少数精鋭の4歳馬5頭立て。メンバーのレベルは高い。
これでStellar Jayneがいれば完璧だったのだがなぁ。
Bending StringsはHail to Reasonのラインブリードで4*6X3。四代母にHappy Moodを持ち、Northern Dancer、Key to the Mint、Hail the Pirates、American Chanceという累代でKey to the Mintが入るもののどちらかと言うと短距離のスピードを意識した血統と言えるでしょう。。今年はまだ勝ち星がありませんが、昨年のFirst Flight Hでは5馬身差の圧勝。重賞3勝の実績を持ち、距離が短ければSociety Selectionにも喰らいつける馬ですが、距離実績に乏しくまた相手関係の厳しいこのレースでは苦しいところでしょう。
鋭い末脚を武器とするSociety Selectionは展開が嵌まらないときには意外な脆さを見せる事があります。Dixieland BandをMr. Prospectorで挟み込んだような血統構成で、Native Dancerが過剰かなという感じ。Dixieland Bandが濃く持っているHyperion-Alibhaiで支えるという形なのかなと。前走Ogden PhippsではBending Stringsこそ何とか捕まえたもののAshadoには3馬身及ばず。5頭立てで不利を受ける事はないでしょうが、展開次第では何も出来ずに沈むのではなかろうかと。
良血A.P. IndyのDaydreamingはMineshaftなんかと同じような志向の血統構成で、ともにLa Troienne系Strikingの分枝に属しています。Numbered Accountを経由するDaydreamingの方が主流と言えば主流だろう。So ChicにCourt Martial、Herbagerと欧州の血を取り込んだ上でHoist the Flagを使ってその欧血とWar Admiralを強固に結びつけてMr. Prospector、A.P. Indyと繋いだMineshaftに対して、DaydreamingはGlamourにSwaps、Buckpasserと米血を取り込みにかかります。このBuckpasser産駒がNumbered AccountでBusanda≒Strikingに加えてSwapsの母系からもう一本War Admiralを入れることになり、数あるLa Troienneのファミリーの中でも最大級の繁栄を誇る事になります。ここにNorthern Dancerを入れた上でMr. Prospector、A.P. Indyと来たのがDaydreamingということになり、BuckpasserとGlamourを持つA.P. IndyによってNumbered Accountに直接作用するかのような形。なんとかGIを勝って欲しい血統ですが、ちょっときついか。
AndujarはGoing Wildの叔母になる血統で、従兄にReal Quietが出ています。今年になってその良血を開花させて前走はVanity Hを3着。おそらくこの馬がレースを引っ張る事になろうかと思われ、Quiet American、Nureyev、Raise a Native、Royal Chargerというスピード色の強い血統に物を言わせ、後は4代母Your Hostessから脈々と受け継がれているであろうスタミナと底力でどこまで粘れるかというところか。
Ashadoは前走Ogden Phippsを逃げて快勝し、復活を遂げました。Andujarが行くならその後ろくらいにつけてあとはいつ抜け出すかの勝負となりそうではあります。あまり強引に捩じ伏せにいくと後からくるSociety Selectionが怖いのでほどほどのタイミングを見切る必要はあるかなと。とはいえMLでは2.4倍の1番人気で、続くのがSociety Selectionの3.5倍。そこからAndujarが4倍、Daydreaming7倍、Bending Strings9倍。あまり抜けた人気になっていないのは斤量と仕掛けどころを間違うとSociety Selectionに一閃されてしまうかもしれないという部分ではあろうかと。
2.Bending Strings: American Chance - Straight South by Hail the Pirates
3.Andujar: Quiet American - Nureyev's Best by Nureyev
4.Society Selection: Coronado's Quest - Love That Jazz by Dixieland Band
5.Daydreaming: A.P. Indy - Get Lucky by Mr. Prospector
Andujarがやや強めのペースで引っ張りましたが、3,4コーナーで一気にきたAshadoが直線に入るまでに十分なリードを築いて圧勝。
2着には距離が不安だったBending Stringsが脚を伸ばして、最後足の鈍ったAndujarを差しきりました。
Society SelectionとDaydreamingはスタート直後にごちゃついてぶつかっていたようですが、それにしてもちょっとひどい有様です。特にAshadoへの対抗馬として期待されたSociety Selectionは過去3戦でGI2勝を含む負けなしと得意にしていたSaratogaでAshadoに12馬身以上はなされてしまうまさかの大敗。DaydreamingはこれでOgden Phippsとここと連続で全く勝負にならず、すでに終わってしまったか。
Post | Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | Bending Strings | American Chance | Straight South | Hail the Pirates | Gary L. Stevens | Kiaran P. McLaughlin |
2 | Society Selection | Coronado's Quest | Love That Jazz | Dixieland Band | Eibar Coa | H. Allen Jerkens |
