American Oaks Invitational H GI Hollywood CA Turf 10F
1.Cesario: Special Week - Kirov Premiere by Sadler's Wells
2.Melhor Ainda: Pulpit - Potrinner by Potrillazo
3.Singhalese: Singspiel - Baize by Efisio
4.Luas Line: Danehill - Streetcar by In the Wings
5.Three Degree: Singspiel - Miss University by Beau Genius
6.Memorette: Memo - Foever Fondre by Shahrastani
7.Silver Cup: Almutawakel - Ribblesdale by Northern Park
8.Sweet Firebird: Sadler's Wells - Fire the Groom by Blushing Groom
9.Isla Cozzene: Cozzene - Isla Mujeres by Crafty Prospector
10.Thatswhatimean: Belong to Me - Lucinda by Red Ransom
11.Silk and Scarlet: Sadler's Wells - Danilova by Lyphard
12.Hallowed Dream: Alhaarth - Salul by Soviet Star
会社の休憩時間にEQUIBASEチェキしたら、おぉ勝ってるよ…しかも4馬身かというところまでは分かった。そして帰宅してテレビつけたら丁度NHKのニュースで映像流れてくれました。最後にネット探したらレース全部の映像もありつつ、
有芝まはる殿下@殿下執務室がテキストに起こした実況を読みつつ。
大外枠という利を活かしてスタートしてからすぐに内には持っていかずに余裕を持って3番手の位置を選択。先頭に立っていたIsla Cozzeneがやや飛ばし気味に逃げますが、3コーナー前でペースを落としたところを後続のThatswhatimeanとCesarioにあっさり詰められて終了。さらにコーナーで抵抗する間も与えずCesarioがThatswhatimeanを処理するとあとは直線独走劇。後方待機になってしまったMelhor Aindaはすでにこの時点で絶望的な体勢でなんとか2着を確保して北米トップの座だけを守るのが精一杯。結局4馬身差の圧勝劇。
Cesarioとしては大外枠からのスタートで終始揉まれることなく自分のレースをできたというのが勝因か。これだけ差を付けられるなら内で多少の不利があっても関係なかったような気もしますが、実際そこだけが不安というところもあっただけに枠順決定の時点で半分くらい勝利を手中にしていたところはある。怖かったMelhor Aindaはスタートでやや送れているようにも見えましたが、その程度ではどうにもならないくらいの完敗。そうは言っても北米の芝牝馬としてのレベルなら文句のつけ様は無いところにあるでしょうが、更にその上にまでは至らなかったということかなと。その分最初から芝の1600〜2000mあたりにアジャストされてくるような日本の牝馬に対して遅れをとってしまうのは仕方ないところか。
日本調教馬による北米GI初勝利、日本産馬なおかつ父内国産など様々な記念碑的ものを付き従えての歴史的勝利となりました。スペシャルウィークはこの前Horse Racing Batonのところでも触れているとおり、それなりに思い入れのあった馬ですから感慨深いものがある。
さて、向こうではどう報道されてるのかという事でBlood-Horseあたり見ておこう。記事のタイトルとしてはThoroughbred Timesの[Japanese filly Cesario silences field in winning American Oaks]の方が綺麗に作ったなという気はしてますけれどもね。
Blood-Horse: Japan's Cesario Conquers American Oaks
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日本の競馬界にとって大きな記念碑が作られた。Cesarioが賞金総額750,000ドルのHollywoodのGI American Oaksを勝利して3歳牝馬の国際的な出走メンバーを完膚なきまでに叩き伏せた。
Sunday Silenceの孫娘、青毛の牝馬、日本オークスの勝利者CesarioはAmerican Oaksに招待され、そして北米のGIレースを勝った初めての日本産馬となった。
騎手Yuichi Fukunaga、調教師Katsuhiko Sumii、馬主Carrot FarmであるCesarioはこの創設4年目の10Fレースのステークスレコード1:59.03を4馬身差の勝利で打ち立てた。
Carrot FarmはCesarioのシェアのために350ドルを支払った230人のパートナーによって構成されています。
13頭立ての大外枠からのスタートとなったCesarioは先行するIsla CozzeneとThatswhatimeanを見ることのできる絶好の3番手に付けた。Cesarioは3コーナーでIsla Cozznenから先頭を奪ったThatswhatimeanの外に並びかけました。彼女はよくコントロールされていて、最も印象的な動きで伸びました。
