Revery_L_Elektra
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2006/11 [2]2006/12 [2]

2006/12/4

Horse Racing

阪神JF

風邪でしんどくて頭が回らんかったのと、新装の阪神外回りでどうせ分からないと思って展望も出してなかったのだが。
勝ったウオッカはタニノギムレット産駒で、2着のアストンマーチャンがアドマイヤコジーン産駒と新種牡馬産駒でワンツー。3着のルミナスハーバーもアグネスタキオン産駒と若い種牡馬の仔が上位に来たというレースではあったか。
ウオッカはフローリスカップの牝系出身で、そういうところではメイショウサムソンと同じ。ウオッカの場合はシラオキを経て、ローズトウショウという形でトウショウ牧場に入った名家であり、大叔母にシスタートウショウが出ています。最近ではシーイズトウショウ。
しかしコースの形態が全く変わってしまったとはいえ、1:33.1という時計は速過ぎやしないかと思ったりする部分もあったり。

Comic

ヤングガンガン No.24

前号までのレビューはこちら。ヤングガンガン レビュー
キズナ◆新連載。初回だけではなんとも言えない。この作品に限らず、ヤングガンガンは新連載初回が大人しすぎるという部分があるのではないかと思う。
ロトの紋章◆治療ポッドってジャガンが使ってたのと同じようなものか…。しかし、神器とオーブの関係が良く分からん。
死がふたりを分かつまで◆源田刑事はどこまで事態を掴んでいるんでしょうね。ブレイドの正体にアタリをつけているあたりで、相当その手の事情には詳しいのでしょうけど。
カノジョは官能小説家◆Missウィザードより上程度のレベルでは困るわけなので、もうちょっと何とかして欲しいなあというところはあり。
すもももももも◆ギャグパート。とはいえ話の展開に無理がありすぎます。
セキレイ◆久し振りに月海のツンデレがストレートに炸裂しております。良き哉良き哉。それと美哉さんはやっぱり容赦ないなと。
デプログラマー◆舞台設定の一端を明らかにしたという感じではあるか。割と早いなと思ったりもするが、こんなものか。
はなまる幼稚園◆定番のネタを着々とこなしているという印象があるのだが…。この先どれくらい話を展開させられるんだろう…
バンブーブレイド◆珠姫vs.東。この作品のこれまでの試合描写の中でも最もきっちりと剣道を描いた話ともいえるかなと。珠ちゃんが空気を読んで対応しているというのはかなりすごい事ではなかろうか。東の強いところもちゃんと描かれているからこそ、珠姫の強さが際立つ。この前の練習試合でもそうでしたけど、珠姫が中心にいるものの、珠姫に刺激されて周りの人物が良い影響を受けていくという群像劇の部分もちゃんと出ているしなあ。
ライオン丸◆いまいち面白さに欠ける。おそらくゴツボ的面白さを中途半端に出そうとしているからだろうなあとは思うので、思い切ってゴツボに好き勝手やらせてみたらどうだろうかと。
咲◆既に各所で指摘されている事ではありますが、これって麻雀マンガでしたよね。なんかまた別物になって帰ってきたという印象も受けました。肝心の麻雀の見せ方はどうかというのが今後の問題になるかとは思われます。まあ、麻雀の内容で勝負するよりはこのままキャラを前面に立ててやった方が良いのでしょうが…
WORKING!!◆伊波さんテンパリすぎw。しかしデレデレですなあ。次の大きな展開ははタカナシ家の面々が邪魔しに来るとかなるかなと。
同棲◆竹ちゃんのスイッチが入ってしまいましたか。このマンガはコメディタッチなのでドロドロとした展開にはならないだろうけどね。
ユーベル◆戦士として認めてもらいたいというアトですが、一人前だと認めてもらいたければもうちょっと周りの状況が見えるようにならなければならないといったところか。アトの強すぎる思いはケインツェルを窮地に追い込む結果にしかならないんだろうなあ。残酷なんだが、アトは焦っている部分もあるかなと思われる。
ムカンノテイオー◆さすがに織田は場数を踏んでいる感じで必要なことを仕掛けるのが上手いんですね。平蔵たちの扱いも上手いし有能なディレクターでしょう。少年Aの正体がポイントになるんだろうなあ。そういう意味ではインタビューでどういった内容が出ているのかという事に成るのだろうなと。
荒川◆ニノさんスイッチオン。つか星はそのまま流れていってしまうのではなかろうかと。
ビター◆柚が地雷を踏んでしまいました。柚らしい失敗といやそうなるんだろうが。物語的にはこの姉の存在はかなり大きなウェイトを占めるわけで、話が進展していると言えばそうなんだが、重い展開だなあ。
ジャッカル◆その扉絵は露骨過ぎるだろ。髪形といい、服のデザインといい…。
サンレッド◆面白くなく、むしろイタイ。
戦線◆この過去編は必要だったのか?
今年のヤングガンガンを振り返ってみると、最大のニュースは「すもももももも」のアニメ化ではありましょう。結局私は見てないのですが、なんか2クールやるっぽいのですかね。天我と決着をつけて終わりといったところでしょうか。正直あの展開をアニメでやってどんな評価になるんだろうってのはあり。まあ編集部は推してる作品がアニメ化されて良かったとなるんだろうが、微妙なんだよなあ。
今年始まった新連載をまず列挙してみよう。
ジャンキーロック、うめぼし、咲、ムカンノテイオー、いわせてみてえもんだ、はなまる幼稚園、天保異聞妖奇士、ライオン丸G、カノジョは官能小説家、ウルトラバロックデプログラマー、キズナ。
この中では「ムカンノテイオー」がしっかり読める作品になっていて、他に「はなまる幼稚園」も悪くない。「ウルトラバロックデプログラマー」と「キズナ」は今後の展開しだいか。「ムカンノテイオー」も初回は良くなかったのでここから良い方向に変わってくれればいいのだが、この雑誌はあらぬ方向に行ってしまう事も多いのでどうなるか。「咲」は麻雀マンガということをあまり意識しない方が良いかなとは思う。「カノジョは官能小説家」については期待されている役割を十分に承知した内容ではあるが、どうもそこまでか。一方で「ジャンキーロック」なんかは酷いものだし、「いわせてみてえもんだ」もこの内容ではちょっと足りてないのではないかと思わせる部分が多すぎる。「ライオン丸G」はわざわざ「犬神ゲル」を終わらせてまでやるほどのものだったかとなると疑問だし、「妖奇士」も話の展開が遅すぎるところはあるかと思う。「うめぼし」は単なるシモネタ4コマ。
継続している作品を見ると、何と言っても「WORKING!!」ではあるかな。伊波とタカナシの話は去年からでも少しずつ出てきてはいたのだけれども、タカナシの女装から一気に展開している。ありていに言えば今年化けた作品と言う事になるのだろう。「バンブーブレード」は登場人物が増えてきたが、安定した面白さを維持している。珠姫の精神的成長に焦点を絞っても、いくつものイベントがあってその中で少しずつ変わっていくという面をしっかり描いているのは良いだろう。それに限らず急展開よりじっくり話を進めているという印象はある。「セキレイ」も月海が本格的に出てきてからツンデレが強まって良さげではある。皆人以外の葦牙も登場してきて本格的に話が動き出すのかと思ったら、まだまだと言ったところではあるか。「ユーベルブラット」もしばらく展開が遅いなと思っていたが、シュテムヴェレヒ戦は良かったか。まあ、また展開が遅くなっていると言うのはあるのですけど。「死がふたりを分かつまで」も今年に入ってから展開が遅いな思う。ヤングガンガンの作品はある時点から展開のスピード感がなくなるというパターンが多いのではないかとも。「荒川アンダーザブリッジ」は今年なってから特にネタをしっかり練り上げるより、安易にページを捲ったときのインパクトに頼るのが目立ってるなとは思われます。
今年終わったのは以下。
マンホール、ドラゴンズヘブン、あみーごあみーが、フロントミッション、少年探偵犬神ゲル、にゃんこMe。
第一部完とか休載から帰ってこなくなったのも含んでこれくらいか。「マンホール」は終わり方をかなり失敗したと思うし、それ以外は終わり方以前に問題があった。始まった作品の数とのバランスが明らかに取れていないのですが、それで連載作品数が増えた事も休載が多い原因なのだろう。もうちょっと何とかならんかと。
読みきり、短期連載から連載になったのは咲、はなまる幼稚園、カノジョは官能小説家。これ以外の読みきりでは「辻斬りまこちゃん」はよかった。他はどうでもいい程度。

