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2004/8 [1]2004/9 [1]
2004/8/16
Foreign Racing
Rheinland-Pokal GI Koeln GER Turf 2400m
勝ち時計が出ないってどういうこと?
1.Albanova: Alzao - Alouette by Darshaan
2.High Accolade: Mark of Esteem - Generous Lady by Generous
3.Malinas: Lomitas - Majoritat by Konigsstuhl
4.Simonas: Sternkonig - Sistadari by Shardari
5.Omikron: Germany - Ost Tycoon by Last Tycoon
AlbanovaがGIを連勝しました。2着にHigh Accoladeが入って、海外馬が1,2着。ドイツ勢では3歳のMalinasが3着するのがやっとということですか。それにしても直線でいっぱいになった挙句に、High Accoladeに先着を許している時点で3歳のレベルというのはそんなに高くなさそうで、Shiroccoが出てきてバーデン大賞で一掃してしまえばよいのですが、このMalinasとOmikronには然程期待できないですかね。ただ、この前のダルマイヤー大賞をIntendanteが勝っていて、そのとき2着に下したPowerscourtはArlington Millionで1位入線してるわけですから、Union Rennenでそれに先着した3頭は相当強いと考えても良いはずなんだよなあ。ともかくこうなった以上はShirocco次第ではありましょう。バーデンに遠征してくる英愛陣営はどのへんだろ。

Prix du Jacques le Marois GI Deauville FR Turf 1600m
1.Whipper: Miesque's Son - Myth to Reality by Sadler's Wells
2.Six Perfections: Celtic Swing - Yogya by Irish River
3.My Risk: Take Risks- Miss Pat by Vacarme
4.Majestic Desert: Fraam - Calcuta Queen by Night Shift
5.Salselon: Salse - Heady by Rousillon
6.Kheleyf: Green Desert - Society Lady by Mr. Prospector
7.Baqah: Bahhare - Fililah by Cadeauz Generuex
8.Fomalhaut: Spinning World - Coup de Folie by Halo
9.Byron: Green Desert - Gay Gallanta by Woodman
10.Attraction: Efisio - Flirtation by Pursuit of Love
馬場状態次第では回避を匂わせていたAttractionですが、結局強行出走となりました。しかし結果は9着馬から10馬身離されたぶっちぎりの最下位で馬場状態を言い訳にしても、負けすぎな印象です。
Whipperは昨年のPrix Mornyの勝ち馬で先週のMaurice de Gheest2着から連闘してきて、GIタイトルを取りました。もっと短い距離が良いのかとも思っていましたが、マイルでもやれるのか。Mornyといえば今週あるのですが、妹登場の予定です。イギリスなどからどのくらい遠征してくるかということもありますが、多分1番人気は確実でしょう、Divine Proportions。
Six Perfectionsは力どおりに走ったのではないでしょうかね。今年はクイーンアンで飛んだけど、今回はちゃんと連対してますし。
結局は馬場状態が悪かったので雨の日のKingmamboでしたか。まあ、Miesque's Sonでも同じようなものだろう。

Prix Gontaut-Biron GIII Deauville FR Turf 2000m
1.Special Kaldoun: Alzao - Special Lady by Kaldoun
どこかで聞いたことのあるような馬が勝ちました。昨年のマイルチャンピオンCに遠征してきたフランス馬。あの時は9着でしたが、帰国後もマイル路線に拘りつづけてあまり結果が出せなかったところで、距離を伸ばしてみたら勝ってしまったというところか。

Ballyroan S Listed Leopardstown IRE Turf 12F
2.Vinnie Roe: Definite Article - Kayu by Tap on Wood
愛St. Leger4連覇を狙うVinnie Roeがまた負けました。いかに斤量がきつくなるリステッドとはいえメンバーはリステッド相応のものなのでこれでよいのかという気もしてきますが、これから調子を上げてくるんだろうか。

Monmouth BC Oaks GII Monmouth USA Dirt 8.5F
この週末は欧州もアメリカも馬場状態が悪かったということでしょうか。ここも道悪大得意のCapeside Ladyが圧勝しました。
1.Capeside Lady: Cape Town - Gray Lady Type by Zen
2.Hopelessly Devoted: Storm Creek - Silver Treego by Silver Buck
3.Habiboo: Unbridled's Song - Blushing Ogygian by Ogygian
4.Ender's Sister: A.P. Indy - Gold Rush Queen by Seeking the Gold
昔はGIだったこのレースですが、今ではGIIに降格していますし、来週にAlabama Sが控えているためメンバーは寂しい。それでも昨年は開催さえできなかったことを考えれば、レースが開催されたことだけでも良しとすべきか。近年でさえSpain、Unbridled's Elaineと連続でBCディスタフ馬を送り出していたのにこれだけ軽視されるのもどうかと思うわけですが。
今年勝ったCapeside Ladyはこれが重賞初制覇。というか重賞馬自体いなかったわけですが、ともかく、ここを勝った以上はCapeside Ladyに活躍してもらわねば困ります。

Best Pal S GII Del Mar USA Dirt 6.5F
2歳戦。西海岸は馬場状態良い感じ。
1.Roman Ruler: Fusaichi Pegasus - Silver Swan by Silver Deputy
噂の大物が圧勝しました。Fusaichi Pegasus産駒重賞初勝利。B. Baffert厩舎。順調に行けば西海岸のエースとしてBCに乗り込むことになりそうか。

York
さていろいろと厄介なヨーク。半端な距離ということもありますし、平日に開催してるのも追いかける方からすると嫌。GIが3日連続で開催されるので順番に見ておきます。
まずはBHBミドルディスタンスシリーズの最後になるInternational S、距離は10F88yd。今年のBHBトリプルクラウンは既に有資格馬がいないのでもう関係なくなってます。
さて今年のこのレースのテーマと言うことになると、3歳馬の中でもトップクラスであろうかと思われるBagoの遠征でしょう。トップクラスというのは主にダービー路線の馬がこけているというところに由来していて、微妙なレース選択で今のところまだ無敗を維持しているBagoの実力が問われることになるでしょう。となるとここにエントリーしてきたKalaman、Norse Dancerあたりは軽くいなしてもらわないと困りますねえ。Sulamaniとどの程度差があるのかが一つ注目すべきところでしょうか。ただ、今年のSulamaniの状態を考えると、Bagoは勝たないといけない気もしますけど。回避する可能性が高いようですがAzamourもエントリーしています。マイル戦を戦ってきたわけですがここに来て距離を伸ばしてみるようです。もしスクラッチしたら愛チャンピオンSとのこと。そしてBagoに2戦続けてやられたCaciqueもエントリーしていて、これで3歳馬が全部こけるようなことは流石にないだろうなとも思いますが、古馬のメンバーも微妙なところだし。Warrsanでも出てくれば貰ったようなものだったのに。Raktiは馬場状態の悪化を理由に回避ということなら重馬場でも余裕のWarrsanがとなるわけでしたのに…
その次に行われるのが古馬にも開放されているYorkshir Oaks、距離は11F198yd。デュアルオークス馬のOuija Boardがエントリー。そして前走のリステッドをなりふり構わず勝ちに行ってちゃんと結果を出したSahoolもいますし、ゴドルフィンのこの路線を背負うPunctillousも出てきます。今年は古馬が薄いので3歳の実力どおりに決まってしまいそうですねえ。となるとOuija BoardからSahoolというパターンが思い浮かぶ。Ouija Boardが勝つにしろ、Punctillousが勝つにしろ、相手なりに走ってしまうSahoolの2着だけは確実。
最後に短距離のNunthorpe S、距離は5F。今のスプリント路線はごちゃついててよく分かりません。Fayr Jagもどこまで強いのか分からんしね。
2004/8/17
Foreign Racing
Great Voltigeur S GII York GB Turf 11F198yd
1.Rule of Law: Kingmambo - Crystal Crossing by Royal Academy
2.Let the Lion Roar: Sadler's Wells - Ballerina by Dancing Brave
また、Let the Lion Roarを連れてきたんか、Rule of Law。まあでも、ほぼ12Fの距離でこれだけやれるなら十分でしょう。次はどこになるのか分かりませんが、愛チャンピオンとかありますよといっておく。今年の3歳馬のレベルということになればまだ疑問符付きなんでしょうけど、ともかく3歳馬の中では上位であるということを示しただけでも良しとしましょうか。後はNorth LightとかGrey Swallow次第だろう。
とりあえず、雨の日のKingmamboということでok?

International S GI York GB Turf 10F88yd
1.Sulamani: Hernando - Soul Dream by Alleged
2.Norse Dancer: Halling - River Patrol by Rousillon
3.Bago: Nashwan - Moonlight's Box by Nureyev
4.Cacique: Danehill - Hasili by Kahyasi
Azamourはスクラッチ
ほんまに勝ちよった。Sulamaniは平坦だと走るのかなあ。とりあえず今年もGIを勝って良かったですねと言っておこう。中4日のNorse Dancerが2着。で、その次がBagoとCaciqueでした。Bagoの連勝は止まる。3歳限定戦を使って連勝、古馬相手に連勝ストップというのはAttractionと同じパターンですから、3歳のレベルはどうなってるんだと言われても仕方なし。ただ、結局のところBagoは本当の一線級とは当たってこなかったわけで、案外この程度だという事なのかもしれません。そして場所が変わっても、着順が落ちても、CaciqueはBagoの前に出られない。

Lonsdale S GII York GB Turf 15F198yd
1.First Charter: Polish Precedent - By Charter by Shirley Heights
2.Dancing Bay: Suave Dancer - Kabayil by Dancing Brave
3.Millenary: Rainbow Quest - Ballerina by Dancing Brave
4.Swing Wing: In the Wings - Swift Spring by Bluebird
5.Romany Prince: Robellino - Vicki Romana by Old Vic
6.Corrib Eclipse: Double Eclipse - Last Night's Fan by Law Society
7.Royal Rebel: Robellino - Greenvera by Riverman
First Charterかよ。2着に人気薄のDancing Bayが突っ込んできました。
まあ、そんなことどうでも良し。6着のCorrib Eclipse。障害戦でデビューして、平地に転向した変り種ですが、平地戦での勝ち星はAscotの22F戦という超長距離。父はEla-Mana-Mou産駒のDouble Eclipseで、これの母系はイタリア出身でHaversacのクロスが目立つあたりテシオの手が入っているんじゃなかろうかと思います。Corrib Eclipseの方はPretty Pollyの牝系。
2004/8/18
Foreign Racing
Yorkshire Oaks GI York GB Turf 11F198yd
1.Quiff: Sadler's Wells - Wince by Selkirk
2.Pongee: Barathea - Puce by Darshaan
3.Hazarista: Barathea - Hazaradjat by Darshaan
4.Punctilious: Danehill - Robertet by Roberto
5.Sahool: Unfuwain - Mathaayl by Shadeed
英愛のオークス3冠がかかっていたOuija Boardは回避。Fallonを確保できなかったことが大きいのかな。
で、Fallonは怖いということを示したレースと言うことでok?なんか11馬身も開いてるんですが、キャリア3戦の3歳馬にできる芸当か?これ。というか戦績を見てもどうしていきなりこんな圧勝劇を演じられたのかが分からないくらい。
Pongeeに2着されているようでは、Punctiliousもどうしたものかと思います。そしてSahoolの連対も止まる。

