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2006/11 [1]2006/12 [1]

2006/11/16

雑記

アクセス解析見たらえらい事に

axanalysis.jpeg(14268 byte)
何事?と思ったのですが、前に書いた少年ガンガンに関する記事が、次の記事に取り上げられたことによるものらしいです。
すこやか日記: ■[漫画]「鋼の錬金術師=荒川弘」からガンガンを語る事への違和感について
上記記事がはてブとかで取り上げられた結果の余波が来ているといったところか。matuokaさまが11/17付けで書いておられるように、ゴルゴ31さん、かとゆーさん、かーずさんが上の記事を取り上げたってのも大きいのかな。つか余波でこれだけ来てるんだもんなあ。直撃ならいかほどか。
さて、ガンガンについての話は最近すっかり書いてなくて、そろそろまた海外競馬が暇になるのでやらないといかんなと思っていたところではあります。というか下書きしたは良いが採り上げるべきかどうか悩んでる作品があるもので…。まあ、それは電撃ドクターモアイ君なんですがね。そのうち何とかします。
さて、鋼の錬金術師についてですが、あれは連載開始当時には少しガンガンにとっては異色な印象を受けた作品でもあるので、鋼の錬金術師をもってガンガンという雑誌を語られた場合、それ以前から読んでいた読者にとって違和感が生じるのも当然ではないかと思います。私としては鋼の錬金術師よりやや後に連載が開始された「私の救世主さま」の方が好きだったんですし。
特にマンガ評論の場において「鋼」とそれ以外の断絶が見られるというのは、確かにそういった面はあるでしょう。鋼の錬金術師のヒット前のガンガンを取り巻く状況というのは良くなく、簡単に言えば、2001年から2002年の分裂騒動によって受けた打撃は大きかったですし、その前からガンガン本誌にはやや迷走気味な印象はありました。そういった意味でも鋼の錬金術師はそれまでのガンガンの流れとは異質な部分から出てきたのは間違いないかなと思っています。また、初期ガンガンからのヒット作として挙げられている、南国少年パプワくん、ロトの紋章、魔法陣グルグルの時代と鋼の錬金術師の時代でマンガを取り巻く状況の変化も大きいのでしょう。マンガについて語るという事が一般化しているかいないかの差異は大きかったのではないかと思われます。そして、評論されるべき内容であるのかどうかという点でも、鋼の錬金術師と前者では差があるかなとは思うところです。誤解を恐れずに言えば、鋼の錬金術師にはそのテーマ性などから評論に耐えうる内容を有していた。一方でそれ以前のガンガンのヒット作は広範な評論の素材として適さなかった。しかし鋼の錬金術師のヒットを受けて、そういったテーマ性を持たせたマンガがガンガンに出てくるようになったかといえば違います。一例だけで勘弁してもらいますが、屍姫なんかはその例証になるでしょう。となるとやはり鋼の錬金術師というのは現在のガンガンにとってもそうだし、ガンガンの歴史を紐解いてみても異質な作品ではあるでしょうね。
峰倉かずやの最遊記については、完全にオタクに(もっとはっちゃければ腐女子に)受ける作品だったというのはあって、全員プレゼントの企画がついたときとかGファンタジーが入手困難になるような事態を引き起こしていましたからねえ。
もうひとつ余談ですがガンガンってこちらを参照されるとわかりやすいのですが、創刊当初はゲーム系、ファンタジー系マンガの比率は現在に比べて少なめなんですよね。
■[漫画]「鋼の錬金術師=荒川弘」からガンガンを語る事への違和感について
私が振り返ってた創刊1周年号ですが、あの中でファンタジーと言えるのは、まず舞台からファンタジーなロトの紋章とハーメルンのバイオリン弾きの2作品。一応現代を舞台にしながらファンタジー要素満載だったのが輝竜戦記ナーガス。SFファンタジーとでも呼べそうなのがZ MAN。これ以外の連載作品からはファンタジーの香りなど砂の欠片ほどにもいたしません。ですが、あの記事にも書いたとおり、この4作品はそれぞれ、21巻、37巻、9巻、11巻の長期連載を達成しています。一方でこの時期に割と目立つスポーツマンガはどれもこれも惨敗しましたし、この後のガンガンを見てもスポーツを題材としたマンガは大成しません。車マンガについてはあの2作品の後さっぱり見なくなりましたよ。ただ、このように本誌にファンタジー色が薄いという事情があった(2年目に連載を開始した大型連載は魔法陣グルグルとツインシグナルで方やファンタジーベースのギャグマンガ、方やSFコメディ)からこそ、ファンタスティックコミックを経てガンガンファンタジー(後のGファンタジー)の創刊に意味があるわけです。Gファンタジーは最遊記あたりを端緒として大きく方向を変えてしまってますが、その反面、次第にガンガンで成功するマンガにファンタジーが多いということで、「少年向けのファンタジー作品」がGファンタジーではなくて、ガンガンに掲載されるという風になっていったのではなかったかなと。ガンガンが月二回刊になるにあたって風の騎士団をGファンタジーに飛ばしてしまっているように、このあたりの時期にはまだそういった状況ではなかったとは思います。それが、結局ガンガンが月刊に戻ったあたりからそういった傾向が見られたという印象を持っています。このあたりうろ覚えのまま書いてるので、ここでは深く踏み込みませんが、いずれ書ければよいなと思っています。
でもたしかに「ガンガン、GF、WING、パワードetcの”スクエニブランド”を全部購読してる愛好家」な人はわたしの友人にもいるし、そこには統一されたカラーがあるのかもしれないけどわたしには言語化できないや。
同上
高校時代にはGファンタジー、ガンガンWING(フレッシュガンガン時代含む)、ギャグ王を毎月購読し、月二回刊となったガンガンを立ち読むという生活を送っていましたが、それら全部をまとめてエニックスのマンガに特徴的なものがあるとは思っていません。ただ、どこかに共通するノリのようなものはあったかなと思うところではありましたが、多分複数誌で連載を持ってる作家さんがいたので、その程度のレベルの話でしょう。
ガンガンと言うのはエニックスの雑誌でありながら、ゲームのコミカライズには慎重でした。そういったものは大抵Gファンタジーで連載され、ガンガンに連載されるゲーム原作のコミックは初期にはドラクエ関係ばかりでした。その後もほぼ自社の関わっている作品に限定している(アークザラッドIIとかはありましたが)ようなところはあって、創刊からファイアーエムブレムを連載したGファンタジーなんかとは対照的です。ギャグ王やWINGもゲーム原作のマンガを割と連載したという点ではガンガン本誌との使い分けがあったのではないかなと思ったりするところ。そういうのを知っているから、ひぐらしのなく頃にの大々的な展開にはかなり違和感を持ったものですが…。次はラノベのマンガ化まで本誌でやるようになったか。「とある魔術の禁書目録」なあ。電撃でやれよって思ったら電撃でもやるらしく、どうしたいのかと…。

