エリザベス女王杯以来のレースになるカワカミプリンセスをどう見るかというレースではあるだろう。
エリザベス女王杯が1位入線後の12着降着という悪夢を味わったとはいえ、カワカミプリンセスは未だに他馬の後塵を拝していないことも事実。エリザベス女王杯ではスイープトウショウすら封じて見せたので、今回は休み明けと同時に主戦が武幸四郎に替わったという部分をクリアすればとは思います。その武幸四郎ですが、この人は人気薄の馬でやらかすという部分が大きく、こういう人気を背負った馬でのGIってのはちとどうなんだろうかと。普通に乗って勝てる馬に普通に乗って勝ってくるというのも難しいと言えばそうだとは思いますしね。
スイープトウショウは相変わらずで、桁違いに切れる末脚は魅力的です。東京のマイルは4歳で安田記念を2着した実績がありますし、それ以降マイルのレースから離れていてどうなるかなと思ったマイラーズCでも悪くないレースで、状況としてはカワカミプリンセスを上回っている事は間違いないでしょう。後は毎回のことながら気分良くレースを迎えられるかどうかということになるかな。スローになっても差し切るだけの脚はあると思うけどなあ。
京都牝馬Sこそ勝ったものの、阪神牝馬Sでまたしても定位置の3着に終わったディアデラノビアは本当にどうしたものかと思わなくも無い。スイープトウショウと差し脚比べをしたら負けるに決まってるので何らかの工夫が欲しいところか。
アドマイヤキッスにはあまり強いというイメージを持てないのだが、大きく崩れたというレースは無く、結果的に掲示板を外した事は無いという安定性と桜花賞2着という実績は買っておくべきか。しかし、前走のマイラーズCはスイープトウショウに差を見せ付けられるようなレースでもあった。
阪神牝馬Sを勝ったジョリーダンスだが、阪神牝馬Sはディアデラノビアを除いて大した事のないメンバーだったとは思う。
キストゥヘヴンは中山牝馬Sを最後方から飛んで来て届ききらずに5着。差はわずかで一時の不振からは抜けたかなという程度か。溜めないと末脚が鈍るようなので、展開が向けばということになるかな。
フサイチパンドラは陣営がちょっと欲張った部分のツケを払わされているというのもあるのではないかな。マイラーズCの状態では厳しいのだろうけど、東京ならという部分はちょっとある。あと、白井師は割と短期間で立て直してこれるというイメージもあるわけで。
ダービー卿チャレンジトロフィーの2着から参戦するコイウタがちょっと怖いかな。
2.アサヒライジング: ロイヤルタッチ - アサヒマーキュリー by ミナガワマンナ
3.デアリングハート: サンデーサイレンス - デアリングダンジグ by Danzig
4.キストゥヘヴン: アドマイヤベガ - ロングバージン by ノーザンテースト
5.ジョリーダンス: ダンスインザダーク - ピーターホフズパティア by Peterhof
6.ディアデラノビア: サンデーサイレンス - ポトリザリス by Potrillazo
7.アドマイヤキッス: サンデーサイレンス - キッスパシオン by ジェイドロバリー
8.ブルーメンブラット: アドマイヤベガ - マイワイルドフラワー by Topsider
9.スイープトウショウ: エンドスウィープ - タバサトウショウ by ダンシングブレーヴ
10.カワカミプリンセス: キングヘイロー - タカノセクレタリー by Seattle Slew
11.アグネスラズベリ: エアジハード - アグネスミネルバ by トニービン
12.フサイチパンドラ: サンデーサイレンス - ロッタレース by Nureyev
13.スプリングドリュー: ミシル - ダイナサフラン by ノーザンテースト
14.サンレイジャスパー: ミスズシャルダン - サンレイククイン by Cozzene
15.コスモマーベラス: フジキセキ - ロモーラ by Nijinsky
16.ソリッドプラチナム: ステイゴールド - リザーブシート by クリエイター
