なんでこんなにアグネスタキオンが多いのやら。
いや、アグネスタキオン産駒って先が無いというようなイメージなのよね。底が浅いというか、まあそんなところであまり好きではないです。
今年はウオッカに死角があるのかどうかということに尽きるのだとは思われ、この新装阪神のマイルコースを既に2勝しているあたり、万全に近いものはあるのでしょう。そのどちらも2着との差はわずかではありますが、チューリップ賞でも狙いどおりのレースっぽくはあって着差以上に差はあったかとは思わせるところ。3強と言われるこの桜花賞で、その3頭の中でも抜きん出た支持を集めるのも当然ではあるだろう。明日はこの馬を見るレースになるかとは思う。ダービーに行きたいならそれでもいいと思うくらい。
そしてチューリップ賞でちょっとウオッカに差を見せられてしまったダイワスカーレットですが、この馬自身も3着のレインダンスに6馬身という決定的な差をつけていたわけで、普通に考えればこれで何故負けるというところはあるだろう。それだけウオッカがやばいわけでもあるが、ちょっと同世代に強すぎる馬がいるという不運を味わう事になるかなと。
一方阪神JFでウオッカの2着になったアストンマーチャンもフィリーズレビューを快勝して来ましたから、逆転の目が無いというわけでもなさそうですが、その線は薄いか。
この3頭以外となると、3強の一角が崩れるのを待つと言う形にはなるかと。崩れそうなのはアストンマーチャンかなという気はしていますが、じゃあどの馬が突っ込んでくるかと考えても、ちょっと思いつかない。
2.ウオッカ: タニノギムレット - タニノシスター by ルション
3.カタマチボタン: ダンスインザダーク - タヤスブルーム by Caerleon
4.ローブデコルテ: Cozzene - Color of Gold by Seeking the Gold
5.イクスキューズ: ボストンハーバー - クリスティキャット by Majestic Light
6.レインダンス: ダンスインザダーク - レン by Bob Back
7.アストンマーチャン: アドマイヤコジーン - ラスリングカブス by Woodman
8.ハギノルチェーレ: ダンスインザダーク - フランカ by Seeking the Gold
9.カノヤザクラ: サクラバクシンオー - ウッドマンズマジック by Woodman
10.アマノチェリーラン: デザートキング - ニキトート by Mtoto
11.フローラルカーヴ: アグネスタキオン - インディアナカーヴ by A.P. Indy
12.クーヴェルチュール: ブラックホーク - ヒカリクリスタル by ラッキーソブリン
13.ショウナンタレント: アグネスタキオン - シャンラン by Great Commotion
14.ピンクカメオ: フレンチデピュティ - シルバーレーン by Silver Hawk
15.エミーズスマイル: アグネスタキオン - エミスフェール by ホワイトマズル
16.アポロティアラ: パラダイスクリーク - タイキフレグランス by Topsider
17.ベリーベリーナイス: ブラックタキシード - ピーチ by グルームダンサー
18.ニシノチャーミー: サクラバクシンオー - ブランドミッッシェル by ニシノエトランゼ
ラップタイム: 12.7 - 11.6 - 11.4 - 12.1 - 12.0 - 11.6 - 10.6 - 11.7
パドックではアストンマーチャンがやや入れ込んでいたのですが、この馬はこんなものか程度にしか思いませんでした。他にはエミーズスマイルの弱々しい歩き方が気になった程度で、あとはこんなところに馬体重を二桁も減らしてくるような馬は最初から見てません。
スタートからしばらくして、アストンマーチャンが掛かり気味に行った時はあーあやってしまったかと思い、その後ろにダイワスカーレットがいるのに気付いて、巻き込まれたかという印象でした。対するウオッカは良い位置につけていたと思ったほど。ところがラップタイムを見てみるならば、アストンマーチャンが行ったあとに12.1-12.0などと言うラップがあるので、そうガツンと行ってしまったというわけではなかったかな。確かにアストンマーチャンが行ったのが11.4のところだとは思うので、ペースを上げてはいるのだけど、そこからコーナーに入って落ち着いたという事になるかな。とはいえマイルがギリギリくらいのアストンマーチャンにとってはそれだけでも消耗したのが問題ではあって、直線の最後200mで踏ん張りきれなかった。
ウオッカは直線に向いた時には絶好の位置に思えたし、あそこからチューリップ賞の時のように前を行くダイワスカーレットを捕らえに行く状況ではありました。しかし、直線の序盤で一度内にふらつき、その後ダイワスカーレットを追い上げるものの、またふらつくという辺りで調子に問題を抱えていた部分というのはあったかなと。そして、直線でダイワスカーレットに一度突き放されかけるシーンがあるのですが、どうにもそれが阪神の直線で坂を上る部分に相当しているように思われ、坂がよろしくないというところもあるのかなと。これまでのレースでも直線に入ってからの手応えの割に梃子摺る印象を受けていたのはそれなのかなあと。
