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« 11/26 Hollywood Derby GI Hollywood CA Turf 10F | Imaginations from the Other Side | Worldwide GI Races 11 »

ジャパンカップ GI 東京 芝2400m

量より質。
馬名母父騎手調教師
1ハーツクライサンデーサイレンスアイリッシュダンストニービンC. ルメール橋口弘次郎
2スウィフトカレントサンデーサイレンスホワイトウォーターアフェアMachiavellian横山典弘森秀行
3ウィジャボードCape CrossSelection BoardWelsh PageantL. デットーリE. ダンロップ
4ユキノサンロイヤルサンデーサイレンスマイアミガルチGulch田中勝春増沢末夫
5トーセンシャナオーサンデーサイレンスジョウノエンジェルトウショウボーイ後藤浩輝森秀行
6ディープインパクトサンデーサイレンスウインドインハーヘアAlzao武豊池江泰郎
7ドリームパスポートフジキセキグレースランドトニービン岩田康誠松田博資
8フサイチパンドラサンデーサイレンスロッタレースNureyev福永祐一白井寿昭
9フリードニアSelkirkForest RainCaerleonT. ジレJ. ハモンド
10コスモバルクザグレブイセノトウショウトウショウボーイ五十嵐冬樹田部和則
11メイショウサムソンオペラハウスマイヴィヴィアンダンシングブレーヴ石橋守瀬戸口勉
11頭とJC史上最少頭数でのレースになるのだが、質は高い。
2005年の日本三冠馬にして年度代表馬であるディープインパクトは凱旋門賞以来のレースになる。凱旋門賞とそれに付随したゴタゴタのマイナスというのは考えなくて良い。最早関係の無い事だからだ。引退まであと2戦と決めたのならそれに向かって全力で臨むだけのことだろう。そうなればここで、ハーツクライ相手に2度目の敗北は許されない。Ouija Boardを倒す事で示す事が出来るものもある。メイショウサムソンら3歳馬に負けるわけにもいかないだろう。そういった意味ではここで負けることは古馬初挑戦であった昨年の有馬記念を2着したのとは意味が違う。
2度目の欧州年度代表馬となった名牝Ouija Boardは昨年5着の結果を残している。しかしこれは直線でハーツクライに前をカットされた結果でもあり、それが無ければもっと際どかったろう。馬場適性やレースへの対応は問題無い。瞬発力勝負でどうかとも言われているようだが、この馬は瞬発力で勝ってきた馬である。疑問視する理由がわからない。気になるのは昨年と違って今シーズンはドバイからフル稼働していることか。ドバイから香港を経て欧州。そのシーズンを10Fを中心にGIばかり5戦という形で全うした後、アメリカに飛んでBCを走っての来日。Irish ChampionからBC FMTまでやや出走間隔が空いた形にはなっているが、Prix de l'OperaやChampion Sに登録して出走を前程とした調整を受けていたので休養になったとは言い難い。さすがに疲労の蓄積があろうと思っても、調教の動きは絶好であると思える。正に化け物ではないかと。
今年のSheema ClassicでOuija Boardらを下してきたハーツクライはキングジョージ以来となる。このレースに的を絞ってしっかり仕上げてきたという事にはなるんだろうが、それ以前にこのレースが今年3戦目、国内は初出走というのは不満があるといえばそうである。これはいくらなんでも大事にされすぎたのではないかと。喉の問題については公表した上で陣営が問題無いとして出てくるのだから問題無いと考えて良かろうし、それだからこそレース前に公表できたと考えるべきだ。パフォーマンスに影響するようなら引退を選ぶだろう。
今年の二冠馬メイショウサムソンは菊花賞が不本意ではあった。馬場に良さを殺がれてしまった面はあるにしても、割と期待はずれ。しかしダービーのレースも考えるに東京の2400mこそベストに近い条件になるのかも知れず、また叩いて叩いて調子を掴むようなタイプだけにJCでこそというのは考えられなくも無い。
コスモバルクもシンガポール航空国際を勝った国際GI馬である。ベストは2000mであろうし、前走こそ取らなければならないGIではあったと思うが、いつまで経っても気分次第でもあるわけで昔2着したときのような形になればという気はしなくも無い。
天皇賞2着から挑むスウィフトカレントだが、前走の2着も既に魔力じみた横山ノリによるところは大きいかと思われる。追い込みという事で言えばこの馬を上回る馬が何頭も出走しているだけに何度も同じことは出来ないだろう。
繰り上がりとはいえエリザベス女王杯を勝ち、中1週でここに挑戦してくるというのはトゥザヴィクトリーを思い出す。あの時は鞍上の不手際で大暴走を演じたわけだが、基本的に牝馬のローテとしてエリ女からJCというのはありで、もっと挑戦する馬がいて良いとは思っているのでこういったローテは大歓迎。Ana MarieやTigertailもこのローテで2戦しているのでJRAはもっとこういう使い方を欧州馬に提案すれば良いのだとは思う。フサイチパンドラの場合は3歳牝馬が古馬の世界的トップクラスとぶつかる事になるわけだからかなりの厳しさはあるだろうが、相手なりに走るフサイチパンドラの良さが出ればいいなと。
FreedoniaはNiarchos FamilyがBagoの仇を取るために送り込んできた刺客。鞍上T. GilletはBagoの主戦でした。Sex Appealが四代母ということでフサイチパンドラの近親です。実績に乏しい事から軽視されていますし、実際父Selkirkとか祖母父Baillamontがちと微妙な印象を漂わせてくれるのだが、Vermeilleを4着した後、北米に飛んでTurf Classic Invt.で2着してくるというのは3歳牝馬3歳じゃねーしorzにしては良くやっていると言っても良いかと。来日してからの状態にちょっと問題が出ているのが気がかりではある。
出走について散々言われているユキノサンロイヤルですが、一応日経賞を勝った歴としたGII馬なのですというところだけはよろしくお願いします。個人的には枠が余ってる以上出走するという馬を拒む理由も無いわけではある。まあ、今年復帰してからの成績はアレですが…それでもこんな成績で出てくるなというのは言っては行けないかと。
しかし、先週のマイルCSでは掲示板を関東馬が独占で話題になったわけだが、JCには関東馬がユキノサンロイヤル唯一頭という事実をどうにかした方が良いのではないかと思う部分ってのはある。JCに日本馬が9頭というのは特段少ないという数ではないのだが、その内訳が関西7、関東1、ビッグレッド1なのはちっとな。