2006/12/7

Horse Racing

Hong Kong Vase GI Sha-Tin HK Turf 2400m

せめてViva PatacaくらいはVaseに出て来いや。というかこのなげっぷりが流石は香港ってなところではあるんですがね。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
19MaraahelAlzaoNasaniceNashwanR. HillsSir Michael R. Stoute
210Collier HillDr. DeviousPolar QueenPolish PrecedentD. McKeownG.A. Swinbank
37EgertonGroom DancerEnricaNiniskiT. MundryP. Rau
45ScorpionMontjeuArdmelodyLaw SocietyJ. HeffernanA.P. O'Brien
58SaturnMarjuDelphinusSoviet StarD. NikolicC. Fownes
62Ouija BoardCape CrossSelection BoardWelsh PageantL. DettoriE. Dunlop
71KastoriaSelkirkKassanaShernazarM. KinaneJ.M. Oxx
83ShamdalaGrand LodgeShamadaraKahyasiC. SoumillonA. de Royar-Dupre
96Song of WindEl Condor PasaMemorial SummerSunday SilenceK. TakeH. Asami
104Admire MainSunday SilencePromotionHector ProtectorY. TakeM. Hashida
ま、さすがにOuija Board相手にどうにかなるとは思えなかったというあたりではあるか。地元調教馬は前年10着というSaturn一頭の馬場貸しモードです。
さて、やはり今年フル稼働ながら前走のJCも3着と気を吐くOuija Board。この最後の最後でガタっと崩れてしまっては台無しですからきっちり締めてくれる事を願っております。こういう言い方をするのもなんだが、相手関係としてはJCよりはるかに楽。今年は春にQueen Elizabeth II Cでも香港に出向いていて、真逆の3着に終わっているのですが、ここの2000mってのはあれこれ言われる秋華賞と大差ないってのはあります。そうなるとスタートをミスると悲惨というパターンに嵌まったところはあります。2400mになればそんな事にはならないだろうし、安心して見ていて良いんではないかなと。
そして異境でOuija Boardに一矢という形でやってきた欧州馬ご一行ですが、これがまたShamdala、Collier Hill、Kastoria、Maraahel、Egerton、Scorpionというある意味壮観な面子。MaraahelとEgerton以外は揃いも揃って「Extendedにようこそ!」されてしまってるような感じではあります。まあ、JCが香港に出走馬を奪われているといってもこれが現実でして、こんなステイヤー連中に府中で走ってもらえないと嘆いたところでなあ。この辺のどの馬が来てようが、場違いと言われてしまうのがオチではないのかと。
さて、Sha-Tinは割と京都に似たサイズのコースながら、スタミナにものを言わせてやりたい馬には良いかなというところもあります。ShamdalaもOuija Boardと同じく2年連続の参戦で、昨年は4着とまずまず。Ouija Boardにまともに向かっていっても無理でしょうから、何とか相手の隙を突くという形が理想かなと。Collier Hillがこの距離で来るパターンってのはほとんど2分30秒を切らないスローの力勝負ですから、Ouija Boardと日本の2頭が走ってその時計ってのはちょっと無いかなとは思われます。Egertonはいまいち狙いどころが分からんなってのはあるわけで、また相手なりに走るという自身の本質を取り戻してるんじゃないかという気もしていたり。今年のHardwicke S勝ち馬たるMaraahelも実績を考えれば上位なんですが、King Georgeで情けないレースをしてたりというのもあるので信頼を置くには足りないでしょう。どうにも10Fの方が得意という印象もあって、そうなるとChampion Sの惨敗というのは気にかかる。KastoriaはカナダでCollier Hillに大敗。Irish St. Leger勝ちではありますが、それよりはもうちょっと短い方が向いている事は確かなんだろう。それでもGIだと余程上手く立ち回らないと厳しいかなと。ScorpionはBC Turfでは2番手追走も直線伸びず。まだまだだろうとは思われます。
鞍上が兄弟対決となる日本馬2騎は菊花賞と同様、逃げるAdmire Mainと追い込むSong of Windとなるのでしょう。そうなるとJCでもアレだけの末脚を見せたOuija Boardを両者がどの程度意識するかとはなるだろう。Admire Mainとしてはどこかでペースを落としてレースを作りたいのだろうが、Scorpionあたりがそれを許してくれるかということになりそう。ただ、他に何が何でも逃げるというタイプもいないのでやりやすいレースではないかな。マークは後ろのOuija Boardが引きつけてくれるし。