アストンマーチャンが行ったときにそれに対応して動けた安藤勝己と自身のレースを完遂しようとした、あるいは動けなかった四位洋文の差というのもあったかもしれません。ただ、それを抜きにしてもダイワスカーレットも強かったという評価を下すべきではありますか。シンザン記念でアドマイヤオーラと接戦を演じ、チューリップ賞では2着に敗れたとはいえ3着以下には6馬身という決定的な差をつけていたわけですし、もうちょっと勝負強さなり粘りなりがあればこの舞台に4戦無敗で参戦していてもおかしくは無かった馬なのですし。
とはいえオークスに向いていると思われるのはウオッカの方ではあると思われますし、このレースで不調に陥るという事さえなければ有力なんではないかなと。角居厩舎は一度悪くなると直ぐには立て直せないというところもあるので、その辺りがちょっと心配ではありますか。ダイワスカーレットは兄もそうですが並ばれてからに課題を残しているとは思いますし、父がアグネスタキオンでは距離が持つかどうかという不安も付き纏います。これだけ差があれば今日のメンバー相手ならウオッカ以外に逆転される事はないかと思いますけどね。
馬名 | 父 | 母 | 母父 | 騎手 | 調教師 | |
1 | ショウナンタレント | アグネスタキオン | シャンラン | Great Commotion | 柴田善臣 | 二ノ宮敬宇 |
2 | アポロティアラ | パラダイスクリーク | タイキフレグランス | Topsider | 勝浦正樹 | 柴崎勇 |
3 | カタマチボタン | ダンスインザダーク | タヤスブルーム | Caerleon | 藤田伸二 | 加藤征弘 |
4 | クーヴェルチュール | ブラックホーク | ヒカリクリスタル | ラッキーソブリン | 鮫島良太 | 国枝栄 |
5 | レインダンス | ダンスインザダーク | レン | Bob Back | 武幸四郎 | 宮徹 |
6 | ローブデコルテ | Cozzene | Color of Gold | Seeking the Gold | 福永祐一 | 松元茂樹 |
7 | イクスキューズ | ボストンハーバー | クリスティキャット | Majestic Light | 北村宏司 | 藤沢和雄 |
8 | ピンクカメオ | フレンチデピュティ | シルバーレーン | Silver Hawk | 蛯名正義 | 国枝栄 |
9 | アマノチェリーラン | デザートキング | ニキトート | Mtoto | 池添謙一 | 湯窪幸雄 |
10 | ハギノルチェーレ | ダンスインザダーク | フランカ | Seeking the Gold | 岩田康誠 | 松永幹夫 |
11 | ニシノチャーミー | サクラバクシンオー | ブランドミッッシェル | ニシノエトランゼ | 藤岡佑介 | 浅見秀一 |
12 | カノヤザクラ | サクラバクシンオー | ウッドマンズマジック | Woodman | 上村洋行 | 橋口弘次郎 |
13 | フローラルカーヴ | アグネスタキオン | インディアナカーヴ | A.P. Indy | 柴山雄一 | 堀宣行 |
14 | ウオッカ | タニノギムレット | タニノシスター | ルション | 四位洋文 | 角居勝彦 |
15 | アストンマーチャン | アドマイヤコジーン | ラスリングカブス | Woodman | 武豊 | 石坂正 |
16 | ベリーベリーナイス | ブラックタキシード | ピーチ | グルームダンサー | 秋山真一郎 | 増本豊 |
17 | エミーズスマイル | アグネスタキオン | エミスフェール | ホワイトマズル | 内田博幸 | 出川龍一 |
18 | ダイワスカーレット | アグネスタキオン | スカーレットブーケ | ノーザンテースト | 安藤勝己 | 松田国英 |
今年はウオッカに死角があるのかどうかということに尽きるのだとは思われ、この新装阪神のマイルコースを既に2勝しているあたり、万全に近いものはあるのでしょう。そのどちらも2着との差はわずかではありますが、チューリップ賞でも狙いどおりのレースっぽくはあって着差以上に差はあったかとは思わせるところ。3強と言われるこの桜花賞で、その3頭の中でも抜きん出た支持を集めるのも当然ではあるだろう。明日はこの馬を見るレースになるかとは思う。ダービーに行きたいならそれでもいいと思うくらい。
そしてチューリップ賞でちょっとウオッカに差を見せられてしまったダイワスカーレットですが、この馬自身も3着のレインダンスに6馬身という決定的な差をつけていたわけで、普通に考えればこれで何故負けるというところはあるだろう。それだけウオッカがやばいわけでもあるが、ちょっと同世代に強すぎる馬がいるという不運を味わう事になるかなと。
一方阪神JFでウオッカの2着になったアストンマーチャンもフィリーズレビューを快勝して来ましたから、逆転の目が無いというわけでもなさそうですが、その線は薄いか。