やや速いラップタイムは23 1/5, :46 1/5 and 1:11 3/5です。
Cesarioはパドックに現れたときにややオーバーヒートしているように見えましたが、クラブハウスを周回している間に落ち着きました。Fukunagaは気にしていなかったと言います。
「彼女はいつもパドックではこんな状態です。私は彼女に彼女のレースをさせるだけです。レースの展開に応じて、私は彼女にとってのベストポジションを探し、そこにつけようと考えました。私は馬群の中に入ろうとはしませんでした。彼女にとってのベストレースでした。日本のオークスよりも良いレースだったと思います。彼女はアメリカのGIを勝っ最初の日本馬となりました。そして彼女が最後になるのではなく、これからも彼女の引いたこの路線を引き継いでくれると良いですね」
Sumiiはこれに同意する。
「これは我々にとって最初の一歩である。これによって日本の生産者は勇気付けられるでしょう」
ここまで無敗のキャリアを誇ってきたMelhor Aindaは6/5の1番人気だった。彼女はこの悪夢のようなレースに耐え、Velazquezの手によって最後の直線で伸び2着を確保した。
VelazquezはMelhor Aindaにとってのレースは早くに終わっていたと言う。
「ゲートが開いたときに彼女は少し躓いてしまいました。いや、実際に躓いたということではないが、自分で自分自身を掴んでしまい爪先を下げてしまいました。それで3歩か4歩遅れてしまいました。そしてその間に他の馬が前に入ってしまいました。私はこの遅れを向こう正面で取り返そうとしましたが、別の馬が私たちから逃げました。そのブレーキの代償がこのレースそのものでした。最終的に3/8ポールのあたりで前が開きました。そこを何とかこじ開けて追いかけようとしました。…誰が彼女に近づけたというのでしょう。勝者はさっさと行ってしまい我々のところには戻ってきませんでした」
部外者だったSinghaleseは英国産馬でGarrett Gomezの手綱でした。中団を追走して3着に入りました。アイルランドからの遠征馬Luas Lineが4着となり、Honeymoon Breeders' Cupの勝ち馬Three Degreesは5着でした。
以下はMemorette、Silver Cup、Sweet Firebird、Isla Cozzene、Thatswhatimean、Silk and Scarlet、Hallowed Dreamsと続き、Louvainはスクラッチした。
Cesarioは6戦して5勝、獲得賞金は450,000ドルを加えて総額を2,578,568ドルとした。彼女の唯一の敗戦は4/10の阪神、1000ギニーでアタマ差の敗戦である。
Northern Farmが生産したCesarioはSpecial Week - Kirov Premiere (Sadler's Wells)という血統。
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はい、こんな感じでした。
一方で向こうのレースだから仕方ないのかもしれないが、相変わらず日本のマスコミはたいした記事書いてくれないなとかは思う。これはもうあちこちで触れられている事ですが、このレースを申し合わせたように米オークスと表記してるのはなんなのかとは思うよねえ。確かにAmerican Oaksというレース名だけを考えるならばそれは間違いではないのかもしれないが、やはり感覚としては米オークスという名は別のレースに与えられるべきであろうかと思うしね。CCAオークスこそとか思うし、Kentuckyオークスならまだ仕方ないかとは思えるかな。日米オークス制覇ってのは違和感ありまくり。あまりこういう表現は好きではないけれども、American Oaksの現地における位置ってのは日本での関東オークスという辺りではないのかなとは思うのですよ。
最後にCesarioの今後ってのは、とりあえず北米に残ってても仕方ないから戻ってくれば良いとは思うよ。その上で国内でラインクラフトとの決着をつけるべく秋華賞を目指すというのが無難なところではありましょうが、Longchamp行きってのも愉しくはあって、相手次第ではありますがOperaくらいならとかは思う。とりあえず今のところガチにオバケなDivine Proportionsとのレースが実現したら、萌えます。ただ、Divine Proportionsとの距離的な部分を考えるとRheinkraftの方がってのもあったりするけどね。あとBCならMileとFM Turfを2頭で使い分ければ両方福永が乗れるわけだし、どっちかにはDivine Proportionsもいるだろうからとか(妄想
Royal Heroine Invitational S GIII Hollywood CA Turf 8F
1.Intercontinental: Danehill - Hasili by Kahyasi
2.Ticker Tape: Royal Applause - Argent du Bios by Silver Hawk
Intercontinentalが貫禄を見せ、昨年のAmerican Oaks馬Ticker Tapeもこのところ少し目立ってなかっただけに復調してきたのは良い事かなとは思う。