厳密には競馬のニュースではないんだが…
というかオリンピックなんですが、Thoroughbred Timesにこんなのが。
United Arab Emirates trap shooter secures nation's first Olympic gold
アラブ首長国連邦(UAE)に初めてのゴールドメダリスト。Sheik Ahmed bin Hashr Al Maktoum。おもっきしドバイの王家Al Maktoum家だし…。で、そのAhmed殿下が金メダルを獲得した競技は射撃のDouble Trap Shootingというものらしいです。妙に納得してしまうのは何故でしょう。射撃なんかは軽軽しくできないから、裾野が狭いですし、王侯貴族の嗜みみたいな面はあろうかと。
馬術競技も似たようなものかなあ。一度馬術競技の中継を見てみたいなと思ってるんですが、これって中継やってるんでしょうか。NHKあたりが(というか民報がやるわけねえし)やらんかなと思っているんですが、やるとしたらBSでしょうか。

Rule of Law (2001 USA) Kingmambo - Crystal Crossing by Royal Academy
Godolphin正気か?どうやらSt. Legerに参戦するらしい。14Fですよ。距離間違ってないよね。Godolphin。
Kingmamboはもうミスプロと考えたらいかんのでしょうけど、それでも距離もつのかよ。牝系の累代もぱっと見た感じスピード優先な印象だし、わざわざ14Fを使うこたないのになあ。ともかく本当に走ったならば結果を楽しみにしてましょう。けっしてそのまま長距離路線ということにはならないだろうから…多分。
今年の後半で凱旋門も終わって欧州から有力馬が出て行ってしまってから英チャンピオンとか、ローマ賞あたりに空き巣に入っても良いし、てかその辺を本気で期待してるんですがね。と思ったら英チャンピオンはRaktiがエントリーしたのか…最後まで居座っているつもりか。
Horse Racing
ネオユニヴァース (2000 JPN) サンデーサイレンス - ポインテッドパス by Kris
正式に引退種牡馬入りが決定しました。結局過去のダービー馬同様に長持ちしなかったということですか。屈腱炎に骨折までしてしまっては復帰は難しいだろうと分かっていたことなのですが、正式に発表されるとそれはそれで悲しいものがありますなあ。
サイレントディールは結局ネオユニヴァースの前でゴールすることはできなかったわけですし、古馬になってからと思ってたらリタイアで…勝ち逃げされてしまいましたな。
一応世代を代表する馬だったわけでしたが、古馬相手ではさしたる実績をあげられず。ってとこですか。ネオユニ。そしてザッツも戦線離脱して残されているのはゼンノロブロイとリンカーン。
私はサイレントディールさえまっとうに走ってくれたらその他の馬なぞ知ったこちゃありませんので(以下略
雑記
スクールランブル
立ち読みしてると笑い出してしまいそうで怖いマンガ。そろそろ笑いを堪えながら読むくらいならマガジン買ってしまおうかという気分にもなりますが、どうしよ。ていうかあの名前をしっかりネタにしてくるとはっ。結局両方とも少し天然入ってる(天満よりはるかにましだが)ので、周りの空気なんぞ読まないし、読む気もないというあたりか。いや、読んでもまっとうな方向には読んでないあたりか?つーか沢近は?
そういや最近また影の実力者こと麻生の出番がないんですがっ。あのキャラの立ち位置というか役割は結構好き。
アニメの放送開始っていつでしたっけ。どうせ見られないので、まったく憶えてなかったり。
2004/8/19
Foreign Racing
Nunthorpe S GI York GB Turf 5F
スプリント戦は分からん。
1.Bahamian Pirate: Housebuster - Shining Through by Deputy Minister
2.The Tatling: Perugino - Aunty Eileen by Ahonoora
3.One Cool Cat: Storm Cat - Tacha by Mr. Prospector
勝ったBahamian Pirateは御歳9歳のセン馬で、昔武豊がアベイユドロンシャン賞をプラウドウイングスに乗って勝ったときにも走っていた馬です。最近はさっぱり重賞級ではなくなってしまい、なんとか勝てるのはClass C戦という状態でしたのに、3年ぶりの重賞勝利をGIで飾りました。
そして2着には7歳セン馬The Tatlingという高齢セン馬のためのレースみたくなってしまいました。

Lowther S GII York GB Turf 6F
2歳牝馬限定。昨年の勝ち馬はCarry on Katieなんですが、今なにしてるんでしょうねえ。短距離戦に向かうといったきり、レースに出てきてませんよ。Fasliyev産駒のトップホース。
さて、今年の結果は
1.Soar: Danzero - Splice by Sharpo
2.Salsa Bravo: Almutawakel - Ridotto by Salse
なんとなく勝ちきれないような印象があったSalsa Bravoがしっかり躓いてます。てかどう考えても勝つより、2,3着に来るイメージの馬を一番人気になぞしてはいけませんよ。
勝ったSoarですが、こちらも人気馬で、順当に決まったということですか。重賞勝ちがある分だけ斤量が重くなって一番人気を譲っただけのことなので、まあ強かったのでしょう。

Spinaway S GII Saratoga USA Dirt 7F
今週末のアメリカです。金曜にはSpinaway S。こんな時期にやってたっけと思ったら、GIIに降格もセットで日程変更か。2歳牝馬限定戦。
人気は割れ気味なのかな。重賞を2連勝しているClassic Eleganceがもっと人気被るかと思いましたが、意外とSense of Styleあたりと並ぶような感じ。近親にラストタイクーンがいるのが評価されてるのかな。

Del Mar Oaks GI Del Mar USA Turf 9F
芝の3歳牝馬限定戦。なにが出てくるんでしょうか分かりません。出てきそうなのは、この前のAmerican Oaks勝ちのTicker Tapeとか。フランスから移籍しているはずの仏1000ギニー馬Torrestrellaはここに出走を予定していましたが、どうやら出走を見送ることになるようです。House of Fortuneは出てくるんでしょうけど。

Hopeful S GI Saratoga USA Dirt 7F
2歳戦は本当に分からないので、おもしろい父を持ってる馬が出てこないかなという程度に見てますが、あまりおもしろいのはいませんね。
Afleet Alexが本物かどうかを見るレースということになるんでしょう。ぶっちぎりで2勝して、さらに重賞初挑戦の前走はレコード勝ちだから多分疑いようはないんだろうけど。フロリダ供用で種付け料5,000ドルの種牡馬の仔が活躍したらまた、Smarty Jonesのような人気馬となるのだろうか。

Alabama S GI Saratoga USA Dirt 10F
NY牝馬3冠最終戦。Ashado vs. Stellar Jayneだろう。結局この2頭に割って入れるだけの馬はいないでしょう。そして、Sterllar Jayneにしても何か思い切らない限りはなかなかAshadoを下すのは困難でしょうね。

Pacific Classic GI Del Mar USA Dirt 10F
Pleasantly Perfect参戦。前走で遠征帰りのトップハンデとしては無難な結果にまとめたわけで定量のGIであるここは圧倒的でしょう。前走でこの大物を喰らった無敗馬Choctaw Nationですが、さすがに斤量差という恩恵を受けられなくては厳しいでしょう。それでもここまで慎重にレースを選んで無敗を維持した実績もあるので、PP以外の馬の中では上位と見ても良いのではないかと思います。この他Perfect Drift、Total Impact、Colonial Colonyなどがエントリー。この中ではHollywood GCを勝ったTotal Impactということになりますかね。
とにかくここを順調に通過して、ドバイWCとBCクラシックというダート10F戦の頂点に位置しているレースを同一年に制覇するという偉業に向かって欲しいものです。Pleasantly Perfect。

Prix Morny GI Deauville FR Turf 1200m
フランスの2歳GIも開幕。前走のGIII戦をを圧勝したサンデーヌレイエフのLayman。無敗でGI奪取を狙う前年度勝ち馬Whipperのほぼ全妹Divine Proportions。Phoenixで2,3着だったバリードイル所属のOratorioとRussian Blue。注目はこのあたりか。オブライエン馬は本当に遠征してくるかどうか分かりませんが。
ただここはこれまでDeauvilleの重賞で強さを見せているDivine ProportionsとLaymanがひとまず決着をつけるということになりそうか。何気に兄貴がマイルのGIを勝ってしまったDivine Proportionsの方が怖くはあり。ただ、サンデーヌレイエフにしてもKingmamboにしてもこんなに早い時期からガンガン走るようなイメージはないので、2歳戦専用機的な馬に撃墜されやしないかなと少し思ったりもして。
Laymanの方は良く知らないが、Divive ProportionsはWhipperもこの時期に活躍していて、といってもこのMornyを勝ったくらいだが、その父がMiesque's SonからKingmamboに変わっただけですから、ほぼそういう早くから仕上がるという捉え方しても問題ないのかな。下手したらこのまま終わるかもと思ったWhipperもちゃんと先週勝ってるわけで、2歳専用にはならんということを示していますので、無敗でこのGIまでぶっこぬいたらその先の期待は相当なもの。というかKingmambo X Sadler's Wellsは完全にニックスといっても良い状態か。Specialのクロスがよほどうまく決まるのだろうか。この兄妹の場合は母Myth to RealityがLalunのクロスを持ってるということもあるんじゃないかと思いますが、残念ながらそのLalunクロスは伴性上には乗ってないんですよね。
Kingmamboが2歳に活躍馬を送るのには違和感がありますがもともとミスプロなんだから走れないことはないだろうと、この前Kingmamboをミスプロと考えるのは止めにするといった途端にこんなこと書くわけにもいかず。どっちかというと3歳の春頃にドカン、古馬になってからドカンというのがKingmamboのイメージ。
2004/8/20
Horse Racing
Ibis Summer Dash GIII Niigata JPN Turf 1000m
なんかもう枠次第な気がする新潟の直線1000m、アイビスサマーダッシュ。
レコードを持ってるカルストンライトオが抜けた実力を持っていることは確かでしょう。コスモラブシックなんかも良さそうなんですが、後は外枠の馬に注意か。今年のメンバーも半分くらいは条件馬なんだから仕方ない。
それで枠を確認してみると、外枠にコスモラブシックとタカオルビーが入りました。これに対してカルストンライトオは真ん中。カルストンライトオは埒を頼る馬なので外でも中でも埒沿いを走れる枠のほうが良かったのは確かですが、スピードが違うのも確かなんだよなあ。いろいろ考えてもどうせ、外の馬とカルストンで決まるんだろう。