17.サヨウナラ: ブライアンズタイム - ソウスマッグ by Nureyev
18.ビーナスライン: フジキセキ - ホクトペンダント by パークリージェント
ラップタイム: 12.3 - 10.8 - 11.7 - 11.8 - 11.6 - 11.2 - 11.2 - 11.9
コイウタはダービー卿チャレンジトロフィーで牡馬相手に2着に入っていましたし、マイルに限るならばそれなりの実力はあるかなという程度でした。だから、まあ、多少の怖さってのを持ってると思ったんですが、問答無用に切り捨てたアサヒライジングとデアリングハートが続いたらどうにもならんよ。
今年は皐月賞でもサンツェッペリンでほとんど勝ったようにすら思われる2着に入るなど若手としては随一の実績を持っていた松岡正海のGI初勝利ということで記憶されれば良いレースかなと思います。競馬界に人脈を持たない身でデビューから5年でGIを勝てるのだから大したものでしょう。今後は人気馬でGIに出走して勝てるようになればということになりますかねえ。
レースのポイントとしては馬場の悪い内を嫌って馬群が外に振られたという部分でしょう。アサヒライジングはその馬場の良いところを進んでいけたし、結局直線に入ったところで内に切り込んで逃げていたアサヒライジングに馬体を併せに行けたことがコイウタの勝因であるし、そこに進路を取らせた騎手の判断は褒められるべきでしょう。デアリングハートはそのアサヒライジングの外にはなったが良い位置を通っていたかなと。形としては前残りになっていますが、とにかくアサヒライジングの取ったコースが良くて、追い込み馬がほとんど外に行かされ過ぎたということでもあるんだとは思います。
カワカミプリンセスはスタートにやや失敗した後馬群の中に入っていってしまったのが、直線で前に壁を作る原因にはなっただろうし、それはそれでまずい乗り方だったろうとも思いますが、それにしても直線で勝負出来るだけの脚が無かったという事の方が大きいでしょう。休み明けのレースという影響もあるかとは思いますし。そのあたりも含めて陣営の準備不足ってのはあったかと。
スイープトウショウは馬場入りからゲートまで悪い部分が出ていたので、こういう結果も仕方ないかなと。ジョリーダンスが32.9で上がっているレースで33.6しか出ていないというのはこの馬の本来の姿ではなかっただろうと。直線で外に振られすぎてるってのもあるだろうけど、ジョリーダンスに交わされていくようではちょっと困る。勝ち時計とか上がりを見てても、スイープトウショウがまとめて差しきれない展開ではなかったでしょう。関東でのレース振りがどんどん悪くなってるようなところもあるので、関西での復活にかけて何とか綺麗な幕引きをして欲しいなという気分です。
まあ、東京のマイル戦で実績を持ってた馬が上位に来たという事ではありますけど、昔はこういうタイプは沈んだよなあという気もした。
ヴィクトリアマイル GI 東京 芝1600m
馬名 | 父 | 母 | 母父 | 騎手 | 調教師 | |
1 | サヨウナラ | ブライアンズタイム | ソウスマッグ | Nureyev | 中村将之 | 谷潔 |
2 | ディアデラノビア | サンデーサイレンス | ポトリザリス | Potrillazo | 岩田康誠 | 角居勝彦 |
3 | アサヒライジング | ロイヤルタッチ | アサヒマーキュリー | ミナガワマンナ | 柴田善臣 | 古賀慎明 |
4 | コイウタ | フジキセキ | ヴァイオレットラブ | ドクターデヴィアス | 松岡正海 | 奥平雅士 |
5 | フサイチパンドラ | サンデーサイレンス | ロッタレース | Nureyev | 福永祐一 | 白井寿昭 |
6 | カワカミプリンセス | キングヘイロー | タカノセクレタリー | Seattle Slew | 武幸四郎 | 西浦勝一 |