Horse Racing

2006 North American Report of Mares Bred

毎年10月に出るのは速報ではあって、最終確定値ではありません。大体ここから後10%くらい増えるんですが、ただそれで確定した値が出るのは来年になってからになるし、そこからデータを整理してたらなんか時期を逃してしまいそうですし、傾向を掴むのならば問題なかろうということで、毎年このデータを見てるのですよ。
2006RMB.csv
ほぼ昨年と同じ基準で、種付け頭数10頭以上の種牡馬をAmerican Jockey Clubが公表しているReport of Mares Bredから抜き出して、Pedigree Queryで調べた血統データを加えたものです。10頭以上に限定したのは、正直な話とてもじゃないが全部の種牡馬なんて見てられんからです。目視でデータの抜き出しをするのに、最も楽な基準が10以上なだけです。まあ、種付けが10頭未満だとLive Foalが0ということにもなりかねないわけでもありますし、かかる手間の割りに結果への寄与が小さすぎます。それにその辺のマイナー種牡馬になるとPedigree Queryにデータが無い可能性もありますので、正直やりたくありません。とはいえ今年は昨年のデータを流用したので、今年10頭を割っていても、昨年10頭以上ならば入っています。血統を調べる手間がかからんですので。
父系と母系は私の主観で大雑把。特に母系に顕著です。まあ、そんなところを気にする人はほとんどいないだろうし、気にする人は自力でなんとでも出来るでしょう。言うまでも無く、どこまで正しいかは保証しません。
それで、どうしても血統が分からなかった種牡馬は1頭。イリノイのSupeona。River Oaks Farmというところにいるみたいなのだが、かろうじてStallion Registerで引っかかったので、場所と父だけ分かる。この父の繁殖成績なんかを見るにこの牧場のハウスブリードでしょうかという印象。
さて、一年でそんな大きく変わるわけも無いのだが、雑把に見ておこうか。
A.P. Indy系は55頭。孫世代の種牡馬はまだPulpit産駒だけ。Malibu Moonの156頭がトップ。他にStephen Got Even、Dance With Ravens、Full Mandate、Sky Mesa、A.P. Indy、Oratory、Tapit、Friends Lake、Mineshaft、Mingun、Pulpitが100頭を超えた。このうちSky Mesa、Oratory、TapitがPulpit産駒。
Seattle Slewは80頭。A.P. Indyを抜いてもこれだけある。ただ産地が散らばって、それぞれのところで中堅クラス程度の種牡馬になっているパターンが多いのかなとも。Slew City Slewが97頭、Vindicationが136頭。他にLeestownがルイジアナで120頭を記録。3世以降の種牡馬となるとCapoteが目立つ。その一方まだ直仔のVindicationが産駒デビュー前だったりもするが。
Secretariatが5頭。父系としてはこのまま滅び去るかなと。
Bold Rulerのマイナーな分岐は合わせて37頭。Yes It's Trueがいるくらいか。
Blushing Groom系は46頭。トップはYonaguskaの153頭。他に3桁に届いたのはCherokee Run、Orientate、Leroidesanimaux、Kafwain。なんか、Mt. LivermoreとRunaway Groomばっかしな感じも受けるんだが…。Rahyは57頭。
Caroのラインは28頭。ここは父系の更新が速いが、Indian Charlieが121頭を集める。In Excessが85頭で続いていて、Cozzeneのラインより優位。
Riverman系9頭、Fleet Nasrullah系4頭、Nashua系4頭、Never Bend系2頭、T.V. Lark系2頭、Mill Reef系1頭、Nasram系1頭、Naskra系1頭、Jaipur系1頭。以上がNasrullah直系かな。
Fappiano系が88頭。人気種牡馬が多く、Eddington、Empire Maker、Eurosilver、Even the Score、Domestic Dispute、Candy Ride、Broken Bow、Buddha、Unbridled's Song、Value Plus、Victory Gallop、Werblin、Wheelaway、Saarland、Songandaprayerが100頭を超える種付け。
Forty Niner系は48頭。Ecton Park、Distorted Humor、Trippi、Peace Rulesが100頭を超えた。孫世代ではCoronado's Quest、End Sweepあたりの産駒が目立つというところ。とはいえ最早トップサイアーのDistorted Humor次第ではあるのか。
Gone West系は61頭。Limehouse、Grand Slam、Alke、Elusive Quality、El Corredor、Double Honor、Strong Hope、Speightstown、Mr. Greeley、Omega Code、Smarty Jonesが100頭オーバーで、Fappianoと並ぶMr. Prospector系の中心。Gone West自身は73頭。
Gulch系は17頭。Thunder Gulchの140頭が救いか。Point Givenでも78頭止まり。Gulch自身は67頭。
地味に人気のMr. Prospector系なCarson Cityは26頭。City Zip、Cuvee、Five Star Day、Pollard's Visionが人気で、他はいまいちか。
Conquistador Cielo系としては13頭。Kingmambo系も北米には13頭。ま、北米よりは日本とか欧州に良い種牡馬がいるわけですが。Woodmanは9頭とはいえケンタッキーに残っているのはWoodman自身しかいない。
その他のMr. Prospector系が158頭。直仔レベルにもFusaichi Pegasus、Smart Strike、Pioneeringがいて、Fusaichi Pegasusからは早くもRoman Rulerが出ている。あとはAfleetのラインからAfleet AlexとNorthern Afleetの親仔。北米だとほとんど無いMachiavellianとしてStreet Cryがいるといった状況。
Raise a Native系31頭。ケンタッキーで165頭のMaria's Monとカリフォルニアで112頭のBenchmarkの2頭が中心。
Deputy Minister系で69頭。Forest Champ、Ghostzapper、Touch Gold、Posseが100頭を超え、Awesome Againが99頭。
Dixieland Band系は25頭。Dixie Unionが130頭と突出。来年からKentuckyに移るBowman's Bandはメリーランドで74頭。Dixieland Band自身が59頭。
Nijinsky系は26頭。Royal Academyが107頭でほとんどこれだけといった感じもあったり。
Nureyev系が21頭。トップはカリフォルニアで88頭のAtticus。なぜかカリフォルニアに種牡馬が多い。ケンタッキーだとCastledaleの51頭、Theatricalの50頭ということに。
Sadler's Wells系は14頭。Medaglia d'Oro153頭、Kitten's Joy127頭とEl Prado後継が強い。El Prado自身も76頭。直仔レベルではPowerscourtとPerfect Soulがそれぞれ100頭。直仔とEl Pradoの仔以外ではHorse Chestnutがいるだけ。
Storm Catに行かないStorm Bird15頭。今後はSummer Squallの後継次第ではあろうが、既にケンタッキーに種牡馬がいない。カリフォルニアで44頭のGlobalizeがトップ。
Storm Cat系は160頭。Forestry、Forest Wildcat、Forest Danger、Harlan's Holiday、Grand Reward、Giant's Causeway、Cactus Ridge、Bernstein、D'Wildcat、Consolidator、Johannesburg、Storm and a Half、Tale of the Cat、Storm Day、Storm Cat、Indian Ocean、Stormy Atlantic、Wildcat Heir、Teton Forest、Tomorrows Cat、Lion Heart、Yankee Gentleman、Roar of the Tigerが100頭を超えた。まさに圧巻。ケンタッキーに集中しているが、良血のStorm Cat系種牡馬はどこでも人気ではあります。
Danehill系は北米ではあまり人気無く4頭。North Lightの92頭があるだけ。
とはいえDanzig系自体は人気で70頭。直仔種牡馬が目立つ。大台に乗せたのはLangfuhrだけ。
Deputy Ministerに行かないVice Regentで10頭。もともとカナダ出身だけにオンタリオに集中。One Way Loveの117頭はオンタリオのトップ。昨年と比べて倍増してます。
Lyphardは直系としては2頭しか出てこず。
傍流のNorthern Dancer系として33頭。Lit de JusticeとLouis Quatorzeが100頭を超えたが、フロリダとメリーランド。
Nearctic系として51頭。Milwaukee BrewとSaravaの2頭はともにフロリダで100を超えた。ケンタッキーだとOfflee Wildの97頭がトップ。
Halo系が51頭。Devil His Due、Sweetsouthernsaint、Southern Image、Saint Liam、More Than Readyでふんばる。Saint Liamを失ったのは大きな痛手かとは思われ。
Roberto系25頭。Dynaformer112頭、Rock Hard Ten118頭。今年3頭の産駒がGIを勝っているArchは82頭。Kris S.の後継ではAction This Dayも82頭。
Damascus系で38頭。Old Topperがカリフォルニアで111頭、Say Florida Sandyがニューヨークで103頭、Swiss Yodelerがカリフォルニアで98頭あたりが目立つ。ケンタッキーにはGilded Time60頭、Skip Away44頭。
Round TableをPrincequilloに統合して19頭。ほとんどMeadowlakeとなっている。Round TableのラインだとK One Kingくらいか。
Buckpasser系としては16頭。Chapel Royalの165頭とPico Centralの75頭が目立つが、Pico Centralはフロリダ。
His Majesty系20頭。GraustarkもTom RolfeもArts and Lettersもまだ直系を残しているとはいえ北米のRibotとなるともうここに集約されて来つつはある。Pleasant Tapが112頭を記録。一方種付け料が高いPleasantly Perfectは53頭とちょっと少ないかなと。
In Reality系として50頭。Honour and Glory、Closing Argument、Tiznow、Successful Appeal、Officerといるのでまだまだ安泰なのはそうかなと。
主要産地ということで見てみる。
カリフォルニアはBenchmark112頭、Old Topper111頭、Swiss Yodeler98頭とかなり独自色があります。北米のトレンドとは一線を画していて、Storm Catは何頭か目に付くものの、Fappianoがほとんど見当たらないというのは凄い。その代わりなんでかNureyevが目立つ。というか北米のNureyev系の拠点。
フロリダはSongandprayerの182頭がトップで、Wildcat Heir173頭、Roar of the Tiger165頭で続く。Fappiano、Storm Cat、In Reality、Forty Niner、Gone West、A.P. Indy、Haloという感じか。とにかく上位は現役実績より血統背景がものを言っているような種牡馬が目立ちます。
ケンタッキーはRoman Ruler197頭、El Corredor195頭とSilvery Swanの仔が人気を集め、Stormy Atlantic191頭、Giant's Causeway191頭、Grand Reward187頭、Johannesburg183頭とStorm Cat系が迫る。さらにEurosilver179頭、Buddha172頭はともにUnbridled's Songの仔。なんかもうシャレにならんですね。Fusaichi Pegasusは前年213頭から今年131頭とかなり落ち込んだ。増えた方で目立つのはCity Zip、Stephen Got Even、Thunder Gulch、Pioneeringあたり。なんで今更Pioneeringかという気もしますが。
メリーランドはDomestic DisputeとDance With Ravensがそれぞれ126頭でトップ。Oratoryが108頭。この3頭は新種牡馬。一方昨年トップだったLion Heartedは100頭以上減らして139頭からわずか25頭に。ルイジアナはLeestownが120頭でトップ。Grand Slamの半弟です。その次がStorm Dayの109頭。ニューヨークはWheelawayの128頭がトップ。
昨年はもっとStorm Cat系の種牡馬が目立ったような感じはあって、今年は随分Fappiano系がそれに拮抗して牝馬を取り合ってるというような印象。Storm Catが減ったとかではなくてFappianoの伸び方が異常なだけですが。後Deputy Ministerもかなり増えた。Storm Cat、Seattle Slew、A.P. IndySadler's Wellsあたりは堅実に伸びると言う感じか。HaloとRobertoはSaint LiamやRock Hard Tenの寄与が大きい。Forty Ninerあたりが大きく減らしたんだが、なんだろうなこれ。Peace Rulesの減りだけでは説明つかん。リストから消えた大物もいない、つかLuhukが消えただけか、というところでなんか中堅以下も含めて満遍なく減らしてるという頭の痛い事態ではあるかと思われ。あとマイナーと思われるラインはどれも減る傾向ってのはあまり言うまでも無いことかなと思いますけど一応。

2006/11/18

Comic

ヤングガンガン No.23

前号までのレビューはこちら。ヤングガンガン レビュー
ウルトラバロック・デプログラマー◆新連載。原作があるのですが読んでいません。ウィトゲンシュタインかいな。サイバーパンクSFの範疇に入るんだろうなあ。マンガとして表現するにはやや難しいところもあるのかなとは思いました。そのあたりがしっかり消化されれば良い作品になるのではないかな。
死がふたりを分かつまで◆ポイントは井川による遥の能力の解説。そして実際の遥の能力はほぼそのとおりなんだが、それに対するカウンターパートとしての護の存在。
あいどる◆レイジにはレイジで悩む事があるという事か。精神安定剤はどうかとも思うが。半分遊びと言ってはいるが、その部分は愛のためではあるのだろうなあ。本質的には真剣なキャラだし。最後に出てきたのは愛にとっての先輩ではあるかなと。
WORKING!!◆種島がぶっ壊れたw。しかしこういう話を展開させようとするならば山田の存在は必要だったんだなあとは強く思う。相馬なら絶対裏で動くし、それ以外の人たちには余裕が無さ過ぎるわけで。
すもももももも◆いろは視点の日常編。
ニコイチ◆もうカミングアウトしようがしまいがどっちでもいいんじゃねというかそんな話になってないかw
ユーベルブラット◆グレンが師範に語る「真実」。最後はグレンの本心なのかなと思わされる部分もありますが。後半はケインツェルと4人組のバトル。
天保異聞妖奇士◆今回からニューエピソード。題材は人魚っつーことで、この手の話で使い古されたものではあるのだが、どういう話に持って行くかなと。あと蛮社改所のメンバーも登場。軽く解説を入れてくれているのが良いか。もうちょっと早めにこれがあったらわかりやすかったのではないかなとも思うけど。
スパイクヒルズ◆このタイミングでチサトさんの過去ですか。やるならもっと先に出しておくべきエピソードではなかったかな。
うめぼし◆トキワと杏の関係をどうしたいのだろう…。
カノジョは官能小説家◆テンポが良いを通り越して、話の展開が唐突という印象さえ受ける。まあ、それはどーでもいいので、バニーちゃんの出番が増える事に期待しておきます。
ライオン丸G◆あぁ、これは紛れもなくゴツボのマンガだ。とりあえず、あのおねーさまはどうなったのでしょうかと。
はなまる幼稚園◆二話掲載。二話目の山本先生が最強です。この話ではカトレアの真菜先生を超えたねw。つかあっちは割とブラックだし。
バンブーブレード◆コジローはコジローで林先生から影響を受けることになるんだろうし、逆に林先生もコジローというかコジローの剣道部から影響を受けることになるのだろうなあ。次は東がどれくらいの強さとして設定されているのかが注目か。珠姫と比べてどれくらいかというので、今後の展開を左右しそう。
荒川アンダーザブリッジ◆今回は2話目の最後のページで不覚にも吹いた。この話全体で微妙にシスターだけがマジっぽいのがなあ。それが次の話に繋がるんだろうなとは思うけど。
ミステリートレーサー◆斜め上にいってしまったとしか…。トリックがあまりも酷い。
いわせてみてえもんだ◆いくらなんでも背景が雑すぎやしないかと思うのだが。
ロトの紋章◆イサリのエピソードは後少しで終わりかな。結局イサリも自分をあまり語らないというところでアロス視点のときと同じような問題ではないかなとも。
黒神◆過去編をやった割にはこの黎真がそこまでの決意を持つ理由が出てきてないんだよなあ。
サンレッド◆そういうときに狙うのは獲物ではなくて、それを持つ手ではないのかと。
ムカンノテイオー◆この話である程度今回のエピソードの筋は見えたというところかな。まあ、エロスは程ほどにw

Horse Racing

マイルCS GI 京都 芝1600m

このレースもダイワメジャーをきりきれないんだよなあ。
馬名母父騎手調教師
1コートマスターピースPolish PrecedentEasy OptionPrince SaboL. DettoriE. Dunlop
2スーパーホーネットロドリゴデトリアーノユウサンポリッシュエルセニョール幸英明矢作芳人
3プリサイスマシーンマヤノトップガンビーサイレントサンデーサイレンス松岡正海萩原清
4ロジックアグネスタキオンエイプリルドラマサクラユタカオーC. Lemaire橋口弘次郎
5テレグノシストニービンメイクアウィッシュノーザンテースト蛯名正義杉浦宏昭
6カンファーベストアンバーシャダイカタリナラビットシンザン江田照男佐藤吉勝
7ダンスインザムードサンデーサイレンスダンシングキイNijinsky武豊藤沢和雄
8ハットトリックサンデーサイレンストリッキーコードLost Code岩田康誠角居勝彦
9ステキシンスケクンDanzigAutumn MoonMr. Prospector小牧太森秀行
10ダイワメジャーサンデーサイレンススカーレットブーケノーザンテースト安藤勝己上原博之
11マイネルスケルツィグラスワンダーアラデヤMachiavellian柴田善臣稲葉隆一
12ニューベリーフジキセキブリリアントベリーノーザンテースト四位洋文音無秀孝
13キネティクスフォーティナイナーインキュラブルロマンティックStop the Music池添謙一新川恵
14キンシャサノキセキFuji KisekiKeltshaanPleasant Colony秋山真一郎堀宣行
15マルカシェンクサンデーサイレンスシェンクZafonic福永祐一瀬戸口勉
16シンボリグランGrand LodgeValixaLinamix柴山雄一畠山吉宏
17アグネスラズベリエアジハードアグネスミネルバトニービン角田晃一西浦勝一
18デアリングハートサンデーサイレンスデアリングダンジグDanzig藤田伸二藤原英昭
まあ、ダイワメジャーが嫌いとかじゃなくて、ここまで徹底してきた以上は引退までこいつの馬券だけは買うものかと思ってるだけなんですけどね。
元々が右回りの方が得意っぽくて、距離にしてもマイルから中距離という昨年の2着馬が秋の天皇賞を制してこのレースに乗り込んでくるのですから、文句をつけようが無い。そのパフォーマンスをじっくりと見せてもらいたいという気分ですらあります。
一方昨年のこのレースを勝ったハットトリックは今年に入ってからはどうもよくないレースばかりで、秋も毎日王冠、天皇賞秋と出走するものの見せ場なし。ただ、昨年も似たような感じではあり、得意の京都マイルでいきなり復活となっても驚かないのがこの馬。追い込むレース運び故か勝つか負けるかが極端な馬ですし、注意を払う程度はしておくべきかなと。
コートマスターピースについては、向こうでは馬場不問という感じも受けますが、京都はこれまでに走ってきた馬場に比べてあまりにも速いという面はあるでしょう。明日は雨が降りそうということで、雨が降って馬場が柔らかくなったら出番があるのかなというあたりで。多分天候と馬場状態でハットトリックを取るかコートマスターピースをとるかという判断になるかなあと。
テレグノシスについては好きな馬なんで、毎年毎年期待しては…という感じもありつつ、懲りずに期待する事は期待している。今年限りになるかなというところもあるので、最後に一華という感じで見てしまうなあ。