札幌記念 GII 札幌 芝2000m
夏の北海道開催のメインでもある札幌記念。頭数こそ少ないがそれなりにメンバーが揃っている印象。
まずはこういうGIIではかなりの強さを誇るバランスオブゲーム。GIを勝てないのは父フサイチコンコルドのせいか、鞍上の田中勝春騎手のせいかは知りませんが、とにかく中距離GIIでの強さは特筆もの。フサイチコンコルド産駒はフサイチコンコルドのNorthern Dancer3X3の影響がどうかは知りませんが、あまりレースに使ってよくなるタイプではなく休み明けに強いわけですし。
ファインモーションはもう既に普通の強い牝馬程度の認識でよいでしょう。それが天敵フサイチコンコルド産駒のバランスオブゲームと同斤量で走るのは厳しい。前走は外で折り合ってそのまま大外を捲ったわけですが、今回は真ん中からスタートするので外で落ち着かせるのは無理でしょうし、もしそれができたとしてもこの前と同じくインから伸びる馬にやられてしまうでしょうしね。
ローエングリン。別に競りかけられなくても勝手に暴走してしまうようでは話にならないでしょう。先行してマイペースとか言っても、今のローエングリンの場合はそれは暴走になってしまうからなあ。札幌の直線が短いことなんか分かりきったことなので、後続も早めに仕掛けるだろうし、そもそもローエングリンに楽なレースをさせてくれるわけがないのです。昨年の秋の天皇賞とその後の香港遠征で完全にダメになってしまったのかなとも。
ダービーレグノ。馬場が重いならこの馬にもチャンスありなんだろうけど、どう考えても来週の新潟記念に行った方が良かったようにも思います。札幌ではどうしても直線が短くて届かないだろう。重馬場とはいえ、まだ前が止まる時期ではないしな。
マイネルアムンゼン。なんか今のところ劣化トニービンみたいな印象のある東京専門種牡馬ペンタイアの産駒。この馬も圧倒的に東京や新潟といった左回りに強いんですよね。そういう意味ではダービーレグノと同じく新潟に回った方が良かった馬。追い込むタイプではない分ダービーレグノよりましなのかもしれませんが。
ハッピールック。みなみ北海道Sから参戦。2000mでは目立った成績のないステイヤーだけに距離が足りないか。でもこの馬の近親はそんなに長距離が得意というわけではなくどっちかというとマイルから中距離を得意にしているから、ここに来ていきなり対応してしまうということもありえないわけではないんだろうけど。
タイムトゥチェンジ。芝で頭打ちになったからダート使ってみたけどやっぱりダメで、芝に戻ってきた。だからっていきなりここに来ることはないと思う。
タイガーカフェ。昔は皐月賞で万馬券の片棒を担いだこともあった馬。全弟が3億3000万で取引されたのも話題になった。けどこの兄はいまだ条件馬。マルカフローリアンなんかも見ていると飛びぬけてよいというのではなく、そこそこ堅実に走るきょうだいなんですよねえ。とはいえ良く考えたらまだ、2勝しかしていない…
ウインクロワール。みなみ北海道S2着。この馬もステイヤーで2000mでは足りないでしょう。2000mでの勝ち星もありますが、最近は走ってないし。
モノポール。近走成績が安定しているとはいえ、GIIでそのまま来るとは思えん。あと2000mも結構微妙かな。
タマモヒビキ。GIIIを勝っている馬に対して失礼だが、何しに来た。

新潟ジャンプS JGIII 新潟芝3250m
東京ハイジャンプであっという間にJGIIの勝ち馬になったメジロロンザンと阪神スプリングジャンプのマイネルイースター。今年JGIIを勝っている2頭がここに揃いました。スピードが出すぎて怖いとも言われる新潟の障害戦ですが、ここもスピード勝負は必至だろう。
そんな中そろそろ血が騒いできたのか、調子を上げてきたマイネルユニバース。福島で2戦して1着2着。兄に障害王ゴーカイとそのゴーカイを中山大障害で下したユウフヨウホウという障害の血。福島の障害戦の映像なんて見られる環境ではないので、どんなレースをしていたかまでは分かりませんが、飛越さえ安定すればなあ。
2004/8/21
Horse Racing
Ingrandire (1999 JPN) White Muzzle - Marilyn Momoko by Real Shadai
やっちまった。屈腱炎発症で全治9ヶ月。引退するのかどうかは発表されていませんのですが、来年の春の天皇賞も絶望的な状況では、復帰した後何を目標とするのかがかなり微妙ですね。治療して復帰を目指すなら、7歳でも現役を続けるつもりでやるしかないんだろうけど、それまではこの秋に復帰するヒシミラクルに長距離路線を支えてもらいますか。いま引退して種牡馬になってもどのくらい種付け相手が集まるかという問題があることですし。

新潟ジャンプS JGIII 新潟芝3250m
1.デモリションマン: フジキセキ - レジナサンドラ by ノーザンテースト
でした。フジキセキの仔が障害重賞を勝つようになってしまいましたか。この馬は新潟の障害戦で連勝していたので新潟のコースが得意なんだと思いますが、この後さらに距離が伸びたらどうなるだろうか。

2歳
そういえば今週から2歳500万下も始まるのか…
新馬戦は小倉がスズカグレイス、新潟がユークロニア、札幌がエネルマオー。
■スズカグレイス: サンデーサイレンス - ワキアオブスズカ by Dance of Life
ということで、サイレンススズカの近親ですな。全兄にスズカドリーム。3代母Rascal Rascalは名繁殖牝馬でBenny the Dipを出しています。母の父Dance of Lifeはマルゼンスキーと同牝系出身のNijinsky産駒ということで悪くはないんだろうけど、Buckpasserが無い分母父になったときの破壊力も無いか。
2着に来ていたテンザンエンゼルはパントレセレブル産駒。
■ユークロニア: アドマイヤベガ - ミッシングロジック by Danzig
アドマイヤベガ産駒は3頭目になるのかな。近親にPolish PrecedentやZilzalが出てくるような牝系です。Forli、Buckpasserというある意味濃い種牡馬を配された牝系。母父のDanzigがいたずらしなければ期待できるでしょう。
■エネルマオー:リンドシェーバー - タカノバレリーナ by Ogygian
La Troienneの直系だったのか。従姉にフューチャサンデーがいるようです。
未勝利戦の勝ち馬は
■パリスセイリュウ: サクラバクシンオー - ローランロード by セクレト
■ニホンピロブレイブ: ミホノブルボン - アタゴプリティー by マルゼンスキー
この時代にミホノブルボン産駒が中央で走ると話題のニホンピロブレイブが2戦目にして勝ち上がり。小倉芝1800mの2歳レコードを記録したようです。そして2位入線したイブキレボルシオンは降着、小牧太騎手は6日の騎乗停止。
■シルクプライズ: Coronado's Quest - Citidance Missy by Citidancer
■ストーミーカフェ: アドマイヤベガ - グリーティングス by Rainbow Quest
これもレコード。
札幌の500万下はカシマフラワーでした。函館2歳S3着なわけで順当でしょう。
Foreign Racing
Spinaway S GII Saratoga USA Dirt 7F
1.Sence of Style: Thunder Gulch - Save Me the Waltz by Kings Lake
結局圧倒的一番人気だったらしい、Sence of Styleがそれに圧勝で応えました。実績上位のClassic Eleganceは大差の最下位と惨敗。

Sky Beauty (1990 USA) Blushing Groom - MapleJinsky by Nijinsky
NY牝馬三冠を含めGIを勝ちまくった名牝Sky Beautyが亡くなっていたことが発表されました。3歳から4歳のパフォーマンスは圧巻ですが、さらにDisputeというライバルにも恵まれて人気の高い馬だったようです。自身がGIを9勝している上、母もGI馬で近親にDayjurがいる文句無しの良血馬でしたが、繁殖牝馬としてはこれまでの産駒の成績が振るわず期待はずれであったといわれても仕方の無い面があるのですが、さて残された産駒がその評価を覆せるでしょうか。
母父として優秀なBlushing Groomの最終世代から現れた大物牝馬が繁殖牝馬としては期待を裏切っているというのは皮肉なものです。まだ現役の馬もいるし、これからデビューする馬だっているので、これからな部分があるのも確かですが、2勝目が挙げられないで苦しむようですね。ある意味Blushing Groomは気力で走るということを体現する馬だったのかも知れず。だから繁殖としては期待に応えられないと。
母Maplejinskyは初仔であったSky Beautyの活躍で日本に来ることになり一時日本で繁殖生活を送っていました。そのとき持込馬として日本で走ったロードメイプルは今年種牡馬として産駒がデビューするのだそうですが、一向に見ませんねえ。この他にもSSやBTの産駒を産んでいるのですが活躍馬は出せずにアメリカに戻り、昨年亡くなっています。日本の残した仔はすでに繁殖入りしていて、今年のセレクトセールに孫が上場されていたようですな。レディセラフィム。

Prix Morny
出走馬確定して、結局オブライエン厩舎からはRussian Blueが遠征することになりました。9頭立てでフランス馬3頭、イギリス馬4頭、イタリアとアイルランドがそれぞれ1頭という面子。そのイギリスからの遠征馬の筆頭はここを目標にじっくり仕上げられたらしいGII July Sの勝ち馬Captain Hurricaneでしょうか。イタリアのShifting Placeは前走のRobert PapinでDivine Proportionsの2着に入っていて侮れないでしょう。イタリアのGIIIを勝っています。あと重賞勝ちのある馬はイギリスのTournedosですか。ただ5Fのレースしか走っていないのが不安。
さて現地はまだ馬場状態が悪いという話もありますので、懲りずに雨の日のKingmamboということでDivine Proportionsということに。まあ普通に実績最上位でコース経験なども問題なく、血統的にも兄が昨年の勝ち馬Whipperと死角らしい死角が見当たらないのですよね。あとはサンデーヌレイエフのLaymanをどこまで信頼できるかかなあ。
Divine Proportionsが勝てばきょうだい制覇となるわけですが、過去にきょうだい制覇の例があってSeven SpringsとRegal Stateの姉妹によって記録されています。前者はDistant Viewの母で、後者はPleasantly Perfectの母ですねえ、うへぇ。べつにこの姉妹に限らずMornyの勝ち馬はかなりの面子。90年代前半から遡っていくとZafonic、Arazi、Hector Protector、Machiavellian、Tersaちと間が空いてRegal State、Seven Springs、Siberian Express、Green Forest、Irish River、Blushing Groom。TersaはRock Hard Tenの母ですねえ。それと前出の姉妹以外は名種牡馬続出ということで。最近だとTorrestrellaを出したOrpenとかFasliyevにJohannessburgもいる。Elusive Quality産駒も勝っとったな、Elusive Cityそういえば。

