そりゃ、使う使わないを別にしてもサムソンとアランの二択ならサムソンでしたが何か?(挨拶
枠順が発表されたときにZarkavaの勝ちは無いなと思っていました。数年前に同じくAga Khan所有で、A. de Royer-Dupre管理の3歳牝馬Shawandaが1枠に入って、スタート直後に外から寄せられてレースとしては終わってしまったのが頭を過ぎったんですね。
今回もZarkavaはスタートが良くなくて、Vermeilleのときほどでないにしても馬群において行かれています。逆にそこで軽く1馬身以上遅れているから外の馬につぶされずに済んだという側面はあると思います。それでも道中は馬群の中で耐えてレースを進めているのですから、条件的に他の馬とそう大きく異なるというわけではありませんでしたが。そして直線で抜け出す際のZarkavaの瞬発力、そしてあの進路を取れるSoumillonの巧さが印象的なレースでした。Longchampで、Soumillonだから出来たコース取りかとは思います。他の騎手が載っていたらあれほど綺麗に抜けてくることは出来なかっただろうし、SoumillonもLongchamp以外であれを再現するのはちょっと無理なんじゃないかねと。
これでA. de Royer-Dupre師は凱旋門賞2勝目。前回もAga Khan所有のDalakhaniでした。その後Prideを3年連続で出走させたり、前述のShawandaだったり、昨年のMandeshaだったりと牝馬ばかり出走させていました。どの馬も強い牝馬でしたが、凱旋門賞を勝つことは出来ませんでした。
Youmzainはもうこういう馬なのだなとしか。実力は十分にあり、Longchampも得意だからこその2年連続2着ではあり、同時にこの馬には何かが足りないのでしょう。それでもSoldier of Fortuneに先着している事は評価されるべきです。
Soldier of Fortuneはレースの条件も展開も文句のつけられない状況でした。ZarkavaはともかくYoumzainにも先着を許しましたが、Saint-CloudのレースでもYoumzainに負けているのでこれがSoldier of Fortuneの実力と見て、どちらも力を尽くした結果がこうだったという事なのでしょう。この2頭は凱旋門賞に出走する古馬のトップとして十分な力を持っていました。そして改めてこの2頭を問題にせず一瞬で置き去りにしたZarkavaの瞬発力というものが強調されることになるのでしょう。
Soldier of Fortuneとデッドヒートで3着のIt's Ginoはノーマークで、この結果には驚きました。陣営はデッドヒートではない3着だというアピールを出したようですが、レーポに載っている決勝写真の拡大はちょうどYoumzainの陰になっており、また3頭の毛色に加えてYoumzainのゼッケン色が似ていて分かりにくいものの、確かにIt's Ginoが前に出ているように見えます。うーん、これはAbbayeのレースやり直しに続いてFrance-Galopの失態かなぁ。
It's GinoはDeutschlandpreis、Grosser Preis von Badenと連続して3着していたのですが、どちらも勝ち馬Adlerflug、Kamsinには差をつけられていました。調べてみるとこれで10戦して7勝、2着が1回と3着が2回という戦績になるようで、2歳のデビュー戦を勝った後、4歳まで出走が無く故障でもしてましたか。今年無敗で重賞に乗り込んでいきなりGIIでEgertonを下しているのですが、全く記憶に残っていません。Kerrin McEvoyが春Badenで重賞を勝ったという話は憶えてましたが、この馬でしたか。管理するPavel Vovchenko師は次はJCだとコメントしていますが、どうもレース後に軽い怪我を負ったことが分かったようで、今年の出走は無くなるだろう…。Peruginoって母Fairy Bridgeなんだがいまいち萌えないんだよなあ。何故だろう…
Vision d'Etatは戦績に初めて瑕が付く5着。この種の馬は負けるなら大負けするのではないかと思っていたのですが、5着なら上々といったところではないかな。この結果を是と見るか否かはレース前にこの馬にどれだけの期待を掛けていたかによっても違ってくるのでしょうが、無敗のフランスダービー馬だからという方向での強い期待を持っていた方々には不満が残るのかも。でもそれは期待しすぎだと思うのですよ。
