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秋の来日馬(JCの砂と芝)

Artiste Royalはこの前やったので他をまとめて。
北米から来たる本気の挑戦者◆Student Council: Kingmambo - Class Kris by Kris S.
もう府中の2100mという条件は無くなってしまうようだが、こういうタイプで勝たなくてどうするんだという馬ではあります。
日本に遠征してくる海外調教馬が、芝ではその速さに対応が難しいのだとすれば、このJCダートでは馬場の遅さ、速さよりも力を要求する馬場状態への対応が困難だったということになるのでしょう。Fleetstreet Dancerが勝ったときは水の浮くような馬場状態になっていたわけです。
といったところでStudent Councilですが、とにかく大変なことになっていたDel MarのPacific Classicを勝ったときは人気薄の一発程度の認識でしたが、その後ねらい澄ましてHawthorne GCなんかに出ています。北米の競馬場の中では時計の掛かるダートのHawthorneで斤量を背負ってしっかり勝って来たのは、評価して良いなと思いました。
その後、早い段階からJCダート出走を目標としてBCをスキップ。出ていても勝負にならんという判断はあったでしょうが、この馬のキャリアを考えた場合にはむしろJCダートのような舞台こそが合っているという判断が優先したのでしょう。
距離は更に100m延びて2100mとなるわけですが、父がKingmamboで母父がKris S.という血統から、この距離延長を苦にするようなタイプとは思えませんし、ある程度スタミナ勝負になった方が嬉しい馬ではあるでしょう。牝系を辿るとSt. Lucreが出てくる9-e族の名門ですが、近親にそれほど凄い活躍馬が居るという訳ではなく、GI馬はThree Rings程度。とはいえやはりその出自の良さがあってか、代々使われた種牡馬は一流どころが多く、Student Councilの系統は祖母Classic Venue以降何頭かの活躍馬が出ており、Don't Get MadやGulch Approval、Patriot Actが挙げられます。母Class KrisにもGII勝ちがあります。
Classic Venueにはアメリカのスピードに適応したHyperion直系であるOlympiaが3本入ります。Copelanは14歳で死亡し、与えられた機会が少ないとはいえ、さほどの結果を残した種牡馬ではありません。直系としてMarco BayからBuzzards Bayが出て、現代に血を残すTom Foolの傍系の一つではありますが、Copelanの肝は名牝Susan's Girlの息子であるというところであり、両親からOlympiaやBlenheimといった血を与えられているということにはなるかと思われます。そして母Class Krisはフロリダ産ながら、Kris S.を父に持っています。1992年産で、PrizedのBC Turf勝ちのあたりからKris S.に注目が集まり始めた頃の産駒と言えます。その辺の血統の良さが評価されたか、Class KrisはLane's EndのFarishによって購入され、トップクラスの種牡馬を相手にする機会を得ました。A.P. Indyを父としたGradepointはRisen Star Sを勝ち、その半弟でKingmamboを父としたStudent CouncilはついにGIを勝つに至りました。
かつてJCダートに来日した北米のGI馬で見れば一番格下なのがStudent Councilとなってしまうのは仕方ないことかとは思われます。
Lido Palaceはチリで芝のEl Ensayoこそ落としてしまいますが、ダートのGIを勝ちまくって、年度代表馬となると北米に移籍。Whitney、WoodwardとGIを連勝しましたが、BCへの登録が無いことからJCダートに回ってきました。この馬はHawthorne GCで2着という結果を持っていましたが、このときは時計が速かったのでちょっと別か。まぁ、Lido Palaceの来た年はクロフネがぶっちぎってしまったのでどうとも言えなくなるんですが…。
Total Impactもチリ出身で、チリの2歳王者となると北米に移籍。怪我などもあって、出世が遅れたが、6歳になってようやく本領を発揮して、相手が軽かったとはいえHollywood GCを完勝し、Pacific Classicでは早めに動いて勝ちに行ってPleasantly Perfectの3着。先輩Lido Palaceと同じく登録の無いBCを見送ってJCダートに向かうことを決めて、来日しました。この年のレースはローエングリン、ナイキアディライトといったあたりが速いペースで引っ張っての消耗戦で、そういう意味では向いた展開にはなったのですが、それでも2000mの通過で2分2秒を超える馬場に喰われた面があります。沈まなかったことにこの馬の矜持を見た想いではありましたが。
