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12/10 Hong Kong Vase GI Sha-Tin HK Turf 2400m

せめてViva PatacaくらいはVaseに出て来いや。というかこのなげっぷりが流石は香港ってなところではあるんですがね。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
19MaraahelAlzaoNasaniceNashwanR. HillsSir Michael R. Stoute
210Collier HillDr. DeviousPolar QueenPolish PrecedentD. McKeownG.A. Swinbank
37EgertonGroom DancerEnricaNiniskiT. MundryP. Rau
45ScorpionMontjeuArdmelodyLaw SocietyJ. HeffernanA.P. O'Brien
58SaturnMarjuDelphinusSoviet StarD. NikolicC. Fownes
62Ouija BoardCape CrossSelection BoardWelsh PageantL. DettoriE. Dunlop
71KastoriaSelkirkKassanaShernazarM. KinaneJ.M. Oxx
83ShamdalaGrand LodgeShamadaraKahyasiC. SoumillonA. de Royar-Dupre
96Song of WindEl Condor PasaMemorial SummerSunday SilenceK. TakeH. Asami
104Admire MainSunday SilencePromotionHector ProtectorY. TakeM. Hashida
ま、さすがにOuija Board相手にどうにかなるとは思えなかったというあたりではあるか。地元調教馬は前年10着というSaturn一頭の馬場貸しモードです。
さて、やはり今年フル稼働ながら前走のJCも3着と気を吐くOuija Board。この最後の最後でガタっと崩れてしまっては台無しですからきっちり締めてくれる事を願っております。こういう言い方をするのもなんだが、相手関係としてはJCよりはるかに楽。今年は春にQueen Elizabeth II Cでも香港に出向いていて、真逆の3着に終わっているのですが、ここの2000mってのはあれこれ言われる秋華賞と大差ないってのはあります。そうなるとスタートをミスると悲惨というパターンに嵌まったところはあります。2400mになればそんな事にはならないだろうし、安心して見ていて良いんではないかなと。
そして異境でOuija Boardに一矢という形でやってきた欧州馬ご一行ですが、これがまたShamdala、Collier Hill、Kastoria、Maraahel、Egerton、Scorpionというある意味壮観な面子。MaraahelとEgerton以外は揃いも揃って「Extendedにようこそ!」されてしまってるような感じではあります。まあ、JCが香港に出走馬を奪われているといってもこれが現実でして、こんなステイヤー連中に府中で走ってもらえないと嘆いたところでなあ。この辺のどの馬が来てようが、場違いと言われてしまうのがオチではないのかと。
さて、Sha-Tinは割と京都に似たサイズのコースながら、スタミナにものを言わせてやりたい馬には良いかなというところもあります。ShamdalaもOuija Boardと同じく2年連続の参戦で、昨年は4着とまずまず。Ouija Boardにまともに向かっていっても無理でしょうから、何とか相手の隙を突くという形が理想かなと。Collier Hillがこの距離で来るパターンってのはほとんど2分30秒を切らないスローの力勝負ですから、Ouija Boardと日本の2頭が走ってその時計ってのはちょっと無いかなとは思われます。Egertonはいまいち狙いどころが分からんなってのはあるわけで、また相手なりに走るという自身の本質を取り戻してるんじゃないかという気もしていたり。今年のHardwicke S勝ち馬たるMaraahelも実績を考えれば上位なんですが、King Georgeで情けないレースをしてたりというのもあるので信頼を置くには足りないでしょう。どうにも10Fの方が得意という印象もあって、そうなるとChampion Sの惨敗というのは気にかかる。KastoriaはカナダでCollier Hillに大敗。Irish St. Leger勝ちではありますが、それよりはもうちょっと短い方が向いている事は確かなんだろう。それでもGIだと余程上手く立ち回らないと厳しいかなと。ScorpionはBC Turfでは2番手追走も直線伸びず。まだまだだろうとは思われます。
鞍上が兄弟対決となる日本馬2騎は菊花賞と同様、逃げるAdmire Mainと追い込むSong of Windとなるのでしょう。そうなるとJCでもアレだけの末脚を見せたOuija Boardを両者がどの程度意識するかとはなるだろう。Admire Mainとしてはどこかでペースを落としてレースを作りたいのだろうが、Scorpionあたりがそれを許してくれるかということになりそう。ただ、他に何が何でも逃げるというタイプもいないのでやりやすいレースではないかな。マークは後ろのOuija Boardが引きつけてくれるし。

Result

勝ち時計2:27.1ってのはステイヤーサイドの連中が来るような時計ではないようにも思えたが。
1.Collier Hill: Dr. Devious - Polar Queen by Polish Precedent
2.Kastoria: Selkirk - Kassana by Shernazar
3.Shamdala: Grand Lodge - Shamadara by Kahyasi
4.Song of Wind: El Condor Pasa - Memorial Summer by Sunday Silence
5.Maraahel: Alzao - Nasanice by Nashwan
6.Egerton: Groom Dancer - Enrica by Niniski
7.Scorpion: Montjeu - Ardmelody by Law Society
8.Admire Main: Sunday Silence - Promotion by Hector Protector
9.Saturn: Marju - Delphinus by Soviet Star
Non Runner: Ouija Board
スタートから飛び出してAdmire Mainが引っ張る展開。外から掛かり気味にSaturnがつけ、ScorpionとCollier Hillがそれに続く。そこからやや離れてKastoria、Egerton、Maraahel、Shamdalaと固まっていて更に離れたSong of Windは最後方。向こう正面に入るとSong of WindとShamdalaが並ぶような位置取り。Admire Mainはペースを落とさず、ラップは25.6-23.7-24.7-24.5で3,4コーナー。4コーナーでSong of Windが外から進出を始めて、一方のShamdalaは内を突く構え。直線を向いて外から先頭に並びかけたCollier Hillがリードを取り、Song of Windは一時Egertonまで交わして二番手にまでポジションを上げてきたがそれ以上伸びず。Shamdalaは内からこのSong of Windを交わしたがそれまで。最後は直線ギリギリまで溜めたKastoriaが一気に差し込んでCollier Hillに並びかけたが、わずかに届かず。Kastoriaの勢いは完全にCollier Hillを上回っていたが、直線でSong of Windの外に出すのにやや手間取ったかという部分もあったかなと。
ほぼ平均ペースで引っ張ったAdmire Mainが直線で力尽きて沈んだあたり、時計の割にスタミナを削る馬場だったのかなとも思われます。Egertonも内埒沿いで伸びてないし、Maraahelも最後の一伸びがない。その一方でCollier Hillが粘るし、最後はKastoriaが飛んでくるのだからなあ…

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December 8, 2006 1:30 AMに投稿されたエントリのページです。

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