7 | スイープトウショウ | エンドスウィープ | タバサトウショウ | ダンシングブレーヴ | 池添謙一 | 鶴留明雄 |
8 | キストゥヘヴン | アドマイヤベガ | ロングバージン | ノーザンテースト | 横山典弘 | 戸田博文 |
9 | スプリングドリュー | ミシル | ダイナサフラン | ノーザンテースト | 内田博幸 | 堀宣行 |
10 | アグネスラズベリ | エアジハード | アグネスミネルバ | トニービン | 角田晃一 | 西浦勝一 |
11 | ソリッドプラチナム | ステイゴールド | リザーブシート | クリエイター | 小牧太 | 田中章博 |
12 | ブルーメンブラット | アドマイヤベガ | マイワイルドフラワー | Topsider | 川島信二 | 安藤正敏 |
13 | コスモマーベラス | フジキセキ | ロモーラ | Nijinsky | 蝦名正義 | 中村均 |
14 | アドマイヤキッス | サンデーサイレンス | キッスパシオン | ジェイドロバリー | 武豊 | 松田博資 |
15 | サンレイジャスパー | ミスズシャルダン | サンレイククイン | Cozzene | 佐藤哲三 | 高橋成忠 |
16 | デアリングハート | サンデーサイレンス | デアリングダンジグ | Danzig | 藤田伸二 | 藤原英昭 |
17 | ジョリーダンス | ダンスインザダーク | ピーターホフズパティア | Peterhof | 安藤勝己 | 堀宣行 |
18 | ビーナスライン | フジキセキ | ホクトペンダント | パークリージェント | 秋山真一郎 | 堀宣行 |
スイープトウショウは相変わらずで、桁違いに切れる末脚は魅力的です。東京のマイルは4歳で安田記念を2着した実績がありますし、それ以降マイルのレースから離れていてどうなるかなと思ったマイラーズCでも悪くないレースで、状況としてはカワカミプリンセスを上回っている事は間違いないでしょう。後は毎回のことながら気分良くレースを迎えられるかどうかということになるかな。スローになっても差し切るだけの脚はあると思うけどなあ。
京都牝馬Sこそ勝ったものの、阪神牝馬Sでまたしても定位置の3着に終わったディアデラノビアは本当にどうしたものかと思わなくも無い。スイープトウショウと差し脚比べをしたら負けるに決まってるので何らかの工夫が欲しいところか。
アドマイヤキッスにはあまり強いというイメージを持てないのだが、大きく崩れたというレースは無く、結果的に掲示板を外した事は無いという安定性と桜花賞2着という実績は買っておくべきか。しかし、前走のマイラーズCはスイープトウショウに差を見せ付けられるようなレースでもあった。
阪神牝馬Sを勝ったジョリーダンスだが、阪神牝馬Sはディアデラノビアを除いて大した事のないメンバーだったとは思う。
キストゥヘヴンは中山牝馬Sを最後方から飛んで来て届ききらずに5着。差はわずかで一時の不振からは抜けたかなという程度か。溜めないと末脚が鈍るようなので、展開が向けばということになるかな。
フサイチパンドラは陣営がちょっと欲張った部分のツケを払わされているというのもあるのではないかな。マイラーズCの状態では厳しいのだろうけど、東京ならという部分はちょっとある。あと、白井師は割と短期間で立て直してこれるというイメージもあるわけで。
ダービー卿チャレンジトロフィーの2着から参戦するコイウタがちょっと怖いかな。
Result
1.コイウタ: フジキセキ - ヴァイオレットラブ by ドクターデヴィアス2.アサヒライジング: ロイヤルタッチ - アサヒマーキュリー by ミナガワマンナ
3.デアリングハート: サンデーサイレンス - デアリングダンジグ by Danzig
4.キストゥヘヴン: アドマイヤベガ - ロングバージン by ノーザンテースト
5.ジョリーダンス: ダンスインザダーク - ピーターホフズパティア by Peterhof
