー。しかも父Perugino渋いー。正気に戻っておくと2着の父InchinorもAhonoora抱えてるのは前にも言った通りで父系の後継たるIndian Ridgeまで含めると現状でのAhonooraの力は相当なものです。Dr. Devious返しといて良かったですね。多分近いうちにクラシックに産駒を送り込むのではないでしょうかね。
Horse Racing
サラブnetのコラム
(6/14)敗者の作法を巡って コスモバルクのダービー
というタイトルのコラムが出ていましたのでお知らせします...じゃなくて。今回読んだんですがまず筆者が何を主張したいのかが良くわからないのと、相変わらず自分に都合のいいことだけ取り上げているような気がしてならないので相当読みにくいです。
要点は外厩制度にあるのだとは思いますが、サッカーに例えている部分が中途半端でわかりにくさをましている気がします。で、そんなところは無視しておくとして、結局最後の一文で[あくまでも個人的な思いでしかないが、苦い後味はしばらく消えそうにない。]と書いておられるのですが、結局このコラム全体が、[個人的な思い]ではないんだろうかという気がしてなりません。
コスモバルクと外厩制について、コスモバルクがあたかもハンディしか背負っていないという書き方がなされているのですが、当事者がトレセン以上と言う整った調教設備、JRAの重賞級が調教パートナーを務める恵まれた環境、こういった側面が一切無視されているのではないかという気がしてなりません。確かに長距離輸送を強いられるのはハンディであるでしょうがその反面として非常に恵まれた調教が行われていることも事実なのです。コスモバルクというのはまさにそうした環境にいたからこそ頭角をあらわしたのであり、他の馬と同様にトレセンに入っていたらここまでの実力を身につけることができたかはなはだ疑問ではあります。

Netkeibaのコラム
相変わらず神懸かり的な早さで速報を出してたNetkeibaですが、合田さんのコラムです。
フランスのトップジョッキーの一人であるブフ騎手がヴィルデンシュタイン家の専属契約を解除されてクビになりました、というもの。ヴィルデンシュタインの持ち馬であるVallee Enchanteeでまずい騎乗をしたのが原因であるそうですが、たしかにCoronation C後はあちこちでヴィルデンシュタインがもうブフは乗せないと言ったらしいことが書かれていまして、結局Vallee Enchanteeだけでなく全部の馬に乗せないことになったということでしょう。今までたまってた不満が爆発した感じなんでしょうね。Vallee Enchanteeで下手打ったというのも大きいのかな。フランスのアイドルみたいやし。で、結局ヴィルデンシュタインの主戦はペリエに戻ることになりますが、ペリエにはシャネルのヴェルトハイマー兄弟との契約があるので、ヴェルトハイマー優先で空いてたらヴィルデンシュタインとなる模様です。ペリエがいない場合はテュリエが乗ることになるのだそうです。ヴィルデンシュタインは有力馬を抱えていますので、乗りたい騎手は多いのでしょうね。
んで早速アスコット金杯のWesternerが乗り替わり。流石に迅速に手を打ってますな。どうやらペリエもテュリエもフランスにいるらしいのでモッセが乗ります。イングランの強敵が一頭弱みを抱えることになりましたかね。もっともイングランにはそんなこと関係無しに、天皇賞並みのマイペースな逃げで最後の直線は出たとこ勝負くらいの事をして欲しいのですけどね。
ペリエといえば公式サイトがあったりするんですが、実は日本人じゃなかろうか、ペリエ。なんにせよ、これで和田も有名人ですな。トップページ参照、ただし日本語は準備中らしい。トゥザビクトリーは止めてたもれ、マンガ内。これも写植日本語のままでええのかという気がしなくもないのですけど。

サラブレ
毎月立ち読みするだけなのですが、今月は名馬物語にトゥザヴィクトリーが登場していたので買いました。オタですから。
もっと評価されるべき馬だとは思うんですけどねえ。少なくとも現状のファインモーション何ぞとは比べ物にならんのですし。池江泰寿氏が[調教助手時代にトゥザヴィクトリーに乗っていたというと海外の人の態度が変わる]と言われてますが、まさにそれだけの馬であったということを海外の方が評価してくれてるんだものなあ。あとテイエムオペラオーに先着した唯一の牝馬でもあるのですが。
ただ記事中にもあったんですが、オークスで勝っていたらその後のフェブラリーS挑戦もないし、ドバイに行くこともなかったのではないかというのは多分その通りで、それこそエリモエクセルやレディパステルのように牝馬の王道を行きつつ、GIIあたりで牡馬と戦う程度の光るものはあるけどそれだけな牝馬で終わっていたのかもしれません。そう考えるとハナ差がその先にとてつもない影響を与えているんだなあと。実際トゥザヴィクトリーがドバイに行かなかったらステイゴールドだって遠征してたかどうか怪しいのですから。
フェアリードールがモハメド殿下の所有だったのは初めて知りました。生産者は多分アメリカのG.W.Humphrey氏だと思いますが。
そしてまたDVDがついていたわけなんですが、そろそろ海外レースネタ切れしてきたかな。モンジューの凱旋門(エルコンドルパサーが2着の方がああいうのでは重要なんだろうけど)とサンデーvsイージーのファイナルラウンド@BCクラシック。あとはトゥザヴィクトリーが大暴走しでかしたJC@2001とかあったりしますね。
2004/6/17
今日はスクールランブルの5。昨日手にはいるかと思ってたんですが、失敗したので今日。限定版が一冊だけ残ってたのでそちらを。ついでにツバサの6とxxxHolicの4と、何やってるんだか。明日は当然Gファンタジーが控えているわけでもう何と言ってよいやら。
Foreign Racing
Royal Ascot
昨日は重賞が4つ。Prince of Wealsはあの通りでしたが、残りの3つ。
3歳のJersy Stakes、7F。
1.Kheleyf: Green Desert - Society Lady by Mr. Prospector
2.Fokine: Royal Academy - Polar Bird by Tatching
3.Cartography: Zafonic - Sans Escale by Diesis
勝ったKheleyfは昨年のMiddlepark S以来の休養明けでよく勝ったなあと言うのが正直な感想。
古馬のWinsor Forest Stakes、8F。牝馬限定。
1.Favourable Terms: Selkirk - Fatefully by Private Account
2.Monturani: Indian Ridge - Mezzogiorno by Unfuwain
3.Soldera: Polish Numbers - La Pepite by Mr. Prospector
2歳重賞Queen Mary Stakes、5F。牝馬限定。
1.Damson: Entrepreneur - Tadkiya by Darshaan
2.Soar: Danzero - Splice by Sharpo
3.Sharplaw Star: Xaar - Hamsah by Green Desert
こんなもん分かるかと言いたいですが、勝ったDamsonはこれでデビューから3連勝。今後距離が伸びてどうかなという気もしますが。サド父系と母父がDarshaanなのである程度はこなすのでしょうね。
そして今日。Norfolk Stakes、5F。2歳戦。
1.Blue Dakota: Namid - Touraya by Tap on Wood
2.Mystical Land: Xaar - Samsung Spirit by Statoblest
3.Skywards: Machiavellian - Nawaiet by Zilzal
Blue Dakotaはこれで4連勝か。Namid産駒ということを考えるとスピードだけで押し切ってるような気もするので、今後どこまで持つかでしょう。
3歳のRibblesdale Stakes、12F。牝馬限定。
1.Punctillious: Danehill - Robertet by Roberto
2.Sahool: Unfuwain - Mathaayl by Shadeed
3.Quiff: Sadler's Wells - Wince by Selkirk
ひょっとしたら飛ぶかもと思っていたPunctilliousですが、ちゃんと勝ってますね。というかやっぱりSahoolが2着なのかという印象。

Gold Cup GI Ascot GB Turf 20F
100年以上前には最高峰に位置したレースも今ではこんな状況になってるってのは時代の変遷というか、求められるものの変化を強烈に思い知らされるわけですが、それでも敬意を持って扱われるレースであることに違いはないのです。勝ち負けよりもまずこの舞台に立ったことを誇りにしても良いだろうとは思う。間違いなく歴史を刻むことにはなったのだと。
1.Papineau: Singspiel - Early Rising by Grey Dawn
2.Westerner: Danehill - Walensee by Troy
3.Darasim: Kahyasi - Dararita by Halo
4.Royal Rebel: Robellino - Greenvera by Riverman
5.Brian Boru: Sadler's Wells - Eva Luna by Alleged
6.Mr. Dinos: Desert King - Spear Dance by Gay Fandango
7.Highest: Selkirk - Pearl Kite by Silver Hawk
8.Misternando: Hernando - Mistinguett by Doyoun
9.Ingrandire: White Muzzle - Marilyn Momoko by Real Shadai
10.New Southwales: In the Wings - Temora by Ela-Mana-Mou
11.Chimes at Midnight: Danzig - Surely Georgies by Alleged
12.Dusky Warbler: Ezzoud - Bronzewing by Beldale Flutter
13.Alcazar: Alzao - Sahara Breeze by Ela-Mana-Mou
イングランディーレはスタートから押してとにかく先頭へ。ペースメーカの前に出てレースを引っ張りました。しかし後続も喰らいついていてリードはさほど広がることなくそのままの体制で4コーナーから直線へ。そこで力尽きたかのようになり、馬群に沈みました。最後は歩いてる感じだったというのでこれはスタミナが尽きたということでしょう。20Fという距離もさることながら、アップダウンのきついこともスタミナを奪ったのでしょうね。あとまあ、結構競りかけられてるし、潰しにこられたという面もあったか。やや深追い気味だったMr. Dinosは消し飛ばしたわけなんですが。
Papineauの気になる点というのはやはりそのキャリアの少なさ。前走でMr. Dinosを下したとはいえ、ここを勝ってようやく7戦5勝ということですから、この路線としては異例なくらいに少ないです。ゴドルフィンによる完全なサポート体制がしかれていたのは確かなんですけど。
さて、話をイングランディーレに戻す。世界最高速の長距離戦勝ち馬としての矜持とは何か。未経験なゾーンに入る残り800m地点。イングランディーレは距離を考えることなく逃げて後続を突き放していて欲しかったとも思います。そこから粘るだけ粘りゴールへ。今回粘るも何も、完全にばててしまい最後の1Fでは頭は上がる脚は止まるという状況だったんですが、それでもあんなに後続を引き連れる形の逃げではなくて、どんどん引き離していく形であって欲しかったというものがあります。他馬のついて来れないペースであって欲しかったわけです。そして今後はとりあえず帰国ということですが、4000m級の超長距離ではなくて3000m級の距離ならもっとチャンスがあるような気もします。Melbourne CupとかMelbourne CupとかMelbourne Cupとか。
道中のペースうんぬんが分からないのですが、勝ち時計が4:20.9でした。

アメリカでもこういう事が懸念されていたということは気にとめておく
JAIRの翻訳記事ですが、
ボーナスと賞金(アメリカ)
何のことかと言うと今年の3冠路線を席巻したSmarty Jonesが得た(記事原文が書かれた時点では得る可能性のあった)ボーナスについて。
Smarty Jonesはまず、オークローンパークの設定した競馬場100周年に基づくボーナスをKダービーを勝つことによって得ました。これはそれ以前にオークローンパークの指定した競走を勝っていることが条件でしたが、Smarty Jonesはその条件を満たしていたのです。そしてSmarty JonesはKダービーも勝って通常の賞金以外にボーナスとして500万ドルを得ました。
ここまでは問題ないのですが、そのボーナスを獲得賞金として扱うのかどうかは問題です。各種リーディング(特に種牡馬リーディング)においては日本と違い、トップクラスの賞金が突き抜けて高いアメリカでは1頭の活躍馬が出ることによってリーディングサイアーの座につく可能性が高くなるのは確かです。A.P.IndyはMineshaftの活躍が効いて2003年のリーディングを得ていますし、他の場合も同じようなものです。
しかし、Mineshaftが獲得した賞金というものは獲得するチャンスが他馬にも与えられていたわけですが、今回のSmarty Jonesの場合は他馬はそのチャンスさえ与えられていません。このためボーナスは獲得賞金とは別計算にすべきという内容。Kダービー後のアメリカリーディングなんかを見ているとElusive Qualityがトップになってるのが非常に納得いかない私としては全面的に別計算に賛成なのですが、どうもなし崩し的に計算に入れられているようです。
Elusive Quality産駒全体でおよそ900万ドルの賞金を獲得していますが、Smarty Jonesがボーナスも含めて750万ドルを占めています。参考までに。
記事内ではかなり極端な例が示されていますが、それくらい理不尽なボーナスでもないとそこまで考えたりしないのかな、向こうの人は。

JAIRといえばもうひとつ気になる記事が
イリノイ州下院議会、馬の屠殺禁止法案否決(アメリカ)
この記事なんですが、どこでも問題になることには変わりないんですが、アメリカとかだと平然と「牛や豚は屠殺されるために生産されています。しかし、馬は屠殺するために生産されているわけではありません。馬は、人間の友達(Companion Animals)というだけでなく、我々を癒してくれる動物なのです」なんて言ってのける議員がいるから質悪いですな。
馬の屠殺は結局のところその馬を金銭的に維持できないことが原因です。だから、殺すなと言うならば、馬を引き取ってやれないといけません。Companion Animalsだからなんていうのも発言者が当事者でないから出てくる言葉なのでしょう。
ただしそういった感情論を抜きにしてもある程度考えていかなければならない問題であることには違いなく、一年前にはFerdinandの件が問題になったわけでもあるのです。ちょうどNetkeibaでも田中哲実氏が10年で44%減少した種牡馬というコラムを書かれているわけでもあり、こちらは当事者の側にいる方のコラムですので、それなりに重い内容です。
2004/6/18
Comic
スクールランブル
なぜか限定版を手に入れてしまったスクールランブルの5巻ですが、限定版の価値はありました。各キャラのプロフィールその他。ただ、なぜに麻生はその他扱いなのでしょうか。そこだけ納得いかん気もしなくなかったり。こんなこと言ってるの私だけでしょうが。あと、誕生日が同じ有名人は結構狙ってるんだろうなあという気もしました。個人的にはリッチー・ブラックモアで爆笑してしまいました。

Comic BLADE MASAMUNE
いやまあ、前から読んでますが一応新創刊という感じなので。2chのMASAMUNEスレからテンプレパクってきた。いくつか消したけど。
表紙◇また木下さくらですか。それともこれからも全部木下さくらが描くんかな?どっちにせよ便利に使われすぎな気がしてみたり。
tactics◇アニメ化だそうで、何と言うか、本当に大丈夫なんかなという気になる。京都参拝記とかあったのでまだ余裕はあるんだろうけど、本誌ではロキが佳境に入っているわけで...この作品自体はGFに時々載ってた頃から読んでるのですが、ストーリーがなかなか進まんなあという印象。
PxE◇この前とらのあなに行ったときに見たような気がするんですが、私の気のせいですか?
モノクロ◇なんかもうありきたりで、かみさま@魔界塔士がいるとしか言えず…。私のかみさま@SaGaのイメージは完全にAL-TiAZさまに支配されてます。
カトレア◇こっちでは先生編をやるという風に定着して欲しいです。それにしてもこれで黒田先生と茜先生のフラグが立ちましたか。
みねね@本物◇テンプレがこうなってただけですので...どういう意味かは私に訊くな。感想は相変わらず分かりにくいマンガ描きますねえといったところ。この人のマンガは月天の前の読みきりの2作品(マザードールとショーウインドウのエミリー)が好きだったけどそれも分かりにくかったしなあ。
ハルカゼ◇やるなら徹底的にはっちゃけてしまってください。
かしこ◇伊賀ずきんはあの設定である程度無茶が許されているんだろうけど、これはそういったある種の制約がなくなってしまって、収拾つかなくなってる気がしなくもないんですが。
三国志◇もはや三国志である必要はないかと思われ。
EG◇本誌の紅にしてもこの蒼にしても七皇宝珠を巡る話であることには変わりないわけで、どこかでつながってくる話ではないかなと見ております。紅の方が時代的に後じゃないかという気はしてますが。
ぷりぶら◇たぶん作者は本誌の賢者の長き不在よりこっちを描きたいんだと思われ。そういう意味ではこの後のパンゲアもそうだけどあれから3年近くたってようやく戻りつつあるという感じかな。
部活動◇多分一番良かったと思うのがこれ。なんとかコミックとして出るまで続いて欲しいです。
アルカイック◇皇なつきという人は、中国物のイラストを見たことがあって、すごく細かいところまで丁寧に描く人だと思いますが、流石にマンガでそれはできないですか。でも背景部分とかかなり細かかったような気もします。義経記かよと思ってしまったのは事実なんだけど、袴が出てきたので良いか。
スケブ◇本誌の4コマがあまりおもしろいと思わないのでこっちの方が良いと思いました。でもそれを本誌でやるわけにはいかんのでしょうけど。
パンゲア◇ヒサメ再登場。そしてキーキャラクターであったのに今までほとんどバックグラウンドが語られていなかったクレハの秘密が語られる感じですか。ここから一気に話が動いたりするんでしょうね。ともかく隔月刊になって昔のペースに戻ったってことは良いことです。後は天外レトロジカルが休みがちになってるのを何とかしてくれれば。
龍屠◇舞台設定がいまいち分かりにくいくらいかな。中国的なのかと思ってたら神社とか出てきたしやっぱり日本的なのか?一部背景が真っ白なのが非常に気になってしまいますが、これは単にそこまで手が回ってないってことなんだろうなあ。あと、これはガンガンパワードの妖幻の血と雰囲気とかいろいろ似ているんですが、初めて出たのがGFの狼に至る病のときなので特にどっちが先ということでもなかったかと、ほぼ同時期だった気がする。
あさって◇これまで一体なんなのだろうと思ってたら、急に話が動きました。
片神名◇いきなりなんなのかさっぱり分かりませんが、スサノオの姉がイザナミとかになってる時点でもうどうでもいい。
セリュア◇時々人物が人形にしか見えない描き方になってるような気がするんですが、私だけか?
ワルキューレ◇純粋なファンタジーマンガとしておもしろいですから。これとぷちはうんどみたいなのが同時に載ってるっていうのも変な感じなんですが。
猫ラーメン◇何なんだこれ。しかも続くのか。何も期待することなどないです。
裏表紙◇さぎさわあんずが何者なのかさっぱり分かってなかったりします。
長すぎ...むこうはあくまで1行なわけであまり長いのを投下すると怖いのでやらない。そういえばWorld End Fairy Tale Afterはどこいったんだろう。
Foreign Racing
Coronation S GI Ascot GB Turf 8F
Illusion Miss期待してたのにーー。スクラッチしてたなんてーー。もちろんAttractionが圧倒的な人気になっているわけなんですが。
1.Attraction: Efisio - Filrtation by Pursuit of Love
2.Majestic Desert: Fraam - Culcutta Queen by Night Shift
3.Red Bloom: Selkirk - Red Cambella by Polar Falcon
4.Moon Dazzle: Kingmambo - June Moon by Sadler's Wells
5.Kinnaird: Dr.Devious - Ribot's Guest by Be My Guest
6.Kelucia: Grand Lodge - Karachi by Zino
7.Royal Tigress: Storm Cat - Warm Mood by Alydar
8.Relaxed: Royal Academy - Sleep Easy by Seattle Slew
9.Cairns: Cadeaux Genereux - Tanami by Green Desert
10.Aricia: Nashwan - Rahaam by Secreto
11.Secret Charm: Green Desert - Viz by Kris S.
勝ち馬は今更どうこう言うものでもないでしょう。牝馬相手では敵なし。今後は牡馬挑戦があるかなという感じ。
Majestic DesertはFred Darling Sの勝ち馬ですが、ギニー戦惨敗からここまで盛り返してきたということでしょう。そして相変わらずRed Bloomがいまいちな着順
4着にMoon Dazzle来たーー。Kingmamboに母父Sadler's Wellsなあたりはもうどうしたもんかと。ザカリヤの半妹であったりもします。というかザカリヤの全弟に2頭もドイツの2000ギニー馬がいました。びっくり。マイル戦への適正は抜群なのでしょうな、この一族。