2006/11/23

Horse Racing

Citation H GI Hollywood CA Turf 8.5F

北米芝マイル的にはBC Mileより面白いレースになってんじゃねえかと。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1HendrixSultry SongFluttery DanseurWavering MonarchDavid Romero Flores
2Rob RoyLear FanCamanoeGone WestCorey S. Nakatani
3Stormin AwaySkip AwayGhost StormSilver GhostMartin Garcia
4Silent NameSunday SilenceDanzigawayDanehillVictor Espinoza
5BecruxGlen JordanRebecca ParisiPersian HeightsPatrick A. Valenzuela
6WhillySri PekanSanta RosaLahibDavid Cohen
7CourtnallCherokee RunBrush RunnerBroad BrushAlex Bisono
8CosmonautLemon Drop KidCosmic FireCapoteEdgar S. Prado
9Bravo MaestroStravinskyAmaranthusKingmamboTyler Baze
10Sweet ReturnElmaamulSweet RevivalClaude MonetAlex O. Solis
11Ashkal WayAshkalaniGolden WayCadeaux GenereuxGarrett K. Gomez
12Three ValleysDiesisSkiableNiniskiRamon A. Dominguez
北米6戦5勝という戦績でGIに初登場となったのがAshkal Way。9月のBelmont以来ほぼ2ヶ月ぶりのレースとなりますが、問題無いかな。Godolphinの所有で、北米の厩舎に移籍するのではなく、北米でもSaeed bin Suroor厩舎所属のまま出走しています。BelmontとSaratogaのGIIを2勝しています。父Ashkalaniは現役時代Spinning Worldを寄せ付けなかったほどのマイラーで3歳でさっさと引退して種牡馬入り。しかし種牡馬としてはいまいちでこれまでの活躍馬にはAshdown Expressが出ていた程度。ようやくマイルで強い産駒が現れたというところではあるかな。しかしながら既に去勢されているのは残念。
さて、カナダでGIを勝ったあとしばらく休んでいたBecruxも復帰戦です。割と狙いどころを心得てるなあというような感じではあり。
Sweet ReturnもそのWoodbine Mile以来のレース。マイル戦だとペースが速くなって呑まれてしまうというタイプだけにもうちょっと距離がってなところはあって、大体9Fあたりが得意っぽいのだが、9Fは9Fで勝ちきれないという質の悪さがあります。8.5Fではどうかなあ。
種牡馬入りを撤回して現役続行となったSilent Nameですが、GI勝てるんなら勝ってから引退の方が良いといえばそうなんだろう。ただ、Adena Springsで種牡馬やれるならやれるうちにと思わんでもなかったが。サンデーサイレンス産駒の北米GII馬ってのはまあそれなりに受ける文句ではあろうが。HollywoodはMandella師の拠点なんで地元でGIを勝つチャンスであるのは間違いない。
今年のドバイ以降休養に入ってしまっていたWhillyは10月のSanta Anitaで復帰してこれが2戦目。
Sweet Returnがいつものようにペースを落としながら先行したいところだろうが、Silent Nameあたりが前で勝負したいので思い通りにはなかなかいかんでしょう。Silent Nameは直線で粘れるかどうかというあたりで、並ばれるとどうにも抑え切るまで行かないのが気になる。突き放されるという事はあまりないんだけど、あまりにも混戦に弱いのよな。

Clark H GI Churchill Downs KY Dirt 9F

まあ、このレースがGIになったのはJRAとしては頭の痛いところではあるのかな。ただ、メンバーはいまいち。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Super FrolicPine BluffLindsay FrolicMt. LivermoreShaun Bridgmohan
2Bright OneDance BrightlyTwinkleLively OneMark Guidry
3Wandaerin BoySeeking the GoldVid KidPleasant ColonyJavier Castellano
4Premium TapPleasant TapPremium RedThirty Six RedKent J. Desormeaux
5It's No JokeDistorted HumorIt's PersonalPersonal FlagRobby Albarado
6A.P. ArrowA.P. IndyGarimpeiroMr. ProspectorRafael Bejarano
7WigginsCartwrightDames QuarterNepalBrian Joseph Hernandez Jr.
8Andromeda's HeroFusaichi PegasusMaroziaStorm BirdEddie Castro
9Wild DesertWild RushRose ParkPlugged NickleCornelio H. Velasquez
10Irene's MonMaria's MonBriarcliffRed RansomJulien R. Laparoux
11M B SeaAlphabet SoupSea DittyAfleetCalvin H. Borel
12Master CommandA.P. IndyLady LochinvarLord at WarJohn R. Velazquez
Premium Tapが参戦してくれて良かったですね。
来年の北米古馬は一つにはInvasorとDiscreet Catの動向というのに注目が集まるんでしょうが、それでも10F路線はPremium Tapに掛かってくるんではないかなと思うところではあります。BC Classicの3着で一発屋ではないということを示した形ではあるので、このあたりはきっちりと勝っておいて欲しいところ。
2番人気がWanderin Boy。今年はJockey Club Gold CとPimlico Specialで2着しています。何とかGIが欲しいところではあろうし、このレースは絶好のレースではあるんだよなあ。

マイルCS

予定調和乙くらいは言いたくなった。
1.ダイワメジャー: サンデーサイレンス - スカーレットブーケ by ノーザンテースト
2.ダンスインザムード: サンデーサイレンス - ダンシングキイ by Nijinsky
3.シンボリグラン: Grand Lodge - Valixa by Linamix
4.マイネルスケルツィ: グラスワンダー - アラデヤ by Machiavellian
5.キンシャサノキセキ: Fuji Kiseki - Keltshaan by Pleasant Colony
6.プリサイスマシーン: マヤノトップガン - ビーサイレント by サンデーサイレンス
7.コートマスターピース: Polish Precedent - Easy Option by Prince Sabo
8.ハットトリック: サンデーサイレンス - トリッキーコード by Lost Code
9.スーパーホーネット: ロドリゴデトリアーノ - ユウサンポリッシュ by エルセニョール
10.カンファーベスト: アンバーシャダイ - カタリナラビット by シンザン
11.テレグノシス: トニービン - メイクアウィッシュ by ノーザンテースト
12.マルカシェンク: サンデーサイレンス - シェンク by Zafonic
13.デアリングハート: サンデーサイレンス - デアリングダンジグ by Danzig
14.ステキシンスケクン: Danzig - Autumn Moon by Mr. Prospector
15.アグネスラズベリ: エアジハード - アグネスミネルバ by トニービン
16.ニューベリー: フジキセキ - ブリリアントベリー by ノーザンテースト
17.ロジック: アグネスタキオン - エイプリルドラマ by サクラユタカオー
18.キネティクス: フォーティナイナー - インキュラブルロマンティック by Stop the Music
ラップタイム: 12.3 - 10.6 - 11.1 - 12.0 - 11.5 - 11.6 - 11.2 - 12.4
特別語るべき内容も無いレースかなと思ったり。
だって、今のダイワメジャーがあんなレースしたらなかなか捕まえられんでしょうに。というあたりで、ダンスインザムードも直線伸びて迫りはしたが、ダイワメジャー相手だと詰めきれないのはいつものこと。

JCの海外招待馬

すでに枠順も出たのだが…
今年の外国招待馬は2頭と雖も、その片割れはOuija Board。先日2度目のCartier Award Horse of the Yearを受賞したばかりのこの稀代の名牝が2年連続で府中を走るということで満足できないかね。と、私なんかは思っているわけですが、今年のメンバーの少なさ(海外招待馬も国内馬も)を批判される皆々様は、今年の欧州あたりのこの路線をご存じないのでしょうか。この手の話はちゃんと見ていれば合田さんのこのコラムの主旨に肯いて終了なのよ。
合田直弘の海外ターフ事情: JCは芝よりも砂の改革が求められる
一応今年の主要なクラシックディスタンス戦を振り返ってみますかね。
Dubai Sheema Classic
1.Heart's Cry
2.Collier Hill
3.Falstaff
4.Ouija Board
5.Alexander Goldrun
ここからはHeart's CryとOuija Boardが出走予定。Collier Hillはスタミナが勝った馬であり、JCの舞台を走らせるには酷だろう。Falstaffの今年は実質この1戦にしか価値がない。Alexander Goldrunについては、この1戦でクラシックディスタンスに見切りをつけてしまった。要するにそんなレースである。
King George
1.Hurricane Run
2.Electrocutionist
3.Heart's Cry
4.Enforcer
5.Maraahel
6.Cherry Mix
そもそもこのレースに6頭しか出走してないわけよ。そのような事情をもっと重視するべきだと思われます。
で、Hurricane Runはこの後劣化Montjeuとしての道程を成就させたので、この後更にJCなんてありえません。Champion SでPrideに止めを刺されている体たらく。Electrocutionistはシーズン中に死亡。そんなわけでEnforcerが来たところでお前ら満足するかよと。
Arlington Million
1.The Tin Man
2.Cacique
3.Soldier Hollow
4.English Channel
米馬もどうよってところはあり、The Tin ManはBC Turfすら走れなかった。Caciqueは12Fでは距離が長い。遠征馬Soldier Hollowは2000mが得意で2400mという馬ではない。となるとEnglish Channelくらい連れてこれればってのはまああるのかも知れんが、BC Turfなんかを見てしまうと、そんなに良いかという話にはなるわけで。それにPletcher師は遠征に消極的だからなあ。
Grosser Preiss von Baden
1.Prince Flori
2.Oriental Tiger
Prince FloriはJCへの遠征に前向きだったが、この時期での遠征は負担が大きいということで辞退。馬体の成長を待つということにはなっていたかと。
Prix de l'Arc de Triomphe
1.Rail Link
2.Pride
3.Deep Impact(後失格)
4.Hurricane Run
5.Best Name
凱旋門賞が8頭立てという事実も深く受け止めるべきです。
Rail Linkは日本への遠征の前に、まずLongchamp以外で何とかなるのかどうか証明して来いという話で、まあ来年に期待しとけとなるわけです。それで今年JRAの失態ならばこのPrideということになるのではないか。今年の欧州を席巻したこの名牝が日本でOuija Boardと今年の初対決を行なうともなればその注目度たるやという話にはなったかと思われ、今年惜しいのだとすればそれだけですな。Best Nameも結構出走するつもりを持っていたようだが、Godolphinに買われて白紙。
BC Turf
1.Red Rocks
2.Better Talk Now
3.English Channel
結局このレースもフルゲートにはなっていない。
Red RocksだけでなくてYoumzainもなんかだけど、このRail Linkに負けた後に古馬相手にGIを取った2頭の評価もまだ微妙なところではあって、来年が勝負という印象ではあるのです。Better Talk Nowは昨年JCに来てます。そのレースを見てると、今年は来ても来なくてもどっちでもいいやというかね。まあ、基本的に展開が向けばという馬ではあるんですが、日本だとあまりそういうレースにはなってくれないかなってのはあるわけで。
今年は他にオーストラリアのTawqeetが参戦に意欲を見せていたのですが、蹄に問題を抱えたままMelbourne Cに強行出走して、結局休養を余儀なくされてしまいました。
ダートに関しては、そもそもBCクラシックを走ったような陣営の頭にJCはありません。Pleasantly Perfectが出走意欲を見せていたのは賞金記録の更新を狙ったからという点が大きいのです。ということでこれまでにJCダートを走った大物はLido Palaceであり、Total Impactであるという風に、BCへの登録を持たない南米からの移籍馬。今年はInvasorがそれに該当しましたが、あの陣営はBCの追加登録料なんて気にしやしないというあたりで残念でしたとなるわけですな。それとこれまでに好走したのがLord SterlingやらFleetstreet Dancerということで、北米のダートと日本のダートは別物ということがはっきりしてきたと言うのもあるかな。
むしろJRAに頑張ってほしいのは欧州からBCをパスして香港直行になる連中をエリ女、マイチャン、JCに連れてくることでしょう。今年ならAlexander GoldrunとかPrideな。Alexander Goldrunに関しては毎年のように言ってきたがまだ言ってんのかというあたりでw

