まあ、Rags to Richesはガンガレ。
Rags to Richesは半兄にJazilを持ち、父がA.P. Indy。まあ、変な血も持ってないですし、隙のない北米の良血で距離に問題のあるようなところも見られない。既に同世代の牝馬相手なら敵なしでもあるので、ここらで一つ挑戦させてみるってのは良い判断なのではないかな。ただ、北米のトップクラスのレースにおいて牝馬が牡馬を倒すという事は、おそらく欧州や日本のそれと比較してなお困難なものであるというのも現実ではあるでしょう。Pletcher厩舎としてはCircular Quayの方が勝算があるとは思うがなあ。
これを迎え撃つ牡馬はPreaknessを勝ったCurlinは出てきますが、Kentucky Derbyを勝ったStreet Senseが回避でちょっと物足りなくはあります。BelmontにおいてもStreet Senseの競馬が有効なのかというのはちと見てみたいところではありましたし。また、その2戦で健闘したHard Spunも出走しますが、やはりちょっと12Fを走り切るのは厳しいのではなかろうかというのはあり、Curlinに人気が集中しています。Smart StrikeにDeputy Ministerなら距離はこなせるでしょう。
12Fという距離を考えればTiagoが狙ってきていてもおかしくは無いか。ただ、Tiagoでさせるような流れになるとは思えないですけど。
1.Rags to Riches: A.P. Indy - Better Than Honour by Deputy Minister
2.Curlin: Smart Strike - Sherriff's Deputy by Deputy Minister
3.Tiago: Pleasant Tap - Set Them Free by Stop the Music
4.Hard Spun: Danzig - Turkish Tryst by Turkoman
5.C P West: Came Home - Queen's Legend by Dynaformer
6.Imawildandcrazyguy: Wild Event - Frosty Cupcake by Top Account
7.Slew's Tizzy: Tiznow - Hepatica by Slewpy
スタートはちょっと良くなかったですが、12Fの距離もあってペースが上がらず、Rags to Richesにとっては有利に働いたというのはあるかと思います。父がSeeking the Goldの半兄Jazilが昨年このレースを勝っているわけで、父がA.P. Indyに変わったRags to Richesが距離をこなすのは問題なかったでしょう。ただ、A.P. Indyの悪い癖が出ないかどうかというのが気になっていましたが、直線でCurlinと叩き合ってこれを下したのですから強いレースをしたのだとは思います。牝馬としては3頭目、102年振りの勝利ということですが、その間にどれだけの牝馬が参戦しているのかと考えれば、それには重大な意味を見出すのは難しいかなとも。むしろ、これまでにトータルで22頭しか牝馬は出走していないということの方が大きいと思いますし。そしてこの結果はRags to RichesがCurlinを捩じ伏せるだけの力を持った牝馬であるという事実があるだけです。
ペースが2Fで24秒後半から25秒台にまで入る前半を見れば勝ち時計はこんなものかなという気がします。最後の2Fでは23秒台が出るくらいではありましたし、まずまず。とにかく3,4コーナーからまくり一閃のA.P. Indyらしいレースをした(できた)Rags to Richesを褒めるべきなんでしょう。
Curlinはこのレースでも良い競馬をしていますし、勝ったRags to Richesの強さを素直に評価すべきなのでしょう。歴史に名を刻むのに相応しいとは言えます。そして3着のTiagoに5馬身半という差をつけたCurlin自身も三冠戦を通して崩れる事が無くという部分を評価して良いでしょうし、またこの先HaskellやTravers、或いは更にその先においてStreet Senseとの再戦に期待を掛けたいところです。また、Rags to RichesもCCA OaksからAlabama SとともにHaskellからTraversが検討に上るようですので、北米の牝馬の事ですからそうそうは牡馬相手に使われまいと思いつつもちょっと期待したいところです。
3着Tiagoはスタミナで来たというところだが、前2頭との差を詰めきれず。Hard Spunに関しては、4コーナーの出口で内と外からCurlinとRags to Richesに挟まれて、そのまま3頭で競るかと思いましたが、あっさり後退。距離が長かったかなと。
Pletcher師とVelazquezはようやく三冠戦初勝利。それが牝馬でBelmontというあたり並外れていますが、ようやく勝てたかという方が強い。
それにしてもA.P. Indy。昨年のPreaknessでのBernardiniでようやく三冠戦のタイトルを手に入れたかと思えば、今度は牝馬にBelmontを勝たせるあたりが何ともいえません。弱い相手に圧勝し、強い相手にはコロっと負けるA.P. Indy。勝負どころで詰めが甘くなるA.P. Indy。因ってビッグタイトルにはなかなか縁のないA.P. Indy。ホントよく勝てたなあ>Rags to Riches
Post | Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | |
1 | Imawildandcrazyguy | Wild Event | Frosty Cupcake | Top Account | Mark Guidry | William A. Kaplan |
2 | Tiago | Pleasant Tap | Set Them Free | Stop the Music | Mike E. Smith | John A. Shirreffs |
