Japan Cup Dirt GI Tokyo JPN Dirt 2100m
サラブレだったかの特集記事にざっと目を通したんですが、いつの間にHawthorneは人工馬場を導入したんですかね。
Post | Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | Sunrise Bacchus | Hennessy | Real Sapphire | Real Shadai | K. Ando | H. Otonashi |
2 | Student Council | Kingmambo | Class Kris | Kris S. | R. Migliore | V. Cerin |
3 | Kandidate | Kabool | Valleyrose | Royal Academy | R. Moore | C. Brittain |
4 | Furioso | Brian's Time | Fursa | Mr. Prospector | H. Uchida | M. Kawashima |
5 | Cafe Olympus | Grand Slam | Cognac Lady | Olympio | H. Goto | Y. Matsuyama |
6 | Wild Wonder | Brian's Time | Waltz Dancer | Sunday Silence | Y. Iwata | T. Kubota |
7 | Vermilion | El Condor Pasa | Scarlet Lady | Sunday Silence | Y. Take | Sei Ishizaka |
8 | Meisho Tokon | Mayano Top Gun | Lunar Sphere | Jade Robbery | K. Take | I. Yasuda |
9 | Eishin Lombard | Victory Gallop | Pacific City | Carson City | Y. Fukunaga | K. Kozaki |
10 | Wonder Speed | King Glorious | Wonder Heritage | Pleasant Tap | F. Komaki | T. Hatsuki |
11 | Field Rouge | Croco Rouge | Mejiro Romer | Lindo Shaver | N. Yokoyama | M. Nishizono |
12 | Dragon Fire | Brian's Time | Magical Woman | Paradise Creek | K. Tanaka | T. Kubota |
13 | Blue Concorde | Fusaichi Concorde | Ebisu Family | Brian's Time | H. Miyuki | T. Hattori |
14 | Fusaichi Ho O | Jungle Pocket | Admire Sunday | Sunday Silence | O. Peslier | K. Matsuda |
15 | Juck Sullivan | Belong to Me | Provisions | Devil's Bag | E. Ahern | G. Butler |
16 | Bonneville Record | Assatis | Daiwa Stan | Maruzensky | Y. Shibata | M. Horii |
それはさて置き、Student Councilに触れられるときにはその出走メンバー、レースの格などもあってかPacific Classicが…と言うのを多く見受けるのですが、どっちかと言えばHawthorne Gold Cupの方がこの馬を評価するうえでは重視されるべきなのではないかとは思ったり。Pacific Classic以降Lava Manはずっと不調ですので、あのLava Manを倒したと言われてもピンと来ないし。というかHawthorneを勝った事で、あれはフロックじゃなかったと言われたのは事実。先行して、早めに動いてくるタイプなので良い枠を貰ったようには思います。その辺はMiglioreがうまくやるだろう。Miglioreは通算4000勝を超えるベテランで、ニューヨークを主戦場にしていましたが、去年の秋から西海岸をメインにするようになっています。このレースに照準を合わせていただけあって、陣営のコメントを見ても状態は良さそうで、Cerin師のコメントだと日本に着いてから体重は増えているとのこと。KingmamboにKris S.と得体の知れた種牡馬を使っているも含めてどの程度の人気になるのだろうかってのも注目したいところと思ってたら、結構人気してるな。
で、日本馬のエースは誰かということになると、Kingmamboの孫であるヴァーミリアンということになるかな。JBCクラシックなども見るにフリオーソ以下が簡単に逆転できるとも思えないし、やはりここは前を行くStudent Councilを直線でヴァーミリアンが追い詰めに掛かるというKingmamboフリークにとっては堪らない展開を妄想するのです。