Lava Manの伝説はむしろJCダートに出走した次の年から始まるのですが、来日時点でもHollywood GCを圧勝という看板がありました。このときは2分を切る時計を出していて、スピードタイプであることを示しています。Hollywoodこそ圧勝したものの、その後の成績が振るわずBorregoにいいようにやられていたので、BCを諦めた口です。レースでは良いところ無く終わる。レース中に負傷したとも言いますし、体調もあまり良くなかったとは言われます。どっちにせよLava Manにとっては底の時期ではあったように思うし。
これら3頭はある程度仕方なしにJCダートという選択をしたのに対して、Student Councilは最初から狙っての参戦ということには注意が払われて良いんじゃないかな。10Fを2分程度で走るタイプではなく、遅いレースこそというあたりで、逆に時計が足りるかを心配しないといけないような馬です。
実績ならば過去最高◆Dylan Thomas: Danehill - Lagrion by Diesis
来日するまでは信じねぇと思ってるうちに来日した。GIタイトルがアイリッシュダービー、アイリッシュチャンピオン連覇、ガネー、キングジョージ、凱旋門で、今年だけでもキングジョージ、アイリッシュチャンピオン、凱旋門賞を勝ったとんでもない馬なんだよなぁ。きっちりと欧州年度代表馬のタイトルも貰っての来日。来日時点での実績はOuija Boardの2度目もPilsudskiも敵いやしません。よく連れてきたなと思うと同時に、CoolmoreにおいてDanehill後継の種牡馬が余りつつあるような状況を考えると、この馬には可能な限り2400mでの実績を持たせるという判断がどこかにあるのでしょう。Danehill後継としてだけならば2400mでの現役実績は最早十分とも思えるが、そのクラスにはGalileoとMontjeuというSadler's Wells後継の二大種牡馬が構えていることまで考えると、タイトルがあるに越したことはないし、大体今更JCでこの馬が惨敗しても失うものって無いんじゃないかなと。惨敗するリスクといっても、これだけのタイトルを霞ませるものではなかろうし、BCターフのように言い訳すれば通るだろう。
というか、これだけ大レース出まくって(今年のローテはCurraghのリステッドで一叩き→Prix Ganey→Tattersalls GC→Prince of Wales's→King George→International S→Irish Champion→Arc→BC Turf)いるのだから恐れ入る。去年のOuija BoardもSheema Classic→Queen Elizabeth II C→Coronation C→Prince of Wales's→Eclipse S→Nassau S→Irish Champion S→BC FMTと空恐ろしいものがありましたが、走ったレースのことを考えるとDylan Thomasの負荷はそれ以上か。2年続けてこうも(ウイニングポスト的にw)チャンピオンロードを使いまくられた馬が来てくれたというだけでおなか一杯なんですが。
Dylan Thomasがその実績に比してやや軽く見られてしまうのは、よく負けるということが挙げられるのですが、それでも大きく負けた経験は2歳のRacing Post Trophy、3歳のInternational S、Jockey Club GCw、そして今年のBC Turf程度のものです。でもNotnowcatoにコロッとやられたり、Manduroに勝ち逃げを許していたり、自身が潰された3歳でのInternational Sという栄冠をAuthorizedに呉れてやったりと、なんでそこで負けるってのがありすぎるんですね。レート的にManduroに負けたのも減点となってはいるのだろうし。
Danehillの2400mについては、これだけ勝ってきてる馬に対して心配するのもどうかとは思います。東京の芝でどうかはよく分からん。実績を考えるとGood to Softくらいで12Fを勝つのでごく一般的な欧州クラシックホースという感じは受けるのですが、その一方でかなり水を含んでいたMonmouthの馬場はダメだったというのもありますし。いろいろなところで走って簡単には崩れなかったあたり、適応性は高いのだろうと思われます。芝に限るがそれはDanehillの利点ではないかな。
ドイツから飛躍する良血◆Sadler's Wells - Remote Romance by Irish River
去年のドイツダービー4着、バーデン大賞3着という実績がありますが、4歳になった今年に3連勝で満を持してラインラントポカルを勝つと、凱旋門賞に挑戦。6着に敗れました。Rau師がJCに招待してくれたらと言っていたので招待された模様。1年前に来年はぜひ行きたいと行っていたのは、Prince Floriでしたが今年は振るわずということで国外遠征は立ち消えています。Saddex来たから良いやというところではあるけどね。
