Pre-Rating
トップレートはスプリンターズSの2着が117のデュランダル。先日アドマイヤグルーヴの3連覇の夢を打ち砕いたのはスイープトウショウでした。そのスイープトウショウの手綱を取っていた池添騎手が今回はデュランダルで3連覇に挑むことになります。デュランダルは昨年から蹄に問題を抱えていて、今年はまだスプリンターズSに出走したのみ。それでも最後は大外を回ってSilent Witnessを追い詰めにかかっていたあたり、出走するレースを絞ってしっかり仕上げれば問題のないところではあるか。まあ、デュランダルにやられ続けているアドマイヤマックスに乗る5連覇を阻止された人あたりが黙ってなさそうではあるけどな。ということでデュランダルに続くのが115を貰っているアドマイヤマックスとメイショウボーラーだったのですが、メイショウボーラーは回避。アドマイヤマックスは高松宮記念とスプリンターズSでの数字ということですから、とにかく一緒に走ると勝てないデュランダルを何とかしなければというところではあるでしょう。課題は急にダメになってしまったマイルと言う距離ではあるだろうが、以前のような強烈な末脚をマイル戦で使う事が出来なくなってるんですよね。ただでさえデュランダルがいるので差し馬はどうかってところがあってちょっと前でレースをしたら最後全然伸びなかったのが去年のレースで、今年はどうするつもりなのかなと。武豊が日記で妙に弱気なことを書いてるのが気になる。これが国内最終戦で、このあと香港を走って引退と言う事だから最後に姪と戦うってのはなかなかに萌えるところではある。
そのラインクラフトはNHKマイルと秋華賞で111を貰い実質アドマイヤマックスと同格。前2走敗れているとはいえ、やや掛かり気味になっていたところもあり、やはりマイル戦の方があっているということなのだろう。NHKマイルで牡馬を蹴散らしマイル戦では3歳馬の中でトップ。古馬相手にどの程度前につけられるかというあたりがポイントになるかな。
カンパニーがなぜか113も持っていて登録してるんですが出てくるんですか。というか出てこれるのか。常に速い上がりを出しながらも届かないってのは位置取りとかに問題があるわけで…。
112なのがテレグノシス。毎回テレグノシスにだまされる私ですが、今回も騙されましょう。天皇賞で全く勝負にならなかったのは去年と同じです。というか今年の天皇賞なんて特殊すぎる展開だったので、着順は参考にならないだろうとは思う。去年のレースを見ている限りではデュランダルとの差はコーナーから加速してくるデュランダルに対して、直線に入ってから弾けるのがテレグノシスというところがあって、とにかくデュランダルより前で直線に向きたいところでしょう。大外回しは結果的にそれでちゃんと伸びてくるから良いのではないかと。
110がサイドワインダー、ダイワメジャー、バランスオブゲーム、ローエングリンとダンスインザムード。サイドワインダーは新潟で狂った末脚をご披露して折れた。のにスワンSで復帰して2着だからどうなってんだとか思う。京都は得意としているコースですし、デュランダル、テレグノシス、ハットトリックあたりとの末脚競演は萌えますね。ダイワメジャーはレースを引っ張る方になるかと思うが、関屋記念でサイドワインダーに撃墜されたり、毎日王冠はあのスローペースを動かずにサンライズペガサスとテレグノシスその他に差されるというあたりは問題か。ちょっと今ではGIで何とかできるようには思えない。バランスオブゲームもGIで勝つには厳しいと言うところはあるか。しかしこの馬もだけど、デュランダル、テレグノシス、アドマイヤマックスにローエングリンと相変わらず元気な6歳馬たちも今年が最後になりそうなのが多くて寂しいね。そのローエングリンはいつまでも逃げ潰れの癖が取れません。ラインクラフトやダイワメジャーが大人しくしてくれていたとしてどこまで持たせられますかね。ダンスインザムードは成績が全く安定しなくなってどうしたものか。今年も天皇賞を好走してのマイルCSとなりましたが、少なくともパドック見るまでこの馬は分かりません。
