後はまとめて。
注目は去年のVengeance of Rainに続いて香港から参戦するViva Pataca。去年の時点でも2400mという距離ならばViva Patacaが上回っていたが、その馬がついにドバイに姿を見せることになった。香港には4歳にこの馬は2400mだと言われるHelene Mascotもいて、クラシックディスタンスに注目が集まって、この距離で強い馬を多く持つようになると楽しみが増えるだろう。欧州馬がシーズン初戦という状況の中でViva Patacaは香港で使われて状態は良い。去年から2000m以上ではVengeance of RainとRamonti以外には負けておらず、文句の付けようが無い。
欧州からはまずYoumzain。キングジョージ、凱旋門賞をDylan Thomasに負けているとは言えどちらも2着に入り、実力を示している。ただ、その2戦だけではないがどうにも勝ちきれないところが強く出ていて、チャンピオンを目指すには何か上積みが必要なのも事実。コース自体と臨戦は去年の3着馬なので問題ないだろう。
一方、積極的な遠征で結果を残したのがDoctor Dino。崩れないし遠征もなれているとあって、Youmzainよりこちらに期待したいところはある。
北米からはBetter Talk Now。ついに9歳になってしまったが、顕著な衰えというのは見せていない。相変わらず自力勝負できない弱みはあるが、展開が向けば怖い馬であることに変わりは無い。問題は展開が向くかということになるのだが、もともとNad Al Sheba自体が先行有利であることを考えると厳しい。
アルゼンチンからはLatency。南米最強を名乗るに足る実績の持ち主だが、Challenge Roundを惨敗したことでダートのWorld Cupから矛先を変えてきた。このメンバー相手にどこまで通用するかが興味深い。
南アフリカのSun Classiqueは同世代牝馬相手なら抜き出た実力を持っているし、前走のBalanchine Sで格の違いを見せたようには思われる。だが、ここはメンバーが強いし、何より距離が長いのではないかと思われる。一応2200mまで勝っているけれども。
今年はメンバーが素晴らしいこのレース。
人気はGodolphinのLiterato。去年Prix du Jockey-Clubで2着に敗れた後、連勝してChampion Sまで勝った。今年からはGodolphinに移籍している。大事に使われてきたと言う面があるにせよ、11戦して9勝、2着2回という戦績を残している。今年は当初Ramontiとの使い分けでSheema Classicを予定していたように、12F寄りで使われるのかと思ったらRamontiの故障でこちらに回ることになった。Godolphinとしてはもう一頭のCreachadoirも有力でワンツーまであるかもしれない。ただ、Ramontiが抜けることになったときにCreachadoirに任せずLiteratoをスライドさせるという判断をした辺り気になるところではあるか。
Darjinaは香港で3着と崩れなかったがCreachadoirに負けている。フランスから出ると割引があるのはまだ否定できないのではないかな。
続いて人気になっているのは日本からの2騎。どっちかSheema Classicに行けよというのは思ったりもするが、言っても仕方ないか。京都記念6着とはいえ最後はしっかり伸びて、そう差の無いレースを見せたVodkaはこれと決めて狙ったレースを勝つような感じに見ておけば良いのではないかなあと。ある程度嵌れば凄い馬という判断で。Admire Auraは今年勝負で、京都記念を勝っての参戦なのは良いかな。
Finsceal Beoはハードローテの影響が出て去年後半が不本意な結果に終わったのが残念。Darjina、Majestic Roiあたりとの決着は欧州でつけることになるだろうし、ここでいきなりというのは難しいかな。
香港から参戦する2騎では最近の成績からFloral Pegasusが人気で上回った。ただ、Floral Pegasusは甘いところのある馬なので勝ち切るまでの期待はかけられない。一休みさせて立て直しに成功した感のあるBullish Luckの方が期待できるのではないかな。
ニュージーランドの最強マイラーたるSeachangeにとってはプラスアルファの余分な距離がはっきりとマイナスでJebel Hattaでもまともにそれを見せてしまったとは言える。マイルを越える距離では最後粘りきれずというパターンが多いが、それでも2000mのKelt Capitalで差の無い4着に入っているなどまったくダメというわけでもないのが判断を難しくしている。
Hayes師のNiconeroはちょっと恵まれないとダメってのはあって、このメンバー相手にそれは無理というもの。
Linngariは前哨戦でこけたのが気になるし、それだったら勝ったArchipenkoを素直に評価したら良いのではないかという気もする。ただ、Archipenkoにあんなレースをされていてはどうにも評価しづらい。ま、Kingmamboらしくいきなり馬が変わったという可能性をアタマの片隅に置いても良いのかなとも思うけれども。
こんなの北米馬のどれを選ぶかでしかない。
で、Sunshine Millionsを勝ってきたBenny the BullとBC SprintのMidnight LuteとIdiot Proofが現状北米スプリントのトップであり、そのうち2頭が参戦した。
GodolphinはDiabolicalを用意した。去年まで北米調教馬でトップを狙いに行けるかというところで移籍して休養してしまったため、Benny the Bull、Idiot Proofとの力関係が微妙。復帰戦こそ落としたが、前走は圧勝している。
この3頭の勝負だろう。