Royal Ascot
3歳のKing Edward VII Stakes、12F。
1.Five Dynasties: Danehill - Star Begonia by Sadler's Wells
2.Elshadi: Cape Cross - Rispoto by Mtoto
ダービー2着のRule of Lawが回避したので、こんなものでしょうか。出走メンバーからして楽しくなさそうなレースだったし。

Ogden Phipps H. GI Belmont USA Dirt 8.5F
牝馬限定でたった4頭しか集まらなかったのですが、その4頭はGIタイトルを持っているというなかなか濃いメンバーです。その4頭はAzeri、Storm Flag Flying、Sightseek、Passing Shot。このメンバーに入れば流石にちょっと分が悪いような気がするPassing Shotですが、Azeriは前走大敗、Sightseekもちょっと不安定、Storm Flag Flyingは何とか復活したもののまだ全盛期の力を取り戻したわけではなさそうとどれも何らかの不安を抱えているわけです。
オッズを見てみるとAzeriの人気はやはり高く2.2倍、Sightseekが2.4倍で続き、Storm Flag Flyingが3.5倍、Passing Shotが9倍といったところなんですが。ハンデとか考えたらそこまで悪くもないという気がします、Passing Shot。
2004/6/19
Horse Racing
JRA新馬戦
今週はJRAの重賞はダート1400mのプロキオンSしかないわけで、OP特別もバーデンバーデンCしかないという、なんだかなー。
その代わり今週から新馬戦が始まります。今日は函館がスズカブルーム、福島がコスモスパーブ、阪神がパノラマビューティでした。北海道の認定戦ですでにOP馬まで出てきているわけですが、まあ血統でも見ておきますか。レース映像見てないのでレース振りは評価できません。
スズカブルーム:スキャターザゴールド - イエローブルーム by パークリージェント
いきなりスキャターザゴールド勝ち上がりです。カナダ出身の牝系ですさまじい良血。母Dance Smartyはカナダ3冠を制した牝馬で、スキャターザゴールド自身カナダの2冠馬。更には全妹Dancethruthedawnも3冠戦の一つを制したというとんでもなさで、その他近親にもカナダの名馬がズラリという感じなんですが、何でカナダはこの馬を手放したんだろうという気にもなります。スズカブルームは母父のパークリージェントもカナダの名馬であるわけでカナダに連れて行ったらさぞや人気になるのではないでしょうか。芝よりダートでしょうね。
コスモスパーブ:キンググローリアス - メジロセリーヌ by リアルシャダイ
まあキンググローリアスですからねえ。短距離ダート向きで化けたら芝中距離まで来るという感じでしょうか。この馬の場合はプリンセスリファードからのメジロ牝系に母父リアルシャダイ、その前がパーソロンなので化ける素養というものはあるかと思いますが、それが早めにでるのかそれとも後から出てくるのか。
パノラマビューティー:ダンスインザダーク − ミュゲルージュ by リアルシャダイ
うわっ、重たっ。こんな血統をよくこの時期にデビューさせたなあと思いますが、ダンスインザダークはデビュー自体は早くてもいいんだよなあ。その後伸びてくるのに時間がかかるかと思うんですけど。母母父にいるボールドアンドエイブルがアクセントになってる感じでしょうか。ダイジェスト見た限りでは切れ味勝負でしょうか。ダンスインザダークらしい極端な競馬になりそうな予感。内で粘ってたボストンゴールドの方がおもしろいんだけど。
気が向いて時間があったらやりますが、愉しくない血統の馬ばっかり勝ちあがるならやらないということで。
日曜の阪神には評判のエイシンヴァイデンとオーヴェールがいきなりぶつかる好カードなんですが、この2頭を恐れて他馬が回避してしまい5頭立てで何とかレース成立できたという無茶なことになってます。この2頭が揃ってこけたら愉しいだろうなあ。エイシンヴァイデンは一週前追いきりで栗東坂路2番時計を記録してるような化け物なのでそういうことはないだろうと思いますけどね。ちなみに1番時計は調教大将ぶりが姉に似てきたサイレントディールだったり。

新種牡馬
新馬戦勝ちあがりの前に新種牡馬の血統をまとめとけという気がしたのでちょっとやりましょうか。全部やれるわけないのでいくつか選んできたものを。基準には私の趣味が半分入ってますのであしからず。シロートが勝手なこと書いてるわけですので。
■アドマイヤベガ:サンデーサイレンス - ベガ by トニービン
まずこいつ。競走成績、産駒成績ともに申し分ないベガ。惜しむらくは仔出しにちょっと難があるくらいなんですが、それでもデビューした仔は全て重賞勝ち、3頭中2頭はGI馬ならねえ。期待に応えてダービーを勝つというでかい事をやってのけたアドマイヤベガですが、累代がサンデーサイレンス、トニービン、Northern Dancerとなる血統が配合相手を選んでしまうという問題を抱えています。これから増えるサンデー牝馬、すでに実績の十分なトニービン牝馬を相手にできないというのは大きな痛手ではあるでしょう。しかし、アドマイヤベガ自身は5代内にAlmahmoudクロスしか持たないので、そのあたりでやや無理が効くようではあります。ラフィアンがトニービン3X2になる馬を募集してますし。というか配合と特徴でそれに一切触れない岡田総帥もすごいが。血統の話に戻ると、もともと母父の出やすいサンデーでもトニービンのときはは特にトニービン的なところがあってアドマイヤベガもトニービンだと考えてしまえば、ダービーを勝つのにも納得いきます。で、トニービンにはHyperionの影響が強いのです。というわけでアドマイヤベガもHyperionが濃くなってます。質の高いボトムラインと相まって相当期待できそうなんですが、いかがなもんでしょ。9-f族は基本的に米血ですがRaise a Nativeを排除して、Bull Dogあたりを強調するのでそれほど問題にもならないでしょう。以下余談:HyperionといえばFairy Doll。サイレントディールに関して、Fairy Dollの血統の所にも書いてますが、Fairy DollはとにかくHyperionに拘ってきた配合なのです。というわけでHyperionの濃い配合に拘るならアドマイヤベガってかなり良いのではと思えてきた。Northern Dancer4X3もできてしまうが、その辺はしゃあないでしょうな。少なくともFrench Deputyつけてるより遥かに萌えますが...戯言終了。
■グラスワンダー: Silver Hawk - Ameriflora by Danzig
優駿の写真なんかでアドマイヤベガと並んでるのを見ると今では完全にブタグラス。4代母SoaringからはBalladeが出るなどする名門ですが、Pi Phi Galの分岐からはグラスワンダーくらいしか出ていません。Silver Hawkの後継がうまくいってないのでグラスワンダーへの期待は大きいのだと思いますが、母父Danzigでスピード優先。無駄にNearcoが濃いような気もするし、Hail to ReasonXNorthern Dancerという王道を自身で使ってしまったのでその先が見えにくい。バランス的にここで完成してしまっている印象を受ける。現役実績は並外れてすごいのだが、競走馬としての素質がそのまま種牡馬としての素質につながらない典型なんじゃないかとも。
■キングヘイロー:ダンシングブレーヴ - グッバイヘイロー by Halo
世界もうらやむこの凄まじいまでの良血。GIタイトルは高松宮記念のみですが、スプリンターでないのは周知の通り。要は能力の高さを気性が邪魔していたと見るべきで、活躍距離の幅が実に広い万能型。Turn-to、Sir Gaylordのきつい配合でHaloまで持ってる以上はちょっと配合相手が限定されるんでしょうけど、ダンシングブレーヴ父系は悪くないし、アドマイヤベガと同じようにRaise a Nativeを排除しておきながらスピードを確保している米血というのはかなりのもの。グラスワンダーと同じNorthern DancerXHail to Reasonで締めている配合だが使ってる種牡馬が全く違うのでこちらはまだまだ先があるはず。5代内にTurn-to、Sir Gaylord、Tom Fool、Almahmoudのクロスというややうるさい配合だが、それを利用する感じで自身が持っていないNasrullah系を使ってRoyal Chargerと絡めてとかされたら萌えるだろうなあ。初年度の中ではもっとも良血なのが母ショウリノメガミのハイタイドですかね。この場合母父ミスプロで母からNasrullah5X5をもらうことになるんですね。あとボストンゴールドなんかは分かりやすいくらいにNorthern DancerとCosmahを4X4で持ってたりするので、いろいろやり様はあるんだろうなあ。今日デビューしたニシノドコマデモは母父サッカーボーイでセイウンスカイの甥という愉しい血統ですが、勝ち上がれんのか?これ。
■アグネスワールド: Danzig - Mysteries by Seattle Slew
海外GI2勝馬ですが、国内ではGIIどまり。完成後のスプリント戦での強さは特筆ものでしたが、どうしてもDanzigのスピード馬鹿なイメージが付き纏います。というかイギリスで期待されてるなら向こうで幸せになってくださいな気分。半兄にヒシアケボノ、甥がDubai Destinationということもあって質の良い母なんだけど結局スピード馬鹿かと。種牡馬としてはNorthern Dancer2X4の扱いが問題になるかな。スピードタイプをガンガン入れてきた累代なので、ある程度配合相手からスタミナを補給されないときついんじゃなかろうか。オーストラリアなんかで人気になる血統だと思われ。
■マイネルラヴ: Seeking the Gold - Heart of Joy by Lypheor
通称マイネルデヴ。タイキシャトルの引退戦で番狂わせを演じたわけですが、その後成績は低迷。最後はそれでも使われつづけるクラブ馬の悲しさが漂ってましたが、種牡馬としては岡田総帥の全面バックアップを受ける恵まれた環境といってよいでしょう。すでに北海道の認定戦で勝ち馬を出している通り仕上がりが早いのでしょう。Seeking the Goldなのでダート短距離を主戦場にしつつ、芝短距離もこなせるタイプが稼ぐのではないかと。Dubai Milleniumが早世したのでこの馬にかかる期待は結構大きくなるんじゃないかとも思いますし。調べてみたら産駒数が100頭を超えてて、アドマイヤベガより多かったりします。母父Lypheorがなあ、血統にゆとりを持たせる意味ではいいのかもしれないか。
■メジロブライト:メジロライアン - レールデュタン by マルゼンスキー
純ステイヤーと見られがちな割にはデビューは早いし、2歳戦でも活躍してたわけですし、成績も高い水準で安定しています。年をとって中距離への対応力を失ってしまったことが惜しいのですが、種牡馬としては相当な可能性があったと見るべきではないでしょうか。メジロ牧場のバックアップとともに、産駒にほれ込んだ岡田総帥が高く評価したのですが、残念ながら今年急死。ある意味でノーザンテースト父系の存続を賭けた馬でもあっただけに、わずかな世代とはいえ活躍馬を出して後継種牡馬が出て来ないと困るのですが。牝系は日本に古くから存在していて1919年産のソネラにまで遡ることができます。華やかではありませんが時代時代でそれなりのしゅ牡馬を配されてきているため、スタミナの筋のとおったようなところはあります。またノーザンテーストとニジンスキー由来のNorthern Dancerクロスも特徴的で、あとはNasrullahが存在してない点くらいでしょう。レールデュタンはメジロベイリーも出していて優秀な繁殖牝馬です。
■ローゼンカバリー:サンデーサイレンス - ダイナフェアリー by ノーザンテースト
もう日本にいません。今年からフランスで種付けしてるんですが、どれくらい相手集まってくるでしょうかね。目立ったタイトルもないし、なりふり構わずサンデーの血を入れたいということなのか。これも9-f族の出身なんですが、分岐が早すぎるのでベガとかとは配されてきた種牡馬が全く違います。アメリカから日本に来た牝系であることには違いありませんが。母の血統の遠いところでJohn P. Grierがクロスしています。Dominoの2X3を母に持つこの馬は米血のアクセントとして非常に有効かと。ローゼンカバリー自体はスピードが不足してる気もしますが、サンデーXNTが種牡馬としてはどうなのか注目したい部分はあったりする。
■メイセイオペラ:グランドオペラ - テラミス by タクラマカン
産駒が52頭もいるらしいので。父はNijinskyにGlorious Songという超良血。そこに日本で代を重ねてきた牝系を配して、相当見ごたえのある配合になっているのではないでしょうか。Nijinsky系ということもあったでしょうが、やはりダートで頂点を極めたことが大きいのでしょうか。血統的にはNorthern Dancer3X4なのですが、その背後では結構ゴチャついてるなあという印象。母父タクラマカンはNashuaを持ってたりしてスピードの供給という面で有効ではないかと思われますが、Office Dancerはどうよ。
■フサイチソニック: デインヒル - Passionaria by Baldale Frutter
能力の限界を示す前に脚が壊れてしまったのですが、神戸新聞杯でアグネスフライトとエアシャカールを葬ったのは見事としか言いようがないです。牝系に配された種牡馬にくせがあり、RibotやMahmoudが濃いという単なるDanehillと見ていたらいけない血統かと思います。特にBaldale Frutterの母が強力なクロスを形成する核になっているのでここのMahmoud、Nasrullah、Blue Larkspurは結構効いてくるんじゃないかと。そうなってくると欲しいのは引っ込みすぎて本数の足りないNasrullahあたりかと。
■シルクジャスティス:ブライアンズタイム - ユーワメルド by Satingo
これも古い日本の牝系から出た馬です。輸入種牡馬を次から次へと配していくというのは意図の見えにくくなってる場合が多いのですが、この馬の場合は結果として母父Satingo、母母父Sedanでかなり重くなってるんじゃないかと。ブライアンズタイムはRobertoがNashuaを持ってる分だけ救いがあるのですが、2代続けて重ための血を入れるというのはその前のTesco Boyが軽くてもやりすぎてる気がする。ただ、アウトブリードなので配合相手には困らないでしょう。
■パントレセレブル: Nureyev - Peinture Bleue by Alydar
もうすでに欧州で結果が出てるので今更な気もしますが、現役時代7戦5勝。仏ダービー、パリ大賞、凱旋門賞を勝ったフランスの英雄。初年度産駒からクラシック馬を出すなど種牡馬としても順調なスタート。戦績だけならステイヤータイプですが血統そのものはむしろマイラーくさい。AlydarはRaise a Nativeにしては距離をこなす方だしNureyevもマイラー限定ではないのですが、こいつの場合はHabitatなんかが出てきて強烈にマイラー臭さを持ってるというべきでしょうか。でも純粋にクラシックディスタンスで強い正統派なんですね。その前にいるLa Haarから受け継いだ仏流スタミナが効いているということでしょうか。それともNureyevの気まぐれスタミナかということですか。欧州で2世代がクラシックを戦いましたが、クラシックディスタンスでの強さは産駒にもしっかり受け継がれていて、3歳春から活躍させられるなどクラシック向けで、古馬になってからも衰えずに活躍できる感じです。NasrullahとNative Dancerが目立つ血統ですが、しっかりHyperionを抑えているあたりがポイントでしょうか。Raise a Nativeのクロスを使ってもAlydarを経由しているのでそれほど悪くならないのではないでしょうか。流石に買える血統ではないのでたった1年でもリースで日本に来たことはすごく幸運なことだったと思いますが、ちょっと配合相手の血統が釣り合ってなかったかもしれません。日高のトップレベルが集まってるとはいえ。それでも母父KingmamboのシルクマーシャルはNureyev2X4という強烈なクロスを持っていますし、他にもAlydar3X3になる馬がいたり、エレスサールならRaise a NativeをAlydarとミスプロからもらう感じだし多彩だけどアメリカ色が強くなりすぎるかもしれません。それでもスタミナを欠くようなところはないでしょうけど。
■フレンチデピュティ: Deputy Minister - Mitterand by Hold Your Peace
見よ、このがちがちのアメリカ血統を。母父Hold Your Peaceなあたりちょっと古さも漂ってますが、その前もBold Rulerが直接入るし、父Deputy Ministerも相まって古い血統であることは間違いないです。ただ、Deputy Ministerが主流にのし上がるのはちょっと遅かったので印象としてはそんなに古くないんですけど。こいつも結果がすでに出ているわけで、今更な気もしますが、結局ノボジャックのようなダートの短距離でしか勝負できない馬が多いのではないでしょうか。そして時々グラスエイコウオーのように芝をこなせるような馬が出てくるということ。クロフネ級がどんどん出てくるようなことがあるわけないです。社台の良血繁殖をこれでもかと相手にしているので、それなりに走る馬は出すんだろうけど、とてもじゃないが期待に応えられるようなのは出てこないでしょう。
■ハイライズ: High Estate - High Tern by High Line
何を間違ったか日本に来てしまった英ダービー馬。ゴドルフィンだって英ダービー馬がこけまくったのは知ってるだろうに何で日本にリースしたんだろ。血統的にはAsterus2X3を持つMiss Franceを核としてスタミナをこれでもかと入れてます。Sea Hawk、High Line、High Estateと持ってきたらもう極めつけに重い血統になってしまったという気がします。従兄弟にIn the Wingsがいますが、こっちはそれ以上に重たいです。それでも無敗で英ダービーをとった後の栄光といえば突然目覚めたJCでの3着激走でしょう。そういう日本での実績が評価されてしまったのでしょうか。2年の予定が3年に延びたわりには種付け頭数は順調に減って最後となった2003年はたった11頭にとどまってます。初年度産駒も11頭しかいないわけであり、何しに来たんだという気がしますねえ。しかし、スタミナをクロスという手法で集めるのではなく、さまざまなスタミナ血脈を取り込んで集めているという点では将来の母父として十分素養があるかとも思われます。とにかく11頭しかいないからなあ。JRAで走るのは何頭いることですやら。
■マルターズライオン: Deputy Minister - Dream Deal by Sharpen Up
選んだ基準は趣味ですから。Clear Mandateの全弟であるわけで、血統的なポテンシャルとしてはそれなりに良いものを持ってるかと思いますが、いかんせん競走成績が酷すぎます。これで産駒が11頭も入るのだから恵まれたといっても良いでしょう。血統的なポイントとしてはFairy Dollとも共通ですが、Hyperionに拘ったその牝系です。マルターズライオンの場合は最後の段階でDeputy Ministerを使ってHyperionよりBeau Pereを使ってSon-in-Lawを引っ張ってくるという仕掛けがありますね。HyperionとSon-in-LawはBay Ronaldまで戻って接続。表向きスピードを強調するような血統でありながら、その裏でしっかりスタミナの裏づけを取るなかなか味のある血統ですが、それでも競走成績が3戦して殿2回ではちょっとなあと。質の高い牝系ではあるけどこける馬はきっちりこけるし、また種牡馬としては未知数な牝系でもあります。
■クロコルージュ: Rainbow Quest - Alligatrix by Alleged
こいつも日本に来てたのか。JRAも余計なことしますねえ。これも9-f出身。そういやフサイチソニックもそうだったか。マルターズライオンも当然そうだし、なんか多いぞ9-f出身。でこの馬の牝系も9-f族の例に漏れずしっかりフランスからアメリカ送りにされてるわけです。そのあたりの血統的橋渡しをTeddyのSir Gallahadがやって、Stimulusで強烈にドミノの血を入れといて、NasrullahXPrincequilloのニックをNasrullahからRound Tableという順に入れて、Allegedを使ってPrincequilloをクロスさせる。締めはフランスとアメリカの連合的血統となっているRainbow Questと筋をしっかり通してきているのです。長距離向きな血統に見えますが意外に中距離の方が良かったりします。Nasrullah4X4が効いていたり、意外とスピードに出たRainbow Questなんじゃないかとも思ったりします。一年間欧州で種付けしたので産駒が日本に入ってきてもいますが、2頭いるJRA所属の3歳はダンススプリングが未勝利を勝つにとどまっています。Blushing Groomのラインブリードにしててこの結果かと言いたくなってしまいますが、クロコルージュはNorthren Dancerを持ってないので配合的には有利でしょう。というかむしろ積極的にNorthern Dancerを取り込む方向で行ったらよいのではないかなと。
■スキャターザゴールド: Mr. Prospector - Dance Smarty by Danzig
これはスズカブルームのところに書いた通りです。カナダの超良血馬。何で日本にいるのかほんとに不思議ですね。近親にはSly Classic、Smart Strikeが出ています。仕上がり早のダート馬ってことで堅実に来るんじゃないでしょうかね。
■タバスコキャット: Storm Cat - Barbicue Saurce by Sauce Boat
Storm Cat系というのは何がどうしてこんなに極端になったんかなあという気もしますが、そんな中で2冠をとった同馬はトップ3にはいる実績をあげています。種牡馬としても実績を残しつつあった中で日本に来ることになって、よかったのかどうかは分かりませんが結局早世してしまいました。5代内ではPrincequilloだけというシンプルなクロスが活きれば良いでしょうけど、Storm Catの淡白さをどこかで補わなければならないかとは思いますね。
■ヘネシー: Storm Cat - Island Kitty by Hawaii
これはリースですねえ。Storm Cat系に関してはTabasco Catとおんなじ。似たようにアウトブリードでまとめるのがStorm Catの成功例の一つとして確立してる気もしますが、母父HawaiiがDante直系のマイナー父系。単に古くなってるだけと見ることもできそうですけど。すでにJohannesburgなんて出してるから単純に早熟な血統で良いでしょう。そんなに日本に合ってるとは思わない。
■ワレンダー:Gulch - So Glad by Liloy
何でこんなの輸入したんだろう。日本でなんか活躍したのかなあ、してないよなあ。Gulchの父系はミスプロの中でもかなり良いラインでしょうけど、それでも日本に輸入した理由がわからない。累代も微妙にずれたの配合してると思ったらアルゼンチンの牝系なのね。だから微妙に主流から外れたラインなのか。こんなもん、どう説明しろと...
とりあえず産駒が40頭以上いるのは全部書いたはず。2頭ほど変なの紛れ込んでるが...ていうか2chの新種牡馬スレにマルターズライオンの名前が一切出てないし…まあ、ソンナモンダロウヨ。
ノーザンテーストのクロスの将来的可能性として母父にノーザンテーストを抱えてる種牡馬からノーザンテーストを入れてる牝系に対してになるんでしょうけど、そういった意味ではローゼンカバリーなんかはちょっと注目しておくべきだと思わないでもないです。将来的にデュランダルが種牡馬入りすればそっちということになるんでしょうが、結局一応ニックスであるサンデーXNTの配合は競走馬としてはなかなか頂点を極めることが困難だったけれども、血統的な裏づけは種牡馬になったときこそものを言う場合があるので、その意味でも注目でした。今ではフランスで種牡馬生活というのは...どんどん海外にサンデー後継を送り込めと言ってたのでまあええのですが。結局社台の手から完全に離れていくのかもしれません。ノーザンテースト血脈。現実的にノーザンテーストをクロスさせるのはサッカーボーイとサクラバクシンオーかその後継でしょう。サッカーボーイは母父でも結構目立つようになってきましたし、まだ現役とはいえ後継も何頭か出しているわけで。案外種牡馬としてはブルーイレヴンあたりが良さそうですが。そういえばメジロマイヤーがこの2つのラインでのクロスなんだよなあと思い出してみた。
Foreign Racing
Golden Jubilee GI Ascot GB Turf 6F
1.Fayr Jag: Fayruz - Lominda by Lomond
2.Crystal Castle: Gilded Time - Wayage by Mr. Prospector
3.Cape of Good Hope: Inchinor - Cape Merino by Clantime
4.Country Reel: Danzig - Country Belle by Seattle Slew
5.Avonbridge: Averti - Alessia by Caerleon
6.Air Wave: Air Express - Kangra Valley by Indian Ridge
7.Ashdown Express: Ashkalani - Indian Express by Indian Ridge
8.Bahamian Pirate: Housebuster - Shining Through by Deputy Minister
9.Steenberg: Flying Spur - Kip's Sister by Cawston's Clown
10.Nights Cross: Cape Cross - Cathy Garcia by Be My Guest
11.Twilight Blues: Bluebird - Pretty Sharp by Interrex
12.Monsieur Bond: Danehill Dancer - Musical Essence by Song
13.Lochridge: Indian Ridge - Lochsong by Song
14.Polar Way: Polar Falcon - Fetish by Dancing Brave
勝ち馬の血統がすごくマイナーっぽいので調べてみた。Tudor Minstrelかよ。SongからSing Singですねえ。ていうか他の馬も全然わかんねーー。
香港から遠征のCape of Good Hopeですがここでもいまいち振りを発揮しているようです。これ見てるとSilent Witnessは勝ち負けできるレベルでしょうね。