Hong Kong Sprint GI Sha-Tin HK Turf 1200m

どうやらこれまでの直線1000mではなく、1200mとなった模様。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
112Takeover TargetCeltic SwingShady StreamArchregentJ. FordJ. Janiak
24Desert LordGreen DesertRed CarnivalMr. ProspectorN. CallanK.A. Ryan
314Red OogBrief TruceMary JuliaZoffanyH. BowmanJ. Pride
47Meisho BowlerTaiki ShuttleNice RaiseStorm CatY. FukunagaT. Shirai
53BenbaunStravinskyEscape to VictorySalseJ. SpencerM.J. Wallace
66ScintillationDanehillSubterfugeMachiavellianG. MosseC.S. Shum
72Silent WitnessEl MoxieJade TiaraBureaucracyF. CoetzeeA.S. Cruz
88Sunny SingSri PekanSagradaPrimo DominieC. SoumillonJ. Moore
91Natural BlitzMaroofMiiharoBletchinglyA. DelpechD. Cruz
109Able PrinceHurricane SkyQueens ChoirPalace MusicM. NunesJ. Moore
1113Down TownScenicTwainKenvainO. DoleuzeC.H. Yip
125Absolute ChampionMaraudingBeauty BelleIdeal PlanetB. PrebbleD.J. Hall
1310Billet ExpressKeltricePazzihiManihiD. WhyteJ. Moore
1411She is ToshoSakura Bakushin OJane ToshoTosho FleetK. IkezoeA. Tsurudome
しかし藤田小姐と来たかw
Takeover Targetが既にGlobal Sprint Challengeの王座を確定したためかLes Arcsは居りません。しかしそのTakeover Targetにしてもボーナスを獲得するためにはこのレースを勝たねばなりませんので本気で獲りに来ているレースとなるのは間違いの無いところ。追いきりでは最後の400mを21.4だそうで…オバケだよ。しかし周回コースとなったので外枠を引いたのが嫌かなとも。
これを中山で彼の4着に終わったSilent Witnessが地元の利を活かして迎え撃つというのが基本線か。こういうところで2番枠を引く当たりの勝負運の良さってのは素晴らしいですな。先手を取って直線粘りこみを狙う事になるでしょう。
一方そのスプリンターズSで2着のMeisho Bowler。復活かと思ったらスワンSが9着と分からない馬ではある。スプリンターズSのようなレースになってくれたらというところではあろうが、香港でそれを望むのは高望みか。
Royal Randwick開催のTJ Smithを勝ったオーストラリアのRed Oogもまともに走れば怖い存在。
She is Toshoにとっては苦手な部類のコース形状ではあるだろうし厳しいかなと。

Hong Kong Mile GI Sha-Tin HK Turf 1600m

当日一番難しいレースかと思われ。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
17Bullish LuckRoyal AcademyWild VintageAlyshebaB. PrebbleA.S. Cruz
212RamontiMartino AlonsoFoscaEl Gran SenorE. BottiA. Botti
311MustameetShamHamasahIrish RiverD. McDonoghK. Prendergast
42Joyful WinnerEl MoxieNorthern TycoonLast TycoonC. SoumillonJ. Moore
510Russian PearlSoviet StarVelindaVelosoE. Saint-MartinA.S. Cruz
65ArmadaTowkayDance in TimeRed TempoD. WhyteJ. Size
713LinngariIndian RidgeLidakiyaKahyasiG. SchofieldH. Brown
83Rebel RebelRevoqueFrench QuarterIle de BourbonE. PradoR. Dutrow Jr.
98Bowman's CrossingDolphin StreetBirayaValiyarG. MosseC. Fownes
104The DukeDanehillMer du SudBluebirdO. DoleuzeC. Fownes
116Floral PegasusFusaichi PegasusCrown CrestMill ReefL. DettoriA.S. Cruz
129Dave's BestBishop of CashelBrightsideLast TycoonM. KinaneC.H. Yip
131Sir ErnestoDanehillBrise de MerBeringF. CoetzeeD. Cruz
1414Dance in the MoodSunday SilenceDancing KeyNijinskyY. TakeK. Fujisawa
安田記念で日本のマイラー陣を蹴散らしたBullish Luckですが、今シーズンは状態が良くないらしく、初戦を大敗。続くMile Trialでも6着と本調子とは言えないか。
そのMile Trialを勝ったのはArmada。香港で8戦して7勝という戦績を誇ります。香港の次代のマイルエースという事になるかなと。
そのTrialで2着はThe Duke。以下Floral Pegasus、Sir Ernesto、Vengeance of Rain、Bullish Luck、Bowman's Crossing、Art Trader、Russian Pearl、Joyful Winner、Dave's Bestという順。Joyful Winnerも今シーズン2戦してさっぱりというあたり、安田記念が厳しいレースだったとは言えるか。アサクサデンエンも秋はさっぱりだしな。一方で安田記念を凡走したThe Dukeはしっかり調整されているあたり、遠征は難しいねとも。
さて、その安田記念では5着だったDance in the Moodが参戦します。どうにもダイワメジャーに勝てないので、ダイワメジャーのいないレースをという感じに見ておくと良いかなとも思われ、まともなら牡馬にも伍せる能力というのは何度も示していますし、問題だった気性も落ち着いて安定したってのは大きな事ではあるだろう。
欧州からはVittorio di Capuaを勝ったRamonti、Foret2着のLinngari、Royal Whip Sを勝ったMustameetが参戦。Ramontiがどこまでやれるかという事になるか。アメリカからはRebel Rebel。実績としてはWoodbine Mileを2着程度。

