距離経験無き2頭の有力馬。
3歳牝馬のトップMiss Finlandが出走。さすがにLisa Croppも規定どおりの46kという訳にはいかず47kという斤量で出走するようだが、他馬が55kからという状況で抜きん出て軽いというのは無視するわけにはいかないでしょう。3歳の春に、遠征馬も含めて古馬のトップクラスとぶつかるというのは厳しいことには変わりないのだろうが、斤量面の魅力というのは捨て難いところではあるでしょう。ただ、Miss Finlandの不安点は他にもあり、距離経験が無いことと、鞍上に特殊な形態のMoonee Valleyの経験が無いということは気にしておくべきではあるでしょう。Mill Reef、Kris、Sadler's Wellsと本格的な配合の上にWoodman、Redoute's Choiceですから、構成している血は悪くなく、どの程度短距離方面にシフトされているかというあたりが気になるといえばそうかなと。
Racing to Winが一番人気を背負うということになるでしょうが、この馬もこれまでに2000mを超える距離での出走経験が無いというあたりが気になると言えばそうでしょう。Pleasant Tapらを出したHula Hulaのファミリーでこっちはかなり世代の更新が速く、Hula Hulaが5代母の位置にまで後退しています。テイエムプリキュアなんかと同じ位置ですな、中身は全然違うけど。Hula Bendに容赦なくRheingoldたたっこんで欧血主導に持ち込んでいるあたりの力技には惚れます。Fairy Kingが入る事で、長く放置されていたHula Bendの血統を刺激したというところはあるんかなと。距離は持たん事もなかろうとは思いますが、これまで程の強さを発揮できるのかなと。
そこでEl Segundoですよ。Eremeinがまたも順調に使えないということになったわけで、そうなると2000m程度で向こうのトップを張るのはこの馬ということになるでしょう。母がリステッドを勝っている程度で近親に活躍馬は皆無。
Grey Swallowはよく分かりません。Curragh専用機ってところもあっただけになあ。
2.El Segundo: Pins - Palos Verdes by Oak Ridge
3.Pompeii Ruler: Genuine - West With Night by Pompeii Court
4.Aqua d'Amore: Danehill - Romantic River by Irish River
5.Our Smoking Joe: Encosta de Lago - Dalzing by Blazing Sword
6.Miss Finland: Redoute's Choice - Forest Pearl by Woodman
7.Apache Cat: Lion Cavern - Tennessee Blaze by Whiskey Road
8.Casual Pass: Snippets - Raami's Magic by Raami
9.Lad of the Manor: Zabeel - Matrona by Woodman
10.Red Dazzler: Red Ransom - Vain Hill by Danehill
11.Racing to Win: Encosta de Lago - Surrealist by Kenny's Best Pal
12.Grey Swallow: Langfuhr - Idealistic Cause by Habitony
Non Runner: Honor in War
Fields of Omaghやっちゃった。9歳馬頑張りすぎw。
毎年先手を取って、短い直線で逃げ粘るというパターンで好走してきたFields of Omaghでしたが、今年はスタートを失敗。Apache Catがスローペースで引っ張る展開となりました。短い直線に入ったところでPompeii Rulerが先頭に立ち、後との差が5馬身まで開きましたが、その後からやってきたのがEl Segundo、そしてFields of Omagh。決勝線ではハナ差Fields of Omaghが前にでて、El Segundoが2着、そこからアタマ(long head)差でPompeii Rulerという結果でした。
しかしながらこのFields of Omaghのこのコース、というかこのレース、での強さというのは特筆すべきではあり、2002年以来毎年出走して、5着、1着、2着、3着、1着。ま、今年はまだ8歳の時期にFuturity Sを勝ってたりもするから衰えは無かったという事なんではあろう。しかしさすがに年ではあるわけで、このレースを以って引退。その引退に際して2つ目のPlateを持って行くとは劇的過ぎるわけではあります。
David Hayes師にとってFields of Omaghは飛行機事故で亡くなった兄Peter Hayesが管理していた馬で、香港からDavid師が戻ってきたときに現役に残っていたのはこの1頭であったということで、相当な思い入れがあった様子。この勝利で通算獲得賞金はオセアニア歴代4位(Makybe Diva、Sunline、Northerlyに次ぐ)となりました。このあとはHayes師の本拠地Lindsey Parkに戻ってBetter Loosen Upと一緒に繋養されるとのこと。