Royal Ascot
12Fの古馬戦、Hardwicke Stakes。
1.Doyen: Sadler's Wells - Moon Cactus by Kris
2.High Accolade: Mark of Esteem - Generous Lady by Generous
Doyenここで負けてたら話にならないし、まあしっかり勝ってました。6馬身差。
3歳の長距離Queen's Vase、16F。
1.Duke of Venice: Theatrical - Rihan by Dayjur
2.Two Miles West: Sadler's Wells - User Friendly by Slip Anchor
こんなん分かるかい。でも2着ユーザーフレンドリーの仔なのね。
2004/6/20
Tea Break
Mariage Freresから今年のサマーティーの案内がきました。年2回なんかなあ、DM。昨年のCasablancaは緑茶・ミント・アールグレイというある意味強烈な組み合わせで流石に無理だったのですが、今年のThe Sur le Nil[ナイルのお茶]はシトラスとバニラの緑茶と紹介されてます。また緑茶にそんなフレイバーつけたのかorz。ちょっときつそうかなあ。とりあえずサンプルはもらってきますか。
最近アイスティーを作ってるので茶葉の減り方が異様に速くなってるんですよ。2週間で100g消えてる感じなので、Mariage Freresのラインナップ見て次のターゲット確保しに行かないと。とりあえずセイロンのハイグロウン、UVAにするかその他にするか未定、と後はオリエント系のやつか何か珍しげなものを狙ってみるつもり。フレイバーもいいかなあ。
ということで京都に行く予定ができたので、行くか、コスチュームカフェ。
Foreign Racing
Ogden Phipps H. GI Belmont USA Dirt 8.5F
Azeri終わったか…
1.Sightseek: Distant View - Viviana by Nureyev
2.Storm Flag Flying: Storm Cat - My Flag by Easy Goer
3.Passing Shot: A.P.Indy - Aucilla by Relaunch
4.Azeri: Jade Hunter - Zodiac Miss by Ahonoora
前に行ってコーナーではもう捕まって失速。見せ場無しですか。ちょっと深刻な状態であることには違いないのかなあと思いますAzeri。Sightseekは成績が安定しなくなりましたがBelmontでだけは安定してますねえ。Storm Flag Flyingは微妙なんだが、燃え尽きてはいないということで安心しておきましょうかね。
牝馬路線は結局Sightseekが安定するかどうかにかかって来るのですが、どうも地元の東海岸の方が良さそうで、西海岸は新たな馬が出てくることを願いましょうか。Island Fashionがいますけど。BCの頃にはAshadoを始めとした3歳勢も十分だろうし、今年もレベル高いのでしょう。

Gran Premio di Milano GI San Siro ITY Turf 2400m
最近目覚しい活躍のイタリア中距離馬ですが、Raktiの次が出てきますかどうか。ちょっと前は遠征してきたドイツ馬の天下だったりもしましたが、最近イタリアでのドイツ馬がちょっと勢い無くしてる気がしなくもない。
さて出走メンバーですが、今年のダービー馬Groom Tesseが中2週ながら敢然と古馬に挑戦状をたたきつけた感じ。斤量差14ポンドを武器にして世代トップからイタリアトップを覗います。Camici調教師はペースメイカーとして同じく3歳のSa Fem Zifulumをスタンバイさせ、まさに万全の体制。
それを迎え撃つのが今年の大統領賞馬Altieriですが父Selkirkという点でやや距離に不安を残しています。これまで2000mと1600mを主戦場にしていたわけで、ここへの挑戦はある種のチャレンジではあるでしょう。ただ、昨年の共和国大統領賞でもRakti、Tigertailに続く3着だったわけで実力は相当なもの。
地元のこの路線ということになると昨年3着のMubtak…あれ、英国に移籍してやんの。昨年の終わりにローマ賞、香港ヴァーズと惨敗して移籍。今年は長距離参戦が裏目に出て結局適距離に戻ってきた感じですか。珍しくイタリアの内国産馬だったりします。
昨年の英ダービー2着馬The Great Gatsbyは昨年の愛ダービー後に脚部不安で休養に入ってここが復帰戦なのですが、バリードイルから放出されてたり、復帰戦の予定がころころ変わったりしてたのでまだまだ復調してるとは言いがたいのでしょう。そもそも昨年の英ダービー馬の惨状を見てるとその2着だったこの馬もどうよ。
ドイツ所属は2頭ですが、イタリア送りにされてから調子に乗って3連勝とかしてるらしいSimonasが有力でしょう。最近ドイツに入ったGrey SovreignのラインSternkonigの産駒です。Senexは重賞で掲示板程度の安定性は持ってますが、結局GIになると足りてないという印象が強いです。
これで全部か。Groom Tesseが勝ったら次は欧州各国に遠征ですかねえ。凱旋門に登録したかどうか知りませんが、そのあたりを狙えるだけのものをもってると思います。キングジョージは多分間に合わんでしょう。そしてぜひともJCに来てTony Binの雪辱を果たしてもらいたい気がしますが。Falbrav、Raktiに続くのはこれかな。Altieriは結局2000m路線で大人しくしとけということのなる気がしてなりません。そういえばRaktiも12F参戦はなさそうなんだよなあ。

Argentina
Royal Ascotの次はアルゼンチンのEstrellasです。当地のBC的レースであるわけですが、2歳戦が3レースというスプリントとマイル戦が牡牝それぞれ。そんなもの分かるわけないです。ディスタフとクラシックくらいは何とか分かるかもしれませんが、やめとこう。
Horse Racing
新馬戦
評判の阪神新馬はエイシンヴァイデン、函館がスキップジャックで福島はマイネルレコルトでした。阪神ではクビ差の2着にオーヴェール。では血統を。
エイシンヴァイデン: Touch Gold - Vermont Girl by Mi Cielo
Touch Goldは種牡馬としてまだ目立った結果を挙げていません。といってもすでにGI馬を出していることもありますし、かなりの良血、種付け料が5万ドルということからかなり良い種牡馬として評価されているのだろうけど。そして母父Mi Cieloですが、エイシンチャンプといいこいつはもうエイシンの種牡馬ですねえ。エイシン軍団は外国産馬でもあまりパッとしないような血統の馬を活躍させるという印象があって、この馬も華やかとは言いがたい血統になるのではないでしょうか。もちろんTouch Goldは良血ですけどあまり日本人好みの血統ではないという気がするわけなんですねえ。エイシンチャンプと同じように2歳の間はしぶとく活躍するでしょう。その後は知らぬ。
スキップジャック: メジロライアン - ヒカリクリスタル by ラッキーソブリン
この時期にこんな血統が勝ちあがるんだからおもしろいですねえ。ノーザンテーストとNijinskyからNorthern Dancerクロスを作るという方法はメジロブライトと同様です。そういえばメジロブライトもデビュー早かったですから、仕上がり早に出るんでしょうかねえ。スタミナ色の強いトップラインですが、メジロライアン自身は中距離型で産駒にも中距離タイプが良く出ています。母自体がどっちかといえばスピード型なので何とか中距離もこなすでしょう。
マイネルレコルト: チーフベアハート - ミヤギミノル by タイテエム
タイテエムはHyperion直系らしく母父に来ていい仕事するんですが、これはいかにもマイネルな早熟馬な気もします。父チーフベアハートがそこまで早熟かといえばそうではないような気もするのですが、所詮はDanzigで早熟であってもおかしくはないんですよね。Ribotがクロスしてる分だけもちそうか。
阪神のオーヴェールは未勝利始まったらすぐに勝つでしょう。評判どおりというか確かに調教でよかったらそのまま来るわな。昨日のウエストミンスターに続いてDiktat産駒がまた2着なわけで微妙ですが上々のスタートですかね、Diktat。別に日本にいるわけやないのですが。Warningのラインは日本にほとんど連れてきてしまった印象もあるので、日本適正が合っても向こうにちゃんとおいといてくださいね。安田記念2着とか全弟ホウライウォニングとかで日本適正をばっちり示してしまったので不安。そういえばスティンガーの下で注目されてた函館のデビルは見事に飛んだようですね。父French Deputyに何を期待(以下略...