Hong Kong Cup GI Sha-Tin HK Turf 2000m

名牝たちのターフを去るとき。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
12Vengeance of RainZabeelDanelaghDanehillA. DelpechD.E. Ferraris
28Viva PatacaMarjuComicBe My ChiefC. SoumillonJ. Moore
37GrowlMontjeuThe Lions RoarWestern SymphonyC. WilliamsD.A. Hayes
46Hello PrettyDistorted HumorBlazing AuraBlazing SwordB. PrebbleA.S. Cruz
512Art TraderArchMathDevil's BagE. Saint-MartinJ. Moore
61High IntelligentAnabaaParty DancerParty LeaderD. WhyteJ. Size
74Admire MoonEnd SweepMy KatiesSunday SilenceY. TakeH. Matsuda
89PridePeintre CelebreSpecificityAllegedC. LemaireA. de Royar-Dupre
910Alexander GoldrunGold AwayRenashaanDarshaanK. ManningJ.S. Bolger
105Satwa QueenMuhtathirTolgaIrish RiverL. DettoriJ. de Roualle
1111Dia de la NoviaSunday SilencePotrizallisPotrillazoY. FukunagaK. Sumii
123Musical WayGold AwayMulikaProcidaR. ThomasP. van de Poele
3年連続の参戦となるのがAlexander Goldrun。2年前に勝ち、昨年は直線の不利で勝負にならず。そして今年、現役最後の舞台としてまたこの場に立つ事になりました。今年はPretty Polly Sの1勝に留まっていますが、Nassau SではOuija Boardと今年のベストレースとも称されるほどの激戦を演じていますし、Irish Champion Sを3着ならそう悪くない内容。マイルに出向いたMatron SでSpinning Queenに真逆のぶっちぎりを許してしまったのが気になるところですが、この馬は10Fでこそというところもありますし、香港は期待しても良いところではあります。しかしこれだけ香港に来ているAlexander Goldrunがついに淀に姿を現す機会を得なかった事はJRAの失態かなと思うところはあるわけですよ。こういう馬にはJCというよりエリ女で誘いを掛けた方が良いんじゃないかなとも(しつこい
一方こちらは2年連続の参戦になるPride。欧州でHurricane Runを葬り去ったその実力は今年のメンバー中随一。この馬もエリ女だったら来てくれても良かったんじゃないかと妄想するわけですが、まあ凱旋門の前後でかなり出走間隔が詰まったので仕方ないのはあるか。昨年はスローペースでVengeance of Rainを捉えきれずではあったが、今年ならスローでも問題なく差し切ってしまえるだけの末脚ではあるだろう。
Satwa Queenは今年になってGII Jean Romanetを勝つと、Operaを2着と頭角を現した。BC FMTは見所無く5着に終わっているが、Prix de l'OperaでMandeshaに3/4馬身差というのは評価されるべきではあるだろう。
前走でさすがにそこまで3着ばかり続くものかと思ったら、繰り上がってしっかり定位置確保のDia de la Noviaはさすがとしか言いようが無いが、この相手なりの差し脚は面白い反面、この場にはPrideを始めとして強力な差し脚を持っている馬も多いので難しいところはあるかなと。牡馬相手でも怯むような馬ではないし、包まれない外枠も恵まれたといって良いかと。というかPride、Alexander Goldrun、Dia de la Noviaと外に並べたHKJCはGJです。
さて、地元馬としては昨年の覇者Vengeance of Rainと昨シーズンのDerby馬Viva Patacaという事にはなるか。Vengeance of Rainは今年の前半を休養に充て、NZに帰っていたのだが、そこからレースへの復帰は遅れて10月の終わりになってようやく出走した。1200m、1600mと明らかに調整代わりのレースを使っての急仕上げではありますが、2000mクラスでの強さは本物。前走のMile Trialも直線に入っても反応が鈍く、最後に一気に飛んできたが明らかに距離不足。斤量背負ってということも考えれば5着でも悪い内容ではないといえるか。昨年以上になって戻ってきたPrideと張るにはどうかとも思われるが、今年も上位に食い込んでくるのは間違いないだろう。
Viva PatacaはHong Kong DerbyとChampions and Charter Cをともに柔らかい馬場で制した。今シーズンは前走のCup Trialで3着だが、直線でHello Prettyとの差が詰まらないどころか引き離されたというのは気になる。これだったらVaseでOuija Boardらにぶつける方が良かったのではないかという気もしなくはない。
Tiralを勝ったHello Prettyは今シーズン2連勝で大舞台に挑戦となった。Trialは強い勝ち方だったが、どうかなと。
Admire Moonは札幌記念は古馬相手とはいえ楽な相手だったからと思っていたら天皇賞でも上がり最速で3着に食い込んできたあたり、2000mという距離は合うのだろう。マイルを走るより2000mで大成して欲しいなと思うところではある。このコースは差し馬が直線まで馬群に包まれて身動きが取れないというパターンが散見されるので、それに嵌まらなければ良いなと思いますが、内目の枠に入ってしまったんだよなあ。

2006/12/9

Comic

今月のエスペリダス・オード@COMIC REX

REXってまだ創刊1周年だったのね。もうちょっと長いかと思ってた。ここ最近の新雑誌の中では読めるマンガが揃っているとは思う。
エスペリダス・オードはそういう方向で行くのかという気もしつつ、それくらいの理由がないとアルドたちの話を動かせないかとも。初回で微妙に引っ掛かった部分の説明はそれで十分なされるかなと。これで残るのはスハイルとかと比べてもあのハマーマさまの老け込みようというのが謎っちゃ謎か。
物語の中心にいるのはアルドとナシラですが、割と幅を広げるという印象もあります。前回出て来た魔族もそうだし、今回の老竜アフダルや葬者イクシールのように顔見せで出てきたあたりが今後どう関わってくるかという事になってくるんだろうなあ。魔族たちの事情というのもこれから描かれていくべき内容ではあるのでしょうし。
ナシラはエルナとクレハを足して割った感じか。いきなり妄想してて笑いました。アルドは単純馬鹿なところがやや強くあるかなとも。主人公ふたりがそんなに動いていないということもあってまだよく分からんなあという部分もあったり。次回でその辺の話がどう動くかということになるか。
しかし、連載二回目にしてあらすじでヒロインの名前を間違えられているってどうなのかと。

Horse Racing

Hollywood Turf Cup GI Hollywood CA Turf 10F

メンバーいまいちだが、今の北米芝の古馬だったらこんなもんかなと思うところもあるか。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockey
1Artiste RoyalDanehillAgatheManilaCorey S. Nakatani
2Meteor StormBig StoneHunt the SunRainbow QuestVictor Espinoza
3CosmonautLemon Drop KidCosmic FireCapoteJulien R. Leparoux
4Symphony SidUnbridledHappy TuneA.P. IndyMichael C. Baze
5T.H. ApprovalWith ApprovalPotrichalPotrillazoAlex O. Solis
6Mighty MysteriousMystery Storm Bourbon StarForty NinerDanny Sorenson
7BobomanKingmamboSlewveraSeattle SlewGarrett K. Gomez
8Runaway DancerRunaway GroomSalsa DancerDaharAaron T. Gryder
さて、この程度のメンバーならまだMeteor Stormが大きな顔をしていられると言う部分はあるのかなという気もしますが、もうそろそろMeteor Stormは良かろうとも。
そうなったら、10Fだとちょっと距離が足りないながらも相手関係からすれば十分にチャンスがあるT.H. Approvalあたりに期待ということになりますかね。
まあ、CosmonautがここでGI勝ったら萌えるという程度に見ておきますです。