3 | Curlin | Smart Strike | Sherriff's Deputy | Deputy Minister | Robby Albarado | Steven M. Asmussen |
4 | C P West | Came Home | Queen's Legend | Dynaformer | Edgar S. Prado | Nicholas P. Zito |
5 | Slew's Tizzy | Tiznow | Hepatica | Slewpy | Rafael Bejarano | Gregory Fox |
6 | Hard Spun | Danzig | Turkish Tryst | Turkoman | Garrett K. Gomez | J. Larry Jones |
7 | Rags to Riches | A.P. Indy | Better Than Honour | Deputy Minister | John R. Velazquez | Todd A. Pletcher |
これを迎え撃つ牡馬はPreaknessを勝ったCurlinは出てきますが、Kentucky Derbyを勝ったStreet Senseが回避でちょっと物足りなくはあります。BelmontにおいてもStreet Senseの競馬が有効なのかというのはちと見てみたいところではありましたし。また、その2戦で健闘したHard Spunも出走しますが、やはりちょっと12Fを走り切るのは厳しいのではなかろうかというのはあり、Curlinに人気が集中しています。Smart StrikeにDeputy Ministerなら距離はこなせるでしょう。
12Fという距離を考えればTiagoが狙ってきていてもおかしくは無いか。ただ、Tiagoでさせるような流れになるとは思えないですけど。
Result
A.P. Indyが分からないw1.Rags to Riches: A.P. Indy - Better Than Honour by Deputy Minister
2.Curlin: Smart Strike - Sherriff's Deputy by Deputy Minister
3.Tiago: Pleasant Tap - Set Them Free by Stop the Music
4.Hard Spun: Danzig - Turkish Tryst by Turkoman
5.C P West: Came Home - Queen's Legend by Dynaformer
6.Imawildandcrazyguy: Wild Event - Frosty Cupcake by Top Account
7.Slew's Tizzy: Tiznow - Hepatica by Slewpy
スタートはちょっと良くなかったですが、12Fの距離もあってペースが上がらず、Rags to Richesにとっては有利に働いたというのはあるかと思います。父がSeeking the Goldの半兄Jazilが昨年このレースを勝っているわけで、父がA.P. Indyに変わったRags to Richesが距離をこなすのは問題なかったでしょう。ただ、A.P. Indyの悪い癖が出ないかどうかというのが気になっていましたが、直線でCurlinと叩き合ってこれを下したのですから強いレースをしたのだとは思います。牝馬としては3頭目、102年振りの勝利ということですが、その間にどれだけの牝馬が参戦しているのかと考えれば、それには重大な意味を見出すのは難しいかなとも。むしろ、これまでにトータルで22頭しか牝馬は出走していないということの方が大きいと思いますし。そしてこの結果はRags to RichesがCurlinを捩じ伏せるだけの力を持った牝馬であるという事実があるだけです。
ペースが2Fで24秒後半から25秒台にまで入る前半を見れば勝ち時計はこんなものかなという気がします。最後の2Fでは23秒台が出るくらいではありましたし、まずまず。とにかく3,4コーナーからまくり一閃のA.P. Indyらしいレースをした(できた)Rags to Richesを褒めるべきなんでしょう。
Curlinはこのレースでも良い競馬をしていますし、勝ったRags to Richesの強さを素直に評価すべきなのでしょう。歴史に名を刻むのに相応しいとは言えます。そして3着のTiagoに5馬身半という差をつけたCurlin自身も三冠戦を通して崩れる事が無くという部分を評価して良いでしょうし、またこの先HaskellやTravers、或いは更にその先においてStreet Senseとの再戦に期待を掛けたいところです。また、Rags to RichesもCCA OaksからAlabama SとともにHaskellからTraversが検討に上るようですので、北米の牝馬の事ですからそうそうは牡馬相手に使われまいと思いつつもちょっと期待したいところです。
3着Tiagoはスタミナで来たというところだが、前2頭との差を詰めきれず。Hard Spunに関しては、4コーナーの出口で内と外からCurlinとRags to Richesに挟まれて、そのまま3頭で競るかと思いましたが、あっさり後退。距離が長かったかなと。
Pletcher師とVelazquezはようやく三冠戦初勝利。それが牝馬でBelmontというあたり並外れていますが、ようやく勝てたかという方が強い。
それにしてもA.P. Indy。昨年のPreaknessでのBernardiniでようやく三冠戦のタイトルを手に入れたかと思えば、今度は牝馬にBelmontを勝たせるあたりが何ともいえません。弱い相手に圧勝し、強い相手にはコロっと負けるA.P. Indy。勝負どころで詰めが甘くなるA.P. Indy。因ってビッグタイトルにはなかなか縁のないA.P. Indy。ホントよく勝てたなあ>Rags to Riches