Vanity Invitational H GI Hollywood CA Dirt 9F
こっちも結構いいレースで注目あってしかるべきかと思ってたが…
1.Splendid Blended: Unbridled's Song - Valid Blend by Valid Appeal
2.Island Fashion: Petionville - Danzigs Fashion by A Native Danzig
3.Andujar: Quiet American - Nureyev's Best by Nureyev
4.Santa Candida: Espaciado - Saint Marisa by Saint Sever
5.Hollywood Story: Wild Rush - Wife For Life by Dynaformer
6.Healthy Addiction: Boston Harbor - Lady Laika by Gone West
7.Casty: Valiant Nature - Catty Corner by Unbridled
8.I Can Yodele: Swiss Yodeler - Dancing at the Apollo by Apollo
3歳馬Splendid Blendedが直線でのIsland Fasionとの負い較べを制してGI初制覇となりました。Island Fashionも不調から立て直してきたというようにも見えまずまずの結果でしょうか。一番人気のAndujarはレースを引っ張ったものの直線でつかまって3着。
Splendid BlendedはAcornでは4着だし、トップクラスではあるものの抜けて強いという馬でもなかったわけで、結局今年の3歳牝馬は強いのかなとか思ってみたり。それでもAshadoとStellar Jayneという2枚看板の4歳馬相手だとまだどうかなとかは思うところですけど。
このレースを3歳馬が勝つのは26年ぶりで、通算7頭目のこと。
Triple Bend Invitational H GI Hollywood CA Dirt 7F
1.Unfurl the Flag: Bertrando - Escape the Storm by Storm Cat
2.Bear in the Woods: Formal Gold - Trav n' Kiss by Snow Chief
2.McCann's Mojave: Memo - Joni U. Bar by Nordic Prince
4.Saint Afleet: Northern Afleet - Saintly Silk by Saint Ballado
5.Harvard Avenue: You and I - Carrie Can by Saratoga Six
6.Areyoutalkintome: Smokester - Andrea Gail by Storm Bird
7.Mass Media: Touch Gold - Sultry Allure by Forty Niner
8.Taste of Paradise: Conquistador Cielo - Tastetheteardrops by What Luck
9.Tsigane: Anabaa - Trevillari by Riverman
10.Forest Grove: Forestry - Charm a Gendarme by Batonnier
11.Ender's Shadow: A.P. Indy - Gold Rush Queen by Seeking the Gold
12.Saint Buddy: Saint Ballado - Heart of America by Northern Jove
13.Roi Charmant: Evansville Slew - Cantina by Seattle Dancer
結局Mass Mediaが一番人気と聞いてちと吹きそうになったが、ええ加減に目を覚ませとか言いたくなりますな。なんであの馬そこまで人気になるんだろ。
Unfurl the FlagはGIどころかこれが重賞初制覇になる予感ですが、結構良いところまでいける馬じゃないかなとは思ったり。
Deutsches Derby GI Hamburg GER Turf 2400m
1.Nicaron 9-h: Acatenango - Nicols Girl by Dunbeath
2.Night Tango 4-r: Acatenango - Nenuphar by Night Shift
3.Arcadio 9-e: Monsun - Assia by Royal Academy
4.Konigstiger 1-l: Tiger Hill - Kittiwake by Barathea
5.Harar 7: Acatenango - Hosea by Lagunas
6.Albarino 9-h: Platini - Anna Leone by Caerleon
7.Silent Wind 5-d: Monsun - Strockida by Rocket
8.All Spirit 2-n: Platini - All Saints by Goofalik
9.Konigsbote 5-h: Monsun - Karenina by Second Bet