ファミリーがGIを勝ちまくるBest in Showの流れで、Rags to RichesやPeeping Fawnの流れとは異なり、Avienceの方に属しています。こちらがむしろBest in Showの系統としては主流を成していて、Spinning WorldやChimes of Freedom、Aldebaran、Good Journey、Denon、Chief ContenderがGIを勝っています。SaddexはSpinning Worldのいとこにあたる。ニアルコス家が持つ牝系という事情もあるのだろうが、とにかくNureyevとの相性がよく、Spinning World、Good JourneyがNureyev産駒。となればSadler's Wellsに対する相性も期待できるわけで、実際Chief ContenderがSadler's Wells産駒ですし、GIを勝っていないとはいえ、この牝系からはSagaraなどが出ています。
Spinning WorldがNureyev X Riverman X Avienceであるのに対して、SaddexがSadler's Wells X Irish River X Avience。Saddexでそれぞれ一代ずつ進んでいるというところです。Sadler's Wellsになることで、Bold Reasonを通じてLalunを入れて、Lalunのクロスを作ることが出来ってそれはSadler's Wellsの得意の構成ではあるわけです。またIrish Riverも種牡馬として十分な活躍もありますが、母Irish Starの洗練された血の力か母父として能力の高い種牡馬です。
Saddexは時計がというか、硬い馬場でどうかというあたりが疑問ではあります。これはある程度は走りなれているかどうかではあるんで、イタリアあたりの経験があればなぁとも思いますが。来年遠征経験を積んで再挑戦してくれればと、今年のレースが始まる前から思ってしまったり。
Halicarnassus: Cape Cross - Launch Time by Relaunch
3歳馬。今年はRose of LancasterとArc Trialと2つのGIIIを勝った程度。2歳の頃も含めてGIには3度出走しているが、まるで勝負にならなかった。今年の夏からGIIIで立て直してきたとは言えるだろう。リステッドで一度だけ13Fを走ったが、活躍距離は9Fから11Fの中距離馬といったところ。Yorkの9Fでそこそこ速い決着をしたStrensall SでEcho of Lightの2着がある。配合も中距離向きとは思われる。
Papal Bull: Montjeu - Mialuna by Zafonic
今年Princess of Wales's SとGeoffery Freer Sを勝っています。去年は上がり馬的にDerbyで注目を集めた他、King Edward VII SでRed Rocksを下しています。ただその後が崩れて、今年になって持ち直したというべきか。本格派の血統ですし、Zafonicを入れて重くしすぎていないというのは高ポイントなんだが、どうにももうちょっと足りないという馬でもあるかな。
Nad Al Shebaの常連◆Kandidate: Kabool - Valleyrose by Royal Academy
欧州馬なんですが向こうのオールウェザーを舞台に走っている馬ではなく、Nad Al Shebaでのダート実績を持つ馬です。それはJack Sullivanも同じで、これまでのようにオールウェザーの馬が来るよりはマシなんだろうとは思われますが、相手が弱いMaktoum Challenge Roundを勝った程度ではとも思われるところ。ドバイ以外にもシンガポールにも遠征していますし、そういった部分の慣れはあるのだろう。ただ、最近のBrittain師はちょっと節操ないかなという印象があって、レースに使いまくるのですよね。Kandidateは9月以来のレースになるからマシかなと思うけど、それまでは遠征しながらほぼ月に1走のペースで出走していますし。
こちらも常連◆Jack Sullivan: Belong to Me - Provisions by Devil's Bag
ダート実績はあるけど距離経験が無いわけで、どうせ走ってもという馬ではあります。それでも来るなら去年かさらにその前かだよなぁ。
結局今年も欧州調教馬はお客さんというのは変わらないかと。ただ、オールウェザーの馬ではなく、ダートでの勝ちがある馬を連れてきたあたりは、そろそろ向こうの調教師もそういうタイプはダメってことに気づいたのは気づいたのかなと。

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IRCやmixiにもいますが、そっちは適当に探してください。
ここしか見ない人もいるので一応。

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November 18, 2007 1:06 PMに投稿されたエントリのページです。

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