3 | Daydreaming | A.P. Indy | Get Lucky | Mr. Prospector | Edgar S. Prado | Caude R. McGaughey III |
4 | Andujar | Quiet American | Nureyev's Best | Nureyev | Corey S. Nakatani | Doug O'Neill |
5 | Ashado | Saint Ballado | Goulash | Mari's Book | John R. Velazquez | Todd A. Pletcher |
Bending StringsはHail to Reasonのラインブリードで4*6X3。四代母にHappy Moodを持ち、Northern Dancer、Key to the Mint、Hail the Pirates、American Chanceという累代でKey to the Mintが入るもののどちらかと言うと短距離のスピードを意識した血統と言えるでしょう。。今年はまだ勝ち星がありませんが、昨年のFirst Flight Hでは5馬身差の圧勝。重賞3勝の実績を持ち、距離が短ければSociety Selectionにも喰らいつける馬ですが、距離実績に乏しくまた相手関係の厳しいこのレースでは苦しいところでしょう。
鋭い末脚を武器とするSociety Selectionは展開が嵌まらないときには意外な脆さを見せる事があります。Dixieland BandをMr. Prospectorで挟み込んだような血統構成で、Native Dancerが過剰かなという感じ。Dixieland Bandが濃く持っているHyperion-Alibhaiで支えるという形なのかなと。前走Ogden PhippsではBending Stringsこそ何とか捕まえたもののAshadoには3馬身及ばず。5頭立てで不利を受ける事はないでしょうが、展開次第では何も出来ずに沈むのではなかろうかと。
良血A.P. IndyのDaydreamingはMineshaftなんかと同じような志向の血統構成で、ともにLa Troienne系Strikingの分枝に属しています。Numbered Accountを経由するDaydreamingの方が主流と言えば主流だろう。So ChicにCourt Martial、Herbagerと欧州の血を取り込んだ上でHoist the Flagを使ってその欧血とWar Admiralを強固に結びつけてMr. Prospector、A.P. Indyと繋いだMineshaftに対して、DaydreamingはGlamourにSwaps、Buckpasserと米血を取り込みにかかります。このBuckpasser産駒がNumbered AccountでBusanda≒Strikingに加えてSwapsの母系からもう一本War Admiralを入れることになり、数あるLa Troienneのファミリーの中でも最大級の繁栄を誇る事になります。ここにNorthern Dancerを入れた上でMr. Prospector、A.P. Indyと来たのがDaydreamingということになり、BuckpasserとGlamourを持つA.P. IndyによってNumbered Accountに直接作用するかのような形。なんとかGIを勝って欲しい血統ですが、ちょっときついか。
AndujarはGoing Wildの叔母になる血統で、従兄にReal Quietが出ています。今年になってその良血を開花させて前走はVanity Hを3着。おそらくこの馬がレースを引っ張る事になろうかと思われ、Quiet American、Nureyev、Raise a Native、Royal Chargerというスピード色の強い血統に物を言わせ、後は4代母Your Hostessから脈々と受け継がれているであろうスタミナと底力でどこまで粘れるかというところか。
Ashadoは前走Ogden Phippsを逃げて快勝し、復活を遂げました。Andujarが行くならその後ろくらいにつけてあとはいつ抜け出すかの勝負となりそうではあります。あまり強引に捩じ伏せにいくと後からくるSociety Selectionが怖いのでほどほどのタイミングを見切る必要はあるかなと。とはいえMLでは2.4倍の1番人気で、続くのがSociety Selectionの3.5倍。そこからAndujarが4倍、Daydreaming7倍、Bending Strings9倍。あまり抜けた人気になっていないのは斤量と仕掛けどころを間違うとSociety Selectionに一閃されてしまうかもしれないという部分ではあろうかと。
RESULT
1.Ashado: Saint Ballado - Goulash by Mari's Book2.Bending Strings: American Chance - Straight South by Hail the Pirates
3.Andujar: Quiet American - Nureyev's Best by Nureyev
4.Society Selection: Coronado's Quest - Love That Jazz by Dixieland Band
5.Daydreaming: A.P. Indy - Get Lucky by Mr. Prospector
Andujarがやや強めのペースで引っ張りましたが、3,4コーナーで一気にきたAshadoが直線に入るまでに十分なリードを築いて圧勝。
2着には距離が不安だったBending Stringsが脚を伸ばして、最後足の鈍ったAndujarを差しきりました。
Society SelectionとDaydreamingはスタート直後にごちゃついてぶつかっていたようですが、それにしてもちょっとひどい有様です。特にAshadoへの対抗馬として期待されたSociety Selectionは過去3戦でGI2勝を含む負けなしと得意にしていたSaratogaでAshadoに12馬身以上はなされてしまうまさかの大敗。DaydreamingはこれでOgden Phippsとここと連続で全く勝負にならず、すでに終わってしまったか。