最後に109のハットトリック。京都では3戦3勝でとにかく切れる末脚を持っています。ただ、一線級とぶつかるようになって連勝が止まったのはともかく、これまで勝負に絡めていないと言うのは気になるところ。GIクラスになるとちょっと力不足か。
やっぱりマイルCSはメンバー濃いですね。好きな馬の多い6歳世代ですが、来年のこの舞台に戻ってこれるのは果たしているのかねという感じではあるし、気が向いたら淀行きたいなあ。でも今年は阪神JFも見たい。両方はきついしどうするかな。
Post Position
馬名 | 父 | 母 | 母父 | 騎手 | 調教師 | |
1 | ラインクラフト | エンドウィープ | マストビーラヴド | サンデーサイレンス | 福永祐一 | 瀬戸口勉 |
2 | アドマイヤマックス | サンデーサイレンス | ダイナシュート | ノーザンテースト | 武豊 | 橋田満 |
3 | ウインラディウス | サンデーサイレンス | ジョウノマチエール | マルゼンスキー | 田中勝春 | 藤沢和雄 |
4 | ローエングリン | Singspiel | カーリング | Garde Royale | 横山典弘 | 伊藤正徳 |
5 | ハットトリック | サンデーサイレンス | トリッキーコード | Lost Code | O.ペリエ | 角居勝彦 |
6 | ビッグプラネット | ブライアンズタイム | ロンドンブリッジ | ドクターデヴィアス | 和田竜二 | 南井克巳 |
7 | アズマサンダース | サンデーサイレンス | オースミシャイン | シンボリルドルフ | 藤岡佑介 | 藤岡健一 |
8 | ダンスインザムード | サンデーサイレンス | ダンシングキイ | Nijinsky | 北村宏司 | 藤沢和雄 |
9 | バランスオブゲーム | フサイチコンコルド | ホールオブフェーム | アレミロード | 木幡初広 | 宗像義忠 |
10 | マイネルハーティー | マイネルラヴ | シビルスイート | シンボリルドルフ | 安藤勝己 | 中村均 |
11 | タニノマティーニ | ウォーニング | タニノメール | リヴリア | 須貝尚介 | 須貝彦三 |
12 | ダイワメジャー | サンデーサイレンス | スカーレットブーケ | ノーザンテースト | C.ルメール | 上原博之 |
13 | サイドワインダー | トニービン | ゴールデンジャック | アフリート | 松永幹夫 | 北橋修二 |
14 | デュランダル | サンデーサイレンス | サワヤカプリンセス | ノーザンテースト | 池添謙一 | 坂口正大 |
15 | テレグノシス | トニービン | メイクアウィッシュ | ノーザンテースト | 勝浦正樹 | 杉浦宏昭 |
16 | キネティクス | フォーティナイナー | インキュラブルロマンティック | Stop the Music | 小牧太 | 新川恵 |
17 | リキアイタイカン | アフリート | ノーノーネヴァー | Nijinsky | 武幸四郎 | 松田正弘 |
18 | アルビレオ | サンデーサイレンス | スワンプリンセス | Nureyev | 岩田康誠 | 白井寿昭 |
というかJRAやってくれたぜって感じで偶然って怖いねw。1枠見て吹いた。7枠見ても一回吹いた。
いきなりラインクラフトとアドマイヤマックスが隣同士ですよ。京都のマイル戦だから枠順はそれほど気にしなくても良いような気もしますが、アドマイヤマックスはちょっと嫌な枠に入ったのかなとは思う。
差し馬3頭を揃えた7枠も秀逸ですね。安田記念でも似たような枠を見ましたが、またしてもこうなるとは思ってませんでしたよ。ギリギリまで溜めて一気に加速する差し馬が好きです。