Duke of Marmaladeは7着。馬場が向かなかったことと距離を敗因として良いのでしょう。もともとそれを分かった上での出走だったはずで、BC Classicに行きたければどうぞというあたりか。
Meisho Samsonは10着。力負けでしょう。スタート直後に少しごちゃついていますが、あの程度の混乱はそれも含めてレースなんだと言うしかないでしょう。結果的にあの位置から勝負するとなればそれこそZarkavaが見せたような脚が必要になりますが、Meisho Samsonにはそれが出来なかっただけです。前につけていたらという話も聞かれますが、古馬になってからのMeisho Samsonが言われるほど前前で勝負を掛けている印象はないんですよね。むしろ宝塚記念などは最速で上がっているのですから、成否はともかく作戦としてそう外したものでは無かったのではとも思います。直線での進路はあれ以上を望んでも無理というものです。あれ以上は自らの瞬発力でこじ開けていかなければなりませんし、それが出来る馬こそが強い馬なのです。前につけたとしてもRed Rock Canyonなどとの兼ね合いが難しそうでしたし、2番手で馬群をリードしたSchiaparelliは勝負になりませんでした。Youmzainらはその後ろくらいの位置取りで、それを考えてもMeisho Samsonが極端に控えた競馬をしたわけではありません。
凱旋門賞前にPrix Foyなりを使うかどうかは難しい問題で、Manhattan Cafe、Tap Dance City、Deep Impactと同様に使わない選択をしてこの結果と言ってしまえばそうですが、使ったら使ったでSakura Laurelという例もあるわけです。
といった辺りで出走各馬の臨戦を振り返ってみましょう。
凱旋門賞は今年から芝レース世界最高賞金となっただけあって、これまで以上に敷居が高くなりました。今年も欧州各国で2400mのGIを勝った馬を集めていますし、来年以降もこの状況が続くはずです。それでも気の早いブックメイカーは来年のZarkavaの連覇に2-1のオッズをつけています。Aga Khanなので牡馬なら来年は無いでしょうが、牝馬だともう一年という可能性はありですかね。現役に残ってやることはもう無いとも思いますけど。敢えて言うならフランス国外での勝利やダート挑戦なんかがありそうですが、オーナーブリードの牝馬にとっては全く意味がない事です。
ところで、今年も関西テレビが凱旋門賞の後追い中継をしてくれたので見たのですが…馬場さん、やばくね?いや、体型も声も。
I have thought that this will never end
Zarkava凄いわという感想しか出てきません。真に強い馬に対して言葉を尽くす必要などないのだと…枠順が発表されたときにZarkavaの勝ちは無いなと思っていました。数年前に同じくAga Khan所有で、A. de Royer-Dupre管理の3歳牝馬Shawandaが1枠に入って、スタート直後に外から寄せられてレースとしては終わってしまったのが頭を過ぎったんですね。
今回もZarkavaはスタートが良くなくて、Vermeilleのときほどでないにしても馬群において行かれています。逆にそこで軽く1馬身以上遅れているから外の馬につぶされずに済んだという側面はあると思います。それでも道中は馬群の中で耐えてレースを進めているのですから、条件的に他の馬とそう大きく異なるというわけではありませんでしたが。そして直線で抜け出す際のZarkavaの瞬発力、そしてあの進路を取れるSoumillonの巧さが印象的なレースでした。Longchampで、Soumillonだから出来たコース取りかとは思います。他の騎手が載っていたらあれほど綺麗に抜けてくることは出来なかっただろうし、SoumillonもLongchamp以外であれを再現するのはちょっと無理なんじゃないかねと。
これでA. de Royer-Dupre師は凱旋門賞2勝目。前回もAga Khan所有のDalakhaniでした。その後Prideを3年連続で出走させたり、前述のShawandaだったり、昨年のMandeshaだったりと牝馬ばかり出走させていました。どの馬も強い牝馬でしたが、凱旋門賞を勝つことは出来ませんでした。
