King George VI & Queen Elizabeth II Diamond Stakes GI Ascot GB Turf 12F
さてさてキングジョージです。なんとまあ3歳馬がTycoon1頭のみという近年にない寂しいメンバー構成になってしまったわけなんですが、とりあえず久し振りに出馬表だしとくか。
| Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | Phoenix Reach | Alhaarth | Carroll's Canyon | Hatim | M. Dwyer | A.M. Balding |
2 | Bandari | Alhaarth | Miss Audimar | Mr. Leader | R. Hills | M. Johnston |
3 | Tycoon | Sadler's Wells | Fleeting Glimpse | Rainbow Quest | J.P. Spencer | A.P. O'Brien |
4 | Vallee Enchantee | Peintre Celebre | Verveine | Lear Fan | O. Peslier | E. Lellouche |
5 | Doyen | Sadler's Wells | Moon Cactus | Kris | L. Dettori | Saeed Bin Suroor |
6 | Hard Buck | Spend a Buck | Social Secret | Secreto | G. Stevens | K. McPeek |
7 | Sulamani | Hernando | Soul Dream | Alleged | K. McEvoy | Saeed Bin Suroor |
8 | Lunar Sovereign | Cpbra King | January Moon | Apalachee | T.E. Durcan | Saeed Bin Suroor |
9 | Warrsan | Caerleon | Lucayan Princess | High Line | D. Holland | C.E. Brittain |
10 | High Accolade | Mark of Esteem | Generous Lady | Generous | J.P. Murtagh | M.P. Tregoning |
11 | Gamut | Spectrum | Greektown | Ela-Mana-Mou | K. Fallon | Sir M. Stoute |
こんなメンバーでついにSulamaniに見切りつけたのかは知らんがデットーリはDoyen。圧倒的一番人気を背負えるほどの馬ではないと思うのだが、いまだに一頭だけ抜けた人気で2倍程度。これはかなりの部分デットーリの手腕への期待値込みなんだろうとも思いますし、ゴドルフィン陣営としても4歳のエースと見込んでいるDoyenですから無様なレースはできないところでありましょうが。前走のHardwickeでレコードとなる6馬身圧勝というパフォーマンスはかなりのものがありますが、その前はCoronationでWarrsanの前に屈したということもお忘れなくと言いたいのです。High Accoladeを6馬身千切ったのは評価するけどさ。ころっと負けそうな雰囲気を漂わせてるのも否定できません。
そして、今年こそで欧州のトップを狙う好機到来なのがWarrsanですかね。キャリア30戦の12F巧者。もともとステイヤーを出しやすい欧州タイプのCaerleon産駒で母父にHyperion系の激重High Lineなんて抱えてるためか、ドサ回りの時代はアスコットGCにまで出走した経験をもってます。兄はLuso。まあ、あの兄にしてこの弟ありと言う感じで取りこぼしが非常に多いのですが、このメンバーでなら能力的にはトップであると言っても良いでしょうねえ。兄LusoはJCに出走して殿としっかりオチをつけてしまったりもしてるんですが、その弟が欧州最強馬として君臨するのも愉しいだろうなあ。負けた場合はゲートで蚊に刺されたと…。SalseよりはCearleonの方がよかろ。
一部では2番人気に推されているフランスの牝馬Vallee Enchanteeはこの距離でも牡馬に通用することは通用するのですが、400kを切る小柄な馬でもあり、少し厳しい面はあるでしょう。ここを勝つようならPeintre Celebreはいよいよとんでもない種牡馬になれるかもしれないという気もする。ブフの首が飛んだため今回はペリエ騎乗。
アメリカから遠征したHard Buckですが、結局はアスコットのコースに適応できるかどうか。元ブラジル所属でアメリカに移籍したわけですが、欧州的な坂の勾配のきついコースは走ったことが無いはずです。トラックコース主体で走ってる馬は結構その差に戸惑う面はあるのでしょう。そういえばイングランディーレの陣営がそういうこと言ってたと言うこともありますしね。ただ、力試しであわよくばと思いたくなるのは良く分かる。ここまで手薄になるとは思ってなかったのではなかろうか。
