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11/4 Breeders' Cup Classic GI Churchill Downs KY Dirt 10F

A.P. Indyの本気。
PostHorseSireDamBroodmare SireJockeyTrainer
1Brother DerekBenchmarkMiss Soft SellSiyah KalemAlex O. SolisDan L. Hendricks
2Premium TapPleasant TapPremium RedThirty Six RedEdgar S. PradoJohn C. Kimmel
3BernardiniA.P. IndyCara RafaelaQuiet AmericanJavier CastellanoThomas Albertrani
4George WashingtonDanehillBordigheraAlyshebaMichael J. KinaneAidan P. O'Brien
5Lawyer RonLangfuhrDonationLord AviePatrick ValenzuelaTodd A. Pletcher
6Perfect DriftDynaformerNice GalNaskraGarrett K. GomezMurray W. Johnston
7David JuniorPleasant TapParadise RiverIrish RiverJamie SpencerBrian Meehan
8Lava ManSlew City SlewLi'l Ms. LeonardNostalgia's StarCorey S. NakataniDoug F. O'Neill
9GiacomoHoly BullSet Them FreeStop the MusicMike E. SmithJohn A. Shirreffs
10Flower AlleyDistorted HumorPrincess OliviaLyciusJohn R. VelazquezTodd A. Pletcher
11InvasorCandy StripesQuendomInterpreteFernando JaraKiaran P. McLaughlin
12SuaveA.P. IndyUrbaneCitidancerKent DesormeauxPaul J. McBee
13Sun KingCharismaticClever But CostlyClever TrickRafael BejaranoNicholas P. Zito
A.P. Indyという種牡馬は元々Mr. ProspectorとLa Troienneが大好きで、更にその上を行ったStorm CatはそのA.P. Indyを利用してBluegrass Catなんかを出すから質が悪(ry。まあ、A.P. IndyとStorm Catを組み合わせるというパターンは簡単にSecretariatをクロスさせられるんですが、どうにもA.P. Indyはそれを上手く使いこなせてはいないかなと思われる部分はあります。その一方で最近A.P. Indyの活躍馬に殊に目立つのがFappianoのライン。今年重賞を勝った馬ってのは特にそればかりでBernardiniとA.P. WarriorがQuiet American、TeammateはRubiano、欧州の重賞を勝ったAdmiral's CruiseはFappianoという感じ。ちょっと前だとA.P. ValentineもFappiano。特にBernardiniの母父でもあるQuiet AmericanはKillaloe≒Demureという特徴的な血統を持ちます。この形で入るのがDr. FagerとCequilloの父としてのPrincequillo。Dr. FagerはFappianoにとってのキィであり、Quiet Americanはこの形の大胆なクロスを持ちますし、Unbridledはその母Aspidistraをクロスさせ、Rubianoはその父Rough'n Tumbleをクロスさせました。A.P. IndyからすればLa Troienneがその母父Better Selfを通じて入るというあたりが重要になるかなと思われます。Fappianoは通していないがGolden Missileは母父の母父という形でDr. Fagerを持っていました。一方でA.P. Indyの産駒の特徴として距離をこなして、成長力があるという事が挙げられるかと思いますが、これはA.P. IndyがLa Troienneと同時にPrincequilloを豊富に持つということに拠るのではないかというところはあって、AptitudeなんかはPrincequilloとBuckpasserを組み合わせて使い、PulpitやTemperaはPrincequilloとMr. Prospectorです。そこでBernardiniの母Cara Rafaelaを見てみると父Quiet Americanは上記のようにA.P. Indyにとって有効な血を効率的に供給しますし、母Oil Fableもクロスのうるさい血統ながらその中にPrincequilloのクロスも存在します。そんなわけでNTRAに貴種扱いされたBernardiniはまあそれくらい言われても良いかという所ではあろうかと。Jockey Club Gold Cupで古馬を一蹴したとは言え、わずか4頭立てで、まともに相手したのはWanderin Boyだけでしたし、このレース自体の評価は出来ない。まあ強さというのはこれまでにも十分以上に発揮しているから問題無いとは思いつつ、Evenかよと思ったのは事実。
一方労働者扱いされたLava Manですが、こちらもその血統を見れば6*6*6X6*7で入るPrincequilloに拠ったものであるとは言えて、こっちはPrince Johnを3本にGrey Flightの娘Misty Morn、それから祖父Seattle Slewが持つRound Tableという形。Seattle SlewのLa Troienneに対する受けがSo ChicとBetter Selfそれぞれ1本だけとちょっと弱いのかなという気もありますが、この母父Nostalgia's StarはPrince JohnとHerbagerを組み合わせるクロスを基調に、Striking、Grey Flightという名族の血をNasrullahと組んだ形で入れる上にBoutaiまで入る豪華な形をしています。ただ、そうなるとマイナーファミリーの悲しさか祖母の血統の弱さというのが目に付くのは仕方ないところかなと。今年芝ダート不問の7戦無敗でBC Classicに乗り込む、しかも10Fのダート戦を3勝という物凄い実績をしてBernardiniの一本被りを許した挙句の3番人気なのが泣けます。西海岸で走りつづけたため輸送が苦手という評も出ていますが、早めにケンタッキー入りしていますし問題はないと思われます。