プロキオンS GIII 阪神砂1400m
1.ニホンピロサート: スターオブコジーン - ニホンピロポリーナ by ニホンピロウイナー
2.エイシンハンプトン: Dynaformer - Sedona Berry by Strawberry Road
3.インタータイヨウ: ダンスインザダーク - キョウエイタイヨウ by フォーティナイナー
上がり馬エイシンハンプトンをキャリア十分の古豪ニホンピロサートが撃破。鞍上小牧騎手はJRA移籍後初の重賞制覇でした。余裕で抜け出してたから格の違いを見せつけるようなレースでした。ダートの短距離はスターリングローズ、サウスヴィグラスの時代が終わって混沌としてるのでニホンピロサートにもチャンス十分な気がします。マイネルセレクトとニホンピロサートの天下になるという感じで。
ギャラントアローがだんだん逃げるのが下手になってきてるのが非常に気になります。そろそろ逃げる以外のレースで結果を残せるようにしないと厳しいのではないでしょうか。もう楽に逃げられるレースなんてないでしょうから。
そしてインタータイヨウの微妙な復活振りをどうしましょう。

バーデンバーデンC OP 福島芝1200m
レコード出てました。
1.ワンダーシアトル:シアトルダンサーII - ワンダーレジスト by トウショウボーイ
勝ったのはバルジューでしたが、幸四郎のアドバイスどおりに乗ったらしいです。
実は武幸四郎騎手にアドバイスを求めたところ、『今日は絶対ハイペースになるから、前につけることはできないだろうが、心配することはない』と言われていましたからね。その通り最後は実に良く伸びてくれました。
こんなこと言ってるし。で、アドバイスした方はイルバチオを14着に沈めてるんですがorz。今週はちょっと酷いんだよなあ、武幸四郎。そもそも勝ち星は結構なものなんですが重賞を勝ってないのがなあ。本人の中で今年は勝ち星重視でローカル周りをやるということになってるらしいのでこんなものなのかもしれませんが、勝ち星に比して獲得賞金が低いという状態になってます。それに人気を飛ばして、人気薄で穴を空けやすいのも変わってないしなあ。時々思い出したように幸四郎騎乗の複勝二桁馬券を買ってると結構プラスで終わったりするんですが、今年はまだそれやってないなあ。
2004/6/21
台風
直撃でした。
Horse Racing
宝塚記念と帝王賞
登録段階で20頭。中一週になるような馬が何頭もいてまずフルゲートにはならないんだろうなあと思いつつ、結局どの馬が出てくるのか未だに良く分かりません。出走馬が確定してからいろいろ考えることにしますが、もっとも大きな問題は帝王賞をはじかれたリージェントブラフの動向。芝なんてほとんど走ってなくて、遥か昔の3歳時に京成杯15着とかしてたくらいなんですが、行き場を失った状態で出走に踏み切る可能性が全くないとは言えません。出てきてしまった場合は何でこんなことになってしまったのかと帝王賞の出走馬選定に恨み辛みを言うことになるんでしょうけどね。
そもそも近走の成績ということになればビッグウルフが選ばれるのがおかしくてならないし、ドバイに行かずに国内のGIIIを戦ってる方が選ばれやすいというのはどうしょうもないでしょう。ドバイに遠征した馬が帝王賞に出走意思を示したらとにかくそれを優先して選出しないといけないように思います。
なんで国内重賞を戦ってた馬とおんなじ基準が適用されないといけないのかと。リージェントブラフなんかはこれまで2→4→3と来てて毎回掲示板に載る活躍だったわけです。最後に帝王賞で一花咲かせて引退と考えてもおかしくないでしょう。その機会すら与えられないというのは残酷すぎます。こうなった以上は帝王賞の代わりに東京大賞典を目指して、とりあえずどこかで勝たないといけないのですが、それを要求するのはあまりにも酷かと。
サイレントディールは芝でも走れるので帝王賞をはじかれても何とかなるから良かったのですがね。宝塚記念の鞍上は池添騎手になったらしいです。阪神コースは得意らしいので期待しましょう。世代最強はサイレントディールなんだということを示すべき舞台です。今年も人気しないというか、全く取り上げられていないようなものですが。4歳世代はまずリンカーン、ゼンノロブロイ、ザッツザプレンティでその後チャクラだそうで...なめられたものですな。最初の2頭はGIで2着してると散々言われてますが、サイレントディールだってGI2着ですよ。まあ実際、池添騎手は池江厩舎の馬自体にほとんど乗ってないので、本当に騎手がいなかったんだなあと思わざるをえませんが、GIも勝ってるし問題はないかと。サイレントディールの能力に惚れ込んでください。いや安定しないから古馬中距離に有力馬を持ってない騎手をキープしとくのは必要かと。なんだかんだと言ってもトゥザヴィクトリーが重賞を制して牝馬路線のトップに踊り出たのが4歳の夏だったりするわけで、サイレントディールだってこれからが勝負の馬でしょう。池江先生が秋以降のローテーションをどう考えておられるのか分かりにくい面もあるのですが、芝にせよダートにせよどこかで一つ勝っておかないとやばいのは間違いないです。そうでないと常に除外の不安が...
タップダンスシチーは今度こそ一番人気になるのでしょうけど、ここが一番不安だったりします。昨年と同じようにここに来たわけで、なんとなく阪神のコースは苦手なんじゃないかと思ったりもするのです。明らかに左周りコースの方が得意ですしね。
ゼンノロブロイは実は天皇賞に向けて完全に仕上げられたという話もあるので、いかに条件的に良くなるとはいえその反動というものが出るかもしれません。藤沢厩舎が目一杯の仕上げにすることは余りなく、シンボリクリスエスは引退レースだからやったということも言われてるので、それと同程度の調教を施されてレース走ったら当然反動来るんじゃなかろうかと。一旦放牧に出されてるとはいっても気になる点ではあります。

一年以上お休みの馬たち
ノーリーズン、ヒシミラクル、ボーンキング、メガスターダム、コイントスが揃って京都大賞典で復帰予定とかいう悪夢みたいな出来事。未確認情報ですのでこの通りに行くとは限りませんが、なんとなくブラックタイドやコスモサンビームの将来の姿を見たような気分。夏競馬で復帰するにはハンデ戦に出られないこれらの馬にとってはレースが限られてくるわけで、それならいっそ秋のスタートまで待つということか。これだけのメンバーが復帰すれば愉しくはなるだろうけど、故障前の状態に戻ってる馬がどれだけいるかと考えると少し寂しくもある。
そういえばローマンエンパイアはまた故障してたようで、剥離骨折とか。

日本競馬の国際化に関して
先週取り上げたサラブnetのコラムですが、有芝まはる殿下@殿下執務室さんがそれに関した話を取り上げておられます。
殿下執務室:「国際化」でやれることの限界
そしてその記事中でBLOOD DESERTさんの以下の記事を取り上げておられます。
BLOOD DESERT:生産者のためにはならない?
BLOOD DESERT:生産の本末転倒
最近の国際化問題はどうも
[日本国内の競走馬需要が明らかに縮小の道を歩んでる状況で国内馬産を保護するにはどうするか]
ということになっているような気がして、供給が縮小する様相も呈してますが、どうにかして国内以外の需要を発掘するということになっているのでしょう。結局海外に持っていくしかなくて、JBBAは韓国をその候補に見ているのでしょうが、以前にも言及した通りそれでは生産者は赤字にならざるを得ないのが実情で、なんら生産者保護にならないかとも思うのです。有芝まはる殿下も触れておられますが、中国の競馬がもっと活発になれば状況が変わる可能性もあるのですが、そういった意味では北海牧場が北京龍頭牧場などで道を切り拓いている状況なのは間違いないのですけど、まだまだ遠いことではあるでしょう。
デビュー前の馬を売るということに関しては、現状の日本の馬産コストを考えれば、最終的に欧米市場に繁殖価値込みで送り込めないことには話にならないでしょう。そうした場合には日本の馬は強いということ、すなわち投資する価値があるということを示さなくてはなりません。実際にサンデーサイレンスは欧米の目にとまってサンデーサイレンス産駒を買いに日本のセリに参加するということがあったのですが、限られた種牡馬の産駒だけではなく、全体的なレベルとして高いということになれば需要を喚起することができるのではないでしょうか。
引退後の繁殖馬としては何頭かがすでに海外で種牡馬になっていますが、これらは日本での競走成績を評価されたわけではなく、ほとんどの場合その良血を買われての種牡馬入りです。またアグネスワールドのように向こうのGIで結果を残しているケースもあります。ただ、海外から見た良血ということになると内国産種牡馬ではどうにもならないケースも多く、オーストラリアへのシャトル種牡馬のラインナップを見ても内国産馬はサンデーサイレンス産駒程度のものです。これは内国産馬が海外に遠征していないあるいはそこで結果を残せていないという事情も挙げられるかもしれません。例外的にサンデーサイレンス産駒は遠征して結果を残しているわけですし、それがサンデーサイレンスだからということから日本の馬だからという認識に革めさせるような結果を出していくしかないのではないでしょうか。種牡馬の数が減っているという話題もありますが、海外で種牡馬になる道が拓ければ、そうした問題の一部は解消されます。
これまで日本は種牡馬を輸入するばかりで、一時期は種牡馬の墓場とまで言われるような状況であるわけですが、海外のレースに遠征しないということがその一因でしょう。日本でいくら活躍しようとも海外の馬との力関係が分からないのでは種牡馬として買うということもできないでしょうから。ただ最近は種牡馬の移動が随分と簡単に行われるような印象も受けるので時代が変わりつつあるということは確かなんでしょうけど。Geriとか。
国際化に関していえば最終的には欧米並みの条件で日本も開放しなければならないのかなあとは思います。地理的な条件などから日本に遠征する馬がそれほど多くなるとは思えませんが、国内のレースレベルが国際的に保証されるということは大きいでしょう。それは海外の来てくれるからという事以上に日本で走っている馬の評価を上げる事ができます。ただ、それでも海外遠征するしかない事情というものはあって、例えば今年の安田記念だとテレグノシスが昨年フランスでわりと高めのレートをもらってきているので、それを基準として全体的に高めのレートをつけることが可能で、レースレートで115を超すのではないかと思っていますが、テレグノシスのレートがなければ115というラインは微妙だったのではないでしょうか。遠征を積極的には行わないオーストラリア馬のレートが全体的に低めに出ているのも一線級のレベルを比較する場がないので無難な値に、欧米から見て文句のない範囲に、落ち着けたという面があるのではないでしょうか。遠征して結果を残すことでその馬自身の評価も上がりますし、その馬が帰国後に走るレースの評価も上げる可能性が出てきます。
BLOOD DESERTさんは[生産の本末転倒]という記事中で賞金の配分を変更することで、人気商売から実力優先に変えることを提案されていますが、種牡馬に限らず競馬に携わるものは須らく人気商売なんだという気がしています。日本に限ったことではないですが、日本では特にその傾向が強いのです。例えば騎手なんかに関しても実力を評価しているのかどうか怪しいものです。特に海外の騎手が短期免許で騎乗する場合に有力馬が殺到するんですが、それは本当に騎手の能力を評価してのことなのか?とりあえず例にするのは申し訳ない気もしますが、D. オリヴァーは藤沢厩舎の人気馬を飛ばしまくっているわけです。藤沢厩舎には特にその傾向が顕著な気もしますが、外国人騎手というブランドがあってのものであることに違いありません。また武豊やアンカツに馬が集中するのもある意味でブランド化して人気商売化していることの証左となるのではないでしょうか。海外の例も一つ挙げておくとStorm Catでしょう。50万ドルの種付け料、セリの落札額は100万ドルを超えるのが当たり前という人気ですが、実際に走った馬で獲得賞金が100万ドルを超えたのはわずかです。ある年は一年間で最も賞金を獲得した産駒でも種付け料をペイできないという異様な事態になってたりするわけですし、繁殖馬としての価値まで考慮しても元を取れている馬の割合なんてそう高くないはずです。この辺はA.P.IndyやKingmamboも似たようなものですが、Storm Catは飛びぬけてるんですよね。
日本と海外の馬産の違いとして、日本のサンデーサイレンス一極集中ということが言われますが、アメリカだってStorm Catやミスプロ、Danzig系に集中していることに違いはありません。それが目立たないのはアメリカの生産規模が日本より大きいため一種牡馬の影響の浸透に限界があるということでしょう。マイナーな血統がちゃんと残るとかもいわれますが、それにしたって規模の大きさが一助となってるのは間違いないでしょう。後アメリカということで言えば南米からそういう血統を引っ張ってくるというのもあるかと。
Foreign Racing
Gran Premio di Milano GI San Siro ITY Turf 2400m
1.Senex: Pelder - Septima by Touching Wood
2.Maktub: Love the Groom - Carmen the Best by Waajib
3.The Great Gatsby: Sadler's Wells - Ionian Sea by Slip Anchor
4.Altieri: Selkirk - Minya by Blushing Groom
5.Sa Fem Zifulum: Desert King - Velate by Spend a Buck
6.Siomonas: Sternkonig - Sistadari by Shardari
7.Groom Tesse: Groom Dancer - Vicomtesse Mag by Highest Honor
……昨日GIでは足りないと書いた馬が勝ってるばかりか、本命視した2頭が逆ワンツー決めてくれてるじゃないですか。_| ̄|○
イタリアというのは自国の馬産規模が小さく、主に輸入馬、遠征馬が主役になることが多いので世代間のレベル差が出やすいと聞いた事はあります。なもので、こういう結果が出てもおかしくはないんだろうけどねえ。馬場状態が不明ながらも勝ち時計が2:28.7はイタリアにしては遅めじゃあないかなと。
最下位に終わったBroom Tesseですが、レース中?に筋肉痛を発症していたということなのでこの結果は仕方のない事なのかもしれません。また、Altieriは内埒にぶつかったということでもありますので、地元の2頭はちぐはぐなことしてますね。
2004/6/22
Foreign Racing
Estrellas Argentine
アルゼンチンのお祭りエストレージャスです。アメリカのBCのようにGIを多数同時開催。ということでJapan BloodstockとThouroughbredTimesを見ながら一つずつ結果を。全てパレルモのダート。
Gran Premio Estrellas Classic 2000m
1.Contante: Interprete - Consociada by Cipayo
2.Inter Cleante: Interprete - Original Lady by Fine Toss
3.Jungle Fitz: Fitzcarraldo - Jungle Bunny by Mari's Book
こんなところで渋い決着してくれてます。Interprete産駒のワンツー。でも14馬身差で圧勝ということなのでそんなこと関係無しにContanteが凄すぎました。どうも不安定なところがあるようなのですが、ここではしっかり決めたということでしょう。前走アルゼンチン共和国大賞典では2着降着の憂き目を見ましたが、ファン投票枠に滑り込んでの出走となっていた模様です。2着のInter Cleanteはペースメイカーでしたが、2着に残っています。InterpreteはNashuaの直系でアメリカではもうMeadowlakeが細々と生き残ってるくらいなので、南米に行かないと見つからないかもしれません。競走時代はSwapsとのライバル関係でよく知られていますが、血統史的にNashuaの果たした役割というものは絶大で、最終的にMr. ProspectorとRobertoという2頭の大種牡馬の母父としてこれらにNasrullah譲りのスピードを伝えています。で、3着もアルゼンチンの誇る独自のラインであるFitzcarraldo産駒ということで、なかなかに愉しい結果ではありませんか。Jungle Fitzですが、これとて5月25日大賞典の勝ち馬であり実力通りに走ってはいたようです。馬場状態はMuddyということですので日本でいう重馬場でしょうか。そしておそらく一番人気になっていたであろうと思われるGuanbia Boはブービーの10着に大敗。Equal Stripesは失格と少し荒れ気味。
Gran Premio Estrellas Juvenille 1600m
1.Forty Mirage: Roar - Shy Mirona by Shy Tom
2.Mi Rey II: Louis Quatorze - My Honor by Southern Halo
3.Shaggadelic: Lode - Blue Chip by Mountdrago
ある意味においてもっとも注目されるレース。アメリカの大厩舎、あるいは馬主のエージェントにとっては必須でしょう。ここをForty Mirageが4馬身差で圧勝。来年あたり平然とアメリカに移籍していてもおかしくないです。Roarは父Forty Ninerでこの馬の素晴らしさを革めて感じるとともに、いま日本にいることの幸運を考えるべきです。種牡馬の父としての優秀さというのは過去に大種牡馬と呼ばれた馬が持っていたものでもあります。そして確かにForty Ninerもその資格を有しています。アルゼンチンのリーディングジョッキーP. Faleroも絶賛する勝ち方でしたので、このままアルゼンチンのクラシックを総なめにしてアメリカに侵攻するというのはいかがでしょう。さすればForliの再来とか言われるかも。
Gran Premio Estrellas Juvenille Fillies 1600m
1.Forty Greeta: Roar - Shy Greeting by Shy Tom
2.Forty Marchanta: Roar - Marcha Toss by Egg Toss
3.Beauty Roy: Roy - Bellezza by Proud Arion
モハメド殿下がすでに5月に購買したForty Greetaが4馬身差楽勝で無敗街道突っ切りました。すでにGI勝ちがあり当地の2歳馬の中でもトップの評価を受けていましたが、改めてそれを証明しました。ところでForty Mirageと同配合なのですな。Shy TomはBlushing Groomですので、この父系がもつ母父としての優秀さをそのまま受け継いでいたということでよろしいでしょうか。さて、ここもRoar、しかもワンツーフィニッシュでした。Roarの配合上の特徴といえば累代にForty Niner、Northern Dancer、Graustark、Hail to Reasonと配してきたことでしょう。ある意味Forty Ninerはそれらの種牡馬と同等ということであるかもしれません。そしてレース結果に戻ると、その後3頭ばかしRoy産駒が並ぶのです。Royは父Fappianoであるわけでミスプロ父系の2大勢力という感じでしょうか。
Gran Premio Junior's Sprint 1000m
1.Queleden Candela: West by West - Celia la Rumbera by Ribon des Bios
2.Vital Class: In Class - Awesome Live by Awesome Gold
3.Interlisa: Interprete - Elisa Droyat by Louvre
勝ったのは牝馬Queleden Candela。血統はGone West X Nureyevという配合になってますが、母父にきたNureyev産駒Robin des Boisはアルゼンチンダービー馬にしてアメリカ移籍後にSkip AwayのライバルとなったGentlemenを出した種牡馬ですね。父West by Westの短距離適正がまともに出たのかなあ。
Gran Premio Eatrellas Distaff 2000m
1.Artemisa: Mutakddim - Grammar by Southern Halo
2.My Dear Lady: Mutakddim - My Gal Shall by Believe It
3.Perugia Wells: Poliglote - Perugia by Forlitano
直線でArtemisaとMy Dear Ladyの壮絶な一騎打ちとなりArtemisaが短頭差で勝利。Artemisaは昨年の2着馬でしたが、今年はまだ勝ち星がなくここで決めました。ここでも同一種牡馬のワンツーになってるのですが、なんか出来すぎてる気がしなくもないです。ところでこのEatrellasシリーズは今年のPalermoとSan Isidroとで交代で開催されるんですが、Palermoはダート、San Isidroは芝がメインなので当然毎年芝とダートで交互に行われていることになります。それで戦績を調べたりする時に結構厄介だったりするんですが、芝だろうがダートだろうが関係ないような馬が結構いるというか、絶対能力だけで馬場への適正が関係ないというかそんなことが良くあります。このArtemisaもそんな一頭だったり。
Gran Premio Estrellas Sprint 1000m
1.Miss Victory: Numerous - Victoriosa Fitz by Fitzcarraldo
2.Forty Doriana: Roar - Doryl by Our Talisman
3.Ocean Springs: Southern Halo - Ocearida by Lookingforthebigone
牝馬Miss Victoryが昨シーズンのチャンピオンスプリンターForty Dorianaを最後に捕まえて勝利。父Numerousはミスプロ - Number by NijinskyということでJade Robberyの全弟になります。現在では北米と南米の間でシャトルサイアーになっており、アルゼンチンでGIを7連勝した牝馬Miss Terribleなんかを出しています。この7戦は牝馬限定戦ばかりなのですが、芝とダートを問わず距離も1400から2000と幅広いという凄みをもっていました。アメリカに移籍したのですが、その後の成績はさっぱりで、そもそもレースになかなか使えない状況に陥っていますね。話をMiss Victoryに戻すと、GIタイトルはここが初めてですが、通算23戦12勝という成績です。