10.Orange Blue 4-i: Laroche - Onanga by Acatenango
うはは、Aラインではないけども9-hキタキタ。Nicaron来ますか、ここで。父Acatenangoは説明不要のドイツの大種牡馬。先年亡くなってしまいましたので、この馬あたりが最後の大物ということになろうかと。これでLando、Borgiaに続いて独Derbyは3勝目。母父Dunbeathというのは聞きなれないですが、Grey Dawnの産駒でBold Forbesを叔父にもつ9-f族の良血。ただでさえ重いGrey Dawnに更にBlenheimクロスを持って余計に重いか。古きアメリカのスピードを持つこの牝系を以ってしてもやや過剰なスタミナに見えますが、現役時はマイル戦から中距離というあたりの実績。更に累代を遡ってみるとShirley Heightsがいたり、Fair TrialやHyperionがクロスしたりする良い血統かなと。
Prix Jean Prat GI Chantilly FR Turf 1600m
1.Turtle Bowl: Dyhim Diamond - Clara Bow by Top Ville
2.Starpix: Linamix - Star's Proud Penny by Proud Birdie
3.Rocamadour: Celtic Swing - Watch Me by Green Desert
4.Home Affairs: Dansili - Orford Ness by Selkirk
5.Ad Valorem: Danzig - Classy Women by Relaunch
6.Mathematician: Machiavellian - Zibilene by Rainbow Quest
7.Helios Quercus: Diableneyev - Criss Cross by Crystal Palace
8.Salut Thomas: Adnaan - Salut Bebs by Kendor
フランスはもうレース次第、コース次第な気がしてきた。ギニーでは8着に沈んでいたTurtle Bowlでした。
Falmouth S GI Newmarket GB Turf 8F
No. | Post | Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | 6 | Alexander Goldrun | Gold Away | Renashaan | Darshaan | K.J. Manning | J.S. Bolger |
2 | 3 | Peeress | Pivotal | Noble One | Primo Dominie | M.J. Kinane | Sir Michael Stoute |
3 | 1 | Soviet Song | Marju | Kalinka | Soviet Star | J.P. Murtagh | J.R. Fanshawe |
4 | 7 | Sundrop | Sunday Silence | Oenothera | Night Shift | K. McEvoy | Saeed bin Suroor |
5 | 4 | Cape Columbine | Diktat | Cape Merino | Clantime | T. Quinn | D.R.C. Elsworth |
6 | 2 | Karen's Caper | War Chant | Miss Caerleona | Caerleon | J. Fortune | J.H.M. Gosden |
7 | 5 | Penkenna Princess | Pivotal | Tiriana | Common Grounds | S. Sanders | R.M. Beckett |
こんなところに、すげえメンバー集めやがってとかいう印象ですが、やはり牝馬路線は愉しいわ。
さて、ほとんど連闘で出てきてしまったAlexander Goldrunですが、これをどうすべきかというのが一つ。Windsor Forestの上位3頭が揃って出走で、そこで3着とやらかしてしまったSoviet Song、勝っちゃったPeeress、その間にいたSundropの順位はまず入れ替わるんだろうけど、Alexander Goldrunとの力関係もあったりして悩むところ。3歳馬ではCape of Good Hopeの妹はちと足らんかなというところはある。一方でフランスは置いといて英愛のギニーのレベルに疑問が呈される昨今で愛ギニー2着のPenkenna Princess、Coronation2着のKaren's Caperの2頭のレース振りは注目しておきたいところ。
この斤量差なら、古馬トップクラス相手にはそれこそDivine Proportionsくらいつれてこないとダメだろうというところはあるので、叩いてきたSoviet Songに期待したい。Alexander Goldrunはマイルもこなせるが本領は10Fかなというところもあるので、やはり距離実績上位のSoviet Songには負けて欲しくない。Sundropはレースを選べば勝てるGIもあるだろうが、ここでSoviet Songを倒すのはちっと厳しかろうとは思うので、Alexander Goldrunを相手にどの程度やれるか見るのが良いでしょうかね。