Result

1.ディープインパクト: サンデーサイレンス - ウインドインハーヘア by Alzao
2.ドリームパスポート: フジキセキ - グレースランド by トニービン
3.ウィジャボード: Cape Cross - Selection Board by Welsh Pageant
4.コスモバルク: ザグレブ - イセノトウショウ by トウショウボーイ
5.フサイチパンドラ: サンデーサイレンス - ロッタレース by Nureyev
6.メイショウサムソン: オペラハウス - マイヴィヴィアン by ダンシングブレーヴ
7.フリードニア: Selkirk - Forest Rain by Caerleon
8.スウィフトカレント: サンデーサイレンス - ホワイトウォーターアフェア by Machiavellian
9.トーセンシャナオー: サンデーサイレンス - ジョウノエンジェル by トウショウボーイ
10.ハーツクライ: サンデーサイレンス - アイリッシュダンス by トニービン
11.ユキノサンロイヤル: サンデーサイレンス - マイアミガルチ by Gulch
ラップタイム: 13.1 - 11.5 - 12.4 - 12.1 - 12.0 - 12.7 - 12.7 - 12.4 - 11.9 - 11.5 - 11.3 - 11.5
結果的にレースを引っ張る事になったコスモバルクだが、スタートからそれを狙っていたというよりも、誰も行かないならという程度のものではあっただろう。トーセンシャナオー辺りが出鞭くれていったらそれについていこうというくらいだったかと思われるが、そうはならなかったのでペースを握る事を選択したと見える。この後にトーセンシャナオーで、更にハーツクライ、フサイチパンドラが2番手に並ぶ形。いつも通りにディープインパクトは最後方で、そのすぐ前がウィジャボード。向こう正面の直線に入ると、トーセンシャナオー、ハーツクライの順になり少しフサイチパンドラが下げる。その内に居たのがドリームパスポート。コスモバルクは落ち着いてやや遅めのペースを刻みながらレースを進める。トーセンシャナオーが全く仕掛けなかった事でこのレースはコスモバルクにとってはこれ以上ない展開になったと言えよう。
3コーナーで後ろの2騎が動き始めるが、まずウィジャボードがフリードニアを交わしながら上がり始め、ディープインパクトもこれに続いた。4コーナーに入るあたりでディープインパクトが一気に外からウィジャボードに並んで捲る。ウィジャボードはややユキノサンロイヤルの処理を誤ったようなところもあって内に入り込もうとするが、今度は直線に向いてメイショウサムソンが壁になる。前では直線に入ってコスモバルクが外にふらついてトーセンシャナオーの前をカットするような動きをしたが、既にトーセンシャナオーに脚が無かったため問題にはならなかった。これで大きく開いた内からドリームパスポートが伸びてくる。一方ハーツクライは直線に入って既に余力無く後退を始めた。フサイチパンドラは外からコスモバルクに並びかけようとするものの、そこまでで逆に離されてしまう。
ウィジャボードは一度はディープインパクトの更に外に持ち出す動きを見せますが、結局内に入って伸びてくる。コスモバルクはふらついた後にしっかり伸びるのだが、ドリームパスポートがそれを交わして先頭。しかしディープインパクトが外から捩じ伏せるように抜き去って完勝。ウィジャボードがフサイチパンドラ、コスモバルクをあっさり交わしてドリームパスポートに迫ったが届かず。
ディープインパクトはこれまで国内で見せていたのと同じ形で完勝。上がりの時計を考えれば凱旋門賞よりディープインパクト自身のペースは遅いか。凱旋門賞で出来なかったことをここではきっちりやって見せたという事ではあるのだろう。
