先週の木曜に発表されていたらしき。BCに注目が集まってるときに出すんじゃないよと。おかげで見落とすところでした。
Blood-Horse: The Jockey Club: 58,739 Mares Bred in 2005
とりあえず欧米を引き合いに出して日本の多頭数種付けを種牡馬の健康面から否定する人は現実を見ましょうね。少なくともCoolmoreは社台あたりと同じ方針ではありましょう。200頭を超えても平気。
一応現時点までのもので、例年の数字からこれから800-1000頭分の追加があるだろうとは言われているものの、大きく変わることもないだろうし大体こんなものとして扱うには十分かなと。
まず北米で種付けされた繁殖牝馬の総数が58,739頭で、種牡馬は3097頭とのこと。これは繁殖牝馬数で1%、種牡馬数で4.4%の低下。100頭以上の種付けを行った種牡馬は昨年の117頭から126頭へと増加し、この126頭で全体の27.2%に当たる15,971頭の種付けを行っています。100頭以上の種付けをこなしたのはケンタッキーで86頭。これでも昨年の91頭から減っている。フロリダは22頭です。後はカリフォルニアの6頭、メリーランド4頭、ニューヨーク3頭、アーカンソー、ルイジアナ、オンタリオ、テキサス、ユタにそれぞれ1頭。
昨年は199頭でHold That Tigerがトップでしたが、今年は北米で種付け頭数が200を超える種牡馬が4頭出ました。順にLion Heartの233頭、Chapel Royalの222頭、Giant's Causewayの215頭、Fusaichi Pegasusの213頭となります。この4頭は全部Ashford Studに繋養されていて要するにクールモア。これ以外にもトップ10のうち7頭がAshfordの種牡馬です。これにはおそらくはスタッドの方針として多頭数への種付けが容認されているかなというところもありますが、Ashfordは2005年の種付け料の設定がGiant's CausewayとFusaichi Pegasusを除いてラインナップの割に弱気で、179頭の種付けをこなしたTale of the Catですら65,000ドルしかなかったのが原因かなと。結構北米では種付け料が手頃な種牡馬に殺到しやすいです。Lion Heartは30,000ドルですし、Chapel Royalは10,000ドル。ほかに194頭のManashee Mountainが10,000ドル、190頭のJohannesburgが30,000ドル。その他のトップ10もMedaglia d'Oroが35,000ドルで184頭、30,000ドルのMalibu Moonが175頭、10,000ドルのCandy Ride、15,000ドルのPeace Rules、10,000ドルのSongandaprayerがそれぞれ170頭という状況。フロリダのPeace RulesとSongandaprayerはフロリダとしてはかなり高い設定ですし、これでこの頭数ってのは特にこれが初年度のPeace Rulesにとってはかなり大きな利点になりそうではありますね。
さて、個人的な趣味を全開にして種付け頭数をチェキ。まずトップクラス。Storm Catは109頭。スタッドが来年からはこの数を減らす方針を明確にしているので、今年が最後の3桁の種付けになるのは確実でしょうね。A.P. Indyは115頭でこれも例年並。この種付け料でこれ以上増えたら異常な気もするしLane's Endとしてもあまりにも種付け頭数を多くしすぎるとA.P. Indyの価値が下がるということを考えているのは間違いないか。とにかくこの辺の種牡馬の産駒が競りで軒並み高額落札されるのは産駒の絶対数がまず限られてる上に競りに出てくるとなると更に限られる面があるからではあります。Giant's CausewayとかFusaichi Pegasusとかはまだそういうことを考えられる領域ではないということでしょうかね。まあ、欧州に持っていけばいいGiant's CausewayはともかくFusaichi Pegasusなんて増やしたら北米でだぶつくだけのような気もするんだが…。Unbridled's Songで139頭。シーズン中にトラブルがあって長期離脱の後、あっさり種付けを切り上げたKingmamboは37頭。確かに少ないっちゃ少ないが、それでも37頭にはこなしているわけで、大多数の種牡馬はその数字にすら到達できないんだよね。
