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7/23 King George VI and Queen Elizabeth Diamond S GI Turf Newbury GB Turf 12F

フランスから来た救世主たち。
No.PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
110AceDanehillTea HouseSassafrasK. FallonA.P. O'Brien
212AzamourNight ShiftAsmaraLear FanM.J. KinaneJohn M. Oxx
32BagoNashwanMoonlight's BoxNureyevT. GilletJ.E. Pease
41DoyenSadler's WellsMoon CactusKrisK. McEvoySaeed Bin Suroor
59GamutSpectrumGreektownEla-Mana-MouJ.P. MurtaghSir Michael Stoute
64Grey SwallowDaylamiStyle of LifeThe MinstrelP.J. SmullenD.K. Weld
73MubtakerSilver HawkGazayilIrish RiverW. SuppleM.P. Tregoning
88Norse DancerHallingRiver PatrolRousillonJ.F. EaganD.R.C. Elsworth
95Phoenix ReachAlhaarthCarroll's CanyonHatimMartin DwyerA.M. Balding
1011Policy MakerSadler's WellsPalmeraieLear FanO. PeslierE. Lellouche
116WarrsanCaerleonLucayan PrincessHigh LineS. SandersC.E. Brritain
127EswarahUnfuwainMidway LadyAllegedR. HillsM.A. Jarvis
ちょっと減りましたが、目ぼしいところは出てきているわけでこれで十分という感じではありますか。
Aceは昨年のO'Brien厩舎の隠し玉的存在でQEII Sに出てきましたが、結局一線級相手にはまだまだという事を示して終わりました。今年はいきなり中距離の王道的にPrix Ganey、Tattersalls GC、POWと使われてどこも微妙に足りず3,3,2着。Fallonが乗ってそこそこのところにまではきているとは言え、そこから上に行くにはまだ足りないというところか。Danehill産駒で母にはPrecipitationとCourt Martialのクロスがあり、更に母系にはPrecipitationに絡めてPersian Gulfが入りBahramもクロスするなどのスタミナのサポートもありますが、Danehillだと少しずつ方向のずれがあるところではいかなと思ってみたり。
Azamourはどうやら一番人気になりそうではありますが、12Fは未踏の距離。気になるところといえばそんなところくらいですか。フランス基調の牝系ですが、執拗に5代アウトを繰り返して様々な血を取り込んで来ているというところはあるかもしれない。12Fがこなせないということはないだろう。
Bagoはフランス国外だと勝ちきるところまでは行かない。とは言えこの世代のトップホースではあるし、今年も初戦のPrix Ganeyを勝っているし良いのだろうけど、前走のGrand Prix de Saint-Cloudの負け方がちょっとやばいような気もします。Policy Makerにまで先着を許したというあたりどうしたものかなと。凱旋門賞は馬場が硬くなったことを決め手に出走したほどで、12F戦はそれほど得意ではなかろうという気もある。母系はMachiavellianを出したNiarchosの名牝系Coup de FolieのものでMr. Prospector、Nureyev、Nashwanだから積極的に距離が延びてよいところというのはなかろうものです。一つには彼のHeight of Fashionの息子たるNashwanの力というものが大きいか。そこに12Fまでなら何とか守備範囲にできるNureyevね。ただ、Moonlight's BoxはNatalmaのクロスを中心とした血統構成で、Nureyevの力の源泉たるRough Shod一族の影響はちょっと弱かろうとも思ったり。という感じでやはり10Fならまだしも12F戦ではやや割り引く必要はあるかなと。