2006/11/24

Horse Racing

Frank J. de Francis Memorial Dash H GI Laurel MD Dirt 6F

Thor's EchoがEclipse Awardを狙って参戦。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1DiabolicalArtaxBonnie ByerlyDayjurMario G. Pino
2Crafty SchemerCrafty ProspectorScheme AwaySaratoga SixRyan Fogelsonger
3Celtic InnisYarrow BraeHarp InnisPhone TrickHoracio Karamanos
4Mach SpeedA.P. IndyBay HarborForty NinerSteve D. Hamilton
5Nightmare AffairOut of PlaceBeaux Arts BallBlack Tie AffairRamon A. Dominguez
6Joey CarsonLord CarsonArty TurnTurn and Count
7Attila's StormForest WildcatSweet SymmetryMagesterialA.R. Naparavnik
8Coppertone KidGold CaseMia PetraPeteskiJeremy Rose
9Thor's EchoSwiss YodelerHelen of TroyMr. IntegrityCorey S. Nakatani
そういうことしてっと大コケになるのがパターンといえばそうだが。
北米のスプリント戦線ってやっぱワカンネエ。

Cigar Mile H GI Aqueduct NY Dirt 8F

なかなかよろしげ。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Badge of SilverSilver DeputySilverooSilver HawkJavier Castellano
2Silver TrainOld TriesteRidden in the StarsCormorantEdgar S. Prado
3Dixie MeisterHolzmeisterDixity Do DahDixieland BandFernando Jara
4Discreet CatForestryPretty DiscreetPrivate AccountGarrett K. Gomez
5Sharp HumorDistorted HumorBellonaHanselCornelio H. Velasquez
Discreet Catに注目が集中するレースであるかとは思われますが、Badge of Silver、Silver Trainの2騎が迎え撃つという事で注目ではあります。
まあ、Jeromeなんかでも手がつけられんというところのあったDiscreet Catですから、この2頭をぶっ千切れるかどうかということになるのではないかな。
Silver Trainは前走のVosburghが得意のBelmontで真逆の大敗という結果。陣営は原因不明と抜かした挙句、ありゃ幻と…そりゃないでw。まあ、立て直してくれば十分ですし、それくらいちゃんとやってきただろうとは思います。
Badge of Silverは前走がBC Mileで長期休養からぶっつけでした。これを3着して非凡な走力を見せ付けました。本来ダートを主戦場にしている馬で2004年のCigar Mileを2着の実績もあるならば、ここで悲願のGI制覇となる可能性は十分にあるでしょう。

Matriarch H GI Hollywood CA Turf 8F

どいつもこいつもと言いたいところではある。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1AttimaZafonicGuardedEagle EyedVictor Espinoza
2Ready to PleaseMore Than ReadyGuilty PleasurePine BluffJohn R. Velazquez
3MemoretteMemoForever FondreShahrastaniKent J. Desormeaux
4Mea DominaDance BrightlyMadame PanditWild AgainTyler Baze
5BeautyandthebeastMachiavellianNicola BellaSadler's WellsCorey S. Nakatani
6ClinetDocksiderOiche MhaithNight ShiftJose Valdivia Jr.
7Three DegreesSingspielMiss UniversityBeau GeniusAlex O. Solis
8Price TagDansiliTarocchiAffirmedEdgar S. Prado
9Society HostessSeeking the GoldTouch of TruthStorm CatGarrett K. Gomez
10Pommes FritesDynaformerDolce AmoreRelaunchJose A. Santos
11CambiocorsaAvenue of FlagsUltrafleetAfleetJon Kenton Court
12River's PrayerDevon LaneCozzy FlyerCozzeneClinton L. Potts
13MirabilisLear FanMedia NoxLyciusPatrick A. Valenzuela
14DanzonRoyal AcademyZappeuseKingmamboJulien R. Leparoux
よくもまあ、これだけ微妙なメンツを集めてくれたものだ。
AttimaはHoneymoon、San ClementeとGIを2勝する実績を持っているのだが、GIでは全くアテにならない。American Oaks Invt.は10Fという距離に敗因を求めるにしても、その後のDel Mar Oaksまで惨敗では言い訳が立つまい。
Memoretteは距離の幅が広いというかわけの分からないところのある馬で10F以下の芝ならそれなりにこなす事が出来る。馬群の外から一気にいけるほどでもないので、内をつける枠に入ったのは良かったのではないかと思うものの、この頭数では捌ききれるか不安がある。
Oak Treeの前哨戦Las Palmasを勝ったのはBeautyandthebeast。今年北米に移籍した来た馬でそろそろ北米の芝になれてきたといったところではあるだろう。母はSadler's Wells X Rivermanという血統の本格派でそこにMachiavellianなんて使ってしまったからかなりうるさいインブリードだが、父のスピードを引っ張り出すという面では良いのだろう。同レース2着はClinetでUAEのリステッド勝ちがある程度か。父Docksiderは先日亡くなったDiesisの後継種牡馬の一角で現在イタリアで種牡馬供用中。しかしながら、三代母にThongが出てきて、母父にしっかりForliを入れる辺り抜かりない。Clinet自身はFrizetteのファミリーであり、血統そのものの質は高い。
血統といえばNebraska Tornadoの半妹になるMirabilisもマイルなら上位に食い込む力を持っている。Mea Dominaもマイルあたりを得意としている馬ではあるので要注意。

Hollywood Derby GI Hollywood CA Turf 10F

北米芝は実質ここがスタート。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Dark IslanderSingspielLamanka LassWoodmanJose Valdivia Jr.
2Big MistakeBroken VowFly StarFly So FreeCorey S. Nakatani
3Vega's LordLord of MenVega SiciliaEnvironment FriendAaron T. Gryder
4CrestedFantastic LightDunnes RiverDanzigVictor Espinoza
5Frost GiantGiant's CausewayTakemybreathawayGone WestEdgar S. Prado
6Showing UpStrategic MissionMiss AlethiaT.V. CommercialCornelio H. Velasquez
7Ivan DenisovichDanehillHollywood WildcatKris S.John R. Velazquez
8ZannDynaformerMoments of MagicDanzigDavid Romero Flores
9Kip DevilleKiplingKlondikeEncinoJulien R. Leparoux
10Brother DerekBenchmarkMiss Soft SellSiyah KalemAlex O. Solis
11ObrigadoLavircoOsinaWise MoneyGarrett K. Gomez
Showing Upが既に同世代相手には敵なしになりつつあり、また古馬戦のMan O'Warで3着があろうとも、ここで欧州で夢破れた連中を返り討ちにしなければ始まらんのですよw
ということで、Showing Upの優位は動かないだろうが、Oak Tree Derbyを勝ったDark Islander、2着のObrigadoに加えて、SecretariatでShowing Upの2着に来たIvan Denisovichあたりがいますし、BC Classic5着から芝に転じてきたBrother Derekなんかも未知数なところがありますかね。
Dark Islanderはイギリスではハンディキャップホースでしたが、北米初戦となるOak Tree Derbyを快勝しました。今のところまだHills厩舎所属みたいだが、まあ移籍になるだろうな。SingspielにWoodman、Nureyevと遡る。ということでSadler's Wells≒Nureyev。
Obrigadoはフランスでデビューしましたが、3歳の今年はアメリカ西海岸。Del Mar Derby、Oak Tree Derbyと続けて2着しています。大雑把にBarathea≒Funambuleという感じの血統ではあるがだからどうしたと言われればそれまで。
迷走する良血Ivan Denisovichは夏にArlingtonに遠征してきて10Fで2着に入って意味不明。その後はまた地元に戻ったんですが、Queen Elizabeth II SはHeffernanがDettoriをぶち切れさせた騎乗で最下位。距離こなせるのかどうかも実際よう分からんといったところで、まあSecretariatで2着には入れるんだから、北米芝のレベルでなら何とかなるんでないかといった感じではあるのかなと。今年みたいな使われ方するくらいだったらFrankel師あたりに引き受けてもらった方が幸せになれるとは思います。
Brother DerekはHollywood FuturityやSanta Anita Derbyを勝ったように西海岸が地元。芝をこなせたらあっさりでもおかしくないとは思いますが。

ジャパンカップダート GI 東京 ダート2100m

真逆タイムパラドックスがいなくなるとはな。
馬名母父騎手調教師
1ヴァーミリアンエルコンドルパサースカーレットレディサンデーサイレンスC. ルメール石坂正
2メイショウバトラーメイショウホムラメイショウハゴロモダイナガリバー佐藤哲三高橋成忠
3フサイチリシャールクロフネフサイチエアデールサンデーサイレンス内田博幸松田国英
4アロンダイトエルコンドルパサーキャサリーンパーRiverman後藤浩輝石坂正
5ジンクライシスSubordinationDaring VerseOpening Verse五十嵐冬樹堂山芳則
6ブルーコンコルドフサイチコンコルドエビスファミリーブライアンズタイム幸英明服部利之
7シーキングザダイヤStorm CatSeeking the PearlSeeking the Gold武豊森秀行
8アルファフォーレスサンデーサイレンスディフェレンテPropicio藤田伸二森秀行
9オースミヘネシーヘネシーショウワグローリーホリスキー田中勝春武邦彦
10マイソールサウンドタマモクロスチアズスミレサンデーサイレンス角田晃一西浦勝一
11ドンクールジェニュインメイショウマキバコヤマニンゼファー北村宏司梅内忍
12サンライズバッカスヘネシーリアルサファイアリアルシャダイ安藤勝己音無秀孝
13ハードクリスタルクリスタルグリッターズスイートミルドDancehall横山典弘作田誠二
14ピットファイターPulpitDaring DanzigDanzigL. デットーリ加藤征弘
15フィールドルージュクロコルージュメジロレーマーリンドシェーバー吉田豊西園正都
ディルウィード・ベルコンテ少佐起案のアロンダイト作戦を承認します と、まあククルカンのネタを振ったところで付いてこれる人がいるとも思えませんな。一応このコース2勝を含む4連勝中の3歳馬ということで、この馬が古馬連中を薙ぎ倒してしまったら面白いかなとは思いますので。武蔵野S程度も勝てなかったフサイチリシャールよりよかないかなと(妄想乙
JBCクラシック2着のシーキングザダイヤはとにかく勝負弱いのが気になって仕方ないが、いくらなんでもこのメンバーで負けるかと思う部分もあります。そこを負けてこそのシーキングザダイヤなんだろうが…
一気の距離延長になるブルーコンコルドですが、血統的には十分こなす余地がありますし、何よりこのメンバーなら野心を持ってもおかしくは無いでしょう。メイショウバトラーも芝で走ってたころは2000mでも勝ってるんで、このあたりレースの展開次第では持たせてしまうというのはありえるかなと。
……言わないでおこうと思ってたんですが、やっぱりこれならサイレントディール出しとけよと(殴

