フランス3歳路線の仕様変更で結局このレースが2400mになってしまって、代替ダービーという気も。…3歳最強馬決定戦の舞台をLongchampのこのレースに引き戻す事がFrance Galopの真の狙いであったか(ryとかデンパ的に思いつつ、ここからキングジョージを狙いに行くというのはちょっと無理のある日程かなというところもあってどうよ。Irish DerbyとKing Goergeの間のちょっと難しい日程で2400m戦をやってしまうというところもありつつ、フランス調教馬ならその二つのレースに無視ぶっこいて凱旋門賞で返り討つという予定もありだからなあ…。
今年の3歳牡馬のこの距離ならばMontjeuを抜きに語れないところであり、実績としてIrish Derby2着と最上位のScorpionです。距離短縮された彼のレースにも出走して見事に飛んでくれたこの御仁。あの一戦だけなんだったのかというところもあり、普通にIrish Derbyの時のような力を見せれば問題なかろう所です。
2頭出しのFabre師はLongchampの2400m戦を3連勝中のDesideratumを用意。Fall AspenにSadler's Wells、Rainbow Quest、Darshaanと入れた問答無用なクラシック配合。同条件の前哨戦Prix du LysでOrion Starを下して万全というところか。一方僚馬Bellamy CayはLongchampの2000mで連勝中。こっちもBusted、Mill Reef、Sadler's Wells、Krisなら相当のものでおそらくDesideratumと使い分けられたのだと思いますが、この舞台を踏む前に2400mで走っていてくれたら面白かったかなとは思う。
Octagonal産駒LaverockはPoulain、Jockey Clubと案外な成績で一線級相手ではつらいところがあるか。とはいえ母がSadler's Wells X Shirley Heightsであるし、Zabeelの母父でNureyevが入ることからNureyev≒Sadler's Wellsというクロスが作れるのも悪くなかろうし、今後どこかで化けてくれないかなと思う馬ではあったり。
Bary師は神話と現実の関係がtoでなくてandな母を持つMusketier。Deutsches DerbyでAcatenangoも2400なら怖いという事を示したし、フランスでも昨年のBlue Canariしかりといろいろ出してきてるこの父の力で距離が延びてどこまでやれるかでしょう。
Royal YorkのKing Edward VIIを勝ったPlea Bargain。さすがにMachiavellian産駒に2400mというイメージは薄いし、母父Green Desertときたらもっと短いところ行けとか言いたくなりますが12F勝ってるから仕方ない。先日亡くなった名牝Time Charterを祖母に持ち、ステイヤーを出しまくったAthasiから脈々と受け継いできた牝系のスタミナというのは侮れないか。
以上からScorpionが中心ながらも、それほど楽なメンバーではないという印象で、Fabre2騎は非常に怖い存在。
1.Scorpion: Montjeu - Ardmelody by Law Society
2.Desideratum: Darshaan - Desired by Rainbow Quest
3.Orion Star: Sternkönig - Okocha by Platini
4.Plea Bargain: Machiavellian - Time Saved by Green Desert
5.Bellamy Cay: Kris - Trellis Bay by Sadler's Wells
6.Annenkov: Danehill - Agathe by Manila
7.Laverock: Octagonal - Sky Song by Sadler's Wells
8.Musketier: Acatenango - Myth and Reality by Linamix
9.Airex: Unfuwain - Ard Na Sighe by Kenmare
Irish Derby2着のScorpionが前哨戦のPrix du Lysの1、2着馬を下す快勝。またしてもMontjeuでした。そして、勝ち時計2:24.30はPeintre Celebreが凱旋門賞で記録した2:24.60を更新するコースレコード。ぶっちぎったわけではなくて、Desideratum以下もそれなりについてきているので時計の速い馬場になっていたというところはあるでしょうが、これだけの時計が出る馬場でも問題ないってのは心強くもあるか。今後はKing Goerge出走は無く、秋以降を見据えて最大目標を同条件のPrix de l'Arc de Troimpheに置くとのこと。もしかしたらIrish Champion Sに出てくるかもしれないが、それ以上にArc TrialやらPrix Nielあたりになりそうではあるか。
GI初挑戦となったDesideratumは6月の後半になってようやく重賞初挑戦であったように、まだまだ成長途上というところのある馬で、秋にはさらに期待できるでしょう。もちろん今年のArcもターゲットに入るが、Godolphinとしては更に4歳でのキャンペーンに期待を持っているよう。
Orion Starはブリンカー装着も効果なくまたしてもライバルの前に屈する結果。Plea Bargainなどを抑えているという事で結果としてはあまり悪くなく、同じLongchampでなら重賞を期待できるレベルにはあろうところです。
今年のフランスは競馬場毎で結果が大きく変わってしまうところがあるので、この結果もひとまずLongchampということで頭に入れておくべきかとは思います。そのLongchampの2400m戦が最も重要なのは間違いのないところではあるので、秋になってもこういった状況が続くようであれば、3歳有利のArcはこのあたりのメンバーが面白い存在となるのではないか。
No. | Post | Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | 5 | Bellamy Cay | Kris | Trellis Bay | Sadler's Wells | R. Hughes | A. Fabre |
2 | 4 | Laverock | Octagonal | Sky Song | Sadler's Wells | M. Blancpain | C. Laffon-Parias |
