Makybe Diva (1999 GB) Desert King - Tugela by Riverman
AAP: Makybe Diva May Just Be The Start
ということで、オセアニア最強ステイヤーMakybe Divaが春の天皇賞への出走を検討しているらしいですな。
The suggestion that champion Australian mare Makybe Diva may race in Japan in May is the first positive response to the move by the Japan Racing Association to double the number of major races open to international competition in 2005 to 60 events worth more almost $US60 million.
The long awaited move is the first step in a three-year plan to gain greater international recognition and status for Japanese racing from the International Cataloging Standards Committee.
The Tenno Sho Autumn is the race that may be targeted by dual Melbourne Cup winner Makybe Diva should she perform to expectations in Dubai in March.
The Japan Racing Association has indicated that by 2007 half of Japan's black type races will be open to foreign competition.
AAP: JAPAN: Makybe Diva May Just Be The Start
オーストラリアのチャンピオン牝馬Makybe Divaが5月に日本で出走するという提案はJRAが2005年にこれまでの2倍となる60の大レース(賞金の総額は60万USドルに相当する)を国際的に開放する措置に対する最初の好意的な反応である。
長い間待たれていたこの措置は日本の競馬界がICSCからより上の国際的認識と地位を得るための3年計画の最初の段階である。
2004年にはわずか24のレースが海外の馬に対して解放されていた。
開放されるレースのリストには1.3万ドルの天皇賞の春と秋(南半球なので逆になっているようです)、900,000ドルの高松宮記念が含まれている。
天皇賞春にはMelbourne Cupを連覇したMakybe Divaの目標となり、3月のドバイでの彼女のパフォーマンスに期待されている。
JRAは2007年までに半分のレースを海外に開放しようとしている。
というような内容の記事でした。向こうじゃAutumnなのが天皇賞春という事になります。で、Makybe DivaがドバイでSheema Classicを走ってから、日本を目指すという事なのですが、天皇賞春の頃にはオーストラリア秋シーズンの長距離路線のビッグレースであるSydney Cupが行われるはずなんですよね。そしてSydneyに続いてAdelaide Cup、Brisbane Cupと開催されてるのでMakybe Divaが天皇賞に来るというのならこれらのレースには出走できないということになるんじゃないかなと思われます。
だから、天皇賞春を開放してもそうそうオーストラリアからステイヤーを呼べることにはならないだろうと思ってたんですが、いきなり大物が釣れるかって印象ではあります。尤もMakybe Divaは既に向こうのハンデ戦に出るよりは、定量戦の方が安全であるというところにまでなったのではあるでしょうけど。
でもまあThoroughbred Timesの記事をJAIRが即日訳出してるってのはJRAもMakybe Divaを呼ぶことの重要性を認識してるってことではないかなと。
JAIR: マッキビーディーバ、天皇賞(春)に出走を予定(オーストラリア)
しかし、「マッキビーディーバ」ってのはなんなんだと。もし本当に来日したときにはもうちょっとマシな読み方されると良いですな…
Santa Ynez S GII Santa Anita USA Dirt 7F
1.Sharp Lisa: Dixieland Band - Winter's Gone by Dynaformer
2.No Bull Baby: Indian Charlie - Slumgullion by Conquistador Cielo
3.Hot Attraction: Pulpit - Changing Ways by Time For a Change
4.Mother: Lion Hearted - Proper Lassie by Topsider
5.Northern Mischief: Yankee Victor - Rhondaling by Welsh Pageant
