成り行きでBlandfordについて書くことになったので、底が浅いのはご容赦願います。
父系直系としては1990年代に至って急速に凋落し、ドイツとアルゼンチン以外ではほぼ表舞台から姿を消した(北米だとVal d'Orneの後継は次々と失われましたが、Mahmoudの直系でSuper Derbyを勝ったHome at Lastが種牡馬として生き残っている)とはいえ、Blandfordなんてありふれた種牡馬ですので、現代のサラブレッドの血統を10代も調査したら入ってない馬を探す方が困難です。
Blandford自身はイギリスとフランスでリーディングサイアーを獲得。当時は世界的な大種牡馬でした。後継種牡馬にも良種牡馬が揃いますし、母父としての能力も高くその血は欧州を中心に広まりました。
種牡馬としては第二次世界大戦に巻き込まれ必ずしも満足の行く結果ではなかったフランスのBrantome。このBrantomeからはフランスリーディングのVieux Manoirが出て、Val de Loir、更にVal d'Orneとフランスで代を繋ぎ、Val d'OrneはE.P. Taylorの手で種牡馬になった後、北米に渡りPay the Butlerらを出しています。Vieux Manoirの産駒としてはLe Haarも重要です。そこからExbury>Zamazaan>Beau Zamと繋がります。
イギリス三冠馬のBahramはイギリスからアメリカを経由してアルゼンチンにまで流れ、トータルでは必ずしも期待に応えたとは言えませんが、その仔Persian Gulfは種牡馬として成功し、後にドイツで花開くTamerlaneが出ました。TamerlaneからDschingis Khan>Königsstuhl>Monsunと繋がります。また、BahramとMumtaz Mahalの間に出来た娘Mah IranはAlamsharらの牝祖です。Bahramに限らず、Mumtaz MahalのファミリーにはBlandford系種牡馬が欠かせません。
BlenheimはBlandfordの後継種牡馬としては最も成功し、イギリスにおいては純白のダービー馬Mahmoud、テシオの手にDonatelloを、Mumtaz Mahalとの間にスプリンターMirzaとNasrullahの母になるMumtaz Begumを、アメリカに渡って後は三冠馬Whirlaway、Kentucky Derby馬Jet Pilotを出しました。
Mumtaz Mahalの娘Mah Mahalを母とするMahmoudは父と同じくアメリカに渡り、The AxeやCohoesという後継を得た他、AlmahmoudとGrey Flight、Boudoirといった牝馬の父となり、その影響力は絶大です。Cohoesの直系が前出のHome at Lastです。
DonatelloはAlycidon、Crepelloという後継種牡馬を得た他、Aureoleの母父として知られます。AlycidonはAlycide>Remandというラインの他、南米にLacydon>Cipayo>Fitzcarraldというサイアーラインを残しています。一方のCrepelloはイギリスでBusted>BustinoあるいはMtotoという代を経ています。MtotoはShaamitを出し、更にBollin Ericが出ました。Shaamitは亡くなっていますが、Mtotoは現役の種牡馬を続けていますし、Bollin Ericも種牡馬入りし、父系を繋ぐ役割を担います。
Whirlawayは見るべき産駒を残せませんでした。Jet Pilotはその仔Jet Actionが一角の成功を手にしています。
Mirzaは第二次世界大戦の影響を受けた事もあり、波乱の生涯を送りましたが、Skylarkingの父として名を残しました。SkylarkingのファミリーからはBalladeに代表されるSoaringや、グラスワンダーが出るPi Phi Galが出ています。
牝馬Mumtaz BegumはNasrullahを産んだ他、Solarioとの間に牝駒Sun Princessを出しました。Sun PrincessはRoyal Chargerを産んだ他、オセアニア最強繁殖のEight Caratの三代母になるTessa Gillianを産みました。
UmidwarはUdaipurの全弟で、いくつかの重要な牝系に入ることになります。Eclairとの間に産まれたEmaliはAimeeの母であり、このファミリーはBlushing Groomやアグネスデジタルらを出す事になります。Lady Lawlessとの間の娘Uviraは現在Lane's Endの至宝であるMissy Babaを産みましたし、スキーパラダイスが出るObedientをも産んでいます。ラグビーボールらの三代母British RailwaysもUmidwarの娘です。
Windsor Ladはダービーを勝つものの競争馬としては脚の故障もあり、全力を出し切れずに終わりました。その産駒にアイルランド三冠馬となったWindsor Slipperが出ました。Windsor Slipperはその祖母がSimon's Shoesという血統馬で、Rough Shodらと同じファミリーに属し、またVal de Loirも同族になります。Windsor Slipper>Solar Slipper>Panaslipperというラインが存在しました。
Blandfordは牝馬の父としても素晴らしく、Udaipur、Dalmaryを出した他Wild Riskなどの母父です。Udaipurは孫にHindostanが出る他、その末裔にWild AgainやSoda Streamが出ます。DalmaryはRough ShodとJennydangという2頭の基幹牝馬を産んでいます。姉にWindsor Slipperの母Carpet Slipper。Rough ShodからはNureyevを始めとして、Sadler's Wells、Fairy Kingあるいはエルコンドルパサーというのは良く知られた話。JennydangはそのファミリーからThatching、Lorenzaccioまたミスオンワードを出します。