Endless Summer (1998→1997 GB) Zafonic - Well Away by Sadler's Wells
JAIRに少し前に出ていた話ですが、
ジャドモント・ファームによる出生日偽称事件の顛末(イギリス)
これ。
いまさら出してきたのはEndless Summerの抹消された戦績にMornyで2着というものが含まれているから。こういう場合はその年の2着馬はなしということになってしまうんでしょうかねえ。そのあたりがあまり分かっていないのですが、ともかく馬はかわいそうなことになったなあとも思うわけです。でもだから種付け日で年齢を決めてしまうというのはあまりにも極端ではないかなあと。早生まれのリスクを負ってやってるんでしょということなのです。オーストラリアでは種付け日で判断されるとのことですが、北半球でもそうしてしまえばよいというものでもないような気がするのです。早産のリスクを負いたくなければもう少し種付けをずらせばよいだけでしょ。
余談だがEndless Summerは一度引退して種牡馬入りする予定だったが、受胎能力無しとして現役に復帰。今もアメリカで走っている。
2004/8/22
Music
今年の夏コミにてリリースされたMintJamさんのこれまでのアレンジ曲を集めたベストアルバム的CD。夏コミには行ってませんが、ショップ委託されているということでしたので早速買ってきました。
ほぼ全編でエレキギターのサウンドがこれでもかとまとわりつくように鳴りまくり。AliceSoftのゲーム曲を中心にアレンジしたアルバムで、最後になぜかロマサガ3が。なんつーかもう、これがピンポイントでツボですよ。Hard Rockが好きな方には是非とも聴いていただきたいです。個人的には夜が来るのFighting Under the Blue Moonのアレンジ版を収録して欲しかったのですが…。
サイトの方でMP3として公開されているRough Edgeのアレンジ版だけでも聴く価値はありますよ。Rough EdgeのオリジナルはAliceSoftのゲーム鬼畜王ランスの名曲だったのですが、AliceSoftのサウンドチームは特にShade氏がHard Rockへの造詣が深く、さまざまな名曲を送り出されているので、こういうHard Rockアレンジがかなり合っています。
Atlach=Nacha Guitar Editionはゲーム中で3ヴァージョンあったのを繋いだというアレンジ。ゲーム中での使われ方と同じく、だんだんHard Rock然としてくる展開はかなり良いです。
そして、Romancing SaGa3。これもオリジナルの作曲者伊藤賢治氏がかなりHard Rockに染まっておられた方で、特にロマサガ3の時にはもろGates of Babylonな曲があったりとHard Rock志向全開だったことを思い出します。なので生ギターアレンジなんか凄く萌え燃え。
全体的に原曲の雰囲気を大事にして、そこに生ギターを中心としてよりHardにアレンジしているという感じでしょうか。クロノトリガーの曲はオリジナルを聴いたことないんだけどね。
…ギブソンのレスポールやらフェンダーのストラトキャスターにマーシャルアンプ繋いでいるのか。王道ですな。
Foreign Racing
Alabama S GI Saratoga USA Dirt 10F
1.Society Selection: Coronado's Quest - Love That Jazz by Dixieland Band
2.Stellar Jayne: Wild Rush - To the Hunt by Relaunch
3.Ashado: Saint Ballado - Goulash by Mari's Book
4.Yearly Report: General Meetig - Fisical Year by Half a Year
ルーカス厩舎の用意したSusan's Angelは同厩のStellar JayneのためにAshadoに競るレースをやるだろうし、そうなると流石のAshadoも厳しいことになるだろうと。そしてこのところ勝ち負けが交互に出てるので今回は負けるかなとも思っていましたが、ほとんどルーカスの目論見通りに進んだところで最後方待機のSociety Selectionが末脚を炸裂させて快勝しました。Susan's Angelが仕掛けて速いペースになったとはいえ、このところ短距離路線にシフトしていて距離に不安があるのかもしれないと思っていたSociety Selectionか。ただ、Stellar Jayneも道悪でAshadoに先着できているわけで決して悪くはなかったのでしょう。そしてバファートの送った伏兵Yearly Reportは4着とはいえAshadoからは大きく離されトップクラスとの力の差が出てしまったようです。
Society Selectionは今後中距離路線に向かう模様でBeldame Sがその予定として挙げられています。もしBeldameならSightseekを始めとした古馬のトップとぶつかるでしょう。ShightseekはBC行かないといっているのでぜひとも一度決着をつけておいて欲しいところです。

Hopeful S GI Saratoga USA Dirt 7F
1.Afleet Alex: Northern Afleet - Maggy Hawk by Hawkster
2.Devils Disciple: Devil His Due - Stormfeather by Storm Bird
Afleet Alexがクビ差の辛勝。人気順に決まってはいるので順当ではあるのですが、もっと圧勝することを期待してた人は多そう。

Del Mar Oaks GI Del Mar USA Turf 9F
1.Amorama: Sri Pekan - Tanzania by Alzao
2.Ticker Tape: Royal Applause - Argent Du Bios by Silver Hawk
人気薄のAmoramaが直線だけで追い込んでアメリカンオークス5着の雪辱を果たしました。Ticker Tapeはハナ差凌ぎきれず2着に。

Pacific Classic
さて今日のレース。ハンデ戦ならともかく、このような定量戦で負けるわけにはいかないでしょうな。Pleasantly Perfect。メンバーはかなり揃っているはずなのですが、頭抜けた一番人気。前走ハリウッドGC勝ちのTotal Impact、すっかり善戦マンになってしまったPerfect Drift、上半期の締めでSouthern Imageを撃墜したColonoial Colony、前走ハンデ差の恩恵で一撃かましたChoctaw Nationといったあたりまでが10倍を切るオッズなのですが、混戦には見えないというのが凄い。
とはいえGIはまだ2勝なんだよなあ。その2つがBCクラシックとドバイWCというのはなんともいえないわけですが。
定量戦で斤量が同じになるのでPleasantly Perfectは前走より圧倒的に有利にはなりますが、斤量的に楽になるわけではないんですよね。前走でも124ポンドだったわけで、あの時は周りの馬が115以下のような状況になっていて一頭で斤量を背負うことになったわけですが、GIIのハンデ戦とGIの定量戦で同じ斤量というのも、ちと納得いかず。
まあ、前走でPleasantly Perfectのハンデが124で止まったのは最近のトップホースがハンデを重くされることをかなり嫌っているという面があります。だから、ハンデ戦ではトップのハンデを抑えて、下をとにかく軽くする方向なんですね。そういう話がある一方で騎手の側からは最低重量を引き上げてくれという要望が出ているのが今のアメリカ。ギャロップのコラムにも出ていましたが、最低重量引き上げたところで同じことの繰り返しなんだろうなあ。まあでも日本でも50k位になってくると乗れない騎手とか結構いますけどね。昔のアメリカでは130ポンド以上の斤量を背負いながら勝ちまくるセン馬とか結構いましたのになあ。今じゃハンデが重かったら走らへんぞといわれてしまうし。Foregoみたいな馬はもう出てこないか。
Horse Racing
札幌記念 GII 札幌 芝2000m
1.ファインモーション: Danehill - Cocotte by Troy
2.バランスオブゲーム: フサイチコンコルド - ホールオブフェーム by アレミロード
3.ローエングリン: Singspiel - カーリング by Garde Royale
4.モノポール: サンデーサイレンス - エルレイナ by Slew o'Gold
5.マイネルアムンゼン: ペンタイア - ダイナマッケンジー by ノーザンテースト
人気上位で順当に決まってしまいました。結局ローエングリンがいつもどおり端を切ったわけですが、今回はまずまずのペースではなかったかと思います。それだけに、これを逃げ切れないのはどうしようもないですな。バランスオブゲームは完全にローエングリンをマークして直線で捕まえる競馬でしたが、最後方で折り合って直線で飛んできたファインモーションにやられました。なんであの差を差しきられるかな、バランスオブゲーム。やはりベストは1800mということなんだろうか。
らしからぬ行き脚の良さを見せたダービーレグノは直線で沈んで殿負け。なにしてんのやら。
んで、結局何とか面目を保った形のファインモーションはこの後如何するんでしょうかね。この2戦は折り合いついていましたから中距離か?単に輸送のある遠征がダメという話もありますが。

アイビスサマーダッシュ GIII 新潟 芝1000m
1.カルストンライトオ: ウォーニング - オオシマルチア by クリスタルグリッターズ
2.タカオルビー: テンビー - タカオサクセス by ラストタイクーン
3.ネイティヴハート: スターオブコジーン - ポトマックチェリー by ノーザンテースト
スタート直後に外埒に向かって一直線なカルストンライトオ。スタートしてからのスピードの違いに物を言わせていいところにもっていきました。あとちょっとで降着になりかねない斜行なんですが、進路妨害を取れるくらいにダッシュのついた馬がいないということか。あとはそのまま埒を頼りにゴールまで駆け込みました。ハロンタイム10秒台が3回。今年は9秒台を出していませんが、53.9で決まってます。

2歳戦
新馬戦。小倉はトウカイトリック、新潟はパレストリック、札幌はコマノハイ。
■トウカイトリック: エルコンドルパサー - ズーナクア by Silver Hawk
エルコンドルパサー産駒の良血馬。母ZoonaquaはGI Oak Leaf Sの勝ち馬。近親にはQuillなんかがいる5-g族。
■パレスワールド: フォーティナイナー - パーティプラザ by トウショウボーイ
直線で人気のサクラジュノーと叩き合いを制しました。
■コマノハイ: スペシャルウィーク - リンデンジョオー by リアルシャダイ
フサイチエアデールの全弟ランバリヨンや評判の高いダンツキッチョウを下してスペシャルウィーク産駒が新馬勝ち。今年は去年とは違うんだろうか、スペシャルウィーク。ただ、早いところ2勝目を挙げる産駒が出てこないと結局同じということになりかねないんだが。リンデンジョオーの母はリンデンリリーということで、ヤマカツリリーなんかの近親です。
未勝利は
■コスモフォーチュン: マイネルラヴ - グレースマリヤ by Groom Dancer
■ランドベスト: ヘクタープロテクター - ビワハルカゼ by サンデーサイレンス
■ラヴフルーヴ: アラジ - トモエマーガレット by Ajdal
2004/8/23
Foreign Racing
Prix Morny GI Deauville FR Turf 1200m
1.Divine Proportions: Kingmambo - Myth to Reality by Sadler's Wells
2.Layman: Sunday Silence - Laiyl by Nureyev
3.Russian Blue: Danehill - Soviet Artic by Bering
4.Captain Hurricane: Desert Style - Ravine by Indian Ridge
5.Mystical Land: Xaar - Samsung Spirit by Statoblest
Divine Proportionsが1馬身半差で快勝。無敗でGI制覇。さらには兄Whipperと兄妹制覇ということになりました。そして、馬場悪化が懸念されたLaymanが2着に入って地元馬のワンツー。
いやあ、それにしても勝ちますか。ここを。この次はまたGIで距離を伸ばす方向なのかなとも思いますが、順調に行けば来年のフランス牝馬クラシックを取れるだけのものは示したんではないかな。あといつまで無敗を続けることができるかにも注目。別にBCには行かなくても良いので(BCJFはさすがにアメリカの仕上がりの早い血統に持っていかれるだろうから)、次はロンシャンのPrix Marcel Boussacでマイルに挑むといったあたりだろうか。
そしてLaymanですが、いかにGIII圧勝とはいえ、もともとスピード勝負のタイプでもあり馬場状態に脚をとられた面はあろうかと思われます。レースを引っ張って最後はDivine Proportionsに交わされているとはいえ、2着ならよく走っている方ではないでしょうか。こちらも凱旋門賞の日の2歳GIに出てくるだろうから注目しておきましょう。

Pacific Classic GI Del Mar USA Dirt 10F
1.Pleasantly Perfect: Pleasant Colony - Regal State by Affirmed
2.Perfect Drift: Dynaformer - Nice Gal by Naskra
3.Total Impact: Stuka - Pebbles by Manos de Piedra
4.Choctaw Nation: Louis Quatorze - Melisma by Well Decorated
まあ、定量戦なので恐ろしいくらいに順当に決まりました。直線後方から仕掛けて、あとはさらに後ろから来たPerfect Driftを完全に抑え込む完勝でした。これで予定通りBCクラシック連覇への道筋ができました。後怖いのは3歳ということになりそうだが、BC前にステップをはさむだろうからそのあたりで3歳ともぶつかるんではなかろうか。ジョッキークラブGCだったら3歳のトップクラスも出てくる可能性があるんだが。

Saratoga BC H. GII Saratoga USA Dirt 10F
1.Evening Attire: Black Tie Affair - Concolour by Our Native
2.Funny Cide: Distorted Humour - Bell's Good Cide by Slewacide
5馬身差。本来ならPleasantly Perfectに対抗してないといけない立場のFunny Cideがこれだもの。いくらEvening Attairがサラトガを得意にしているといっても、外を走らされた不利があるといっても、5馬身も離されていてはなあ。Evening Attireに展開が嵌ったという面もあるけど、直線で一気に5馬身千切られるのは情けない。勝ったEvening AttireはジョッキークラブGCへ向かう予定。
Funny Cideなんですが、今年の4歳が少し情けない状態であるということでしょう。先のWhiteny H.でPerfect Driftに勝ったRoses in MayにしてもPleasantly Perfect相手に同じことができるとは到底思えず。