2006/12/10

Horse Racing

Hollywood Turf C

素で距離を勘違いしてました。12Fだよバカタレ。
1.Boboman: Kingmambo - Slewvera by Seattle Slew
2.Runaway Dancer: Runaway Groom - Salsa Dancer by Dahar
3.Artiste Royal: Danehill - Agathe by Manila
3.Meteor Storm: Big Stone - Hunt the Sun by Rainbow Quest
5.Cosmonaut: Lemon Drop Kid - Cosmic Fire by Capote
6.Symphony Sid: Unbridled - Happy Tune by A.P. Indy
7.T.H. Approval: With Approval - Potrichal by Potrillazo
8.Mighty Mysterious: Mystery Storm - Bourbon Star by Forty Niner
Artiste RoyalとMeteor Stormが3着同着。
逃げたのはSymphony Kidながら直線で早々に脱落。Meteor Stormが先頭に立ちましたが、直線の半ばでBobomanがこれを交わし、更にRunaway Dancerが一気に追い込んだものの届かずBobomanがGIどころかステークス初勝利を決めました。Meteor Stormは最後にArtiste Royalに並ばれるがこれはなんとか同着で凌いだ。
それでこの距離ならというところがあったかと思う一番人気のT.H. Approvalは全く良いところなく後方侭。
ステークスレコードで勝ったBobomanはKingmambo産駒の5歳馬。Wertheimerの自家生産馬。フランスでデビューして4戦1勝の後Mandella厩舎に移籍するも1戦だけで負傷して休養入り。今年故障から復帰して本格化していたという感じでDel Marのマイルを連続で3着したあと、芝転向して3連勝してGIをとってしまったということになるか。

Vase

勝ち時計2:27.1ってのはステイヤーサイドの連中が来るような時計ではないようにも思えたが。
1.Collier Hill: Dr. Devious - Polar Queen by Polish Precedent
2.Kastoria: Selkirk - Kassana by Shernazar
3.Shamdala: Grand Lodge - Shamadara by Kahyasi
4.Song of Wind: El Condor Pasa - Memorial Summer by Sunday Silence
5.Maraahel: Alzao - Nasanice by Nashwan
6.Egerton: Groom Dancer - Enrica by Niniski
7.Scorpion: Montjeu - Ardmelody by Law Society
8.Admire Main: Sunday Silence - Promotion by Hector Protector
9.Saturn: Marju - Delphinus by Soviet Star
Non Runner: Ouija Board
スタートから飛び出してAdmire Mainが引っ張る展開。外から掛かり気味にSaturnがつけ、ScorpionとCollier Hillがそれに続く。そこからやや離れてKastoria、Egerton、Maraahel、Shamdalaと固まっていて更に離れたSong of Windは最後方。向こう正面に入るとSong of WindとShamdalaが並ぶような位置取り。Admire Mainはペースを落とさず、ラップは25.6-23.7-24.7-24.5で3,4コーナー。4コーナーでSong of Windが外から進出を始めて、一方のShamdalaは内を突く構え。直線を向いて外から先頭に並びかけたCollier Hillがリードを取り、Song of Windは一時Egertonまで交わして二番手にまでポジションを上げてきたがそれ以上伸びず。Shamdalaは内からこのSong of Windを交わしたがそれまで。最後は直線ギリギリまで溜めたKastoriaが一気に差し込んでCollier Hillに並びかけたが、わずかに届かず。Kastoriaの勢いは完全にCollier Hillを上回っていたが、直線でSong of Windの外に出すのにやや手間取ったかという部分もあったかなと。
ほぼ平均ペースで引っ張ったAdmire Mainが直線で力尽きて沈んだあたり、時計の割にスタミナを削る馬場だったのかなとも思われます。Egertonも内埒沿いで伸びてないし、Maraahelも最後の一伸びがない。その一方でCollier Hillが粘るし、最後はKastoriaが飛んでくるのだからなあ…

Sprint

距離が変わろうとも地元馬の有利は変わらず。
1.Absolute Champion: Marauding - Beauty Belle by Ideal Planet
2.Silent Witness: El Moxie - Jade Tiara by Bureaucracy
3.Benbaun: Stravinsky - Escape to Victory by Salse
4.Down Town: Scenic - Twain by Kenvain
5.Sunny Sing: Sri Pekan - Sagrada by Primo Dominie
6.Billet Express: Keltrice - Pazzihi by Manihi
7.Able Prince: Hurricane Sky - Queens Choir by Palace Music
8.Scintillation: Danehill - Subterfuge by Machiavellian
9.Red Oog: Brief Truce - Mary Julia by Zoffany
10.She is Tosho: Sakura Bakushin O - Jane Tosho by Tosho Fleet
11.Natural Blitz: Maroof - Miiharo by Bletchingly
12.Desert Lord: Green Desert - Red Carnival by Mr. Prospector
競争中止: Meisho Bowler
Non Runner: Takeover Target
Takeover Targetは事前のテストで体内から薬物が検出されていたためスクラッチ。Meisho Bowlerは競争中止。
というところでAbsolute Championでした。2着のSilent Witnessに4馬身1/4差をつける圧勝。22.9-21.8-23.1とまとめてレコードタイム。
Natural Blitzと並びながらDesert Lordが引っ張る展開。この2頭は完全にオーバーペースとなり直線に入ってすぐに失速。Silent WitnessやAbsolute Championは馬群の中でレースを進めていて、直線に入ってからAbsolute Championが瞬発力にものを言わせて馬群を突き放し、Silent Witnessもジリジリと伸びてくるが、差を詰められずに終わった。 Meisho Bowlerはスタートから歩いている状態。

Mile

香港は苦手っぽいなあ。
1.The Duke: Danehill - Mer du Sud by Bluebird
2.Armada: Towkay - Dance in Time by Red Tempo
3.Ramonti: Martino Alonso - Fosca by El Gran Senor
4.Bullish Luck: Royal Academy - Wild Vintage by Alysheba
5.Linngari: Indian Ridge - Lidakiya by Kahyasi
6.Joyful Winner: El Moxie - Northern Tycoon by Last Tycoon
7.Floral Pegasus: Fusaichi Pegasus - Crown Crest by Mill Reef
8.Rebel Rebel: Revoque - French Quarter by Ile de Bourbon
9.Sir Ernesto: Danehill - Brise de Mer by Bering
10.Russian Pearl: Soviet Star - Velinda by Veloso
11.Bowman's Crossing: Dolphin Street - Biraya by Valiyar
12.Dance in the Mood: Sunday Silence - Dancing Key by Nijinsky
13.Dave's Best: Bishop of Cashel - Brightside by Last Tycoon
14.Mustameet: Sahm - Hamasah by Irish River
Ramontiが先頭に立ち、Sir Ernestoがそれに競りかける。The Dukeは3番手で後続馬群を引っ張る位置につけていた。Armadaはその馬群の中で、Bullish LuckやDance in the Moodはその後ろ。埒沿いを粘るRamontiを残り200mというあたりでThe Dukeが交わすとそのままゴール。Armadaは外から一気に差を詰めてきたが届かず。更に馬群が殺到するもののRamontiがギリギリ3着でBullish Luckもなんとか4着を確保したといったところ。
香港のマイル戦線も世代交代かというところで高齢馬The Dukeが意地を見せたというようなところもありますが、Armadaも十分なレースかとは思うので来年のAsian Mile Challengeを狙ったら面白そうです。
Dance in the Moodは本当に香港が嫌いなんですね。