Sharp Lisaが楽勝したようです。これで5戦2勝として、Hollywood Starlet SとAlcibiades Sで2着しています。母がHis Majesty=Graustarkの3X2というクロスを持っておりさらに、母にAlibhaiクロスを持つDixieland Bandを入れ、Hyperionの目立つ血統になっています。累代に配された種牡馬もどちらかといえば長い距離に適正がありそうな種牡馬が多く、7Fで初重賞を取りましたが中距離に行って欲しい馬ではあります。Sweet Catomineから逃げたとかは言ってはいけませんw。次は1マイルのGI Las Virgenes Sに行く予定だといっているのでSweet Catomineとぶつかります。
とか言いつつ、今回はNo Bull Ladyが斤量背負う立場だったってこともあるにはありますけどね。
San Miguel S GII Santa Anita USA Dirt 6F
1.Going Wild: Golden Missile - Fola by Strawberry Road
2.So Long Birdie: Pioneering - Dear Birdie by Storm Bird
3.General John B: Sweetsouthernsaint - Genutech by General Assembly
4.Fallfree: Falstaff - Freedom's Spirit by Half a Year
4頭立てになってしまって抜けた一番人気のGoing Wildがハナ差で勝利。
Going Wildは5代母にYour HostessがいてそこからGay Hostessを経由してくるファミリーです。累代はGay HostessにRaise a Native、Nureyev、Strawberry Road、Golden Missileという血統。なんでそこでGolden Missileが入るかなとか思ったりもするがねえ。A.P. Indyを直接入れときゃいいじゃない?とか思ったりもするんですが、まあGolden MissileならForliのクロスが出来上がるということではある。
2着のSo Long Birdieは母Dear Birdieで分かるとおりBird Town、Birdstoneの下。姉と兄はCape TownやらGrindstoneと使ってる種牡馬が微妙だったりしますが、この馬もPioneeringなんて評価しづらいのを使ってます。多分Storm Catの半弟ってところで目をつけられたんでしょうけどねえ。ミスプロが近くなってるので姉兄より短距離に出てるかなってところ。
Dubai World Cup Day
公式サイトにて登録馬が出ていたのでチェキ。
Dubai World Club: nominations.pdf
PDFファイルになってますが、開いてみたらいきなり引退決定の馬の名前が出てきてorz。Action This Day。
まあ、全部見る価値は無いかと思いますがねえ。とりあえず気になるSheema Classicだけ見ておくと、Vallee Enchanteeがいます。Thignon Boyもいます。ゴドルフィンのRule of Lawもいます。Cherry MixもいるしDyneverとかDoyenの名前もあります。PowerscourtもPhoenix Reachもいれば、当然のようにMakybe Divaもいる。全部出てくるとは思わないけど、この半分でも走ったらよいレースになりそうな気はしますな。Silent Dealは選ばれるかなあ。
で、一応プレスリリースも出てます。
Dubai World Club: 989 Horses Entered for World's Richest Day of Racing
Mandella厩舎はRock Hard Ten、Minister Eric、Congratsをエントリーさせた模様。この他にDubai World CupにはRoses in May、昨年のUAEダービーを勝っているLundy's Liabilityがエントリー。ゴドルフィンからはRuler's CourtやCherry Mixを含む11頭のエントリーがあるようですが、Cherry Mixは登録だけになりそうですし、むしろダートの2000mにCherry Mixを出さなければならなくなったとしたら、今年も相当に厳しいところはあるかと。
日本に関する記事はこの程度。
Japan has been a great supporter of the Dubai World Cup (Gr.I) and came within three lengths of a win when To The Victory finished second to Captain Steve in 2001. This year Japan has entered 14 horses including the winner of the Japan Cup Dirt (Gr.I) Time Paradox, trained by Hiroyoshi Matsuda.