Doyenは昨年の勝ち馬ですが、その後の成績がひどいことや、Ascot 12Fのコースレコードを持っているようなところからAscot専用という側面はあるでしょう。Sadler's Wellsに対してSharpen Upのラインを母父に入れるというのはShirley HeightsやHigh Topほど目立ちませんが、活躍馬を出せる組み合わせで、Doyenはその前にMill Reefを持っていて、やや変則的にSadler's Wellsに対するニックスを活かしたというところはあるでしょう。どのみちHardwicke Sであれだけ負けていては如何に一叩きしての本番とはいえ無茶なところはあるかと。
Gamutは前走で圧勝していますが、いかにも相手に恵まれたというところがあり、着差を真に受けてはいけないでしょう。スタミナ色の強い母の血もあって12Fのスペシャリスト的存在ですが、もうGIで勝負になるレベルではなくなっている印象。
Grey Swallowは父Daylamiという事を考えるとこれからが勝負な馬ではないかと思われます。前走のTattersalls GCではBagoをきっちり沈めてGI2勝目を挙げました。Azamourにも先着したし、ここのメンバーを考えると最有力とも言える存在ではあります。
Mubtakerは連勝中に凱旋門賞に挑戦して2着に突っ込んだ2003年が非常に印象深いのですが、そのあとはちと大事にされすぎたところもあるかも知れず、あの頃の勢いを完全に失ってしまいました。GIでは勝負弱いようなところも見せていたし、今年の初戦は如何に休養明けであろうともNorth Lightと揃ってNew Morningに屈しているようでは歳を言われても仕方のないところにきているのではなかろうか。
善戦屋Norse Dancerは相変わらずというところがあるものの、昨年ほど勝負に絡んでこなくなったなという印象もある。そしてこの前のPOWではAzamourにぶっちぎられて惨敗で、ここで期待するのは酷というものだろう。
もうずっと欧州には帰らないで、遠征してれば良いようなPhoenix Reachは今年はGIばかり4戦目にして欧州のGIはここが初めて。欧州の12Fをこなせるだけのタフさは持ち合わせていないようにも見えます。
ちょっと本気かも知れないのがWildensteinが追加登録で送り込んできたPolicy Maker。フランスの重い馬場でしか好走歴がなく、硬い馬場の凱旋門賞で見事な最下位惨敗とどうしようもないと思わせておきながら、JCに来て4着と好走してみせてくれて単なる重馬場巧者というだけでないところがあります。Kingmamboが上手く利用しているNureyev≒Sadler's Wellsのクロスには劣るでしょうが、この母父Lear FanはRoberto X Lt. Stevensという形になってThong=Lt. Stevensを使ってFairy Bridgeに似た血統をしており、Sadler's Wellsとの相性はそれなりにあろうところです。従兄にPeintre Celebreとかの出ているファミリーも良く、どこかで目覚めてくれたらなと思うところです。
Warrsanはやや衰えのあろうかというところでしょうか。今年はちょっと見所のないレースばかりですが、苦手としていたAscotからNewburyに舞台が移ってもう一華というところに期待したくはある。この12Fで見せ場の一つもなければ、いよいよこの古豪の終わりが見えてくるというところであろうかとも思います。
Eswarahは唯一の3歳馬で、唯一の牝馬。無敗の3連勝でOaksを取りましたが、その前の2戦はともにNewburyということでコースに問題はありません。フランスのスピードとスタミナをバランスよく配したところにDamascusを入れて軽く緩めたあとHis Majesty、AllegedとRibotを2連発で入れ、仕上げにUnfuwainでHeight of Fashionを使うという仕組み。GIでも12Fなら問題なくこなせるだけのものはあるでしょうから、あとは古牡馬相手にどこまでというだけか。
4歳馬には力を見せてもらいたいというというのはあって、Bago、Azamour、Grey Swallowと出て来ている中でも、Grey Swallowに期待したい。Motivatorまで回避して3歳牡馬がいなくなってしまい、種牡馬の世代交代が進行中という側面から見ると、このレースに対する興味はMontjeuら新種牡馬の攻勢のないここでSadler's Wellsが面目を保つのかという事がありますが、ここに出走させてこられたのはDoyenとPolicy Makerの2頭で層が薄くなっている事は否定できないところです。この2頭だとまだPolicy Makerに期待を持てるというところはありますか。まあ、フランス国外ならどんなものかなという期待に過ぎませんが、これでもDoyenよりはというレベルの期待か。
Daylami産駒たるGrey Swallowが勝ったら欧州12FのSadler's Wells王朝に引導を渡す結果になるのではなかろうかと。