北米のDiamond Stripesに対してBurj NahaarでワンツーのGodolphinのBlackat BlackittenとElusive Warningがどれだけ勝負できるか。Burj Nahaarでは距離を延ばしてきたElusive WarinigがBlackat Blackittenを下したが、実績で上回るBlackat BlackittenがDettori。人気はほぼ同じ。Diamond Stripesは追い込み勝負となるだけにちょっとこのコース的に難しいかもしれません。追い込みが効かない馬場になっているとSunshine Millionsのようにさっぱりです。
人気はde Kock厩舎でUAEでの戦線をリードして来たRoyal VintageとHonour Devilに集中している。どちらも南半球産で文句の付けようが無いところ。
チリの2歳女王で、1000ギニー、オークスを圧勝して来たCocoa Beachは牡馬相手がきついところに1枠を引いてしまったが、幸い2,3枠に同じGodolphin所属の馬が入ったので少しはマシかと。
北半球産馬ではSan Vicente S 3着のMassive Dramaが来ている。Kentucky Derby路線に乗った馬の実力を見せると行きたいところだろうが、オールウェザーの経験しかないし、ちょっと物足りない戦績か。Strike the Dealは去年もBCJTに出走しているなど使われ方が謎。ダート経験は無いし、距離も怪しいように思える。
Sheema Classic Turf 12F
Post | Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | Latency | Slew Gin Fizz | Latencia | El Asesor | J. Mendez | J. Udaondo |
2 | Quijano | Acatenango | Quila | Unfuwain | A. Starke | P. Schiergen |
3 | Sun Classique | Fuji Kiseki | Elfenjer | Last Tycoon | K. Shea | M. de Kock |
4 | West Wind | Machiavellian | Red Slippers | Nureyev | K. McEvoy | S. bin Suroor |
5 | Youmzain | Sinndar | Sadima | Sadler's Wells | R. Hughes | M. Channon |
6 | Better Talk Now | Talkin Man | Bendita | Baldski | R. Dominguez | G. Motion |
7 | Sushisan | Fuji Kiseki | Meine Tochter | Bataan | R. Moore | H. Brown |
8 | Gravitas | Mark of Esteem | Bombazine | Generous | L. Dettori | S. bin Suroor |
9 | Yellowstone | Rock of Gibraltar | Love and Affection | Exclusive Era | J. Egan | J. Chapple-Hyam |
10 | Oracle West | Western Winter | Noble Prophet | Noble Ambition | J. Murtagh | M. de Kock |
11 | Spring House | Chester House | Spring Star | Itajara | G. Gomez | J. Canani |
12 | Viva Pataca | Marju | Comic | Be My Chief | D. Beadman | J. Moore |
13 | Mourilyan | Desert Prince | Mouramara | Kahyasi | M. Kinane | J. Oxx |
14 | Dansant | Dansili | La Balagna | Kris | J. Spencer | G. Butler |
15 | Doctor Dino | Muhtathir | Logica | Priolo | O. Peslier | R. Gibson |
16 | Gower Song | Singspiel | Gleaming Water | Kalaglow | T. Durcan | D. Elsworth |
欧州からはまずYoumzain。キングジョージ、凱旋門賞をDylan Thomasに負けているとは言えどちらも2着に入り、実力を示している。ただ、その2戦だけではないがどうにも勝ちきれないところが強く出ていて、チャンピオンを目指すには何か上積みが必要なのも事実。コース自体と臨戦は去年の3着馬なので問題ないだろう。
一方、積極的な遠征で結果を残したのがDoctor Dino。崩れないし遠征もなれているとあって、Youmzainよりこちらに期待したいところはある。
北米からはBetter Talk Now。ついに9歳になってしまったが、顕著な衰えというのは見せていない。相変わらず自力勝負できない弱みはあるが、展開が向けば怖い馬であることに変わりは無い。問題は展開が向くかということになるのだが、もともとNad Al Sheba自体が先行有利であることを考えると厳しい。
アルゼンチンからはLatency。南米最強を名乗るに足る実績の持ち主だが、Challenge Roundを惨敗したことでダートのWorld Cupから矛先を変えてきた。このメンバー相手にどこまで通用するかが興味深い。