ところでアルゼンチンへのシャトルといえば
Numerousがシャトルサイアーという話題を出したのでついでに出す。Numerous自身はアメリカではニュージャージーで供用中らしいので、アメリカでは恵まれてるとは言いがたい環境であるわけで、良血を買われてのシャトルでしょうが、今年のシャトルメンバーは相当なビッグネームが登場しています。
できることなら日本に連れて来たいと画策してる人がいそうな気もするThunder Gulch、Man o'War系種牡馬の雄でありネームヴァリューの父でもあるHonor and Glory、3年間日本で過ごしたこともありElectronic Unicornを出しているHousebusterの3頭。
Estrellasの結果を見れば明らかな通り、南米というのは独自の血統を発展させてきたある意味においては隔絶された地域であるわけです。そこにシャトルとはいえこれだけ入っていくのは南米の独自性を失いかねない面もあったりしそうでちょっと怖い。すでにRoarとかRoyなんていうミスプロの孫が勢力を増してますが、それに輪をかけてアメリカでも有力な種牡馬が入るということになるとねえ。
南米の独自性というのは一つには競走成績に優れたような良血種牡馬を購入できるだけの経済力を持たなかったという面が影響していると考えられます。新たに導入できないのならば既存のものを活かしていくしかないわけであり、それによってすでにアメリカや欧州では途絶えてしまったような血統が残されていて、数少ない活躍馬がそこに買い戻されるという方法によって再び勢力を盛り返すことになるのです。アルゼンチンから出たForliなどはその典型でしょう。
日本はその真逆を行っているような感じがあって、経済力に任せて次から次へと種牡馬を導入する/できる立場です。その結果として種牡馬の墓場というありがたくない名までもらってしまいましたが、そうやってやっていたからこそキングヘイローみたいな良血が生まれたということも可能です。それにサンデーサイレンスにしてもトニービンにしてもブライアンズタイムにしても、日本に来て最大級の期待とともに最高級の繁殖牝馬をあてがわれたからこそ、そこまでの結果を残したとも言えます。例えばサンデーサイレンスなら同期のEasy Goerが大人気となる一方でサンデーサイレンスへの種付け申し込みはわずか10頭にも満たなかったのです。これではいかにサンデーといえども成功の可能性は低くなってしまいます。ブライアンズタイムにしても同血馬Sunshine Foreverが競走成績もよく人気を集めるでしょうから、配合相手に恵まれなかったでしょう。この馬に関しては更にDynaformerもほぼ同血になっているので競合しまくってます。トニービンはイタリア調教馬でもあり父系的にも欧州の主流ではありませんでしたから、凱旋門賞馬とはいえかなり微妙なところでしょう。
だからどっちがいいということではなくて結局は程度の問題に帰するのではないかなあとも言えるのではないでしょうか。日本的なやり方も否定するわけにはいかないのです。ただし、日本は馬産の世界でいまいちな成績なのは国際的な展開をやったのがここ50年に限られるということもあるかと。戦前もそれこそあちこちから繁殖馬の導入をやっていますが、それって今韓国などがやっていることと同じで種牡馬だろうが繁殖牝馬だろうが本当に一流のものは入ってこないのです。それでもそうやって埋もれてしまいかねない馬の血を存続させたという面では南米的な側面を持っていた時代であります。例えば日本の在来牝系に大きな影響を与えているといわれるMan o'War産駒の月友は持ち込み馬で母の胎内にいる間に母ごと買われて日本に来ているわけで、この月友を引いた日本は幸運だったといえるかもしれないです。月友だけでなく久友をだしたこの母星友の牝系はトウカイテイオーを出したわけでもあるのです。
今の日本ではそのようなことはできないでしょうが、種牡馬だろうが繁殖牝馬だろうが、アメリカだろうが欧州だろうが問わずに日本に連れてきた結果として試された配合が合ってそこからさまざまな可能性が広がっていると考えれば悪いことではないんでしょう。多分。
タイトルと何ら関係ない事書いてるし、支離滅裂になってる気がするけど、まあいいか。
2004/6/23
Horse Racing
プレレートで遊ぶ
宝塚記念のプレレートが発表されています。
持ちレートとして最も高い123を持っているタップダンスシチーは今年はまだ金鯱賞のみで115にとどまっています。今年獲得したレートとしては安田記念のツルマルボーイが117でトップ。これに続くのが114のザッツザプレンティだったり113のサイレントディールだったりするわけです。リンカーンは112ですし、ゼンノロブロイはローエングリンと同じ111にとどまっていたりもするわけです。後はシルクフェイマスが110を記録している程度でしょう。
このプレレートを見ていると各陣営の宝塚記念に対するスタンスの違いなんかが明らかになっているような気もします。タップダンスシチーを始めとしてここを第一の目標に置いてきた陣営にとっては、前哨戦はあくまで前哨戦であるわけで当然レートも低く出ています。一方で天皇賞や安田記念を走った馬についてはそこですでに一度GIを走っているわけで、レート的な上積みというのは余り期待できないでしょう。もちろん距離の違いなどは考慮の対象ですが、レートを見るときにはどこで獲得しているかを注視しなくてはならないとは思います。タップダンスシチーに関してはブルーイレヴンに迫られたことでレート的に高くなりにくい状況なのだと思いますが、そしてブルーイレヴンに迫られたのだから金鯱賞は凄くないという事も言われたりしますが、金鯱賞の後にも言った通りブルーイレヴンがまともに走ったらGI級ですよ。ただ、あまりにも癖が強すぎてまともにまっすぐ走ってくれないだけです。
すでにレートが固定されつつあるような馬が揃っていたエプソムカップ出走組は本当に出てくるのかが気になっていたり。リージェントブラフはやっぱり回避してマーキュリーカップという話ですし。
さてサイレントディールに関しては昨年のレートが112でこれがダートマイルとロングの2つのカテゴリーで同じ数値を獲得しているというもの。今年のレートは当然フェブラリーSですのでダートマイルなのですが、この数値を芝のロングにスライドさせることができるという稀有な馬ではあります。アメリカなんかでは結構ドバイ帰りの馬が燃え尽きてしまってることがあるんですが、サイレントディールに関して言うならば、ドバイでは全くレースをしていないので燃え尽きるようなことはないのだと思います。そもそも姉がドバイ帰り初戦でエリザベス女王杯を勝ってたりする訳でそういうものに対する適応力というのは問題ないでしょう。むしろ帝王賞のアドマイヤドンの方が心配になったりして。アグネスデジタルですら、これは香港でも走ってたからとはいえ、一年近くの休養を余儀なくされたということもありますし。
とりあえずですな、ニッカンスポーツに[1年ぶりの芝で、思わぬ大駆けがあるかも知れない。]などとあるように、すごくなめられているようなのです。サイレントディールを穴扱いするなと。2週連続で一番時計出してるんですよ。ドバイ帰りだからって一切問題ないですよ。どれくらいの人気になるのかすごく楽しみ。注目度がここまで下がるかとも思いますが、思い返せば昨年の宝塚記念もネオユニヴァースの陰に隠れて全くのノーマークでしたなあ。あの時は鞍上アンカツでしたが、なんか中途半端なことするなあと思ったものです。あのあたりから時々アンカツは言われてるほどすごくないという気もしていましたが、最近は勝ちまくってますね。でも私は本命馬でしっかり勝つ反面、その対抗程度の人気の時はよく飛んでるという印象さえ受けるのですが。ある意味、非常にあてにするには怖い騎手。ちなみに今回サイレントディールに騎乗する予定の池添騎手はまだ若手の部類に入ると思いますが、デュランダルやアローキャリーでGIを制していて若手の中ではトップクラスでしょう。ここ数年で関西のトップ10に定着しています。
できることなら当日阪神競馬場まで行きたかったのですが、当日は試験があって無理なのです。中継を見ることもできないので録画してみることになるかと思います。さて、サイレントディールが次に関西で走るのはいつのことになるでしょうね。秋に走る可能性があるのは京都大賞典とかですか?マイル路線に行くならマイルチャンピオンシップなんかもありますが、多分JCダート優先になりそうだしなあ。そういう意味ではトゥザヴィクトリーを追いかけてた頃はエリザベス女王杯があって良かったんだなあと。ほとんど毎年のように現地で見ていたGIでもありますし、他のGIと比べても遥かに愉しいGIだったりしますが、エリザベス女王杯。最近はGIなんかでは競馬場に出かけるより、家で中継見てるほうが遥かにましなんだよなあ。単に人が多いということもありますが、それ以上に変な馬鹿が多いですから、特にGI当日の競馬場。

タップダンスシチー
タップダンスシチーはどうやら宝塚記念の結果に関係なく凱旋門賞に遠征となるようです。そしてその前に出走予定としていた新潟記念はハンデが60kを超えることが確実な状況のため回避。結局今年は残る宝塚記念と凱旋門賞に全力をあげるということになる模様。調教師の頭の中に当然のように来年の予定があることにワロタ。今年7歳よ、タップダンスシチー。いかに馬体が若いとはいえ、まだまだ現役でやるつもりですか。以前に10歳でもGIをとるといってたのはまあ冗談でしょうが、それに近いことたくらんでるんかなあ。
タップダンスシチーがとっとと種牡馬入りすべきかどうかというのは今の日本で彼の血統がどれくらい求められているのかということになるでしょう。牝系からはWinning ColorsやらChief's Crownなんかが出ていて華やかというほどではありませんが、そこそこのものではあるでしょう。ちょっと遠いところだとセイウンスカイとかユートピアなんかも出ますね。リボー系というくくりで見ても最近全然でしょう。Colonial Affairとかはもう結果が出る前から見切られてしまってましたし。むしろ海外に売り出すということでこの凱旋門賞を端緒として海外キャンペーンに打って出る方が良いのだとは思いますけどね。
凱旋門賞ということでは、前哨戦に出てそこでぶっ壊れてしまったのがサクラローレル、ぶっつけで出て散々な結果に終わったマンハッタンカフェという結果があるので、前哨戦なしでぶっつけが良いか悪いかは判断できないでしょう。タップダンスシチーに関して言えば、休み明けに強いのでそのあたりでぶっつけという判断があるのではないでしょうか。
タップダンスシチーの世代は日本国内ではとかく最弱などど言われるのですが、海外に目を転じればSinndar、Sakhee、Marienbardで凱旋門賞を3連覇するなどして非常に質の高い世代です。まあ日本でもアグネスデジタル、イーグルカフェ、エイシンプレストンがいたわけでタップダンスシチーとあわせて外国産馬が強い世代とは言われていましたが。欧州だと昨年の凱旋門賞2着のMubtakerが現役で残ってますが、今年はまだレースに使えていない状況。

ダンスインザムード
アメリカンオークスに向けてすでにアメリカに到着しているとの事。
遠征馬ではまずフランスのAsk for the Moonです。サンタラリ賞まで5連勝して臨んだ仏オークスはまさかの着外に終わりましたが、ここで再起を図ります。Ask for the Moonは回避となる見込み。なおAsk for the Moonはアメリカへ移籍したようです。
イタリアからは1000ギニーの2着馬Super Bobbinaが遠征します。またAJCオークス3着のBoulevardofdreamsも出走予定。アイルランドのMisty Heightsも遠征しています。これは愛1000ギニーに出走するものの8着に終わっていますのでちょっといまいちですかね。そして日本の1000ギニー馬ダンスインザムードというあたりが遠征馬です。
アメリカ勢はハリウッドスターレットの勝ち馬Hollywood Story、芝のGII勝ちがあるLovely Rafaela、その2着だったWestern Hemsphere、芝のGIIIを勝ったSister Starなどがスタンバイしています。

シーキングザダイヤ
こっちもすでに現地到着済み。ドルバコもついていってるのですが、本当に出られてしまうのでしょうか。ドルバコが海外のレースに出る、出ないということは結構大きな違いになるのでないかと。それにしても流石森厩舎ということになってしまいそうですけどね。通算7戦2勝、2着5回。勝ち鞍は500万下条件まで。これでも海外に出て行けるんだということを示すのはある意味において、シーキングザダイヤがジュライCを勝つことより大きいのだと思う。
2004/6/24
Foreign Racing
Irish Derby
その前に宝塚記念やろと思いつつ。
英ダービー上位3頭=Dante S上位3頭が揃って出走する予定となりました。一時期はRule of Lawはでないという話もありましたが、調教の状態が良いらしく出走に踏み切る模様。ここでもそのNorth Light、Rule of Law、Let the Lion Roarの順位がスライドするようなことになればその3頭はとんでもないんですが、流石にそれはないだろうなあと思っております。でもNorth Lightは圧倒的一番人気なんですねえ。で続くのがそのRuleとLion Roarなわけで、素直にそれを評価しておけということでしょうか。
ダービーからは4着のPercussionistも出走。これとGrey Swallowが並ぶ程度の人気。Grey Swallowはギニー戦を2回走ってそろそろ底を見せつつありますが、一気に12Fに距離延長するのがどうでますか。もたないことはないんだろうけどいかんせん8Fまでしか走ったことないですから。
そして最後のダービー制覇に燃えるA. O'Brienが6頭出しの構えでなりふり構わずなんですね。しかもRoyal Ascotに出走したFive Dynastiesを登録しているほど。とはいえほとんどの馬がMaidenを勝った程度でエースはFive Dynastiesとするしかない状態で、オッズの下位6頭を独占するという情けない状態です。
さて別路線ということになると仏ダービー出走馬でしょう。今年は4着のDay Flightが参戦します。
オブライエンはやはり厳しいでしょう。一線級とぶつかっていないのでさっぱり分からない部分はありますが、気にするほどのものでもないような気がします。その中であえて何頭か挙げるならばSadler's Wells - Shirley Heightsという配合のMikadoでしょうか。今年はまだレースに使っていないようなのですが、2歳時の戦績を見るとまだ底を見せていないという気もします。母のきょうだいにBaratheaやGossamerがいます。あとはMaiden勝ち上がったばっかりですけどBook of Kingsにでも注目しますか。Kingmambo - Honfleur by Sadler's Wellsで祖母がDetroitという良血です。いや、だから、Kingmamboは怖いですよと前から何度も言ってるので。