RESULT

馬場はGood to Firm。前に行った馬は沈んで、後方待機のAzamour、Norse Dancerで決着。
1.Azamour: Night Shift - Asmara by Lear Fan
2.Norse Dancer: Halling - River Patrol by Rousillon
3.Bago: Nashwan - Moonlight's Box by Nureyev
4.Warrsan: Caerleon - Lucayan Princess by High Line
5.Ace: Danehill - Tea House by Sassafras
6.Doyen: Sadler's Wells - Moon Cactus by Kris
7.Grey Swallow: Daylami - Style of Life by The Minstrel
8.Eswarah: Unfuwain - Midway Lady by Alleged
9.Gamut: Spectrum - Greektown by Ela-Mana-Mou
10.Phoenix Reach: Alhaarth - Carroll's Canyon by Hatim
11.Mubtaker: Silver Hawk - Gazayil by Irish River
12.Policy Maker: Sadler's Wells - Palmeraie by Lear Fan
道中最後方から追い込んだAzamourが12F初挑戦にして、トラックレコードを出してくれました。まあ良馬場でやれたという面は大きかろうところですが、Aga Khanの馬らしく母系にDarshaanが入って、もともとのファミリーのスタミナもあって12Fをこなしたというところか。Night Shiftはかなり牝馬寄りの種牡馬で牡馬の大物ってのは意外といないなと思うところもありますので、晩年にこのような大物を出せて良かったということになりますかねえ。Oxx師によると次はIrish Champion Sで、今年は凱旋門賞にも出走する見込み。
2着も追い込んできたNorse Dancer。昨年のIrish Champion SでもAzamourの2着に来ているわけですがAzamourが古馬相手に走るようになったそのレース以降、Azamourの走るレースには必ず顔を出しています。Irish Championが1着と2着、British Championが3着と4着、Tattersalls GCが4着と5着、Prince of Wales'sが1着と6着という形で全てAzamourが先着ながら、前走のPrince of Wales's以外のレースではちゃんとAzamourについていっていたので、Azamourと違って間隔詰めて使われている分ひどかった近走成績に惑わされたか。この馬も12FはDerby以来の距離であり、今年のキングジョージはあまりスタミナを問われる展開ではなかったといえるかも知れません。3着のBagoまで含めて良馬場の10Fとか言われても疑わない感じですね。
そのBagoも望んだ条件の馬場ながらAzamourに敵わないということはやはりこの馬フランス国外に出ると1ランク落ちてしまうという側面はあるか。
そして、Newburyに替わって微妙な好走をしてみせたのが、ついに最低人気にまで落ちたWarrsan。スペシャリストらしく12Fならある程度はこなしてしまうこの馬の真骨頂かなと思うところもあります。Bagoから5馬身離されているとはいえ、レコードの出ているレースでこれならまだまだいけそうか。どこかでもう一華を期待しても良いかもしれない。
Doyenはレースを引っ張ろうとしましたが、スタート後の1FでGumatにハナを奪われて、AceとMubtakerにも競りかけられる苦しい展開になり、結局この前でレースを進めた連中が総崩れ。Doyenも残り3Fまで頑張りましたがBagoにこられて終わり。更に一気に追い込んできた上位2頭などに交わされて結局6着に沈みました。
Grey SwallowはIrish Derbyを勝っているし良馬場をこなせないはず無いのですが、どうも得意と言い切れないところがあるみたいですねえ。今となってはNorth Light自身どこまで強かったのかってのもあろうところですけど。Eswarahはもう少し時計のかかる力勝負になって欲しかったところでしょう。Mubtakerは展開というところはあっても負けすぎで、もう輝きは戻らないだろう。Policy Makerは良馬場がダメだったのだろうとは思いますが、どうもJC好走の原因が更に分からなくなる最下位。

各馬のコメント(ry
「フランス専用機もカラ専用機もアスコット専用機もロートルどもとまとめて我が前に屈するが良い」by Azamour
「とりあえずGIIを勝ってから出直します」by Norse Dancer
「フランスじゃないと走る気しねーよ」by Bago
「まだだ。まだ終わらんよ」by Warrsan
「いまいち君認定証って何?」by Ace
「Ascotなら最後まで粘りきれた」by Doyen
「実は硬い馬場は好きじゃないんです」by Grey Swallow
「素直にアイルランドで走れば良かった」by Eswarah
「GIIと同じようにはいかんなあ」by Gumat
「また遠征に出ますのでそのときはよろしく」by Phoenix Reach
「そろそろ引退させてください」by Mubtaker
「雨乞いしてみたけど、降るのが明日からじゃ遅すぎるわ」by Policy Maker
…ごめんなさい、もうしません。

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Comment (4)

ありがちな所すが、Queen Elizabeth にはIIは付きません。というのは、このレースで顕彰されている Queen Elizabeth は現在の女王陛下ではなく、ジョージVI世の王妃にあたるエリザベス太后のことですので……。

Marl / Marius:

指摘感謝です。ずっとElizabeth IIだと思い込んでいました。言われてみればGoerge VIとElizabeth IIを並列に置くのはおかしいですよね…。

umatoneko:

各馬のコメント、面白いっす。ときどきやってください。

Marl / Marius:

思いつきですので、いつやるかは保証できませんよ。ネタにできる馬が揃ってるとやりやすいんですけどね。

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メッセンジャーにもいますのでそっちの方がより確実でしょう。
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IRCやmixiにもいますが、そっちは適当に探してください。
ここしか見ない人もいるので一応。

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July 22, 2005 1:54 AMに投稿されたエントリのページです。

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