Youmzainはもうこういう馬なのだなとしか。実力は十分にあり、Longchampも得意だからこその2年連続2着ではあり、同時にこの馬には何かが足りないのでしょう。それでもSoldier of Fortuneに先着している事は評価されるべきです。
Soldier of Fortuneはレースの条件も展開も文句のつけられない状況でした。ZarkavaはともかくYoumzainにも先着を許しましたが、Saint-CloudのレースでもYoumzainに負けているのでこれがSoldier of Fortuneの実力と見て、どちらも力を尽くした結果がこうだったという事なのでしょう。この2頭は凱旋門賞に出走する古馬のトップとして十分な力を持っていました。そして改めてこの2頭を問題にせず一瞬で置き去りにしたZarkavaの瞬発力というものが強調されることになるのでしょう。
Soldier of Fortuneとデッドヒートで3着のIt's Ginoはノーマークで、この結果には驚きました。陣営はデッドヒートではない3着だというアピールを出したようですが、レーポに載っている決勝写真の拡大はちょうどYoumzainの陰になっており、また3頭の毛色に加えてYoumzainのゼッケン色が似ていて分かりにくいものの、確かにIt's Ginoが前に出ているように見えます。うーん、これはAbbayeのレースやり直しに続いてFrance-Galopの失態かなぁ。
It's GinoはDeutschlandpreis、Grosser Preis von Badenと連続して3着していたのですが、どちらも勝ち馬Adlerflug、Kamsinには差をつけられていました。調べてみるとこれで10戦して7勝、2着が1回と3着が2回という戦績になるようで、2歳のデビュー戦を勝った後、4歳まで出走が無く故障でもしてましたか。今年無敗で重賞に乗り込んでいきなりGIIでEgertonを下しているのですが、全く記憶に残っていません。Kerrin McEvoyが春Badenで重賞を勝ったという話は憶えてましたが、この馬でしたか。管理するPavel Vovchenko師は次はJCだとコメントしていますが、どうもレース後に軽い怪我を負ったことが分かったようで、今年の出走は無くなるだろう…。Peruginoって母Fairy Bridgeなんだがいまいち萌えないんだよなあ。何故だろう…
Vision d'Etatは戦績に初めて瑕が付く5着。この種の馬は負けるなら大負けするのではないかと思っていたのですが、5着なら上々といったところではないかな。この結果を是と見るか否かはレース前にこの馬にどれだけの期待を掛けていたかによっても違ってくるのでしょうが、無敗のフランスダービー馬だからという方向での強い期待を持っていた方々には不満が残るのかも。でもそれは期待しすぎだと思うのですよ。
Duke of Marmaladeは7着。馬場が向かなかったことと距離を敗因として良いのでしょう。もともとそれを分かった上での出走だったはずで、BC Classicに行きたければどうぞというあたりか。
Meisho Samsonは10着。力負けでしょう。スタート直後に少しごちゃついていますが、あの程度の混乱はそれも含めてレースなんだと言うしかないでしょう。結果的にあの位置から勝負するとなればそれこそZarkavaが見せたような脚が必要になりますが、Meisho Samsonにはそれが出来なかっただけです。前につけていたらという話も聞かれますが、古馬になってからのMeisho Samsonが言われるほど前前で勝負を掛けている印象はないんですよね。むしろ宝塚記念などは最速で上がっているのですから、成否はともかく作戦としてそう外したものでは無かったのではとも思います。直線での進路はあれ以上を望んでも無理というものです。あれ以上は自らの瞬発力でこじ開けていかなければなりませんし、それが出来る馬こそが強い馬なのです。前につけたとしてもRed Rock Canyonなどとの兼ね合いが難しそうでしたし、2番手で馬群をリードしたSchiaparelliは勝負になりませんでした。Youmzainらはその後ろくらいの位置取りで、それを考えてもMeisho Samsonが極端に控えた競馬をしたわけではありません。