2006/11/25

Horse Racing

ジャパンカップ GI 東京 芝2400m

量より質。
馬名母父騎手調教師
1ハーツクライサンデーサイレンスアイリッシュダンストニービンC. ルメール橋口弘次郎
2スウィフトカレントサンデーサイレンスホワイトウォーターアフェアMachiavellian横山典弘森秀行
3ウィジャボードCape CrossSelection BoardWelsh PageantL. デットーリE. ダンロップ
4ユキノサンロイヤルサンデーサイレンスマイアミガルチGulch田中勝春増沢末夫
5トーセンシャナオーサンデーサイレンスジョウノエンジェルトウショウボーイ後藤浩輝森秀行
6ディープインパクトサンデーサイレンスウインドインハーヘアAlzao武豊池江泰郎
7ドリームパスポートフジキセキグレースランドトニービン岩田康誠松田博資
8フサイチパンドラサンデーサイレンスロッタレースNureyev福永祐一白井寿昭
9フリードニアSelkirkForest RainCaerleonT. ジレJ. ハモンド
10コスモバルクザグレブイセノトウショウトウショウボーイ五十嵐冬樹田部和則
11メイショウサムソンオペラハウスマイヴィヴィアンダンシングブレーヴ石橋守瀬戸口勉
11頭とJC史上最少頭数でのレースになるのだが、質は高い。
2005年の日本三冠馬にして年度代表馬であるディープインパクトは凱旋門賞以来のレースになる。凱旋門賞とそれに付随したゴタゴタのマイナスというのは考えなくて良い。最早関係の無い事だからだ。引退まであと2戦と決めたのならそれに向かって全力で臨むだけのことだろう。そうなればここで、ハーツクライ相手に2度目の敗北は許されない。Ouija Boardを倒す事で示す事が出来るものもある。メイショウサムソンら3歳馬に負けるわけにもいかないだろう。そういった意味ではここで負けることは古馬初挑戦であった昨年の有馬記念を2着したのとは意味が違う。
2度目の欧州年度代表馬となった名牝Ouija Boardは昨年5着の結果を残している。しかしこれは直線でハーツクライに前をカットされた結果でもあり、それが無ければもっと際どかったろう。馬場適性やレースへの対応は問題無い。瞬発力勝負でどうかとも言われているようだが、この馬は瞬発力で勝ってきた馬である。疑問視する理由がわからない。気になるのは昨年と違って今シーズンはドバイからフル稼働していることか。ドバイから香港を経て欧州。そのシーズンを10Fを中心にGIばかり5戦という形で全うした後、アメリカに飛んでBCを走っての来日。Irish ChampionからBC FMTまでやや出走間隔が空いた形にはなっているが、Prix de l'OperaやChampion Sに登録して出走を前程とした調整を受けていたので休養になったとは言い難い。さすがに疲労の蓄積があろうと思っても、調教の動きは絶好であると思える。正に化け物ではないかと。
今年のSheema ClassicでOuija Boardらを下してきたハーツクライはキングジョージ以来となる。このレースに的を絞ってしっかり仕上げてきたという事にはなるんだろうが、それ以前にこのレースが今年3戦目、国内は初出走というのは不満があるといえばそうである。これはいくらなんでも大事にされすぎたのではないかと。喉の問題については公表した上で陣営が問題無いとして出てくるのだから問題無いと考えて良かろうし、それだからこそレース前に公表できたと考えるべきだ。パフォーマンスに影響するようなら引退を選ぶだろう。
今年の二冠馬メイショウサムソンは菊花賞が不本意ではあった。馬場に良さを殺がれてしまった面はあるにしても、割と期待はずれ。しかしダービーのレースも考えるに東京の2400mこそベストに近い条件になるのかも知れず、また叩いて叩いて調子を掴むようなタイプだけにJCでこそというのは考えられなくも無い。
コスモバルクもシンガポール航空国際を勝った国際GI馬である。ベストは2000mであろうし、前走こそ取らなければならないGIではあったと思うが、いつまで経っても気分次第でもあるわけで昔2着したときのような形になればという気はしなくも無い。
天皇賞2着から挑むスウィフトカレントだが、前走の2着も既に魔力じみた横山ノリによるところは大きいかと思われる。追い込みという事で言えばこの馬を上回る馬が何頭も出走しているだけに何度も同じことは出来ないだろう。
繰り上がりとはいえエリザベス女王杯を勝ち、中1週でここに挑戦してくるというのはトゥザヴィクトリーを思い出す。あの時は鞍上の不手際で大暴走を演じたわけだが、基本的に牝馬のローテとしてエリ女からJCというのはありで、もっと挑戦する馬がいて良いとは思っているのでこういったローテは大歓迎。Ana MarieやTigertailもこのローテで2戦しているのでJRAはもっとこういう使い方を欧州馬に提案すれば良いのだとは思う。フサイチパンドラの場合は3歳牝馬が古馬の世界的トップクラスとぶつかる事になるわけだからかなりの厳しさはあるだろうが、相手なりに走るフサイチパンドラの良さが出ればいいなと。
FreedoniaはNiarchos FamilyがBagoの仇を取るために送り込んできた刺客。鞍上T. GilletはBagoの主戦でした。Sex Appealが四代母ということでフサイチパンドラの近親です。実績に乏しい事から軽視されていますし、実際父Selkirkとか祖母父Baillamontがちと微妙な印象を漂わせてくれるのだが、Vermeilleを4着した後、北米に飛んでTurf Classic Invt.で2着してくるというのは3歳牝馬3歳じゃねーしorzにしては良くやっていると言っても良いかと。来日してからの状態にちょっと問題が出ているのが気がかりではある。
出走について散々言われているユキノサンロイヤルですが、一応日経賞を勝った歴としたGII馬なのですというところだけはよろしくお願いします。個人的には枠が余ってる以上出走するという馬を拒む理由も無いわけではある。まあ、今年復帰してからの成績はアレですが…それでもこんな成績で出てくるなというのは言っては行けないかと。
しかし、先週のマイルCSでは掲示板を関東馬が独占で話題になったわけだが、JCには関東馬がユキノサンロイヤル唯一頭という事実をどうにかした方が良いのではないかと思う部分ってのはある。JCに日本馬が9頭というのは特段少ないという数ではないのだが、その内訳が関西7、関東1、ビッグレッド1なのはちっとな。

ジャパンカップダート

1.アロンダイト: エルコンドルパサー - キャサリーンパー by Riverman
2.シーキングザダイヤ: Storm Cat - Seeking the Pearl by Seeking the Gold
3.フィールドルージュ: クロコルージュ - メジロレーマー by リンドシェーバー
4.ヴァーミリアン: エルコンドルパサー - スカーレットレディ by サンデーサイレンス
5.サンライズバッカス: ヘネシー - リアルサファイア by リアルシャダイ
6.ドンクール: ジェニュイン - メイショウマキバコ by ヤマニンゼファー
7.オースミヘネシー: ヘネシー - ショウワグローリー by ホリスキー
8.ハードクリスタル: クリスタルグリッターズ - スイートミルド by Dancehall
9.ブルーコンコルド: フサイチコンコルド - エビスファミリー by ブライアンズタイム
10.ピットファイター: Pulpit - Daring Danzig by Danzig
11.ジンクライシス: Subordination - Daring Verse by Opening Verse
12.メイショウバトラー: メイショウホムラ - メイショウハゴロモ by ダイナガリバー
13.フサイチリシャール: クロフネ - フサイチエアデール by サンデーサイレンス
14.アルファフォーレス: サンデーサイレンス - ディフェレンテ by Propicio
15.マイソールサウンド: タマモクロス - チアズスミレ by サンデーサイレンス
ラップタイム: 7.1 - 11.3 - 11.8 - 12.2 - 12.3 - 12.7 - 12.2 - 12.4 - 11.9 - 12.3 - 12.3
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というわけです(何がだ
アロンダイトはシーキングザダイヤを見るような位置の内で溜めて、直線では内埒沿いを突いてメイショウバトラーを内から交わせたのが勝因といえばそうなるかなと。来年はダート路線に君臨するという事になれば良いですね。エルコンドルパサーは最後の世代から2頭目のGI馬ということでつくづく惜しいな。しかし、石坂厩舎は4着のヴァーミリアンがいて、ここには出走していないがサカラートもいる。そのどれもが2000m以上で重賞を勝ってダートとしては長いところを得意にするってのはどうしたものかなと思いますが。
シーキングザダイヤは外から差せるようにも見えましたが、残り200mで2頭が抜け出してから勢いが無く、最後は逆に離される始末。直線の最後は両者のスタミナの差かなという感じも受けますけど、しかしある意味凄い馬ですな。

Citation

1.Ashkal Way: Ashkalani - Golden Way by Cadeaux Genereux
2.Hendrix: Sultry Song - Fluttery Danseur by Wavering Monarch
3.Three Valleys: Diesis - Skiable by Niniski
4.Cosmonaut: Lemon Drop Kid - Cosmic Fire by Capote
5.Rob Roy: Lear Fan - Camanoe by Gone West
6.Silent Name: Sunday Silence - Danzigaway by Danehill
7.Becrux: Glen Jordan - Rebecca Parisi by Persian Heights
8.Stormin Away: Skip Away - Ghost Storm by Silver Ghost
9.Courtnall: Cherokee Run - Brush Runner by Broad Brush
10.Sweet Return: Elmaamul - Sweet Revival by Claude Monet
11.Whilly: Sri Pekan - Santa Rosa by Lahib
12.Bravo Maestro: Stravinsky - Amaranthus by Kingmambo
外枠からペースを握りに行ったSweet Returnに対して、まずはBecruxが絡んでペースが上がり、更に向こう正面ではSilent Nameが来てしまうという、Sweet Returnにとっては最悪の展開。あっさり潰されて、直線向いての先頭はSilent Name。しかし、Silent Nameも既に余力無く、Ashkal Wayに交わされると堪えきれずに後退。Ashkal Wayは最後Gomezが鞭を無くしてしまったようですが余裕のゴール。Three Valleysが追い込んで2着かと思われましたが、更に最後方から飛んできたHendrixが交わして2着でした。
しかし一番人気がRob Royだったとは…

Clark

1.Premium Tap: Pleasant Tap - Premium Red by Thirty Six Red
2.Wild Desert: Wild Rush - Rose Park by Plugged Nickle
3.A.P. Arrow: A.P. Indy - Garimpeiro by Mr. Prospector
4.Master Command: A.P. Indy - Lady Lochinvar by Lord at War
5.Irene's Mon: Maria's Mon - Briarcliff by Red Ransom
6.Wandaerin Boy: Seeking the Gold - Vid Kid by Pleasant Colony
7.Super Frolic: Pine Bluff - Lindsay Frolic by Mt. Livermore
8.It's No Joke: Distorted Humor - It's Personal by Personal Flag
9.Wiggins: Cartwright - Dames Quarter by Nepal
10.Andromeda's Hero: Fusaichi Pegasus - Marozia by Storm Bird
11.M B Sea: Alphabet Soup - Sea Ditty by Afleet
12.Bright One: Dance Brightly - Twinkle by Lively One
Bright OneとWanderin Boyが飛ばすのを3番手でしっかり見ながら、コーナーで捕まえてしまうと後は直線突き放すだけ。完勝でした。これくらいはやってもらわないと困るというレベルではあると思うが。