この3頭以外となると、3強の一角が崩れるのを待つと言う形にはなるかと。崩れそうなのはアストンマーチャンかなという気はしていますが、じゃあどの馬が突っ込んでくるかと考えても、ちょっと思いつかない。
Result
1.ダイワスカーレット: アグネスタキオン - スカーレットブーケ by ノーザンテースト2.ウオッカ: タニノギムレット - タニノシスター by ルション
3.カタマチボタン: ダンスインザダーク - タヤスブルーム by Caerleon
4.ローブデコルテ: Cozzene - Color of Gold by Seeking the Gold
5.イクスキューズ: ボストンハーバー - クリスティキャット by Majestic Light
6.レインダンス: ダンスインザダーク - レン by Bob Back
7.アストンマーチャン: アドマイヤコジーン - ラスリングカブス by Woodman
8.ハギノルチェーレ: ダンスインザダーク - フランカ by Seeking the Gold
9.カノヤザクラ: サクラバクシンオー - ウッドマンズマジック by Woodman
10.アマノチェリーラン: デザートキング - ニキトート by Mtoto
11.フローラルカーヴ: アグネスタキオン - インディアナカーヴ by A.P. Indy
12.クーヴェルチュール: ブラックホーク - ヒカリクリスタル by ラッキーソブリン
13.ショウナンタレント: アグネスタキオン - シャンラン by Great Commotion
14.ピンクカメオ: フレンチデピュティ - シルバーレーン by Silver Hawk
15.エミーズスマイル: アグネスタキオン - エミスフェール by ホワイトマズル
16.アポロティアラ: パラダイスクリーク - タイキフレグランス by Topsider
17.ベリーベリーナイス: ブラックタキシード - ピーチ by グルームダンサー
18.ニシノチャーミー: サクラバクシンオー - ブランドミッッシェル by ニシノエトランゼ
ラップタイム: 12.7 - 11.6 - 11.4 - 12.1 - 12.0 - 11.6 - 10.6 - 11.7
パドックではアストンマーチャンがやや入れ込んでいたのですが、この馬はこんなものか程度にしか思いませんでした。他にはエミーズスマイルの弱々しい歩き方が気になった程度で、あとはこんなところに馬体重を二桁も減らしてくるような馬は最初から見てません。
スタートからしばらくして、アストンマーチャンが掛かり気味に行った時はあーあやってしまったかと思い、その後ろにダイワスカーレットがいるのに気付いて、巻き込まれたかという印象でした。対するウオッカは良い位置につけていたと思ったほど。ところがラップタイムを見てみるならば、アストンマーチャンが行ったあとに12.1-12.0などと言うラップがあるので、そうガツンと行ってしまったというわけではなかったかな。確かにアストンマーチャンが行ったのが11.4のところだとは思うので、ペースを上げてはいるのだけど、そこからコーナーに入って落ち着いたという事になるかな。とはいえマイルがギリギリくらいのアストンマーチャンにとってはそれだけでも消耗したのが問題ではあって、直線の最後200mで踏ん張りきれなかった。
ウオッカは直線に向いた時には絶好の位置に思えたし、あそこからチューリップ賞の時のように前を行くダイワスカーレットを捕らえに行く状況ではありました。しかし、直線の序盤で一度内にふらつき、その後ダイワスカーレットを追い上げるものの、またふらつくという辺りで調子に問題を抱えていた部分というのはあったかなと。そして、直線でダイワスカーレットに一度突き放されかけるシーンがあるのですが、どうにもそれが阪神の直線で坂を上る部分に相当しているように思われ、坂がよろしくないというところもあるのかなと。これまでのレースでも直線に入ってからの手応えの割に梃子摺る印象を受けていたのはそれなのかなあと。
アストンマーチャンが行ったときにそれに対応して動けた安藤勝己と自身のレースを完遂しようとした、あるいは動けなかった四位洋文の差というのもあったかもしれません。ただ、それを抜きにしてもダイワスカーレットも強かったという評価を下すべきではありますか。シンザン記念でアドマイヤオーラと接戦を演じ、チューリップ賞では2着に敗れたとはいえ3着以下には6馬身という決定的な差をつけていたわけですし、もうちょっと勝負強さなり粘りなりがあればこの舞台に4戦無敗で参戦していてもおかしくは無かった馬なのですし。
とはいえオークスに向いていると思われるのはウオッカの方ではあると思われますし、このレースで不調に陥るという事さえなければ有力なんではないかなと。角居厩舎は一度悪くなると直ぐには立て直せないというところもあるので、その辺りがちょっと心配ではありますか。ダイワスカーレットは兄もそうですが並ばれてからに課題を残しているとは思いますし、父がアグネスタキオンでは距離が持つかどうかという不安も付き纏います。これだけ差があれば今日のメンバー相手ならウオッカ以外に逆転される事はないかと思いますけどね。