凱旋門賞前にPrix Foyなりを使うかどうかは難しい問題で、Manhattan Cafe、Tap Dance City、Deep Impactと同様に使わない選択をしてこの結果と言ってしまえばそうですが、使ったら使ったでSakura Laurelという例もあるわけです。
といった辺りで出走各馬の臨戦を振り返ってみましょう。
- Zarkava: 9/14 Prix Vermeille
- Youmzain: 7/26 King George
- Soldier of Fortune: 6/29 Grand Prix de Saint-Cloud
- It's Gino: 9/7 Grosser Preis von Baden
- Vision d'Etat: 9/14 Prix Niel
- Ask: 7/26 King George
- Duke of Marmalade: 8/23 International S
- Getaway: 8/31 Grand Prix de Deauville
- Cima de Triomphe: 9/17 Premio Sempione
- Meisho Samson: 6/29 宝塚記念
- Kamsin: 9/7 Grosser Preise von Baden
- Papal Bull: 8/17 Rheinland-Pokal
- Schiaparelli: 9/14 Prix Foy
- Blue Bresil: 8/23 Prix Guillaume d'Ornano
- Zambezi Sun: 9/14 Prix Foy
- Red Rock Canyon: 9/7 Irish Champion S
凱旋門賞は今年から芝レース世界最高賞金となっただけあって、これまで以上に敷居が高くなりました。今年も欧州各国で2400mのGIを勝った馬を集めていますし、来年以降もこの状況が続くはずです。それでも気の早いブックメイカーは来年のZarkavaの連覇に2-1のオッズをつけています。Aga Khanなので牡馬なら来年は無いでしょうが、牝馬だともう一年という可能性はありですかね。現役に残ってやることはもう無いとも思いますけど。敢えて言うならフランス国外での勝利やダート挑戦なんかがありそうですが、オーナーブリードの牝馬にとっては全く意味がない事です。
ところで、今年も関西テレビが凱旋門賞の後追い中継をしてくれたので見たのですが…馬場さん、やばくね?いや、体型も声も。
Comment (4)
>そりゃ、使う使わないを別にしてもサムソンとアランの二択ならサムソンでしたが何か?(挨拶
DS版ではどっちも使えませんw、と釣られてみるテスト。
あ、ハジメマシテ(ぉ
Posted by: NOBIE | October 10, 2008 6:57 PM
日時: : October 10, 2008 18:57
初めまして。
当方はSFC版で時が止まっているオールドタイプですのでご容赦願います。
SFC版は騎兵の方々が弱くて泣きましたから…
Posted by: Marius / Marl | October 10, 2008 11:37 PM
日時: : October 10, 2008 23:37
>騎兵の方々
SFC版は彼ら以上に、弓兵や重装兵の方々の成長が悪くて四苦八苦した思い出があります。
つか、それ以前に第二部ですらワタクシには難しかった……(遠い目
ちなみに、今やってるDS版はちょうどサムソンとアランの二択のところです(笑 面倒なんでちょっとだけ近いサムソンを選びます(ぉ
しまった、「サムソン違いだろっ」と突っ込むのを忘れてた(今更
Posted by: NOBIE | October 10, 2008 11:47 PM
日時: : October 10, 2008 23:47
重装兵などいないっ(血涙
アーマー系をまともに育てられた試しがありません。
ティアリングサーガで何とかビルフォードを使ったくらいでしょうか。
移動力の低いキャラを使うのが苦手なんですよね。
>サムソン違い
アランの方は下手するとスペリングから違います。
Posted by: Marius / Marl | October 11, 2008 12:02 AM
日時: : October 11, 2008 00:02