そしてやはり中距離だとこうなるかちう感じでEl Segundoが2着。最後にFields of Omaghに交わされてしまいました。Little師は最後Fields of Omaghに交わされたことが信じられんという感じではあるのか。来年勝つよとのこと。
Pompeii Rulerは前走がYalumba Sを2着というもので、同3着のEl Segundoに逆転を許しましたが、これくらい安定して力を発揮出来ると今後も面白い存在でしょう。Underwood Sで惨敗したのはなんだったのだろう。
Racing to WinとGrey Swallowは散々な結果。Racing to Winに関しては距離が長かったのかなというところもあるのではないかと思われますが、どうも最初のコーナーから既に手応えが無かったようで調整に失敗していましたかね。Grey Swallowはどうにもならんか。種牡馬にすることも込みで買ったとはいえこんなレースをされてはといったところではないかな。
Miss Finlandは6着ならまず頑張ったと言ってもよい結果ではなかろうか。Casual PassやRed Dazzlerに先着したのは立派ではありましょう。力をつけて今シーズンの後半にまた期待しましょうねえ。
Lad of the Manorは筋肉痛が出ていたようなんですが、7歳馬でもあり、来年のチャンスは無いということから強行出走していたようです。
No. | Post | Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | 11 | Casual Pass | Snippets | Raami's Magic | Raami | N. Rawiller | Mathew Ellerton |
2 | 7 | Fields of Omagh | Rubiton | Finneto | Crerreto | C. Williams | David Hayes |
3 | 1 | Grey Swallow | Langfuhr | Idealistic Cause | Habitony | Steven King | Dale Sutton |
4 | 10 | El Segundo | Pins | Palos Verdes | Oak Ridge | D. Gauci | Colin Little |
5 | 2 | Lad of the Manor | Zabeel | Matrona | Woodman | D. Nikolic | Roger Hoysted |
6 | 13 | Honor in War | Lord at War | Catumbella | Diesis | A.W. Arnold | Danny O'Brien |
7 | 5 | Our Smoking Joe | Encosta de Lago | Surrealist | Kenny's Best Pal | D. Beedman | Lee Freedman |
8 | 6 | Racing to Win | Encosta de Lago | Surrealist | Kenny's Best Pal | G. Boss | John O'Shea |
9 | 12 | Apache Cat | Lion Cavern | Tennessee Blaze | Whiskey Road | G. Childs | Greg Eurell |
10 | 3 | Red Dazzler | Red Ransom | Vain Hill | Danehill | J. Cassidy | Mick Price |
11 | 9 | Pompeii Ruler | Genuine | West With Night | Pompeii Court | C. Newitt | Mick Price |
12 | 8 | Aqua d'Amore | Danehill | Romantic River | Irish River | K. Fallon | Gai Waterhouse |
13 | 4 | Miss Finland | Redoute's Choice | Forest Pearl | Woodman | L. Cropp | David Hayes |
Racing to Winが一番人気を背負うということになるでしょうが、この馬もこれまでに2000mを超える距離での出走経験が無いというあたりが気になると言えばそうでしょう。Pleasant Tapらを出したHula Hulaのファミリーでこっちはかなり世代の更新が速く、Hula Hulaが5代母の位置にまで後退しています。テイエムプリキュアなんかと同じ位置ですな、中身は全然違うけど。Hula Bendに容赦なくRheingoldたたっこんで欧血主導に持ち込んでいるあたりの力技には惚れます。Fairy Kingが入る事で、長く放置されていたHula Bendの血統を刺激したというところはあるんかなと。距離は持たん事もなかろうとは思いますが、これまで程の強さを発揮できるのかなと。
そこでEl Segundoですよ。Eremeinがまたも順調に使えないということになったわけで、そうなると2000m程度で向こうのトップを張るのはこの馬ということになるでしょう。母がリステッドを勝っている程度で近親に活躍馬は皆無。