父系直系としては1990年代に至って急速に凋落し、ドイツとアルゼンチン以外ではほぼ表舞台から姿を消した(北米だとVal d'Orneの後継は次々と失われましたが、Mahmoudの直系でSuper Derbyを勝ったHome at Lastが種牡馬として生き残っている)とはいえ、Blandfordなんてありふれた種牡馬ですので、現代のサラブレッドの血統を10代も調査したら入ってない馬を探す方が困難です。
Blandford自身はイギリスとフランスでリーディングサイアーを獲得。当時は世界的な大種牡馬でした。後継種牡馬にも良種牡馬が揃いますし、母父としての能力も高くその血は欧州を中心に広まりました。
種牡馬としては第二次世界大戦に巻き込まれ必ずしも満足の行く結果ではなかったフランスのBrantome。このBrantomeからはフランスリーディングのVieux Manoirが出て、Val de Loir、更にVal d'Orneとフランスで代を繋ぎ、Val d'OrneはE.P. Taylorの手で種牡馬になった後、北米に渡りPay the Butlerらを出しています。Vieux Manoirの産駒としてはLe Haarも重要です。そこからExbury>Zamazaan>Beau Zamと繋がります。
イギリス三冠馬のBahramはイギリスからアメリカを経由してアルゼンチンにまで流れ、トータルでは必ずしも期待に応えたとは言えませんが、その仔Persian Gulfは種牡馬として成功し、後にドイツで花開くTamerlaneが出ました。TamerlaneからDschingis Khan>Königsstuhl>Monsunと繋がります。また、BahramとMumtaz Mahalの間に出来た娘Mah IranはAlamsharらの牝祖です。Bahramに限らず、Mumtaz MahalのファミリーにはBlandford系種牡馬が欠かせません。
BlenheimはBlandfordの後継種牡馬としては最も成功し、イギリスにおいては純白のダービー馬Mahmoud、テシオの手にDonatelloを、Mumtaz Mahalとの間にスプリンターMirzaとNasrullahの母になるMumtaz Begumを、アメリカに渡って後は三冠馬Whirlaway、Kentucky Derby馬Jet Pilotを出しました。
Mumtaz Mahalの娘Mah Mahalを母とするMahmoudは父と同じくアメリカに渡り、The AxeやCohoesという後継を得た他、AlmahmoudとGrey Flight、Boudoirといった牝馬の父となり、その影響力は絶大です。Cohoesの直系が前出のHome at Lastです。
DonatelloはAlycidon、Crepelloという後継種牡馬を得た他、Aureoleの母父として知られます。AlycidonはAlycide>Remandというラインの他、南米にLacydon>Cipayo>Fitzcarraldというサイアーラインを残しています。一方のCrepelloはイギリスでBusted>BustinoあるいはMtotoという代を経ています。MtotoはShaamitを出し、更にBollin Ericが出ました。Shaamitは亡くなっていますが、Mtotoは現役の種牡馬を続けていますし、Bollin Ericも種牡馬入りし、父系を繋ぐ役割を担います。
Whirlawayは見るべき産駒を残せませんでした。Jet Pilotはその仔Jet Actionが一角の成功を手にしています。
Mirzaは第二次世界大戦の影響を受けた事もあり、波乱の生涯を送りましたが、Skylarkingの父として名を残しました。SkylarkingのファミリーからはBalladeに代表されるSoaringや、グラスワンダーが出るPi Phi Galが出ています。
牝馬Mumtaz BegumはNasrullahを産んだ他、Solarioとの間に牝駒Sun Princessを出しました。Sun PrincessはRoyal Chargerを産んだ他、オセアニア最強繁殖のEight Caratの三代母になるTessa Gillianを産みました。
UmidwarはUdaipurの全弟で、いくつかの重要な牝系に入ることになります。Eclairとの間に産まれたEmaliはAimeeの母であり、このファミリーはBlushing Groomやアグネスデジタルらを出す事になります。Lady Lawlessとの間の娘Uviraは現在Lane's Endの至宝であるMissy Babaを産みましたし、スキーパラダイスが出るObedientをも産んでいます。ラグビーボールらの三代母British RailwaysもUmidwarの娘です。
Windsor Ladはダービーを勝つものの競争馬としては脚の故障もあり、全力を出し切れずに終わりました。その産駒にアイルランド三冠馬となったWindsor Slipperが出ました。Windsor Slipperはその祖母がSimon's Shoesという血統馬で、Rough Shodらと同じファミリーに属し、またVal de Loirも同族になります。Windsor Slipper>Solar Slipper>Panaslipperというラインが存在しました。
Blandfordは牝馬の父としても素晴らしく、Udaipur、Dalmaryを出した他Wild Riskなどの母父です。Udaipurは孫にHindostanが出る他、その末裔にWild AgainやSoda Streamが出ます。DalmaryはRough ShodとJennydangという2頭の基幹牝馬を産んでいます。姉にWindsor Slipperの母Carpet Slipper。Rough ShodからはNureyevを始めとして、Sadler's Wells、Fairy Kingあるいはエルコンドルパサーというのは良く知られた話。JennydangはそのファミリーからThatching、Lorenzaccioまたミスオンワードを出します。