南アフリカのSun Classiqueは同世代牝馬相手なら抜き出た実力を持っているし、前走のBalanchine Sで格の違いを見せたようには思われる。だが、ここはメンバーが強いし、何より距離が長いのではないかと思われる。一応2200mまで勝っているけれども。
Duty Free Turf 1777m
Post | Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | Notional | In Excess | Truly Blessed | French Deputy | G. Gomez | D. O'Neill |
2 | Majestic Roi | Street Cry | L'Extra Honor | Hero's Honor | D. Holland | M. Channon |
3 | Floral Pegasus | Fusaichi Pegasus | Crown Crest | Mill Reef | G. Mosse | T. Cruz |
4 | Seachange | Cape Cross | Just Cruising | Broad Reach | T. Durcan | R. Manning |
5 | Admire Aura | Agnes Tachyon | Biwa Heidi | Caerleon | K. Ando | H. Matsuda |
6 | Finsceal Beo | Mr. Greeley | Musical Treat | Royal Academy | K. Manning | J. Bolger |
7 | Archipenko | Kingmambo | Bound | Nijinsky | K. Shea | M. de Kock |
8 | Niconero | Danzero | Nicola Lass | Scenic | C. Williams | D. Hayes |
9 | Creachadoir | King's Best | Sadima | Sadler's Wells | K. McEvoy | S. bin Suroor |
10 | Literato | Kendor | La Cibeles | Cardoun | L. Dettori | S. bin Suroor |
11 | Darjina | Zamindar | Darinska | Zilzal | C. Soumillon | A. de Royar-Dupre |
12 | Vodka | Tanino Gimlet | Tanino Sister | Rousillon | Y. Take | K. Sumii |
13 | Bullish Luck | Royal Academy | Wild Vintage | Alysheba | B. Prebble | T. Cruz |
14 | Jay Peg | Camden Park | Laptop Lady | Al Mufti | A. Marcus | H. Brown |
15 | Lord Admiral | El Prado | Lady Ilslay | Trempolino | M. Kinane | C. O'Brien |
16 | Linngari | Indian Ridge | Lidakiya | Kahyasi | R. Moore | H. Brown |
人気はGodolphinのLiterato。去年Prix du Jockey-Clubで2着に敗れた後、連勝してChampion Sまで勝った。今年からはGodolphinに移籍している。大事に使われてきたと言う面があるにせよ、11戦して9勝、2着2回という戦績を残している。今年は当初Ramontiとの使い分けでSheema Classicを予定していたように、12F寄りで使われるのかと思ったらRamontiの故障でこちらに回ることになった。Godolphinとしてはもう一頭のCreachadoirも有力でワンツーまであるかもしれない。ただ、Ramontiが抜けることになったときにCreachadoirに任せずLiteratoをスライドさせるという判断をした辺り気になるところではあるか。
Darjinaは香港で3着と崩れなかったがCreachadoirに負けている。フランスから出ると割引があるのはまだ否定できないのではないかな。
続いて人気になっているのは日本からの2騎。どっちかSheema Classicに行けよというのは思ったりもするが、言っても仕方ないか。京都記念6着とはいえ最後はしっかり伸びて、そう差の無いレースを見せたVodkaはこれと決めて狙ったレースを勝つような感じに見ておけば良いのではないかなあと。ある程度嵌れば凄い馬という判断で。Admire Auraは今年勝負で、京都記念を勝っての参戦なのは良いかな。
Finsceal Beoはハードローテの影響が出て去年後半が不本意な結果に終わったのが残念。Darjina、Majestic Roiあたりとの決着は欧州でつけることになるだろうし、ここでいきなりというのは難しいかな。
香港から参戦する2騎では最近の成績からFloral Pegasusが人気で上回った。ただ、Floral Pegasusは甘いところのある馬なので勝ち切るまでの期待はかけられない。一休みさせて立て直しに成功した感のあるBullish Luckの方が期待できるのではないかな。
ニュージーランドの最強マイラーたるSeachangeにとってはプラスアルファの余分な距離がはっきりとマイナスでJebel Hattaでもまともにそれを見せてしまったとは言える。マイルを越える距離では最後粘りきれずというパターンが多いが、それでも2000mのKelt Capitalで差の無い4着に入っているなどまったくダメというわけでもないのが判断を難しくしている。