一方アロンダイト的な上がり馬として人気を集め、Cerin師も警戒しているとコメントしたのがドラゴンファイアー。まーでも、勝春ですぜ?くらいに思ったりもしますが。アロンダイトは連勝中に東京のダート2100mを2勝していたのがポイントだっただけにそういう裏づけのない部分でどう出るかとは思います。反面シリウスSを勝ってきたんだから良いんじゃねえかとも思いますが。
武蔵野Sを勝ったエイシンロンバードはやや血統が煩すぎるか。母の段階で組んだクロスをしっかりと承継させているということにはなりますが、やはり最前面にMr. Prospectorというのが微妙。レースを引っ張ってどこまで持つかだろう。早めに来られたらどうしようもないと思えるが。
Japan Cup GI Tokyo JPN Turf 2400m
栗東12、美浦1、ビッグレッド1、西海岸1、ドイツ1、イギリス2…外国馬云々の前に今年も1頭しか出せない美浦をどうにかすべきでは、とか…
Tales from the Twilight World
一つの時代の終わりを告げるか
Post | Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | Erimo Harrier | Generous | Erimo Hustler | Bravest Roman | K. Take | H. Tadokoro |
2 | Pop Rock | Helissio | Pops | Sunday Silence | O. Peslier | K. Sumii |
3 | Cosmo Bulk | Zagreb | Iseno Tosho | Tosho Boy | M. Matsuoka | K. Tabe |
4 | Admire Moon | End Sweep | My Katies | Sunday Silence | Y. Iwata | H. Matsuda |
5 | Chosan | Dance in the Dark | Stay Young | Soccer Boy | N. Yokoyama | T. Shimizu |
6 | Victory | Brian's Time | Grace Admire | Tony Bin | C. Lemaire | H. Otonashi |
7 | Papal Bull | Montjeu | Mialuna | Zafonic | R. Moore | M. Stoute |
8 | Artiste Royal | Danehill | Agathe | Manila | J. Talamo | N. Drysdale |
9 | Inti Raimi | Special Week | Andes Lady | Northern Taste | T. Sato | S. Sasaki |
10 | Meisho Samson | Opera House | My Vivien | Dancing Brave | Y. Take | S. Takahashi |
11 | Vodka | Tanino Gimlet | Tanino Sister | Rousillon | H. Shii | K. Sumii |
12 | Fusaichi Pandora | Sunday Silence | Lotta Lace | Nureyev | S. Fujita | T. Shirai |
13 | Hiraboku Royal | Tanino Gimlet | Mars Violet | Mr. Prospector | H. Goto | R. Okubo |
14 | Dream Passport | Fuji Kiseki | Grace Land | Tony Bin | K. Ando | H. Matsuda |
15 | Rosenkreuz | Sunday Silence | Rose Colour | Shirley Heights | Y. Fujioka | K. Hashiguchi |
16 | Saddex | Sadler's Wells | Remote Romance | Irish River | T. Mundry | P. Rau |
17 | Halicarnassus | Cape Cross | Launch Time | Relaunch | D.P. Holland | M.R. Channon |
18 | Delta Blues | Dance in the Dark | Dixie Splash | Dixieland Band | Y. Kawada | K. Sumii |
日本においてサンデーサイレンスの時代が終わろうとしている。そのラストクロップは現在の4歳馬であり、その世代を代表しては唯一のGI馬であるフサイチパンドラが去年と同じくエリザベス女王杯からの中1週での出走に踏み切った。しかし出走メンバー中サンデーサイレンス産駒(そもそも去年は出走馬中の過半を占めていたのが今年は2頭しかいないのだ)のGI馬はフサイチパンドラのみであり、事実上サンデーサイレンスの時代というものはディープインパクトの引退とともに幕を引き、今はその残照の時代と言えるかも知れない。今年GIを勝っているダイワメジャーはディープインパクトの上の世代に属するし、スズカフェニックスはディープインパクトと同世代である。