Grand Prix de Paris
愛ダービーと両方に登録している馬も結構いたりする。
ここはJean Pratを勝ったBagoがどういうレースをするのかを楽しみにしましょう。メンバーの見当がつきません。

Pretty Polly
今年から新設の牝馬GIプリティポリーSです。
ここでは3歳と古馬が激突します。3歳からはAlexander Goldrun、Baraka、Danelissima、Lucky、Royal Tigressの5頭。この中ではやはりAlexander Goldrunでしょう。10Fのここは距離的にもほぼベストなのではないでしょうかね。ファインモーションの妹はまあどうなんですかね。まずはちゃんとレースに出てこれるかというところから問題でしょう。12FのGIIIで古馬相手に勝ち星のあるDanelissimaも十分勝負になるとは思います。愛1000ギニーで殿のLucky、フランス1000ギニーで殿のRoyal Tigressは無理でしょ。
古馬のメンバーがちょっと薄いような気がするのです。トップはLivadiyaになるんでしょうけど、この馬もよく分からないところがあってRidgewood Pearl、Tattersalls GCと連続2着した後リステッドでころっと負けてしまってるわけで。
久し振りにレースに出てきたSunday Joyに注目しておきましょう。いつの間にか移籍していましたのね。

Mothergoose
アメリカはNY牝馬三冠の第一戦マザーグースS。ここはKオークス馬のAshadoが断然ですか。ライバルだったMadcap EscapadeもHalfbridledもいなくなって対抗馬らしい対抗馬はAcorn Sを勝ったIsland Sandや2着のSociety Selectionあたりでしょう。
Horse Racing
宝塚記念枠順確定
馬名母父騎手
1シルクフェイマスマーベラスサンデーセイントセーラCaerleon四位洋文
2トレジャーブライアンズタイムシンコウラブリイCaerleonD. オリヴァー
3ゼンノロブロイサンデーサイレンスローミンレイチェルMining田中勝春
4ローエングリンSingspielカーリングGarde Royale横山典弘
5ザッツザプレンティダンスインザダークバブルプロスペクターMiswakiM. デムーロ
6サイレントディールサンデーサイレンスフェアリードールNureyev池添謙一
7ダイタクバートラムダンスインザダークスプリングネヴァーサクラユタカオー小牧太
8リンカーンサンデーサイレンスグレースアドマイヤトニービン武豊
9チャクラマヤノトップガンカーロッサCaerleon柴田善臣
10メイショウドメニカサンデーサイレンスメイショウマロニエDr. Carter松永幹夫
11スティルインラブサンデーサイレンスブラダマンテRoberto幸英明
12ホットシークレットHunting Hawkスダナデシコタイテエム福永祐一
13ツルマルボーイダンスインザダークツルマルガールサッカーボーイ安藤勝己
14ダービーレグノトニービンダービーキングダムRoyal Academy秋山真一郎
15タップダンスシチーPleasant TapAll DanceNorthern Dancer佐藤哲三
結局こんなメンバーでした。アドマイヤグルーヴは出てこなかったのね。
ダンスインザダーク産駒3頭は全て橋口厩舎所属。親父が現役時代に所属していた厩舎とはいえ、ここまでにしたのはすごいでしょう。サンデーサイレンスの後継者はダンスインザダークvsマーベラスサンデー。ダンスインザダークはすでにGIを2勝していて、その2頭を送り込んできているわけですが、マーベラスサンデーもシルクフェイマスを送り込んできました。シルクフェイマスもこの距離なら十分強いとは思います。ただ思いっきり内枠引いたので、変なのに前にこられないように祈っておくべきですか?
サイレントディールは別にどの枠でも良いだろうと思っていましたが、ちょうどいいところな気がします。脚質が安定していないというか、それ以前になんでもありなんですけど、極端なことをする必要のない枠でもありますし、中団待機になりそうではありますか。
どうせローエングリンがぶっ飛ばすんだろうけど、突付きに行くような馬が見当たらないです。トレジャーあたりがどれくらい競るのか、後はザッツザプレンティがどの程度の位置につけるかでしょう。内の方の枠の時はいまいちよろしくないのです、ザッツザプレンティ。タップダンスシチーは自分の好きな場所にいける枠だし、ツルマルボーイは位置取りを考えるだけ無駄。ゼンノロブロイとシルクフェイマスは当日の馬場状態と相談しながらでしょうね。

Kingmambo
2chのキングマンボ応援スレが陥落…したかと思ったら速攻立て直されてました。タイトルそのままでorz。
だってタイトルが[キングマンボ痴漢で逮捕]ですよ。もともとそういうネタスレだったのをスレ主さんが乗っ取って産駒の応援スレにしてしまったという歴史があるのですが、ネタスレとしても
名前:名無しさん@お馬で人生アウト[] 投稿日:04/02/06 00:03 ID:n6Lv9MiK

<世界的名種牡馬キングマンボ氏 痴漢で御用>

名馬エルコンドルパサーの父として知られるキングマンボ氏(14)が、自身の繁用されているアメリカの牧場において デビュー前の2歳牝馬に痴漢行為を働いたとして州警察に逮捕された。
同氏は父ミスタープロスペクター、母ミエスクという超良血、現役時代には仏2000ギニーを制している人気種牡馬であり、 種付けするする相手には事欠かないハズ。そんなセレブの彼がどうしてこんなことをしてしまったのか―――。

「言っちゃなんだが来る日も来る日もババアの相手ばかり。たまには若いコと遊びたかった。  その時ちょうど目の前にピチピチギャルのアソコが見えスク。すると股間がキングマンボ。」

などと訳の分からないことを言っており、全く反省していない様子。こんなことで本当に大丈夫なのだろうか?
天国の息子も嘆いていることだろう――。
これで笑わせてもらったりしました。Lane's Endの良血2歳なら手を出したくなる気持ちはわからんでもない。
ですが、こんなもんテンプレにすんなとorz。
話を戻す。Stallion RegisterなんかでKingmambo産駒の種牡馬を検索するとBujones, Dubai Destination, King Cugat, King's Best, Kingkiowa, Lemon Drop Kid, Malhub, Mambo Game, Mambo King, Monarch's Maze, Muldoon, Okawango, Parade Ground, Uncle Abbie, Vitesse, Zaha, American Odyssey, Kingsalsa, Parade Leader, seignorial, Seven Figuresと出てきます。これ以外ではアメリカンボスもいますが。
これらはほとんどがまだ種牡馬入りしてまもなく、産駒が走っている種牡馬でもまだ一世代くらいしかデビューしていないような感じです。そんな中、いち早く1998年にスタッドインしたのがMuldoonという種牡馬らしいのですが、これの母がReluctant Guest。はい、どこかで見たことある名前ですねえ。ゴールドアリュールの祖母だったか。Muldoonの種牡馬実績はPrincess MaldoonがChantilly Sを勝っている程度らしいのですが、3世代がデビューしただけですからまだこんなものなのでしょうか。オークランド供用で種付け料が2000ドル。セリの平均落札額がギリギリ2000ドルを超える程度。見る限りでは産駒数が増加しているようではあります。
Lane's Endで種牡馬になっているKingmambo産駒はLemon Drop KidとKing Cugatでした。砂と芝で頂点に立った馬をそろえていますね。Lane's Endにいる以上はそれなりに成功するんじゃあないかと思いますが。この2頭に関して言えば勝ったレースの違いがそのまま種付け料に反映されてて、芝馬のKing CugatはLemon Drop Kidに比べて随分と低い扱いをされています。でもKingmambo産駒全体ということで考えれば芝の方が良績を残してる気がしなくもありません。Dubai DestinationやKing's Bestが欧州で種牡馬をやっていますし、日本でもエルコンドルパサーがいましたし、今はキングカメハメハが現役です。Kingmamboをミスプロと考えるのはやめにしようか…
2004/6/25
Foreign Racing
Pretty Polly
出走予定頭数が6頭にまで減りました。カンベンシテクダサイ。
Barakaはやはり回避、というか3歳勢はAlexander Goldrunしか残ってません。一番有力と思える馬が残ってるんだからそれでもよいような気がしますが。
古馬のほうもSunday Joyが中間の馬場悪化を理由に回避。
結局残ったメンバーはその辺のリステッドを主戦場にしているような感じの馬ばっかりになってしまいました。Livadiyaと昨年のこのレース勝ち馬のHanamiが何とか重賞級でしょうか。とはいってもHanamiはその後の戦績が酷すぎてなんとも言えないのですけどね。Choristも重賞勝ちがありますが微妙。Pivotal産駒のわりには長い距離走ってるなあとは思いますけど、牝馬は距離長くても大丈夫なのかな、Pivotal。

グランプリパリ
結局4頭しか出走してこない模様。まあJean Pratの1.2着、BagoとCaciqueは出てくるので救いはありますが。注目点は前走ではBagoに楽勝されてしまってるCaciqueがどれくらい盛り返してくるのかだけでしょうか。Banks Hillの全弟ということでそれなりに注目を受けている馬ではあります。Privy Sealはどこかで見たことあるような馬名だとおもったら、イタリアダービーの3着馬ですね。そのときは一番人気に推されるほどでしたが、レースでは完敗した形だったのでどうかなとも思います。ロイヤルアスコットの10F戦に出走して9着に終わっているのもどうだろうかと。最後の一頭はNureyevの直仔であるAlnitak。Nureyevのラストクロップは今年の2歳なのですが、直仔が走っているのはほとんど見なくなっていたのですが、この馬も大したことなさそうです。とりあえずJean Pratでは殿、ていうかよく見たらBagoのペースメイカーじゃないか。フランス調教馬だから全戦績が載ってるわけではないのですが、Racing Postのデータでは勝ち星なしです。まあそんなもんか。フランスギャロはなんかデータとのリンクがずれてるようなので分からず。
とにかくBagoから逃げたということでよろしいか。他の陣営。昔は各国のダービー馬が集結して3歳王者決定戦だったのにねえ。パリ大賞は完全にフランスローカルのGIと化してしまって...その反面で英仏のダービー馬を集めて王者決定戦的位置を奪い取ったといえるかもしれないのがアイルランドダービーってことで次、今年は仏ダービー馬はいませんけどね

Irish Derby GI Curragh IRE Turf 12F
さりげなくとんでもないことになってるので出馬表でも出しとくか。
HorseSireDamBroodmare SireTrainer
1Rule of LawKingmamboCrystal CrossingRoyal AcademySaeed Bin Suroor
2CobraSadler's WellsPuck's CastleShirley HeightsA.P.O'Brien
3Five DynastiesDanehillStar BegoniaSadler's WellsA.P.O'Brien
4TycoonSadler's WellsFleeting GlimpseRainbow QuestA.P.O'Brien
5PercussionistSadler's WellsMagnificient StyleSilver HawkJ.H.M. Gosden
6Grey SwallowDaylamiStyle of LoveThe MinstrelD.K. Weld
7Moscow BalletSadler's WellsFire the GroomBlushing GroomA.P.O'Brien
8Day FlightSadler's WellsBonashRainbow QuestJ.H.M. Gosden
9Book of KingsKingmamboHonfleurSadler's WellsA.P.O'Brien
10North LightDanehillSought OutRainbow QuestSir Michael Stoute
11Let the Lion RoarSadler's wellsBallerinaDancing BraveJ.L. Dunlop
結局11頭。人気の下位独占をやってのけているオブライエンは5頭出し。一頭減ってると思ったらMikadoを引っ込めたのね。
騎手はまだ出てないですね。
ぱっと見てすごいことに...Sadler's Wells。父として6頭、母父として2頭はどうよ。あとはDanehillとKingmamboが2頭ずつとDaylamiか。母父はRainbow Questが3頭、その父のBlushing Groomが1頭出してきてるわけなんですが。
ん、ひょっとせんでもGrey SwallowってDaylamiのファーストクロップか。

Russian Rhythm
Falmouth Sの登録を見送ったRussian Rhythmですが、脚に問題があるようです。靭帯が悪くなっているそうなのですが、それほど重症ではないらしく来週には運動を再開するといってますねえ。ただこれで復帰戦のめどが立たなくなってるのも事実で、Sassex Sも出走不可能です。今年の目標はBCマイルということだったそうなんですが、それまでに地元で1戦できたらよいくらいのことなんでしょうかねえ。どっちにしろ来年は繁殖入りしてるだろうし。
なんか半弟がデビュー戦を飾ったらしいですよ。Perfectperformance。父が変わってるのでそんなに萌えませんが...まあ、Rahyならええか。完全に自分基準ですが。
ゴドルフィンは今年から2歳からSaeed Bin Suroorの所において置くようになったらしくてこれが勝ち上がり第一号になるんじゃないかと思いますけど。

その他いろいろ
靭帯損傷で引退、種牡馬入りが決定していたTen Most Wantedがその後の診断で復帰の可能性が出てきているようです。どうせ種牡馬入りするにも来シーズンからになるので現役引退の判断を11月くらいまで先延ばしにしてその間に可能な限りの治療を行うということなのですが、さてどうなりますやら。
アメリカンオークスも順調に回避馬が出てきているようです。すでにAsk for the Moonは回避となることが分かっていましたが、新たにLucifer's Stone、Sister Star、Super Bobbinaも回避ということです。結構寂しいメンバーになってしまいそうですが、主催者的にはGI昇格したその年に日本のGI馬が参戦してるということで満足するのかな。招待状を出したかいはあっただろうけど。
King's Best産駒勝ち上がり第一号はKing of Love。King's Bestは英2000ギニーでGiant's Causewayを下して勝利。その後愛ダービーで故障して引退しました。半姉にUrban Sea、Allez Les Troisというその良血さもあって初年度産駒は100頭を超えてますが、2年目の種付けはシーズンの途中で種付け中止になっているだけに、セカンドクロップは数が少なくなりそうなのです。なので初年度産駒にがんばってもらわないといけなかったりします。King of Loveは母父がVice ReagentだったりしてしっかりNorthern Dancerクロスを作る形になってます。King's Best自身にはNorthern Dancerのクロスはないのですが、結局どこかでKingmamboの血はNorthern Dancerを求めているのか、とも思う。King's Best自身はギニー戦勝ちですが、もともと牝系がドイツ出身で母の累代がLombard、Espresso、BirKhahn、Magnatでドイツらしい仕掛けが施されているので普通にクラシックディスタンスで戦える馬を出してくるんじゃあないかと。
2004/6/26
Horse Racing
サイレントディールなめられすぎとちゃうか
流石にこのメンバーで11番人気になるなどとは思っても見ませんでした。サイレントディールの下にいるのはトレジャー、ダービーレグノ、ホットシークレット、メイショウドメニカ。複勝でも二桁オッズです。馬連がどれもこれも万馬券なのを見てしまうと、サイレントディールから馬連総流しとかやりたくなってしまいますな。多分やるけど。単複と総流し。ワイドで総流しでも十分元が取れるっぽい。やるしかねえな。
前走が天皇賞、金鯱賞、安田記念、目黒記念で固められた状態で1頭だけドバイ帰り。といっても調教タイムは良く、遠征の疲労とかそういうものはないのでしょう。忘れられてるかもしれませんが、一年程前はゼンノロブロイやらザッツザプレンティと大して差のない競馬をしていたのです。その後は古馬相手に戦い続けて、ちゃんと実績残してるんですが、単なるダート馬のわけないんですが、もういいや。
さてその他の単勝人気を見ていると安田記念のような混戦具合ですねえ。タップダンスシチーはとにかく逃げ馬を潰してしまうようなところがあって、前に行ったが最後、直線で沈むというシーンが浮かんでくるのですが、ローエングリン。3着になったときは背中が軽かったことをお忘れなく。そもそも古馬になってからはスピードはあるけど距離がもたないという気がしてならないのです。ゼンノロブロイは鞍上が不安すぎ。普段から関西にはほとんど来ない田中勝春騎手である上に、当日宝塚記念しか乗らないというのだからどうしたもんでしょうか。どうも宝塚記念は初めてらしいですし。勝負弱いということもありますが、結局コースに対する慣れが全くなさそうなのですよ。だから少なくとも一番人気の器ではないでしょうな。タップダンスシチーがこの馬と人気で競ってしまう状況なのは、阪神コース、それ以前に右回りに対する不安が少々あるということでしょうか。あとは馬場状態か。でも凱旋門賞に行くならそれくらい簡単に克服してくれないといけないような気もしますが。凱旋門賞は右回りコースですし。ツルマルボーイはさっぱりわからないです。安田記念で雨でも大丈夫ということを示したらしいですが、それ見てないし。多少濡れてる程度の馬場ならこなせるということなんかなあ。昨年のJCなんかはさっぱりでしたのですが。
ザッツザプレンティやリンカーン程度ならサイレントディールの方が上だと信じているのです、私は。

