No. | Post | Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | 6 | Petrograd | Peintre Celebre | Palmeraie | Lear Fan | G. Faucon | E. Lellouche |
2 | 2 | Policy Maker | Sadler's Wells | Palmeraie | Lear Fan | S. Pasquier | E. Lellouche |
3 | 3 | Laverock | Octagonal | Sky Song | Sadler's Wells | D. Bonilla | C. Laffon-Parias |
4 | 4 | Hurricane Run | Montjeu | Hold On | Surumu | K. Fallon | A. Fabre |
5 | 5 | Near Honor | Highest Honor | Night Year | Jareer | M. Sautjeau | A. Fabre |
6 | 1 | Pride | Peintre Celebre | Specificity | Alleged | C. Lemaire | A. de Royar-Dupre |
Policy Makerとしてはこの得意条件を活かすという形に持ち込みたいところであり、そのための方策かは知らないけど弟を連れてきました。あの母にSadler's Wellsでも十分ネタ度のある配合なんですが、更にPeintre Celebreなんか使った画商はさすがだとは思います。ということで、PetrogradはThong=Lt. StevensというPolicy Makerも持つ全血クロスに加えてPetroleuseを3x2と張り切ったクロスをかけています。実に良いね。こんな血統でペースメイカーなんて惜しいのでどこかで本格化してくれないものかと思ったりもしますが、さすがに既に5歳では期待薄か。
LaverockはIspahanを勝ちましたが、やはりこのメンバーの中に入ると非力に見えるし、2400mをこなせるわけでもないので無理でしょう。
そろそろGIだって勝てそうと思わんでも無いPrideではあるのですが、今年のこの路線はちょっとメンバーが揃い過ぎるというか、トップホース2頭が同じフランスのFabre厩舎にいるというのはちと不運なことではあるかなと思う。まあ牝限GIで勝てばいいんだからYorkshire Oaksとか狙うのもありではあるだろうけど、どこかで牡馬相手に勝ってほしいというのはあります。Hurricane Runじゃ敷居が高すぎますが…
Result
Prideやっちゃったよレース。1.Pride: Peintre Celebre - Specificity by Alleged
2.Hurricane Run: Montjeu - Hold On by Surumu
3.Laverock: Octagonal - Sky Song by Sadler's Wells
4.Policy Maker: Sadler's Wells - Palmeraie by Lear Fan
5.Petrograd: Peintre Celebre - Palmeraie by Lear Fan
6.Near Honor: Highest Honor - Night Year by Jareer
Hurricane RunとPolicy Makerがそれぞれにペースメイカーを用意してきたものの、ペースは上がらずスロー。Prideが直線で早めに先頭のHurricane Runをゴール前でちょんと差しきった形ではある。どこまで参考になるのかは微妙な所ながら、Hurricane Runもどうしようもないほど強いという事ではないなというレースではあるか。油断と言えば油断なのかもしれないが、結局のところFallonの思惑が外れたということで、キングジョージではちゃんと修正してくるんでなかろうかと。
Hurricane Runにとっては当初の意図が少し狂ったかも知れないが、この敗戦は大した問題ではない。だがそれでもPrideにとっては非常に大きな一勝であろう。そしてLemaireの騎乗も賞賛されるべきものではある。鞭を使いすぎて罰金を取られたが、些細なものではあろう。Prideは去年のPrix FoyではAlkaased、Shiroccoを下したほどの実力馬であり、そのときの勝ち時計はPrix Foyとしては珍しく、同日のPrix NielやPrix Vermeilleを上回るものではあった。要するにPrideはHurricane RunやShawandaより速い時計を出して、一線級の牡馬を下していたのではある。そして凱旋門賞でもそこそこの結果を残してはいたし、その後香港に飛んでHong Kong Cで2着に入っていた。そういうことを考えればGrand Prix de Saint-Cloudを勝っておかしいところは無いか。雨が降り、馬場が緩んだのもこの馬にとっては良かったという事ではあるが、Hurricane Runもそういうのが得意だったはずではあるが。
で、このあとはYorkshire Oaksでも走ってから凱旋門となりますかね。それが終わったら日本と香港なのだそうで、マイルハーフが良いってことも言ってるのでJC参戦となりそうか。
FallonとHurricane Runはこのレースで何をしようとしたのか。FallonはHurricane Runを信頼して、このレースではワンサイドの圧勝を演じようとしたのではなかろうか。前走Tattersalls Gold Cupでは今年初戦ということもあって何より勝つことが求められていた。そしてこのレースではそれと同じことをする必要は無い。FallonとHurricane RunはこのレースでPrideのことなど相手にしていなかったはずである。もちろんLaverockやPolicy Makerも相手ではなかった。Hurricane Runが見ていたのはShiroccoであり、Sir Percyであり、Ouija Boardであり、そしてその6時間ほど前に勝っていたDeep Impactではなかろうか。
Hurricane Runはこのレースと続くキングジョージを圧勝し、その時点で文句なしの欧州最強馬となることを意図していたのではなかろうか。そうしてこの陣営は凱旋門賞を連覇することより、BC Turfを勝ちにいくことを選ぶという気がしてならない。そのためにはキングジョージの時点で今年の欧州最強馬としての地位を固めてしまう必要がある。キングジョージには参戦しないことを明言しているShiroccoも、未だにはっきりと参戦を表明しないSir Percyも、今年は10Fに照準を持っていきたそうなOuija Boardもキングジョージに出走するかどうかは分からない。そして、得体の知れない日本からくるDeep Impactも含めて、もしキングジョージに出走していてもHurricane Run相手ではどうしようも無かったと思わせるだけのパフォーマンスが求められていた。それにはキングジョージに向かうこのレースも軽く圧勝でクリアしておく必要があり、Fallonはそのために直線で一気に後続を引き離す圧勝劇を演じようとしたのではないか。
何故そう考えるのか。Shiroccoの馬主であるUllmann男爵は凱旋門賞を勝つためにShiroccoを手に入れたといって憚りません。そういうShiroccoにとって最大の障害は同じFabre厩舎のHurricane Runであることは間違いないところです。おそらくFabre師はできることならこの2頭を使い分けて行きたいだろうし、ShiroccoにとってもHurricane Runに凱旋門賞をパスさせることができれば大きく夢に近づくことができます。ならばAlleged以来なされていない凱旋門賞の連覇よりも、これまでに唯の一頭たりとも成し遂げてはいない凱旋門賞とBC Turfの両方を勝つことをCoolmoreに選ばせるというのがたった一つの冴えたやり方。そのためにはHurricane Runが凱旋門賞を走らなくても良い理由が必要で、それには凱旋門賞までに不動の欧州最強馬として君臨することであり、その舞台はキングジョージを置いて他にはありえず、更に出色の、他馬陣営がうんざりするようなパフォーマンスを見せ付ける必要があり、その下準備としてのGrand Prix de Saint-Cloud出走ではなかったかなと思うのである。
さすればHurricane Runにとってのこの状況は、ディープインパクトにとっての有馬記念の状況に酷似したものと言えるかも知れない。
以上、途中から妄想入りでお届けしました。
さすがにPrideが勝ったのは嬉しいし、この馬の実力は相当なレベルにあるのも事実だろうが、この結果を持ってPrideがHurricane Runより上などと言うことは出来ないわけではあるしね。
#まあでもどこぞかのブログ見てて、あんまりPride舐めるなよとか思ったわけではあるがw。Hurricane Runは良場馬では良くないのかもしれないなんてシレっと書かれてるんでまともに読むだけ無駄な気はしたが。