6.ディアデラノビア: サンデーサイレンス - ポトリザリス by Potrillazo
7.アドマイヤキッス: サンデーサイレンス - キッスパシオン by ジェイドロバリー
8.ブルーメンブラット: アドマイヤベガ - マイワイルドフラワー by Topsider
9.スイープトウショウ: エンドスウィープ - タバサトウショウ by ダンシングブレーヴ
10.カワカミプリンセス: キングヘイロー - タカノセクレタリー by Seattle Slew
11.アグネスラズベリ: エアジハード - アグネスミネルバ by トニービン
12.フサイチパンドラ: サンデーサイレンス - ロッタレース by Nureyev
13.スプリングドリュー: ミシル - ダイナサフラン by ノーザンテースト
14.サンレイジャスパー: ミスズシャルダン - サンレイククイン by Cozzene
15.コスモマーベラス: フジキセキ - ロモーラ by Nijinsky
16.ソリッドプラチナム: ステイゴールド - リザーブシート by クリエイター
17.サヨウナラ: ブライアンズタイム - ソウスマッグ by Nureyev
18.ビーナスライン: フジキセキ - ホクトペンダント by パークリージェント
ラップタイム: 12.3 - 10.8 - 11.7 - 11.8 - 11.6 - 11.2 - 11.2 - 11.9
コイウタはダービー卿チャレンジトロフィーで牡馬相手に2着に入っていましたし、マイルに限るならばそれなりの実力はあるかなという程度でした。だから、まあ、多少の怖さってのを持ってると思ったんですが、問答無用に切り捨てたアサヒライジングとデアリングハートが続いたらどうにもならんよ。
今年は皐月賞でもサンツェッペリンでほとんど勝ったようにすら思われる2着に入るなど若手としては随一の実績を持っていた松岡正海のGI初勝利ということで記憶されれば良いレースかなと思います。競馬界に人脈を持たない身でデビューから5年でGIを勝てるのだから大したものでしょう。今後は人気馬でGIに出走して勝てるようになればということになりますかねえ。
レースのポイントとしては馬場の悪い内を嫌って馬群が外に振られたという部分でしょう。アサヒライジングはその馬場の良いところを進んでいけたし、結局直線に入ったところで内に切り込んで逃げていたアサヒライジングに馬体を併せに行けたことがコイウタの勝因であるし、そこに進路を取らせた騎手の判断は褒められるべきでしょう。デアリングハートはそのアサヒライジングの外にはなったが良い位置を通っていたかなと。形としては前残りになっていますが、とにかくアサヒライジングの取ったコースが良くて、追い込み馬がほとんど外に行かされ過ぎたということでもあるんだとは思います。
カワカミプリンセスはスタートにやや失敗した後馬群の中に入っていってしまったのが、直線で前に壁を作る原因にはなっただろうし、それはそれでまずい乗り方だったろうとも思いますが、それにしても直線で勝負出来るだけの脚が無かったという事の方が大きいでしょう。休み明けのレースという影響もあるかとは思いますし。そのあたりも含めて陣営の準備不足ってのはあったかと。
スイープトウショウは馬場入りからゲートまで悪い部分が出ていたので、こういう結果も仕方ないかなと。ジョリーダンスが32.9で上がっているレースで33.6しか出ていないというのはこの馬の本来の姿ではなかっただろうと。直線で外に振られすぎてるってのもあるだろうけど、ジョリーダンスに交わされていくようではちょっと困る。勝ち時計とか上がりを見てても、スイープトウショウがまとめて差しきれない展開ではなかったでしょう。関東でのレース振りがどんどん悪くなってるようなところもあるので、関西での復活にかけて何とか綺麗な幕引きをして欲しいなという気分です。
まあ、東京のマイル戦で実績を持ってた馬が上位に来たという事ではありますけど、昔はこういうタイプは沈んだよなあという気もした。