3 | 7 | Desideratum | Darshaan | Desired | Rainbow Quest | C. Soumillon | A. Fabre |
4 | 8 | Plea Bargain | Machiavellian | Time Saved | Green Desert | J. Fortune | J. Gosden |
5 | 1 | Musketier | Acatenango | Myth and Reality | Linamix | T. Thulliez | P. Bary |
6 | 9 | Annenkov | Danehill | Agathe | Manila | O. Peslier | E. Lellouche |
7 | 6 | Scorpion | Montjeu | Ardmelody | Law Society | K. Fallon | A.P. O'Brien |
8 | 3 | Orion Star | Sternkönig | Okocha | Platini | T. Jarnet | H.A. Pantall |
9 | 2 | Airex | Unfuwain | Ard Na Sighe | Kenmare | S. Pasquier | F. Poulsen |
2頭出しのFabre師はLongchampの2400m戦を3連勝中のDesideratumを用意。Fall AspenにSadler's Wells、Rainbow Quest、Darshaanと入れた問答無用なクラシック配合。同条件の前哨戦Prix du LysでOrion Starを下して万全というところか。一方僚馬Bellamy CayはLongchampの2000mで連勝中。こっちもBusted、Mill Reef、Sadler's Wells、Krisなら相当のものでおそらくDesideratumと使い分けられたのだと思いますが、この舞台を踏む前に2400mで走っていてくれたら面白かったかなとは思う。
Octagonal産駒LaverockはPoulain、Jockey Clubと案外な成績で一線級相手ではつらいところがあるか。とはいえ母がSadler's Wells X Shirley Heightsであるし、Zabeelの母父でNureyevが入ることからNureyev≒Sadler's Wellsというクロスが作れるのも悪くなかろうし、今後どこかで化けてくれないかなと思う馬ではあったり。
Bary師は神話と現実の関係がtoでなくてandな母を持つMusketier。Deutsches DerbyでAcatenangoも2400なら怖いという事を示したし、フランスでも昨年のBlue Canariしかりといろいろ出してきてるこの父の力で距離が延びてどこまでやれるかでしょう。
Royal YorkのKing Edward VIIを勝ったPlea Bargain。さすがにMachiavellian産駒に2400mというイメージは薄いし、母父Green Desertときたらもっと短いところ行けとか言いたくなりますが12F勝ってるから仕方ない。先日亡くなった名牝Time Charterを祖母に持ち、ステイヤーを出しまくったAthasiから脈々と受け継いできた牝系のスタミナというのは侮れないか。
以上からScorpionが中心ながらも、それほど楽なメンバーではないという印象で、Fabre2騎は非常に怖い存在。
RESULT
ParisのGrand Prixはこれまでとは異なった時期の異なったレースとして再生された。1.Scorpion: Montjeu - Ardmelody by Law Society
2.Desideratum: Darshaan - Desired by Rainbow Quest
3.Orion Star: Sternkönig - Okocha by Platini
4.Plea Bargain: Machiavellian - Time Saved by Green Desert
5.Bellamy Cay: Kris - Trellis Bay by Sadler's Wells
6.Annenkov: Danehill - Agathe by Manila
7.Laverock: Octagonal - Sky Song by Sadler's Wells
8.Musketier: Acatenango - Myth and Reality by Linamix
9.Airex: Unfuwain - Ard Na Sighe by Kenmare
Irish Derby2着のScorpionが前哨戦のPrix du Lysの1、2着馬を下す快勝。またしてもMontjeuでした。そして、勝ち時計2:24.30はPeintre Celebreが凱旋門賞で記録した2:24.60を更新するコースレコード。ぶっちぎったわけではなくて、Desideratum以下もそれなりについてきているので時計の速い馬場になっていたというところはあるでしょうが、これだけの時計が出る馬場でも問題ないってのは心強くもあるか。今後はKing Goerge出走は無く、秋以降を見据えて最大目標を同条件のPrix de l'Arc de Troimpheに置くとのこと。もしかしたらIrish Champion Sに出てくるかもしれないが、それ以上にArc TrialやらPrix Nielあたりになりそうではあるか。
GI初挑戦となったDesideratumは6月の後半になってようやく重賞初挑戦であったように、まだまだ成長途上というところのある馬で、秋にはさらに期待できるでしょう。もちろん今年のArcもターゲットに入るが、Godolphinとしては更に4歳でのキャンペーンに期待を持っているよう。
Orion Starはブリンカー装着も効果なくまたしてもライバルの前に屈する結果。Plea Bargainなどを抑えているという事で結果としてはあまり悪くなく、同じLongchampでなら重賞を期待できるレベルにはあろうところです。
今年のフランスは競馬場毎で結果が大きく変わってしまうところがあるので、この結果もひとまずLongchampということで頭に入れておくべきかとは思います。そのLongchampの2400m戦が最も重要なのは間違いのないところではあるので、秋になってもこういった状況が続くようであれば、3歳有利のArcはこのあたりのメンバーが面白い存在となるのではないか。