Dubai World Club | Press Releases
タイムパラドックスしか名前出てないし…。
そしてオーストラリアからはDuty FreeにAlinghiの名前が出ているようですね。年末にアメリカに売られるというような話も出ていましたが、結局価格が折り合わなかったんですかねえ。さすがに吹っかけすぎとは思ったけどねえ。どうやらElvstroemもDuty Freeなのかな。
Alexander GoldrunとAttractionもDuty Freeに登録してますねえ。
ロシアの次は韓国なのかな
Entrepreneurがロシアに買われたというニュースの次はCommendableが韓国に買われた話が飛び込んできましたよ。
Thoroughbred Times: Belmont Stakes winner Commendable sold to Korea
Commendable: Gone West - Bought Twice by In Reality
母はFappianoの半妹という良血馬。2000年のBelmont S馬とはいえ、Kダービー馬Fusaichi Pegasusもいなければ、Preakness S馬Red Bulletも不在というところに助けられた面はあり。その後は勝てず通算2勝。Super Derbyで2着、Travers Sで3着してまるっきしフロックでもないというところは見せていますけど。
初年度産駒は昨年デビューしていますが、新種牡馬リーディングではBlood-Horseの集計で46位と出遅れていました。種付け料は10,000ドルというところ。
購入したのは韓国政府ということになっていて、韓国国内の馬産に本格的に取り組むという事になりますでしょうか。
で、オーナーのLewis氏はSilver Charmの時と同じように優先買戻し条項とでも言うべき条件をつけているようで、今後アメリカから輸出される種牡馬のスタンダードな条件になるのかなと思わなくもありませんな。
今年プサン競馬場がオープンするという事もあって韓国の競馬はようやく本格的に動き出すかなという感じではあります。競馬場の施設面ではソウルよりはるかに上のようですので、韓国は内国産馬保護のためにソウル競馬場を使うってことではないかと思われ。何年かしたらプサン競馬場で国際レースの計画とか出てきそうではある。ただ、大規模なフェスティバル開催ももうこれ以上適当に空いてる時期はなさそうなので、各国から一流馬を呼べるような大規模な開催をやる余地は無くなりつつあるのかなという気はする。
International Classification
発表されたらしい。
Blood-Horse: Ghostzapper Ranked as Top Horse in the World
ということなのでGhostzapperが130でトップというのが昨年の結果でした。
細かいデータはこれ。
IFHA: 2004 World Thoroughbred Racehorse Rankings
上位を順に並べていくと、
130: Ghostzapper(I) Breeders' Cup Classic
128: Smarty Jones(I) Preakness S
127: Doyen(L) King George
126: Bago(L) Prix de l'Arc Triomphe
126: Pleasantly Perfect(I) Dubai World Cup
125: Cherry Mix(L) Prix de l'Arc Triomphe
124: Haafhd(I) British Champion S
124: Medaglia d'Oro(I) Dubai World Cup
123: Azamour(I) Irish Champion S
123: Ghostzapper(M) Philip H. Iseline BCH
123: Grey Swallow(L) Irish Derby
123: Pico Central(S) Vosburgh S
123: Rakti(M) Queen Elizabeth II S
123: Roses in May(I) Breeders' Cup Classc
123: Sulamani(I) International S
122: Haafhd(M) 2000 Guineas
122: Kitten's Joy(L) Turf Classic Invt.
122: Lucky Story(M) Queen Elizabeth II S
122: North Light(L) Derby, Irish Derby
122: Southern Image(M) Stephen Foster H
122: Southern Image(M) Pimlico Special H
122: Speightstown(S) Breeders' Cup Sprint, A.G. Vanderbilt H
122: Zenno Rob Roy(L) Japan Cup
121: Better Talk Now(L) Breeders' Cup Turf
121: Norse Dancer(I) International S, Irish Champion S
121: Refuse to Bend(M) Queen Anne S
121: Refuse to Bend(I) Eclipse S
120: Acropolis(L) Prix de l'Arc Triomphe
120: Birdstone(L) Belmont S
120: Birdstone(I) Travers S
120: Durandal(M) Mile Championship
120: Hard Buck(L) King George
120: Ouija Board(L) Oaks, Prix de l'Arc Triomphe
120: Powerscourt(I) Irish Champion S
120: Rule of Law(E) St. Leger
120: Tap Dance City(L) Takarazuka Kinen
120: Tycoon(L) Irish Derby
120: Warrsan(L) Eclipse S
これが2004年にレート120以上と評価された馬の全て。日本からはゼンノロブロイ、デュランダル、タップダンスシチーの3頭。この3頭の2003年の数値はタップダンスシチーが123、デュランダルが120、ゼンノロブロイが115ということでゼンノロブロイが数字を数字を上げた他は大して変わらないという事になりますかね。
キングカメハメハは117という数字。で、各国のダービー馬を比較してみると、Smarty JonesはPreakness Sの圧勝が評価されて128ですが、Kダービーでは122にとどまっています。愛ダービーのGrey Swallowが123でトップ。英ダービーのNorth Lightは122。これはセックスアローワンスの4ポンドを考えると英オークスのOuija Boardの120より下ということになりますねえ。愛オークスでは115しかついてませんけど。独ダービーのShiroccoは118で、昨年はハズレだったという印象の強い仏ダービーのBlue Canariは116、伊ダービーのGroom Tesseは115です。