Myth to Reality (1986 FR) Sadler's Wells - Millieme by Mill Reaf
モルニ賞を連覇するし、2週連続でGIを勝つはと一躍名繁殖となったような気がするMyth to Reality。近親にPentire、Shirley Heightsが出てくる時点で悪くなく、母がそのShirley Heightsの全妹でもある通り、この牝系に対するキーポイントであるMill Reefをしっかり持っているのです。そして現役時は4勝を挙げ、重賞でも入着経験があるので実績的にも文句のつけようはありません。繁殖入りしてからは、とりあえず勝ち上がることはできる産駒を送り出すのですが、重賞クラスには届かないということでしたのでしょう。ニアルコス家のオーナーブリードですので、KingmamboやMiesque's Sonを相手にすることが多いのですが、Whipperが出るまではそれほど活躍馬を送り出しているわけでもありませんでした。それで実際にWhipperはセリで放出されているわけです。そのときについた価格が4000ドルでこれはMiesque's Sonの種付け料と等しい金額。上の活躍と相応の価格ということだったのでしょうか。ただ、父がKingmamboかMiesque's Sonかで桁が下手すりゃ2個変わりそうなものではある。
Divine Proportionsの全姉にMambo Jamboがいて、昨年のヨークシャーオークスで2着したOcean Silkの母です。

Katies (1981 IRE) Nonoalco - Mortefontaine by Polic
ヒシアマゾン、ヒシナイル、ヒシピナクルと3頭の重賞馬を日本に送ったKatiesが死亡しました。Katiesを繁殖牝馬セールで阿部氏が購買したり、そのKatiesにTheatricalを配したというあたりのエピソードはヒシアマゾン自身のエピソードとしてよく語られていることですが、ヒシアマゾンが活躍したこともあって、阿部氏の手に渡る前の産駒も繁殖として日本に輸入されています。それがケイティーズファーストとホワットケイティーディドで、前者はゴーステディを送り出すなど非常に優秀な一族です。98年に阿部氏の手を離れてからも産駒がセールで購買され日本に輸入されているほど。
さてほとんど日本に連れてきてしまったような気がするケイティーズの産駒ですが、ヒシアマゾンとヒシナイルは現在アメリカで繁殖生活。ヒシアマゾンの産駒は故障したり体質に問題があったりして、活躍できてはいません。またヒシナイルの産駒は父Theatricalなんてのが2年連続して入ってきてますので活躍したらおもしろいのですが、まだこれからでしょう。ヒシピナクルはまだ産駒がデビューしていませんが、こっちは日本に残っているようですね。
Katiesの産駒として確認できるのは2000年産の父Saint Balladoでセリで2.6Mの値がついたWord of Mouthなのですが、これはレースに出ることなく、引退繁殖入りとなっているようです。
Horse Racing
ダービーレグノ (1998 JPN) トニービン - ダービーキングダム by Royal Academy
札幌記念で最下位に終わったダービーレグノですが、競争中に屈腱断裂して、予後不良になっていたということです。GIでは歯が立たなくともGIIやGIIIではいつもそこにいるような感じがして味のある馬でしたのに。
手綱を取っていた松永騎手の話では、後ろから来た馬に乗りかかられるようになってケガをしていたということですので、これが結局屈腱断裂につながったのでしょうけど、うーん。どうぞ、御霊の安らかならんことを。

プリンセスゴールド (2002 JPN) サンデーサイレンス - ゴールデンサッシュ by ディクタス
なぜか今週の札幌2歳OPのクローバー賞に登録しています。札幌2歳じゃなかったのかと思いつつ、間隔が開いてしまうからかなとも。
ただJRAからの出走登録馬だけでもかなりの評判馬が揃った感じで、これに北海道からモエレフェニックスも参戦してくる予定だから厳しいレースになるような気もします。新馬戦で5馬身千切ったプリンセスゴールドもそりゃ評判高いのだけどもさ。キングストレイルとどっちが一番人気になるんだろう。
2004/8/24
Foreign Racing
9月の後半に行われるアメリカでも最大級のサラブレッド市場。今年はトータルで4891頭がカタログに載りました。カタログが公開されていたのでちょっと眺めてみた。Saratogaとは違ってSelectedではないので、とにかく膨大な数のサラブレッドが上場されます。まあ、最初の数日間に良血は集中してるんだけどもそれだけでも見るのは大変です。
とりあえず探してみた限りではDream DealもClear MandateもDream Schemeも仔は上場されないようである。興味が半減した(病気。
HishiとかEishinとかが上場される可能性があるのでちょっと見てみたらHishi Amazon、Hishi Nile、Hishi Natalieと揃って上場してます。NileとAmazonは早めの日に出てくる予定で、そりゃ重賞馬の仔になるんだから当然か。でもNatalieは後のほうに出てくる予定。Natalieだって血統悪くないし、重賞馬なわけでどのへんで差がついたのかな。AmazonがThunder GulchでNileがAwesome Again、NatalieはTouch Goldでした。
さて、この前のSaratogaに上場を見送ったLane's Endがこちらに集中してきたのですが、コンサイナーインデックスを見て思わず笑ってしまった。やりすぎやろ、これは。Lane's EndということはA.P. IndyとKingmamboということで、Saratogaにはほとんど出てこなかったこの2頭の産駒もそれなりに出てきます。
そういえば、Netkeibaの合田氏のコラムでSaratoga Yearlingの結果について触れていたときにKingmambo産駒について、市場にあまり出回らないと書いてあったので、ちと調べてみた。平均して毎年20頭程度が市場で取引されているのですが、これは登録されるKingmambo産駒が毎年60-70頭程度だったことを考えれば十分出回っている方でしょう。市場に出てくる数としてはA.P. Indyあたりと大差ありません。Storm Catになるともっと出てこなくなるわけで、単にUnbridled's SongやGrand Slamといった種牡馬の産駒が出回りすぎという印象も受ける。私はそのあたりは種牡馬としての格の違いかなあとも思うのだが、さてどうのやら。まずまだ実績に乏しい種牡馬はとにかく数多く種付けして産駒数を多くするような形で量で勝負してるという印象もあり。Grand Slamが200頭超えるとか聞くとねえ。あとは種付け料の問題もあるかと。Storm Catほどではないにしろ、A.P. IndyもKingmamboも種付け料がああまで高額になってしまうと、軽々しくセリで売れないというのはあるんじゃなかろうかと。

Lake Placid H. GII Saratoga USA Turf 9F
1.Spotlight: Dr. Fong - Dust Dancer by Suave Dancer
2.Mambo Slew: Kingmambo - Slew Boyera by Seattle Slew
勝ったのはイギリスからの移籍馬SpotlightでMambo Slewが2着。
Mambo Slewはアルゼンチン出身の母系で祖母Boyeraが1983年のアルゼンチンの年度代表繁殖牝馬。同年の年度代表馬Mat Boyの母です。アメリカに渡ってSlew Boyeraを産みました。このSlew Boyeraはどうやらアルゼンチンに戻ったようなのですが、Mambo Slewの活躍でまたアメリカに呼び戻されないかなあ。

Morny
Netkeibaの合田氏のコラムでこの前のPrix Mornyについて触れられていました。
http://www.netkeiba.com/news/column.html?param[mode]=one¶m[no]=4694
Divine ProportionsとLaymanについて語っておられます。 Laymanは負けたとはいえかなりの評価を受けていますねえ。完成度の違いもあったということですが、まあDivine Proportionsは兄Whipperを見れば、この時期から完成して、そのままの状態を維持できるような感じではあります。それに対してLaymanは直線でもよれたりしていたということですが、サンデーの2歳なんてそんなものでしょう。次はギニー戦に向けて、マイル戦でも経験しに行くんでしょうか。
さて来年のギニー戦の前売りですが、Divine ProportionsもLaymanも2番人気となっています。両方フランス調教馬なのでイギリスのギニーに出てくるかどうかという面もあるんでしょうけど、とりあえず1000GはDamson、2000GはShamardalがそれぞれ一番人気。Divine ProportionsはPrix Marcel Boussacに向かう予定だからFillies' Mileは走らないし、逆にDamsonもこの時期にわざわざフランスには行かないだろうから直接ぶつかることはなさそうか。DamsonはFillies' Mileでなくて6FのCheveley Park Sに登録してるけど、Moyglare Stud Sを勝ったら距離伸ばしに行くんではないかなと。Divine Proportionsはクラシックが終わるまではフランスにいそうな感じもする。Laymanは愛National Sに乗り込んだらShamardalとぶつかるけどやらんでしょう。
サンデーヌレイエフを本命にすると本番で飛ばれそうではありますが、さてどうなりますか。ヌレイエフはよく末脚が持続するということを言われますが、それは結局ジリ脚と紙一重で、詰めの甘さとかになってくるのかなあと思うところではあります。
2004/8/25
Foreign Racing
Mid-Summer Derby
今週は真夏のダービーことTravers Sです。アメリカ3冠以前から存在する歴史を持つレース。今年は2冠馬が引退してしまったので、その3冠を打ち砕いたBirdstoneにはがんばってもらわないといけないのですが、Rock Hard Tenが出てこないので興味半減(また病気。
とりあえず今のところの登録馬ははBelmont馬Birdstone、Huskell馬Lion Heartの2強に加えてPurge、The Cliff's Edge、Sir Shakelton、Eddington、Suave、Royal Assault、Polar's Vision、Niigon、Come Out Smokin'、Pies Prospectです。Zito厩舎がBirdstoneを始め5頭登録。まあ、3歳ナンバー1の座を争うことになりますかね。

Personal Ensign H.
John A. Moriss H.だった最後の年に勝ったのがClear Mandate。13戦無敗の名牝の名を冠した最初の年に勝ったのがTomisue's Delight。
今年はSightseekが登録はしたものの、ここを回避して得意のBelmontに戻るRuffian H.に直行するということなのですが、それでもAzeri、Storm Flag Flying、Passing Shotというあたりが出走予定です。
特に前走で復活を果たしたAzeriと復帰以降は2歳時のようには行かないStorm Flag Flyingに注目なのでしょうが、Go for Wand H.を見送って連覇のかかるこのレースに標準をあわせてきたPassing Shotは侮れないかなと思います。Ogden PhippesではSightseek、Azeri、Storm Flag Flyingの前に敗れ去ってますが、夏以降の10F戦なんてA.P. Indyの大好きな条件ですしね。
それにしてもアメリカの古牝馬ダート路線は東海岸が中心ということもあるけど、いつも同じ面子が走ってるのな。Azeri、Storm Flag Flying、Sightseek、Passing Shotで取り合ってるだけにも見える。(とHollywoodのレースを都合よく忘れてみたり