不振のSulamaniはもう欧州に拘るのを止めて、アメリカに行って幸せになった方がいいんじゃないのかなとも。BCターフなら勝ち目が無いことも無いだろうし、その前に一叩きか二叩きかして遠征費その他を稼ぐのもありだし、とにかくアメリカ行っとけ。そしていきなりサンクルー大賞典でGI馬に登りつめたGamutですが、サンクルー大賞典はかなりメンバー的に恵まれていたので、ここで化けの皮はがれてしまうのではないかなと。Fallon-Stouteをなめたらえらい目にあうのは今年のクラシックで嫌と言うほどに思い知らされましたが、それでもGamutではどうしようもない気がする。ただ、Sulamani、Gamutの2頭は堅い馬場状態を理由にスクラッチの可能性もあるようですね。
唯一の3歳馬Tycoonですが、オブライエンの手駒の中では愛ダービー最先着だったとはいえ、それが今年初戦では判断の難しいところ。2歳時に派手な実績をあげたわけでもなく、愛ダービーで最低人気だったのもむべなるかな。こんな状況なので、いくらなんでも無理だろ。
High Accoladeは堅実に走る印象がありますが、逆にいえば勝ちきれない馬でもあり、またトップクラスの実力を持っているとは言いがたいのではないかなと。まあでも、相手なりには走ってくれるので、そこそこのところには来るんだろうけど。
Bundariはお手ごろなレースを勝ちまくってる印象はありますが、一戦級と当たるとプリンスオブウェールズの時のように全く歯が立たない印象も同時にあって、まあダメか。Phoenix Reachも昨年はセントレジャーを走ってみたり、カナディアン国際で勝ってみたりと訳の分からないところはあるのですが、今年になって限界を露呈した感もあり。もともとカナディアン国際がBCの裏開催に戻ってしまって、メンバーはBCに持っていかれてさっぱりだったと言うのもありますしねえ。Lunar Sovereinはゴドルフィンのペースメイカとして定着してしまうのですかね。Man O'War S勝ち馬の末路としては哀しい限り。父Cobra Kingのスタミナインデックス5.1Fにはちょっとまてやと言いたい気分。単にレーポスのデータが不足してるだけか。とはいえ唯一のGレース勝ち馬がこのていたらく。
んじゃー、印でも打ってみますか。
◎Warrsan
○Vallee Enchantee
▲High Accolade
△Gamut
Warrsan-Vallee Enchanteeの一点でも良いくらい。
妄想せよ
某所で妄想しろといわれたので妄想した。んで向こうにも書き込んできたけどこっちにも出しとこか。
・キングジョージ:Warrsan (欧州古馬最後の砦。2着はVellee Enchanteeで
・アーリントンミリオン:Vangelis (移籍したわけではないらしいけど、居座ってるので
・パシフィッククラシック:Rock Hard Ten (出る可能性があるので
・トラヴァースS:Birdstone (簡単には負けて欲しくない
・ムーラン・ド・ロンシャン:Soviet Song (Refuseはサセックスで終わり
・愛チャンピオンS:Rule of Raw (10Fなら強いはず
・ヴェルメイユ賞:Vallee Enchantee (地元では負けられんでしょう
・クイーンエリザベスII世S:Russian Rhythm (間に合うかどうか微妙
・ジョッキークラブゴールドカップ:Newfoundland (良血開花
・凱旋門賞:Warrsan (今年は走ってくれると信じます
・BCディスタフ:Island Fashion (抜けた馬がいないのでなんとなく勝ってしまいそう
・BCマイル:Russian Rhythm (一応最大目標らしいので
・BCスプリント:Pohave (充実してきたのでいけそうかと
・BCフィリー&メアターフ:Vallee Enchantee (追い込んで圧勝
・BCターフ:Sulamani (ここで突如復活
・BCクラシック:Newfoundland (華麗な引退戦
・香港ヴァーズ:Vallee Enchantee (地味に連覇
・香港スプリント:Silent Witness (Cape of Good Hopeの悲願ならず
・香港マイル:Elegant Fashion (現役続けてるかどうか不安だが
・香港カップ:Blue Eleven (まっすぐ走れたら勝てないこともない、青色十一号
レースを選んだのは私じゃないです。トラヴァースあるのにハスケル招待がないとか、パシフィッククラシックがあってホイットニーHが無いとか私に言われても知るものか。
基本線としてはですね、WarrsanがBHBサマートリプルクラウンを達成しつつ欧州年度代表馬になるという無茶苦茶な路線。アメリカはNewfoundlandですね。まあ、妄想なのでそのあたりは…