Hayes師のNiconeroはちょっと恵まれないとダメってのはあって、このメンバー相手にそれは無理というもの。
Linngariは前哨戦でこけたのが気になるし、それだったら勝ったArchipenkoを素直に評価したら良いのではないかという気もする。ただ、Archipenkoにあんなレースをされていてはどうにも評価しづらい。ま、Kingmamboらしくいきなり馬が変わったという可能性をアタマの片隅に置いても良いのかなとも思うけれども。
Golden Shaheen Dirt 1200m
Post | Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | Cobalt Blue | Golden Missile | Prado Star | El Prado | T. Durcan | S. Seemar |
2 | Barbecue Eddie | Stormy Atlantic | The Green Owl | Carson City | A. Gryder | B. Koriner |
3 | Bushwacker | Outflanker | Musical Score | Romantic Lead | J. Talamo | W. Currin |
4 | Mutamarres | Green Desert | Injaad | Machiavellian | R. Hills | D. Watson |
5 | Diabolical | Artax | Bonnie Byerly | Dayjur | L. Dettori | S. bin Suroor |
6 | Esperamos | Stormy Atlantic | Kenathena | Cryptoclearance | G. Gomez | W. Ward |
7 | New Freedom | Burooj | Beautiful Maria | Ghadeer | T. O'Shea | A. Selvaratnam |
8 | Drift Ice | Western Winter | Donya | Elliodor | K. Shea | M. de Kock |
9 | Narc | National Assembly | She's No Secret | Our Casey's Boy | J. Murtagh | M. de Kock |
10 | Benny the Bull | Lucky Lionel | Comet Cat | Birdonthewire | E. Prado | R. Dutrow Jr. |
11 | Calrissian | Efisio | Centaine | Royal Academy | R. Moore | L. Kelp |
12 | Sarissa | Music Prospector | Sylicon Purple | Purple Mountain | C. Lemaire | P. Bary |
13 | Star Crowned | Kingmambo | Fashion Star | Chief's Crown | M. Kinane | R. Bouresly |
14 | Idiot Proof | Benchmark | Perfectly Pretty | Bertrando | D. Flores | C. Sise Jr. |
15 | Munaddam | Aljabr | Etizaaz | Diesis | M. Dwyer | E. Charpy |
で、Sunshine Millionsを勝ってきたBenny the BullとBC SprintのMidnight LuteとIdiot Proofが現状北米スプリントのトップであり、そのうち2頭が参戦した。
GodolphinはDiabolicalを用意した。去年まで北米調教馬でトップを狙いに行けるかというところで移籍して休養してしまったため、Benny the Bull、Idiot Proofとの力関係が微妙。復帰戦こそ落としたが、前走は圧勝している。
この3頭の勝負だろう。
Godolphin Mile Dirt 1600m
ここからは出馬表無しで。北米のDiamond Stripesに対してBurj NahaarでワンツーのGodolphinのBlackat BlackittenとElusive Warningがどれだけ勝負できるか。Burj Nahaarでは距離を延ばしてきたElusive WarinigがBlackat Blackittenを下したが、実績で上回るBlackat BlackittenがDettori。人気はほぼ同じ。Diamond Stripesは追い込み勝負となるだけにちょっとこのコース的に難しいかもしれません。追い込みが効かない馬場になっているとSunshine Millionsのようにさっぱりです。
UAE Derby Dirt 1800m
全く分かりません。人気はde Kock厩舎でUAEでの戦線をリードして来たRoyal VintageとHonour Devilに集中している。どちらも南半球産で文句の付けようが無いところ。
チリの2歳女王で、1000ギニー、オークスを圧勝して来たCocoa Beachは牡馬相手がきついところに1枠を引いてしまったが、幸い2,3枠に同じGodolphin所属の馬が入ったので少しはマシかと。
北半球産馬ではSan Vicente S 3着のMassive Dramaが来ている。Kentucky Derby路線に乗った馬の実力を見せると行きたいところだろうが、オールウェザーの経験しかないし、ちょっと物足りない戦績か。Strike the Dealは去年もBCJTに出走しているなど使われ方が謎。ダート経験は無いし、距離も怪しいように思える。