逃げるのはダイワメジャーかビッグプラネットあたりでしょうかね。ローエングリンはどうするつもりか考えるだけ無駄な気がします。ラインクラフトが行くならそれでも良いような気はしますが、この3頭にこれだけのメンバーを相手に回して逃げ切る事を期待するのはちと酷なところはあるでしょう。ちょっと控えたラインクラフトが直線抜け出してって展開はあるのかもしれないが、どのみちこれだけ前に行く馬がいるならそう遅いペースってのもなさそうですし、いい感じにしまった展開のレースになってくれるんじゃなかろうかと。その上で京都外回りコースということをフルに活かして飛んでくる追い込み勢に期待したいというところかな。
RESULT
1.ハットトリック: サンデーサイレンス - トリッキーコード by Lost Code2.ダイワメジャー: サンデーサイレンス - スカーレットブーケ by ノーザンテースト
3.ラインクラフト: エンドウィープ - マストビーラヴド by サンデーサイレンス
4.ダンスインザムード: サンデーサイレンス - ダンシングキイ by Nijinsky
5.バランスオブゲーム: フサイチコンコルド - ホールオブフェーム by アレミロード
6.アドマイヤマックス: サンデーサイレンス - ダイナシュート by ノーザンテースト
7.ビッグプラネット: ブライアンズタイム - ロンドンブリッジ by ドクターデヴィアス
8.デュランダル: サンデーサイレンス - サワヤカプリンセス by ノーザンテースト
9.キネティクス: フォーティナイナー - インキュラブルロマンティック by Stop the Music
10.ウインラディウス: サンデーサイレンス - ジョウノマチエール by マルゼンスキー
11.サイドワインダー: トニービン - ゴールデンジャック by アフリート
12.テレグノシス: トニービン - メイクアウィッシュ by ノーザンテースト
13.アルビレオ: サンデーサイレンス - スワンプリンセス by Nureyev
14.アズマサンダース: サンデーサイレンス - オースミシャイン by シンボリルドルフ
15.マイネルハーティー: マイネルラヴ - シビルスイート by シンボリルドルフ
16.タニノマティーニ: ウォーニング - タニノメール by リヴリア
17.ローエングリン: Singspiel - カーリング by Garde Royale
ラップタイム: 12.2 - 10.6 - 11.4 - 11.5 - 11.4 - 11.5 - 11.3 - 12.2
ローエングリンが引っ張ったペースですが、2F目がちょっときついもののマイル戦としては平均よりちょっと速いかなというペース。これで最下位まで沈むローエングリンはもうどうにもならないかと思いますが、その後ろにつけていたダイワメジャーがハナ差の2着なのですから先行馬にとっても問題の無いペースではありましたか。これで大外を回ったデュランダルは最速の上がりを披露するものの差しきれず。アレを一気に持っていこうとするならば32秒台出してないと無理でいくらデュランダルでもそうそう32秒台なんて出せませんよと言うところか。過去2年は後ろからの馬が飛んできて決まる流れでしたが、今年は前が残る流れだったという事でしょう。ハットトリックはデュランダルなどより前で競馬をして追い込んでギリギリダイワメジャーを差しきりました。京都では負けなしという相性とこのレースに限って本来の冴えを取り戻したペリエの合わせ技というところではあるかな。ダイワメジャーは惜しかったが、最後は脚が止まっているので上手く抜け出したという面もありそう。ラインクラフトはちょっと後ろにつけすぎたかなと思う。道中ですぐ後ろにアドマイヤマックスがいたし。1枠で外から被されるような形になってしまったから仕方ないか。
デュランダル、サイドワインダー、テレグノシスが並んでレースしてたのが見られたので良しとする。デュランダルにしてもテレグノシスにしてもこいつら自身の時計だけを見ると衰えたとかそういう話にはならないなとは思う。ただ、今回は前の方の馬に速い上がりを出されてしまっただけ。ま、それが一番の問題ではあるんだが。