InvasorはJockey Club Gold Cupを回避して直行となりました。ウルグアイの三冠馬でUAE Derbyに挑戦したものの、4着に敗退。北米に移籍してきて、Pimlico Special、Suburban、Whitneyと三連勝して東海岸の古馬戦を制圧。最初の2つは相手が軽く、WhitneyではSun Kingに追い詰められていたあたりがちょっとどうかと思うが、それでもLava Manを抑えて2番手評価を受けています。血統は南米の雄アルゼンチンのもので、Candy Stripesもそうだが、Interprete、Cipayoを持ち、Interpreteからアルゼンチン競馬界がその全盛期に手に入れた血を多く受け継いだ。5代ではアウトブリードだが、これはInterpreteにおいてNasrullahの後退が速いため。更に遡るとHyperionとBlenheimが目立ってくる。
何度やっても懲りない人たちはGeorge Washingtonで挑戦。これまでマイルまでの距離しか経験しておらず、ダート初挑戦のDanehill産駒なんてどうにも買えたもんじゃないだろうとは思うんですがね。Blood-HorseさまがどうせDanehill産駒だし母系はフランスじゃねえかと言いたいところを抑えつつ解説しておりますw。その中で一応、Danehill産駒は距離不問だし、母父のAlyshebaはスタミナがあるし、母はステイヤーだったし、兄貴は2000mが得意だったねと距離だけは気にせんでもよさそうな事は言ってますが。まあ実際走らせて見ないと分からんとはいえ、これまでO'Brien厩舎がDanehill産駒に限らず、このレースに挑戦してきてどんな結果を残したかを考えるとなあ。それにちょっと前にDylan Thomasが華々しい失敗をして見せたばかりでもあるし。
一方、もう一頭の有力欧州馬であるDavid Juniorは父がPleasant Tapというあたりまだしも救われるかもしれません。ただ、このTree of Knowladgeのファミリーもダートというイメージはないんだよなあ。TheatricalもParadise CreekもForbbiden Appleも芝だし。まああまり芝芝ということを言ってたらArcanguesみたいなのが出てきてしまいますが。Never BendとPrince Johnを組み合わせてクロスで持つし、Princequilloだって効いてるだろうというくらいにダートでまるっきり期待できないわけでもないですしねえ。穴あけ屋のPleasant Tapの仔ということを考えたら、もうちょっと人気が落ちたらやる気になってくれるんではないかとかも思われます。
ということで、人気薄の方のPleasant TapであるPremium Tap。PT's Grey Eagleの次はこんな馬が出てくるからLane's EndもPleasant Tapの扱いに困るんだろうが。この馬もDavid Juniorと同じ方向を向いてはいて、Never BendとPrince Johnから一代進んでStage Door Johnnyを組み合わせてクロスさせています。母父のところにSeattle SlewにBayouなんて出てくる結果Princequilloは5本。9-f族スキーとしては母父のThirty Six Redには萌えなければならないかと思われます。Tom FoolとPrincequilloにBourtaiを絡ませるAlluvialとHeartbreakの件がなかなか。自身の母系もGrey Flightに近いMira Femmeに遡るというあたりはなかなかのものかなとは思いますので、別にこのレースでどうこうしなくても良いですけど、来年あたり本格化しててくれれば良いかなと。
Sun Kingは今年もGIで勝ちきれないながら、Whitney HとMetropolitan Hを2着、Woodward Sを3着と地味に走ってはいる。この馬もPrincequilloががつんと来ているようなところはあって、まあ父がSomethingroyal3本だし、母系は4代前に直接Princequilloを獲得してるし。一発狙いの穴候補というのではなくて、2着に入ってもおかしくない程度には見ておいて良いんじゃないかなと。追い込みが効くような展開になった場合の保険をかけるならこの馬になるでしょう。
3歳の頃から5年連続のBC Classic参戦となるBCマニアPerfect Driftは12着、6着、4着、3着と年を経る度に着順を上げる不気味な存在です。衰えるという事がないのが特徴のDynaformer産駒の中でもこいつは特にその傾向を持っているという感じはありますが、これは44戦12勝のタフネスだった母の影響も強いかなと。今年は勝っていませんが、2着には来ているので良くも悪くもいつもどおりではあるでしょう。
Kentucky Derby路線で上位にいたLawyer Ronは本番で大敗し、その後形を潜めていたが、Super Derby2着で復調はしてきたか。Uviraまで遡ってA.P. Indyらと同族というファミリーで、こっちの分枝にはMi Cielo、Flying Juliaが出ています。あまり派手ではありませんがね。父LangfuhrがNearcticの3X3を持ちますが、Lawyer Ron自体では強いクロスはなく、遠いところでNearco、Hyperion、Mahmoudを集めた結果PharosやGainsboroughなんかが濃くなっているという感じではある。
Brother DerekもSanta Anita Derbyを勝ったりした頃は良かったんだが、その後Kentucky、Preaknessと4着に終わってフェイドアウトかと思ったらGoodwood BCHで2着してここに挑戦してきました。Mr. Prospectorを通さないRaise a NativeとしてはMaria's Monと並んで頑張るBenchmarkの産駒で、全兄Don'tsellmeshortはステークスウィナー。Alyshebaが北米を追われて久しく、Turkomanも安心出来る後継を出せないまま、WheatonはStorm Catの半弟という唯一のよりどころを以ってしても思うように牝馬は集まらない。Will's WayらEasy Goerの仔らも既に都にはおらずというあたり父系としてのAlydarが終わりに向かっていく中でよく出てきたなというのがBrother Derekではあったりするわけで。どこぞかでもう一華咲かせてからKentuckyで種牡馬入りできれば言う事はないんだろうけどなあ。
昨年のDerby馬Giacomoはこのレースを最後に引退する模様。Goodwood BCHを3着しての挑戦。5代アウトブリードで6代を見てもBull DogとDiscovery程度というのがどうにも。血統構成が散漫な印象はあって、かろうじてBull Dog=Sir GallahadあたりからTeddyに頼る構図かなと。
A.P. IndyはHyperionを必要としないという部分があって、それでDixieland Bandとの兼ね合いを難しくしているということになるのでしょう。Princequilloあたりで誤魔化そうにもちょっと足りないというのがSuave。
Suaveと同じDumfriesのファミリーなのがFlower Alleyで母は割とそこを意識したかなというのはあったのかなと思いますが、Distorted HumorつけてMr. Prospector3X3にしてたらもう良いやという気にもなるかな。前走の状況ではどうにもならんかと。