2006/11/26

Horse Racing

ジャパンカップ

1.ディープインパクト: サンデーサイレンス - ウインドインハーヘア by Alzao
2.ドリームパスポート: フジキセキ - グレースランド by トニービン
3.ウィジャボード: Cape Cross - Selection Board by Welsh Pageant
4.コスモバルク: ザグレブ - イセノトウショウ by トウショウボーイ
5.フサイチパンドラ: サンデーサイレンス - ロッタレース by Nureyev
6.メイショウサムソン: オペラハウス - マイヴィヴィアン by ダンシングブレーヴ
7.フリードニア: Selkirk - Forest Rain by Caerleon
8.スウィフトカレント: サンデーサイレンス - ホワイトウォーターアフェア by Machiavellian
9.トーセンシャナオー: サンデーサイレンス - ジョウノエンジェル by トウショウボーイ
10.ハーツクライ: サンデーサイレンス - アイリッシュダンス by トニービン
11.ユキノサンロイヤル: サンデーサイレンス - マイアミガルチ by Gulch
ラップタイム: 13.1 - 11.5 - 12.4 - 12.1 - 12.0 - 12.7 - 12.7 - 12.4 - 11.9 - 11.5 - 11.3 - 11.5
結果的にレースを引っ張る事になったコスモバルクだが、スタートからそれを狙っていたというよりも、誰も行かないならという程度のものではあっただろう。トーセンシャナオー辺りが出鞭くれていったらそれについていこうというくらいだったかと思われるが、そうはならなかったのでペースを握る事を選択したと見える。この後にトーセンシャナオーで、更にハーツクライ、フサイチパンドラが2番手に並ぶ形。いつも通りにディープインパクトは最後方で、そのすぐ前がウィジャボード。向こう正面の直線に入ると、トーセンシャナオー、ハーツクライの順になり少しフサイチパンドラが下げる。その内に居たのがドリームパスポート。コスモバルクは落ち着いてやや遅めのペースを刻みながらレースを進める。トーセンシャナオーが全く仕掛けなかった事でこのレースはコスモバルクにとってはこれ以上ない展開になったと言えよう。
3コーナーで後ろの2騎が動き始めるが、まずウィジャボードがフリードニアを交わしながら上がり始め、ディープインパクトもこれに続いた。4コーナーに入るあたりでディープインパクトが一気に外からウィジャボードに並んで捲る。ウィジャボードはややユキノサンロイヤルの処理を誤ったようなところもあって内に入り込もうとするが、今度は直線に向いてメイショウサムソンが壁になる。前では直線に入ってコスモバルクが外にふらついてトーセンシャナオーの前をカットするような動きをしたが、既にトーセンシャナオーに脚が無かったため問題にはならなかった。これで大きく開いた内からドリームパスポートが伸びてくる。一方ハーツクライは直線に入って既に余力無く後退を始めた。フサイチパンドラは外からコスモバルクに並びかけようとするものの、そこまでで逆に離されてしまう。
ウィジャボードは一度はディープインパクトの更に外に持ち出す動きを見せますが、結局内に入って伸びてくる。コスモバルクはふらついた後にしっかり伸びるのだが、ドリームパスポートがそれを交わして先頭。しかしディープインパクトが外から捩じ伏せるように抜き去って完勝。ウィジャボードがフサイチパンドラ、コスモバルクをあっさり交わしてドリームパスポートに迫ったが届かず。
ディープインパクトはこれまで国内で見せていたのと同じ形で完勝。上がりの時計を考えれば凱旋門賞よりディープインパクト自身のペースは遅いか。凱旋門賞で出来なかったことをここではきっちりやって見せたという事ではあるのだろう。
ドリームパスポートはコスモバルクが横に飛んでくれたおかげで、馬場の良いところをスムーズに抜けてこられたという部分はあると思われる。ただ、そういった面も含めて、レース運びの上手さというのは3歳世代の中で飛び抜けているのだろうし、古馬でもあれだけ器用に立ち回る馬というのはいないのではないだろうか。ただ、突き抜けきれないというのはもう血だな、血。フジキセキ産駒だから底力が足りないとも言われるが、そんな事より、ステイゴールドと基本は同じと見る方が何かと愉しいのでそうする。
ウィジャボードは今日の展開なら外に出す機会はいくらでもあったので、直線の勝負どころで一度前を詰まらせてしまったのが残念でならない。ディープインパクトと並ぶ形でユキノサンロイヤルを外から交わしていればああはならなかったろうし、直線で前がクリアになってからディープインパクトの外に出しかけて結局内に切り込んだのも変な動きをしたなあという印象がある。最後ドリームパスポートを交わせなかったのはその辺りが響いてるんではないかなと。上がりはディープインパクトに次いで2番目に速く、欧州年度代表馬の実力を見せたことには違いなく、この馬のタフネスには頭が下がるばかりではある。
コスモバルクはペースを作れた事が全てではあるだろう。1000mを61.1で通過して、更にその後の400mでペースを落とす事が出来た。これが直線での一伸びに繋がったのではあろうし、彼にとっては理想的なレースではあった。
フサイチパンドラもこのレース内容なら良くやったと見るべきだろう。来年が楽しみになった。Sheema Classic連れて行ってみるのも一つの手かなと思ったり。
メイショウサムソンは上がり勝負になった事でやや展開が向かなかったとも言えそうだが、今日はそれでも割と控えたところからレースを進めていたという印象がある。4コーナーではディープインパクトと並ぶ形で直線に入っているのだし。ただ、そこから内に入れたのはどうにも理解できないか。あのままディープインパクトに食い下がる形で直線をこなせばもうちょっと何とかなったのではないか。結局フサイチパンドラに内から並びかけているし。まあ、ここでフサイチパンドラを交わせていないというのがどうかという話になってくるんではないか。
フリードニアは直線の入り口では最後方になってしまい、馬群を突こうにもなかなか進路がなかったか結局外に出してという形になってしまっている。それだったら最初からウィジャボードあたりについて行けてればなと。
ハーツクライだが、ルメールは喉なりは特に気にならなかったというコメント。単純に休みすぎていたという事になるのではなかろうか。そういった面から見ればちと大事にされすぎたかと。今年のキングジョージの上位馬のその後が良くないといってもHurricane RunとElectrocutionistじゃあ状況が違うわけだし、もちろんハーツクライも彼らとは違う。更に言えばMaraahelはその直後にInternational Sで2着に入っているし、Cherry Mixは直後にドイツで勝っている。キングジョージのせいにするのはちょっと違うとしか言えない。

Cigar Mile

1.Discreet Cat: Forestry - Pretty Discreet by Private Account
2.Badge of Silver: Silver Deputy - Silveroo by Silver Hawk
3.Silver Train: Old Trieste - Ridden in the Stars by Cormorant
4.Dixie Meister: Holzmeister - Dixity Do Dah by Dixieland Band
5.Sharp Humor: Distorted Humor - Bellona by Hansel
Silver TrainとBadge of Silverに決して軽いとは言えないハンデを与えておいてこれなのですから、えぇい、ゴドルフィンの新型は化け物か、くらいのこと言っても良いのかとは思われます。
で、来年のDWCでInvasorと再開となりますかね。どちらも行かないというわけは無いと思われるので。

Frank J. de Francis Memorial

1.Thor's Echo: Swiss Yodeler - Helen of Troy by Mr. Integrity
2.Diabolical: Artax - Bonnie Byerly by Dayjur
3.Nightmare Affair: Out of Place - Beaux Arts Ball by Black Tie Affair
4.Crafty Schemer: Crafty Prospector - Scheme Away by Saratoga Six
5.Mach Speed: A.P. Indy - Bay Harbor by Forty Niner
6.Celtic Innis: Yarrow Brae - Harp Innis by Phone Trick
7.Attila's Storm: Forest Wildcat - Sweet Symmetry by Magesterial
8.Joey Carson: Lord Carson - Arty Turn by Turn and Count
9.Coppertone Kid: Gold Case - Mia Petra by Peteski
ここも人気のThor's Echoが応えたという形。まあ、Eclipse Awardが云々という事ではあるんですが、それよりもある程度頭数の揃ったレースに対するThor's Echoの適性たるやということを改めて示したという事になるんではなかろうか。来年のGolden Shaheenに向けて確固たる軸になっているということの方が大事かと。

雑記

久し振りにサッカー話でも

ガンバの試合結果に一喜一憂してたら身が持たんし、控えていたのですけどこうなったからにはちょっとだけ。
取り敢えず今シーズンの最終節にガンバ-レッズというカードを組んでいたJリーグの先見性には拍手を送っとこうか。多分に偶然の要素を含むとはいえ、最終節で優勝をかけた直接対決となった事は素晴らしい。
まあ、今日の試合もガンバは褒められたものではなかったし、それ以前に木曜の試合を勝てなかった時点で終わったとは思えた。今日の試合などは途中経過をチェックして、京都相手に勝ちきれずレッズに優勝を献上するのもガンバらしい展開ではあるかと思ったものですが。
まあ、得失点差の問題があるのでガンバが優勝しようとすると3点差以上で勝たなければならなくて、レッズから3点以上取れんのかよというところもあるけどな。

2006/11/27

Horse Racing

Hollywood Derby

1.Showing Up: Strategic Mission - Miss Alethia by T.V. Commercial
2.Obrigado: Lavirco - Osina by Wise Money
3.Ivan Denisovich: Danehill - Hollywood Wildcat by Kris S.
4.Crested: Fantastic Light - Dunnes River by Danzig
5.Zann: Dynaformer - Moments of Magic by Danzig
6.Kip Deville: Kipling - Klondike by Encino
7.Frost Giant: Giant's Causeway - Takemybreathaway by Gone West
8.Dark Islander: Singspiel - Lamanka Lass by Woodman
9.Big Mistake: Broken Vow - Fly Star by Fly So Free
10.Vega's Lord: Lord of Men - Vega Sicilia by Environment Friend
Non Runner: Brother Derek
Showing Upがあっさり勝ったか。ま、来年もガンバレ。
Brother Derekスクラッチしやがったとかいう事情もあったりするんですが、とりあえず、Del Mer、Oak Tree、そしてHollywoodときっちり2着にまとめてきたObligadoにも注目しておきましょう。最近こういうのがはやってるんですか?シーキングザダイヤとかドリームパスポートとか
Ivan Denisovichが3着。やはりこの馬はこっちの芝で走るべき。欧州には連れて帰らないようにお願いします。と思うのだが、鞍上のVelazquezは硬い馬場には向かないというコメントを残してるんだよなあ。ま、今年のこの馬の使われ方ってのは酷いものではあったので、来年どうするにせよ、しっかりレースを選んでやってくださいとしか言えないかなあ。
Brother Derekは当日の朝に疝痛を訴えたためとの由。Native Diver Hに出走させるかもしれないが、はっきりした事は言えないとHendricks師。とりあえず今後の主目的はSturb Seriesになる模様。

Matriarch

1.Price Tag: Dansili - Tarocchi by Affirmed
2.Three Degrees: Singspiel - Miss University by Beau Genius
3.Pommes Frites: Dynaformer - Dolce Amore by Relaunch
4.Mea Domina: Dance Brightly - Madame Pandit by Wild Again
5.Society Hostess: Seeking the Gold - Touch of Truth by Storm Cat
6.Ready to Please: More Than Ready - Guilty Pleasure by Pine Bluff
7.Beautyandthebeast: Machiavellian - Nicola Bella by Sadler's Wells
8.Memorette: Memo - Forever Fondre by Shahrastani
9.Attima: Zafonic - Guarded by Eagle Eyed
10.Danzon: Royal Academy - Zappeuse by Kingmambo
11.Clinet: Docksider - Oiche Mhaith by Night Shift
12.Mirabilis: Lear Fan - Media Nox by Lycius
13.Cambiocorsa: Avenue of Flags - Ultrafleet by Afleet
14.River's Prayer: Devon Lane - Cozzy Flyer by Cozzene
移籍初戦のPrice Tagが勝って、Frankel師はこのレース3連勝で通算7勝目。…やりすぎです、アンタ。
River's Prayerが飛ばしてハイペースとなり、追い込み2頭の決着になりました。という事でPoulichesを1位入線後3着に降着のPrice Tag。その後のCoronation S、d'Astarteが良くなかっただけにここで勝てるのかという感じも受けたり。
そして、Three Degreesはまたしても勝てず。

