Pre-Rating
とりあえず向こうのGIをぶっちぎった経験のあるLava Manが119でトップレート。国内馬とのレート比較はあまり意味の無いことだとは思いますが、昨年のTotal Impactが118だった事を考えるとある程度の警戒が必要なレベル。戦績もHollywood Gold Cupを勝ってPacific Classicで負けてるところなど良く似ている。Freetstreet Dancerといい、カリフォルニアのダートを主戦場にしている馬が府中には合うのかもしれない。国内のトップは114で並ぶタイムパラドックスとユートピア。距離に問題が無く連覇を狙うタイムパラドックスが最有力と言う事になるでしょう。今年の戦績も高いレベルで安定しており、ユートピアに対してはマイルの南部杯で負けて、今年は1900mのJBC Classicでしっかりやり返した形。むしろ怖いのは長いところで2度負けたサカラートか。ユートピアは2000mまでなら粘りが効くもののあと100mをこなす事が出来ずこの舞台は苦手。気まぐれなところもあってアテにしづらい。
112を貰った3歳馬カネヒキリは前走で3kの斤量差があったとはいえ2着に負けてついにダートでも土がついた。問題はJCダートという舞台で3歳馬が案外な事くらいかなと。クロフネは例外でしょう。JDDとダービーGPという2つのGIではゴールドアリュールがもっと恐ろしいレースを見せてここに臨んだものの5着という結果があるし、ユートピアでも圧勝できる舞台ではあるので、ここを勝ったから古馬に通用するというものではないのでしょう。で、前走の武蔵野Sではそう簡単には負けないというくらいに評価できるレースではあるかもしれませんが、いくら斤量差があったと言ってもちゃんと勝ちきって欲しかったなとは思うわけです。
同じく112のシーキングザダイヤはまだGI勝ちはありませんが、2着が3回と古馬になってそこそこ強くなってきたという感じはある。ただ川崎記念の2着はあまり評価できないので距離は問題だろうと思う。
111で並ぶのがサカラートとヒシアトラス。サカラートは距離に問題は無いし、なんかデットーリ騎乗という事らしいので、打倒タイムパラドックスの一番手だろう。サカラートがここまで強くなるとは思わなかったなあというのが正直なところで、ここまで来たからにはGIタイトルとって貰おうかと。ヒシアトラスは距離にやや問題があるように思えるのと鞍上どうすんのってところが問題か。
110を持っているのがパーソナルラッシュと外国馬2頭。パーソナルラッシュはアテに出来ないところがありますし、調子がよければ怖いところのある馬ですが、ここ2戦が案外なので期待するのは酷か。Tap Dayはカリフォルニアでの成績を重視するとなれば、走ってないのでどうにもならん。
Post Position
馬名 | 父 | 母 | 母父 | 騎手 | 調教師 | |
1 | シロキタゴッドラン | ジェニュイン | シクレノンメモリー | トニービン | M.デムーロ | 中尾秀正 |
2 | ラヴァマン | Slew City Slew | Li'l Ms. Leonard | Nostalgia's Star | C.ナカタニ | D.オニール |
3 | サンライズバッカス | ヘネシー | リアルサファイア | リアルシャダイ | 佐藤哲三 | 音無秀孝 |
4 | ユートピア | フォーティナイナー | ドリームビジョン | ノーザンテースト | 安藤勝己 | 橋口弘次郎 |
5 | タイムパラドックス | ブライアンズタイム | ジョリーザザ | Alzao | O.ペリエ | 松田博資 |
6 | スターキングマン | Kingmambo | Princess Timide | Blushing Groom | K.デザーモ | 森秀行 |
7 | シーキングザダイヤ | Storm Cat | シーキングザパール | Seeking the Gold | 横山典弘 | 森秀行 |
8 | タップデイ | Tap Day | Day Mate | Dayjur | E.コア | M.ヘニグ |
9 | ハイアーゲーム | サンデーサイレンス | ファンジカ | Law Society | 田中勝春 | 大久保洋吉 |
10 | カネヒキリ | フジキセキ | ライフアウトゼア | Deputy Minister | 武豊 | 角居勝彦 |
11 | サカラート | アフリート | スカーレットレディ | サンデーサイレンス | L.デットーリ | 石坂正 |
12 | パーソナルラッシュ | Wild Rush | Personally | Alydar | 藤田伸二 | 山内研二 |
13 | ジンクライシス | Subordination | Daring Verse | Opening Verse | 柴田善臣 | 土田稔 |
14 | アジュディミツオー | アジュディケーティング | オリミツキネン | ジャッジアンジェルーチ | 内田博幸 | 川島正行 |
15 | エキセントリック | Most Welcome | Sure Cure | Caerleon | D.ホランド | A.リード |
16 | ヒシアトラス | ティンバーカントリー | タックスヘイブン | Alydar | 蛯名正義 | 中野隆良 |
結局今年のJCはどちらも難解か。毎年のように言われる招待馬のレベルについてはこれまでも低いと思った事はないし、今年もこれだけ来てりゃ十分ですよと。
RESULT
1.カネヒキリ: フジキセキ - ライフアウトゼア by Deputy Minister2.シーキングザダイヤ: Storm Cat - シーキングザパール by Seeking the Gold
3.スターキングマン: Kingmambo - Princess Timide by Blushing Groom
4.タイムパラドックス: ブライアンズタイム - ジョリーザザ by Alzao
5.サンライズバッカス: ヘネシー - リアルサファイア by リアルシャダイ
6.シロキタゴッドラン: ジェニュイン - シクレノンメモリー by トニービン
7.サカラート: アフリート - スカーレットレディ by サンデーサイレンス
8.ユートピア: フォーティナイナー - ドリームビジョン by ノーザンテースト
9.ハイアーゲーム: サンデーサイレンス - ファンジカ by Law Society
10.アジュディミツオー: アジュディケーティング - オリミツキネン by ジャッジアンジェルーチ
11.ラヴァマン: Slew City Slew - Li'l Ms. Leonard by Nostalgia's Star
12.ジンクライシス: Subordination - Daring Verse by Opening Verse
13.タップデイ: Tap Day - Day Mate by Dayjur
14.パーソナルラッシュ: Wild Rush - Personally by Alydar
15.ヒシアトラス: ティンバーカントリー - タックスヘイブン by Alydar
16.エキセントリック: Most Welcome - Sure Cure by Caerleon
ラップタイム: 6.9 - 11.2 - 11.7 - 11.8 - 12.2 - 12.4 - 12.6 - 12.4 - 12.3 - 12.1 - 12.4
直線でわずかながらスターキングマンが先頭に立っていたときはそのまま復活勝利となってくれればうれしいという感じで見ていたのですが、最後にシーキングザダイヤとカネヒキリに交わされてしまいましたねえ。接戦だったがレコードも出たしカネヒキリは強かったという事でいいのだろう。シーキングザダイヤはまたかってところ。
ユートピアが逃げて作ったペースは昨年ローエングリンが引っ張ったペースと同じくらい。直線で粘れないのはやはり距離というファクターが大きかったかなと言う印象。ユートピアをみつつという位置にいたシーキングザダイヤが最後伸びて2着に来たのだからペースとしては問題ないペースか。Lava Manは先行馬を見る位置になってしまい、直線に入るまでに下がってしまったのですが、どうもコメントを見ていると怪我をしたとのことで、ちょっと惜しかったなというところか。まくりを見せて欲しかった気もするが、あの位置では出てこれなかったろうから直線で抜け出せるかどうかと言うところだったのかな。まあ、それでも外国馬では最先着だったわけですが。