Cup

1.Pride: Peintre Celebre - Specificity by Alleged
2.Admire Moon: End Sweep - My Katies by Sunday Silence
3.Vengeance of Rain: Zabeel - Danelagh by Danehill
4.Viva Pataca: Marju - Comic by Be My Chief
5.Art Trader: Arch - Math by Devil's Bag
6.Satwa Queen: Muhtathir - Tolga by Irish River
7.Dia de la Novia: Sunday Silence - Potrizallis by Potrillazo
8.Hello Pretty: Distorted Humor - Blazing Aura by Blazing Sword
9.Alexander Goldrun: Gold Away - Renashaan by Darshaan
10.Musical Way: Gold Away - Mulika by Procida
11.Growl: Montjeu - The Lions Roar by Western Symphony
12.High Intelligent: Anabaa - Party Dancer by Party Leader
High Intelligentが先頭に立ち、Hello Pretty、Growlという形でレースを作って、その後ろが香港のVengeance of RainとViva Patacaが並んで続く。Dia de la Noviaは好スタートを切ったが1,2コーナーまでに下げて向こう正面では最後方。他の有力馬もDia de la Noviaの前にPride、Admire Moonが並んで、更にその前がAlexander Goldrunと後ろに集まっていた。最初に動いたのがAlexander Goldrunで、コーナーを回りながら進出。大外から良い形で直線に向いたがそこからの伸びが無い。前の方ではVengeance of Rainが外から先行馬を交わしに掛かり、Prideもやや早めの仕掛けで4コーナーで順位を押し上げる。このPrideについていく形になったのがAdmire Moon。直線の半ばで先頭に立ったVengence of RainをPrideが交わすと後は後ろから差してくるAdmire Moonとの勝負になり、Admire Moonは並びかけ、写真判定となったが短頭差でPrideが凌ぎきっていた。
Prideとしては昨年のことがあるから早めに仕掛けたというのはあると思われます。Admire MoonはAlexander GoldrunやPrideが動いたときにすぐにはついていかずやや溜めるような形で直線の入り口あたりからというところはあり、その段階では外にDia de la Noviaがいてどうかという部分もあったが、Prideが一気に行ったおかげで進路ができ、Viva Pataca、Vengeance of Rainを一気に葬るもののPrideを差し切るまでには至らず。香港の2騎は好位から直線で抜け出そうとしたものの、意外に早くPrideが来たのが誤算といえばそうなるか。Dia de la Noviaも直線の入り口ではAdmire Moonと並ぶような位置にいたがそこからの脚がありませんでした。Alexander Goldrunは前を交わす前にPrideらに交わされて終了。
今年の香港はVase、Mile、Cupでゴール前接戦となりましたが、その全てで追い込んできた方がわずかに届かないという形。差しが効かないというんではなく、それだけ勝った方が最後しぶとかったということにはなるだろう。
結局Ouija Boardはレースに出走することなく引退。Prideは勝ってターフを去り、Alexander GoldrunとDance in the Moodはやや残念な形で終わりとなってしまったなあ…と。

2006/12/12

Comic

ひとひら 3巻 / 桐原いづみ / コミックハイ!

ひとひら 3
アニメ化には驚いた。希望的観測を述べておくならば、この3巻で決着がついてしまうことになる演劇の決着とその後始末までを丁寧に作り込んだら見ごたえのあるアニメになるのではないかな。それでも1クール分に足りるかどうかという量だとは思われますが、そのあたりは上手くやってくれればなあと。今放送中のアニメだとBLACK LAGOONなんかは凄くそれが上手いなと思ったりもするので、そういう意味のあるエピソードを要所に挟みこむというのが希望。PUMPIKN SCISSORSはそれが下手なんだよな。
さて、コミックハイ!というのは雑誌のコンセプト故か高校生の女の子がメインという作品が多いのです。この「ひとひら」や「つぶらら」なんかはその中で一生懸命に頑張る女の子を描いていて、斜に構えて必死に何かをする事がなくなってしまったダメな大人である私にとっては眩しい限り。頑張り方を間違ってるというのもありますが、それも含めて「ひとひら」は青春群像劇という感じがして非常に良い。
麻井麦が巻き込まれた形ではあったとはいえ納得し、必死に演劇に取り組んできた事への一つの結果。その結果というのは麦の成長。そしてその麦を取り巻き、影響を与え合ったみんなの成長ではあります。その転回点が17幕に来ていますが、これまでに積み上げられてきたものがあるからこそ説得力を持ちます。その直前の部長のモノローグもまた良いし。
主役たる麻井麦の成長物語ではありますし、その部分に抜かりは無いのですが、脇を固める登場人物もまた魅力に溢れています。性格としては麦とは正反対の神奈ちとせは陰の主人公ということになるでしょうか。この3巻で大きな話が終わってまた次の展開へとなるのですが、鍵を握るのはちとせになるんだろうねえ。割と役得な立場を得ながら不幸な役回りになる甲斐君もこれまで振り回されていたのから、次はそうではなくなるわけで、こっちの成長もまた描かれていくべきではあるのかなと。そして3巻最大の見所は21幕「親友」で、麦の成長を見ての遠山佳代の決意とその後の3巻の引きでもある22幕のラストへの展開。ここはじっくり味わって読まなければならないですよ。
この先の出番はもうあまり無いんだろうと思われますが、部長さんズのツンデレっぷりもなかなか。袂を分かったとはいえ野乃を気遣う美麗が良い味出してます。そしてちょい役にしておくには惜しすぎるキャラクターの生徒会長とかも今後出番はあるんかねという気がしますが。観客のお兄さんとかも今後何かで再登場しても良さそうな雰囲気を持たせてはいますね。
これまででもそういうさり気ない仕掛けを違和感無く使っているというところはあるかなあ。現時点でそれほど重要な立場にいるわけではないような脇役でもしっかりとキャラを作っているというか。タイトルを考えればこの演劇編で終わってしまってもおかしくなかったんでしょうが、自然と次に繋げていける形になっているのはそういう部分があったからとなるのでしょう。もちろん主題を麦の成長というところに置いているわけで、それは演劇に限る必要は無いんですが。その辺はコミックハイ!の次号からの展開になるかなと思われますが。今のコミックハイ!掲載話が24幕で、3巻のラストは22幕。とはいえ、この3巻を読んでしまったら、次の4巻が出るまで待てないということになる人は多いのではないかなあとも。