さて、ここからは完全に趣味だ。種牡馬一年目はフロリダでトップを争う量の種付けをこなしたFull Mandateは流石に2年目になって落ちて126頭。去年このFull Mandateを抑えてフロリダのトップだったGulf Stormは2年目で大きく減らして66頭となったのを見るに、Full Mandateはよく踏みとどまったと言えるでしょう。一方その弟Newfoundlandは99頭と3桁には届かなかったもののこちらはケンタッキー供用。110頭のForest Wildcatに次ぐBrookdaleのナンバー2です。Brookdaleには種牡馬が5頭しかいないことや、種付け料の高いSilver Deputyがいることは黙っておけ。まあ、確実にここから落ちていくだろうところですのでとにかく初年度産駒から活躍馬が出てくれることを祈りましょう。種付け99頭ってのはそれに十分な数字ではあるかなと。一方でAnimationはリストに載ってないということは種付けしてないですかねえ。まあ、去年でもペンシルヴァニアで8頭だったから諦めろってところはあったが。Perfect Visionは去年の35頭から4頭になってしまいました。こっちはケンタッキーで踏みとどまる意味を無くしたかなと。さりとてどっか流れていけるような売りもないしなあ。
ちょっとFull Mandateのためにフロリダ限定のリストを作ってみる。
上位2頭は置いといて、TrippiはEnd Sweepが北米に残した貴重な後継種牡馬でフロリダ供用とはいえ人気が高いです。9-f族Nellie Flagのファミリーで血統も悪くない。今年初年度産駒が競争年齢に達しましたが、まだ重賞では3着に来るのが精一杯と、この血統にかけられた期待を裏切ったところはあるでしょう。ここから巻き返せないと近いうちにやばい事になりそうかな。
Omega Codeは今年から種牡馬入り。Misty Mornを通るGrey Flightの5-f族。2歳で6Fのレコードを記録した早熟のスピード馬。父Elusive Qualityも人気が出る原因でしょう。
まあ、Full Mandateはこの辺に続く数こなしたんだから悪くないだろってことで。
Jockey Clubの見立てではLive Foalと血統登録をする割合の上昇傾向から、37,300頭くらいの産駒登録があるだろうとのこと。
Blood-Horse: The Jockey Club: 58,739 Mares Bred in 2005
とりあえず欧米を引き合いに出して日本の多頭数種付けを種牡馬の健康面から否定する人は現実を見ましょうね。少なくともCoolmoreは社台あたりと同じ方針ではありましょう。200頭を超えても平気。
一応現時点までのもので、例年の数字からこれから800-1000頭分の追加があるだろうとは言われているものの、大きく変わることもないだろうし大体こんなものとして扱うには十分かなと。
まず北米で種付けされた繁殖牝馬の総数が58,739頭で、種牡馬は3097頭とのこと。これは繁殖牝馬数で1%、種牡馬数で4.4%の低下。100頭以上の種付けを行った種牡馬は昨年の117頭から126頭へと増加し、この126頭で全体の27.2%に当たる15,971頭の種付けを行っています。100頭以上の種付けをこなしたのはケンタッキーで86頭。これでも昨年の91頭から減っている。フロリダは22頭です。後はカリフォルニアの6頭、メリーランド4頭、ニューヨーク3頭、アーカンソー、ルイジアナ、オンタリオ、テキサス、ユタにそれぞれ1頭。
昨年は199頭でHold That Tigerがトップでしたが、今年は北米で種付け頭数が200を超える種牡馬が4頭出ました。順にLion Heartの233頭、Chapel Royalの222頭、Giant's Causewayの215頭、Fusaichi Pegasusの213頭となります。この4頭は全部Ashford Studに繋養されていて要するにクールモア。これ以外にもトップ10のうち7頭がAshfordの種牡馬です。これにはおそらくはスタッドの方針として多頭数への種付けが容認されているかなというところもありますが、Ashfordは2005年の種付け料の設定がGiant's CausewayとFusaichi Pegasusを除いてラインナップの割に弱気で、179頭の種付けをこなしたTale of the Catですら65,000ドルしかなかったのが原因かなと。結構北米では種付け料が手頃な種牡馬に殺到しやすいです。Lion Heartは30,000ドルですし、Chapel Royalは10,000ドル。ほかに194頭のManashee Mountainが10,000ドル、190頭のJohannesburgが30,000ドル。その他のトップ10もMedaglia d'Oroが35,000ドルで184頭、30,000ドルのMalibu Moonが175頭、10,000ドルのCandy Ride、15,000ドルのPeace Rules、10,000ドルのSongandaprayerがそれぞれ170頭という状況。フロリダのPeace RulesとSongandaprayerはフロリダとしてはかなり高い設定ですし、これでこの頭数ってのは特にこれが初年度のPeace Rulesにとってはかなり大きな利点になりそうではありますね。