新馬戦
今日の新馬戦勝ち上がりは阪神がエイシンニュートン、函館がセイウンシンジュ、福島がマスカットワイン。例によってレースは見てないですが。
エイシンニュートン: Awesome Again - Good Response by Relaunch
今週もエイシンの外国産馬が勝ち上がりですか。さよですか。父Awesome AgainはDeputy Ministerの産駒でカナダ産。古馬になってアメリカに移籍した後は6連勝でBCクラシックを制しています。産駒成績も好調そのもの。母父のRelaunchはMan O'War系の名種牡馬でKnown FactとともにIn Realityの血を現代に伝える役割を果たしています。Relaunchの血統は特筆もので1970年代の馬とはいえNearcoもHyperionも存在しない、それどころかPhalarisが存在しない血統表というものがこの時代までよく残っていたなとすら思います。エイシンニュートンの場合は母Good ResponseがそのRelaunchの母であるFoggy Noteのクロスを持っているという血統になっています。エイシンの場合は結構あるのですが、すごいのを連れてきたなあという印象。
セイウンシンジュ: Sword Dance - Hold the Dream by Hold Your Peace
うわっ。Sword Dance産駒なんかよく連れてきたなあ、ほんとに。イーグルスウォードなんかもいますが。この前のBelmont Sに産駒が出走しててそれでちょっと騒ぎましたが、Thongなんだよ。これはLisadellのラインでSecretariatでもう一回Nasrullahを入れておいてその後にNijinsky。とはいえ種牡馬入りした時点から目立たない存在で結局Marlinが出たくらいです。後継種牡馬として確認できたのはそのMarlinだけで、供用地はトルコ。イーグルスウォードくらいの実績でも何とか種牡馬入りすればという感じか。さてセイウンシンジュですが、この父もそうですが、母父Hold Your Peaceという時点でかなり古い。配されてきた種牡馬も一流といえるものはなくいわゆるアメリカのB級というやつですかね。ただ母の繁殖実績はなかなかのもので、これまで9頭中8頭がデビューして全て勝ち上がっているようです。セイウンシンジュは今年のOBS Calderで10万ドルで落札されていますね。カタログ確認すると3代母の半兄にRaise a Nativeがいるらしき、確かに4代母はRaise Youですな。うーむ、微妙だ。
マスカットワイン: スピードワールド - アグリダギ by Desert Wine
スピードワールド産駒勝ち上がりでっす。すでに地方でも結構勝ちあがってるんですが、現役時代を考えると今のうちに勝っとかないといかんでしょうね。3歳で安田記念を3着したほどのWoodman譲りの早熟馬。ただその後しぼんでいったので、産駒もその辺で早い時期こそ勝負なんじゃないかと。母父Desert WineはDamascus直仔。3代母の父にスカイマスターなんか持ってますね。The Bossのラインでとにかく距離のもたないスプリンターばっかり出してるような血統ではありますが、この馬もその例に漏れずといった感じ。昔は日本にたくさん連れてきてたと聞きますねえ。ザボス系の馬。
さて明日はやしきたかじんの所有馬がデビューするようです。ラコントルアタック。母カーペンタービーで半姉ロイヤルセランガー。ということはフラワーパークの従姉弟。これまでTVで散々以前の所有馬の惨状を語ってますが、先週のたかじんONE MANでも言ってたし、結構良血の馬を持ってるような気もします。最初の馬がCaerleon産駒だったり。とりあえずラコントルアタックが英語で逆襲の意味だとか紹介してやがるサンスポをどうしてくれましょう?

ビーポジティブ
今日の函館メイン大沼Sに出ていました。1頭だけ別次元の競馬で…シンガリ。禁断の脚質転換を見事に失敗とかそんな感じ?単に前に行くことすらできなくなっていたんだと思いますが、終わりましたか?次はどこに行くんでしょうか。芝もダメ、ダートもダメでもう行き場がなくなってしまいました。

本日の競馬
函館の最終でイーグルスウォードが3着に来てたり、福島の最終でマリウスとかいう馬が勝ってたり。父メジロライアンに母父ニホンピロウイナーか。どうでもよいですな。

優駿
今年の春シーズンなんかを見ていると月刊誌としての弱点がこれまでかとばかりに出ているような気もするのですが、宝塚記念直前過ぎて特集も打てなかった今月号。ダービーの特集はありましたが、ねえ。Kingmamboという種牡馬は代表産駒を挙げていくとそれなりなのですが、CIとAEIを比較するとちょっと弱いというか、高いCIから期待されるほどのものではないというのかな。そのあたりがリーディング上位になれない原因なのでしょう。でも出るときは大物が出てくるので、種付け料は高値安定。産駒が各国に流出しまくるので層が薄くなるというのもあるかもしれませんが。日本人はKingmambo産駒大好きなのでよく買ってるしなあ。そういえば今年の2歳は1頭も入ってきてない感じなのですが。というか毎年の出走頭数が平均して軽く20頭を超えてたこれまでが異常ですか。ただファーストクロップで輸入された馬が2歳でエルコンドルパサー、アメリカンボス、マンボツイストと新馬戦を勝ってしまったのだから仕方ない気もする。後の戦績を考えるとマンボツイストが芝、エルコンとアメボスがダートなのはおもしろいですが。
Foreign Racing
Machiavellian (1987 USA) Mr. Prospector - Coup de Folie by Halo
欧州ミスプロ系の雄マキャヴェリアンが蹄葉炎のため安楽死処分となりました。今年の種付けシーズン途中に蹄葉炎を再発させ、種付けを中断。治療に入っていましたが、2ヶ月余りの闘病生活は実らず。今年は23頭が受胎確認されていて、これがラストクロップになります。
ドバイワールドカップを制したStreet Cry、Almutawakelを始めとしてStorming Homeなど多彩な産駒を送り込んでいます。アメリカより欧州の芝で実績をあげていました。

愛ダービー
騎手が発表されてるんですが、スペンサーはFive DynastiesじゃなくてCobraに乗るのか。まあ、どっちに乗ったって変わりやしませんが。M.キネーンはちょうど良いタイミングで逃げたのか、それともキネーンがいなくなったからここまで酷いのかは知りませんが、スペンサーには荷が重すぎたのは間違いないんでしょう。
ていうかシーズン初めのヤオ疑惑を何とか交わして、その憂さ晴らしみたいに神がかってるファロンに逆らうのは得策ではないだろうけど、Kingmamboだって神がかり始めてて怖かったりする。だからといってMaiden勝ちあがったばかりのBook of Kingsはどうなのさと思わないでもないんだけど。
2004/6/27 宝塚記念
Horse Racing
宝塚記念 GI 阪神 芝2200m
ホットシークレットッ、お前はサイレントディールのペースメイカーだろうがっ(暴言
まあ、タップダンスシチーにマークされてどうすんねんとは思った。
さて、今日は用事があって中継を見ることはできなかったのですが、帰ってきてすぐにレースだけチェックしました。顔がちょっとだけ映ってるだけでサイレントディールだと分かってしまうのは、かなりやばいかもと思ったり。
で、スタートからですが、例によって例のごとくローエングリン暴走。本人はマイペースのつもりかもしれませんが明らかに速すぎます。そして後ろの方でこっそり出遅れてるツルマルボーイはおいといて、外からホットシークレット、タップダンスシチーが内に入ってくる。その後ろがシルクフェイマスで、更にサイレントディール、ゼンノロブロイ、ザッツザプレンティが並ぶ体制。リンカーンはもっと後ろ。ツルマルは定位置。
これで体制がほぼ固まってしまって、サイレントディールとゼンノロブロイやらがちょっとごちゃごちゃやってたような気もしますが、その辺は少しかかるようなそぶりを見せたりしていたのかもしれません、その2頭。全体としてはややバラける形で何事もなく向こう正面へ。そのあたりからローエングリンは少しやばくなって、タップダンスシチーが行く気満々。ホットシークレットも少し抵抗しましたが後は言わずもがな。後ろの方でやばいと察した武豊がリンカーンを前に出し始めていました。4コーナーで逃げ馬を殺したタップダンスシチーが先頭、シルクフェイマスがそれに続く。サイレントディールは外のゼンノロブロイと馬体を合わせながら進出してきますが、その前にローエングリンが下がってきていて一瞬行き場を無くしました。
タップダンスシチーは直線向いた時はちょっと後ろが怖いような印象を受けましたが、その後再び突き放す強さを見せて最後は3馬身差。レコードタイムで快勝。2着にはタップダンスシチーをマークしつづけたシルクフェイマス。直線で少しふらついてゼンノロブロイの邪魔をしたような面もありましたが、凌ぎきりました。逆にその影響をまともに受けたゼンノロブロイは最後にリンカーンに差されて4着。途中から全然見えなくなっていたザッツザプレンティが5着で、最初から見えてなかったツルマルボーイが6着に入りました。
さてサイレントディール。4コーナーの出口、ローエングリンが下がってきた時は
ローエン、邪魔すんな。どけや!!(暴言その2
と思ったりもしましたが、あの時点で馬の気分が萎えてしまったような気もします。後は直線ちんたら走って7着。あの4コーナーから直線に向く瞬間というのはどの馬にも劣らない手ごたえを持っている馬なので、あそこで前が邪魔だったというのは実は致命的なのです。池添騎手も無難に乗りすぎていた印象です。せめて逃げ馬として他の馬に迷惑をかけない後退の仕方をホットシークレットあたりから受け継いでくれませんかね、ローエングリン。
勝ったタップダンスシチーですが、このファン投票もそうですがこれまでどうしても疑いの目を持って見られていたのは、これまではここを勝てば文句なしとなるレースでこけていたという点が挙げられるでしょう。昨年の宝塚記念、有馬記念の両方とは言いませんがどちらかでもしっかり勝っていたら、随分違った評価になっていたのではないかとも思いますが、ともかく3度目の正直です。まあ、コイントス、アクティブバイオあたりの好敵手だった頃を思えば随分と出世しましたな。
シルクフェイマスはやはり中距離あたりではかなりのものを持っているということを示しました。天皇賞でも3着は確保できていたわけで親父同様悲願のGIをどこかでとるかなという気がしてきました。リンカーンは今回もさして強いと思えず。ゼンノロブロイは鞍上が全てか、とも。橋口の有力馬2頭はこの前頑張り過ぎた影響でしょうかね。
サイレントディールの後ろはスティルインラブ。一切実況でも触れられないくらいに目立ってませんでした。これが地力通りかと。9着のチャクラは過大評価だったと分かればよろしい。ローエングリンは10着、だから2F目が10.7みたいなことをしてたらもつわけないでしょ。11着ダイタクバートラム、復帰してからまだ実績がないのに人気してなのがおかしいだけ。12はダービーレグノ、この馬も一線級との差がはっきりして久しいので何もいうことなし。13着にトレジャー、オリヴァーは飛ばしまくってくれてます。14着ホットシークレットはなんとかメイショウドメニカを抑えこみましたってダメですか?
パドックの状態は知りませんが、レース中はかかって持っていかれたりとかそういうことはなかったですし、ドバイ帰りといっても、ステイゴールドも宝塚記念が復帰戦だったりするので問題なかったと思いますが。調教でがんばりすぎましたか?さてサイレントディールの次走はどこですかね。放牧して秋復帰なのだとは思いますが、そろそろGIでは除外が怖くなる位置になりそうです。一年以内重賞勝ちは武蔵野Sまでだからなあ。交流戦はすでに出走は無理な状態ですしね。南部杯とか出られるならおもしろかったのに、多分今回みたいにJRA枠は他のところに持っていかれるんだろうなあ。

新馬戦
そして今日の新馬戦。阪神はベストマインド、函館がシャドウネイル、福島がコスモジェントル。ともかく阪神のラコントルアタックが最下位というのはネタ的には最高ではありますが...来週あたりのたかじんONE MANを期待して待ちましょう。
ベストマインド: エリシオ - ソロシンガー by リヴリア
山内厩舎の2歳キターーと思ったらエリシオでした。ラントゥザフリーズの半弟。エリシオの場合牝馬が2歳から桜花賞くらいまでなんとか活躍するんですが、牡馬となるとさっぱりで重賞どころかOPまでも危ういのです。この馬は内埒沿いを独走して6馬身離して圧勝したわけですが、この後どうなるでしょうかね。ラントゥザフリーズも共同通信杯以降はさっぱりなわけで、こっちはもっと早く終わりそう。
シャドウネイル: ラムタラ - シマリングスター by Majestic Light
こっちも山内厩舎。こちらはラムタラ産駒で勝ち上がりです。3コーナーからまくって勝ったらしい。微妙というかなあ。こんな父の産駒を簡単に新馬勝ちさせるのだから山内厩舎は怖いな。Majestic Lightの前がNantallah、Dark Starって古い血統だ。
コスモジェントル: トーヨーシアトル - スイートアレキサンドラ by Lord Gayle
こっちはこっちでまたコスモかよ。とはいえトーヨーシアトルってマジで。今のところJRA登録産駒がこのただ1頭だけだったりする今年の新種牡馬。新馬戦勝つとは驚きです。この母はよく分かりませんが、アイルランド産馬。見慣れぬ馬名が並んでると思ったらドイツ出身の牝系でした。

国際グレード
宝塚記念の後に阪神競馬場で行われているのが、ITCのクラシフィケーション会議。今年は安田記念、マイルチャンピオンシップ、マイラーズカップ、大阪杯がそれぞれ国際グレードを獲得する事になるようです。その結果日本の国際グレード競走は12にまで増えます。GIはJC、宝塚、安田、マイルCS、GIIは阪神大賞典、京都大賞典、毎日王冠、大阪杯、京王杯SC、マイラーズカップ、GIIIは武蔵野S、富士S。あとは金鯱賞とかスワンSとかが国際グレード獲得となれば一通りの国際GIに前哨戦から国際グレードレースのローテを組めるのか。需要があるかどうかは別問題だけど。でもこれってやっぱり天皇賞を開放しないとローテーションを組めない気もする。プレップレースをここまで開放しておいて最大目標はなしって酷くないですか?特に秋は。でもBCとほぼ重なる日程だし、オーストラリアでもコックスプレートがあるのでどれくらい来るか知りませんが。
あとJCダートはまだ格付けできるレベルに達していないのかな。レースレートで115を超えたのはクロフネが水増ししてくれた2001年だけだし。それでも114くらいは確保できてるっぽいので、後一息ではあるようです。ドバイでもう少し上位に来れてたら良かったように思います。
(与太話:ウイニングポストで騎手のやりくりに一番困る週だし…天皇賞秋。ある意味、京都大賞典と毎日王冠に4頭ずつ出しといて、凱旋門賞にも持っていかれてる時より騎手がいない。BCの遠征騎手を調整しないからですがorz。与太話終わり
Foreign Racing
Pretty Polly S GI Curragh IRE Turf 10F
1.Chorist: Pivotal - Choir Mistress by Chief Siner
2.Alexander Goldrun: Gold Away - Renashaan by Darshaan
3.Ivowen: Theatrical - Shee Cat by Storm Cat
またやってしまったようです、AlexGoldrun。3着はかなり離しているのに、最後までChoristに凌ぎ切られてしまいました。というか一応Nureyev系でワンツーしてるのか、これ。Choristはなぜかいきなり陣営が強気になって秋には凱旋門だなどと言ってるようなのですが、誰か調子に乗るなと言ってきてやってください。

Mother Goose S GI Belmont USA Dirt 9F
こっちもえらいことになってます。
1.Stellar Jayne: Wild Rush - To the Hunt by Relaunch
2.Ashado: Saint Ballado - Goulash by Mari's Book
3.Island Sand: Tabascco Cat - Sue's Last Dance by Forty Niner
勝ったのは最低人気のStellar Jayne。父Wild Rushですか。ひょっとしてすごい種牡馬を日本に連れてきてしまっているのかも。Ashadoは中間の熱発が影響したのでしょうか。Island Sandは喉鳴りとかいう話。そしてSociety Selectionが最下位なのですが、これもちょっと問題ありか。
2004/6/28 愛ダービー
Foreign Racing
Grand Prix de Paris
1.Bago: Nashwan - Moonlight's Box by Nureyev
2.Cacique: Danehill - Hasili by Kahyasi
3.Alnitak: Nureyev - Very True by Proud Truth
4.Privy Seal: Cape Cross - Lady Joshua by Royal Academy
Bagoはいまだ無敗。とりあえずこの後フランスから英国に打って出るのか、それとも万全の構えで凱旋門賞で迎え撃つ体制になるのか注目。
ペースメイカー役のAlnitakを抑えてPrivy Sealが引っ張るスローペースで最後は瞬発力勝負となっていたようで、Bagoの切れ味が勝りゴール前でCaciqueを半馬身交わすのが精一杯ということらしいです。Caciqueもがんばってはいるんでしょうけど昨年のDalakhaniとSuper Celebreみたいな同世代に一頭とんでもないのがいることの不幸。
Bagoの最大目標はBCクラシックだと陣営は言ってるらしい。あーそうBCか、ってオイ、クラシックかよ。