2006/12/13

海外遠征を振り返る

移転された有芝まはる殿下がネタを振っておられるので食いつく。
殿下執務室2.0 β1: 2006年の海外遠征を振り返る
まぁ有芝の拠って立つところからすればある程度それも致し方ないので(少なくともディープが現役である限りは、有芝は「ディープの語り部」であることを免れない気がするので)、出来れば他の誰かに色々複眼的な視点を含むようなエントリをこのお題で期待してみたいところではあるかな。
ということらしいので非力を承知でちょっとやってみるかなと。
ユートピア(GII Godolphin Mile)
とりあえず、Godolphinも買ったんならちゃんと使えと。
ま、取り巻く環境が変わってしまう訳ですしこういった移籍をして、レースに使うというのは困難が多いというのは、欧州→北米、南米→北米という移籍でも見受けられる事態ではあります。その上で明らかに引退後の種牡馬入りを前提とした価格で購入した以上、下手にレースに使うというわけにも行かなかったとはなりますかね。今年ちゃんと使えていれば来年から種牡馬入りだったんだろうなと思われますが、移籍して1戦も出来なかったのでは、現役続行も仕方ないかなと思われる部分はあるかな。どこで走らせるかというのも難しいところかとは思われますが。
ハーツクライ(GI Dubai Sheema Classic、King George)
今年はこの2戦とJCの3戦のみというのはどう考えても不満。レースに対して慎重になりすぎているとは思います。一方でJC前後の状況を鑑みるにそうせざるを得ない部分があったにはあったかとも。Sheema Classicに参戦する欧州馬の状態はシーズン初戦の遠征であるからして推して知るべしというものではあろうかと思うのですが、それでも直線で他馬を寄せ付けない圧勝を演じたことにけちがつくわけではありません。その後キングジョージに参戦して惜しい3着。言うまでも無く欧州クラシックディスタンスの頂点として凱旋門賞に並び立つこのレースに三強の一角として参戦し、それに相応しいパフォーマンスを示したことも日本競馬の実力を世界に知らしめることになったのは間違いないでしょう。
コスモバルク(GI Singapore Airline's International)
コスモバルクは日本でGIを走る限りは良くいる善戦屋としての立場を超える事は出来なかったでしょう。そういうクラスの競走馬が、海外のGIでもレベルとしてやや落ちるレースを狙い済まして参戦するならば勝機は十分にあるということを示したとは言えるか。この種の機会を得るべき日本の競走馬たちはこれまでにも数多く存在していました。しかし、その挑戦を実現させることが出来たのはほんの一握りでした。この結果を手にしたコスモバルクは賞賛されるべきだが、これをコスモバルクだけのものに留めてはいけないということにはなります。その意味では来年コスモバルクのような挑戦を敢行する陣営が現れるかどうかは注目すべきで、アドマイヤムーンがその候補になるのではないかなと。
ディープインパクト(GI Prix de l'Arc de Triomphe)
今年の日本馬の海外遠征とはキングジョージと凱旋門賞という欧州を代表するクラシックディスタンスのレースに出走が叶い、そしてそのどちらのレースでも有力馬として扱われたということに尽きるのではなかろうか。ハーツクライとディープインパクトはそこでその評価に相応しいパフォーマンスを見せたのだし、この欧州トップのレースが既に手を伸ばせば届くところにあるということを改めて思わせてくれたことは大きい。
結果的に薬物検出で失格となったわけだが、検出された物質は競争能力の向上には寄与しない。3位入線という事実はそのままに受け取ってよいと考えます。
更にディープインパクトの素晴らしかったところは海外遠征のその前後で破綻を見せていないということも挙げられます。トップクラスの馬がそのピークを維持する事が特に困難なサンデーサイレンス産駒にあって、2年間頂点を極めつづけたということは頭抜けた実績であり、それが海外遠征を挟んでのものであればなおさらです。スペシャルウィークですら軽いスランプを経験し、ゼンノロブロイは良い終わりを得なかったということを考えればディープインパクトが如何に優れているかの一端が垣間見えるでしょう。
アサヒライジング(GI American Oaks Invitational)
今年で3年連続日本馬が挑戦したAmerican Oaks Invt.は3歳牝馬にとって優駿牝馬後の選択肢に定着したとも言えます。ダンスインザムード、シーザリオに継いだ今年のアサヒライジングは先駆者2頭とは異なり春のクラシックを勝てませんでしたが、このレースで2着に入りました。このような世代限定戦で毎年のように結果を残すということは日本競馬全体のレベル向上を示す一例としてよいのではないでしょうか。
ダンスインザムード(GIII CashCall Invitational、GI Hong Kong Mile)
Hollywood Parkは好きだが、Sha-Tinが大嫌いな社台のお嬢様。
今年は安田記念をBullish Luckに勝たれ、香港ではダンスインザムードが惨敗とマイルでやられているが、昨年のマイルはハットトリックが制しているのだし、ダンスインザムードについては今年は大丈夫かと思ったがやっぱりダメだったという程度ではある。日本と香港のマイル路線はまず拮抗していると言ってよいだろうし、そうなれば後は安定して実力を発揮できる馬かどうかという個体の問題に帰していくとは思われる。
デルタブルース、ポップロック(GI Caulfield C、Melbourne C)
昨年惨敗したアイポッパーの借りを一年で返したMelbourne Cでのフィニッシュは今年打ち立てられた最大のマイルストーンです。既に競馬の中心が短距離にシフトして久しいオーストラリア競馬であり、今年の出走メンバーにオーストラリアのチャンピオンステイヤーとして彼らを迎え撃つ馬がいなかったとはいえ、Melbourne Cの歴史と伝統は別格。その勝ち馬リストに日本産の日本調教馬の名が刻まれたことの意義はこれまでに日本馬が海外で手にしてきたどんな勲章よりも大きなものではないか。
ソングオブウインド、アドマイヤメイン(GI Hong Kong Vase)
菊花賞からJCにも有馬にも向かないで香港Vaseという選択は昨年のシックスセンスもそうだったが、これは国内に手のつけられない馬がいるという事情によるとしても良いでしょう。基本的に香港Vaseは国内でそれらのGIを取れる見込みの無い馬による遠征であります(と言えばステイゴールドに起こられるかも知れんが)。ソングオブウインドはレース後故障判明(レース前から気にしていたとの話もあるくらい)であるならばこの結果によってどうのということは出来ない。アドマイヤメインはペースを外したということになるか。