Grey Swallowはよく分かりません。Curragh専用機ってところもあっただけになあ。
Result
1.Fields of Omagh: Rubiton - Finneto by Crerreto2.El Segundo: Pins - Palos Verdes by Oak Ridge
3.Pompeii Ruler: Genuine - West With Night by Pompeii Court
4.Aqua d'Amore: Danehill - Romantic River by Irish River
5.Our Smoking Joe: Encosta de Lago - Dalzing by Blazing Sword
6.Miss Finland: Redoute's Choice - Forest Pearl by Woodman
7.Apache Cat: Lion Cavern - Tennessee Blaze by Whiskey Road
8.Casual Pass: Snippets - Raami's Magic by Raami
9.Lad of the Manor: Zabeel - Matrona by Woodman
10.Red Dazzler: Red Ransom - Vain Hill by Danehill
11.Racing to Win: Encosta de Lago - Surrealist by Kenny's Best Pal
12.Grey Swallow: Langfuhr - Idealistic Cause by Habitony
Non Runner: Honor in War
Fields of Omaghやっちゃった。9歳馬頑張りすぎw。
毎年先手を取って、短い直線で逃げ粘るというパターンで好走してきたFields of Omaghでしたが、今年はスタートを失敗。Apache Catがスローペースで引っ張る展開となりました。短い直線に入ったところでPompeii Rulerが先頭に立ち、後との差が5馬身まで開きましたが、その後からやってきたのがEl Segundo、そしてFields of Omagh。決勝線ではハナ差Fields of Omaghが前にでて、El Segundoが2着、そこからアタマ(long head)差でPompeii Rulerという結果でした。
しかしながらこのFields of Omaghのこのコース、というかこのレース、での強さというのは特筆すべきではあり、2002年以来毎年出走して、5着、1着、2着、3着、1着。ま、今年はまだ8歳の時期にFuturity Sを勝ってたりもするから衰えは無かったという事なんではあろう。しかしさすがに年ではあるわけで、このレースを以って引退。その引退に際して2つ目のPlateを持って行くとは劇的過ぎるわけではあります。
David Hayes師にとってFields of Omaghは飛行機事故で亡くなった兄Peter Hayesが管理していた馬で、香港からDavid師が戻ってきたときに現役に残っていたのはこの1頭であったということで、相当な思い入れがあった様子。この勝利で通算獲得賞金はオセアニア歴代4位(Makybe Diva、Sunline、Northerlyに次ぐ)となりました。このあとはHayes師の本拠地Lindsey Parkに戻ってBetter Loosen Upと一緒に繋養されるとのこと。
そしてやはり中距離だとこうなるかちう感じでEl Segundoが2着。最後にFields of Omaghに交わされてしまいました。Little師は最後Fields of Omaghに交わされたことが信じられんという感じではあるのか。来年勝つよとのこと。
Pompeii Rulerは前走がYalumba Sを2着というもので、同3着のEl Segundoに逆転を許しましたが、これくらい安定して力を発揮出来ると今後も面白い存在でしょう。Underwood Sで惨敗したのはなんだったのだろう。
Racing to WinとGrey Swallowは散々な結果。Racing to Winに関しては距離が長かったのかなというところもあるのではないかと思われますが、どうも最初のコーナーから既に手応えが無かったようで調整に失敗していましたかね。Grey Swallowはどうにもならんか。種牡馬にすることも込みで買ったとはいえこんなレースをされてはといったところではないかな。
Miss Finlandは6着ならまず頑張ったと言ってもよい結果ではなかろうか。Casual PassやRed Dazzlerに先着したのは立派ではありましょう。力をつけて今シーズンの後半にまた期待しましょうねえ。
Lad of the Manorは筋肉痛が出ていたようなんですが、7歳馬でもあり、来年のチャンスは無いということから強行出走していたようです。
"The Cox Plate is everything. It would be the pinnacle of my training career and the pinnacle of my life really. My family's also," Hoysted said.ここまで言わせるレースではあるのだなと…。
The Age: Lad looks likely after major setbacks