2006/11/30

Horse Racing

Worldwide GI Races 11

いつもの
DateRaceAreaTrackDistanceWinnerSireDamBroodmare SireFamily NumberSire Line
2006/11/02JBC マイルJPN川崎D1600m ブルーコンコルドフサイチコンコルドエビスファミリーブライアンズタイム7-c アストニシメントNijinsky
2006/11/03JBC クラシックJPN川崎2100mタイムパラドックスブライアンズタイムジョリーザザAlzao14Roberto
2006/11/04VRC Victoria DerbyAUSFlemington2500mEfficientZabeelRefused the DanceDefensive Play9-hSir Tristram
2006/11/04VRC Ascot Vale SAUSFlemington1200mGold EditionLion HunterGlimmersSuccess Express22-dDanehill
2006/11/04VRC Saliner SAUSFlemington1200mDance HeroDanzeroGypsy DancerDance Floor18Danehill
2006/11/04VRC Mackinnon SAUSFlemington2000mDesert WarDesert KingHigh HeelsCanny Lad9-hDanehill
2006/11/04VRC Myer SAUSFlemington1600mLyrical BidSpinning WorldOh Pretty WomanJevington12-cNureyev
2006/11/04Breeders' Cup Juvenile FilliesUSAChurchill DownsD8.5FDreaming of AnnaRahyJustenuffheartBroad Brush2-dBlushing Groom
2006/11/04Breeders' Cup JuvenileUSAChurchill DownsD8.5FStreet SenseStreet CryBedazzleDixieland Band22-bMachiavellian
2006/11/04Breeders' Cup SprintUSAChurchill DownsD6FThor's EchoSwiss YodelerHelen of TroyMr. Integrity1-IDamascus
2006/11/04Breeders' Cup MileUSAChurchill Downs8FMiesque's ApprovalMiesque's SonWin ApprovalWith Approval7Mr. Prospector
2006/11/04Breeders' Cup Filly and Mare TurfUSAChurchill Downs11FOuija BoardCape CrossSelection BoardWelsh Pageant12-bDanzig
2006/11/04Breeders' Cup DistaffUSAChurchill DownsD9FRound PondAwesome AgainGift of DanceTrempolino20-dDeputy Minister
2006/11/04Breeders' Cup TurfUSAChurchill Downs12FRed RocksGalileoPharmacistMachiavellianA29 Alibhai RoseSadler's Wells
2006/11/04Breeders' Cup ClassicUSAChurchill DownsD10FInvasorCandy StripesQuendomInterprete14-cBlushing Groom
2006/11/05Premio RomaITYCapannelle2000mCherry MixLinamixCherry MoonQuiet American1-gLyphard
2006/11/07VRC Melbourne CAUSFlemington3200mDelta BluesDance in the DarkDixie SplashDixieland Band3-dSunday Silence
2006/11/09VRC OaksAUSFlemington2500mMiss FinlandRedoute's ChoiceForest PearlWoodman1-s Moon CactusDanehill
2006/11/11VRC Emirates SAUSFlemington1600mDivine MadonnaHurricane SkyMy MadonnaPrego4-oStar Kingdom
2006/11/11New Zealand 1000 GuineasNZRiccarton Park1600mDorabellaPostponedCaserioKaapstad21-aStorm Bird
2006/11/12エリザベス女王杯JPN京都2200mフサイチパンドラサンデーサイレンスロッタレースNureyev8-f Best In ShowSunday Silence
2006/11/12Criterium de Saint-CloudFRSaint-Cloud2000mPassage of TimeDansiliClepsydraSadler's Wells8-h Blade of TimeDanehill
2006/11/18New Zealand 2000 GuineasNZRiccarton Park1600mMagic CapeMagic AlbertCape CityKaapstad14-bNearco
2006/11/19マイルチャンピオンシップJPN京都1600mダイワメジャーサンデーサイレンススカーレットブーケノーザンテースト4-d BoudoirSunday Silence
2006/11/24Citation HUSAHollywood8.5FAshkal WayAshkalaniGolden WayCadeaux Genereux17-b GoofedNureyev
2006/11/24Clark HUSAChurchill DownsD9FPremium TapPleasant TapPremium RedThirty Six Red5-f Mira femmeHis Majesty
2006/11/25ジャパンカップダートJPN東京D2100m アロンダイトエルコンドルパサーCatherine ParrRiverman16-aKingmambo
2006/11/25Cigar Mile HUSAAqueductD8FDiscreet CatForestryPretty DiscreetPrivate Account2-n Happy MoodStorm Cat
2006/11/25Frank J. de Francis Memorial Dash HUSALaurelD6FThor's EchoSwiss YodelerHelen of TroyMr. Integrity1-IDamascus
2006/11/26ジャパンカップJPN東京2400mディープインパクトサンデーサイレンスウインドインハーヘアAlzao2-f HighclereSunday Silence
2006/11/26Hollywood DerbyUSAHollywood10FShowing UpStrategic MissionMiss AlethiaT.V. Commercial4-nMr. Prospector
2006/11/26Matriarch SUSAHollywood8FPrice TagDansiliTarocchiAffirmed13-c FrizetteDanehill
2006/11/30Levin ClassicNZOtaki1600mPorotene GemPinsRubyfooDanzatore16-hSilly Season
BCもあったし全部で33レース。今回はちょっと趣向を替えて次。