アドマイヤムーン、ディアデラノビア(GI Hong Kong Cup)
Pride相手に写真判定に持ち込む2着ならばアドマイヤムーンの強さは本物としてよいでしょう。相手は今年の欧州ナンバー1であります。ディアデラノビアに関してはもとよりこのレースでどこまで通用するかという話でしかなく、勝負にならなかったと言って悲観することは無いでしょう。
薬物
今年はディープインパクトが引っかかったため日本で話題になったということではありますが、ディープインパクトだけがそうなのではないということでもあります。
GIに関るところではBrass HatもDubai World Cup2着を取り消されているし、Takeover Targetは香港Sprintに出走できなかった。また、北米リーディングトレーナーのPletcher師も管理馬から出走後に薬物が検出されたとして調教停止処分を受けることが濃厚になりつつあります。
しかしこれらの事件で検出される薬物は競技能力を向上させることを目的としたいわゆる「ドーピング」には該当しないものであるということは認識されていなければなりません。ディープインパクトの件が発覚した時点でヒトの競技でのアンチドーピングに絡めてあれこれという意見が散見されたのですが、根本の考え方が違うのでそれは間違い。一方で欧州競馬は潔癖すぎないかという事例もあるようで、1972さまに拠れば(*1)フランスのトロット競馬で製造工場のミスによって混入したビタミンCが問題視されて、結果失格とされるという事件もあった模様。これなどはビタミンCは通常検出されても問題にならないはずの物質であるわけでして、過剰反応するにも程があるというレベルかとは思われます。飼料から多めにビタミンCを摂らせた場合とどう違いが出るのかと。
(*1)あさ◎コラム: プレッチャー師、調教師停止処分が濃厚にの後段
遠征期間
ハーツクライにしろ、ディープインパクトにせよレース出走までの滞在期間はまだ長い。
サラブnetのコラムにおいて野元賢一氏がディープインパクトの遠征をエルコンドルパサーのそれと比較して「退行」であると断じているが、これは全く逆である。私に言わせれば、エルコンドルパサーのような特殊な前例をいつまでも崇め奉っていてはダメとなる。そもそもあの年のエルコンドルパサーを日本調教馬と言えたものか。籍だけJRAの二ノ宮厩舎に置いてあるならば、それを根拠に日本調教馬と強弁するのか?
また野元氏は上記コラムの続編において
斤量差に不平を言う前に、3歳時に遠征することを考慮すべきである。「日本の無敗の三冠」と「非欧州馬初の凱旋門賞制覇」を量りにかければ、答えはおのずと明らかだろう。なぜ、後者が選択されなかったかは知るよしもないが、三冠を待望する競馬界の空気と、当事者の眼前の利益が一致していたことは指摘できる。
(10/16)敗戦から何をくみ取るか(2) 凱旋門賞から
という指摘をなされているが、それだけの価値を日本の三冠体系がいまだ有しており、だからこそデルタブルースが出現しているのであると反論しておきたい。昨年ディープインパクトが本家におけるNashwanの業を背負う選択を為したならば、それを起点として日本においてクラシック三冠が保持していた権威は霧散したであろうし、菊花賞は多くのSt. Legerの運命を追うことになったと思われる。
欧州域外の馬が、目に見える犠牲を払わずに勝ちに行くのは、無理な話だったと言わざるを得ない。
同上
特別なことをしなければ勝てないというのではまだまだなのである。そしてディープインパクトはその種の特別な手を打たずとも凱旋門賞で勝負になった馬であるという事を誇りに思えば良いのだ。ハーツクライにしてもそこまでの手を尽くさずともキングジョージで勝負が出来たのだからどちらもエルコンドルパサーの頃と比べると「進歩」している。しかしこれはまだその途上であるに過ぎない。その最終到達目標は数年前に佐々木師がタップダンスシチーで目論んだ短期間の遠征であるはずだ。JCを走りに来る外国馬のほとんどは2週間前程度になってから来日する。彼らは1ヶ月、2ヶ月もかけて現地で調整などしない。現地のレースに慣らせるために本番前に一度使うならばともかく、長期間の滞在はまだ海外遠征が特別なものとなっている証左であろう。海外のレースに出走することが特別なことでないという認識が共通のものになったときにこそ、日本の競馬は真に国際化を達成したと言えようし、その状態で勝ち負けを繰り返すことが出来たときこそ日本競馬が欧米に肩を並べたと言う事ができる。
そしてアメリカ西海岸Hollywoodへの遠征でそれは実現されているとも言える。次はこのやり方で欧州を取りに行かなければならない。
有馬記念には香港を使ったアドマイヤメイン、アドマイヤムーンが登録したが、このように遠征後すぐでも馬の状態が許せばレースに使うという姿勢を見せるのも当たり前のことであると認識されていけば良いだろう。
海外からの遠征
安田記念に香港から3騎。香港のマイル馬のレベルを知らしめたということにはなるか。
スプリンターズSには4騎。Global Sprint Challangeはオセアニアの馬にとってちょうど良い開催時期である反面、日本、イギリスから参戦するにはやや難しい時期というのはあると思われる。それでもこのシリーズがあったからこそイギリスからLes Arcs参戦となったわけである。日本のスプリンターに駒が無いというのも事実ながらシリーズの前半で存在感を持ち得ない現状には問題があるかと思われる。
エリザベス女王杯には遠征馬無しという事態になった。今年は牝馬の活躍が例年以上に目立った欧州競馬シーンから1頭もつれて来れなかった事はJRAの失態となるだろう。
昨年がゼロだったマイルCSにはCourt Masterpieceが参戦している。引退後は日本で種牡馬という事情があったにせよ海外馬がゼロにならなかったのは良しとすべきか。
JCダートにも遠征馬無し。どのクラスの馬を狙って呼ぶかというのは難しいところではあろうが。
JCは2頭ながらもOuija Board参戦なら文句は出ない。この素晴らしき牝馬は残念なことに古傷を再発させて香港の引退レースに出られなかったわけだが、当たり前のように世界各地を転戦した陣営を見習うべきところはあるのではないかな。

雑記

コミケのカタログチェックを一通り終えた。カタROMは便利ですね。
しかしまあ、一通り見ただけの段階で3日目が50超えてるというのはどうしたものか。毎回チェックするサークル数が増えているような感じで恐怖ですな。というか3日目はそんな時間の余裕があるのかというのが最大の問題にて、どうやって削っていきますかね…。
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