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誰も社台についていけなかったという事ではあるかな

ネタが無いときは他人のネタにただ乗りすると良いよって、多分誰かが言ってた。
ということでここからネタを拾う。
傍観罪で終身刑: 驕らぬ社台に黴は生えない
まず…
冬クソ寒く夏ゲロ暑い盆地にある某大学の、鉄人みたいな名前のキャンパス
すっげえ心当たりがあるなあ…そのキャンパス。といっても私は年に一度行くか行かないかで、普段は栗東トレセンに至近の山の中のキャンパスに通う方でしたが。
#何故にか南元彦さんってもっと年上の方かと思ってました(根拠ないけど
ところでid:Southendさんがまとめておられる社台グループ生産馬の獲得賞金の伸長ですが、2000年を境に上昇傾向となるならば、それ以前にシェアを争った外国産馬の凋落に加えて、サンデーサイレンスやトニービンの娘が産駒を競馬場に送り出すようになったというのがあるかなと。
外国産馬の凋落は日本側の設備や技術の向上もファクターでしょうけど、同時に日本への主な外国産馬の供給源であった北米のプレミアム市場の過熱と計算できる種牡馬の欠如ですかね。現在の北米上位種牡馬を見ても日本で走らせたいと思える種牡馬はちょっとおりません。個人的な嗜好ではA.P. Indyですが。CaerleonやTheatricalのように産駒を日本に連れて来て期待出来る種牡馬を失ってはいるかなと(Theatricalは生きてますが、最近はね…)。じゃあKingmamboという事になるわけですが、ありゃ産駒の出来に波がありすぎ。まあKingmmaboなんかは今でも毎年コンスタントに丸外として入ってきてはいますね。外しが多いだけで…。んで、Kris S.、Singspiel、Crafty Prospector、Pleasant Tap、Green Dancerと並べてみれば、Singspiel以外は古い種牡馬ばかりというのが実情でしたかな。Singspielもかなりの頭数を輸入していますね。
そしてこれからの丸外としては社台がダンスパートナーとスティンガーをLane's Endに送ってKingmamboをつけたり、レディパステルがCoolmoreに送られてThe Rockをつけたりというのが成功するかどうかという気もして、今年2歳のその辺の産駒がどこまでやれるかは注目なのかなとも。それが出来るところと出来ないところで差がついてしまいそうですけどね。
国内では1999年にアドマイヤベガがダービーを勝ったのがエポックメイキングで、その後まずトニービンが、続いてサンデーサイレンスが母父としての存在感を強めていった時期に相当しています。件の表で2003年に社台グループのシェアが大きく伸びて外国産馬を抜きますが、この年はそれまでAEIベースでは振るっていなかったトニービンのAEIがいきなり改善してトップクラスになるとともに、BMSリーディングで3位に入った年でもあるのです。サンデーサイレンスも母父としてはこの年に躍進して5位につけています。その後2005年にはノーザンテースト、サンデーサイレンス、トニービンでトップ3を占めるに至りました。
社台グループの賞金シェアの上昇とこのBMSリーディングはどっちが主で、どっちが従というほどのものではない(連動して当たり前)とは思いますが、この時期に社台の生産馬とそれ以外(JRAで走るということに限定すれば外国産馬すらこれに含まれる)の差があまりにも大きくなったのは事実です。そして、それが悪循環を招くというのが現状ではないかなと。
とはいえサンデーサイレンス、トニービンという種牡馬を有していたから社台が有利だったかというと、それは事実だけど、その利はこれほどまでの差を生むほどではなかったはずです。種付けをかなり極端に制限するような種牡馬ならいざ知らず、サンデーサイレンスは後年には200頭程度の種付けをこなしていました。基本的には種付けさえしてしまえば(サンデーサイレンスはそこにたどり着くのもその費用だけでも大変ってのはあるにしても)、サンデーサイレンス産駒を手に入れることは出来るのですよ。そうなると少なくとも同じスタートラインには立てるわけです。種牡馬というのはまずどれだけ繁殖牝馬を集められるかということが問題になりますから、種牡馬を有している事が生産における決定的な差を生むとは考えにくいのです。むしろ重視されるのは繁殖牝馬であり、社台は世界的にも一流クラスの牝系の繁殖をサンデーサイレンスやトニービンにあてがったからこそ、そして幸運にも、或いはもとの牝系が優れていたからか、サンデーサイレンスXトニービンはまず上手くいったという事実があるからこその社台一人勝ちでしょう。ちょっと上手く行き過ぎにしても社台はやることをちゃんとやったというに過ぎないかと。それは血統だけでなく、育成・調教の設備に関しても同様かなと。
ですから散見される、日本競馬界の現状を招いた社台が悪い的な意見には賛同しません。それは強い馬を生産・育成することの否定になるからです。種牡馬ビジネスにしても、ラムタラを持ち出すまでも無く種牡馬の導入はハイリスクであり、一握りの成功種牡馬で多くの失敗をリカバリーするという手法は許されるべきでしょう。何代も掛けたハウスブリードでもない限り、種牡馬はある程度のノウハウは蓄積出来るにしても極言すれば当て物ですから。社台もいろいろなハズレを引いていますが、それでも様々に手を出しまくったからこそアタリを引いているのです。ラムタラで最大の問題はラムタラ自身の種牡馬としての能力ではなく、ラムタラの次を出せないギャンブルを打ったということだと思ってますので。
そして南元彦さんのおっしゃるように、これまで何とかなっていたはずのものがちゃんとまわらなくなったのは受け皿であった地方競馬の衰退ではあろうかと思われ、実際高知競馬は黒船賞の賞金を寄付してくれなどと言うよりも、黒船賞なんか止めてしまって一般戦に賞金を回さなければならないのです。今年PimlicoがPimlico Specialの中止を決めたように…。Pimlicoの場合は一般戦の賞金を上げないと馬がMarylandから流出するという状況になってしまったからではありますが、一つの高額賞金レースより普段の一般戦を尊重しないと競馬場は存続できないでしょう。そういう点ではオグリキャップ記念を交流重賞として開催することを諦めた笠松の対応はまだマシといったところ。
はてなダイアリーに書くつもりだったけど、思ったより長くなったのでこっちに。

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ここしか見ない人もいるので一応。

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March 6, 2007 1:07 AMに投稿されたエントリのページです。

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