Kingmambo=Miesque's Son=Mythic Tribe (USA) Mr. Prospector - Miesque by Nureyev
3兄弟でアメリカ、フランス、日本を分担して世界の競馬界の支配を狙うMiesqueの息子たちw。とはいっても主力のKingmambo自身が日本にも欧州にも次から次に有力馬を送り込んでいるので、それぞれの国でがんばるニセマンボには悩みの種になるかもしれませんが…。
ニセマンボその一ことMiesque's Sonは今年から活動の拠点をフランスに遷しています。欧州で種牡馬やるなら英愛、特殊な環境に浸かってしまう覚悟があればドイツという感じでフランスはどことなく影の薄い状況なのです。まあ、LinamixとかHighest HonorとかAnabaaとかいるけど。さて、Miesque's Sonですが、Miesqueの一族はフランスを拠点に競走生活を送っているので、変に英愛に行くよりも良かったのではないかなと思います。アメリカにいた時代の種付け料は4000ドルでしたが、今年のフランスでの種付け料は公表されていません。まあ、アメリカより高くなるとは思えないんだけれども。
さて、ニセマンボその二というか、3頭目にして何とか日本に連れてきたMythic Tribe。相変わらずほとんどが地方競馬に行ってしまい、JRAに登録された2歳馬はまだいないようです。今年の2歳馬で注目されたコスモメンツェルは北海道競馬の外厩を利用していましたが、北海道から船橋に移籍していたようです。外厩制度自体は今年コスモバルクが出て一定の成果をあげたので、もう何が何でもと拘ることはないということなのでしょうね。船橋の方がこれからの中央参戦には容易だしな。
Kingmamboは先のMorny賞制覇でデビューした全ての世代からGI馬を送り出したことになりますし、Miesque's SonでもGI馬を出してしまうというのがこの血統の恐ろしさでしょう。血統というかMiesqueか、怖いのは。今や一大ファミリーを築きつつあるのですが、Miesque自身が良血かというと、Miesqueが出るまでは近親に活躍馬はいないわけで、Miesqueの現役成績がこの血統を良血にする足掛りを与え、その繁殖成績によって良血として文句無しの評価を受けるようになったというのが適当なところでしょう。Kingmambo、East of the MoonがGIを勝ち、現役時1勝にとどまったMiesque's Sonもその一つが重賞で、GIでも2着しているのです。また、East of the Moonも繁殖牝馬として重賞馬を出したり、Miesqueの姪にキュンティア、Six Perfectionsが現れてくるなど勢いは止まりません。セリでもファミリーにMiesqueの名が載ってると桁が一つ変わるとか言われますが、それもむべなるかな。だいたい、なかなかニアルコス家が手放さないんだから希少価値があるしな。

Gary Stevens splits with Fabre to return home to the USA
らしいですよ。Racing Postより。あそこの記事はすぐに流れるのでリンクは貼りませんが。一部分引いてくる。
TOP jockey Gary Stevens decided to quit France on Tuesday and return home to the US just five months after taking up the prime position of stable jockey to Andre Fabre.
The 41 year-old Texan was at pains to quash rumours that he has had a bust-up with Fabre, champion trainer in France for the past 17 years and who gave Stevens one of his biggest wins on In The Wings at the 1990 Breeders’ Cup.
His decision to leave at such an early stage revolves around a disappointing set of rides at the Deauville meeting, an offer to host a television programme and homesickness.
今年はフランスのFabre厩舎の主戦としてフランスを本拠に騎乗していたG. Stevensが予定を早めてフランスを離れてアメリカに戻ることになりました。その理由としていくつか挙げられているのですが、まずDeauville開催での騎乗機会に失望したということが挙げられています。そして多分アメリカのだと思いますが、テレビ番組のHost(多分司会だろう)というオファーを受けていること、そして最後にホームシック。最後のホームシックってなんやねんと思いますが…。
During his short spell in France, Stevens notched up 50 victories from 248 rides, although his lone Group 1 success came not for Fabre but for Tim Easterby on Somnus in the Prix Maurice de Gheest.
ということでフランス滞在中の結果は248戦50勝でGIはSomnusで勝ったPrix Maurice de Gheestだけという結果でした。これがFabre厩舎の馬ではなかったということで、このあたりに失望したという原因がありそうですか。ただ、248戦で50勝を挙げているのはさすが。
また原因の一つとされるTV番組のオファーは
“The other thing is that three days ago Iwas offered to host a reality television show and I’m going home to audition for that as well.
ということなので、決定的かどうかは微妙であるにせよ、影響を与えたのは間違いないといったところか。そして結構乗り気らしい。
“I’ll ride through Breeders’ Cup and then hopefully if things work out on the other end then I'm going to host a TV show.”
ということなのでブリーダーズカップまでは乗るつもりのようですが、そのあとTVの仕事をしたいということも。年齢が年齢だけに引退を考えているのかなあ。
Horse Racing
そして今年のダービーからまた一頭
マイネルマクロスが屈腱炎発症だと。これで今年のダービー出走馬から何頭目になるのか…。本当にラフィアンはダービーで壊滅的な打撃を受けたということになってしまったなあ。
そして、その他の3歳馬の動向ですが、コスモバルクは北海道優駿からセントライト記念を使って菊花賞ということになるようです。北海道優駿からセントライト記念となると、ちょっとレース間隔が厳しくなりそうな気がするんですが、大丈夫か。本番についてはダービーでよれて見せたように明らかに中距離がベストなんで距離に問題がありそうですが、前半からスローで脚を温存できれば勝負にならないこともないという判断なのでしょう。
キングカメハメハは天皇賞からJCで決定だそうで。天皇賞前に1戦するかどうかはまだ未定。ダイワメジャーも菊花賞には行かないで、天皇賞を目標にするということなので今年の菊花賞は春のクラシック馬不在ということになりそうです。

最後に古馬を一頭、スタリロ。今年のフェブラリーSで引退という話でしたが結局引退せず、秋は南部杯からJBCスプリントを目標にするようです。
2004/8/26
Foreign Racing
Travers S
出馬表が出てました。
HorseSireDamBroodmare SireJockey
1EddingtonUnbridledFashion StarChief's CrownRichard Migliore
2Lion HeartTale of the CatSatin SunriseMr. LeaderJoe Bravo
3PurgePulpitCopelan's Bid GalCopelanJohn Velazquez
4Sir ShackletonMiswakiNaskra ColorsStar de NaskraRafael Bejarano
5BirdstoneGrindstoneDear BirdieStorm BirdEdgar Prado
6The Cliff's EdgeGulchZigemberDanzigShane Sellers
7SuaveA.P. IndyUrbaneCitidancerPat Day
Bravoと聞くと戦士長(以下略。
結局7頭ということになりましたが、このメンバーなら十分でしょうか。
Eddingtonはよく考えたらまだ重賞を勝ってないのですね。いろいろなところに出てきてたからもう重賞タイトルくらいは確保してるかと思ったら、まだ通算でも2勝。まあ、Kダービーを除外されるような目にも遭ってるんですが、その後は3着、4着。いつもそのあたりにいるような感じなので微妙に足りてないんでしょう。
Lion HeartはHuskell Invt. H.を勝ってここに出走。母の血統が結構狂っているのですが(累代種牡馬がMr. Leader 1966、Naskra 1967、Bold Reason 1968って逆行する)、そこに存在するHail to Reasonを中心とした多重クロスが効いてくるのでしょう。Mumtaz Mahalが何本存在するか考えたくもない。早くから素質の高さが評価されていましたし、2歳から活躍していたので、このあたりにがんばってもらいたいところではあります。
PurgeはJim Dandy、Peter Panという2つのGIIを勝っています。Belmont Sでは大敗を喫しましたが、先行抜け出しの展開が嵌ると異様な強さを発揮する馬でもあり、今回も先行争いに巻き込まれずにレースを進められれば良いでしょう。ただ、レースを引っ張る展開になると脆い面もあります。
Sir ShackletonはGIII勝ちまで。3冠戦はPreakness Sで6着しただけ。
BirdstoneはBelmont S馬。半姉にKオークスなどを勝ったBird Townという血統。父GrindstoneはUnbridled's Songと並ぶUnbridledの初年度産駒でKダービーを制して種牡馬入りしましたが、産駒成績は不振。種付け料も急降下という状況なので、Birdstoneの登場で逆転できるかなというところ。休養明け初戦になるのでどこまで仕上がってきますかね。
The Cliff's EdgeはGI Blue Grass S勝ちのある馬で、Kダービー5着後に外傷を負いその後は出走しませんでした。復帰後はDwyer S、Jim Dandy Sをともに2着。
SuaveはGIII Northern Dancer S勝ち。母UrbaneはGIで2勝を挙げていますが、どっちかというと詰めの甘さの目立つ馬です。Swaps SではRock Hard Tenに楽にあしらわれているのでトップクラスとの力の差というのはあるのでしょう。ただ、A.P. Indyはこの時期に完成してくることが多いので夏場を過ぎるあたりからの10F級で無視できなかったりもします。

Personal Ensign H.
Passing Shotまで回避したのか。
HorseSireDamBroodmare SireJockey
1Storm Flag FlyingStorm CatMy FlagEasy GoerJohn Velazquez
2AzeriJade HunterZodiac MissAhonooraPat Day
3NevermoreUnbridledTeewinotVice RegentEdgar Prado
4Roar EmotionRoarEmotional OutburstCapoteJerry Bailey
5Board EllingibleGoldminers GoldDouble BoardedCormorantPablo Fragoso
このメンバーではAzeriの優位は動かないでしょう。またしてもトップハンデでStorm Clag Flyingに対しても6ポンド与えていますが、このところ直接対決で抑え込んでいるので妥当なところか。この2頭に割って入れるとしたらRoar Emotionですが、かなり困難でしょう。
Storm Flag Flyingは祖母Personal Ensignの名を持つこのGIを制して完全復活となるGI勝利を挙げたいところでしょうし、Azeriにも一矢を報いておきたいでしょう。レース名といい相手関係といい、ここ以上の舞台はないだろうし。Roar EmotionあたりがAzeriに仕掛けるレースをすればそれだけチャンスも増えるのでしょうが、少頭数だけにAzeriが逃げればそのまま逃げ切り濃厚でもあります。
2004/8/27
Black Tea
Bolero / Mariage Freres
久し振りに紅茶の話。
フレイバードは器具に香りが残ってしまうので飲み始めたら一気に全部飲みきらないといけないかと思ったりしたので、ホットでもアイスでもいけるこの時期に飲むことにしました。
BoleroはMariage Freresのフレイバードの中でも人気の高い銘柄だそうです。柑橘系の香りではなく一般にトロピカルフレイバーと呼ばれるタイプです。桃の香りに近い印象を受けました。水出しでも香りがきつくなりすぎず丁度良い感じ。ベースの茶葉も質の良いものを使っているようで、長時間抽出しても苦味はでません。葉のサイズはBOPとファニングスが混ざってるのかな。多分ダストも入ってるだろうけど。
とくにホットにすると色も味も濃いですし、独特の香りと相まって相当癖があることは確かなんですけどね。それが悪い方に出ていないというあたりが人気になるのでしょう。
個人的にはもう一回買うかといわれたら買わないと思いますけど。ただ、フレイバードはあまり飲まないうちの親が平気で飲んでるので、柑橘のきついフレイバーが苦手な人には良いのではないかなとも思うのです。
それにしても、今度ストレート飲むときが怖くなるくらいにティーポットに香りが染み付いてしまいました。1回や2回じゃ消えないんだろうなあ。
雑記
要するにネタ切れです。