さて、欧州においても偉大なる2頭の種牡馬の時代が終わりつつある。既に亡くなっているDanehillは今年の3歳がラストクロップにあたり、この世代でも尋常でない活躍を見せるPeeping Fawnなどを出しているが、今年のDylan Thomasの活躍についてはもっと評価されて良いし、彼がDanehillにとってのディープインパクト的な役割を果たしたということになる可能性はあるのではないか。存命のSadler's WellsもMontjeuのファーストクロップが3歳で衝撃を与え、同時に長く守った英愛リーディングの座をDanehillに渡してしまったあの時にある種の終わりを迎えたとは言えるのではないか。その後GalileoがMontjeuに続いてこの状況は確定した。DanehillはArtiste Royalを、Sadler's WellsはSaddexを送り込んできた。また、Montjeu産駒としてPapal Bullが参戦する。
フサイチパンドラは幾度となくサンデーサイレンスを相手にするものの失敗を繰り返していた良血繁殖ロッタレースがその最後になってサンデーサイレンスに贈った娘である。このフサイチパンドラによってサンデーサイレンスは全ての年次の産駒がJRAのGIを勝つという未曾有の記録を手に入れた。現在までの状況を考えると、繰り上がりによるものだったとはいえあの勝利が如何に大きなものであったかと思わざるを得ない。去年と同じくエリザベス女王杯からの中1週での出走であり、そのエリザベス女王杯のレースを見る限り、去年と同じ程度のレースはして見せるだろう。
皮肉なことにDylan Thomasが出走できなくなったことでより一層、次の時代への過渡的なメンバー構成であることがはっきりとしたようには思われる。
サンデーサイレンスの後継者としての地位を争う種牡馬からはフジキセキ、ダンスインザダーク、スペシャルウィークが産駒を送り込んできたし、サンデーサイレンスに対抗したブライアンズタイムも直仔とタニノギムレットの産駒がこの舞台を踏む。その観点ならばトニービンもジャングルポケットがここに産駒を出走させられていればと思う。フサイチホウオーが不調に陥り、ついにはダート挑戦となったのは残念なことだ。アドマイヤムーンはサンデーサイレンスの次という問題に対する一つの解になるべき血統だったが、残念なことにエンドスウィープは既に世を去ってしまった。
また、その一方でサンデーサイレンスに返り討ちにされ、ついには日本を去った種牡馬の産駒も走る。エリモハリアー、ポップロック、コスモバルクと内から3頭並んだのがそれだ。メイショウサムソンの父オペラハウスもジェネラス、エリシオ、ザグレブと同じように日本にやって来て、彼は踏みとどまった。とはいえ彼もあの時代に属する種牡馬ではある。
レースとしては、前走の天皇賞ではっきりさせたメイショウサムソンの利点が活きるレースになるかどうかではあって、瞬発力勝負に持ち込まれてしまうと厳しかろうが、自力でその状況を作らせない競馬は出来ると思われる。コスモバルクがどう出てくるかということにはなるのだろうが、ヴィクトリーもルメールでどういうレースになるかというあたりも含めて、積極的に逃げる馬がいなくてペースが落ち着くというのはあるかもしれない。
アドマイヤムーンの天皇賞は不利があったとしても負けすぎているようには思える。どうにも宝塚記念で一世一代をやってしまったのではないかと思えるし、そこから更に距離を延ばしてというのではどうやっても疑問の方が多く出てくる。
ウオッカについては結局あのエリザベス女王杯の直前取り消しは何だったのかという話だろう。実際ダービー馬でもあるわけだし、朝にちょっとした異常を見つけた陣営がこれ幸いといったあたりなのだろうけど、それでもその時点までレースを走ることを前提として調整されていた事実は残るわけで、レースに出る消耗こそ無いとはいえ、レースに向けて仕上げていかれる過程でのある程度の消耗は考えておかなければならないかと思う。
外国馬の中ではArtiste Royalに期待が掛かる。とにかくこの血統だ。AquarellisteがJC走るんだぜなんて言うと流石にデンパ扱いされそうだが、実際それくらいの感じでは見ている。ただ、鞍上は不安だ。Artiste RoyalにGIを勝たせた騎手ではあるし、Nashoba's Keyの主戦でもあるが、やはり若くて特に大レースでの経験が足りないというところが目に付く。BC FMTでのNashoba's Keyにはそれが顕著に出ていたし。何というかこの秋のDrysdaleの騎手選択には疑問。確かに今週はThanksgiving開催があるので連れてこれる騎手に制限があっただろうが。Saddexも魅力的な血統ではあるが、やはり日本向きではないか。無論Spinning Worldのいとこであるわけだし、血統ならばかなり近しいものを持っているだけに、スピードそのものはあるんだろうけど。メイショウサムソンがある程度レースを作ってくれれば機を得ることが出来るかもしれない程度で。