望外にDylan Thomasを並べられたものの…
このDylan Thomasの処遇をめぐる一連のゴタゴタってのは、HKJCの商魂たくましきとか思ったりもするんだけど、日本がそれを見習うべきかというとそうは思われない。何よりDylan Thomas一頭のために特例を認めてしまってはいけないとは思うので、これを以てJRAの対応云々というのは話が違うとは思っています。
さて、そのDylan Thomasが正直どの程度の状態を維持しているのかというのが最大の問題。メンバーを見る限りまともに走ればRed Rocks以外に遅れを取るようなことはありえないだろうが、日本に来るというのも状況を鑑みると急に決まったという印象はどうしてもあって、そこから更に香港ともなれば予定外もいいところでしょう。JCに向けての調整はしていたわけで、体調は維持してるかと思われますが。
Red Rocksの今年の成績は期待外れと言われても仕方のないところではあるでしょう。それだけに最後のここで面目を保ちたいといったところか。
ドイツからQuijano、Bussoni、Egertonと3頭が出走する。今年GIを勝って、前走はカナダで3着に入って来たQuijanoに期待が集まる。トルコで賞金稼ぎをしてきたBussoniはややスタミナを問われるレースが望みだろう。相変わらず突然勝つEgertonだが、GIクラスでは頭打ちでもあるので期待をかけるのは酷かな。
地元馬は数こそあれど…。まぁ、香港ではこの距離は主流で無いだけに距離経験を問うことにどこまで意味があるかとも思うが、ともかく2400mで勝った経験があるのがEver Bright。期待できるのはこの馬だけか。土星さんが引退せずにここを走ってくれてればと思う部分もあるが、それ以上にViva PatacaもVengeance of RainもCupに行ってしまったのが痛すぎる。せっかくDylan Thomasが走るのにと。
で、Viva Macauとかはこっちを走るわけですが、母系はともかく、父Sendawarというあたりでちと距離に限界を見せるタイプではあるように見えて、MacauをCupでPatacaがVaseという形の方が距離だけ考えるなら良かったのではなかろうかとも。そうなってたらそれでCupが悲しくなるのではありますし、このあたりはやはり同時に複数のGIをやる場合の避けられないデメリットかと。
2. Quijano: Acatenango - Quila by Unfuwain
3. Bussoni: Goofalik - Blumme by Jadar
4. Arch Rebel
5. Kocab
6. Egerton
7. Dylan Thomas
8. Ever Bright
9. Red Rocks
10. Hawkes Bay
11. Macleya
12. Viva Macau
13. Vital King
上位は遠征実績があるDoctor DinoとQuijanoならばそんなものかとは思います。Dylan Thomasはレース前の状況を考えればこの結果も仕方ないとは言えるだろう。無論、そうならないように陣営が努力したとは思うが、事前に負ったハンデが大きすぎたのだろう。
Dylan Thomasの参戦というトピックはあったにせよ、何から何までこのレースの価値とか意義をそのまま体現しているような結果でもあるわけで、このレースを見て、海外馬多くて香港がうらやましいなんて微塵も思わん。
No. | Post | Horse | Sire | Dam | Broodmare Sire | Jockey | Trainer |
1 | 7 | Dylan Thomas | Danehill | Lagrion | Diesis | J. Murtagh | A.P. O'Brien |
2 | 1 | Quijano | Acatenango | Quila | Unfuwain | A. Starke | P. Schiergen |
3 | 8 | Red Rocks | Galileo | Pharmacist | Machiavellian | L. Dettori | B.J. Meehan |
4 | 4 | Doctor Dino | Muhtathir | Logica | Priolo | O. Peslier | R. Gibson |
5 | 6 | Bussoni | Goofalik | Blumme | Jadar | C. Soumillon | H. Blume |
6 | 3 | Egerton | Groom Dancer | Enrica | Niniski | T. Mundry | P. Rau |
7 | 9 | Vital King | Almutawakel | Wauwinet | Bassenthwaite | B. Prebble | P. O'Sullivan |
8 | 10 | Arch Rebel | Arch | Sheba's Step | Alysheba | F. Berry | N. Meade |
9 | 2 | Kocab | Unfuwain | Space Quest | Rainbow Quest | S. Pasquier | A. Fabre |
10 | 13 | Viva Macau | Sendawar | Diyawara | Doyoun | D. Beadman | J. Moore |
11 | 11 | Hawkes Bay | Vettori | Nordico Princess | Nordico | G. Mosse | D.J. Hall |
12 | 5 | Ever Bright | Cape Cross | Anna's Choice | Vice Regal | O. Doleuze | P. O'Sullivan |
13 | 12 | Macleya | Winged Love | Minaccia | Platini | R. Moore | A. Fabre |
さて、そのDylan Thomasが正直どの程度の状態を維持しているのかというのが最大の問題。メンバーを見る限りまともに走ればRed Rocks以外に遅れを取るようなことはありえないだろうが、日本に来るというのも状況を鑑みると急に決まったという印象はどうしてもあって、そこから更に香港ともなれば予定外もいいところでしょう。JCに向けての調整はしていたわけで、体調は維持してるかと思われますが。
Red Rocksの今年の成績は期待外れと言われても仕方のないところではあるでしょう。それだけに最後のここで面目を保ちたいといったところか。
ドイツからQuijano、Bussoni、Egertonと3頭が出走する。今年GIを勝って、前走はカナダで3着に入って来たQuijanoに期待が集まる。トルコで賞金稼ぎをしてきたBussoniはややスタミナを問われるレースが望みだろう。相変わらず突然勝つEgertonだが、GIクラスでは頭打ちでもあるので期待をかけるのは酷かな。
地元馬は数こそあれど…。まぁ、香港ではこの距離は主流で無いだけに距離経験を問うことにどこまで意味があるかとも思うが、ともかく2400mで勝った経験があるのがEver Bright。期待できるのはこの馬だけか。土星さんが引退せずにここを走ってくれてればと思う部分もあるが、それ以上にViva PatacaもVengeance of RainもCupに行ってしまったのが痛すぎる。せっかくDylan Thomasが走るのにと。
で、Viva Macauとかはこっちを走るわけですが、母系はともかく、父Sendawarというあたりでちと距離に限界を見せるタイプではあるように見えて、MacauをCupでPatacaがVaseという形の方が距離だけ考えるなら良かったのではなかろうかとも。そうなってたらそれでCupが悲しくなるのではありますし、このあたりはやはり同時に複数のGIをやる場合の避けられないデメリットかと。
Result
1. Doctor Dino: Muhtathir - Logica by Priolo2. Quijano: Acatenango - Quila by Unfuwain
3. Bussoni: Goofalik - Blumme by Jadar
4. Arch Rebel
5. Kocab
6. Egerton
7. Dylan Thomas
8. Ever Bright
9. Red Rocks
10. Hawkes Bay
11. Macleya
12. Viva Macau
13. Vital King
上位は遠征実績があるDoctor DinoとQuijanoならばそんなものかとは思います。Dylan Thomasはレース前の状況を考えればこの結果も仕方ないとは言えるだろう。無論、そうならないように陣営が努力したとは思うが、事前に負ったハンデが大きすぎたのだろう。
Dylan Thomasの参戦というトピックはあったにせよ、何から何までこのレースの価値とか意義をそのまま体現しているような結果でもあるわけで、このレースを見て、海外馬多くて香港がうらやましいなんて微塵も思わん。