ドリームパスポートはコスモバルクが横に飛んでくれたおかげで、馬場の良いところをスムーズに抜けてこられたという部分はあると思われる。ただ、そういった面も含めて、レース運びの上手さというのは3歳世代の中で飛び抜けているのだろうし、古馬でもあれだけ器用に立ち回る馬というのはいないのではないだろうか。ただ、突き抜けきれないというのはもう血だな、血。フジキセキ産駒だから底力が足りないとも言われるが、そんな事より、ステイゴールドと基本は同じと見る方が何かと愉しいのでそうする。
ウィジャボードは今日の展開なら外に出す機会はいくらでもあったので、直線の勝負どころで一度前を詰まらせてしまったのが残念でならない。ディープインパクトと並ぶ形でユキノサンロイヤルを外から交わしていればああはならなかったろうし、直線で前がクリアになってからディープインパクトの外に出しかけて結局内に切り込んだのも変な動きをしたなあという印象がある。最後ドリームパスポートを交わせなかったのはその辺りが響いてるんではないかなと。上がりはディープインパクトに次いで2番目に速く、欧州年度代表馬の実力を見せたことには違いなく、この馬のタフネスには頭が下がるばかりではある。
コスモバルクはペースを作れた事が全てではあるだろう。1000mを61.1で通過して、更にその後の400mでペースを落とす事が出来た。これが直線での一伸びに繋がったのではあろうし、彼にとっては理想的なレースではあった。
フサイチパンドラもこのレース内容なら良くやったと見るべきだろう。来年が楽しみになった。Sheema Classic連れて行ってみるのも一つの手かなと思ったり。
メイショウサムソンは上がり勝負になった事でやや展開が向かなかったとも言えそうだが、今日はそれでも割と控えたところからレースを進めていたという印象がある。4コーナーではディープインパクトと並ぶ形で直線に入っているのだし。ただ、そこから内に入れたのはどうにも理解できないか。あのままディープインパクトに食い下がる形で直線をこなせばもうちょっと何とかなったのではないか。結局フサイチパンドラに内から並びかけているし。まあ、ここでフサイチパンドラを交わせていないというのがどうかという話になってくるんではないか。
フリードニアは直線の入り口では最後方になってしまい、馬群を突こうにもなかなか進路がなかったか結局外に出してという形になってしまっている。それだったら最初からウィジャボードあたりについて行けてればなと。
ハーツクライだが、ルメールは喉なりは特に気にならなかったというコメント。単純に休みすぎていたという事になるのではなかろうか。そういった面から見ればちと大事にされすぎたかと。今年のキングジョージの上位馬のその後が良くないといってもHurricane RunとElectrocutionistじゃあ状況が違うわけだし、もちろんハーツクライも彼らとは違う。更に言えばMaraahelはその直後にInternational Sで2着に入っているし、Cherry Mixは直後にドイツで勝っている。キングジョージのせいにするのはちょっと違うとしか言えない。

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MARIUS / MARL
mail: marius@fairydoll.net
メールはspam判定で巻き込まれる可能性があるので、メールフォームの方が確実です。
メッセンジャーにもいますのでそっちの方がより確実でしょう。
messenger: karl_cz_marius@ホットメールドットコム
IRCやmixiにもいますが、そっちは適当に探してください。
ここしか見ない人もいるので一応。

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November 26, 2006 3:27 AMに投稿されたエントリのページです。

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