突発企画

欧州の平地シーズンは閉じたし、そろそろリーディングも見ていこうかなという時期ではあるんだが、今年のGIの結果を追いかけていて思ったことあたりを書き連ねてみる。
NORTHERN DANCERS
Danehillがオセアニアで強いという事もあってとにかく目立つのがDanzigの凄さ。既にDanzigの分枝だけでMr. Prospectorに匹敵しつつあるというのがえげつない。2歳世代がラストクロップのDanehillはその最後まで強力な布陣を有して欧州を制圧したとも言える。またDanehillの後継種牡馬陣では、Danehillが最初にトップサイアーとしての地位を獲得したオーストラリアで先行してDanzeroなどがGI馬を出していたが、昨年から欧州でもDanehill Dancerを皮切りに本格的にDanehill後継種牡馬の時代が訪れたとは言えそうで、今年はDansiliがRail Linkを出してクラシックディスタンスまでは問題なくDanehill後継が進出するという形になっている。一方父Danzigも今もってなお現役に産駒が残っている状態で、Ad Valorem、LibrettistなどがGIを勝つなど最後まで活躍馬を出し続けたということにはなるだろう。欧州ではこのDanehill以外のDanzig後継も代を進めて影響力を維持しており、Green DesertのラインからCape CrossやDesert StyleがGI馬を出している。Chief's CrownからのラインはSinndarがまずまずといったあたりで、この状況ではAlamsharが向こうに残されていてもどの程度のチャンスを得られたかってのは微妙なところではないかなとも思われる。Polish Precedentも今年はCourt MasterpieceとDarsiがGIを勝っているが、Court Masterpieceは日本で種牡馬入りになるし、Darsiに至っては急遽National Hunt Stallionになることが決定したというあたり、なかなかこのあたりでGIを勝っていても、欧州には種牡馬としての居所がないというのはあるのかなと。このように欧州の芝に蔓延しつつあるDanzigだが、北米圏でもBelong to MeやLangfuhrという種牡馬が中堅クラスとして踏ん張っていて、LangfuhrからはLawyer Ronなんかが出ている。南半球ではオセアニアでDanehillが圧倒的な存在感を誇り、またDanehill以外のDanzig系も短距離王国オセアニアで強いところを見せるのだが、ダートではあまり目立たないという北米の事情を反映してかアルゼンチンではあまり見かけないし、芝が整備されているブラジルもDanzigの浸透というのはまだ成っていない。ブラジルはNijinskyやらRainbow Quest、Shirley Heightsが目立つのでそこそこスタミナを持ってるのが好きというのはあるのだろう。
NureyevはいろいろなラインからGI馬を出しているがそのほとんどがセン馬か牝馬という状況で、今年牡馬でGIを勝ったのはCosmo BulkとチリのKossimoだけである。特に牝馬の活躍が目立ち、Spinning Worldから出たGI馬は3頭とも牝馬だし、Peintre Celebreも今年はPrideだけといった状況。Pivotalは変わらず距離をこなせるのは牝馬だけだし、StravinskyもSerenade Roseの次が出ない。初年度産駒が2歳で大活躍したFasliyevは3歳になってからがさっぱりで、2年目以降の産駒は2歳戦ですらなかなか見かけなくなってしまった。しかしマイナーな後継からよくこれだけという感じも受けるが。King's SignetだのJoyeux Danseurだのことごとくセン馬ってのはなあ。希望は日本を離れたSoviet Starが昨年のStarcraftに続いて今年もRussian PearlでGI勝ったというあたりか。それにしてもオセアニアが得意という感じは受けるが。あと、AshkalaniがついにAshkal WayでGIを勝ったというのもあるが、このAshkal Wayもセン馬。ブラックホークという事になるのかなあ。日本では2年目の産駒になって萩Sとか福島2歳OPを勝って、上向いてきてはいるのかなと。
Nijinskyはブラジルを中心にRoyal Academyが強いところはあるのだが、それ以外となると寂しい限り。今後Sulamaniが成功するか、ドイツからLomitasがもう一度というあたりに期待をかけるしかないのかなとも。フサイチコンコルドだって悪くはないと思うが。
Sadler's Wellsはほぼ世代交代を果たしてしまったとも言えそうで、初期産駒としては現役時最強クラスだったOld Vicが種牡馬として不発に終わっているものの、In the WingsからSingspielというラインがあるし、Baratheaだって結果を残しているといっても良いだろう。日本にきたOpera Houseだって悪くないとは思えるし、北米にはEl Pradoもいる。南アフリカではFort Woodがトップサイアーとして存在感を示している。これだけの布陣でも不満が出たのはつまるところ自身の真の後継者として、欧州クラシックディスタンスで軸となれる種牡馬に恵まれなかったということに尽きるのではないか。そしてそれは、後年産駒では最強クラスであるMontjeuとGalileoによってなされつつあるといったところではあるだろう。Galileoはやや長距離に向きすぎているかとも思えたが、まだちょっと分からないか。古馬になった産駒がどれくらいやれるかということになりそう。Montjeuは今年の3歳は目立たずで、4歳が踏ん張った部分というのはあるか。今後産駒デビューを控えるHigh Chaparralなんかもいるわけで父系の発展段階という感じはあるかなと。
そのSadler's Wellsの全弟Fairy KingはオーストラリアでEncosta de Lagoがトップクラスのサイアーとして活躍中。日本ではせいぜいヘルスウォールというレベルに留まったHelissioもオーストラリアだとGI馬を出せるので、向こうのレースが合っているということになるのではないかな。今後北半球にEncosta de Lagoが導入されれば面白いかとも思います。そうでなければFalbrav頼みか。血統構成がHelissioに似ているのが不安と言えば不安なんですが、既に欧州にリースもされてるしというところに希望を持っておきたいかなと。そういやOathなんてのもいましたな。インドに行ってしまった模様。
Storm Catはその特徴を見事に受け継いで2歳戦を席巻する役割ではHennessyからJohannesburgへという方向になりつつあると言ったところか。少なくともAshfordはその意図を持っているとは思われ、一時期話題に上ったトレード話もまあないでしょということで落ち着いたかなと。また3歳や古馬で活躍となるとGiant's Causewayは今年GIを勝っているのはAragornだけだが、ステークスクラスの勝ち馬が多く、Blood-Horseの北米供用種牡馬対象のリーディングで3位につけている。一気に30万ドルまで上げた種付け料は来年Privateに変更されている。Discreet Catを出したForestryだが、それ以外ではせいぜいがSmokey GlackenやDiplomat Ladyというレベルなのはちょっとどうかなと思うところもあり。これ以外でも良血の後継種牡馬が人気を集めている。GIを勝てるほどとなると、なかなか厳しく、ニュージーランドの2歳戦でBlach Minnaloushe産駒のJokers Wildが勝ったり、アルゼンチンあたりでBernstein産駒が勝つ程度か。
Storm Cat以外のラインのStorm BirdとなるとほとんどSummer Squallとなった印象。Dolphin Streetがオセアニアで割りと踏ん張っているくらいか。Summer Squallも最良の後継になりえたCharismaticが日本に輸入されてしまっているので、北米に残っている後継はちょっと見劣りがする。
Deputy Ministerは後継種牡馬の時代に入ったとは言えて、Awesome Again、Touch Gold、Silver Deputy、Deputy CommanderなんかがGI馬を出していて、Awesome Againには後継者として大物Ghostzapperがいる。日本にいるFrench Deputyも恵まれた環境で活躍馬を出しているし、こっちの後継にもすでにクロフネが存在するというあたりでしばらくどうということもないかなと。
LyphardはDancing Braveの仔らではキングヘイローが結構面白い種牡馬になってはいる一方でCommander in ChiefとWhite MuzzleはGIに産駒を送り込めなくなっている。フランスでは相変わらずLinamixというところではあるのだが、重用してくれたLagardereは既に亡くなって、自身もそろそろ高齢と言われる段階に差し掛かったあたり、今後はどうなるかなと。Linamixはフランスのリーディング級だったわりに後継種牡馬に恵まれてないので。Fair Mixは障害兼用だったかと思いますし、Sagamixもこの状況ではなあと。Cherry MixがGodolphinの元で種牡馬にさせてもらえたらまだ何とかなりそうかなとは思ったり。Manilaで失敗した北米は壊滅。Bien Bienなんかもそうだけど、結局欧州に渡ってしまったのがほとんど。若くして死んだBien Bien唯一の後継になれそうなBienamadoもアイルランドだし。
その他のNorthern DancerとなるとオーストラリアでGI馬を出しているPentireとか、割と頑張るMarjuとLouis Quatorzeとかになってくるかなと。
NATIVE DANCERS
ほとんどミスプロ。それ以外だとしぶといMajestic Lightのラインともう終わるかと思ったらBrother Derekなんか出してきたAlydarのラインがもう少し粘れそうではある。Affirmedは完全に行き詰まったのでExclusive Nativeのラインは終了しそう。HallingやSelkirkがいるSharpen Upも欧州地盤ということで、しばらく存続できるか。Sea-BirdはBeringの後継が一応American Post、Pennekamp、Urban Oceanあたりでいると言えばそうなるんだが、American Post次第なんだろうなあ。
Mr. Prospector直系の中で現在トップの種付け料なのがKingmambo。コンスタントに活躍馬を出してリーディング上位に入るタイプではなくて、とにかく当たりが出ればとてつもないというのが特徴。しかもとにかく良血牝系に相性が良いということもあって、アベレージを考えてしまうと高額すぎる種付け料でも何とかやってこれたというのはあったんだろうと思われる。来年の種付け料はPrivateと発表されましたが、これは良い方向でのPrivateではないだろう。獲得賞金上位の産駒を見れば、King Kamehameha、American Boss、Star King Man、El Condor Pasa、Lemon Drop Kid、Alkaased、Mambo Twist、Tawqeet、Divine Proportions、Asakusa Kininaruとなり、お前どこの種牡馬だよと言いたくなるのも事実。この形で上位10頭の賞金を比較すればStorm Cat以上であり、北米の現役種牡馬ではトップだろう。まあ、Storm Catは10頭で日本で走った産駒がシーキングザダイヤ、ゲイリーイグレットしか出ないと言えばそうなりますが。A.P. Indyならシンボリインディとアラタマインディな。良駒が次々に流出するとはいえKingmamboの北米での不振はかなり深刻化していて、今年は北米重賞は勝つどころか上位入賞すらままなりません。後継種牡馬も北米より日本、欧州という状況で、エルコンドルパサーを亡くしているもののキングカメハメハを持つ社台、Alkaasedに続いてRule of Lawまで日本に持ってくるDarleyが突出しています。欧州はDubai DestinationとKing's Bestあたりが上位で、北米だと今のところはLemon Drop Kidということになるか。Tawqeetはあの血統なら北米以外ならどこでも種牡馬になれるだろう。
全弟Miesque's SonもWhipperに続いて、Miesque's ApprovalがGIを勝つのだから、マイルくらいに限定されてKingmamboほどの無茶苦茶さは無いとはいえ、血統的なポテンシャルの高さは言うまでも無いところか。そんなあたりでMythic Tribeもなんとかなりませんかね。
Mr. Prospectorの分枝中で最大の繁栄を誇るのがFappiano。UnbridledからUnbridled's Songへのラインが強力なのですが、Quiet AmericanやRubianoのラインも健在。とはいえUnbridled's Songの後継種牡馬が人気を集めていると言うことが大きいと思わされる部分はあります。南米に行けばRoyがおります。Fappioanoの分布としては北米と南米と言ったところで、欧州も日本もさっぱり見かけないし、それはオセアニアも同じ。世代の更新が速く、バリエーションもあるのだが、ダートに特化しすぎているきらいはあるか。
Forty Ninerは日本に輸入される前に北米に残してきた産駒が種牡馬として成功したために評価を高めたというところが大きく、その後End Sweep、Coronado's Questと成功した種牡馬も日本に輸入された。現在北米でのForty Ninerの後継種牡馬としてはDistorted Humorが来期の種付け料が22.5万ドルに達したが、その他となるとちょっと頼りなくて、Ecton Park、Roar、Sunday Breakあたりとなってくる。で、End Sweepなんかもよく考えたら北米に残ってるまともな種牡馬はTrippi位なものか。あとはRich Man's Goldの仔のLido Palaceあたり。まあ、Roarあたりが特にそうだが、シャトルサイアーとして人気になるタイプが多いんで、まあそっちで頑張れってのもあるわけで、これから先北米だとDistorted Humorがどこまで伸びるかということになって来るんでは無いかな。
Gone Westは最近はあまり北米で強い馬が出ていないような感じも受けるが、Mr. GreeleyからEl Corredorという直系の人気は相変わらず高い。Smarty Jonesを出したElusive Qualityもいるわけで、陣容としてはかなり大きいか。Zafonicは欧州の芝でも走れる産駒を出していて、Xaarが出ている。南半球では南アフリカ集中し、Winter SolsticeなどをだしたWestern Winterが強力。またCount DuboisなどZafonicの仔も南アフリカで人気。Came Homeは初年度産駒がデビューしたがいまいちぱっとしない。
Machiavellianは北米ではほぼStreet Cryだけ。欧州で人気のある系統でAlmtawakelやMediceanなどがいる。Almutawakelは今期限りでの種牡馬引退となってしまったようだが、Mediceanは初年度から産駒が好調。中距離くらいまででスピードのある産駒を出している。北米のStreet Cryは今年初年度産駒がデビューしたところだが、その中からBC Juvenileを勝ったStreet Senseが出て上々のスタートである。種付け料も5万ドルに上昇した。
GulchはSpainとPoint Given以降さっぱりだったThunder GulchがBalance、Circular Quayと2年連続で2歳から活躍する馬を出して評価が持ち直してきていることと、Point Givenも初年度産駒のPoint Determine、Go Between、2年目の産駒のPoint Ashleyと出ていて、セカンドクロップリーディングで2位とまずまず。ただし、種付け料は来期は2万ドル減額されて3万ドルになってしまった。
Seeking the Goldは相変わらず安定感が無いが、今年はBob and John、Jazilと2頭のGI馬を出したし、その後継種牡馬になっているMutakddimもまずまず。シャトル先で結果を出している。
Fusaichi Pegasusは自身の人気はまあ落ち着いたと言えるようなところではあるが、血統の良さを背景に初年度産駒からでたRoman Rulerが種牡馬として早くも人気を集める存在となっている。これが産駒でビューまでにどうなるかというのは若干気にかかるところながら、Mr. Prospectorの最後の大物としてのFusaichi Pegasusの立場というのはかなりのものかなと思われるところ。
English Channelを出したSmart Strikeも人気を高めている。それと同時に種付け料も上昇中ではある。
この他マイナーな後継種牡馬が特に南米で暴れてるというのはある。
HAIL TO REASON
大きくはRobertoとHaloの二つに分けられる。このうちRobertoは北米と欧州、Haloは北米、南米、日本を中心とするのが特徴で、Robertoはわりと融通が利くが、Haloは欧州ではさっぱり走らない。
Roberto系の最大勢力はKris S.で、既に結果を出しつつある後継種牡馬がArch。更に晩年に出したRock Hard Tenとシンボリクリスエスがそれぞれ北米と日本で人気を集める種牡馬となり順調。北米芝で存在感を見せるDynaformerは活躍馬に牝馬が多いこともあって、まだ後継種牡馬を得ていない。現在は闘病中のBarbaroが種牡馬として活動できるかどうかにかかっている状況。また、欧州に向いたRobertoとしてはRed Ransomが挙げられ、Sri Pekanなどが後継種牡馬として活躍中。ただし、Electrocutionistを失ったのが痛手なのは間違いないところか。Silver HawkやLear Fanは長く活躍馬を出してきたが、これといった後継種牡馬に恵まれなかった。Silver Hawkからはグラスワンダーが出ているが、ほぼこのグラスワンダーにかかる状況。Lear Fanには期待の持てるクラスの後継が存在しない。ブライアンズタイムはDynaformerと酷似した血統構成で、長く日本でトップサイアーの一翼を占めていたが、その後継者はサンデーサイレンスの猛威の中で存在感を失いつつある。マヤノトップガンが気を吐くくらいでしょうか。あとはタニノギムレットということになってくるかな。まだこれから先に良い馬が出てくる可能性もありますが。
Haloはとにかく日本のサンデーサイレンスの存在が大きい。後継種牡馬からもGI馬が出ているし、オセアニアへのシャトルでも結果を出しつつある。今後は北米や欧州への浸透が待たれるところで、欧州ではフランスに導入されたローゼンカバリーらの存在があるし、Laymanも種牡馬入りした。北米にも既に後継種牡馬がいるが、今後ということになればSilent Nameに掛かってくるところではあるだろう。日本では既にGI級ですら種牡馬としては余ってきているので、適当に見繕って売り渡すなりリースするなりしてやるべきではあるかなとも。北米ではSaint BalladoとDevil's Bagの兄弟の遺産があるのだが、Saint Balladoの方はSaint Liamを失ってちょっと苦しいといった風ではある。Devil's Bagの方もDevil His Dueが頼りになるわけで、Roses in Mayをあっさり日本に売ってるあたりがどうにも。他にはSouthern Halo、More Than Readyの親仔が頑張っている。
Hail to Reasonを通らないところではオセアニアのZabeelということになろうか。随分Danehillとその後継及びEncosta de Lagoに圧されてきているというのはあるんだけど。
NASRULLAH
北米で主流にあるのはSeattle SlewとCaroのライン。Seattle SlewはA.P. Indyがいて安泰。Capoteも頑張ってるとは言えるか。あとはVindicationが今後どうなるかというのもあるし、しばらくは問題ないかなと。
A.P. Indyは北米のトップサイアーの一角として大物をコンスタントに出している。今年はBernardiniの活躍で北米リーディングを獲得するだろう。後継種牡馬はまだこれからといった感じではあるが、初期産駒ではPulpitが成功を収めているし、Stephen Got Even、Golden Missile、Apptitudeも悪くないスタートではあるだろう。そして今後は大物のMineshaftも控えている。
Caroの方もCozzeneとSiberian Expressに分かれて、それぞれAlphabet SoupとIndian Charlieがいる。また、アルゼンチンで頑張ったParade Marshalもいた。
フランスのZeddaan系Highest Honorもしぶとく活躍馬を送り出すラインで、今年はStormy Riverを出している。これと同系のトニービンは後継者ジャングルポケットに期待がかかる状況。また、名種牡馬を続出させたファミリーに連なるテレグノシスもその血統を活かす機会を得れば良いんですけどね。
その他Blushing Groomもその枝が世界に広がっている系統であり、北米の中堅以下に蔓延しているのがMt. LivermoreとRunaway Groom。上位クラスにはRahyがいるが、Rahyは後継にやや難があり、期待出来るのはFantastic Lightということになろうか。また、南米にも強く、アルゼンチンの雄Candy Stripesがいる他、Rainbow Questの後継が南米で活躍している。
Never BendからはMill ReefとRivermanが出てそれぞれに繁栄したが、現在ではShirley Heightsを除いて斜陽。RivermanはIrish Riverの後継がわずかに残るものの、既に北米ではマイナー種牡馬に転落し、スプリント戦などを賑やかす存在になってしまった。一方Shirley Heightsを筆頭とするMill Reefの系統は欧州でAga Khan殿下に重用され、DarshaanからDalakhaniが出た。また、短い距離にはMark of Esteemがいて、Sir PercyやReverenceを出した。一方でDoyounの流れを汲むラインは、先日Daylamiは南アフリカに売られたし、その仔Grey Swallowはオーストラリアと欧州を追われてしまった。あとはKalanisiがいるがどんなものだろ。初年度産駒の活躍はさっぱり聞かない。Aga Khanの庇護がある間は生き残るかとは思われるが。
MINORS
Tom Foolの直系はBuckpasserのラインが北米でマイナー化して残っているのとブラジルでSpend a Buckが頑張っていたという程度。Silly Seasonの方はオセアニアに土着してSnippetsからPinsと出て健在。
Ribotの直系は北米にはHis MajestyからPleasant Colonyと行くのが主流。微妙な種牡馬だったPleasant TapもGI馬が割と出るし、父系としたらタップダンスシチーやDavid Juniorが日本で種牡馬だし、北米にはPremium Tapが残って将来的には種牡馬入りするだろう。Pleasant Colonyの直仔としてPleasantly Perfectもいる。
北米のNearcticの傍流もしぶとい。Northern Dancer以外でもIcecapadeという後継を得ていた事が大きいか。Clever Trickの方はPhone TrickからFavorite Trickと受け継がれていたもののFavorite Trickは十分な後継を残せないまま今年火事で死亡。一方Wild Againの方はWild Rushを日本に輸出してしまったものの、Offlee Wild、Milwaukee Brewなどこのクラスとしては後継に恵まれたと言える。
PrincequilloはMeadowlake次第という状況ではあるが、これが後継に恵まれない。
Hyperionも直系としてはオセアニアでわずかに残るという形になりつつある。Efisioが死んだ時点で欧州でもほぼ終了となってしまったのではないかな。残るはStar Kingdomという事になりそう。
BlandfordはドイツのMonsunと南米で少し残るのみ。
DjebelはオセアニアでRubitonの後継が上手くいくかというあたりで、なかなか良い種牡馬はいない。トウカイテイオーもまだ牝馬を集められてはいるので、何とか後継ができるといいがなあとは思う。一方欧州ではAhonooraの後継が一定の勢力を残している。Inchinorに続いてIndian Ridgeを失ってしまったが、Dr. Deviousが直仔として残る。またIndian Ridge後継としてはNamidがいるし、これからDome DriverやIndian Creek、Indian Heavenの産駒もデビューしてくるのでなんとかなりそうという感じはある。北米のRelaxed Gestureはちょっと微妙か。北米に縁の無い父系だけになあ。InchinorもNotnowcatoが何とか成ればというところか。
ドイツのMonsunへの注目が世界的に高まっているというのはこういった状況に行き詰まりを感じてという部分もあるんだろうなあとは思う。もちろんマイナーで稀少な血統だから注目されていると言ってしまうのはMonsunを馬鹿にし過ぎではあるし、Monsunが注目されるに足る種牡馬としての実績を有しているからではあるんですけどね。
2006/11 [1]2006/12 [1]

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