Irish Derby GI Curragh IRE Turf 12F
しばしポカーン......
1.Grey Swallow: Daylami - Style of Love by The Minstrel
2.North Light: Danehill - Sought Out by Rainbow Quest
3.Tycoon: Sadler's Wells - Fleeting Glimpse by Rainbow Quest
4.Rule of Law: Kingmambo - Crystal Crossing by Royal Academy
5.Let the Lion Roar: Sadler's Wells - Ballerina by Dancing Brave
6.Book of Kings: Kingmambo - Honfleur by Sadler's Wells
7.Moscow Ballet: Sadler's Wells - Fire the Groom by Blushing Groom
8.Five Dynasties: Danehill - Star Begonia by Sadler's Wells
9.Cobra: Sadler's Wells - Puch's Castle by Shirley Heights
10.Percussionist: Sadler's Wells - Magnificient Style by Silver Hawk
Day Flightはスクラッチ
最後の1FでNorth Lightの野望は潰えました。Grey Swallowは何で英ダービー走らなかったんだろ。距離不安があってギニー路線だったのですが。そしてなりふり構わぬ物量作戦に出たオブライエンは結局3着確保がやっとか。最低人気馬だったがな。
さて英ダービー上位3頭は今回もそのまま順位が入れ替わることはありませんでした。Rule of LawはRoyal Ascotを取り消した影響というのはあったかも。直前に参戦決定でもありますし、調教が良かったからとはいえ微妙な判断だろうなあ。最後にTycoonに交わされてしまってます。距離がちょっと長いかもという気がしなくもない。Let the Lion Roarまで含めて力関係は変わらず。その後ろのBook of Kingsは未勝利勝ち上がったばかりで健闘したと言っても良いでしょう。最後にスペンサーの見事なこけっぷりをどうしましょう。どうにもならんか。
Grey Swallowはこの後休養して愛チャンから凱旋門か。North Lightはキングジョージを視野に入れてるようで、Rule of Lawも一応キングジョージに登録はしてるようです。
Daylamiは初年度産駒からクラシックホースが出て順風満帆ですか?Grey Swallow以外で活躍馬をほとんど聞かないのが気になりますが、種牡馬として更に人気が出そうですね。弟のDalakhaniに持ってかれてたら知らんが。Daylami自身はフランスのクラシック勝ってるとはいえ、6歳の時のパフォーマンスが凄まじかったので、どうも晩成型のイメージがあるんだよなあ。
Horse Racing
函館スプリント
この微妙な開催時期の成せる業か、単に芝1200mの古馬重賞としては高松宮記念以来となるからなのかは知りませんが、毎年好メンバーの函館スプリント。サニングデール、ビリーヴというGI馬やメジロダーリングみたいなGI級が勝ち馬に名を連ねています。
今年もサニングデールが参戦。平坦小回りを得意としているので圧倒的人気になってしまいそうな予感。その対抗はシーイズトウショウ。未だに得意の短距離戦では掲示板を外さない堅実さが売りです。掲示板外したのはオークスだけで、サクラバクシンオー産駒に2400走れというほうが無理であります。で、牝馬相手ならマイル戦でも問題なしですが、得意の1200戦なら牡馬相手でも一歩も引きません。今回は斤量が54kで走れるのでそれもポイント。阪急杯では56kを背負って2着していたのですから。問題は鞍上が誰になるのかくらいですね。デュランダルがいるのに池添乗せ続けるのはどうよ。GIまで行って乗り替りって無策すぎてなあ。

Tap Dance City (1997 JPN) Pleasant Tap - All Dance by Northern Dancer
そういえばちょっと前にタップダンスシチー号に会いに栗東トレセンに行くという企画がJRAのページにあったことを思い出した。宝塚記念の後なので多分今週あるんだろうけど、ぱっと見て宝塚負けたらどうするんだろうと思ったことも事実。勝ってよかったですな。つーかそれなら申し込んどいたら良かったと今更思ってたり。栗東トレセンまで車で20分程度のところに住んでます、私。
さて、有芝まはる殿下@殿下執務室が宝塚記念の直前にまだ「最強さ」の足りない最強馬の挑戦という記事を書いておられて、その中でタップダンスシチーがギミックを持っていない、要するにクラシックから活躍していた馬ではない、ということを指摘されていて、ああなるほどと思ってたりします。確かに何らかの思い入れを幅広く受け入れられる馬ではありませんね。クラシックで惜敗続きとか、ええとこで故障とか、その他いろいろ例は挙げませんが、人気の有る馬というのは何らかの思い入れができるというのが必要か。無論それは有無を言わせない強さであっても構わないわけですが。タップダンスシチーはそういった同情や畏敬を獲得する機会を持たなかったと。
私は自分でも興味の向き方が特殊だと認識していますし。それでタップダンスシチーといえばすぐにアクティブバイオ、タップダンスシチー、コイントスと思い出してしまうわけです。何かというと日経賞の結果で世間一般のほとんどの人はマンハッタンカフェが負けたレースとして憶えているんじゃないかと思うあのレースです。圧倒的一番人気が消し飛んだ裏では格上挑戦馬と上がり馬のワンツーだったのですよ。このあたりの長距離馬がすらすら出てくるのは真女桜さんが真女桜的世界 - no_attention_please !のネタ企画でかりすまさんふぁん倶楽部なんてやっていたからというのは間違いないんだけど。時々タップダンスシチーっていうより[た市]という印象の方が強くなってしまうのはその影響。
一般人視点からだとタップダンスシチーなんて有馬記念でいきなり2着に来たけどなんか強いのか弱いのか分からないと思ってる間にJCであんなレースしでかしたってくらいなのかなと思う。外国産馬ではあるものの父が日本ではほぼ無名のPleasant Tapであることも目立たない原因か。累代が派手さに欠けるという面もあるかな。T.V.HourとBold Hourがね。T.V.Larkなんかは現役時19勝という勝ち数で産駒もそのタフさを受け継いでとにかくレース数が多くて走りまくってるのが多いです。とりあえずタップダンスシチーがどれくらい良血かはMiss Carmieから出せば分かるでしょうな。ということでMiss Carmieから始まるファミリー。
Miss Carmie (by T.V. Lark) 1966
|Chris Evert (by Swoon's Son) 1971
||Six Crowns (by Secretariat) 1976
|||Chief's Crown (by Danzig) 1982
||Nijinsky Star (by Nijinsky) 1980
|||Viviana (by Nureyev) 1990
||||Tates Creek (by Rahy) 1998
||||Sightseek (by Distant View) 1999
|All Rainbows (by Bold Hour) 1973
||All Dance (by Northern Dancer) 1978
|||Tap Dance City (by Pleasant Tap) 1997
||Winning Colors (by Caro) 1985
NY牝馬三冠はいるし、Kダービー勝ちの牝馬もいるし、今年の北米古牝馬路線を持っていきそうな馬もいる。というかVivianaの血統が今更ながら結構無茶なのに気付いた。Nijinskyの後にすぐNureyev入れてんのか。
SightseekはGo for Wand H., Personal Ensign H., Raffian H., Beldame S.と走って引退の予定とかだそうで、BCディスタフには行かないですか。とはいえ錚々たる名牝の名を冠したレースばかりで、なんというかいつか自身の名を冠したレースがこれに並ぶと良いですな。サラトガで2戦してベルモントで2戦。Go for WandとBeldameは連覇がかかってますね。残りを全勝でぶっこぬいたらSightseek H.くらいは創設されるかどこかのレース名乗っ取るかくらいはできそうだと踏んでおりますw。

ウイニングポスト
いまだにPCのノーマル版をちょくちょく進めていて、このバージョンでは3回目の馬主人生だったりするんですが、今回は徹底的にマルセルブーサック流でやってたりします。インブリードかけまくり。どうも2X2以上の濃いインブリードができないようにしている関係からかインブリード血量も37.5%までしか認識してないような気が。全姉妹2X1なんてやったらとんでも無く強いのができて、更にそれが繁殖入りした後、もう一回2X3になるインブリードかけてみたらまたえらく強かったりしてます。トゥザヴィクトリーとフサイチコンコルドがそれぞれ3X4*3とかなってる血統萌え。実際にはフサコンXトゥザヴィの娘が2X3*2になってるんだが、こういうことができるからウイポはやめられん。マイナー父系を意地になって守るのもそれはそれで愉し。
何気にアクセス解析眺めてたらkoei.co.jpなんてあったのでちょっとウイポの話でも書いてみるテスト。Rock Hard Tenの血統なら検索するよりもっとまともなデータベースサイトに行った方が良いかと思われ…
2004/6/29
Horse Raicng
帝王賞
本来ならサイレントディールが走るはずだったレースです。(しつこい
というかですね、ドバイ遠征馬を優先的に選出してしかるべきだとは思いますよ。
さて、今年は笠松のミツアキタービン、愛知のマルカセンリョウ、岩手のデンゲキヒーローとそれぞれ他地域のエース級が故障などで出られず、地元南関勢とJRA勢の対決となっています。それでも南関東はエスプリシーズ、ベルモントアクターが出走せず、当初出走を予定していたエース・コアレスハンターが急遽出走を取り消したため、実際はJRAの圧倒的優勢。南関東はナイキアディライトが実績的にトップで、3連勝で交流競走初挑戦となるサンデーバニヤンがそれに続くといった力関係でしょうか。これで重賞勝ちして順調にここに駒を進めてきたJRA馬に対抗するということになります。
そのJRAからはドバイ帰りで実績最上位のアドマイヤドン、重賞2連勝のアンドゥオール、重賞を連勝して前走は東海Sを2着のタイムパラドックス、骨折からの復帰を果たしたスターキングマンという豪華メンバーです。ビッグウルフ?何でいるのこいつ。
充実している重賞馬2頭に、GI馬2頭というメンバーなので流石にナイキアディライトでは荷が重いですし、いかに父マーベラスサンデーの勢いに乗ったときの凄さがあるとはいえ交流グレード初挑戦のサンデーバニヤンでは厳しいでしょう。
こういったわけで10頭立てですがアドマイヤドンが圧倒的一番人気。このレースは4年連続で一番人気が消えているわけで、昨年のゴールドアリュールも直線で沈みそのまま引退に追い込まれるといういわくつきのレースではありますが、アドマイヤドンに不安点があるとしたらドバイ遠征の疲労ということになりますかね。それでも最大のライバルが同厩舎のタイムパラドックスという状況でもありますし、実際ドバイ遠征から帰ってきて順調ならこのくらいの時期に復帰できるわけですしね。ステイゴールドは宝塚で復帰したし、ホットシークレットは目黒記念で復帰してるわけで。今年もサイレントディールはもう復帰してますし、輸送で何か問題があったわけでもないので、十分な準備はできているといってよいでしょう。昨年のフェブラリーSで惨敗して以降は日本馬に先着を許していないということもありますし、対抗の一番手になるべきスターキングマンは骨折明け2戦目という事情もあるわけで。
スターキングマンは骨折明けではあるものの、東京大賞典の勝ち馬でもあるのでここらでアドマイヤドンに先着しておきたいところでしょうね。
こんなメンバーでは馬券の売上も落ちるんだろうなあ。実際どういう基準で出走馬を選定してるのか知らないが、フェブラリーSで2着だったサイレントディールがいないことで随分損をしたんじゃないかとも思います。
Foreign Racing
今週の海外競馬
今週はエクリプスS、ドイツダービー、サンクルー大賞典、サバーバンH.、プライオリスS.、トリプルベンドBCH.、ユナイテッドネーションズH.、アメリカンオークスがGI。今日はまとめる気力が無いのでそのうち気が向いたらまとめます。
エクリプスはWarrsan、RaktiがBHBのトリプルクラウンを狙う形で出走するようですね。
2004/6/30
Tea Break
アイスティー
紅茶をアイスティーにする時に昨年まではお湯で抽出してから冷やすというやり方をしていたのですが、今年はほとんど冷蔵庫で水出しで作ってます。放置時間が12時間とか24時間になってるときもあるけど気にしない方向で。茶葉計って水道水入れて冷蔵庫に突っ込んだらおしまいなので、飲めるまでの時間はかかるけど、夜寝る前と出かける前に準備しておくとぴったりなわけです。うちは水道水をそのまま飲めるような場所なので、めちゃくちゃお手軽ですわ。山の水が原水だし、滋賀万歳。それ以外にも家にいる間に普通に抽出して飲んでるわけで、茶葉の減り方が速い速い。
で、フレイバードティーなんかは水出しすると凄く香りが良いとか聞いた事もあるので、なぜか残ってたMariage FreresのEarl Grey French Blueで実験。使い切ったと油断してたらまだちょっと残ってたんで、失敗しても大して痛くないしねえ。で、冷蔵庫で10時間の水出し紅茶。一口飲んだだけでやめました。香りきつすぎて無理。こういうミスをするか...前はクリームダウンをよくさせてたけど、水出しでやるようになってからそんなこと気にしなくてよくなったから、葉の量が多くなってる気がしなくもないけど。1:1で別の茶葉混ぜたらちょうどよくなりそうだけどねえ。
Horse Racing
帝王賞 GI 大井 砂2000m
関東方面は大雨だったらしいですね。
馬場状態はやや重ということだったようです。
1.アドマイヤドン
2.ナイキアディライト
3.ビッグウルフ
4.タイムパラドックス
5.アンドゥオール
6.スターキングマン
7.オンユアマーク
8.サンデーバニヤン
9.ウエノマルクン
10.シャイニングボス
レースを引っ張ったナイキアディライトをゴール前で何とかアドマイヤドンがハナ差捕らえて1番人気の連敗をストップしました。ナイキアディライトはまんまとペースを落として逃げ切り体制に入っていたようなのですが、アドマイヤドンの地力が勝ったということでしょか。その後ろの順位も結構スローペースの影響があったようです。ナイキアディライトとビッグウルフが4馬身差。アドマイヤドンが普通に強かっただけのレースですね。
サイレントディールが出てたらもっと違ったレースになったんじゃないかと思いますけどね(まだ言うか

ゴーナウ (1997 JPN) トニービン - フェアリードール by Nureyev
中央では未勝利ながら北海道競馬移籍後は15戦13勝の成績を挙げているのですが、昨年の締めくくりとしてD重賞の道営記念に出走した後は休養していました。
いつの間にかノーザンファームの外厩に所属することになっていたようでそろそろ復帰するんでしょうかね。今年で7歳ですが、道営所属ならまだ若い方ですし、レース数もまだ18戦と多くないのでしばらくは現役を続けそうなのですが、トニービンにダートはどうよ?アイランドオオジャくらいしか思いつかないのですが。とにかくもう一度どこかで芝を走って欲しいなあと。多分そんなチャンスは無いだろうけど。

マルターズライオン (1997 USA) Deputy Minister - Dream Deal by Sharpen Up
週刊ギャロップにオーナーが連載コラムを持っているのですが、先週からマルターズライオンについて書かれています。今週はマルターズライオンに種牡馬として随分期待しているようなことを書かれていて、このオーナーの所有馬として何頭かはJRAでデビューを果たすかなと思っています。4年連続でマルターズライオンをつけてるということも言われてるのでそれなりに産駒の出来が良いのでしょうかね。
種付け料が無料ということもあって毎年10から20頭程度の相手が集まってくるようです。父Deputy Ministerッてことで競合しまくってるのが問題か。French Deputyなんて高すぎて付けられんっていう需要をわずかでも受け皿として…さすがにそれはありえませんか。

JAIR
JAIRの海外競馬の翻訳記事はときどきJRAが直接言うとちょっとまずいようなことを代わりに主張しているような気がしなくもありません。
イギリスでBHBと公正取引庁が競馬の開催日を増やすことで合意したなんて記事は、JRAだって除外馬問題を抱えてるわけで、何らかの方法で開催を増やしたいんだろうなあとは思います。
馬の屠殺禁止法案に関する記事を2つ訳してるということは日本でもこういった動きを警戒しているということでしょうし。この記事読んでアメリカはサラブレッド生産で世界最大である上にクオーターホースまで生産してることに気付く。そら馬も余りまくるわな。
とにかく問題になるのは、馬一頭を養う費用を一切考慮せずに殺すなとだけ声高に唱えるような人たちなわけで、可能な限りの馬は救って、それでもどうにもならないことがあるということはしっかり説明しなければならないことではないですかね。
この問題ってじゃじゃ馬グルーミンで悟さんがなんども駿平に突きつけていた問題ではあるわけですね。[じゃあ君が面倒見るのか?][できなかったら黙ってろ]と。かわいそうだと分かっていてもどうにもならないことがあるということは否定できない現実。
Foreign Racing
Prix du Bois GIII Chantilly FR Turf 1000m
フランスの2歳重賞なんですが、勝ったのが
Divine Proportions: Kingmambo - Myth to Reality by Sadler's Wells
という血統で、4馬身差をつけての圧勝だったようなのでメモとして残しておく。
父がKingmamboであったということもあるんですが、母のMyth to Realityの名に見覚えがあって結局なんだということで調べてみたわけです。Whipperの母でした。Whipperの方は父がMiesque's SonでKingmamboの全弟ですから、WhipperとDivine Proportionsは同血馬ということになります。3代母がHardiemmaですので、近親にPentireやShirley Heightsがいますね。
Whipperは英2000ギニーで5着してますね。ただ、ひょっとすると8Fが長いのかもなあ。この血統でかといわれそうな気もしますが。

Eclipse S GI Sandown GB Turf 10F
Eclipse Sですが、3歳馬Salford Cityが参戦表明したようです。この他にはRakti、Powerscourt、Refuse to Bend、Warrsan、Imperial Dancerなど。現時点ではRaktiが圧倒的人気になっているようです。Refuse to Bendは本当に復活したのかどうか見極めが必要だし、PowerscourtはRaktiに比べるとどうしても見劣るわけで、Salford Cityにしてもビッグタイトルを取ってるわけではなくギニー、ダービーとそこそこでしかなかったのでこんなものでしょうか。Warrsanは10F挑戦で懐疑的に見られてる気はする。人気ないし。でもKalamanと並んでるってのは酷いなあ。相変わらず過大評価されてます。Kalaman。Kalanisiがそんなに凄かったかよと思ってしまうわけですよ。

Southern Image
来週のHollywood Gold Cupに出走を予定していたSouthern Imageですが、脚部不安発症のため回避することが決定的となったようです。そして、今後の復帰予定も立たない状態であるとか。Halo's Image産駒としてはほとんど唯一の活躍馬であるわけで、フロリダ供用中の父に飛躍のきっかけを与えていただけに戦線離脱は痛いでしょう。
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