優駿
今月号をようやく買ってきた。まだあまり読んでないが、JRAは三連単発売に伴うマークカードの変更処置を周知させたいのだなと思うことしばし。三連単なぞまず買わないだろう私が見た限りではどうでもいい内容だったのですが、一番知りたいのは旧マークカードっていつまで使えるの?ということなんだよなあ。競馬場とかでもいちいちとりに行くのが面倒なのでかなりの枚数ストックしてるんですが、あれ全部ゴミになるのか…。そういえばPATの方でも三連単の案内がきていたなあ。そっちも読んでないが。
さて秋競馬に向けて有力馬の動向が出てましたが、サイレントディールの扱いの普通さにorz。まあ実績から言ったらあんなもので妥当なところなんでしょうけど。それに次走予定が決まってないみたいだから何も言えんわな。京都大賞典or毎日王冠には間に合わないか。それ以前に芝路線かどうかも分からんのだが、天皇賞なんかに出ようと思ったら賞金加算しないとダメなんじゃなかろうか。今年も武蔵野からJCDだったら笑えませんが、南部杯などの地方交流は出られないし、可能性として一番考えられるのが武蔵野Sではある。

アクセス解析ネタ
なぜか8月の後半になってからYahooからの検索で飛んでくる人が増加してます。7月まではYahooより圧倒的にGoogleからの方が多かったのですが、この2週間くらいはその2つの割合が逆転しているようなことになっていて、その原因がYahooからの分が圧倒的に増えているということになるのです。ほとんどの場合は検索を絞り込みすぎて誤爆してるんだと思いますが、結構メジャーなはずの馬名なんかで上位に出されてるのを見ると怖くなったりもする(ネアルコとか…ありえんだろう。これはカナで表記したからかもしれないがカナ表記でも何でと思う)。だいたいあれは下手すれば5-6年前に書いたものがそのままだったりして随分変なこと書いてたりもするので書き直したほうがいいんだろうなあ。いまさらながらHTML化したときにいろいろ付け加えたりしたせいで無茶苦茶になってるということに気付く。うん、書き直そう…気が向いたら(ダメすぎ。
で、うちのサイトってのは最初はWinampのSkinやらを公開する目的で作ったはずなんですが、いつの間にやら競馬がメインになってしまってます。まあ、今でも全く作ってないということではなく、公開できるようなのを作ってないだけなのですが。そっち方面のリンクから来る人も多いので、一応まだそういうこともしてますよと。でも、そういう人はここ見てないからな…。大抵TopからSkinに行って(失望して)終わりだから。

トゥザヴィクトリー
で、ここがなぜ競馬メインになってしまったかなというとサイレントディールだわな。そしてその原因はトゥザヴィクトリーと。そんなわけでトゥザヴィヲタなのですが、今週の馬なり1F劇場に久々トゥザヴィ登場してますね。ブロコレで…。ステゴさんもいるし、相変わらずネタにされてますなあという感じ。ブロコレはもうやめにしたんだと思ってましたがね。それにしても、インディジェナスの件もあってステゴなのは分かりますが、何故にいまトゥザヴィなんだろ。同厩だったからなのか。
まあそっちは置いといて、本屋を見てたら優駿劇場というマンガを発見。作者は優駿の門の作者。どうも優駿たちの蹄跡とは異なりレースに焦点を当てているようです…というのはちと手にとって見たらオークスのトゥザヴィクトリーvsウメノファイバーなんてあったから。すごく興味を惹かれたのは確かなんですが、それ以上の力で止めとけと。この作風は苦手だし、読んだらすごく後悔しそうだったので買いませんでした。とりあえず読んだ人の感想でも載ってないかと探してみましたが、あまりないですね。ただ、馬がしゃべるタイプのマンガだということは分かった。買わないで正解だったようです。馬なりは基本線でコメディだから許容できるんですよねえ。
2004/8/28
Foreign Racing
Personal Ensign H. GI Saratoga USA Dirt 10F
ほんとーに勝ってしまうとは…。
1.Storm Flag Flying: Storm Cat - My Flag by Easy Goer
2.Azeri: Jade Hunter - Zodiac Miss by Ahonoora
2頭が人気を被る状況だが、圧倒的にAzeriに支持が集まる状況。スタートから逃げたのは3番人気のRoar Emotion。Azeriはこれを捉えながら単騎の2番手で、Storm Flagはさらに間が空いた3番手。中盤でAzeriが前を捕まえに行ったので、Storm Flagは一旦大きく離されますが、8F過ぎで先頭に立ったAzeriのすぐ後ろ。直線でAzeriを交わして2歳時以来のGI勝利となりました。ある意味できすぎたドラマのようですが、Personal Ensignの名がまた輝かしい栄光を手に入れたことになるのか。
AzeriはRoar Emotionを捕まえに行くのが早過ぎたということになるようです。レースラップも前半が速くて、後半かなり落ちているので、飛ばして逃げたRoar Emotionを深追いした面はあったのでしょう。逆にStorm Flagは理想的なペースを刻んでいたんじゃないかなとも思います。ただ、最後の直線で逆転されたのはStorm Flagのここ一番と斤量差というものも効いているはずですが。
Storm Flagの予定ははBeldameかSpinsterを使ってBC Distaff、あるいはBC Distaffに直行する可能性もあり。AzeriはSpinsterを予定していて、BCはこのPersonal Ensign H.の結果次第ではDistaffではなくてClassicに向かうプランもあったようなのですが、このままだとDistaffかな。

Breeders' Cup
そろそろBCのプレップレースに向けての動きが出てくる感じで、この後、あと一回走ってBCに臨むという形になります。今年はテキサスのLone Starというのが欧州からの遠征馬にとっては微妙なところでしょうけど。
そしてBCといえば毎年巨額の追加登録料の前に出走を断念する馬が出てくるのですが、特に最近アメリカでよく見かけるブラジルを中心とした南米産馬の場合、シャトル種牡馬でもなければ種牡馬登録からしてないような状態なのでBCクラシックの出走なんてまず無理。昨年Falbravも追加登録してたように欧州馬も登録してないことがありますが、あれは種牡馬登録ではなくて産駒登録なので、まだまし。種牡馬登録からないと総賞金の40%を払わないといけないからとんでもないです。
ということなのでBCのプレップに全力で当たるか、JCDということになるわけなんですが、今年もどうやらHollywood GCのTotal ImpactがBC登録無しでJockey Club GCからJCDという話。父はStukaだからBCには種牡馬登録すらしてないかな。追加登録するつもりもありませんよということなのでBCに出ないのは確定。まあ、Lido Palaceみたいにこけるかもしれませんが北米のトップクラスが日本に来るというのは、昨年Fleet Street Dancerが勝ってるので良いタイミングでしょう。今年はJCとJCDで同日開催でもあることだし。
そして今年のキングジョージで2着に入ったHard BuckもどうやらBC登録なし。こっちの場合は父Spend a Buckはアメリカで種牡馬をしていたので、種牡馬登録くらいはあるんだろうけど、よほどの事がない限り南米の馬が産駒登録なんてしないだろうしな。そしてHard Buckは欧州へ再遠征のプランもありましたが、それは引っ込めてBCの裏開催に狙いを定めているようです。Canadian InternationalかCox Plateか。
同じくSpend a Buck産駒のPico Centralは目標がBC Sprintなだけにまだ追加登録の可能性があるらしい。とにかくプレップのVosburg Sに出て決めるらしいが、Sprintでも追加登録料が20万ドルって事は、Classicなら40万ドルか。下手すりゃGI勝ちの賞金と同じくらい持っていかれるのだから、嫌だよなあ。
ところでロードフラッグは本当に出るんか?Cox Plate。
Horse Racing
2歳
新馬戦は札幌の一つだけで、ケイアイブーケが勝ちました。
■ケイアイブーケ: アドマイヤベガ - ケイアイポリス by Nureyev
またしてもアドマイヤベガ産駒が新馬勝ち。母父Nureyevというあたり今後どうなるか見てみたいかと。祖母Gambling FoolはSeeking the Goldの半妹で、その母はアメリカ血統の最上級の部分が集まってきている血統構成で、Majestic Lightが母父にRibotを持っているのでSeeking the Goldのように極端に短距離ということにはならない換わりに、爆発的なスピードというものは持ってないのでしょう。そこにNureyevでアドマイヤベガと来るわけですから、マイル程度が良いということになるのでしょうか。母父Nureyevはとかくダートに強かったりという面もあるのですが。
2着にジェダイトが入ってました。ケープリズバーンの半妹で父は当然SS。3着がレディーダービーで母ウメノファイバーなスペシャルウィーク産駒。
未勝利戦。小倉はスターペスゲンズイとベルモントタイタン。 ■スターペスゲンズイ: ジョリーズヘイロー - プロミスリング by クリスタルグリッターズ
■ベルモントタイタン: サニーブライアン - ベルモントマリリン by アジュディケーティング
上位人気が派手に飛んで大波乱。
新潟はシャドウムーンとマイネデセール。
■シャドウムーン: キングヘイロー - エビスファミリー by ブライアンズタイム
■マイネデセール: マイネルラヴ - メインディッシュ by サンシー
札幌はメジロスパイダー。
■メジロスパイダー: メジロディザイヤー - メジロダルメシアン by ドクターデヴィアス
メジロ牝系の中でもティターン、ライアンを出したシェリルが3代母、母メジロダルメシアンはライアンの半妹。メジロの中では相当な良血ということになりますが、そこにディザイヤーつけますか。確かに母はラモーヌだけども、父はサンデーだけども、障害も含めて通算2勝ですよ。

クローバー賞 OP 札幌 芝1500m
1.モエレフェニックス: サンデーサイレンス - イブキピンクレディ by ノーザンテースト
2.キングストレイル: サンデーサイレンス - サンタフェトレイル by ノーザンテースト
10.プリンセスゴールド: サンデーサイレンス - ゴールデンサッシュ by ディクタス
芝では初出走となる北海道所属のモエレフェニックスがきわどいながらも逃げ切りました。札幌2歳を使ったあとは中央移籍の予定だそうです。
さて新馬戦のような切れ味はなく10着に終わったプリンセスゴールド。予定通りに札幌2歳に行くのかどうか分かりませんが、今回の敗戦はステイゴールドの妹だからということにしておきましょう。単に小倉遠征から帰ってきて、次は札幌ということで今の時期に3回も長距離輸送したからなんだと思いますが、だから、このまま札幌滞在で札幌2歳なら巻き返してこれるんじゃないかなとも思います。

ひまわり賞 OP 小倉 芝1200m
九州産馬限定戦。
1.テイエムチュラサン: タイキシャトル - フルフリングス by ノーザンテースト
2.テイエムヒットベ: ヘクタープロテクター - ワカセイウン by ホリスキー
北海道からの持ち込み馬テイエムチュラサンが勝ちました。2着も父ヘクタープロテクターってことは北海道からの持込になるんかな。
2004/8/29
Foreign Racing
Travers S GI Saratoga USA Dirt 10F
1.Birdstone: Grindstone - Dear Birdie by Storm Bird
2.The Cliff's Edge: Gulch - Zigember by Danzig
3.Eddington: Unbridled - Fashion Star by Chief's Crown
4.Purge: Pulpit - Copelan's Bid Gal by Copelan
5.Sir Shackelton: Miswaki - Naskra Colors by Star de Naskra
6.Suave: A.P. Indy - Urbane by Citidancer
7.Lion Heart: Tale of the Cat - Satin Sunrise by Mr. Leader
という結果でした。Lion Heart最下位かよ。
Birdstoneは強かったですね。終わり。
追い込んでいつものように届いてないThe Cliff's Edgeとか、先頭に立って脚が止まるPurgeとか、3冠の頃と大して変わりないようですね。Lion Heartは惨敗しましたが、ハ行しているようで、脚をやってしまって引退濃厚なのだとか。
まあ、Birdstoneがアッサリ飛んだらSmarty Jonesが泣きますので、ちゃんと勝ってるということで良しとしましょう。
Horse Racing
新潟記念 GIII 新潟芝2000m
1.スーパージーン: サッカーボーイ - メイタイザン by パーシャンボーイ
2.レニングラード: トニービン - ブリリアントベリー by ノーザンテースト
新潟はサッカーボーイなのか…
こんなところでいきなりスーパージーンが重賞馬になってしまいますか。