さて、個人的な趣味を全開にして種付け頭数をチェキ。まずトップクラス。Storm Catは109頭。スタッドが来年からはこの数を減らす方針を明確にしているので、今年が最後の3桁の種付けになるのは確実でしょうね。A.P. Indyは115頭でこれも例年並。この種付け料でこれ以上増えたら異常な気もするしLane's Endとしてもあまりにも種付け頭数を多くしすぎるとA.P. Indyの価値が下がるということを考えているのは間違いないか。とにかくこの辺の種牡馬の産駒が競りで軒並み高額落札されるのは産駒の絶対数がまず限られてる上に競りに出てくるとなると更に限られる面があるからではあります。Giant's CausewayとかFusaichi Pegasusとかはまだそういうことを考えられる領域ではないということでしょうかね。まあ、欧州に持っていけばいいGiant's CausewayはともかくFusaichi Pegasusなんて増やしたら北米でだぶつくだけのような気もするんだが…。Unbridled's Songで139頭。シーズン中にトラブルがあって長期離脱の後、あっさり種付けを切り上げたKingmamboは37頭。確かに少ないっちゃ少ないが、それでも37頭にはこなしているわけで、大多数の種牡馬はその数字にすら到達できないんだよね。
さて、ここからは完全に趣味だ。種牡馬一年目はフロリダでトップを争う量の種付けをこなしたFull Mandateは流石に2年目になって落ちて126頭。去年このFull Mandateを抑えてフロリダのトップだったGulf Stormは2年目で大きく減らして66頭となったのを見るに、Full Mandateはよく踏みとどまったと言えるでしょう。一方その弟Newfoundlandは99頭と3桁には届かなかったもののこちらはケンタッキー供用。110頭のForest Wildcatに次ぐBrookdaleのナンバー2です。
ちょっとFull Mandateのためにフロリダ限定のリストを作ってみる。
- Peace Rules (by Jules): 170
- Songandaprayer (by Unbridled's Song): 170
- Trippi (by End Sweep): 149
- Omega Code (by Elusive Quality): 141
- Full Mandate (by A.P. Indy): 126
- Put It Back (by Honour and glory): 124
- Roar of the Tiger (by Storm Cat): 123
- Black Mambo (by Kingmambo): 119
- Essence of Dubai (by Pulpit): 112
- Exchange Rate (by Danzig): 110
- Repent (by Louis Quatorze): 110
- Sweetsouthernsaint (by Saint Ballado): 110
上位2頭は置いといて、TrippiはEnd Sweepが北米に残した貴重な後継種牡馬でフロリダ供用とはいえ人気が高いです。9-f族Nellie Flagのファミリーで血統も悪くない。今年初年度産駒が競争年齢に達しましたが、まだ重賞では3着に来るのが精一杯と、この血統にかけられた期待を裏切ったところはあるでしょう。ここから巻き返せないと近いうちにやばい事になりそうかな。
Omega Codeは今年から種牡馬入り。Misty Mornを通るGrey Flightの5-f族。2歳で6Fのレコードを記録した早熟のスピード馬。父Elusive Qualityも人気が出る原因でしょう。
まあ、Full Mandateはこの辺に続く数こなしたんだから悪くないだろってことで。
Jockey Clubの見立てではLive Foalと血統登録をする割合の上昇傾向から、37,300頭くらいの産駒登録があるだろうとのこと。