Result

貴種でも労働者でもなくて、侵略者の名を持つ移民の勝利。
1.Invasor: Candy Stripes - Quendom by Interprete
2.Bernardini: A.P. Indy - Cara Rafaela by Quiet American
3.Premium Tap: Pleasant Tap - Premium Red by Thirty Six Red
4.Giacomo: Holy Bull - Set Them Free by Stop the Music
5.Brother Derek: Benchmark - Miss Soft Sell by Siyah Kalem
6.George Washington: Danehill - Bordighera by Alysheba
7.Lava Man: Slew City Slew - Li'l Ms. Leonard by Nostalgia's Star
8.Perfect Drift: Dynaformer - Nice Gal by Naskra
9.Lawyer Ron: Langfuhr - Donation by Lord Avie
10.Sun King: Charismatic - Clever But Costly by Clever Trick
11.Flower Alley: Distorted Humor - Princess Olivia by Lycius
12.Suave: A.P. Indy - Urbane by Citidancer
David Juniorは競争中止。
内枠を利してBrother Derekが引っ張り、その横にLawyer Ron、後Premium TapとLava Manという体制で進むも、真っ先に脱落したのがLava Man。更に3コーナーからBernardiniが捲りに掛かり、直線に入るところではBrother DerekとBernardiniが並んだ形。内からはPremium Tapも仕掛けていましたが、更に外からInvasorが迫って直線に向くと、BernardiniはInvasorを突き放せず、逆に追い詰められて差されました。Premium Tapは直線に入ってもしぶとく伸びた結果3着を確保。追い込んできたGiacomoが4着で、Brother Derekも早めに捕まった割には5着と粘りを見せました。
Bernardiniの捲りは強引と言えば強引なんですけど、あそこから一気に行って直線で突き放していくのがA.P. Indyの魅力でもあるわけで狙いとしては悪くはなかったんではないかな。BC Classicの舞台でそれができるような化け物でもなかったということになってしまうのかもしれないが、最後の最後にらしさを見せたというところもあるのかなと。これで予定通りに引退となりますが、古馬になってからのA.P. Indyの強さってのもあるにはあるのであと1年見たかったなあと思う部分はある。Darleyで種牡馬入りし、初年度の種付け料は10万ドル。
Invasorは結果としてJockey Club Gold Cupを回避したのが吉と出たかな。こちらは来年も現役を続行し、ひとまずDubaiを目標に置くことに。
Premium Tapも頑張ったと言え、来年に期待が持てる馬でしょう。一方Lava Manはアレだけ準備を入念にやっても駄目ならもう仕方ないか。来年は西海岸と芝をメインに出走するという事ですので、またSunshine Millionsくらいから始動するんでしょう。来年はTurfがSanta Anitaかと思われますし。

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MARIUS / MARL
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メッセンジャーにもいますのでそっちの方がより確実でしょう。
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IRCやmixiにもいますが、そっちは適当に探してください。
ここしか見ない人もいるので一応。

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November 4, 2006 3:52 AMに投稿されたエントリのページです。

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