2歳
新馬戦。小倉はコスモヴァレンチ。新潟はコスモオースティン。札幌はサイボーグ。
■コスモヴァレンチ: マイネルラヴ - イブキローマン by ブレイヴェストローマン
■コスモオースティン: オース - ビューティスカット by コマンダーインチーフ
2頭まとめてビッグレッドか、で終わり。
■サイボーグ: タバスコキャット - パワフルレディ by マルゼンスキー
タバスコキャットの国内産駒は初めての勝ちあがりかな。
未勝利は、
■エイシンリトルオー: ブライアンズタイム - エイシンヒューロン by Dayjur
■メジロファング: フサイチコンコルド - メジロブルテリア by メジロライアン
■セイウンビバーチェ: Precise End - Definition by Relaunch
■プライドキム: アフリート - ステファーナ by リアルシャダイ
Precise Endの父はEnd Sweepか…

北九州短距離S OP 小倉芝1200m
前走の同条件小倉日経OPからほとんどそのままのメンバー構成。なのになぜそのときの勝ち馬ゴールデンキャストが吹っ飛んでるんでしょうか。8着ってありえないですよ。ただ直線で行き場がなかったようですが、これがあるから今年の幸英明は信用できないと言われるんですよね。
佐世保S(準OP)→小倉日経→北九州短距離とメンバーがほとんど変化無しになるのもどうかと思うが。
1.フサイチオーレ
2.ヒューマ
3.ダンツキャスト
8.ゴールデンキャスト
2004/8/30
Foreign Racing
Pleasantly Perfect (1998 USA) Pleasant Colony - Regal State by Affirmed
アメリカにおけるRibotの大物はさすがに今季限りでの現役引退の方針のようですが、最後に大きな目標を設定しているんでしょうか。現在の北米圏での通産獲得賞金のトップはCigarなのですが、Pleasantly PerfectがBC Classic、JCDと連勝するとそれを逆転できるらしいです。
JCDはJRAがダートの大レース勝ち馬に対してボーナスをつけますので、ドバイWCを勝っているPleasantly Perfectは1着賞金が倍額となるわけで、ということはBC Classic、Dubai WCに迫るような賞金額か、2.6億。
昨年初めてアメリカからの遠征馬が勝ったわけで、遠征する側としても十分勝算がありますし、餌も十分。また、今年は初のJCとJCDの同日開催となるわけで、そこにアメリカナンバー1が登場するということになればJRAとしても願ったり叶ったりというところでしょう。ただ、そうなると例年どおりのTV中継だとJCDのパドックは多分見られないので関西テレビが何か手を打ってくれないですかね、とも思う(フジの方には期待してないのか)。U局との兼ね合いもあるんだろうけど、普段の10Rみたいに放送始まってすぐにレースでは落ち着かないし…。
実際日本に来るかどうかはBCの結果出てから決めるんだろうけど、これまでの逆で、BCを勝ったら日本に来るというスタンスなのは素直に歓迎しましょう。
負け馬@馬耳東風さんの記事[Japan Cup Dirtがまだ向いているのは分かるが、Plesantly Perfectが来れば歴史的な事。]によると、Pleasantly Perfectの種牡馬としての繋養先がまだ決定されていないとの事。社台入りの可能性を考察されてますが、そのあたりの事情は正式に発表されるのを待つとしても、とにかく本気モードでの来日になるなら愉しみ。

Lion Heart (2001 USA) Tale of the Cat - Satin Sunrise by Mr. Leader
Travers Sを惨敗後にハ行していたLion Heartは骨折であることが判明して、引退、種牡馬入りとなるようです。詳しいことはまだ未定。
アメリカでは人気のStorm Cat系ですし、父Tale of the Catも人気種牡馬ということならば、来年の復帰を待つよりはこのまま種牡馬にしてしまった方が良いとの判断でしょう。Huskell Invt.勝ちでSmarty Jones引退後の世代を牽引する馬としてTraversでも一番人気に推されたほどの馬ですので、種牡馬としても人気にはなるのだろう。
ところでギャロップなんぞを立ち読み(ギャロップの価値はコラムだと勝手に思ってるのでそれ以外は読んでない)しているとSmarty Jonesは初年度種付け料が10万ドルの大台に乗るかも知れないとの事。種牡馬ビジネスのもたらす弊害みたいなことも書かれていましたが。

Inter Cleante (2000 ARG) Interprete - Original Lady by Fine Toss
Inter Cleante romps to first Group 1 win at Palermo
なんか見たことのある馬名だったもので…。
昨シーズンのEstrellas Classicの2着馬Inter CleanteがGI Gran Premio General San Martinを勝ちました、というニュース。この前のEstrellasで2着になったときはペースメイカとしての出走で2着に食い込んだのですが、6馬身差の圧勝でGIタイトルを手に入れたことでEstrellasの2着もフロックではなかったということになればよいかと思います。いつも繊細であったのが、この日に限っては落ち着いてレースに臨めたということのようです。
Winamp Skin
Personality #9 4周年イベント
水聴竜詠師匠のサイト[Personality #9]が4周年を迎えられ、その記念イベントが開催されております。イベントは9/4まで開催されるようです。
イベントページの冒頭で4年前を振り返っておられますが、4年間って相当長いなあと。書かれているとおりエロゲ業界も様変わり。4年間。私にとってのAliceSoft神話というものはまだ健在なのですが(そのわりには大番長もランス6もスルーしたのはなぜ?)、さまざまなメーカーの栄枯盛衰を思うと長いです。
私が初めて水聴師匠のサイトにお邪魔したのが大体3年前になるのかな。WinampのSkinに興味を持ったそのとき、まず最初に水聴師匠のサイトにたどり着いたのは私にとってすごく幸運なことでした。当時は今以上にAliceSoftに入れ込んでいたわけですし、またHard Rockなどに造詣の深い音楽の趣味も私と波長の合うものでした(こういう言い方はあるいは失礼に当たるかもしれませんが)。それがなければ私がWinampのSkinを作る事はなかったでしょうし、また、そのBBSにて8823さんと知り合わなければ今のように同人イベントに行ったりということもなかったのではないかなと思うのです。そんなわけで多大な影響を(こちらが勝手に)受けているのですが、そのあたり、ちょっと時間があるときに語ってみますかね(誰一人読まなくてもいいかなと思ってみた)。
さて、Skinの感想はあちらのBBSに書き込むつもりなのでこっちには書かないことにしましょう。まだ、DLしてきたばかりなので感想も何もないですが、Skinの紹介ページでお供ミュージックなんて紹介されていてすごくなるほどと思ったりもしました。
はい、メタルの話しかしない人です。海外アイドル曲はチェックすることはするんですけど、ぐっと引き込まれるものがあまりないかも…。アイドルかどうか異論がありそうですが、The CORRSは良いですよ。

それにしても最近ここを見てくださってる方にはほとんど関係のない話なんではないか。競馬の話ばっかりしてるんじゃないやいと言っても通じなくなりつつあるこの状況では…。でも、これがなかったらサイト公開だってしてなかったわけだしなあ。
2004/8/31
Foreign Racing
From Racing Post
いくつか気になった記事を。例によって記事に直接リンクはしませんが。
Warrsan runs for Brittain in Germany
DUAL Coronation Cup winner Warrsan will bid to atone for a rare below-par effort with victory in the Grosser Preis von Baden in Germany on Sunday.
"Ascot was a non-event for him really. He never got into the race," added Brittain, who confirmed that a tilt at the Prix de l'Arc de Triomphe on October 3 remains firmly on the agenda for the battle-hardened six-year-old.
ちうことで、今週行われるBaden-BadenのGI Grosser Preis von BadenにWarrsanが出走。そして凱旋門賞に向かうということのようです。で、このレース昨年はGrosser Bugatti-Preisとなっていたわけですが、今年は元に戻ったのかな?ちょっと分からない。ついでにGallopOnlineが開かないので詳しい情報もまだわからず。Japan Bloodstockで出走予定馬が上がってるけど、ここにWarrsanの名前がないしな。まあ週の後半になったら分かるだろ。

McEvoy confirmed for Rule Of Law in Leger
KERRIN McEVOY, confirmed as riding leading St Leger fancy Rule Of Law, on Sunday said that victory in the final Classic would rival his famous 2000 Melbourne Cup triumph on Brew.
Godolphin’s number two jockey will be in the hot-seat at Doncaster on Saturday week, with Frankie Dettori booked to ride stablemate Doyen in the Irish Champion Stakes at Leopardstown on the same afternoon.
McEvoy, who partnered Rule Of Law to finish second in the Vodafone Derby, rode the colt in a “pleasing” gallopat Newmarket on Sunday.
The son of Kingmambo is 11-4 favourite with William Hill and Coral for the betfair.com-sponsored Classic on the back of a convincing victory of the Great Voltigeur Stakes at York a fortnight ago.
これは来週の話でSt. Leger挑戦のRule of Lawの鞍上がMcEvoyに決まったとの事。Godolphinのナンバー1であるDettoriは同日のIrish Champion SでDoyenに乗るからということなのでDoyenのIrish Champion S出走も決定してますかね。で、St. Legerの方ですが、どうやら一番人気か。
Quiffと人気を分け合っている感じなのですが、向こうはStoute-Fallonがともに制していない最後のクラシックであるSt. Legerをどうしても手に入れようとしているようなので怖さという点では向こうが上かなとも思う。

Mubtaker connections undecided about his next run
MUBTAKER's weekend destination remained uncertain on Monday as connections of the leading Prix de l'Arc de Triomphe hope continued to decide between possible targets in Britain and Germany.
Now trainer Marcus Tregoning must decide whether to follow the route taken in 2003 and run Mubtakerin the September Stakes at Kempton or wait 24 hours and give the seven-year-old the chance of a first Group 1 success in the Grosser Preis von Baden.
Mubtakerが今週末に走るレースの候補としてイギリスのSeptember SとGrosser Pries von Badenのどちらかにまだ決めかねているということです。どちらにせよ今年の最大目標は凱旋門賞なのですが、まだ、GIを勝ったことがなかったのですか。イギリスのGIIIとドイツのGIのどちらを選ぶかということになっているようです。

Candy Ride (1999 ARG) Raid the Rails - Candy Girl by Candy Stripes
DRF: Attempted comeback by Candy Ride called off
Candy Ride引退濃厚ということです。結局今年は一度も出走できなかったのですが、BCにも間に合わないという判断が下されたのでしょう。最後の出走となった昨年のPacific Classicで驚異的なパフォーマンスを示したわけで、下手にレースに出してその力を疑われるようなことになってはたまらないということですかね。となると挑戦する価値のあるレースなんて限られてきてBCかドバイくらいを目標にするしかないのでしょうし。
DRFの記事ではHill'n' Daleで種牡馬入りする見込みということになっています。
北米移籍後に勝ったGIはPscific Classicのみ。重賞もこの他に芝のAmerican H.を勝っただけという実績ですが、アルゼンチン時代を含めて6戦無敗。評価の難しいところかも。
2004/8 [1]2004/9 [1]

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